JP3451755B2 - 記録液 - Google Patents

記録液

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JP3451755B2
JP3451755B2 JP27141394A JP27141394A JP3451755B2 JP 3451755 B2 JP3451755 B2 JP 3451755B2 JP 27141394 A JP27141394 A JP 27141394A JP 27141394 A JP27141394 A JP 27141394A JP 3451755 B2 JP3451755 B2 JP 3451755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録液に関するものであ
る。詳しくはインクジェット記録に適した黒色系の記録
液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直接染料や酸性染料等の水溶性色素を含
む記録液の液滴を微小な吐出オリフィスから飛翔させて
記録を行う、所謂インクジェット記録方法が実用化され
ている。この記録液に関しては、長時間安定した吐出が
可能であることの他、電子写真用紙等のPPC(プレイ
ン ペーパー コピア)用紙、ファンホールド紙(コン
ピューター等の連続用紙)等の一般事務用に汎用される
記録紙に対する定着が速く、しかも印字物の印字品位が
良好であること、即ち印字に滲みがなく輪郭がはっきり
していることが要求されると共に、記録液としての保存
時の安定性も優れていることが必要であるので、記録液
に使用できる溶剤は著しく制限される。
【0003】一方、記録液用の染料に関しては、上記の
ような限られた溶剤に対して充分な溶解性を有すると共
に、記録液として長時間安定した吐出が可能となる他、
長期間保存した場合にも安定であり、また印字された画
像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性に優れているこ
と等が要求されるが、これ等の多くの要求を同時に満足
させることは困難であった。
【0004】このため種々の方法(例えば特開昭55−
144067号、特開昭55−152747号、特開昭
57−207660号、特開昭59−226072号、
特開昭61−57666号、特開昭62−190269
号、特開昭62−190271号、特開昭62−190
272号、特開昭62−250082号、特開昭62−
246975号、特開昭62−246974号、特開昭
62−288659号、特開昭63−8463号、特開
昭63−22867号、特開昭63−117079号、
特開昭63−30567号、特開昭63−33484
号、特開昭63−63764号、特開昭63−1050
79号、特開昭64−31877号、特開平1−933
89号、特開平1−210464号、特開平1−240
584号、特開平2−16171号、特開平2−140
270号、特開平3−100081号、特開平3−20
0882号)等が提案されているが、市場の要求を充分
に満足するには至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット記録用及び筆記用具用等として、普通紙に記録した
場合にも印字品位が良好であると共に、記録画像の濃度
が高く、耐光性や、とりわけ耐水性及び記録画像の色調
に優れており、長時間保存した場合の安定性が良好であ
る黒色系の記録液を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、記録液成
分として特定構造の色素を使用した場合に、特に上記の
目的を満足する性能が得られることを確認し本発明を達
成したものである。即ち本発明の要旨は、水性媒体と遊
離酸形が前記請求項1において一般式〔I〕で表わされ
る色素の少くとも1種を含有する記録液に存する。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明の記
録液に使用される色素は、遊離酸形が前記請求項1にお
いて一般式〔I〕で表わされるものである。詳しくは、
前記一般式〔I〕の式中、Aで示されるフェニル基又は
ナフチル基の置換基としては、スルホ基(−SO
3 H)、カルボキシル基(−COOH)以外にはアミノ
基、炭素数2〜7のアシルアミノ基(例えばアセチルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。)、置換
もしくは非置換の炭素数1〜9のアルキル基(例えばメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基等の炭素数1〜9の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基及び、トリフルオロメチル基、ジメチル
アミノメチル基等のこれらのアルキル基がフッ素原子、
置換アミノ基等で置換された基が挙げられる。)、置換
もしくは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基(例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、n−
ブトキシ基等の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルコキシ基、及びヒドロキシエトキシ基、メトキシ
