JPS6340614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は折畳みドアのドアパネルの蝶着部より
の上端に取付けられて折畳みドアの閉塞状態を保
持する折畳みドアのドアラツチ構造に関し、複数
枚のドアパネル１の側端同志を蝶着した折畳みド
ア２を上レール８と下レール９との間に開閉自在
に設け、折畳みドア２のドアパネル１の蝶着部側
の上端にラツチブロツク本体３を埋設し、ラツチ
ブロツク本体３の上下方向に設けた摺動孔４に摺
動体５を上下摺動自在に配設すると共に摺動孔４
内に内装したばね６にて摺動体５を上方に弾発
し、摺動体５の上端より両側方に板ばね片７を突
設し、折畳みドア２を閉塞したときに上レールの
下方開口の溝１２に嵌り込むラツチころ１０を板
ばね片７の夫々の先端に装着して成る折畳みドア
のドアラツチ構造に係るものである。

従来の折畳みドア２′のドアラツチにあつては
第２図に示すようにラツチブロツク本体３′の摺
動孔４′に摺動体５′を上下に摺動自在に配設し、
摺動体５′の上端両側に突設した剛体の軸７′の先
端にラツチころ１０′を装着してあつた。かかる
従来例にあつては第１図に示す状態から矢印ａ方
向に折畳みドア２′を押すと、第３図想像線に示
すように上レール８′の下方開口の溝１２′にラツ
チころ１０′が嵌り込んで折畳みドア２′の閉塞状
態が保持されるが、ラツチころ１０′が第３図実
線のように上レール８′の下面１１′に当たるとき
一方のラツチころ１０′が下面１１′に当つて後か
らもう一方のラツチころ１０′が下面１１′に当つ
て摺動体５′が下降するため、一方のラツチころ
１０′が下面１１′に当たつたとき摺動体５′に矢
印ｂに示すように斜め方向に力が加わり摺動体
５′が下降しにくくなり、他方のラツチころ１
０′を下面１１′に当接するのに大きな力を必要と
してスムーズに閉塞しにくくなると共にこの部分
が破損したりするという欠点がある。

本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは板ばね片が撓む
ことにより夫々のラツチころが単独で上下動し、
摺動体がスムーズに上レールの下方の溝に嵌り込
む折畳みドアのドアラツチ構造を提供するにあ
る。

以下本考案を実施例により詳述する。２は複数
枚のドアパネル１の側端同志を蝶着した折畳みド
アである。本実施例の場合２枚のドアパネル１を
蝶着した２つ折りドアであるが２枚以上の複数枚
ドアパネル１を蝶着したものでもよい。この折畳
みドア２は断面リツプ付コ字状の上下レール８，
９間に配設され、折畳みドア２の一側の上下に設
けた枢着軸２２を上下レール８，９の端部に回動
自在に装着してあり、折畳みドア２の他側の上下
に設けたスライドピン２３を上下レール９，１０
の溝１２内にスライド自在に入れてある。一方の
ドアパネル１の蝶着側の上端にはラツチブロツク
本体３を埋設してあり、このラツチブロツク本体
３には上下に摺動孔４を穿孔してある。この摺動
孔４には摺動体５を摺動自在に配設してあり、摺
動体５より下方に垂下した棒状部１３に摺動体５
を上方に弾発するばね６を装着してある。上記棒
状部１３はガイド孔１４に沿つて上下動するよう
になつている。摺動体５の上端には両側が上方に
彎曲した板ばね片７を両端が両側に突出するよう
に挿通してあつて、固定ねじ１５にて固定してあ
る。この板ばね片７の夫々の先端にラツチころ１
０を装着してある。しかして折畳みドア２を閉塞
すると、先ず上レール８の下面１１に一方のラツ
チころ１０が先に当接されて摺動体５がやや下降
すると共に、板ばね片７の上記ラツチころ１０側
が下方に撓み、次に他方のラツチころ１０が下面
に当接されるとき板ばね片７の上記ラツチころ１
０側が下方に撓み、第６図及び第７図実線のよう
に両側のラツチころ１０が下面１１に当接されて
摺動体５が真直ぐ下方に下降し、第７図想像線の
ようにラツチころ１０が下面１１を越えて溝１２
に嵌り込む。

また第８図第９図は叙述の他の実施例を示す。
摺動体５の両側上端に板ばね片７を埋入により取
付けてあり、板ばね片７の先端に取付けた軸部２
４にラツチころ１０を回転自在に装着してある。
摺動体５には上下方向に凹孔１６を穿孔してあ
り、凹孔１６内にロツク体１７を上下動自在に内
装してある。ロツク体１７より垂下した連動棒１
８を透孔１９，２０を介してドアパネル１の中程
の高さまで至らせてあり、連動棒１８の下端には
当て板２５を設けてある。この当て板25の下方に
はカム２６を回転自在に装着してあり、ハンドル
２１を回動することによりカム２６を回動して当
て板２５、連動棒１８を介してロツク体１７を上
下動できるようになつている。しかして折畳みド
アを閉塞してラツチころ１０を上レール８の溝１
２に嵌め込んだ状態でハンドル２１を操作してロ
ツク体１７を溝１２内に入れると折畳みドア２の
閉塞状態をロツクできる。またラツチころ１０が
回転自在に取付けられているとラツチころ１０が
より上レール９の溝１２に嵌り込みやすい。

本考案は叙述の如く摺動体の上端より両側方に
板ばね片を突設し、折畳みドアを閉塞したとき上
レールの下方開口の溝に嵌り込むラツチころを板
ばね片の夫々の先端に装着してあるので、折畳み
ドアを閉塞するとき一方のラツチころが先に上レ
ールの下面に当たつて他方のラツチころが後で上
レールの下面に当つて両ラツチころが上レールの
溝に嵌り込むようになつていても板ばね片にて両
ラツチころが単独で上下動できて両ラツチころが
上レールの下面にスムーズに当つて摺動体がスム
ーズに上下動するものであつて、折畳みドアの閉
塞がスムーズにできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の概略平面図、第２図は従来例
のドアラツチの正断面図、第３図は従来のドアラ
ツチのラツチころが上レールの溝に嵌り込んだ状
態の側断面図、第４図は本考案一実施例の斜視
図、第５図は同上のドアラツチの斜視図、第６図
は同上のドアラツチのラツチころを上レールの溝
に嵌め込む状態の正面図、第７図は第６図の側断
面図、第８図は同上の他の実施例の斜視図、第９
図は同上のドアラツチの正断面図であつて、１は
ドアパネル、２は折畳みドア、３はラツチブロツ
ク本体、４は摺動孔、５は摺動体、６はばね、７
は板ばね片、８は上レール、９は下レール、１０
はラツチころ、１２は溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚のドアパネルの側端同志を蝶着した折畳
   みドアを上レールと下レールとの間に開閉自在に
   設け、折畳みドアのドアパネルの蝶着部側の上端
   にラツチブロツク本体を埋設し、ラツチブロツク
   本体の上下方向に設けた摺動孔に摺動体を上下摺
   動自在に配設すると共に摺動孔内に内装したばね
   にて摺動体を上方に弾発し、摺動体の上端より両
   側方に板ばね片を突設し、折畳みドアを閉塞した
   とき上レールの下方開口の溝に嵌り込むラツチこ
   ろを板ばね片の夫々の先端に装着して成る折畳み
   ドアのドアラツチ構造。