JP2002080766A - インクジェットインクセット - Google Patents

インクジェットインクセット

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JP2002080766A
JP2002080766A JP2001183846A JP2001183846A JP2002080766A JP 2002080766 A JP2002080766 A JP 2002080766A JP 2001183846 A JP2001183846 A JP 2001183846A JP 2001183846 A JP2001183846 A JP 2001183846A JP 2002080766 A JP2002080766 A JP 2002080766A
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing

Abstract

(57)【要約】 【課題】ペンの性能と信頼性を犠牲にすることなくイン
クジェットプリントの品質と耐光性を改善する。 【解決手段】本発明の一実施例において、少なくとも高
耐光性のアントラキノン類、アゾ染料類及びペリレン類
から成る群から選択されるマゼンタ染料と、高耐光性
の、Direct Blue 199、Direct
Blue 86、Acid Blue 45、Acid
Blue 138、Acid Blue 251、銅
フタロシアニン類、ニッケルフタロシアニン類、アント
ラキノン類、ジアゾチオフェン類及びそれらの化合物か
らなる群から選択されるシアン染料と耐高耐光性のイエ
ロー染料とひを高耐光性のブラック染料と含む、インク
ジェットインク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、インクジ
ェットプリンティングに関し、より詳細には、インクジ
ェットイメージの品質を改善するための高耐光性(light
fastness)染料を有する特定のインクセットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンティングシステム
の使用は、近年、劇的に進展した。この進展の要因は、
目立ったコスト低減と相まって、プリント解像度及び総
合的プリント品質の実質的改善によるものと考えてよ
い。今日のインクジェット方式のプリンタは、商業、業
務、及び家庭用など多くの用途に関して、ほんの数年前
に使用できた相当製品より完全に一桁低い費用で満足の
いく印刷品質を提供している。これらの最近の成功にも
関わらず、インクジェットプリント品質の改善を計る方
向で、集中的な研究開発努力が続けられている。一般
に、インクジェットプリントの品質は、写真及びオフセ
ット又はグラビア印刷のような比較的費用の掛かる技術
によって作り出されたものには未だ及ばない。インクジ
ェットイメージング(例えば、画の描写)における興味
の高まりは、妥当なコストで写真に近い品質のプリント
イメージを作り出す必要性を招来したのである。インク
ジェットプリントイメージ、特に、皮膚の色調をもった
イメージの品質と耐光性をそれらのコストを上げないで
さらに改善するべく挑戦が今も続けられている。
【0003】カラーインクジェットプリンタは、通常、
異なった色相の3種のインク:マゼンタ、イエロー及び
シアンと、任意にブラックを使用する。インクの調整に
使用される着色剤、例えば、染料の特定の組は、「一次
染料セット」(primaydye set)と呼ばれ
る。カラーの範囲、例えば、二次色は、一次染料セット
の種々の組合せを利用することにより生じさせることが
できる。リソグラフィー、染料転写及びある種の熱転写
のような、印刷工程においては、良好な二次色を作り出
す際に一次着色インクにそれ程要求されないようなスポ
ットサイズを変更することが可能である。着色インク
が、二元プリント装置、即ち、カラードットが有るかも
しくは無いもの、例えば、サーマルインクジェットプリ
ンタに使用される時、認識可能な二次色を呈する一次色
の力は、さらに重要ですらある。
【0004】そのようなインクがインクジェットプリン
ト装置に使われることになる時は、クラスト形成(crust
ing)、長期安定性及び材料の適合性のような諸特性も調
整しなければならない。インクがサーマルインクジェッ
トプリンタに使用されることになる場合、熱的に安定で
あるというさらに別の束縛(コゲーション耐性)が付け
加えられることになる。
【0005】一般に、カラーインクジェットプリンティ
ングにとって好結果を生むインクセットは、インクジェ
ットペン及びプリントシステムに適合しなければならな
い。インクジェットインクに要求される諸性質の幾つか
を挙げれば:充分なクラスト形成耐性、充分な安定性、
適切な粘性、適切な表面張力、すくないカラー対カラー
にじみ、速い乾燥時間、ベヒクルとの負の反応が無いこ
と、ベヒクル中の染料の高溶解性、消費者の安全性、低
ストライクスルー、高いカラー飽和、及び充分なドット
利得がある。
【0006】さらに、着色剤の着色特性は、プリントさ
れたインクジェットイメージの品質に重要な役割を演ず
る。カラーインクジェットインクは、普通紙上の「パイ
チャート(pie-chart)」又は「バーチャート(bar0-chart
s)」の形成における情報の描写のような商用グラフィ
ックスをプリントできるよう設計され且つ調製されてき
た。これらの用途では、インクジェットは、一般に光堅
牢性(耐光性)でないところの、澄んだ、鮮明な、高い
色度の(high chroma)着色剤を使う必要がある。一般的
に、これらの染料は、商用グラフィックスには適してい
るとはいえ、特に、色調の下側部分において"真の"写真
様の耐光性を実現することはできない。色度は、対象物
がどれほど多くの色合いであるか即ちどれほど鮮明であ
るかを記述するものである。CIEのL***系にお
いて、明度即ちL*は、低L*値が極めて暗いという状態
を表す色度の良き尺度である。
【0007】イメージング(即ち、画の色描写)におけ
る特に有用な1つの属性は、グレイン(grain)である。
グレインはドットが観察者にどのように見えるかを記述
するものである。大きい、ダークの色合いの液滴が使わ
れる場合、ドットはよく見えるようになり、従って品質
は落ちる。グレインを低減する1つの技術は、ほとんど
見えない液滴を生ずるようにより小さい液滴重量を使用
することである。この技術にとっての落目は、比較的小
さいオリフィス穴と抵抗体を必要とするために製造工程
がより困難で且つ費用が掛かること及び比較的小さい穴
のため信頼性の挑戦がより困難なことである。別の技術
は、通常の又はダークインクの着色剤装填量(colorant
loadings)5−25%でライトマゼンタ又はシアンのよ
うな付加的"ライト"インクを使用することである。この
技術によって、より大きい低着色剤装填量の液滴の使用
が可能となる。このアプローチにとっての落目は、これ
らの"ライト"インクは、媒体上でダークインクより速く
色あせるということである。この色あせは、人間の皮膚
の色調のような臨界領域でしばしば起こることである。
それ故、これらのライトインクに用いられる比較的耐光
性の着色剤の必要性は存在するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】改善された諸特性を有
し且つ1つの特性を改善するのに他を犠牲にしないとこ
ろのインク調合の開発に研究が継続されている。このよ
うに、ペンの性能と信頼性を犠牲にすることなくインク
ジェットプリントの品質と耐光性をさらに改善するべく
今も挑戦が続けられているのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施例におい
て、本発明は、高耐光性のマゼンタ染料を含有している
ライトマゼンタインクから成る、インクジェットプリン
ト用の1組のインクジェットインクに関する。
【0010】別の実施例において、本発明は、高耐光性
