JP3428178B2 - 記録液 - Google Patents

記録液

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JP3428178B2
JP3428178B2 JP27141494A JP27141494A JP3428178B2 JP 3428178 B2 JP3428178 B2 JP 3428178B2 JP 27141494 A JP27141494 A JP 27141494A JP 27141494 A JP27141494 A JP 27141494A JP 3428178 B2 JP3428178 B2 JP 3428178B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録液に関するものであ
る。詳しくはインクジェット記録に適した黒色系の記録
液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直接染料や酸性染料等の水溶性色素を含
む記録液の液滴を微小な吐出オリフィスから飛翔させて
記録を行う、所謂インクジェット記録方法が実用化され
ている。この記録液に関しては、長時間安定した吐出が
可能であることの他、電子写真用紙等のPPC(プレイ
ン ペーパー コピア)用紙、ファンホールド紙(コン
ピューター等の連続用紙)等の一般事務用に汎用される
記録紙に対する定着が速く、しかも印字物の印字品位が
良好であること、即ち印字に滲みがなく輪郭がはっきり
していることが要求されると共に、記録液としての保存
時の安定性も優れていることが必要であるので、記録液
に使用できる溶剤は著しく制限される。
【0003】一方、記録液用の染料に関しては、上記の
ような限られた溶剤に対して充分な溶解性を有すると共
に、記録液として長時間安定した吐出が可能となる他、
長期間保存した場合にも安定であり、また印字された画
像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性に優れているこ
と等が要求されるが、これ等の多くの要求を同時に満足
させることは困難であった。
【0004】このため種々の方法(例えば特開昭55−
144067号、特開昭55−152747号、特開昭
57−207660号、特開昭59−226072号、
特開昭61−2776号、特開昭61−57666号、
特開昭62−190269号、特開昭62−19027
1号、特開昭62−190272号、特開昭62−25
0082号、特開昭62−246975号、特開昭62
−246974号、特開昭62−288659号、特開
昭63−8463号、特開昭63−22867号、特開
昭63−117079号、特開昭63−30567号、
特開昭63−33484号、特開昭63−63764
号、特開昭63−105079号、特開昭64−318
77号、特開平1−93389号、特開平1−2104
64号、特開平1−240584号、特開平2−161
71号、特開平2−140270号、特開平3−200
882号等)が提案されているが、市場の要求を充分に
満足するには至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット記録用及び筆記用具用等として、普通紙に記録した
場合にも印字品位が良好であると共に、記録画像の濃度
が高く、とりわけ耐光性や、耐水性に優れており、長時
間保存した場合の安定性が良好である黒色系の記録液を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、記録液成
分として特定構造の色素を使用した場合に、特に上記の
目的を満足する性能が得られることを確認し本発明を達
成したものである。即ち本発明の要旨は、水性媒体と遊
離酸形が前記請求項1において一般式〔I〕で表わされ
る色素の少くとも1種を含有する記録液に存する。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明の記
録液に使用される色素は、遊離酸形が前記請求項1にお
いて一般式〔I〕で表わされるものである。詳しくは、
前記一般式〔I〕の式中、Aで示されるフェニル基又は
ナフチル基は、置換基として、スルホ基(−SO
3 H)、カルボキシル基(−COOH)、アミノ基、炭
素数2〜7のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ
基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。)、置換もし
