JPH0245429Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案の要旨は、壁開口部１に設けた断面略凹
状のレール２に複数の２つ折りパネル３を取付
け、レール２の開口両端より相対向するように横
片１６を突設し、両横片１６の先端よりレール２
内方に向けて支持片１６ａを突設し、レール２内
にストツパー部材６をレール２に沿つてスライド
自在に挿合し、ストツパー部材６の略中央より係
止部７を突設し、レール２の長手方向に直交する
係止部７の両側方に係止段部７ａを形成し、レー
ル２の長手方向に沿う係止部７の両側方に位置す
るストツパー部材６の端部を開口側壁５に当接
し、壁開口部１の一端部に位置する２つ折りパネ
ル３のうち開口側壁５寄りの走行体４を係止部７
にて位置決めし、係止部７及びストツパー部材６
に螺入されたねじ具１１の先端をレール２の内面
に圧接し、係止部７を支持片１６ａ間に位置させ
ると共に係止段部７ａを支持片１６ａに圧接させ
て成る間仕切りパネルに係るものである。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。２つ折りパネル３は左右一対のパネル９を蝶
番体１０にて折り曲げ自在に連結して形成されて
ある。２つ折りパネル３の両側上端には走行体４
としてランナー４ａが取付けられ、両側下端には
走行体４としてピボツト４ｂが取付けられてあ
る。壁開口部１にはレール２が取設されてあり、
上レール２ａにランナー４ａを取付けて２つ折り
パネル３を吊してあり、下レール２ｂにはピボツ
ト４ｂを挿入してある。レール２は第３図に示さ
れるように１辺が開口する断面略凹状に形成して
あり、開口両端からは相対向するように横片１６
を突設してあり、両横片１６の先端からはレール
２内方に向けて支持片１６ａを突設してある。そ
して、上記のようにして複数枚の２つ折りパネル
３を壁開口部１に組み込んで間仕切りパネルＡを
形成してある。６はストツパー部材であつて、上
ストツパー６ａと下ストツパー６ｂとがあり、走
行体４の走行を規制するものである。ストツパー
部材６は間仕切りパネルＡの一側（図示では右
側）の２つ折りパネル３の開口側壁５寄りの走行
体４を規制の対象としてある。ストツパー部材６
はレール２内に摺動自在に挿合されるものであ
り、略中央からはレール２の長手方向に直交する
ように係止部７を突設してあり、係止部７の両側
方には係止段部７ａを形成してある。そして、形
状は左右対象で左右勝手自在となつている。

第２図ｂおよび第３図はストツパー部材６の固
定形状を示してあり、ねじ具１１をねじ孔１５に
螺入してねじ具１１の先端をレール２の奥面に圧
接することによりストツパー部材６をレール２の
開口方向に移動させ、係止段部７ａをレール２の
支持片１６ａに圧接してある。つまり、ねじ具１
１を締め込むことによつて係止段部７ａが支持片
１６ａに圧接されてストツパー部材６は位置決め
された状態でレール２に固定される。このとき係
止部７から開口側壁５側に延出されるストツパー
部材６の一端部は開口側壁５に当接してある。そ
して第２図のように開口側壁５寄りの走行体４を
係止部７に係当した状態では係止部７とストツパ
ー部材６の端部との間隔にて走行体４と開口側壁
５との間に余裕間隔Ｌをもたせてある。更に詳し
く述べるならば、図中Ｒは走行体４の軸部１７を
中心とした２つ折りパネル３の側縁の回転半径で
あり、Ｒ＜Ｌ＋ｌの関係にある。ここでｌはラン
ナー４ａの側縁と軸部１７の中心との距離であ
る。上述したものにあつては、上ストツパー６ａ
について述べたが、下ストツパー６ｂについても
パネル側縁に余裕間隔Ｌを設けて回転させるとい
う考え方は同じである。

さらに２つ折りパネル３の構造について説明す
る。蝶番体１０の上端および下端からはラツチ棒
１８およびロツク棒１９を出没自在としてあり、
出没操作は蝶番体１０の縦面から突設される操作
レバー２０にて行うようにしてある。