のシアン染料を含有しているライトシアンインクから成
る、インクジェットプリント用の1組のインクジェット
インクに関する。
【0011】さらに別の実施例において、本発明は、高
耐光性のイエロー染料を含有しているライトイエローイ
ンクから成る、インクジェットプリント用の1組のイン
クジェットインクに関する。
【0012】さらに別の実施例において、本発明は、高
耐光性のブラック染料を含有しているライトブラックイ
ンクから成る、インクジェットプリント用の1組のイン
クジェットインクに関する。
【0013】別の実施例において、本発明は、高耐光性
のマゼンタ染料を含有しているライトマゼンタインクか
ら成るインクをインクジェットにより噴射するステップ
を包含するインクジェットプリントの方法に関する。
【0014】さらに別の実施例において、本発明は、高
耐光性のシアン染料を含有しているライトシアンインク
から成るインクをインクジェットにより噴射するステッ
プを包含するインクジェットプリントの方法に関する。
【0015】さらに別の実施例において、本発明は、高
耐光性のイエロー染料を含有しているライトイエローイ
ンクから成るインクをインクジェットにより噴射するス
テップを包含するインクジェットプリントの方法に関す
る。
【0016】さらに別の実施例において、本発明は、高
耐光性のブラック染料を含有しているライトブラックイ
ンクから成るインクをインクジェットにより噴射するス
テップを包含するインクジェットプリントの方法に関す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】ここに記載された本願発明は、限
定するものではないが、例えば、ヒューレット・パッカ
ード・カンパニー(Palo Alto,California)で製作さ
れたHP DeskJet(登録商標)プリンタのよう
な、市販のインクジェットプリンタを使ってインクジェ
ットイメージをプリントするためのインクジェットイン
クを対象とするものである。該インクは、一連のプリン
ト媒体上に、特に、例えば、限定するものではないが、
オフイス及びホームコンピュータに従来用いられてきた
プリンタ用紙、即ち、プレーンホワイト紙(8・1/2
“X11”、重量20lb.)上で優れた水堅牢性を示
し且つ乾燥時間が短縮された写真に近い画像の生成を可
能にするものである。非限定例として、HP Prem
ium PlusPhotoプリンタ用紙又はその同等
品のような特殊紙を用いてもよい。
【0018】本願発明において、高耐光性染料をライト
インクに使用時、ライトインクで充分な耐光性を達成し
得ることを示した。即ち、各インクカラー用に充填され
た少なくとも2つのインクジェット容器と、異なった染
料、例えば、ライトペンに比較的高い耐光性を有する1
つの染料をそしてダークペンに比較的高色度を有する1
つの染料を含んでいる各ペンを潜在的に具備している与
えられたカラーのライト及びダークペンとを使用して得
られる。従って、本願発明の重要な一局面は、一定の色
相に対して、並の又は不十分な耐光性を有する高色度染
料をダークペンに使用時でも、耐光性に関してはるかに
大きい堅牢性を有する完全に異なった染料をライトペン
に使用できる、ということである。一般的に、この染料
は、それでも、ライト又は高L*領域で充分な色度を生成
することができる。これによって、不十分な耐光性を有
する染料をライトペンに使用時、例えば、インクジェッ
トカラー印刷における皮膚色調に、しばしば、起こると
ころの"色あせ"の問題が解決される。
【0019】本発明の第1の実施例において、本発明
は、高耐光性のマゼンタ染料を含有しているライトマゼ
ンタインクから成るインクジェットプリント用の1組の
インクジェットインクと、該インクをインクジェットに
より噴射するステップを包含するインクジェットプリン
トの方法とに関する。好ましい実施例では、このセット
と方法は、さらに、高色度のマゼンタ染料を含むダーク
マゼンタインクを包含する。このセットと方法のより好
ましい実施例では、ライトマゼンタインクの高耐光性マ
ゼンタ染料は、ダークマゼンタインクの高色度マゼンタ
染料とは異なった染料である。このセットと方法のさら
により好ましい実施例では、高耐光性マゼンタ染料は、
高色度マゼンタ染料の色度のほとんど80%の色度を有
する。
【0020】上述のセットと方法の別の好ましい実施例
では、インクジェットインクのセットは、さらに、シア
ン染料から成るシアンインクと;イエロー染料から成る
イエローインクを含む。
【0021】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、マゼンタ、シアン及びイエローインクの各々は、約
0.1〜約5wt%(重量%)の染料を含み;そしてさ
らにより好ましい実施例では、マゼンタ、シアン及びイ
エローインクの各々は、約2.5〜約5wt%の染料を
含む。
【0022】上述のセットと方法のさらに別の好ましい
実施例では、高耐光性マゼンタ染料は、アントラキノ
ン、アゾ染料類、及びペリレン類から成る群から選択さ
れる。このセットと方法のより好ましい実施例では、ア
ントラキノン類は、下式から成る群から選択される構造
をもっている。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】 化1及び化2の式中において、X、Y、Z、Z1及びZ2
は、水素、−OH、−NH2、−NHフェニル、−NH
1、−Oフェニル、−OR1、及び−NR12から成る
群から選択され;ここで、R1及びR2は、水素、アルキ
ル、アリール、置換アルキル、及び置換アリールから成
る群から選択されるものである。
【0025】このセットと方法の別の好ましい実施例で
は、アゾ染料類は、下式の構造を有する。
【0026】
【化3】
【0027】化3の式中において、X、Y、R3、R4
5及びR6は、−OR1、−SO21、−NR12、−
SO3 -、及びハロゲンから成る群から選択され;ここ
で、R1及びR2は、水素、アルキル、アリール、置換ア
ルキル、及び置換アリールから成る群から選択されるも
のである。
【0028】このセットと方法の別の好ましい実施例で
は、アゾ染料類は、下式の構造を有する。
【0029】
【化4】
【0030】化4の式中において、Z1、Z2、及びZ3
は、−OR1、−SO21、−NR12、−SO3 -、及
びハロゲンから成る群から選択され;ここで、R1及び
2は、水素、アルキル、アリール、置換アルキル、及
び置換アリールから成る群から選択され;且つYは、
鉄、ニッケル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成
る群から選択される多価遷移金属である。
【0031】上述のセットと方法のさらに別の好ましい
実施例では、アゾ染料類は、下式の構造を有するRea
ctive Red 23である。
【0032】
【化5】
【0033】このセットと方法のさらに別の好ましい実
施例では、アゾ染料類は、下式から成る群から選択され
る構造を有する2−(オルト−ヒドロキシ−フェニルア
ゾ)−1−ピラゾロン類である。
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】化6、化7の式中において、Yは、鉄、ニ
ッケル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群か
ら選択される多価遷移金属であってよく;且つZ1
2、及びZ3は、−OR1、−SO21、−NR12
−SO3 -、及びハロゲンから成る群から選択されであっ
てよく、ここで、R1及びR2は、水素、アルキル、アリ
ール、置換アルキル、及び置換アリールから成る群から
選択されるものである。
【0037】このセットと方法のさらに別の好ましい実
施例では、ペリレン類は下式の構造を有する。
【0038】
【化8】
【0039】化8の式中において、R1及びR2は、水
素、アルキル、アリール、置換アリール及び置換アルキ
ルから成る群から選択され;且つ、X1、X2、X3
