JPS62249912A - 皮膚化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） 本発明は、ヒアルロン酸、コンドロイチン４硫酸、コン
ドロイチン６硫酸、デルマタン硫酸及びそれらの塩類（
以下、ムコ多糖類と略記する）の一種又は二種以上とム
チンとを配合してなる水分保持機能（荒肌改善効果、角
質改善効果、保湿効果）を改善し、美肌効果を呈する皮
膚化粧料に関する。

（従来技術） 従来より、健常な美しい皮膚を保持する為に、皮膚に適
度な水分と油分を与える親水性の皮膚保湿剤と油性の皮
膚柔軟剤を皮膚化粧料に配合することが行われている。

皮膚保湿剤には、グリセリン、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸塩等が
利用されているが、これらは、皮膚の最外層である角質
層の水分を吸水して、かえって皮膚の水分を損失する原
因となることがあり、また、多量に含有する皮膚化粧料
にあっては、べたつくなどの違和感を与えるなど、必ず
しも満足出来るものではなかった。

また、皮膚柔軟剤には、流動パラフィン、ワセリン、オ
リーブ油、スクアラン、ラノリン、合成エステル油等が
利用されているが、これらも、表皮よりの水分蒸散を充
分に防ぐ程度に皮膚化粧料に含有せしめるときには、皮
膚の正常なる新陳代謝を阻害する原因となるなどの欠点
を有していた。

（発明の開示） 本発明者等は、皮膚保湿剤、皮膚柔軟剤にみられる上記
の欠点に鑑み、皮膚を健常な状態に保持しつつ、皮膚の
水分保持機能を持続的に改善するような皮膚化粧料を提
供することを目的として鋭意研究した結果、ムコ多糖類
と後記時膏のムチンとを配合してなる皮１１化粧料が該
目的に合致する効果を発現し、更には、皮膚に湿潤性（
しっとり感）、柔軟性（滑らか感）、弾力性及び艶を与
える美肌効果を有することを見出して本発明を完成する
に至った。

（発明の目的） 本発明の目的は、皮膚の水分保持機能（荒肌改善効果、
角質改善効果、保湿効果）と美肌効果（官能テスト）等
の優れた皮膚化粧料を提供するにある。

（発明の構成） 本発明はヒアルロン酸、コンドロイチン４硫酸、コンド
ロイチン６硫酸、デルマタン硫酸及びそれらの塩類の一
種又は二種以上と、ムチンとを配合してなる皮膚化粧料
である。

（発明の詳細な説明） 本発明に用いるムコ多糖類は、ヒアルロン酸、コンドロ
イチン４硫酸、コンドロイチン６硫酸、デルマタン硫酸
あるいはそれらの塩類であって、公知の物質であり、例
えば牛、豚、羊、鯨などの呻乳動物の反日、檜、軟骨な
どの組織からプロテアーゼ処理などの操作により抽出さ
れ、脱臭、脱色工程を経て精製される物質である。

尚、それらの塩とは、ナトリウム塩、カリウム塩、アル
カノールアミン塩、塩基性アミノ酸塩である。

本発明に於いて、ムコ多糖類の配合油は、皮膚化粧料の
総量を基準として０．０２〜５ｗｔ％の範囲が好適であ
る。配合量が０．０２ｗｔ％未満では効果が充分に達成
されず、一方５ｗｔ％を超えてもその増加分に見合った
効果の向上は望めない。

本発明）ご用いるムチンは公知の物質であって、一般的
には、動物の上皮性細胞や粘膜、唾液腺などの生産する
粘度の高い粘着性物質のことであるが、工業的に安定に
入手できるのは、覗孔動物（持に、牛、豚）の胃または
唾液から得られる粘性物質である。