くは非置換の炭素数1〜9のアルキル基(例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基等の炭素数1〜9の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基及び、トリフルオロメチル基、ジメチルアミ
ノメチル基等のこれらのアルキル基がフッ素原子、置換
アミノ基等で置換された基が挙げられる。)、置換もし
くは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基(例えば、メ
トキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキ
シ基等の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
コキシ基、及びヒドロキシエトキシ基、メトキシエトキ
シ基等のこれらのアルキル基が水酸基、アルコキシ基等
で置換された基が挙げられる。)、水酸基、塩素原子、
臭素原子、フッ素原子等のハロゲン原子等を1個又は複
数個有していてもよい。本発明では、Aは非置換よりも
上述した置換基を有する方が好ましく、中でもスルホ基
又はカルボキシル基を有するものが特に好ましい。更に
好ましくはカルボキシル基を1個又は2個有するフェニ
ル基である。Bで示されるフェニレン基の置換基として
は、スルホ基、カルボキシル基、上述した置換もしくは
非置換の炭素数1〜9のアルキル基、上述した置換もし
くは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、上述した炭
素数2〜7のアシルアミノ基が挙げられる。本発明で
は、例えば、Bがフェニレン基で、かつ置換基を有する
場合は、下記一般式〔III 〕
【0008】
【化4】
【0009】で示されるものがよい。尚、X及びYは上
記に示された置換基を表すが、XとYの一方が水素原子
でも良く、この場合は、好ましくはYが水素原子を表
す。又、Bがナフチレン基の場合は、1,4−ナフチレ
ンがよく、特に好ましくは、スルホ基で置換された1,
4−ナフチレン基である。R1 、R2 及びR3 として
は、各々独立に水素原子の他に、炭素数1〜18の置換
もしくは非置換のアルキル基(例えば、メチル基、エチ
ル基、n−ブチル基、n−オクチル基、エチルヘキシル
基等の炭素数1〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
キル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシプロピル基、
カルボキシシクロヘキシルメチル基、1−カルボキシ−
2−メルカプトエチル基、1−カルボキシ−2−カルバ
モイルエチル基、1−イソプロピル−1−カルボキシメ
チル基、1,2−ジカルボキシプロピル基等のこれらの
アルキル基が水酸基、カルボキシル基、カルボキシシク
ロヘキシル基、メルカプト基、カルバモイル基等で置換
された基が挙げられる。)、炭素数1〜18の置換もし
くは非置換のアルケニル基(例えば、2−メチル−1−
プロペニル基、ビニル基、アリル基等の直鎖状又は分岐
鎖状のアルケニル基が挙げられ、これらがカルボキシル
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基等で置換されていても
よい。)、アリール基(例えば、フェニル基、3,4−
ジカルボキシフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−
カルボキシフェニル基等のカルボキシル基、アルキル基
等で置換されたフェニル基等が挙げられる。)、アラル
キル基(例えば、ベンジル基、フェニルエチル基等の炭
素数7〜15のフェニルアルキル基、1−カルボキシ−
2−フェニルエチル基、1−カルボキシ−2−ヒドロキ
シ−フェニルエチル基、4−カルボキシベンジル基等の
これらのフェニルアルキル基がカルボキシル基、水酸基
等で置換された基が挙げられる。)、シクロアルキル基
等のアリサイクリック基(例えば、シクロヘキシル基、
4−カルボキシシクロヘキシル基等のカルボキシル基、
水酸基等で置換された基が挙げられる。)又はヘテロサ
イクリック基(例えば、ピリジル基、チアジアゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニル基等の窒素原子、硫黄原子等を1〜2個
含む5員乃至6員環又はそれらの縮合環或いはそれらの
環とベンゼン環等の縮合環が挙げられ、これらの環はい
ずれもアルキル基、カルボキシル基等で置換されていて
もよい。)を表す。尚、本発明では、R1 〜R3 のうち
少なくとも1つが1〜4個のカルボキシル基で置換され
た基であることが必要である。更に、R1 又はR2 の少
なくとも一方が水素原子であり、残る一方が、置換もし
