JP2668879B2 - 焼成パターン形成方法及びその印刷インキ - Google Patents

焼成パターン形成方法及びその印刷インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス、金属、セラミックス等の被記録材
表面への焼成パターン形成方法及び焼成用インキジェッ
ト記録用インキに関する。 〔従来の技術〕 近年セラミックスがあらゆる産業で利用されるに伴
い、焼成によって可視画像等のパターンを形成すること
が要望されており、更に金属、ガラス上への高温マーキ
ング等の需要も増大している。従来染顔料及びバインダ
ー樹脂を含有するインキを用いて印刷する方式では、焼
成によって優れたパターンを形成するには限界があっ
た。またパターンは可視画像だけではなく導電性パター
ン等の電気的なパターンを要求されており様々な方法が
提案されている。 具体的には、特開昭51−120827号公報では、スプレー
ガンを用いてマークするための水溶性リン酸塩の一種類
または複数種類を水に飽和溶解量以下の量溶解させてな
る高温材面用マーキング剤が提案されている。特開昭52
−120013号公報では、アルミナ又はアルミナを含有する
粘土或いはこの両者に僅少の塩化マグネシウム塩を添加
し、所要の顔料を加え、又は加えず、約同量のリン酸又
はリン酸塩を加え、これを水に混合して分散させたイン
キをスプレーガンを用いてマークする高温金属材面用マ
ーキング方法が提案されている。特開昭55−38882号公
報では、中性又は弱い還元性雰囲気内で焼成され、活性
部分と、非活性のガラス質部分と有機接着剤とを有し、
この有機接着剤は焼成中に完全に除去されるようにし
た、金属酸化物を分散させたスクリーン印刷インキが提
案されている。特開昭56−84345号公報では、燐原子及
び酸素原子を必須成分として含む1価の銀塩を含有する
事を特徴とするガラス又は陶磁器用の着色剤の皮膜をガ
ラス又は陶磁器の表面に形成せしめた後、400℃〜1400
℃にて焼成する事を特徴とするガラス又は陶磁器の着色
方法が提案されている。特開昭57−112713号公報では、
アルコール系溶剤に不溶性重合体を含有するペースト状
インキを用いて基体上にスクリーン印刷を施し、その上
に主溶剤としてアルコール系溶剤を含有する金属酸化物
被膜形成剤を塗布した後、熱処理して基体上に金属酸化
物被膜の鮮明なパターンを形成させる方法が提案されて
いる。特開昭57−155263号公報では、リン酸塩、金属硝
酸塩及び/または金属硫酸塩、耐熱性顔料、無機質分散
剤、水からなる高温鋼材用マーキング剤とリン酸塩、金
属硝酸塩及び/または金属硫酸塩、耐熱性顔料、無機質
分散剤、マイカ粉、水からなる高温鋼材用マーキング剤
が提案されている。特開昭57−206088号公報では、金属
成分としてタングステン及び/またはモリブデンを主成
分とし、これにニッケル、又は、ニッケル及び銅、又
は、ニッケル及びコバルトを可溶性の化合物の状態で含
有させ、これらと有機バインダー及び溶剤とからなるこ
とを特徴とする抵抵抗導体用のセラミックメタライズイ
ンキが提案されている。特開昭58−213070号公報では、
非貴金属伝導性金属を、炭素、ホウ素、ケイ素、ホウ素
−炭素、およびホウ素−ケイ素から成る群から選ばれる
少なくとも一つの被酸化性物質で似て合金化し、得られ
る合金を有機ベヒクルと混合してインキを形成させ、こ
のインキを基体上へスクリーン印刷で施し、その後、こ
のインキを、約1000゜F(540℃)を越える温度で約20容
積%の酸素を含む酸化性雰囲気において上記非貴金属の
酸化を伴わずに上記の被酸化性物質を酸化するのに充分
な時間の間焼成し、このように焼成した生成物を冷却し
て伝導性顔料で被覆した表面を生成させることから成る
伝導性顔料被覆表面の製造方法において、上記の被酸化
性物質を上記合金の重量で約12%から約25%の範囲で上
記合金中に存在させることから成る方法が提案されてい
る。特開昭58−15576号公報では、空気中で焼成可能の
インキがバリウムカルシウム硼珪酸ガラスと、適当な有
機媒体と、機能成分とを含み、その機能成分は抵抗体イ
ンキの場合は、2酸化ルテニウムを、導体インキの場合
は、半田付け性能を改善するために酸化ビスマスを加え
