JPS62248124A - 磁気記憶体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記憶体およびその製造方法

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JPS62248124A
JPS62248124A JP9263886A JP9263886A JPS62248124A JP S62248124 A JPS62248124 A JP S62248124A JP 9263886 A JP9263886 A JP 9263886A JP 9263886 A JP9263886 A JP 9263886A JP S62248124 A JPS62248124 A JP S62248124A
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成嘉 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は磁気的記憶装置(磁気ディスク装置および磁
気ドラム装置等)に用いられる磁気記憶体およびその製
造方法に関するものである。
(従来の技術) 一般に記録再生磁気ヘッド(以下ヘッドと呼ぶ)と磁気
記憶体とを主構成部とする磁気記憶装置の記録再生方法
には、大別して次のような二種類の方法がある。第一の
方法は、操作開始時にヘッドと磁気記憶体面との間に空
気層分の空間を作り、この状態で記録再生をする方法で
ある。この方法では、操作終了時に磁気記憶体の回転が
止まり、この時ヘッドと磁気記憶体面は操作開始時と同
様に接触摩擦状態にある。第二の方法は磁気記憶体に予
め所要の回転を与えておき、急激にヘッドを磁気記憶体
面上に押しつけることにより前記ヘッドと前磁気記憶体
面との間に空気層分の空間を作り、この状態で記録再生
する方法である。このように第一の方法では操作開始時
および終了時にヘッドと磁気記憶体面は接触摩擦状態に
あり、第二の方法ではヘッドを磁気記憶体面に押しつけ
る際に接触摩擦状態にある。これらの接触摩擦状態にお
けるヘッドと磁気記憶体の間に生じる摩擦力は、ヘッド
および磁気記憶体を摩耗させついにはヘッドおよび金属
磁性薄膜媒体に傷を作ることがある。
また前記接触摩擦状態においてヘッドのわずかな姿勢の
変化がヘッドにかかる荷重を不均一にさせヘッドおよび
磁気記憶体表面に傷を作ることもある。
また更に前記接触摩擦状態におけるヘッドと磁気記憶体
間に生じる1♂擦力は、特に多くのヘッドを取りつけた
場合に大きなトルクを生じ磁気記憶体を回転させるモー
ターに好ましからぬ負担をかける。
また記録再生中に突発的にヘッドが磁気記憶体に接触し
、ヘッドと磁気記憶体間に大きな摩擦力が働き、ヘッド
および磁気記憶体が破壊されることがしばしば起こる。
この様なヘッドと磁気記憶体との接触摩擦力からヘッド
および磁気記憶体を保護するために磁気記憶体の表面に
保護被膜を被覆することが必要であり、又この保護被膜
は前記ヘッドと磁気記憶体間に生じる接触摩擦力を小さ
く(すなわち摩擦力を小さく)することが要求される。
磁気記憶体の表面に潤滑層を設けることは上記接触摩擦
力を小さくするための一つの方法である。上記潤滑層は
その下地体と十分に結合していなければならない。潤滑
層がその下地と十分に結合していないと、ヘッドと磁気
記憶体の接触摩擦により下地体から取り去られるかある
いはヘッドのまわりおよびヘッドと磁気記憶体の間に毛
管現象により多量に集まり、記録再生時のヘッドの浮揚
安定性に悪影響をおよぼす。
上記潤滑層のヘッドとの接触摩擦力を小さくする効果は
ヘッドと磁気記憶体の界面に吸着ないし凝着が起こりに
くい非極性の分子層が介在することによりなされる。す
なわち潤滑層は磁気記憶体と結合する部分とヘッド面と
吸着しにくい非極性部分とに配向していることが望まし
い。
このような潤滑層としてシリコンオイル、フッ素油、7
0ロシリコンなどのオイル類やオクテダシルトリクロロ
シラン、ヘキサメチルジシラザンなどのシランまたはシ
ラザン類が提案されている(特公昭55−40932号
公報)。
(発明が解決しようとする問題点) これらの潤滑層は、各々優れた特性を示すものの、オイ
ル類においては非晶質無機酸化物と化学結合する結合力
が十分でなく、シランまたはシラザン類においてはヘッ
ドと磁気記憶体の界面に吸着ないし凝着が起こりにくい
非極性の分子層の分子量が十分でない。このためオイル
類においては長期間の使用における潤滑剤の損失、シラ
ンまたはシラザン類においてはヘッドと磁気記憶体間に
生じる接触摩擦力を小さくする効果が完全でないという
問題があった。
本発明の目的はこの問題点を解決した磁気記憶体および