くは非置換の炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは
非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、アリール基、シ
クロヘキシル基から選ばれ、かつカルボキシル基で置換
されている基であるのが良い。
【0010】トリアジニルアミノ基の置換位置はいずれ
でもよいが、1−ナフトール−3−スルホン酸骨格の7
位、または8位が好ましく、7位が特に好ましい。本発
明で使用される色素は前記一般式〔I〕で示される遊離
酸形のまま使用してもよいが、製造時に塩形で得られた
場合にはそれをそのまま使用してもよい。さらに、この
塩形を所望の塩形に変換して使用してもよい。この他、
色素の一分子中の一部の酸基が塩形であるものでもよ
く、塩形の色素と遊離酸形の色素を併用してもよい。こ
のような塩形の例として、ナトリウム、リチウム、カリ
ウム等のアルカリ金属の塩形、アルキル基もしくはヒド
ロキシアルキル基等で置換されていてもよいアンモニウ
ム塩形、有機アミンの塩形が挙げられる。この有機アミ
ンの例としては、低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換
低級アルキルアミン、カルボキシ置換低級アルキルアミ
ン、及び炭素数2〜4のアルキレンイミン単位を2〜1
0個有するポリアミン等が挙げられる。以上の塩形の場
合、その塩の種類は、一種類に限らず複数種混在してい
てもよい。
【0011】これ等の色素の具体例としては、例えば以
下のNo.1〜20に示す構造のアゾ系色素が挙げら
れ、所望の色調に応じてこれらの色素を単独使用または
併用してもよい。また、前記一般式〔I〕の色素を他の
構造の色素と併用することも可能である。この場合、他
の構造の色素は、黒色系以外に、茶色系や、赤色系、黄
色系、青色系等の他の色調の色素も所望により使用でき
る。但し、この併用する色素は、色調以外は一般式
〔I〕の色素と同等以上の良好な性能であるのが良い。
特に耐光性及び耐水性の優れた色素が良い。
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】一般式〔I〕で示されるアゾ系色素は、そ
れ自体周知の方法に従って製造することができる。例え
ば前記No.1で示される色素は、下記(A)〜(D)
の工程で製造できる。 (A)2−アミノテレフタル酸と3−アミノ−4−エト
キシアセトアニリドとから常法〔例えば、細田豊著「新
染料化学」(昭和48年12月21日 技報堂発行)第
396〜409頁参照〕に従って、ジアゾ化、カップリ
ング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
【0017】(B)(A)で得られたモノアゾ化合物を
7−アミノ−1−ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホン
酸(γ酸)とから常法に従って、ジアゾ化、カップリン
グ工程を経てジスアゾ化合物を製造する。 (C)(B)で得られたジスアゾ化合物を塩化シアヌル
懸濁液にpH4〜6、温度0〜5℃を保持しながら加え
て、数時間反応を行う。次いで室温にてアルカリ性にな
らないように3−アミノ安息香酸水溶液を加えて数時間
縮合反応を行う。次に水酸化ナトリウム水溶液を加えて
60〜70℃にて数時間アルカリ性にて縮合反応を行
い、反応を完結させる。
【0018】(D)この(C)で得られた反応液を冷却
後、20%食塩水で塩析することにより、目的の前記N
o.1の色素が得られる。記録液中における前記一般式
〔I〕の色素の含有量としては、記録液全量に対して
0.5〜5重量%、特に2〜4重量%程度が好ましい。
本発明の記録液に用いられる溶剤としては、水及び水溶
性有機溶剤として、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール(分子量200)、ポリエチレングリコール(分子
量400)、グリセリン、N−メチル−ピロリドン、N
−エチル−ピロリドン、1,3−ジメチル−イミダゾリ
ジノン、チオジエタノール、ジメチルスルホキシド、エ
チレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、2−ピロリドン、スルホラン、エチルア
ルコール、イソプロパノール、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等を含有しているのが好ましい。こ
れ等の水溶性有機溶剤は、通常記録液の全量に対して1
0〜50重量%の範囲で使用される。一方、水は記録液
の全量に対して45〜95重量%の範囲で使用される。
【0019】本発明の記録液に、その全量に対して0.