第４図ａは間仕切りパネル３の全閉状態を示し
てあり、このとき、ラツチ棒１８は上レール２ａ
内に嵌まり込ませ、ロツク棒１９は下レール２ｂ
の底部に設けられた溝２１に落とし込んで２つ折
りパネル３が不用意に開かないようにしてある。
第４図ｂはストツパー部材６にて走行体４の走行
が規制されてある２つ折りパネル３の開動作を示
してあり、把手２２にて２つ折りするときに規制
された走行体４を中心パネル９が回転するのであ
る。そして間仕切りパネルＡを以上のように構成
したので、他の２つ折りパネル３を閉じ放しにし
て通常の出入口のドアとして使用できるものであ
る。２５はパツキンである。

本考案は叙上のように壁開口部のレールに複数
の２つ折りパネルを取付け、壁開口部の一端部に
位置する２つ折りパネルのうち開口側壁寄りの走
行体をストツパー部材に設けた係止部にて位置決
めしたので、端部の２つ折りパネルがレールに沿
つて走行せずに通常の出入口に設けられるドアの
ように走行体を枢支部として開閉でき、したがつ
て間仕切りパネルを全閉とすることにより壁パネ
ルとして使用できるとともに端部の２つ折りパネ
ルを通常のドアとしも使用できるという利点があ
る。また、開口側壁寄りの走行体をストツパー部
材の略中央より突設された係止部にて位置決め
し、ストツパー部材の端部を開口側壁に当接して
あるので、つまり、係止部とストツパー部材の端
部との間にはスペーサー部分が形成されているも
のであり、スペーサー部分となる端部を開口側壁
に当接した状態でストツパー部材を固定するだけ
で簡易に走行体と開口側壁との間に余裕間隔を持
たせた状態でストツパー部材を固定することがで
き、間仕切りパネルを開いた場合に間仕切りパネ
ルの開口側壁寄りの側端が開口側壁に当たるとい
うことを防止することができるものである。さら
に、ストツパー部材は係止部をレールの支持片間
に位置させるとともに係止部の両側方に設けた係
止段部を横片の先端より内方に向けて突設された
支持片に圧接させてあるので、抜け止めされた状
態でスライド移動自在にレールに嵌め込まれてお
り、位置替えを行うような場合には係止部を持つ
てレールに沿つて摺動させることでレールより外
れたりすることなく移動させることができるもの
であり、位置替え時の移動を行いやすいという利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の２つ折りパネルの開状
態の一部省略せる平面図および正面図、第２図
ａ，ｂは同上の２つ折りパネルの開動作を示す一
部省略せる平面図および正面図、第３図は第１図
ｂのＸ−Ｘ断面図、第４図ａ，ｂは同上の間仕切
りパネルの正面図、第５図は同上の２つ折りパネ
ルの平断面図であつて、１は壁開口部、２はレー
ル、３は２つ折りパネル、４は走行体、５は開口
側壁、６はストツパー部材、７は係止部、７ａは
係止段部、１６は横片、１６ａは支持片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁開口部に設けた断面略凹状のレールに複数の
   ２つ折りパネルを取付け、レールの開口両端より
   相対向するように横片を突設し、両横片の先端よ
   りレール内方に向けて支持片を突設し、レール内
   にストツパー部材をレールに沿つてスライド自在
   に挿合し、ストツパー部材の略中央より係止部を
   突設し、レールの長手方向に直交する係止部の両
   側方に係止段部を形成し、レールの長手方向に沿
   う係止部の両側方に位置するストツパー部材の端
   部を開口側壁に当接し、壁開口部の一端部に位置
   する２つ折りパネルのうち開口側壁寄りの走行体
   を係止部にて位置決めし、係止部及びストツパー
   部材に螺入されたねじ具の先端をレールの内面に
   圧接し、係止部を支持片間に位置させると共に係
   止段部を支持片に圧接させて成る間仕切りパネ
   ル。