その製造方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) この発明の要旨とするところは、アルコキシシリル基ま
たはクロロシリル基とイソシアネート基を有する物質を
単分子層として酸化物層を被覆した磁気記憶体の上に形
成した後、分子内にインシアネート基と化学結合する官
能基をもつフッ素油分子を形成することである。すなわ
ち、アルコキシシリル基またはクロロシリル基とイソシ
アネート基を有する物質の単分子層を酸化物層とフッ素
油分子を強固に結びつけるバインダーとして使用し、さ
らに分子量の大きなフッ素油分子を使用することで、ヘ
ッドと下地体との界面に吸着ないし凝着が起こりにくい
非極性の分子層を十分に介在させ、潤滑層とヘッドとの
接触摩擦力を小さくすることである。このバインダーと
してアルコキシシリル基またはクロロシリル基とイソシ
アネート基を有する物質を使用することおよびイソシア
ネート基と化学結合する水酸基(−OH)を有するフッ
素油分子を用いることが重要な点である。
(作用) 非晶質無機酸化物はポリ珪酸あるいは5i02、ガラス
、アルミナなどのスパッタ膜等を用いる。アルコキシシ
リル基またはクロロシリル基は反応性に富み、この非晶
質無機酸化物の表面に存在するシラノール基(Si−O
H)や水酸基(−OH)と化学結合し、非晶質無機酸化
物と強固に結びついた単分子層はイソシアネート基が基
板と反対側を向いて並んでいるため水酸基を有するフッ
素油分子と化学結合をつくることができ、非晶質無機酸
化物とフッ素分子を強固に結びつけるバインダーの役割
りを果たすことができる。一方、フッ素油分子は表面エ
ネルギーを低下させ、優れた潤滑効果を示す。したがっ
て、一般式 (m、nはOまたは自然数で、いづれか一方が0の場合
、いづれもOでない場合両方を含む)(X、Y、Zのう
ち少なくとも1つはアルコキシ基または塩素、他はアル
キル基) で表わされる物質の単分子層と分子内に少なくとも1つ
の水酸基を含むフッ素油を用いれば下地体と強固に結合
した優れた潤滑剤が得られる。このフッ素油分子として
はフッ素を含む高分子物であればどんな物でも可能であ
るが、潤滑剤としての性能を考慮すると水酸基を含むフ
ッ素化カーボン系重合体が良く、特に、一般式 %式%) などで表わされる重合体を用いると優れた潤滑剤が得ら
れる。また、このままでも下地体と重合体は単分子層を
介して強固に結合するが、非晶質無機酸化物を形成した
後、プラズマ中で処理してから、単分子膜を形成し、重
合体を形成すれば、表面のクリーニングが完全になるこ
と、および、イオンの打ち込みによりアルコキシシリル
基またはクロロシリル基と化学結合するラジカルが生成
することなどの理由で下地体と重合体との結合はさらに
強固になる。
更に、記録および再生にとってはスペーシング(記録お
よび再生時におけるヘッドと磁気記憶体の間隔)は小さ
い方が有利である。このため潤滑層の膜厚はできる限り
薄い方が望ましいが、この単分子膜と重合体は非常に薄
い潤滑層を形成することが可能である。非晶質無機酸化
物の上に単分子層を形成しその上に重合体を形成した後
、化学反応を起こし、単分子層と重合体とを結合させた
後、フレオン洗浄することにより単分子層と結合してい
ない余分の潤滑剤がとっさられ、非常に薄い潤滑層が形
成される。ここで単分子層と重合体の化学反応は重合体
を塗布等で形成した後、自然に進行するが、焼成すれば
短時間ですむ。
(実施例) 以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
(実施例1) 第1図は、この発明の磁気記憶体の構成を示すl析面図
である。図面において本発明の磁気記憶体は、合金円盤
1上に非磁性合金層2が被覆され、この被膜の研磨面上
に金属磁性薄膜媒体3が被覆されており、さらにこの上
に非晶質無機酸化物4が被覆され、さらにこの上に潤滑
剤5が被覆されている。
本実施例では合金円盤1として旋盤加工および熱矯正に
よって十分小さなうねり(円周方向および半径方向でと
もに50pm以下)をもった面に仕上げられたディスク
状アルミニウム合金基盤上に非磁性合金層2としてニッ
ケルー燐(Ni−P)合金を約50μmの厚さにメッキ
し、このN1−Pメッキ膜を機械的研磨により表面粗さ
0.0411m以下、厚さ約30pmまで鏡面仕上げし
たのち、その上に金属磁性薄膜媒体3としてコバルト−
ニッケルー燐(Co−Ni−P)合金を約0.05pm
の厚さにメッキした。さらにこのCo−N1−P合金膜
の上に、下に示した組成の溶液を十分に混合し、ごみま
たは析出した5i02を濾過膜を通して取り除いた後、
回転塗布法により塗布した。