1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の尿素、
チオ尿素、ビウレット、セミカルバジドから選ばれる化
合物を添加したり、また0.001〜5.0重量%の界
面活性剤を添加することによって、印字後の速乾性及び
印字品位をより一層改良することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実施
例に限定されるものではない。 実施例1 ジエチレングリコール10重量部、イソプロピルアルコ
ール3重量部、前記No.1の色素3重量部に水を加
え、アンモニア水でpHを9に調整して全量を100重
量部とした。この組成物を充分に混合して溶解し、孔径
1μmのテフロンフィルターで加圧濾過した後、真空ポ
ンプ及び超音波洗浄機で脱気処理して記録液を調製し
た。得られた記録液を使用し、インクジェットプリンタ
ー(商品名HG−3000、エプソン社製)を用いて電
子写真用紙(富士ゼロックス社製)にインクジェット記
録を行い、高濃度の黒色の印字物を得た。また下記
(a)、(b)及び(c)の方法による諸評価を行なっ
た結果を示す。
【0021】(a)記録画像の耐光性:キセノンフェー
ドメーター(スガ試験機社製)を用い、記録紙に100
時間照射した。照射後の変退色は小さかった。 (b)記録画像の耐水性: 耐水性試験 (1)試験方法 水道水中に記録画像を5分間浸漬したのち、 目視にて画像の滲みを調べた。 浸漬前後のベタ印字部分のOD値(印字濃度)をマク
ベス濃度計(TR927)にて測定した。
【0022】(2)試験結果 上記の結果、画像の滲みはわずかであった。上記の
浸漬前後のベタ印字部分の濃度変化を下記式によるOD
残存率で示すと、98.8%であった。
【0023】
【数1】OD残存率(%)=(浸漬後OD値/浸漬前O
D値)×100 (c)記録液の保存安定性:記録液をテフロン容器中に
密閉し、5℃及び60℃で1ケ月間保存した後の変化を
調べたところ、不溶物の析出は認められなかった。
【0024】実施例2〜4 実施例1において用いた前記No.1の色素の代わり
に、前記No.6、No.13及びNo.18の色素を
それぞれ使用した以外は、実施例1の方法により、記録
液を調製し、これを用いて印字を行い、更にこの記録物
に対して実施例1の(a)〜(c)による諸評価を行っ
た。この結果、実施例1と同様に何れも良好な結果を得
た。OD残存率は各々93.4%、95.6%、92.
5%であった。結果を以下の表−1に示す。
【0025】比較例1 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに、C.I.
フードブラック2を用い、実施例1と同様にして組成物
を調製、次いで処理して記録液を得た。この記録液を用
い、実施例1と同様に印字した後、得られた記録物に対
して実施例1の(a)〜(c)による諸評価を行った。
結果を以下の表−1に示す。
【0026】比較例2 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに、特開昭6
1−2776号の第1表No.2に記載の色素(下記構
造式*1)を用い、実施例1と同様にして組成物を調
製、次いで処理して記録液を得た。この記録液を用い、
実施例1と同様に印字した後、得られた記録物に対して
実施例1の(a)〜(c)による諸評価を行った。結果
を以下の表−1に示す。
【0027】比較例3,4 実施例1におけるNo.1の色素の代わりに、特開昭6
1−57666号No.1に記載の色素(下記構造式*
2)及び特開平1−240584号の第1表染料番号6
の色素(下記構造式*3)を各々用い、実施例1と同様
にして組成物を調製、次いで処理して記録液を得た。こ
の記録液を用い、実施例1と同様にして印字した後、得
られた記録物に対して実施例1の(a)〜(c)による
諸評価を行った。結果を以下の表−1に示す。
【0028】
【化9】
【0029】
【表1】
【0030】実施例5 グリセリン5重量部、エチレングリコール10重量部、
前記No.3の色素2.5重量部に水を加え、アンモニ
ア水でpHを9に調整して全量を100重量部とし、こ
の組成物を実施例1に記載の方法により処理して記録液
を調製した。この記録液を用いて、実施例1と同様に印
字を行った結果、高濃度の青味黒色系記録物を得た。ま
たこの記録物に対し、実施例1の(a)〜(c)による
諸評価を行なった。その結果、実施例1と同様に何れも
良好な結果が得られた。またOD残存率は95.2%で
あった。
【0031】実施例6 ジエチレングリコール10重量部、N−メチルピロリド
ン5重量部、イソプロピルアルコール3重量部、前記N
o.19の色素3重量部に水を加え、アンモニア水でp
Hを9に調整して全量を100重量部とし、この組成物
を実施例1に記載の方法により処理して記録液を調製し
た。またこの記録液を用いて、実施例1と同様に印字を
行って青味黒色系記録物を得た。またこの記録物に対
し、実施例1の(a)〜(c)による諸評価を行なっ