製造方法は、例えば米国特許第２３０５７１４号の記載
に準じればよい。その−例を下記の実験例に記載する。

（実験例） （１）屠殺直後の豚から胃を摘出し、その内容物を除去
する。

（２）得られた胃から胃基底内朕を分離し、史に非ＩＭ
１氏部を取り除いた後に、胃粘膜８．４　ｋｇを得る。

（３）　　胃粘膜にその１０倍ｊ獄の０．５％塩酸溶液
を入れたグラスライニングタンクに（２）でえられた胃
粘膜を投入し、室温上短時間撹拌、粉砕する。

（４）溶液部と沈澱部が生成するので、濾過することに
より透明な炉液（３１６）を得る。

（５）　　（４）で得られたＰ液に炭酸ナトリウムを加
え、ｐＨを４．５に調Ｊ１番した後、この水溶液と同歳
のエタノールを添加し、４゛Ｃに一夜放１１ソする。

（６）　　得られた沈澱物を数回水洗する。

（７）　　酸性炭酸すｌ・リウム水を加え、、ｐｉ（７
，０に調整する。

（８）　　水溶液をスプレードライで乾・繰して６５ｙ
の粉末を得る（豚の胃ムチン）１Ｊ また、牛の唾液４１を採取し、これを上記実験例の（５
）以降と同様な処理を施こして、牛の唾液ムチン６１、
Ｏｙを得た。

以上で得られた各々のムチンの特性直及び分析値を第１
表に記載する。

第　　１　　表 本発明に於いて、ムチンの配合ｔｊ上は、皮膚化粧料の
総量を基準として０．２〜ｌＱｗｔ％の範囲が好適であ
る。配合量が９．２ｗｔ％未満では効果が充分に達成さ
れず、一方ＩＱｗｔ％を超えてもその増加分に見合った
効果の向上は望めない。

本発明の皮膚化粧料は、ムコ多糖類とムチンとを配合す
ることにより、特有のゲルマトリックスを形成して、皮
膚の表面で保湿性の高い被膜となるものと推察され、後
述のごとく、各々を単独で配合してなる皮膚化粧料と比
較して明らかに優れた皮膚の水分保持機能を示すもので
ある。

また、このゲルマトリックスの形成に好適なムチンとム
コ多糖の配合比率（重量比）は、ムチン：ムコ多糖＝５
０：５０〜９０：１０である。

本発明の皮膚化粧料は、例えばローシ、ン′ｒ、乳液類
、クリーム類、リップクリーム類、パンク類等に適用す
ることができる。

尚、本発明の皮膚化粧料には上記の他に色素、香料、防
腐剤、界面活性剤、保湿剤、顔料、抗酸化剤等を本発明
の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。

（実施例） 以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳説する。

尚、保湿効果試験法、荒肌改善効果試験法、角質改善効
果試験法、官能テスト（美肌効果試験法）、リップクリ
ーム実用テストは下記の通りである。

（１）荒肌改善効果試験法 下脚に荒れ肌を汀する中高年被験者２０名を対象として
４週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に１日１回約１ｙの試料を塗布し、試験開始前および
終了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。

右側下脚は試料を塗布せず対照とした。

皮膚乾燥度の判定基準 −二正常 ±　：軽微乾燥、落屑無し 十　二乾燥、落屑軽度 十＋：乾燥、落屑中等度 ＋＋＋：乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮
膚乾燥度が２段階以上改善された場合（例えば＋→−１
＋十→±）を有効、１段階改善された場合をやや有効、
変化がなかった場合を無効とした。試験結果は有効、や
や有効となった被験者の人数で示した。

（２）角質改善（角質細胞の抗剥離性増大）効果試験法 前述の荒れ肌改善測定試験開始前および終了後の被験部
皮膚にスコッチテープにチバンメンディングテーブ）を
接着し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞の
状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、下記の基
準によって皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質改善効
果を求めた。

角質改善効果（角質細胞抗剥離性増大）の判定基準評価
点１　スケールを認めず ２　小スケール点在 ３　小〜中スケール顕著 ４　大スケール顕著 評価は４週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照部位
のそれとの差が２点以上の場合を汀効、１点の場合をや
や有効、０点の場合を無効とした。

判定結果は有効、やや有効となった被験者の人数で示し
た。

（３）　　保湿効果試験法 前記荒肌改善効果試験の開始前及び終了後、各被験者の
試験部位の皮膚コンダクタンス値（単位はマイクロモー
）を、インピーダンスメーター（ｉ、　Ｂ、　Ｓ社製、
Ｉｎ２−３５４型）を用いて測定した。