テトラヒドロキシシラン11%エチルアルコール溶液 
              =20重量%n−ブチル
アルコール        =80重量%その後このデ
ィスク基盤を300°Cの温度で1時間焼成しCo−N
1−P合金膜の上にポリ珪酸の被膜を形成した。この基
板を3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン[
0= C= N(CH2)3Si(OC2H5)3] 
ノ蒸気中に室温で1時間保持し、単分子膜を形成した。
分子量 約3000 ノHO−CH2−CF2−(02
F40)p−(CF20)q−CF2−CH2−OH(
p:q = 1:1)を70リナートに溶解し0.1重
量%の溶液を作成し、0.2pmのフィルターを通して
ろ過した。この溶液を3−イソシアネートプロピルトリ
エトキシシランの単分子層を形成した前記ディスク基板
に2500回1分の回転速度で回転塗布し、100°C
の温度で30分間焼成を行なった。
重合体を塗布する前後の基板表面の表面エネルギーを種
々の表面張力をもつ液滴の接触角を測定し計算するとポ
リ珪酸被膜上43erg/cm”から重合体塗布後では
25erg/cm2と表面エネルギーが低下しヘッドと
下地体との接着を防止する効果が大きいことがわかった
次に、このディスク基板とヘッドとの間に働く動摩擦係
数を測定した。動摩擦係数はヘッドに歪ゲージを連結し
、ディスクを一定速度で回転させたときに生じるヘッド
とディスク間の動摩擦力を測定し、これをヘッドに加え
た荷重で割ってもとめた。測定は荷重15g重、滑り速
度100mm/minの条件で行なった。その結果、動
摩擦係数の値として0゜25が得られ、ポリ珪酸被膜上
の0.61に比べ動摩擦係数の値を小さくすることがで
きた。
また、この重合体を塗布したディスク基板と荷重70g
重のモノリシックヘッドを用いてディスクとヘッドの接
触摩擦試験をaoooo回臘り返し行なったが、ヘッド
クラッシュおよびヘッドによる接触摩擦によるディスク
表面状態の変化は皆無であった。
(実施例2) 実施例1と同様の方法で作成し、ポリ珪酸被膜を形成し
たディスク基板を3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシランの蒸気中に室温で1時間保持し、単分子層を
形成した。分子量約3000のHO−CH2−CF2−
(C2F4o)p−(CF20)、−CF2−CH2−
OH(p:q= 3ニー2)をフレオンに溶解し0.1
重量%の溶液を作成し、0.2pmのフィルターを通し
てろ過した。3−イソシアネートプロピルトリエトキシ
シランの単分子層を形成した前記ディスク基板にこの重
合体を2500回1分の回転速度で回転塗布し100°
Cの温度で30分間焼成した後フレオンで余分な重合体
を洗い落とした。実施例1と同様の方法で表面エネルギ
ーと動摩擦係数の値を求めた。その結果、重合体を塗布
することにより表面エネルギーの値はポリ珪酸被膜上4
3erg/cm2から20erg/cm2に低下し、動
摩擦係数の値は0.61から0.22に小さくすること
ができた。
また実施例1と同様に耐摩耗性を評価したが、3000
0回の接触摩擦試験によるディスク表面状態の変化は皆
無であった。
(実施例3) 実施例1と同様の方法で作成し、ポリ珪酸被膜を形成し
たディスク基板を3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシランの蒸気中に室温で1時間保持し、単分子層を
形成した。分子量約2000の解し0.1重量%の溶液
を作成し、0.2pmのフィルターを通してろ過した。
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランの単分
子層を形成した前記ディスク基板にこの重合体を250
0回I分の回転速度で回転塗布し100°Cの温度で1
時間焼成した後フレオンで余分な重合体を洗い落とした
。実施例1と同様の方法で表面エネルギーと動摩擦係数
の値を求めた。
その結果、重合体を塗布することにより表面エネルギー
の値はポリ珪酸被膜上43erg/cm2から24er
g/cm2に低下し、動摩擦係数の値は0.61から0
.25に小さくすることができた。
また実施例1と同様に耐摩耗性を評価したが、3000
0回の接触摩擦試験によるディスク表面状態の変化は皆
無であった。
(実施例4) 実施例1と同様の方法で作成し、ポリ珪酸被膜を形成し
たディスク基板を3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシランの蒸気中に室温で1時間保持し、単分子層を
形成した。分子量約3000のナートに溶解し0.1重