た。その結果、実施例1と同様に何れも良好な結果を得
た。また、OD残存率は93.2%であった。
【0032】実施例7〜20 実施例1において用いた前記No.1の色素の代わり
に、前記No.2、No.4、No.5、No.7〜1
2、No.14〜17、No.20の色素をそれぞれを
使用した以外は、実施例1の方法により記録液を調製
し、印字を行い、この記録物に対して実施例1の(a)
〜(c)による諸評価を行なった。その結果、実施例1
と同様に何れも良好な結果を得た。また、色素No.2
を使用した記録液のOD残存率は92.7%であり、色
素No.5を使用した記録液は95.5%であった。
【0033】
【発明の効果】本発明の記録液は、インクジェット記録
用、筆記用具用等として用いられ、普通紙に記録した場
合、黒色系の記録物を得ることができ、その印字濃度及
び耐光性、耐水性がすぐれている他、記録液としての保
存安定性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 浩 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平3−91575(JP,A) 特開 平8−73791(JP,A) 特開 平6−329931(JP,A) 特開 平7−286113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体と遊離酸形が下記一般式〔I〕
    で表わされるジスアゾ系色素から選ばれる少なくとも1
    種の色素を含有する記録液。 【化1】 (式中、Aは置換もしくは非置換のフェニル基、又は置
    換もしくは非置換のナフチル基を表し、Bはスルホ基、
    カルボキシル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9の
    アルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4のアル
    コキシ基、及び炭素数2〜7のアシルアミノ基から選ば
    れる基で置換されていてもよいフェニレン基、又はスル
    ホ基で置換されたナフチレン基を表し、R1、R2及びR
    3は各々独立に水素原子、炭素数1〜18のアルキル
    基、炭素数〜18のアルケニル基、アリール基、アラ
    ルキル基、アリサイクリック基、又はヘテロサイクリッ
    ク基を表し、これらの基は置換基を有していてもよく、
    かつ、R1〜R3のうち少なくとも1つが1〜4個のカル
    ボキシル基で置換された基を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式〔I〕において、
    下記一般式〔II〕で示される基が1−ナフトール−3−
    スルホン酸の骨格の7位に結合してなる請求項1記載の
    記録液。 【化2】
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕において、Aはスルホ基、
    カルボキシル基、アミノ基、炭素数2〜7のアシルアミ
    ノ基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9のアルキル
    基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ
    基、水酸基及びハロゲン原子から選ばれる置換基を少な
    くとも1個有するフェニル基はナフチル基である請求
    項1又は2に記載の記録液。
  4. 【請求項4】 一般式〔I〕において、Aは少なくとも
    スルホ基又はカルボキシル基を少なくとも1個有するフ
    ェニル基はナフチル基である請求項1ないし3のいず
    れかに記載の記録液。
  5. 【請求項5】 一般式〔I〕において、Aは少なくとも
    カルボキシル基を1個又は2個有するフェニル基である
    請求項1ないし4のいずれかに記載の記録液。
  6. 【請求項6】 一般式〔I〕において、Bは下記一般式
    〔III〕で表わされる基である請求項1ないし5のいず
    れかに記載の記録液。 【化3】 (X及びYはそれぞれスルホ基、カルボキシル基、置換
    もしくは非置換の炭素数1〜9のアルキル基、置換もし
    くは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、及び炭素数
    2〜7のアシルアミノ基から選ばれる基であり、またY
    は水素原子であってもよい)
  7. 【請求項7】 一般式〔I〕において、Bはスルホ基で
    置換された1,4−ナフチレン基である請求項1ないし
    6のいずれかに記載の記録液。
  8. 【請求項8】 一般式〔I〕において、R1又はR2の一
    方が水素原子であり、残る一方が置換もしくは非置換の
    炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素