4、X5及びX6は、水素及びスルホン酸塩から成る群
から選択される。
【0040】上述のセットと方法の別の好ましい実施例
では、高耐光性マゼンタ染料は、4−ヒドロキシ−3−
(2'−ピリジルアゾ)−1−(スルホ置換)ナフタレンマ
ゼンタ染料リガンドであり;そしてより好ましい実施例
では、染料リガンドは、4−ヒドロキシ−3−(2'−ピ
リジルアゾ)−1−ナフタレンスルホン酸;4−ヒドロ
キシ−3−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスル
ホンアミド;N−置換−4−ヒドロキシ−3−(2'−ピ
リジルアゾ)−1−ナフタレンスルホンアミド;N,N'
−ビス(置換)−4−ヒドロキシ−3−(2'−ピリジルア
ゾ)−1−ナフタレンスルホンアミド;及びそれらの混
合物から成る群から選択されるものである。
【0041】上述のセットと方法のさらに好ましい実施
例では、高耐光性マゼンタ染料は、鉄、ニッケル、銅、
コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される
多価遷移金属に配位された染料リガンドである。
【0042】上述のセットと方法のさらに好ましい実施
例では、高耐光性マゼンタ染料は、下式の構造を有する
8−ヘテロ環式アゾ−5−ヒドロキシキノリンである。
【0043】
【化9】
【0044】化9の式中において、Mは、鉄、ニッケ
ル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選
択される多価遷移金属を表し、各Lは、独立に、中性又
は陰イオンリガンドを表し、各X、Y及びZは、独立
に、1−6個の炭素原子をもつ置換又は未置換アルキル
基、6−10個の炭素原子をもつ置換又は未置換アリー
ル基、5−10個の炭素原子をもつ置換又は未置換ヘト
アリール(hetaryl)基、ハロゲン、シアノ基、ニ
トロ基、1−6個の炭素原子をもつ置換又は未置換アル
コキシカルボニル基、1−6個の炭素原子をもつ置換又
は未置換アルコキシ基、ヒドロキシキ、2−20のアル
キレンオキシド残基をもつポリオキシアルキレン基、カ
ルボキシ基又はその塩、スルホ基又はその塩、ホスホ基
又はその塩、カルバモイル基、1−20個の炭素原子を
もつ置換又は未置換アルキル−、アラルキル−、アリー
ル−、ジアリール−又はジアルキル−カルバモイル基、
1−20個の炭素原子をもつ置換又は未置換アルキル
−、アラルキル−、アリール−、ジアリール−又はジア
ルキル−アミノ基又は第四アンモニウム又はホスホニウ
ム基を表し、Qは5−又は6−員ヘテロ環式環を完成す
るのに必要な原子を表し、nは、2又は3を表し、m
は、1−3の整数を表し、各p及びrは、独立に、0−
3の整数を表し、qは、0、1又は2を表し、2つ以上
のLは、一緒に連結して、上に示したものと同じか又は
異なった構造の別の多歯状(polydentate)分子を任意に
含んでいてよい二(bi−)又は三(tri)歯状リガンド
を形成してよく、1つ以上のLは、X及び/又はZと結
合してよく、1つ以上のX、Y及びZは、それらが付着
されている炭素と一緒に、独立に、環窒素を表してよ
く;そしてX、Y又はZの任意の2つは、一緒に連結し
て5−7員飽和又は不飽和環を形成してよい。
【0045】別の実施例において、本発明は、高耐光性
のシアン染料を含有しているライトシアンインクから成
るインクジェットプリント用の1組のインクジェットイ
ンクと、該インクをインクジェットにより噴射するステ
ップを包含するインクジェットプリントの方法とに関す
る。好ましい実施例では、このセットと方法は、さら
に、高色度のシアン染料を含むダークシアンインクを包
含する。
【0046】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、ライトシアンインクの高耐光性シアン染料は、ダー
クシアンインクの高色度シアン染料とは異なった染料で
ある。このセットと方法のさらにより好ましい実施例で
は、高耐光性シアン染料は、高色度シアン染料の色度の
ほとんど80%の色度を有する。
【0047】上述のセットと方法の別の好ましい実施例
では、インクジェットインクのセットは、さらに、マゼ
ンタ染料から成るマゼンタインクとイエロー染料から成
るイエローインクを含む。
【0048】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、マゼンタ、シアン及びイエローインクの各々は、約
0.1〜約5wt%の染料を含み;そしてさらにより好
ましい実施例では、マゼンタ、シアン及びイエローイン
クの各々は、約2.5〜5wt%の染料を含む。
【0049】上述のセットと方法のさらに別の実施例で
は、高耐光性シアン染料は、Direct Blue
199、Direct Blue 86、Acid B
lue 45、Acid Blue 138、Acid
Blue 251、銅フタロシアニン類、ニッケルフ
タロシアニン類、アントラキノン類、ジアゾチオフェン
類及びそれらの化合物から成る群から選択される。この
セットと方法のより好ましい実施例では、アントラキノ
ン類は、下式から成る群から選択される。
【0050】
【化10】
【0051】
【化11】
【0052】式9と式10の式中において、X、Y、
Z、Z1及びZ2は、−OH、−NH2、−NHフェニ
ル、−NHR1、−Oフェニル、−OR1から成る群から
選択され、且つ、ここで、R1は、1〜20個の炭素を
有する。
【0053】
【化12】
【0054】
【化13】
【0055】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、ジアゾチオフェン類は、下式の構造を有する。
【0056】
【化14】
【0057】式14の式中において、R1、R2、及びR
3は、−OR、−SO21、−NR45、−SO3 -、及
びハロゲンから成る群から選択され;且つ、R4及びR5
は、水素、アルキル、アリール、置換アルキル及び置換
アリールから成る群から選択されるものである。
【0058】別の実施例において、本発明は、高耐光性
のイエロー染料を含有しているライトイエローインクか
ら成るインクジェットプリント用の1組のインクジェッ
トインクと、該インクをインクジェットにより噴射する
ステップを包含するインクジェット印刷の方法とに関す
る。好ましい実施例では、このセットと方法は、さら
に、高色度のイエロー染料を含むダークイエローインク
を包含する。
【0059】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、ライトイエローインクの高耐光性イエロー染料は、
ダークイエローインクの高色度イエロー染料とは異なっ
た染料である。このセットと方法のさらにより好ましい
実施例では、高耐光性イエロー染料は、高色度イエロー
染料の色度のほとんど80%の色度を有する。
【0060】上述のセットと方法の別の好ましい実施例
では、インクジェットインクのセットは、さらに、マゼ
ンタ染料から成るマゼンタインクと;シアン染料から成
るシアンインクを含む。
【0061】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、マゼンタ、シアン及びイエローインクの各々は、約
0.1〜約5wt%の染料を含み;そしてさらにより好
ましい実施例では、マゼンタ、シアン及びイエローイン
クの各々は、約2.5〜約5wt%の染料を含む。
【0062】上述のセットと方法のさらに別の実施例で
は、高耐光性イエロー染料は、Yellow 104、
Direct Yellow 4、Direct Ye
llow 86、Direct Yellow 10
9、Direct Yellow 132、PJY H
−3RNA、Direct Yellow 50、アゾ
染料、及びそれらの化合物から成る群から選択される。
【0063】上述のセットと方法のさらに好ましい実施
例では、高耐光性イエロー染料は、鉄、ニッケル、銅、
コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される
多価遷移金属に配位された染料リガンドである。
【0064】別の実施例において、本発明は、高耐光性
のブラック染料を含有しているライトブラックインクか
ら成るインクジェット印刷用の1組のインクジェットイ
ンクと、該インクをインクジェットにより射出するステ
ップを包含するインクジェット印刷の方法とに関する。
好ましい実施例では、このセットと方法は、さらに、高
光学濃度のブラック染料を含むダークブラックインクを
包含する。
【0065】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、ライトブラックインクの高耐光性ブラック染料は、
ダークブラックインクの高光学濃度ブラック染料とは異
なった染料である。このセットと方法のさらにより好ま
しい実施例では、高耐光性ブラック染料は、高光学濃度
ブラック染料のほとんど80%の光学濃度を有する。
【0066】上述のセットと方法の別の好ましい実施例
では、インクジェットインクのセットは、さらに、マゼ
ンタ染料から成るマゼンタインクと;シアン染料から成
るシアンインクと;イエロー染料から成るイエローイン
クとを含む。
【0067】このセットと方法のより好ましい実施例で
は、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローインクの
各々は、約0.1〜約5wt%の染料を含み;そしてさ
らにより好ましい実施例では、ブラック、マゼンタ、シ
アン及びイエローインクの各々は、約2.5〜約5wt
%の染料を含む。
【0068】上述のセットと方法のさらに別のより好ま
しい実施例では、高耐光性ブラック染料は、鉄、ニッケ
ル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選
択される多価遷移金属に配位された染料リガンドであ
る。
【0069】このセットと方法の別のより好ましい実施
例では、高耐光性ブラック染料は下式の構造を有する。
【0070】
【化15】
【0071】式15の式中において、Xは、−CH=C
2及び−CH2−CH2−OHから成る群から選択され
る。
【0072】(実施例)実施例1 不活性化化処理(unpassivated)を施してないReact
ive Red 23(RR23)及びMagenta
377 (M377)のプリントイメージの耐光性を、光
学濃度損失パーセントを測定することにより、初期の耐
光性について及びオフイスライト照射7.5カ月後に退
色について測定した。結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】実施例2 不活性化処理を施したReactive Red 23
(pRR23)、Magenta 377 (M377)
及びProjet Fast Magenta2(PJ
FM2)のプリントイメージの耐光性を、HPUV試験
機(no fixer)における加速屋内退色試験後の
光学濃度損失%を試験することにより測定した。同サン
プルを3カ月及び6カ月条件で試験した。
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】実施例3 インクジェットインクでプリントされたイメージの耐光
性を測定した。プリントイメージに使用したインクジェ
ットインクは、それぞれ、着色剤として不活性化処理を
施したRR23又は不活性化処理を施したMagent
a 377を含むものである。イメージは、許容退色リ
ミットとして20%を使用し、ヒューレット・パッカー
ド・カンパニー製のHP大型フォマットHigh Gl
ossPhoto Paper(C6026A)上にプリ
ントした。結果を表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】実施例4 3種類のマゼンタ染料の候補の1つから選択された着色
剤を含むインクジェットインクを使って典型的な普通紙
ホワイトプリンタ用紙上にイメージをプリントした。プ
リントイメージの色度を、それぞれ、M377、Pro
jet Fast M2及びRR23を使って測定し
た。結果を表5に示す。普通紙上で色彩レッドを生じさ
せるのに最大色度は、少なくとも60でなければならな
かった。これらの結果から、この基準により、RR23
は、普通紙上のダークインクでは許容できる性能をもた
らさないことが分かる。
【0080】
【表5】
【0081】上述の発明は、明快化並びに理解の目的
で、幾分詳細に説明されているが、方式及び詳細におけ
る様々な変更を本発明の真の範囲から逸脱することなく
実行し得るということは、熟練した当業者には明らかで
ある。
【0082】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。 (実施態様1)インクジェット印刷用のインクジェット
インクセットにおいて:高耐光性マゼンタ染料から成る
ライトマゼンタインクを含有することを特徴とするイン
クジェットインクセット。 (実施態様2)高耐光性マゼンタ染料が水性媒質におい
て10%未満の溶解度を有することを特徴とする前項1
に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様3)さらに、高色度マゼンタ染料から成るダ
ークマゼンタインクを含有することを特徴とする前項1
に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様4)ライトマゼンタインクの高耐光性マゼン
タ染料が、ダークマゼンタインクの高色度マゼンタ染料
とは異なる染料であることを特徴とする前項3に記載の
インクジェットインクセット。 (実施態様5)高耐光性マゼンタ染料が、高色度マゼン
タ染料の色度のほとんど80%の色度を有することを特
徴とする前項4に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様6)さらに、シアン染料から成るシアンイン
クとイエロー染料から成るイエローインクとを含有する
ことを特徴とする前項1に記載のインクジェットインク
セット。 (実施態様7)マゼンタ、シアン及びイエローインクの
各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有することを
特徴とする前項6に記載のインクジェットインクセッ
ト。 (実施態様8)マゼンタ、シアン及びイエローインクの
各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有することを
特徴とする前項6に記載のインクジェットインクセッ
ト。 (実施態様9)高耐光性マゼンタ染料が、アントラキノ
ン類、アゾ染料類及びペリレン類から成る群から選択さ
れることを特徴とする前項1に記載のインクジェットイ
ンクセット。 (実施態様10)アントラキノン類は、以下の構造式で
表わされるか化合物を含む群より選択されることを特徴
とする前項9のインクジェットインクセット。
【0083】
【化16】
【0084】
【化17】
【0085】
【化18】
【0086】
【化19】
【0087】ここで、X、Y、Z、Z1及びZ2は、−O
H、−NH2、−NHフェニル、−NHR1、−Oフェニ
ル、−OR1から成る群から選択され、R1は、1〜20
個の炭素を有するものである。
【0088】(実施態様11)アゾ染料類は、以下の構
造を有することを特徴とする前項9に記載のインクジェ
ットインクセット。
【0089】
【化20】
【0090】ここで、Z1、Z2、及びZ3は、−OR1
−SO21、−NR12、−SO3 -、及びハロゲンから
成る群から選択され、且つR1及びR2は、水素、アルキ
ル、アリール、置換アルキル、及び置換アリールから成
る群から選択され、且つYは、鉄、ニッケル、銅、コバ
ルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される多価
遷移金属である。