量%の溶液を作成し、0.2pmのフィルターを通して
ろ過した。3−イソシアネートプロピルトリエトキシシ
ランの単分子層を形成した前記ディスク基板にこの重合
体を2500回/分の回転速度で回転塗布し100°C
の温度で1時間焼成した後フレオンで余分な重合体を洗
い落とした。実施例1と同様の方法で表面エネルギーと
動摩擦係数の値を求めた。その結果、重合体を塗布する
ことにより表面エネルギーの値はポリ珪酸被膜上43e
rg/cm2から22erg/cm2に低下し、動摩擦
係数の値は0.61から0.24に小さくすることがで
きた。
また実施例1と同様に耐摩耗性を評価したが、3000
0回の接触摩擦試験によるディスク表面状態の変化は皆
無であった。
(実施例5) 実施例1と同様の方法で作成し、ポリ珪酸被膜を形成し
たディスク基板を3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシランの蒸気中に室温で1時間保持し、単分子層を
形成した。分子量約2000のF2O−(CaFsO)
p−CF2−CH2−OHをフロリナートに溶解し0.
1重量%の溶液を作成し、0.2pmのフィルターを通
してろ過した。3−イソシアネートプロピルトリエトキ
シシランの単分子層を形成した前記ディスク基板にこの
重合体を2500回ノ分の回転速度で回転塗布し100
°Cの温度で2時間焼成した後フレオンで余分な重合体
を洗い落とした。実施例1と同様の方法で表面エネルギ
ーと動摩擦係数の値を求めた。その結果、重合体を塗布
することにより表面エネルギーの値はポリ珪酸被膜上4
3erg/cm2から27erg/am2に低下し、動
摩擦係数の値は0.61から0.26に小さくすること
ができた。
また実音例1と同様に耐摩耗性を評価したが、3000
0回の接触摩擦試験によるディスク表面状態の変化は皆
無であった。
(実施例6) 実施例1と同様の方法で作成し、ポリ珪酸被膜を形成し
たディスク基板を3.イソシアネートプロピルトリエト
キシシランの蒸気中に室温で1時間保持し、単分子層を
形成した。分子量約3000HO−CH2−CF2−(
03F60)P−CF2−CH2−OHを70リナート
に溶解し0.1重量%の溶液を作成し、0.2pmのフ
ィルターを通してろ過した。3−インシアネートプロピ
ルトリエトキシシランの単分子層を形成した前記ディス
ク基板にこの重合体を2500回1分の回転速度で回転
塗布し100°Cの温度で1時間焼成した後フレオンで
余分な重合体を洗い落とした。実施例1と同様の方法で
表面エネルギーと動摩擦係数の値を求めた。その結果、
重合体を塗布することにより表面エネルギーの値はポリ
珪酸被膜上43erg/am2から21erg/cm”
に低下し、動摩擦係数の値は0.61から0.20に小
さくすることができた。
また実施例1と同様に耐摩耗性を評価したが、3000
0回の接触摩擦試験によるディスク表面状態の変化は皆
無であった。
(実施例7) 実施例1と同様の方法で作成したディスク基板のco−
Ni−P合金膜の上にポリ珪酸被膜のかわりにAl20
3(非晶質アルミナ)をスパッタ法により被覆した。こ
のディスク基板を3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシランの蒸気中に室温で1時間焼成し単分子層を形
成した。実施例1で作成した重合体溶液を2500回/
分で回転塗布し100°Cの温度で40分間焼成した後
、実施例1と同様の方法で表面エネルギー、動摩擦係数
の値を求めた。その結果、表面エネルギーは非晶質アル
ミナ上の45erg/cm2から重合体22erg/c
m2に低下し、動摩擦係数の値は0.30から0.21
に小さくすることができた。
また実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験によ
るディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例8) 実施例1〜7で使用した3−イソシアネートプロピルト
リエトキシシランを3−イソシアネートプロピルジメチ
ルクロルシラン[0= C= N(CH2)asicl
(CH3)2]にかえ、また単分子層の作成条件を室温
で2時間蒸気中に保持することにかえ、他の条件は全〈
実施例1と同様にして実験を行なった。その結果、表面
エネルギーの値はポリ珪酸被膜上の43erg1cm2
から重合体26erg/cm2に低下し、動摩擦係数の
値として重合体塗布後0.23が得られ、ポリ珪酸被膜
上の0.61に比べ、小さくすることができた。
また実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験によ
るディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例9) 実施例1〜7で使用した3−イソシアネートプロピルト
リエトキシシランを3−イソシアネートプロビルジメチ
ルク0 /’l、シラン[0= C= N(CH2)a
sicl(CHa)2] L:かえ、また単分子層の作
成条件を室温で2時間蒸気中に保持することにがえ、他
の条件は全〈実施例3と同様にして実験を行なった。そ
の結果、表面エネルギーの値はポリ珪酸被膜上の43e
rg/cm2がら重合体25erg/am2に低下し、
動摩擦係数の値として重合体塗布後0.24が得られ、
ポリ珪酸被膜上の0.61に比べ、小さくすることがで
きた。
また実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験によ
るディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例10) 実施例1〜7で使用した3−イソシアネートプロピルト
リエトキシシランをp−イソシアネートフェニルトリメ
トキシシラ:/[0=C=N−○−8i(ocH3)3
]ニかえ、この化合物の蒸気中に基板を室温で保持する
時間のみ3時間とし、他の条件は実施例1と全く同様に
して実験を行なった。その結果、表面エネルギーの値は
ポリ珪酸被膜上の43erg/cm2から重合体上の2
6erg/cm2に低下し、動摩擦係数の値として重合
体塗布後0.27が得られ、ポリ珪酸被膜上の0.61
に比べ、小さくすることができた。
また実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験によ
るディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例11) 実施例1と同様にして3−イソシアネートプロピルトリ
エトキシシランを3−イソシアネートプロピルメチルジ
ェトキシシラン[0= C= N(CH2)asi(O
C2Hs)2CH3]にかえ、この化合物蒸気中に基板
を室温で保持する時間のみ3時間とし、他の条件は全く
同様にして実験を行なった。その結果、表面エネルギー
の値はポリ珪酸被膜上の43erg/cm2から重合体
上の27erg/cm2に低下し、動摩擦係数の値とし
て重合体塗布後0.27が得られ、ポリ珪酸被膜上の0
.61に比べ、小さくすることができた。
また実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験によ
るディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例12) 実施例1と同様の方法で作成し、ポリ珪酸被膜を形成し
たディスク基板を平行平板型のエツチング装置に入れ、
Arを用いて、流量18secm、 を力密度0.35
W/cm2、圧力1.3Pa、バイアス電位IKVの条
件で2分間エツチングを行なった後、実施例1と同様に
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランの蒸気
中で1時間保持し、単分子層を形成した。このディスク
基板に実施例1で作成した重合体溶液を2500回1分
で回転塗布し、100°Cで40分間焼成した後フレオ
ンで余分の重合体を洗い落とし、実施例1と同様の方法
で表面エネルギー、動摩擦係数の値を求めた。その結果
、表面エネルギーはポリ珪酸上の50erg/cm2か
ら重合体上の21erg1cm2に低下し、動摩擦係数
の値は0.61から重合体上の0.21に小さくするこ
とができた。
なお、実施例1で作成したポリ珪酸の被膜は、形成後、
長時間放置すると、実施例1と同様の処理をおこなって
も表面エネルギー、動I′を擦係数の値の低下は十分で
はないが、Arプラズマで処理すると、放置時間にかか
わらず同じ結果が得られ、Arプラズマ処理による表面
の改質が効果的であることがわかった。
また、実施例1と同様に30000回の接触jr擦試験
によるディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例13) 実施例7と同様の方法で作成し非晶質アルミナを被覆し
たディスク基板に、実施例12と同様の条件でArプラ
ズマによる処理を行なった。その後、この基板を3−イ
ソシアネートプロピルトリエトキシシランの蒸気中に室
温で1時間保持し、単分子層を形成した。実施例2で作
成した重合体溶液を2500回/分で回転塗布し100
°Cの温度で40分間焼成した後、実施例1と同様の方
法で表面エネルギーと動IT擦係数の値を求めた。その
結果、表面エネルギーの値はArプラズマで処理したア