た貴金属である抵抗体インキが提案されている。特開昭
59−12978号公報では、セラミック用着色剤を使用し、4
00℃以上の温度で、セラミック及びその他の物体上に精
密なスクリーン印刷及びレリーフ状の彩飾を施すため
の、公知のバインダーと添加物とからなるビヒクルにお
いて、添加物として、400℃以上で完全に燃焼する微粒
状天然及び/又は人造ワックス及び/又は、熱処理の際
にセラミック用着色剤のフラックスのケイ酸塩骨組み構
造中に組み入れられ得る微粒状無機ケイ酸ないしケイ酸
塩及び/又は酸化物が使用されることを特徴とする、セ
ラミック及びその他の物体上に精密なスクリーン印刷及
びレリーフ状の彩飾を施すためのビヒクルが提案されて
いる。特開昭62−3044号公報では、低融点フリット及び
顔料からなる陶磁器又はガラス用インキにおいて、顔料
が粒子表面にシリカ被膜を有する複合酸化物系黒色顔料
であることを特徴とする陶磁器又はガラス用インキが提
案されている。特公昭61−52866号公報では、導電材
料、抵抗材料、磁性材料、誘電材料又は螢光材料から選
ばれる少なくとも1種とガラスフリットとからなり、40
0〜900℃の焼成温度で焼成後残存する固形物60〜95重量
%及び前記焼成により消滅する紫外線硬化型樹脂ワニス
5〜40重量%を含むことを特徴とする焼成インキ組成物
が提案されている。これらはスプレーガン又はスクリー
ン印刷でパターンを形成された後、焼成される。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、スプレーガン又はスクリーン印刷では金属に
よる被膜形成剤が分散型である為十分な解像力を得るこ
とができず、また、精密なパターンを印刷することがで
きないという問題点がある。 本発明はこの問題点を解決し、ガラス、金属、セラミ
ックス等の耐熱性被記録材表面に精密な焼成パターンを
形成する方法及びその印刷インキを提供するものであ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記問題点を解決するために、有機金
属キレート化合物を濃度8〜22重量%となる様に含有す
る印刷インキをもちいて、インキジェット記録方式で耐
熱性被記録材表面に文字、図形、模様等のパターンを印
刷した後、該パターンを焼成し、印刷インキ中の有機金
属キレート化合物の色と異なる色とすることを特徴とす
る焼成パターン形成方法、及び有機金属キレート化合物
を水又は有機溶媒に濃度8〜22重量%となる様に溶解さ
せて成ることを特徴とする耐熱性被記録材焼成用インキ
ジェット記録用インキ(以下、本発明のインキとい
う。)を提供するものである。 本発明のインキで用いる有機金属キレート化合物は、
大別して水溶性有機金属キレート化合物と油溶性有機金
属キレート化合物の二通りあり、これによって主たる溶
剤が水か有機溶剤に分けられる。 水溶性有機金属キレート化合物で使用できる金属は、
2価以上の価数であればどれでも良く、焼成後生ずる金
属または金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物として要
求される物性によって金属元素の組み合わせを選べばよ
い。具体的には、例えば、鉄、コバルト、アルミニウ
ム、マンガン、マグネシウム、バリウム、カルシウム、
チタン、ニッケル、スズ、銅、亜鉛、鉛、モリブデン、
カドミウム、アンチモン、バナジウム、ジルコニウム、
タングステン、ルテニウム、ビスマス、イットリウム、
ランタノイド、アクチノイド等があるがこれらに限定さ
れるものではない。 水溶性キレート化剤としては、例えば、乳酸、クエン
酸、酒石酸等のオキシカルボン酸又はそのアミン塩、ア
ンモニウム塩、アルカリ金属塩;イミノジ酢酸(TD
A)、ニトリロトリ酢酸(DTPA)、エチレンジアミンテ
トラ酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミンペタン酢酸
(DTPA)、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸(HEDT
A)、エチレングリコールジエチルエーテルジアミンテ
トラ酢酸(GEDTA)、エチレンジアミンテトラプロピオ
ン酸(EDTP)、等のアミノカルボン酸又はそれらのアミ