【0091】(実施態様12)アゾ染料類は、以下の構
造を有するReactive Red23であることを
特徴とする前項11に記載のインクジェットインクセッ
ト。
【0092】
【化21】
【0093】(実施態様13)アゾ染料類は、次の式の
構造を有することを特徴とする請求項9に記載のインク
ジェットインクセット
【0094】
【化22】
【0095】ここで、X、Y、R3、R4、R5及びR
6は、−OR1、−SO21−NR12、−SO3 -、及び
ハロゲンから成る群から選択され;且つR1及びR2は、
水素、アルキル、アリール、置換アルキル、及び置換ア
リールから成る群から選択される。
【0096】(実施態様14)アゾ染料類は、以下の構
造を有する化合物から成る群から選択された2−(オル
ト−ヒドロキシ−フェニルアゾ)−1−ピラゾロン類で
あることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット
インクセット。
【0097】
【化23】
【0098】
【化24】 ここで、Yは、鉄、ニッケル、銅、コバルト、亜鉛、及
びクロムから成る群から選択される多価遷移金属であ
り、且つZ1、Z2、及びZ3は、−OR1、−SO 21
−NR12、−SO3 -、及びハロゲンから成る群から選
択され、且つR1及びR2は、水素、アルキル、アリー
ル、置換アルキル、及び置換アリールから成る群から選
択される。
【0099】(実施態様15)ペリレン類は、次の式の
構造を有することを特徴とする前項9に記載のインクジ
ェットインクセット。
【0100】
【化25】 ここで、R1及びR2は、水素、アルキル、アリール、置
換アリール及び置換アルキルから成る群から選択され、
且つ、X1、X2、X3、X4、X5及びX6は、水素及びス
ルホン酸塩から成る群から選択される。
【0101】(実施態様16)高耐光性マゼンタ染料
は、4−ヒドロキシ−3−(2'−ピリジルアゾ)−1−
(スルホ置換)ナフタレンマゼンタ染料リガンドであるこ
とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク
セット。 (実施態様17)染料リガンドは、4−ヒドロキシ−3
−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスルホン酸;
4−ヒドロキシ−3−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフ
タレンスルホンアミド;N−置換−4−ヒドロキシ−3
−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスルホンアミ
ド;N,N'−ビス(置換)−4−ヒドロキシ−3−(2'
−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスルホンアミド;及
びそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴
とする前項16に記載のインクジェットインクセット。
【0102】(実施態様18)高耐光性マゼンタ染料
は、鉄、ニッケル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムか
ら成る群から選択される多価遷移金属に配位された染料
リガンドであることを特徴とする前項1に記載のインク
ジェットインクセット。
【0103】(実施態様19)高耐光性マゼンタ染料
は、次の式の構造を有する8−ヘテロ環式アゾ−5−ヒ
ドロキシキノリンであることを特徴とする請求項1に記
載のインクジェットインクセット。
【0104】
【化26】
【0105】ここで、Mは、鉄、ニッケル、銅、コバル
ト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される多価遷
移金属を表し、各Lは、独立に、中性又は陰イオンリガ
ンドを表し、各X、Y及びZは、独立に、1−6個の炭
素原子をもつ置換又は未置換アルキル基、6−10個の
炭素原子をもつ置換又は未置換アリール基、5−10個
の炭素原子をもつ置換又は未置換ヘトアリール(het
aryl)基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、1−6
個の炭素原子をもつ置換又は未置換アルコキシカルボニ
ル基、1−6個の炭素原子をもつ置換又は未置換アルコ
キシ基、ヒドロキシキ、2−20のアルキレンオキシド
残基をもつポリオキシアルキレン基、カルボキシ基又は
その塩、スルホ基又はその塩、ホスホ基又はその塩、カ
ルバモイル基、1−20個の炭素原子をもつ置換又は未
置換アルキル−、アラルキル−、アリール−、ジアリー
ル−又はジアルキル−カルバモイル基、1−20個の炭
素原子をもつ置換又は未置換アルキル−、アラルキル
−、アリール−、ジアリール−又はジアルキル−アミノ
基又は第四アンモニウム又はホスホニウム基を表し、Q
は、5−又は6−員ヘテロ環式環を完成するのに必要な
原子を表し、nは、2又は3を表し、mは、1−3の整
数を表し、各p及びrは、独立に、0−3の整数を表
し、qは、0、1又は2を表し、2つ以上のLは、一緒
に連結して、上に示したものと同じか又は異なった構造
の別の多歯状(polydentate)分子を任意に含
んでいてよい二(bi−)又は三(tri)歯状リガンドを
形成し、1つ以上のLは、X及び/又はZと結合され、
1つ以上のX、Y及びZは、それらが付着されている炭
素と一緒に、独立に、環窒素を表してよく、そして、
X、Y又はZの任意の2つは、一緒に連結して5−7員
飽和又は不飽和環を形成する。
【0106】(実施態様20)インクジェットプリント
用のインクジェットインクセットにおいて、 高耐光性シアン染料から成るライトシアンインクを含有
することを特徴とするインクジェットインクセット。 (実施態様21)高耐光性シアン染料が水性媒質におい
て10%未満の溶解度を有することを特徴とする前項2
0に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様22)さらに、高色度シアン染料から成るダ
ークシアンインクを含有することを特徴とする前項20
に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様23)ライトシアンインクの高耐光性シアン
染料が、ダークシアンインクの高色度シアン染料とは異
なる染料であることを特徴とする前項22に記載のイン
クジェットインクセット。 (実施態様24)高耐光性シアン染料が、高色度シアン
染料の色度のほとんど80%の色度を有することを特徴
とする前項23に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様25)さらに、マゼンタ染料から成るマゼン
タインクとイエロー染料から成るイエローインクとを含
有することを特徴とする前項20に記載のインクジェッ
トインクセット。 (実施態様26)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項25に記載のインクジェットインクセ
ット。 (実施態様27)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項25に記載のインクジェットインクセ
ット。 (実施態様28)高耐光性シアン染料は、Direct
Blue 199、Direct Blue 86、
Acid Blue 45、Acid Blue13
8、Acid Blue 251、銅フタロシアニン
類、ニッケルフタロシアニン類、アントラキノン類、ジ
アゾチオフェン類及びそれらの化合物から成る群から選
択されることを特徴とする前項20に記載のインクジェ
ットインクセット。
【0107】(実施態様29)アントラキノン類は、次
の式で表わされる化合物から成る群から選択されること
を特徴とする前項28に記載のインクジェットインクセ
ット。
【0108】
【化27】
【0109】