エトキシ基等のこれらのアルキル基が水酸基、アルコキ
シ基等で置換された基が挙げられる。)、水酸基、塩素
原子、臭素原子、フッ素原子等のハロゲン原子等を1個
又は複数個有していてもよい。
【0008】Bで示されるフェニレン基の置換基として
はスルホ基、カルボキシル基、上述した置換もしくは非
置換の炭素数1〜9のアルキル基、上述した置換もしく
は非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、上述した炭素
数2〜7のアシルアミノ基が挙げられる。
【0009】R1 、R2 、R3 及びR4 としては、各々
独立に水素原子の他に、置換もしくは非置換の炭素数1
〜18のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n
−ブチル基、n−オクチル基、エチルヘキシル基等の炭
素数1〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、
ヒドロキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキ
シシクロヘキシルメチル基、1−カルボキシ−2−メル
カプトエチル基、1−カルボキシ−2−カルバモイルエ
チル基、1−イソプロピル−1−カルボキシメチル基、
1,2−ジカルボキシプロピル基等のこれらのアルキル
基が水酸基、カルボキシ基、カルボキシシクロヘキシル
基、メルカプト基、カルバモイル基等で置換された基が
挙げられる。)、置換もしくは非置換の炭素数1〜18
のアルケニル基(例えば、2−メチル−1−プロペニル
基、ビニル基、アリル基等の直鎖状又は分岐鎖状のアル
ケニル基が挙げられ、これらがカルボキシル基、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ基等で置換されていてもよい。)、
アリール基(例えば、フェニル基、3,4−ジカルボキ
シフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−カルボキシ
フェニル基等のカルボキシ基、アルキル基等で置換され
たフェニル基等が挙げられる。)、アラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェニルエチル基等の炭素数7〜15
のフェニルアルキル基、1−カルボキシ−2−フェニル
エチル基、1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−フェニル
エチル基、4−カルボキシベンジル基等のこれらのフェ
ニルアルキル基がカルボキシ基、水酸基等で置換された
基が挙げられる。)、シクロアルキル基(例えば、シク
ロヘキシル基、4−カルボキシシクロヘキシル基等のカ
ルボキシ基、水酸基等で置換された基が挙げられる。)
又は複素環基(例えば、ピリジル基、チアジアゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニル基等の窒素原子、硫黄原子等を1〜2個
含む5員乃至6員環又はそれらの縮合環或いはそれらの
環とベンゼン環等の縮合環が挙げられ、これらの環はい
ずれもアルキル基、カルボキシル基等で置換されていて
もよい。)を表し、尚R1 〜R4 のうち少なくとも1つ
が1〜4個のカルボキシル基で置換された基であること
が必要である。
【0010】本発明においては、R1 又はR2 の一方、
及びR3 又はR4 の一方が水素原子を表わし、かつ残る
一方が置換もしくは非置換の炭素数1〜18のアルキル
基、アリール基、アラルキル基、シクロヘキシル基及び
複素環基から選ばれる基であって、このような基で表わ
される少なくとも一方がカルボキシル基で置換されてい
るものが好ましい。
【0011】本発明で使用される色素は前記一般式
〔I〕で示される遊離酸形のまま使用してもよいが、製
造時に塩形で得られた場合にはそれをそのまま使用して
もよい。さらに、この塩形を所望の塩形に変換して使用
してもよい。この他、色素の一分子中の一部の酸基が塩
形であるものでもよく、塩形の色素と遊離酸形の色素を
併用してもよい。このような塩形の例として、ナトリウ
ム、リチウム、カリウム等のアルカリ金属の塩形、アル
キル基もしくはヒドロキシアルキル基等で置換されてい
てもよいアンモニウム塩形、有機アミンの塩形が挙げら
れる。この有機アミンの例としては、低級アルキルアミ
ン、ヒドロキシ置換低級アルキルアミン、カルボキシ置
換低級アルキルアミン、及び炭素数2〜4のアルキレン
イミン単位を2〜10個有するポリアミン等が挙げられ
る。以上の塩形の場合、その塩の種類は、一種類に限ら
ず複数種混在していてもよい。これ等の色素の具体例と
しては、例えば以下のNo.1〜24に示す構造のアゾ
系色素が挙げられ、所望の色調に応じてこれらの色素を
単独使用または併用してもよい。
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】一般式〔I〕で示されるアゾ系色素は、そ
れ自体周知の方法に従って製造することができる。例え
ば前記No.1で示される色素は、下記(A)〜(D)
の工程で製造できる。 (A)3−アミノ安息香酸と2,5−ジエトキシアニリ
ンとから常法〔例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和