ン塩、アンモニウム塩、アルカリ金属塩;タイロン(ピ
ロカテコール−3,5−ジスルホン酸)、8−ヒドロキシ
キノリン−5−スルホン酸、5−スルホサリチルアルデ
ヒド、グリシン等の水溶性キレート化剤等があるがこれ
らに限定されるものではない。また、含金属フタロシア
ニンのスルホン酸塩、含金属アゾ系酸性染料等の水溶性
含金属染料も金属キレート化合物として用いる事ができ
る。これらの中でも安定化定数の大きいものほど好まし
く、ヒドロキシカルボン酸金属塩、アミノカルボン酸金
属塩、水溶性含金属染料が特に優れた結果を示す。これ
らの金属キレート化合物は、一つ以上の組み合わせで用
いられ、インキ中で無機の金属塩類とキレート化剤を混
合してそのまま使用しても良いが、精製された金属キレ
ート化合物を用いる事によって、より品質の高い焼成パ
ターンを得る事が可能なり、更にインクジェット記録方
式でのインキ吐出安定性も更に良くする事が可能とな
る。また、水溶性の有機金属キレート化合物を一種類以
上使用していれば、無機の金属塩を併用して溶解させて
使用する事も可能である。 主たる溶剤は水であるが、例えば、メタノール、エタ
ノール、グリセリン等のアルコール類;エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール
等のグリコール類;ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールジエチルエーテル等のグリコールエーテル類;N−
メチル−2−ピロリドン等のピロリドン類;アセトン等
のケトン類;酢酸メチルエステル、酢酸エチルエステル
等の有機酸エステル;アセトアミド、ジメチルホルムア
ミド等のアミド類等の各種水溶性の溶剤が併用可能であ
るが、これらに限定されるものではない。非浸透性の被
記録体の場合は低級アルコールのような低沸点の水溶性
溶剤を用いて、インキの漏れ、乾燥性を向上させる事が
でき、この時、シェラック、スチレンマイレン酸、スチ
レンアクリル等のアルカリ可溶性樹脂をバインダーとし
て用いる事により、乾燥性、インキののりが更に良くな
り、かつ、印刷直後キレート化合物自体もある程度皮膜
形成が可能であるが、より強靭な皮膜を形成することが
できる。また、これらの樹脂酸は従来のマーキングイン
キと同様にアンモニアのような揮発性の高いアルカリを
併用しても良い。但し、金属類と樹脂酸が結合して不溶
化する事があるので、金属キレート化合物の安定化定
数、インキのpH、樹脂酸の酸価、分子量等最適の組み合
わせを用いる必要がある。インキジェット記録方式の場
合、工業用マーキング装置としてメンテナンス機構が考
慮されたシステムを有していれば、本発明のインキは溶
解系であるので、非常に安定したインキの吐出が得られ
る。更に、よりメンテナンスフリーを求める場合には、
グリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール等の高沸点のアルコール、グリコール、グリコー
ルエーテル、アルコールアミン、ピロリドンのような水
溶性溶剤を用いる必要がある。 その他の添加剤として、pH調整剤、表面張力調整剤、
消泡剤、一般の水溶性高分子化合物も使用できるが、金
属キレート化合物と反応する場合があるので組み合わせ
に注意を要する。 油溶性金属キレート化合物に用いる金属は水性の場合
と同様に、2価以上の金属であればどれでも良く、焼成
後生ずる金属または金属酸化物、金属窒化物、金属炭化
物として要求される物性によって金属元素の組み合わせ
を選べばよい。具体的には、例えば、鉄、コバルト、ア
ルミニウム、マンガン、マグネシウム、バリウム、カル
シウム、チタン、ニッケル、スズ、銅、亜鉛、鉛、モリ
ブデン、カドミウム、アンチモン、バナジウム、ジルコ
ニウム、タングステン、ルテニウム、ビスマス、イット
リウム、ランタノイド、アクチノイド等があるがこれら
に限定されるものではない。 油溶性の金属キレート化剤としては、例えば、アセチ
ルアセトン、テノイルトリフルオロアセトン、2−フロ
イルトリフルオロアセトン、アセト酢酸メチルエステ
ル、アセト酢酸エチルエステル、2,2′−ビピリジン、
8−オキシキノリン、ジベンゾイルメタン、サリチル
酸、3,4−ジ(t−ブチル)サリチル酸、1,10−フェナ