【化28】
【0110】
【化29】
【0111】
【化30】
【0112】ここで、X、Y、Z、Z1及びZ2は、−O
H、−NH2、−NHフェニル、−NHR1、−Oフェニ
ル、−OR1から成る群から選択され、R1は、1〜20
個の炭素を有する。
【0113】(実施態様30)高耐光性シアン染料は、
鉄、ニッケル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成
る群から選択される多価遷移金属に配位された染料リガ
ンドであることを特徴とする前項20に記載のインクジ
ェットインクセット。
【0114】(実施態様31)ジアゾチオフェン類は、
次の式の構造を有することを特徴とする前項28に記載
のインクジェットインクセット。
【0115】
【化31】
【0116】ここで、R1、R2、及びR3は、−OR、
−SO21、−NR45、−SO3 -、及びハロゲンから
成る群から選択され;且つ、R4及びR5は、水素、アル
キル、アリール、置換アルキル及び置換アリールから成
る群から選択される。
【0117】(実施態様32)インクジェットプリント
用のインクジェットインクセットにおいて、高耐光性イ
エロー染料から成るライトイエローインクを含有するこ
とを特徴とするインクジェットインクセット。 (実施態様33)高耐光性イエロー染料が水性媒質にお
いて10%未満の溶解度を有することを特徴とする前項
32に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様34)さらに、高色度イエロー染料から成る
ダークイエローインクを含有することを特徴とする前項
32に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様35)ライトイエローインクの高耐光性イエ
ロー染料が、ダークイエローインクの高色度イエロー染
料とは異なる染料であることを特徴とする前項34に記
載のインクジェットインクセット。 (実施態様36)高耐光性イエロー染料が、高色度イエ
ロー染料の色度のほとんど80%の色度を有することを
特徴とする前項35に記載のインクジェットインクセッ
ト。 (実施態様37)さらに、シアン染料から成るシアンイ
ンクとマゼンタ染料から成るマゼンタインクとを含有す
ることを特徴とする前項32に記載のインクジェットイ
ンクセット。 (実施態様38)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項37に記載のインクジェットインクセ
ット。 (実施態様39)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする請求項37に記載のインクジェットインク
セット。 (実施態様40)高耐光性イエロー染料は、Yello
w 104、Direct Yellow 4、Dir
ect Yellow 86、Direct Yell
ow 109、Direct Yellow 132、
PJY H−3RNA、Direct Yellow 5
0、アゾ染料、及びそれらの化合物から成る群から選択
されることを特徴とする前項32に記載のインクジェッ
トインクセット。 (実施態様41)高耐光性イエロー染料は、鉄、ニッケ
ル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選
択される多価遷移金属に配位された染料リガンドである
ことを特徴とする前項32に記載のインクジェットイン
クセット。
【0118】(実施態様42)インクジェットプリント
用のインクジェットインクセットにおいて、高耐光性ブ
ラック染料から成るライトブラックインクを含有するこ
とを特徴とするインクジェットインクセット。 (実施態様43)高耐光性ブラック染料が水性媒質にお
いて10%未満の溶解度を有することを特徴とする前項
42に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様44)さらに、高光学濃度ブラック染料から
成るダークブラックインクを含有することを特徴とする
前項42に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様45)ライトブラックインクの高耐光性ブラ
ック染料が、ダークブラックインクの高光学濃度ブラッ
ク染料とは異なる染料であることを特徴とする前項44
に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様46)高耐光性ブラック染料が、高光学濃度
ブラック染料のほとんど80%の光学濃度を有すること
を特徴とする前項45に記載のインクジェットインクセ
ット。 (実施態様47)さらに、マゼンタ染料から成るマゼン
タインクとシアン染料から成るシアンインクとイエロー
染料から成るイエローインクとを含有することを特徴と
する前項42に記載のインクジェットインクセット。 (実施態様48)ブラック、マゼンタ、シアン及びイエ
ローインクの各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含
有することを特徴とする前項47に記載のインクジェッ
トインクセット。 (実施態様49)ブラック、マゼンタ、シアン及びイエ
ローインクの各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含
有することを特徴とする前項47に記載のインクジェッ
トインクセット。 (実施態様50)高耐光性ブラック染料は、鉄、ニッケ
ル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選
択される多価遷移金属に配位された染料リガンドである
ことを特徴とする前項42に記載のインクジェットイン
クセット。
【0119】(実施態様51)高耐光性ブラック染料
は、次の構造を有することを特徴とする前項42に記載
のインクジェットインクセット。
【0120】
【化32】
【0121】ここで、Xは、−CH=CH2及び−CH2
−CH2−OHから成る群から選択される。
【0122】(実施態様52)インクジェットからイン
クを射出するステップから成る方法において、該インク
が高耐光性マゼンタ染料から成るライトマゼンタインク
を含有することを特徴とするインクジェットプリントの
方法。 (実施態様53)高耐光性マゼンタ染料が水性媒質にお
いて10%未満の溶解度を有することを特徴とする前項
52に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様54)さらに、高色度マゼンタ染料から成る
ダークマゼンタインクを含有することを特徴とする前項
52に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様55)ライトマゼンタインクの高耐光性マゼ
ンタ染料が、ダークマゼンタインクの高色度マゼンタ染
料とは異なる染料であることを特徴とする前項54に記
載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様56)高耐光性マゼンタ染料が、高色度マゼ
ンタ染料の色度のほとんど80%の色度を有することを
特徴とする前項55に記載のインクジェットプリントの
方法。 (実施態様57)さらに、シアン染料から成るシアンイ
ンクとイエロー染料から成るイエローインクとを含有す
ることを特徴とする前項52に記載の方法。 (実施態様58)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項57に記載の方法。 (実施態様59)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項57に記載の方法。 (実施態様60)高耐光性マゼンタ染料が、アントラキ
ノン類、アゾ染料類、及びペリレン類から成る群から選
択されることを特徴とする前項52に記載の方法。
【0123】(実施態様61)アントラキノン類は、以