皮膚コンダクタンス値が大きい程一般に皮ｎＵの電気抵
抗が小さく、皮膚の角質水分で）有緘が多いことが認め
られている。

保湿効果は、下記の式で求められる角質水分増加率（％
）より評価した。

角質水分増加率。％）＝Ｗ−町＝　１００Ｏ Ｗｏ　：試料塗布部位の試験開始前のコンダクタンス値
Ｗ　：　　　〃　　　　〃　終ｒ時　　　　〃試験結果
は被験者２０名の角質水分増加率の）Ｖ均イＬ１で示し
た。

（４）官能テスト（美肌効果状・検） 荒れ肌、小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者（３５〜
５５才）２０人に試料を１日２回（朝夕）連続３ケ月塗
布して３ケ月後の効果を評価した。

試験結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に
対して、皮膚に潤いが生じた、皮＋ＩＩが滑らかになっ
た、皮膚に張りが生じたと回答した人数で示した。

（５）　　リップクリーム実用テスト 口唇の荒れを訴える女子波１ａｇ２０人が１日１回、１
ケ月間連続して実用テストを行ない、下記テスト項目の
アンケートに回答した。

ｏ　ｒ−１唇の荒れに対する効果 テスト前に比し、口唇の荒れが改善（治療）したかどう
かで判定する。

０口唇の艶に対する効果 テスト前に比し、口唇の艶が出たかどうかで判定する。

実施例１〜４、比較例１〜４ 〔二ノー型スキンローシッン〕 下記の組成のごとく実験列で得た豚の胃ムチン、牛の唾
液ムチンと、前記ムコ多糖類を第２表に記載の通りに配
合して各々のスキンローションを調製し、前記諸試験を
実施した。

（１）組成 （２）調製法 （４）、（Ｂ）成分を各々均一に溶解した後、（４）成
分と（１３）成分を混自攬伴分散し、次いで容器に充填
する。

使用時には内容物を均一に振盪分散して使用する。

（３）特性 各二層型スキンローシランの諸試験を実施した結果を第
２表右欄に記載した。

第２表に示すごとく、比較例１〜４のスキンローシラン
と比較して、実施例１〜４の本発明のスキンローション
は諸試験において優れた特性が認められた。また、本発
明に係るムコ多糖類以外のアラビアガムを配合した比較
例４は目的とする効果は得られなかった。

実施例５〜７、比較例５〜７ 〔スキンクリーム〕 実施例１と同様に、下記の組成にて各々のスキンクリー
ムを調製し、諸試験を実施した結果を第（１）組成 （２）調製法 （４）成分及び（Ｂ）成分を各々８０°Ｃに加熱溶解し
た後、混合して、撹拌しつつ３０℃迄冷却して各スキン
クリームを調製した。

（３）特性 第２表に示すごとく、本発明の皮膚化粧料である実施例
５〜７のスキンクリームは、比較例５〜７のスキンクリ
ームに比し、荒肌改Ｊ効果と、角質改善効果に優れ、保
湿性が高く、官能テストの評価も優れていた。

（収斂ｉ）） 実施例８．９、比較例８．９ 〔リップクリーム〕 （１）　ａ成 （２）調製法 （Ａ）成分及び（Ｉ３）成分を各々８０°Ｃに加熱溶解
した後混合して、撹拌しつつ３０’Ｃまで冷却して各リ
ップクリームをＭ’Ｈした。

（３）結果 この結果より、ムチンとムコ多糖類の併用によって、こ
れらの成分が口唇の粘膜に作用し、荒れを改善しつやを
与えることが認められた。

（発明の効果） 以上記載のごとく、本発明は、皮膚の水分保持機能（荒
肌改善効果、角質改善効果、保湿効果）と美肌効果（官
能テスト）、口唇の荒れの改善効果等に優れると共に、
皮膚刺激性の低い皮膚化粧料を提供することは明らかで
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヒアルロン酸、コンドロイチン４硫酸、コンドロ
   イチン６硫酸、デルマタン硫酸及びそれらの塩類の一種
   又は二種以上と、ムチンとを配合してなる皮膚化粧料。