ントロリン等があるが、これらに限定されるものではな
い。その他に、油溶性含金属染料も油溶性金属キレート
化合物として用いる事ができる。これらの中で、特に、
アセチルアセトンの金属塩、アセト酢酸エステル、油溶
性含金属染料が優れた結果を示す。 有機溶剤は、含金属キレート化合物の有機溶剤に対す
る溶解度で決定されるが、概して高極性の有機溶剤が好
ましい。具体的には、例えばメタノール、エタノール、
プロピルアルコール等の低級アルコール;クロロホル
ム、トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン等のハ
ロゲン化炭化水素;酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエ
ステル等の脂肪族エステル;ホルムアミド、アセトアミ
ド、ジメチルホルムアミド等のアミド化合物;メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン化合
物;ジオキサン、ジメチルスルホオキサイド、ピリジン
等があげられるがこれらに限定されるものではない。ま
た、必要に応じてアクリル系、スチレン系、アルキッ
ド、エポキシ、ポリエステル、ポリアミド等各種のバイ
ンダー樹脂、あるいは、光や熱による重合性又は架橋性
のモノマー、オリゴマー、ポリマーも用いる事ができ
る。但し、水性の場合と同様に、金属キレート化合物に
よる樹脂等の不溶化に注意して組み合わせが選択される
べきである。 優れた焼成パターンを得るには、インキ中の金属の含
有量はなるべく多いことが必要であり、できれば金属キ
レート化合物の飽和溶解度に近い濃度で用いることが望
ましい。更に、厚膜あるいは高濃度発色の焼成パターン
を得るには繰り返し重ね印刷を行えば良い。また、電気
的パターンを目的とする場合には、必要に応じて金属キ
レート化合物中の不要な金属類や無機塩類を精製により
除去すれば良い。この場合の有機金属キレート化剤とし
ては、アルカリ金属塩を有するものは好ましくなく、ア
ンモニウムイオンのような有機カチオンを用いる必要が
ある。また、ある金属を含有するインキの印刷前後に、
組み合わせるべき他の金属を含有するインキあるいはガ
ラス質フリットを、必要な部分へ印刷あるいは全面に塗
布する等の処理を行った後焼成することによって、複雑
な焼成パターンや接着性がよく、優れた記録画像を形成
することも可能である。 焼成の雰囲気は既知の方法、即ち酸化あるいは還元状
態等に応じて選択すれば良く、例えば、水素、一酸化炭
素、メタン、窒素、アンモニア、酸素、空気、真空等の
様々な環境下を行う事ができ、必要に応じて焼成温度の
制御を行えば良い。 本発明で得られる焼成パターンは、インキ及び焼成条
件に応じた諸特性、即ち、可視画像等の光学的特性に限
らず、電気伝導特性、誘電特性、磁気特性、力学的特
性、熱的特性等に幅広く適用することができる。以下、
本発明を実施例により説明する。 〔実施例〕 実施例1 エチレンジアミン四酢酸2ナトリウムコバルト4水和物 20.0重量% モルホリン 10.0重量% シェラック 3.0重量% エチルアルコール 17.0重量% 精製水 50.0重量% 上記組成物を完全に溶解後、0.5μのメンブランフィ
ルターでろ過を行いインキとした。本インキを、クレイ
を主成分とする陶器にインキジェットプリンターで印刷
を行い、空気中で1100℃で焼成したところ、黒色の焼成
パターンが得られた。また印刷後ガラス質フリットで処
理を行った後、同様にして焼成を行ったところ、鮮やか
なコバルトブルーの発色が得られた。印刷パターンの解
像度は非常に良好で、かつ安定したインキの吐出が可能
であった。 実施例2 クレイを主成分とする陶器にガラス質フリットを塗布
し、空気中で1100℃で焼成して得られた陶器に実施例1
で得たインキを用いてインクジェットプリンターで印刷
を行ない、同様にして焼成を行ったところ、鮮やかなコ
バルトブルーの発色が得られた。印刷パターン解像度は
非常に良好であった。 実施例3 エチレンジアミン四酢酸二アンモニウム鉄2水和物 10.0重量% ポリビニルアルコール 5.0重量% エチルアルコール 20.0重量% 精製水 65.0重量% 上記組成物を完全に溶解後、0.5μのメンブランフィ
ルターでろ過を行いインキとした。本インキを、クレイ