ルミナ上の52erg/cm2から重合体上の20er
g/cm2に低下し、動摩擦係数の値はアルミナ上の0
.31から重合体塗布後の0.23に小さくすることが
できた。
また、実施例1と同様に30000回の接触j?擦試験
によるディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例14) 実施例12と同様に処理し3−イソシアネートプロピル
トリエトキシシランの単分子層を形成した基板に実施例
4で作成した重合体溶液を2500回1分で回転塗布し
100’Cの温度で1時間焼成した後、実施例12と全
く同様にして実験を行なった。その結果、表面エネルギ
ーの値はポリ珪酸被膜上の50erg/cm2から重合
体上の24erg/am2に低下し、動摩擦係数の値と
して重合体塗布後0.21が得られ、ポリ珪酸被膜上の
0.61に比べ、小さくすることができた。
また、実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験に
よるディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例15) 実施例12と同様に処理し3−イソシアネートプロピル
トリエトキシシランのみ3−イソシアネートプロピルジ
メチルクロルシランにかえ、他の条件は実施例12と全
く同様にして実験を行なった。その結果、表面エネルギ
ーの値はポリ珪酸被膜上の50erg/cm2から重合
体上の26erg/am2に低下し、動摩擦係数の値と
して重合体塗布後0.25が得られ、ポリ珪酸被膜上の
0.61に比べ、小さくすることができた。
また、実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験に
よるディスク表面状態の変化は皆無であった。
(実施例16) 実施例12と同様に処理し3−イソシアネートプロピル
トリエトキシシランの単分子層を形成した基板に実施例
5で作成した重合体溶液を2500回1分で回転塗布し
100°Cの温度で2時間焼成した後、実施例12と全
く同様にして実験を行なった。その結果、表面エネルギ
ーの値はポリ珪酸被膜上の50erg/cm2から重合
体上の22erg/am2に低下し、動1≠擦係数の値
として重合体塗布後0.20が得られ、ポリ珪酸被膜上
の0.61に比べ、小さくすることができた。
また、実施例1と同様に30000回の接触摩擦試験に
よるディスク表面状態の変化は皆無であった。
(発明の効果) このように本発明における磁気記憶体は長期間の使用に
おける潤滑剤の損失もほとんどなく、しかもヘッドと磁
気記憶体間に生じる接触摩擦力を小さくする効果が大き
く、磁気ディスク装置および磁気ドラム装置等にその応
用が期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気記憶体7の断面をしめす概略断面
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面が鏡面の非磁性合金層が被覆された合金円盤上
    または表面が鏡面の合金円盤上に金属磁性薄膜媒体が被
    覆されており、この上に非晶質無機酸化物層が被覆され
    、さらにこの上に前記非晶質無機酸化物と固着可能な配
    向性潤滑剤が被覆されている磁気記憶体において、前記
    配向性潤滑剤が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (m、nは0または自然数) (X、Y、Zのうち少なくとも1つはアルコキシ基また
    は塩素、他はアルキル基)で表わされる物質の単分子層
    と、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体層からなることを特徴とする磁気記憶体。 2、鏡面研磨された非磁性合金層を被覆した合金円盤上
    または鏡面研磨された合金円盤上に金属磁性薄膜媒体を
    被覆し、この上に非晶質無機酸化物層を被覆し、さらに
    前記非晶質無機酸化物層の上に、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (m、nは0または自然数) (X、Y、Zのうち少なくとも1つはアルコキシ基また
    は塩素、他はアルキル基)で表わされる物質の単分子層
    を気相成長させた後、分子内に少なくとも1つの水酸基
    を含むフッ素化重合体を塗布し、または塗布後焼成して
    前記非晶質無機酸化物層と前記重合体を前記単分子層を
    介して結合させることを特徴とする磁気記憶体の製造方
    法。 3、鏡面研磨された非磁性合金層を被覆した合金円盤上