48年12月21日 技報堂発行)第396〜409頁
参照〕に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモ
ノアゾ化合物を製造する。 (B)(A)で得られたモノアゾ化合物を7−アミノ−
1−ヒドロキシ−3−スルホン酸(γ酸)とから常法に
従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てジスアゾ化
合物を製造する。
【0018】(C)(B)で得られたジスアゾ化合物を
塩化シアヌル懸濁液にpH4〜6、温度0〜5℃を保持
しながら加えて、数時間反応を行う。次いで室温にてア
ルカリ性にならないように3−アミノ安息香酸水溶液を
加えて数時間縮合反応を行う。次にn−ヘキシルアミン
溶液を50〜60℃にて加え数時間縮合反応を行い、反
応を完結させる。 (D)この(C)で得られた反応液を冷却後、20%食
塩水で塩析することにより、目的の前記No.1の色素
が得られる。記録液中における前記一般式〔I〕の色素
の含有量としては、記録液全量に対して0.5〜5重量
%、特に2〜4重量%程度が好ましい。
【0019】尚、前記一般式〔I〕で示される色素は、
所望の色調を得る等の為に他の構造の色素を併用しても
良い。この併用する色素は黒色系の色素のみならず、茶
色系や青色系、黄色系、赤色系であってもよい。この場
合、色調以外の耐水性、耐光性等の性能が本願と同等の
好ましいものを選択するのが良い。
【0020】本発明の記録液に用いられる溶剤として
は、水及び水溶性有機溶剤として、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール(分子量200)、ポリエチレング
リコール(分子量400)、グリセリン、N−メチル−
ピロリドン、N−エチル−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−イミダゾリジノン、チオジエタノール、ジメチルス
ルホキシド、エチレングリコールモノアリルエーテル、
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、2−ピロリドン、スルホ
ラン、エチルアルコール、イソプロパノール、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等を含有しているの
が好ましい。これ等の水溶性有機溶剤は、通常記録液の
全量に対して10〜50重量%の範囲で使用される。一
方、水は記録液の全量に対して45〜95重量%の範囲
で使用される。
【0021】本発明の記録液に、その全量に対して0.
1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の尿素、
チオ尿素、ビウレット、セミカルバジドから選ばれる化
合物を添加したり、また0.001〜5.0重量%の界
面活性剤を添加することによって、印字後の速乾性及び
印字品位をより一層改良することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実施
例に限定されるものではない。 実施例1 ジエチレングリコール10重量部、イソプロピルアルコ
ール3重量部、前記No.1の色素3重量部に水を加
え、アンモニア水でpHを9に調整して全量を100重
量部とした。この組成物を充分に混合して溶解し、孔径
1μmのテフロンフィルターで加圧濾過した後、真空ポ
ンプ及び超音波洗浄機で脱気処理して記録液を調整し
た。得られた記録液を使用し、インクジェットプリンタ
ー(商品名HG−3000、エプソン社製)を用いて電
子写真用紙(富士ゼロックス社製)にインクジェット記
録を行い、高濃度の黒色の印字物を得た。また下記
(a)、(b)及び(c)の方法による諸評価を行なっ
た結果を表−1に示す。
【0023】(a)記録画像の耐光性:キセノンフェー
ドメーター(スガ試験機社製)を用い、記録紙に100
時間照射した。照射後の変退色は小さかった。 (b)記録画像の耐水性: 耐水性試験
【0024】(1)試験方法 水道水中に記録画像を5分間浸漬したのち、 目視にて画像の滲みを調べた。 浸漬前後のベタ印字部分のOD値をマクベス濃度計
(TR927)にて測定した。尚、浸漬前のOD値(印
字濃度)は1.33と高濃度であった。
【0025】(2)試験結果 上記の結果、画像の滲みはわずかであった。上記の
浸漬前後のベタ印字部分の濃度変化を下記式によるOD
残存率で示すと、91.2%であった。
【0026】
【数1】OD残存率(%)=(浸漬後OD値/浸漬前O
D値)×100
【0027】(c)記録液の保存安定性:記録液をテフ
ロン容器中に密閉し、5℃及び60℃で1ケ月間保存し
た後の変化を調べたところ、不溶物の析出は認められな
かった。 実施例2 グリセリン5重量部、エチレングリコール10重量部、
前記No.8の色素2.5重量部に水を加え、アンモニ
ア水でpHを9に調整して全量を100重量部とし、こ
の組成物を実施例1に記載の方法により処理して記録液
を調製した。この記録液を用いて、実施例1と同様に印
字を行った結果、高濃度の青味黒色系記録物を得た。ま
たこの記録物に対し、実施例1の(a)〜(c)による
諸評価を行なった。その結果を表−1に示した。またO
D残存率は95.4%であった。
【0028】実施例3 ジエチレングリコール10重量部、N−メチルピロリド
