JPS6224696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は２つ折りパネルの走行体のストツパー
部分の構造に関するものであつて、その目的とす
るところは２つ折りドアの一方の側縁のストツパ
ーを開口側壁寄りに位置決めしても２つ折りドア
の開閉に支障のない２つ折りパネルの走行体のス
トツパー部分の構造を提供するにある。

本考案の要旨は壁開口部１のレール２に取付け
られる２つ折りパネル３の一方の走行体４を開口
側壁５近傍にストツパー６にて位置決めする２つ
折りパネルの走行体のストツパー部分の構造にお
いて、ストツパー６を係止部７と係止部７から延
出されて開口側壁５に当接されるスペーサー８と
で構成し、係止部７にて走行体４を係当して位置
決めし、走行体４を中心とした２つ折りパネル３
の側縁の回転半径よりもスペーサー８を長くして
成る２つ折りパネルのランナーのストツパー部分
の構造に係るものである。以下、本考案を図示の
実施例に基づいて詳述する。２つ折りパネル３は
左右一対のパネル９を蝶番体１０にて折り曲げ自
在に連結して形成されてある。２つ折りパネル３
の両側上端には走行体４としてランナー４ａが取
付けられ、両側下端には走行体４としてピボツト
４ｂが取付けられてある。壁開口部１にはレール
２が取設されてあり、上レール２ａにランナー４
ａを取付け２つ折りパネル３を吊るしてあり、下
レール２ｂにはピボツト４ｂを挿入してある。こ
のようにして複数枚の２つ折りパネル３を壁開口
部１に組み込んで間仕切パネルＡを形成してあ
る。６はストツパーであつて、上ストツパー６ａ
と下ストツパー６ｂとがあり、走行体４の走行を
規制するものである。ストツパー６は間仕切りパ
ネルＡの一側（図示では右側）の２つ折りパネル
３の開口側壁５寄りの走行体４を規制の対象とし
てある。ストツパー６は圧着ねじ１１が螺入され
た圧着部１２と係止部７とスペーサー８とからな
り、形状は左右対称で左右勝手自在となつてい
る。

第２図ｂおよび第３図はストツパー６の固定状
態を示してあり、圧着ねじ１１をねじ孔１５に螺
入して圧着ねじ１１の先端をレール３の奥面に圧
接することによりストツパー６をレール２の開口
方向に移動させ、圧着部１２をレール２の開口側
片１６に圧接してある。このとき圧着部１２から
開口側壁５側に延出されるスペーサー８の先端は
開口側壁５に当接してある。そして第２図のよう
に開口側壁５寄りの走行体４を係止部７に係当し
た状態ではスペーサー８にて走行体４と開口側壁
５との間に余裕間隔Ｌをもたせてある。更に詳し
く述べるならば、図中Ｒは走行体４の軸部１７を
中心とした２つ折りパネル３の側縁の回転半径で
あり、Ｒ＜Ｌ＋ｌの関係にある。ここでｌはラン
ナー４ａの側縁と軸部１７の中心との距離であ
る。以上は圧着部１２と係止部７とを兼ねる上ス
トツパー６ａについて述べたが、下ストツパー６
ｂについてもパネル側縁を余裕間隔Ｌを設けて回
転させるという考え方は同じである。

更に２つ折りパネル３の構造について説明す
る。蝶番体１０の上端および下端からはラツチ棒
１８およびロツク棒１９を出没自在としてあり、
出没操作は蝶番体１０の縦面から突設される操作
レバー２０にて行うようにしてある。

第４図ａは間仕切パネルＡの全閉状態を示して
あり、このときラツチ棒１８は上レール２ａ内に
嵌まり込ませ、ロツク棒１９は下レール２ｂの底
部に設けられた溝２１に落とし込んで２つ折りパ
ネル３が不用意に開かないようにしてある。第４
図ｂはストツパー６にて走行体４の走行が規制さ
れてある２つ折りパネル３の開動作を示してあ
り、把手２２にて２つ折りするときに規制された
走行体４を中心パネル９が回転するのである。
尚、２つ折りパネル３は間仕切としてではなく、
単体のドアとして用いてもむろんよい。２５はパ
ツキンである。

本考案は上述のように、壁開口部のレールに取
付けられる２つ折りパネルの一方の走行体を開口
側壁近傍にストツパーにて位置決めする２つ折り
パネルの走行体のストツパー部分の構造におい
て、上記走行体の開口側壁側とは反対側を当接し
て走行体の移動を規制する係止部と、この係止部
から延出された開口側壁に当接するスペーサーと
で上記ストツパーを構成し、上記ストツパーの係
止部に走行体が係当した状態で、走行体の軸部を
中心に回転する２つ折りパネルの開口側壁側の側
縁の回転半径よりもスペーサーを長く形成したも
のであつて、スペーサーの長さを走行体の軸部を
中心に回転する２つ折りパネルの開口側壁側の側
縁の回転半径よりも長くすることにより、上記パ
ネルの回転スペースをパネルの側縁と開口側壁と
の間に確保することができ、このため２つ折りパ
ネルを折り畳んで２つ折りパネルを開くときに、
２つ折りパネルの側縁が開口側壁に引つ掛かつた
りせずに、スムーズに２つ折りパネルを開くこと
ができ、また２つ折りパネルを完全に閉めたとき
には、走行体が開口側壁側に移動することによ
り、２つ折りパネルの開口側壁側の側縁と開口側
壁との間の隙間を極力小さくでき、従つて２つ折
りパネルの閉まり具合が良くなる効果がある。さ
らに、ストツパーにスペーサーが一体に形成して
あるため、２つ折りパネルの開口側壁側の側縁が
開口側壁に引つ掛かることなく、しかも２つ折り
パネルを閉めたときのパネルの側縁と開口側壁と
の間の隙間を極力小さくするストツパーの取付位
置は、ストツパーのスペーサーを開口側壁に当接
するようにストツパーを取り付けるだけで容易に
決まり、このためストツパーを最適な取付状態で
容易に取り付けることができ、しかもストツパー
の係止部から開口側壁までの距離を上記利点を確
保する最小の寸法に設定しておくことにより、２
つ折りパネルの開閉時におけるパネルの横揺れも
防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案は２つ折りパネルの閉状
態の一部省略せる平面図および正面図、第２図
ａ，ｂは同上の２つ折りパネルの開動作を示す一
部省略せる平面図および正面図、第３図は第１図
ｂの−断面図、第４図ａ，ｂは同上の間仕切
りパネルの正面図、第５図は同上の２つ折りパネ
ルの平断面図であつて、１は壁開口部、２はレー
ル、３は２つ折りパネル、４は走行体、５は開口
側壁、６はストツパー、７は係止部、８はスペー
サー、１７は軸部、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁開口部のレールに取付けられる２つ折りパネ
   ルの一方の走行体を開口側壁近傍にストツパーに
   て位置決めする２つ折りパネルの走行体のストツ
   パー部分の構造において、上記走行体の開口側壁
   側とは反対側を当接して走行体の移動を規制する
   係止部と、この係止部から延出され開口側壁に当
   接するスペーサーとで上記ストツパーを構成し、
   上記ストツパーの係止部に走行体が係当した状態
   で、走行体の軸部を中心に回転する２つ折りパネ
   ルの開口側壁側の側縁の回転半径よりもスペーサ
   ーを長く形成して成る２つ折りパネルの走行体の
   ストツパー部分の構造。