    または鏡面研磨された合金円盤上に金属磁性薄膜媒体を
    被覆し、この上に非晶質無機酸化物層を被覆し、プラズ
    マ中で処理し、前記非晶質無機酸化物層の上に、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (m、nは0または自然数) (X、Y、Zのうち少なくとも1つはアルコキシ基また
    は塩素、他はアルキル基)で表わされる物質の単分子層
    を気相成長させた後、分子内に少なくとも1つの水酸基
    を含むフッ素化重合体を塗布し、または塗布後焼成して
    前記非晶質無機酸化物層と前記重合体を前記単分子層を
    介して結合させることを特徴とする磁気記憶体の製造方
    法。 4、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体が一般式 HO−CH_2−CF_2−(C_2F_4O)_p−
    (CF_2O)_q−CF_2−CH_2−OH(p、
    qは整数) で表わされる重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の磁気記憶体。 5、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の磁気記憶体。 6、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の磁気記憶体。 7、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体が一般式 F_3C−(C_3F_6O)_p−CF_2−CH_
    2−OH(pは整数)で表わされる重合体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の磁気記憶体。 8、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体が一般式 HO−CH_2−CF_2−(C_3F_6O)_p−
    CF_2−CH_2−OH(pは整数)で表わされる重
    合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の磁気記憶体。 9、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化重
    合体が一般式 HO−CH_2−CF_2−(C_2F_4O)_p−
    (CF_2O)_q−CF_2−CH_2−OH(p、
    qは整数) で表わされる重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項または第3項に記載の磁気記憶体の製造方法
    。 10、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化
    重合体が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項または第3項に記載の磁気記憶体の製造方法
    。 11、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化
    重合体が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項または第3項に記載の磁気記憶体の製造方法
    。 12、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化
    重合体が一般式 F_3C−(C_3F_6O)_p−CF_2−CH_
    2−OH(pは整数)で表わされる重合体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項または第3項に記載の
    磁気記憶体の製造方法。 13、分子内に少なくとも1つの水酸基を含むフッ素化
    重合体が一般式 HO−CH_2−CF_2−(C_3F_6O)_p−
    CF_2−CH_2−OH(pは整数)で表わされる重
    合体であることを特徴とする特許請求の範囲第2項また
    は第3項に記載の磁気記憶体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010084548A1 (ja) * 2009-01-26 2010-07-29 株式会社日立製作所 潤滑剤、および、それを用いた磁気ディスク装置

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