JPS5933448Y2 - フイルタプレスの「ろ」板開枠装置 - Google Patents

フイルタプレスの「ろ」板開枠装置

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JPS5933448Y2
JPS5933448Y2 JP11592681U JP11592681U JPS5933448Y2 JP S5933448 Y2 JPS5933448 Y2 JP S5933448Y2 JP 11592681 U JP11592681 U JP 11592681U JP 11592681 U JP11592681 U JP 11592681U JP S5933448 Y2 JPS5933448 Y2 JP S5933448Y2
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Japan
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JP11592681U
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JPS5823610U (ja
Inventor
政行 中村
Original Assignee
株式会社 栗田機械製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フィルタプレスの戸板開枠装置の改良に関す
るものである。
従来より、フィルタプレスの戸板開枠装置として、一般
にリンク型式のものが採用されている。
このリンク型式のものは、例えば、第1リンク板の基端
を滑板側面に枢着する一方、その先端を、相隣る戸板側
面にその基端が枢着された第2リンク板の先端に枢着し
たものであって、上記一対のリンク板を直線状に展伸さ
せて戸板を開枠する一方、上記一対のリンク板をくの字
状に屈曲させて戸板を閉枠するようになっている。
しかし、上記構造のものは、戸板の開枠状態において、
各リンク板の基端の枢着軸心と該リンク板先端の他のリ
ンク板との連結軸心とが上下にずれることなく三直線上
に並ぶため、リンク板がくの字状に屈曲しがたくなって
いる。
すなわち、リンク板の自重によりその基端の枢着軸心を
中心に下向きに回転しようとするが、リンク板先端の連
結部の回転摩擦が大きいため、リンク板の屈曲開始に大
きな力が必要となり、戸板の閉枠が円滑でないという欠
点があった。
本考案は上記問題に鑑みてなされたものであって、戸板
の閉枠を円滑にかつ確実に行えるフィルタプレスのリン
ク型式の炉板開枠装置を提供することを目的としている
このため、本考案に係るフィルタプレスの戸板開枠装置
は、相隣る戸板若しくは炉板と炉枠を連結する一対のリ
ンク部材の各リンク部材の基端を上記炉板蓋しくは炉枠
に夫々枢着するとともに、一方のリンク部材の先端にピ
ンを設け、他方のリンク部材の先端に、上記ピンが摺動
自在に嵌合する長孔を形成するとともに、該長孔のピン
摺動面をリンク部材の長手方向に対して若干傾斜せしめ
ることにより、戸板を閉枠方向に押圧したとき、上記一
対のリンク板が容易かつ円滑にくの字状に屈曲するよう
にしたことを特徴としている。
以下、図示の実施例に基づいて本考案を具体的に説明す
る。
第1.2図にむいて、4a 、4b 、4cは夫々単式
フィルタプレスにおける戸板であって、該各派板4の側
面に3枚の長方形状リンク板1,2゜3の各一端をねじ
5により枢着している。
そして、1つの炉板4aに枢着された上記リンク板1,
2゜3のうち両側に位置する第1・第3リンク板1゜3
の先端間に、相隣る炉板4bに枢着された第2リンク板
2の先端を挿入し、ピン6で回転自在に連結している。
な卦、7は上記ねじ5を挿通させる穴であり、8は上記
ピン6を挿通させる円孔である。
一方、上記第2リンク板2のピン が挿通する孔9は、
第2リンク板2の基端に向うに従いリンク板の長手方向
に対して若干下方に傾斜した長孔としている。
さて、炉板4を、第1,2図の矢印X方向(閉枠方向)
に押していくと、図中右側より順に炉板4が閉じられて
いく。
図中(b)は炉板閉枠状態を示してむり、図中(a)は
炉板開枠状態を示している。
上記炉板4 b + 4 cが矢印X方向に閉じられる
に従い、ピン6が長孔9の上側摺動面9aに沿って摺動
し始め、一対のリンク板L2,3が下方に屈曲し始める
上記ピン6と長孔9とは、前記した従来の回転摩擦でな
く摺動摩擦を生じながら相対的に移動し、かつ上記長孔
9は、前記した如く、炉板の開閉方向すなわちX方向に
対する傾斜はわずかであるので、その摺動摩擦は非常に
小さく、ピン6は長孔9に対する相対的摺動の開始が極
めて円滑に行われ、そのため、炉板の閉枠が円滑に行え
る。
さらに詳しく述べると、第3図に示すように、第2リン
ク板2に対してX方向の押込み力Fが加えられると、該
押込み力Fは、ピン6の摺動面9aに対して直交する垂
直方向の分力Fyと摺動面9aに沿う方向の分力Fxと
に分かれる。
一方、リンク板の自重により、第2リンク板2の先端に
は、その基端枢着部を中心とする下方向への回転モーメ
ントが生じ、垂直下向きの重力Wが加わる。
これは、長孔9の摺動面9aに対して直角方向wyと摺
動面9aに沿う方向の分力Wxとに分かれる。
そうすれば、摺動面9aに沿う方向の合力は、FxとW
xの力の方向が逆であるため、その差Gx (−Fx
−Wx )となり、摺動面9aに対して直交する垂直方
向の合力は、FyとWyとの力の方向が同じであるため
、その和Gy(−Fy+Wy)となる。
したがって、GxとGyからなる合力Gを摺動面9aが
受けるので、第2リンク板2と同様に第1・第3リンク
板1゜3の自重が加わったピン6が該摺動面9aに沿っ
て長孔9内を下降し、同時に、第2リンク板2も下方に
屈曲して、一対のリンク板L2,3がくの字状に屈曲し