    数1〜4のアルコキシ基、アリール基及びシクロヘキシ
    ル基から選ばれ、かつカルボキシル基で置換されている
    基である請求項1ないし7のいずれかに記載の記録液。
  9. 【請求項9】 一般式〔I〕において、R3が水素原
    子、置換もしくは非置換の炭素数1〜18のアルキル
    基、アリル基、アリール基、シクロヘキシル基及びヘテ
    ロサイクリック基から選ばれる基である請求項1ないし
    8のいずれかに記載の記録液。
  10. 【請求項10】 遊離酸形が請求項1記載の一般式
    〔I〕で表される色素の少なくとも1種を0.5〜5重
    量%含有することを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れかに記載の記録液。
  11. 【請求項11】 遊離酸形が下記一般式〔I〕で表わさ
    れる記録液用ジスアゾ系色素。 【化4】 (式中、Aは置換もしくは非置換のフェニル基、又は置
    換もしくは非置換のナフチル基を表し、Bはスルホ基、
    カルボキシル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9の
    アルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4のアル
    コキシ基、及び炭素数2〜7のアシルアミノ基から選ば
    れる基で置換されていてもよいフェニレン基、又はスル
    ホ基で置換されたナフチレン基を表し、R1、R2及びR
    3は各々独立に水素原子、炭素数1〜18のアルキル
    基、炭素数〜18のアルケニル基、アリール基、アラ
    ルキル基、アリサイクリック基、又はヘテロサイクリッ
    ク基を表し、これらの基は置換基を有していてもよく、
    かつ、R1〜R3のうち少なくとも1つが1〜4個のカル
    ボキシル基で置換された基を表す。)
  12. 【請求項12】 請求項11記載の一般式〔I〕におい
    て、下記一般式〔II〕で示される基が1−ナフトール−
    3−スルホン酸の骨格の7位に結合してなる請求項11
    記載の記録液用色素。 【化5】
  13. 【請求項13】 一般式〔I〕において、Aはスルホ
    基、カルボキシル基、アミノ基、炭素数2〜7のアシル
    アミノ基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9のアルキ
    ル基、置換もしくは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ
    基、水酸基及びハロゲン原子から選ばれる置換基を少な
    くとも1個有するフェニル基はナフチル基である請求
    項11又は12に記載の記録液用色素。
  14. 【請求項14】 一般式〔I〕において、Aは少なくと
    もスルホ基又はカルボキシル基を少なくとも1個有する
    フェニル基はナフチル基である請求項11ないし13
    のいずれかに記載の記録液用色素。
  15. 【請求項15】 一般式〔I〕において、Aは少なくと
    もカルボキシル基を1個又は2個有するフェニル基であ
    る請求項11ないし14のいずれかに記載の記録液用色
    素。
  16. 【請求項16】 一般式〔I〕において、Bは下記一般
    式〔III〕で表わされる基である請求項11ないし15
    のいずれかに記載の記録液用色素。 【化6】 (X及びYはそれぞれスルホ基、カルボキシル基、置換
    もしくは非置換の炭素数1〜9のアルキル基、置換もし
    くは非置換の炭素数1〜4のアルコキシ基、及び炭素数
    2〜7のアシルアミノ基から選ばれる基であり、またY
    は水素原子であってもよい)
  17. 【請求項17】 一般式〔I〕において、Bはスルホ基
    で置換された1,4−ナフチレン基である請求項11な
    いし16のいずれかに記載の記録液用色素。
  18. 【請求項18】 一般式〔I〕において、R1又はR2
    一方が水素原子であり、残る一方が置換もしくは非置換
    の炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは非置換の炭
    素数1〜4のアルコキシ基、アリール基及びシクロヘキ
    シル基から選ばれ、かつカルボキシル基で置換されてい
    る基である請求項11ないし17のいずれかに記載の記
    録液用色素。
  19. 【請求項19】 一般式〔I〕において、R3が水素原
    子、置換もしくは非置換の炭素数1〜18のアルキル
    基、アリル基、アリール基、シクロヘキシル基及びヘテ
    ロサイクリック基から選ばれる基である請求項11ない
    し18のいずれかに記載の記録液用色素。
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