ン5重量部、イソプロピルアルコール3重量部、前記N
o.16の色素3重量部に水を加え、アンモニア水でp
Hを9に調整して全量を100重量部とし、この組成物
を実施例1に記載の方法により処理して記録液を調製し
た。またこの記録液を用いて、実施例1と同様に印字を
行って青味黒色系記録物を得た。またこの記録物に対
し、実施例1の(a)〜(c)による諸評価を行なっ
た。その結果を表−1に示した。また、OD残存率は8
9.8%であった。
【0029】比較例1 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに特開平3−
100081号具体例No.8の色素(下記構造式)
を用い、実施例1と同様にして組成物を調製、次いで処
理して記録液を得た。この記録液を用い、実施例1と同
様に印字した後、得られた記録物に対して実施例1の
(a)〜(c)による諸評価を行った。結果を以下の表
−1に示す。
【0030】比較例2 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに下記構造式
の色素を用い、実施例1と同様にして組成物を調製、
次いで処理して記録液を得た。この記録液を用い、実施
例1と同様に印字した後、得られた記録物に対して実施
例1の(a)〜(c)による諸評価を行った。結果を以
下の表−1に示す。
【0031】比較例3 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに下記構造式
の色素を用い、実施例1と同様にして組成物を調製、
次いで処理して記録液を得た。この記録液を用い、実施
例1と同様に印字した後、得られた記録物に対して実施
例1の(a)〜(c)による諸評価を行った。結果を以
下の表−1に示す。
【0032】比較例4,5 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに、特開昭6
1−57666号No.1に記載の色素(下記構造式
)及び特開平1−240584号の第1表染料番号6
の色素(下記構造式)を各々用い、実施例1と同様に
して組成物を調製、次いで処理して記録液を得た。この
記録液を用い、実施例1と同様にして印字した後、得ら
れた記録物に対して実施例1の(a)〜(c)による諸
評価を行った。結果を以下の表−1に示す。
【0033】
【化7】
【0034】
【表1】
【0035】実施例4 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに、前記N
o.14の色素を用い、実施例1と同様にして組成物を
調製、次いで処理して記録液を得た。この記録液を用
い、実施例1と同様に印字を行って青味黒色系記録物を
得た。またこの記録物に対し、実施例1の(a)〜
(c)による諸評価を行なった。その結果、実施例1と
同様に何れも良好な結果を得た。また、OD残存率は1
00.0%であった。
【0036】実施例5 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに、前記N
o.20の色素を用い、実施例1と同様にして組成物を
調製、次いで処理して記録液を得た。この記録液を用
い、実施例1と同様に印字を行って青味黒色系記録物を
得た。またこの記録物に対し、実施例1の(a)〜
(c)による諸評価を行なった。その結果、実施例1と
同様に何れも良好な結果を得た。また、OD残存率は1
00.0%であった。
【0037】実施例6〜24 実施例1において用いた前記No.1の色素の代わり
に、前記No.2〜7、No.9〜13、No.15、
No.17〜19、No.21〜24の色素をそれぞれ
使用した以外は、実施例1の方法により記録液を調製
し、印字を行い、この記録物に対して実施例1の(a)
〜(c)による諸評価を行なった。その結果、実施例1
と同様に何れも良好な結果を得た。また、色素No.2
を使用した記録液のOD残存率は94.3%であり、色
素No.3を使用した記録液は92.2%であった。
【0038】実施例25 ジエチレングリコール10重量部、N−メチル−2−ピ
ロリドン5重量部、イソプロピルアルコール3重量部、
下記構造式の色素1.5重量部、前記No.14の色素
1.5重量部に水を加え、苛性ソーダ水溶液でpHを1
0に調整して全量を100重量部とし、この組成物を実
施例1に記載の方法により処理して記録液を調製した。
またこの記録液を用いて、実施例1と同様に印字を行っ
て高濃度の黒色記録物を得た。この記録物に対し、実施
例1の(a)〜(c)による諸評価を行った。その結
果、実施例1と同様に何れも良好な結果を得た。またO
D残存率は98.5%であった。また印字濃度は1.4
3であった。
【0039】
【化8】
【0040】
【発明の効果】本発明の記録液は、インクジェット記録
用、筆記用具用等として用いられ、普通紙に記録した場
合、黒色系の記録物を得ることができ、その印字濃度及
び耐光性、耐水性がすぐれている他、記録液としての保
存安定性も良好である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−2776(JP,A) 特開 平2−202965(JP,A) 特開 平3−100081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 C09B 35/02 B41J 2/01 - 2/21 B41M 5/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体と遊離酸形が下記一般式〔I〕