、炉板4 b 、4 aを閉枠する。
なお、上記説明は第2リンク板2の自重をとり上げて説
明したが、第1・第3リンク板1,3の先端にもその基
端枢着部を中心とする下方向への回転モーメントが生じ
、垂直下向きの重力が加わっているので、実際には、下
方向への力がさらに加わる。
なお、炉板の閉枠時には、炉板4,4を反閉枠方向すな
わち開枠方向に引張って、第1,2図中右側より順に開
枠するに従い上記閉枠作動と逆作動を行い、屈曲した一
対のリンク板1.2,3を展伸状態へと作動させる。
なお、上記実施例では、いわゆる単式フィルタプレスに
釦ける炉板とF板との関係において説明したが、炉板と
炉板とが交互に配例した複式フィルタプレスにおいても
同様に上記リンク板を取付けることができる。
また、上記実施例に釦いて、長孔の上側摺動面の傾斜の
みがリンク板の屈曲作動に関係し、下側摺動面は、閉枠
時に釦けるリンク板の屈曲には無関係であるから、必ず
しも上側摺動面と平行に形成しなくてもよい。
さらに、上記実施例では、長孔をリンク板の基端に向う
に従いリンク板の長手方向に対して若干下方に傾斜する
ように形成したが、逆に、第4図に示すようにリンク板
の基端に向うに従いリンク板の長手方向に対して若干上
方に傾斜させてもよい。
この場合、上記長孔19内に摺動自在に嵌合されている
ピン6は、該長孔19の下側摺動面に沿って摺動して、
上記リンク板を屈曲あるいは展伸させるようにする。
寸た、第1,2図にむいて、第1・第3リンク板1,3
にピン嵌合用穴8,8を備える一方、第2リンク板2に
長孔9を形成したが、逆に、第1・第3リンク板1,3
に長孔9,9を形成し、第2リンク板2に嵌合用穴8を
備えてもよい。
さらに、第5,6図に示すように、第3リンク板3を除
き、第1・第2リンク板1,2のみで簡略に構成しても
よい。
寸た、第7図に示すように、リンク板12の長孔9の下
方に重り部13を形成して、ねじ回りの下向きの回転力
を大きくして、リンク板がより円滑に屈曲しつるように
してもよい。
オた、第8,9図に示すように、各リンク板10.11
を大略三角形状板とし、かつ基端部が上下方向に張出し
た張出部10a、10a。
11a、11aを有するようにしてもよい。
このようにすれば、滑板4,4の開閉時に、上記リンク
板10,11が振動しても上記張出部10a。
10a、11a、、11aが炉板側面に当接することに
より、ピン6と長孔9の嵌合部分に負荷がかかるのを防
ぐことができる。
さらに、第10図に示すように、リンク部材14のピン
嵌合用穴8を数個形成することにより、ピンの嵌合位置
を変え、p板の開枠距離を調整することができる。
なお、もつとも、カーイ板への枢着部と他のリンク板と
の嵌合部間の距離の異なる数種のリンク板を適宜交換す
ることにより、p板の開枠距離を調整しうるようにして
もよい。
以上、実施例に詳記したように、本考案に係るフィルタ
プレスの原板開枠装置は、一対のリンク部材のうち一方
のリンク部材の先端にピンを設け、他方のリンク部材の
先端に、上記ピンが摺動自在に嵌合する長孔を形成する
とともに、該長孔のピン摺動面をリンク部材の長手方向
に対して若干傾斜せしめたので、p板に対し閉枠方向へ
の押込み力を加えたとき、ピンが長孔の摺動面を容易に
摺動開始するとともに、一対のリンク部材が傾斜摺動面
とピンとの力関係並びにリンク部材の自重との力関係に
より容易に屈曲することができ、これによってp板を円
滑にかつ確実に閉枠することができる。
!た、上記装置は一対のリンク部材から構成したので、
構造が極めて簡単なものとなり、製作も安価に行える。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は夫々本考案の一実施例に係るフィルタプレ
スの原板開枠装置を示す平面図及びリンク板の分解正面
図、第3図はリンク板の要部を示す説明図、第4図は他
の実施例を示す分解正面図、第5,6図は夫々さらに他
の実施例を示す平面図及びリンク板の分解正面図、第7
図はさらに他の実施例を示す正面図、第8,9図は夫々
さらに他の実施例を示す平面図及び正面図、第10図は
さらに他の実施例を示す正面図である。 1 .2,3,10,11 .12,14・・・・・・
リンク板、4・・・・・・戸板、6・・・・・・ピン、
9・・・・・長孔。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)相隣る戸板若しくは戸板と炉枠を連結する一対の
    リンク部材の各リンク部材の基端を上記炉板蓋しくは炉
    枠に夫々枢着するとともに、一方のリンク部材の先端に
    ピンを設け、他方のリンク部材の先端に、上記ピンが摺
    動自在に嵌合する長孔を形成するとともに、該長孔のピ
    ン摺動面をリンク部材の長手方向に対して若干傾斜せし
    めたことを特徴とするフィルタプレスの戸板開枠装置。
  2. (2)上記他方のリンク部材の長孔の下方に重り部を形
    成した実用新案登録請求の範囲第1項に記載のフィルタ
    プレスの戸板開枠装置。
  3. (3)上記各リンク部材の基端部に、上記炉板蓋しくは
    p枠側面に当接する振れ防止用の張出部を形成した実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記載のフィルタ
    プレスの戸板開枠装置。
JP11592681U 1981-08-04 1981-08-04 フイルタプレスの「ろ」板開枠装置 Expired JPS5933448Y2 (ja)

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JPS5823610U JPS5823610U (ja) 1983-02-15
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