下の式で表わされる化合物から成る群から選択されるこ
とを特徴とする前項60に記載の方法。
【0124】
【化33】
【0125】
【化34】
【0126】
【化35】
【0127】
【化36】
【0128】ここで、X、Y、Z、Z1及びZ2は、−O
H、−NH2、−NHフェニル、−NHR1、−Oフェニ
ル、−OR1から成る群から選択され、R1は、1〜20
個の炭素を有する。
【0129】(実施態様62)アゾ染料類は、次の式の
構造を有することを特徴とする前項60に記載のインク
ジェットプリントの方法。
【0130】
【化37】
【0131】ここで、Z1、Z2、及びZ3は、−OR1
−SO21、−NR12、−SO3 -、及びハロゲンから
成る群から選択され、且つR1及びR2は、水素、アルキ
ル、アリール、置換アルキル、及び置換アリールから成
る群から選択され;且つYは、鉄、ニッケル、銅、コバ
ルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される多価
遷移金属である。
【0132】(実施態様63)アゾ染料類は、次の式の
構造を有するReactive Red 23であるこ
とを特徴とする前請62に記載のインクジェットプリン
トの方法。
【0133】
【化38】
【0134】(実施態様64)アゾ染料類は、次の構造
を有することを特徴とする前項60に記載のインクジェ
ットプリントの方法
【0135】
【化39】
【0136】ここで、X、Y、R3、R4、R5及びR
6は、−OR1、−SO21、−NR1 2、−SO3 -、及
びハロゲンから成る群から選択され;且つR1及びR
2は、水素、アルキル、アリール、置換アルキル、及び
置換アリールから成る群から選択される。
【0137】(実施態様65)アゾ染料類は、次の式で
表わされる化合物から成る群から選択された2−(オル
ト−ヒドロキシ−フェニルアゾ)−1−ピラゾロン類で
あることを特徴とする前項60に記載の方法。
【0138】
【化40】
【0139】
【化41】
【0140】ここで、Yは、鉄、ニッケル、銅、コバル
ト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される多価遷
移金属であり、且つZ1、Z2、及びZ3は、−OR1、−
SO 21、−NR12、−SO3 -、及びハロゲンから成
る群から選択され、且つR1及びR2は、水素、アルキ
ル、アリール、置換アルキル、及び置換アリールから成
る群から選択される。
【0141】(実施態様66)ペリレン類は、次の式の
構造を有することを特徴とする前項60に記載のインク
ジェットプリントの方法。
【0142】
【化42】
【0143】ここで、R1及びR2は、水素、アルキル、
アリール、置換アリール及び置換アルキルから成る群か
ら選択され、X1、X2、X3、X4、X5及びX6は、水素
及びスルホン酸塩から成る群から選択される。
【0144】(実施態様67)高耐光性マゼンタ染料
は、4−ヒドロキシ−3−(2'−ピリジルアゾ)−1−
(スルホ置換)ナフタレンマゼンタ染料リガンドであるこ
とを特徴とする前59に記載の方法。 (実施態様68)染料リガンドは、4−ヒドロキシ−3
−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスルホン酸;
4−ヒドロキシ−3−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフ
タレンスルホンアミド;N−置換−4−ヒドロキシ−3
−(2'−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスルホンアミ
ド;N,N'−ビス(置換)−4−ヒドロキシ−3−(2'
−ピリジルアゾ)−1−ナフタレンスルホンアミド;及
びそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴
とする前項67に記載の方法。 (実施態様69)高耐光性マゼンタ染料は、鉄、ニッケ
ル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選
択される多価遷移金属に配位された染料リガンドである
ことを特徴とする前項52に記載のインクジェット印刷
の方法。
【0145】(実施態様70)高耐光性マゼンタ染料
は、次の式の構造を有する8−ヘテロ環式アゾ−5−ヒ
ドロキシキノリンであることを特徴とする前項48に記
載のインクジェットプリントの方法
【0146】
【化43】
【0147】ここで、Mは、鉄、ニッケル、銅、コバル
ト、亜鉛、及びクロムから成る群から選択される多価遷
移金属を表し、各Lは、独立に、中性又は陰イオンリガ
ンドを表し、各X、Y及びZは、独立に、1−6個の炭
素原子をもつ置換又は未置換アルキル基、6−10個の
炭素原子をもつ置換又は未置換アリール基、5−10個
の炭素原子をもつ置換又は未置換ヘトアリール(het
aryl)基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、1−6
個の炭素原子をもつ置換又は未置換アルコキシカルボニ
ル基、1−6個の炭素原子をもつ置換又は未置換アルコ
キシ基、ヒドロキシキ、2−20のアルキレンオキシド
残基をもつポリオキシアルキレン基、カルボキシ基又は
その塩、スルホ基又はその塩、ホスホ基又はその塩、カ
ルバモイル基、1−20個の炭素原子をもつ置換又は未
置換アルキル−、アラルキル−、アリール−、ジアリー
ル−又はジアルキル−カルバモイル基、1−20個の炭
素原子をもつ置換又は未置換アルキル−、アラルキル
−、アリール−、ジアリール−又はジアルキル−アミノ
基又は第四アンモニウム又はホスホニウム基を表し、Q
は、5−又は6−員ヘテロ環式環を完成するのに必要な
原子を表し、nは、2又は3を表し、mは、1−3の整
数を表し、各p及びrは、独立に、0−3の整数を表
し、qは、0、1又は2を表し、2つ以上のLは、一緒
に連結して、上に示したものと同じか又は異なった構造
の別の多歯状(polydentate)分子を任意に含
んでいてよい二(bi−)又は三(tri)歯状リガンドを
形成し;1つ以上のLは、X及び/又はZと結合され、
1つ以上のX、Y及びZは、それらが付着されている炭
素と一緒に、独立に、環窒素を表してよく、そしてX、
Y又はZの任意の2つは、一緒に連結して5−7員飽和
又は不飽和環を形成する。
【0148】(実施態様71)インクジェットからイン
クを噴射するステップから成る方法において、該インク
が高耐光性シアン染料から成るライトシアンインクを含
有することを特徴とするインクジェットプリントの方
法。 (実施態様72)高耐光性シアン染料が水性ベヒクルに
おいて10%未満の溶解度を有することを特徴とする前
項71に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様73)さらに、高色度シアン染料から成るダ
ークシアンインクを含有することを特徴とする前項71
に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様74)ライトシアンインクの高耐光性シアン
染料が、ダークシアンインクの高色度シアン染料とは異
なる染料であることを特徴とする前項73に記載のイン
クジェットプリントの方法。 (実施態様75)高耐光性シアン染料が、高色度シアン
染料の色度のほとんど80%の色度を有することを特徴
とする前項74に記載のインクジェット印刷の方法。 (実施態様76)さらに、マゼンタ染料から成るマゼン
タインクとイエロー染料から成るイエローインクとを含
有することを特徴とする前項71に記載の方法。 (実施態様77)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項76に記載の方法。 (実施態様78)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項76に記載の方法。 (実施態様79)高耐光性シアン染料は、Direct
