JPS6350365Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上吊り式の２枚折りドアのピボツト装
置に関し、更に詳しくは２枚折ドア１の両側端の
下面から上端に内鍔４を突設した上面が開口する
断面略コ字状の下レール溝２内にピボツト３を突
出し、ピボツト３を２枚折ドア１に水平面で回転
自在に取り付けると共にピボツト３の下端にスラ
イダー１１を設け、２枚折ドア１が折れた状態で
下レール溝２の２枚折ドア１の折れ方向と反対側
の内鍔４の下方に位置する引掛け部５をスライダ
ー１１の一側部に突設し、スライダー１１の引掛
け部５を含めた幅寸法を下レール溝２の上面の開
口の開口幅寸法より小さく形成してスライダー１
１を下レール溝２の上面の開口から下レール溝２
内へ出し入れ自在とし、引掛け部５の突出方向と
垂直な方向でのスライダー１１の水平長さを下レ
ール溝２の内幅寸法より長く形成して成る２枚折
りドアのピボツト装置に係るものであつて、その
目的とするところは２枚折ドアを折り畳む際にピ
ボツトが下レール溝から飛び出すことがない上吊
り式２枚折ドアのピボツト装置を提供するにあ
る。

以下、本考案を実施例に基づいて詳述する。１
は一対のドア体６を軸着した２枚折ドアであつ
て、２枚折ドア１はランナー７にて上レール８に
吊設されてある。２枚折ドア１の両側端の下面か
ら下方にピボツト３を突出してある。ピボツト３
の上端は２枚折ドア１に回転自在にはめ込まれて
ある。２はピボツト３の下端が収められる下レー
ル溝であつて、下レール溝２の両上端には内鍔４
がそれぞれ形成されてある。ピボツト３の下端に
はスライダー１１が一体に設けてあり、このスラ
イダー１１の両側から下レール溝２の長手方向に
沿つて回転止め９を突設し、第１図に示すように
スライダー１１の長手方向の寸法₁が下レール
溝２の内幅寸法₂より長くなるようにして、ス
ライダー１１が下レール溝２の中で水平に回動さ
れることがないようにしてある。従つて、ピボツ
ト３は上記のように２枚折ドアに回転自在になつ
ているが、スライダー１１が下レール溝２内に挿
入された状態では回転を規制され、２枚折ドア１
が折り畳まれたり延ばされたりしてもスライダー
１１はこれに伴つて下レール溝２内を回動される
ようなことはない。またスライダー１１には２枚
折ドア１の折れ方向と反対側の一側に突出形成さ
れる引掛け部５が設けてある。そして第２図ｂに
示すように引掛け部５を含めたスライダー１１の
幅寸法を下レール溝２の上面の開口の開口幅寸
法、すなわち内鍔４の先端間の幅寸法より小さく
形成してあり、引掛け部５を内鍔４に向けた状態
では、スライダー１１及びピボツト３の下端が下
レール溝２内に挿入できるようにしてある。した
がつて第３図ａ，ｂのように２枚折ドア１を折り
畳む際にはピボツト３は下レール溝２に沿つてス
ライドし、他方２枚折ドア１の軸着部１０は上レ
ール８から離れるとともに２枚折ドア１の重心も
離れることにより、２枚折ドア１は矢印Ｘ方向に
振れてスライダー１１の引掛け部５が下レール溝
２の内鍔４に引掛かり、ピボツト３が下レール溝
２から飛び出すことを防止することができる。こ
こでスライダー１１は上記のように下レール溝２
内での回動が規制されているために、引掛け部５
は常に２枚折ドア１の折れ方向と反対側の内鍔４
の側へ向いており、内鍔４への引掛け部５の引掛
かりは確実になされるものである。尚、本考案の
２枚折ドア１を複数個枢着してアコーデイオン扉
を形成してもよい。

本考案は、叙述のように、２枚折ドアが折れた
状態で下レール溝の２枚折ドアの折れ方向と反対
側の内鍔の下方に位置する引掛け部をピボツトの
下端のスライダーの一側部に突設したので、２枚
折ドアが折れてドアの重心が下レール溝から離れ
ることによりドアが振れて傾いてもピボツトの引
掛け部が下レール溝の内鍔の下面に当たつて係止
することとなり、したがつてピボツトが下レール
溝から飛び出すことが防止できて２枚折ドアの動
作が安定するという効果がある。加えてスライダ
ーの引掛け部を含めた幅寸法を下レール溝の上面
の開口の開口幅寸法より小さく形成してスライダ
ーを下レール溝の上面の開口から下レール溝内へ
出し入れ自在としたので、２枚折ドアの下端部を
下レール溝に取り付ける場合には、ピボツトの下
端部を下レール溝の上側から溝内へ挿入すること
により取り付けることができ、２枚折ドアの取付
けが極めて簡単におこなえるという効果がある。
すなわち本考案は、このように下レール溝へ２枚
折ドアの下端部を簡単に取り付けるようにしたに
もかかわらず、上記のように２枚折ドアを使用す
る際には２枚折ドアのピボツトが下レール溝から
飛び出して外れるようなことがないようにしたの
である。さらに本考案にあつては、引掛け部の突
出方向と垂直な方向でのスライダーの水平長さを
下レール溝の内幅寸法より長く形成してあるの
で、２枚折れドアが回転してもスライダーは下レ
ール溝内での回動が規制され、スライダーの引掛
け部は常に内鍔の側へ向いているものであり、内
鍔への引掛け部の引掛かりが確実になされて下レ
ール溝からピボツトが飛び出すことを確実に防止
することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図ａ，ｂは同上の２枚折ドアのフラツトな状態を
示す斜視図及び部分拡大断面図、第３図ａ，ｂは
同上の２枚折ドアの折れた状態を示す斜視図及び
部分拡大断面図である。 １は２枚折ドア、２は下レール溝、３はピボツ
ト、４は内鍔、５は引掛け部、１１はスライダー
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２枚折ドアの両側端の下面から上端に内鍔を突
   設した上面が開口する断面略コ字状の下レール溝
   内にピボツトを突出し、ピボツトを２枚折ドアに
   水平面で回転自在に取り付けると共にピボツトの
   下端にスライダーを設け、２枚折ドアが折れた状
   態で下レール溝の２枚折ドアの折れ方向と反対側
   の内鍔の下方に位置する引掛け部をスライダーの
   一側部に突設し、スライダーの引掛け部を含めた
   幅寸法を下レール溝の上面の開口の開口幅寸法よ
   り小さく形成してスライダーを下レール溝の上面
   の開口から下レール溝内へ出し入れ自在とし、引
   掛け部の突出方向と垂直な方向でのスライダーの
   水平長さを下レール溝の内幅寸法より長く形成し
   て成る上吊り式２枚折りドアのピボツト装置。