を主成分とする陶器にインキジェットプリンターで印刷
を行い、空気中で1100℃で焼成したところ、茶色の焼成
パターンが得られた。また印刷後ガラス質フリットで処
理を行った後、同様にして焼成を行ったところ、鮮やか
な黄褐色の発色が得られた。印刷パターンの解像度は非
常に良好で、かつ安定したインキの吐出が可能であっ
た。 実施例4 エチレンジアミン四酢酸二アンモニウム鉄2水和物 50.0重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムマグネシウム4水
和物 5.0重量% ポリビニルアルコール 5.0重量% エチルアルコール 20.0重量% 精製水 65.0重量% 上記組成物を完全に溶解後、0.5μのメンブランフィ
ルターでろ過を行いインキとした。本インキを、クレイ
を主成分とする陶器にインキジェットプリンターで印刷
を行い、空気中で1100℃で焼成したところ、褐色の焼成
パターンが得られた。また印刷後ガラス質フリットで処
理を行った後、同様にして焼成を行ったところ、鮮やか
な黄褐色の発色が得られた。印刷パターンの解像度は非
常に良好で、かつ安定したインキの吐出が可能であっ
た。 実施例5 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムコバルト4水和物
10.0重量% リン酸二ナトリウム12水和物 10.0重量% エチルアルコール 20.0重量% 精製水 60.0重量% 上記組成物を完全に溶解後、0.5μのメンブランフィ
ルターでろ過を行いインキとした。本インキを、クレイ
を主成分とする陶器にインキジェットプリンターで印刷
を行い、空気中で1100℃で焼成したところ、黒色の焼成
パターンが得られた。また印刷後ガラス質フリットで処
理を行った後、同様にして焼成を行ったところ、鮮やか
な水色の発色が得られた。印刷パターンの解像度は非常
に良好で、かつ安定したインキの吐出が可能であった。 実施例6 クロム含水溶性金染料 10.0重量% シェラック 5.0重量% 濃アンモニア水 5.0重量% エチルアルコール 20.0重量% 精製水 60.0重量% 上記組成物を完全に溶解後、0.5μのメンブランフィ
ルターでろ過を行いインキとした。本インキを、クレイ
を主成分とする陶器にインキジェットプリンターで印刷
を行い、空気中で1100℃で焼成したところ、黒色の焼成
パターンが得られた。また印刷後ガラス質フリットで処
理を行った後、同様にして焼成を行ったところ、鮮やか
な黄色の発色が得られた。印刷パターンの解像度は非常
に良好で、かつ安定したインキの吐出が可能であった。 実施例7 硝酸イットリウム6水和物 3.83重量% 乳酸バリウム 6.31重量% 硫酸第二銅2水和物 7.37重量% エチレンジアミン四酢酸二アンモニウム 4.00重量% モルホリン 8.00重量% アクリル酸 5.00重量% エチルアルコール 20.00重量% 精製水 45.49重量% 上記組成物を完全に溶解後、0.5μのメンブランフィ
ルターでろ過を行いインキとした。本インキを、アルミ
ナ基板上にインキジェットプリンターで印刷を行い、乾
燥後空気中で900℃で焼成したところ、黒色の焼成パタ
ーンが得られた。印刷パターンの解像度は非常に良好
で、かつ安定したインキの吐出が可能であった。 〔発明の効果〕 本発明によれば、ガラス、金属、セラミックス等の耐
熱性被記録材表面に精密な焼成パターンを形成すること
ができる。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.有機金属キレート化合物を濃度8〜22重量%となる
    様に含有する印刷インキをもちいて、インキジェット記
    録方式で耐熱性被記録材表面に文字、図形、模様等のパ
    ターンを印刷した後、該パターンを焼成し、印刷インキ
    中の有機金属キレート化合物の色と異なる色とすること
    を特徴とする焼成パターン形成方法。 2.有機金属キレート化合物を水又は有機溶媒に濃度8
    〜22重量%となる様に溶解させて成ることを特徴とする
    耐熱性被記録材焼成用インキジェット記録用インキ。
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