Blue 199、Direct Blue 86、
Acid Blue 45、Acid Blue13
8、Acid Blue 251、銅フタロシアニン
類、ニッケルフタロシアニン類、アントラキノン類、ジ
アゾチオフェン類及びそれらの化合物から成る群から選
択されることを特徴とする、前項71に記載の方法。
【0149】(実施態様80)アントラキノン類は、次
の式で表わされる化合物から成る群から選択されること
を特徴とする前項79に記載のインクジェット印刷の方
法。
【0150】
【化44】
【0151】
【化45】
【0152】
【化46】
【0153】
【化47】
【0154】ここで、X、Y、Z、Z1及びZ2は、−O
H、−NH2、−NHフェニル、−NHR1、−Oフェニ
ル、−OR1から成る群から選択され、R1は、1〜20
個の炭素を有する。
【0155】(実施態様81)高耐光性シアン染料は、
鉄、ニッケル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成
る群から選択される多価遷移金属に配位された染料リガ
ンドであることを特徴とする前項71に記載のインクジ
ェット印刷の方法。
【0156】(実施態様82)ジアゾチオフェン類は、
次の式の構造を有することを特徴とする前項79に記載
のインクジェットプリントの方法。
【0157】
【化48】
【0158】ここで、R1、R2、及びR3は、−OR、
−SO21、−NR45、−SO3 -、及びハロゲンから
成る群から選択され;且つ、R4及びR5は、水素、アル
キル、アリール、置換アルキル及び置換アリールから成
る群から選択される。
【0159】(実施態様83)インクジェットからイン
クを噴射するステップから成る方法において、該インク
が高耐光性イエロー染料から成るライトイエローインク
を含有することを特徴とするインクジェットプリントの
方法。 (実施態様84)高耐光性イエロー染料が水性媒質にお
いて10%未満の溶解度を有することを特徴とする前項
83に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様85)さらに、少なくとも1つの高色度イエ
ロー染料から成るダークイエローインクを含有すること
を特徴とする前項83に記載のインクジェットプ リントの方法。(実施態様86)ライトイエローインク
の高耐光性イエロー染料が、ダークイエローインクの高
色度イエロー染料とは異なる染料であることを特徴とす
る請求項83に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様87)高耐光性イエロー染料が、高色度イエ
ロー染料の色度のほとんど80%の色度を有することを
特徴とする前項86に記載のインクジェットプリントの
方法。 (実施態様88)さらに、シアン染料から成るシアンイ
ンクとマゼンタ染料から成るマゼンタインクとを含有す
ることを特徴とする前項83に記載の方法。 (実施態様89)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項88に記載の方法。 (実施態様90)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項89に記載の方法。 (実施態様91)高耐光性イエロー染料は、Yello
w 104、Direct Yellow 4、Dir
ect Yellow 86、Direct Yell
ow 109、Direct Yellow 132、
PJY H−3RNA、Direct Yellow
50、アゾ染料、及びそれらの化合物から成る群から選
択されることを特徴とする前項83に記載の方法。 (実施態様92)高耐光性イエロー染料は、鉄、ニッケ
ル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から選
択される多価遷移金属に配位された染料リガンドである
ことを特徴とする前項83に記載の方法。 (実施態様93)インクジェットからインクを噴射する
ステップから成る方法において、該インクが高耐光性ブ
ラック染料から成るライトブラックインクを含有するこ
とを特徴とするインクジェットプリントの方法。 (実施態様94)高耐光性ブラック染料が水性ベヒクル
において10%未満の溶解度を有することを特徴とする
前項93に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様95)さらに、高光学濃度ブラック染料から
成るダークブラックインクを含有することを特徴とする
前項93に記載のインクジェット印刷の方法。 (実施態様96)ライトブラックインクの高耐光性ブラ
ック染料が、ダークブラックインクの高光学濃度ブラッ
ク染料とは異なる染料であることを特徴とする前項95
に記載のインクジェットプリントの方法。 (実施態様97)高耐光性ブラック染料が、高光学濃度
ブラック染料のほとんど80%の光学濃度を有すること
を特徴とする前項95に記載のインクジェットプリント
の方法。 (実施態様98)さらに、マゼンタ染料から成るマゼン
タインクとシアン染料から成るシアンインクとイエロー
染料から成るイエローインクとを含有することを特徴と
する前項95に記載の方法。 (実施態様99)マゼンタ、シアン及びイエローインク
の各々が、約0.1〜約5wt%の染料を含有すること
を特徴とする前項98に記載の方法。 (実施態様100)マゼンタ、シアン及びイエローイン
クの各々が、約2.5〜約5wt%の染料を含有するこ
とを特徴とする前項98に記載の方法。 (実施態様101)高耐光性ブラック染料は、鉄、ニッ
ケル、銅、コバルト、亜鉛、及びクロムから成る群から
選択される多価遷移金属に配位された染料リガンドであ
ることを特徴とする前項93に記載の方法。
【0160】(実施態様102)高耐光性ブラック染料
は、次に示す構造を有することを特徴とする前項95に
記載の方法。
【0161】
【化49】
【0162】ここで、式中:Xは、−CH=CH2及び
−CH2−CH2−OHから成る群から選択される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 FC02 2H086 BA04 BA56 4J039 BA31 BA36 BA37 BA38 BA39 BC03 BC17 BC19 BC33 BC39 BC40 BC41 BC51 BC52 BC55 BC59 BC65 BC68 BC69 BC73 BC74 BC77 BC79 BE02 EA15 EA16 EA17 EA19 EA35 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット印刷用のインクジェットイ
    ンクセットにおいて:高耐光性マゼンタ染料から成るラ
    イトマゼンタインクを含有することを特徴とするインク
    ジェットインクセット。
  2. 【請求項2】インクジェットプリント用のインクジェッ
    トインクセットにおいて、高耐光性シアン染料から成る
    ライトシアンインクを含有することを特徴とするインク
    ジェットインクセット。
  3. 【請求項3】インクジェットプリント用のインクジェッ
    トインクセットにおいて、高耐光性イエロー染料から成
    るライトイエローインクを含有することを特徴とするイ
    ンクジェットインクセット。
  4. 【請求項4】インクジェットプリント用のインクジェッ
    トインクセットにおいて、高耐光性ブラック染料から成
    るライトブラックインクを含有することを特徴とするイ
    ンクジェットインクセット。
  5. 【請求項5】インクジェットからインクを噴射するステ
    ップから成る方法において、該インクが高耐光性イエロ
    ー染料から成るライトイエローインクを含有することを
    特徴とするインクジェットプリントの方法。
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