JP3042990U - キャビネットの開き戸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】開き戸を開閉するときに掴む把手を無くすこと
により、把手を有するもののように把手が邪魔とならな
い形態とするとともに、製造コストを安くすることを課
題とする。 【解決手段】キャビネットの前面開口を開閉する開き戸
５であって、一方の側縁が回動自在に支持される開き戸
５の他方の側縁５ａの中央部に、指先を引っ掛けること
ができるように開き戸５の前面５ｂから後方に傾斜する
窪み（５ｃ）を形成したことを特徴とするキャビネット
の開き戸。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、家具や事務用機器や電気機器等のキャビネットの前面を開閉する 開き戸の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図５は従来の開き戸を備えたキャビネットの斜視図であり、１はキャビネット 、２はそのキャビネット１の前面を開閉する開き戸で、この開き戸２の一側縁の 上下端部が、支軸３，３を介してキャビネット１の前面開口の一側の上下端部に 回動自在に支持されている。４は開き戸２の前面の他側縁の中央部に設けた把手 である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のように、従来の開き戸は、その前面の他側縁の中央部に把手を設けてい るのが一般的で、かつ、把手を設けることにより、狭いスペースにキャビネット を置いた場合には、前記把手に身体や衣服が引っ掛かったり、また、キャビネッ トを移動する際に把手が他の家具や柱等にぶっつかる等で邪魔になったり、製造 コストが高くなる、といった課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、前記のような課題を解決するために、キャビネットの前面開口を 開閉する開き戸５であって、一方の側縁が回動自在に支持される開き戸５の他方 の側縁５ａの中央部に、指先を引っ掛けることができるように開き戸５の前面５ ｂから後方に傾斜する窪み５ｃを形成したことを特徴とするキャビネットの開き 戸としたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、この考案のキャビネットの開き戸の実施の形態について図面を参照して 詳細に説明する。 図１の（ａ）図はこの考案のキャビネットの開き戸の正面図で、（ｂ）図は同 右側面図、図２は図１のＡ−Ａ線における断面図、図３は図１のＢ−Ｂ線におけ る断面図、図４はこの考案の開き戸を備えたキャビネットの斜視図である。

【０００６】 これらの図において、５はキャビネットＢＯＸの前面開口を開閉する開き戸で あって、この開き戸５の一側縁の上下端部が、支軸６，６を介してキャビネット ＢＯＸの前面開口の一側の上下端部に回動自在に支持される点は従来例と同じで あり、相違する点を以下に説明する。

【０００７】 この考案の開き戸５の特徴とする点は、前記のように、一方の側縁部の上下端 が支軸６，６を介して回動自在に支持される開き戸５の他方の側縁５ａの中央部 に、指先を引っ掛けることができるように、開き戸５の前面５ｂから後方に傾斜 する窪み５ｃを設けたものである。

【０００８】 さらに、この考案の開き戸の具体的な実施例について説明すると、この開き戸 ５は、縦長の長方形の鉄板等の薄板の左右両縁部を所望の同一寸法ａで互いに後 方に折曲げて側縁５ａを形成し、この他方の側縁５ａの中央部に、前記のような 開き戸５の前面５ｂから後方に傾斜する窪み５ｃを形成する。

【０００９】 また、図３に示すように、長方形の薄板の上下両縁部は、一辺の寸法ａが左右 両縁部の折曲げ寸法ａと同寸法で折曲げるとともに、さらに、内方に折曲げて補 強縁部５ｄを形成している。 なお、この開き戸の素材は、鉄板に限らず、プラスチックの薄板で形成しても よい。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように、キャビネットの前面開口を開閉する開き戸 であって、一方の側縁が回動自在に支持される開き戸の他方の側縁の中央部に、 指先を引っ掛けることができるように開き戸の前面から後方に傾斜する窪みを形 成したことを特徴とするキャビネットの開き戸としたので、従来のように、開き 戸を開閉するときに掴む把手を設ける必要がないので、狭いスペースにキャビネ ットを置いた場合でも、把手を設けた開き戸のように、前記把手に身体や衣服が 引っ掛かったり、また、キャビネットを移動する際に把手が他の家具や柱等にぶ っつかる等で、前記把手が邪魔にならず、また、製造コストが安くなり、また、 開き戸の前面に把手を設けないことにより、開き戸が正面から見てシンプルにな り、近代的なオフィス機器や電子機器用のキャビネットの開き戸としてふさわし い形態を備えることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ），（ｂ）はそれぞれ開き戸の正面図と右
側面図を示す図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線における断面図である。

【図４】この考案の開き戸を備えたキャビネットの斜視
図である。

【図５】従来の開き戸を備えたキャビネットの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ キャビネット ２ 開き戸 ３ 支軸 ４ 把手 ５ 開き戸 ５ａ 側縁 ５ｂ 前面 ５ｃ 窪み ５ｄ 補強縁部 ６ 支軸 ＢＯＸ キャビネット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キャビネットの前面開口を開閉する開き戸
   （５）であって、一方の側縁が回動自在に支持される開
   き戸（５）の他方の側縁（５ａ）の中央部に、指先を引
   っ掛けることができるように開き戸（５）の前面（５
   ｂ）から後方に傾斜する窪み（５ｃ）を形成したことを
   特徴とするキャビネットの開き戸。