    で表わされる色素の少くとも1種を含有する記録液。 【化1】 (式中、Aはフェニル基又はナフチル基で、これらはス
    ルホ基及びカルボキシル基の少なくとも一方で置換され
    ており、更に他の置換基を有していてもよく、Bはスル
    ホ基、カルボキシル基、置換もしくは非置換の炭素数1
    〜9のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4
    のアルコキシ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基で置換
    されていてもよいフェニレン基又はスルホ基で置換され
    たナフチレン基を表し、R1、R2、R3及びR4は各々独
    立に水素原子;水酸基、カルボキシル基、カルボキシシ
    クロヘキシル基、メルカプト基、カルバモイル基及びア
    ミノ基よりなる群から選ばれた基で置換されていてもよ
    炭素数1〜18のアルキル基;水酸基、カルボキシル
    基及びハロゲン原子よりなる群から選ばれた基で置換さ
    れていてもよい炭素数1〜18のアルケニル基;カルボ
    キシル基及び/又はアルキル基で置換されていてもよい
    アリール基;水酸基及び/又はカルボキシル基で置換さ
    れていてもよいアラルキル基;水酸基及び/又はカルボ
    キシル基で置換されていてもよいシクロアルキル基;又
    アルキル基及び/又はカルボキシル基で置換されてい
    てもよい複素環基を表 つ、R1〜R4のうち少なく
    とも1つはカルボキシル基で置換された基を表し、nは
    0又は1の数を表わす。)
  2. 【請求項2】 一般式〔I〕において、Aはスルホ基及
    びカルボキシル基の少なくとも一方の基を有し、かつア
    ミノ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基、置換もしくは
    非置換の炭素数1〜9のアルキル基、置換もしくは非置
    換の炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基及びハロゲン
    原子から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基
    もしくはナフチル基である請求項1記載の記録液。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕において、Bはスルホ基、
    カルボキシル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9の
    アルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4のアル
    コキシ基及び炭素数2〜7のアシルアミノ基から選ばれ
    る置換基を有するフェニレン基、又はスルホ基で置換さ
    れたナフチレン基である請求項1又は2記載の記録液。
  4. 【請求項4】 一般式〔I〕において、R1又はR2の一
    方及びR3又はR4の一方は水素原子を表わし、かつ、残
    る一方は水酸基、カルボキシル基、カルボキシシクロヘ
    キシル基、メルカプト基、カルバモイル基及びアミノ基
    よりなる群から選ばれた基で置換されていてもよい炭素
    数1〜18のアルキル基、カルボキシル基及び/又はア
    ルキル基で置換されていてもよいアリール基、水酸基及
    び/又はカルボキシル基で置換されていてもよいアラル
    キル基、水酸基及び/又はカルボキシル基で置換されて
    いてもよいシクロヘキシル基及びアルキル基及び/又は
    カルボキシル基で置換されていてもよい複素環基から選
    ばれる基であって、少なくとも一方がカルボキシル基で
    置換されている請求項1ないし3のいずれかに記載の記
    録液。
  5. 【請求項5】 一般式〔I〕において、Aはカルボキシ
    ル基を1個有するフェニル基である請求項1ないし4の
    いずれかに記載の記録液。
  6. 【請求項6】 一般式〔I〕において、Aはカルボキシ
    ル基を2個有するフェニル基である請求項1ないし5の
    いずれかに記載の記録液。
  7. 【請求項7】 一般式〔I〕において、Bは置換もしく
    は非置換の炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは非
    置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜7のア
    シルアミノ基から選ばれる置換基を1個又は2個有する
    フェニレン基である請求項1ないし6のいずれかに記載
    の記録液。
  8. 【請求項8】 一般式〔I〕において、Bはスルホ基を
    有する1,4−ナフチレン基である請求項1ないし7の
    いずれかに記載の記録液。
  9. 【請求項9】 水45〜95重量%、水溶性有機溶剤1
    0〜50重量%及び遊離酸形が請求項1ないし8のいず
    れかに記載の色素の少なくとも1種を0.5〜5重量%
    含有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    に記載の記録液。
  10. 【請求項10】 水性媒体と遊離酸形が下記一般式
    〔I〕で表わされる記録液用色素。 【化2】 (式中、Aはフェニル基又はナフチル基で、これらはス
    ルホ基及びカルボキシル基の少なくとも一方で置換され
    ており、更に他の置換基を有していてもよく、Bはスル
    ホ基、カルボキシル基、置換もしくは非置換の炭素数1
    〜9のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4
    のアルコキシ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基で置換
    されていてもよいフェニレン基又はスルホ基で置換され
    たナフチレン基を表し、R1、R2、R3及びR4は各々独
    立に水素原子;水酸基、カルボキシル基、カルボキシシ
    クロヘキシル基、メルカプト基、カルバモイル基及びア
    ミノ基よりなる群から選ばれた基で置換されていてもよ
    炭素数1〜18のアルキル基;水酸基、カルボキシル
    基及びハロゲン原子よりなる群から選ばれた基で置換さ
    れていてもよい炭素数1〜18のアルケニル基;カルボ
    キシル基及び/又はアルキル基で置換されていてもよい
    アリール基;水酸基及び/又はカルボキシル基で置換さ
    れていてもよいアラルキル基;水酸基及び/又はカルボ
    キシル基で置換されていてもよいシクロアルキル基;又
    アルキル基及び/又はカルボキシル基で置換されてい
    てもよい複素環基を表 つ、R1〜R4のうち少なく
    とも1つはカルボキシル基で置換された基を表し、nは
    0又は1の数を表わす。)
  11. 【請求項11】 一般式〔I〕において、Aはスルホ基
    及びカルボキシル基の少なくとも一方の基を有し、かつ
    アミノ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基、置換もしく
    は非置換の炭素数1〜9のアルキル基、置換もしくは非
    置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基及びハロゲ
    ン原子から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル
    基もしくはナフチル基である請求項10記載の記録液用
    色素。
  12. 【請求項12】 一般式〔I〕において、Bはスルホ
    基、カルボキシル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜
    9のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4の
    アルコキシ基及び炭素数2〜7のアシルアミノ基から選
    ばれる置換基を有するフェニレン基、又はスルホ基で置
    換されたナフチレン基である請求項10又は11記載の
    記録液用色素。
  13. 【請求項13】 一般式〔I〕において、R1又はR2
    一方及びR3又はR4の一方は水素原子を表わし、かつ、
    残る一方は水酸基、カルボキシル基、カルボキシシクロ
    ヘキシル基、メルカプト基、カルバモイル基及びアミノ
    基よりなる群から選ばれた基で置換されていてもよい
    素数1〜18のアルキル基、カルボキシル基及び/又は
    アルキル基で置換されていてもよいアリール基、水酸基
    及び/又はカルボキシル基で置換されていてもよいアラ
    ルキル基、水酸基及び/又はカルボキシル基で置換され
    ていてもよいシクロヘキシル基及びアルキル基及び/又
    はカルボキシル基で置換されていてもよい複素環基から
    選ばれる基であって、少なくとも一方がカルボキシル基
    で置換されている請求項10ないし12のいずれかに記
    載の記録液用色素。
  14. 【請求項14】 一般式〔I〕において、Aはカルボキ
    シル基を1個有するフェニル基である請求項10ないし
    13のいずれかに記載の記録液用色素。
  15. 【請求項15】 一般式〔I〕において、Aはカルボキ
    シル基を2個有するフェニル基である請求項10ないし
    14のいずれかに記載の記録液用色素。
  16. 【請求項16】 一般式〔I〕において、Bは置換もし
    くは非置換の炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは
    非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜7の
    アシルアミノ基から選ばれる置換基を1個又は2個有す
    るフェニレン基である請求項10ないし15のいずれか
    に記載の記録液用色素。
  17. 【請求項17】 一般式〔I〕において、Bはスルホ基
    を有する1,4−ナフチレン基である請求項10ないし
    16のいずれかに記載の記録液用色素。
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