JPS62243859A - 経編地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分計） 本発明は経編地、特に透・明感があり、薄地であって、
刺しゅうレース用基布に適する経編地に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来よりトータルデニールが３０デニ一ル以上のナイロ
ンマルチフィラメント糸よりなる経編地は刺しゅうレー
ス用基布として用いられている。

これらの経編地は、糸のデニールが３０デニ一ル以上の
ため、透明感が充分でなく、シたがって、経編地に刺し
ゅうを施したのち、刺しゅうの柄部が明確に浮き立って
見えず、品位の劣ったものであった。一方、トータルデ
ニールカ３　Ｏｆニール未満のナイロンマルチフィラメ
ント糸を用いると、編地が薄くなり、透明感は向上して
、刺しゅう柄部が明確になるが、マルチフィラメント糸
が細くなるため、糸強力が小さくなり、編立操業性が低
下するのみならず、生地の引裂、破裂強力が低下し、実
用に適する経編地ではなかった。また、経編地の透明感
を向上させる方法としてコースＸウエールの仕上密度を
低下させたり、メツシュ組織のリピートコースを上げた
り（例えば、４コ一スメツシユ組織を６コースや８コ一
スメツシユ組織にする）、メツシュ組織の経糸抜きを多
くしたり（例えば、フルセットを１イン１アウトや２イ
ン２アウトにする）する方法があるが、かかる方法では
経編地の透明感は向上するが、引裂強力、破裂強力が逆
に低下し、実用に適する経編地ではなかった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、透明感があって薄地であり、且つ引裂強力や
破裂強力が大きい経編地を得ることを目的とし、特に刺
しゅうレース用基布に該経編地を用いた場合、刺しゅう
柄部が明確に浮き立って見える経編地を得ることを目的
としている。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、単糸デニールが１〜５デニール、トータルデ
ニールが１５〜３０デニールであって、相対粘度（ＲＶ
）が２．５〜４．０　、破断強度（ＤＴ）が７．０〜１
０．０　ｔ　／　ｄのポリアミド系合成繊維マルチフィ
ラメント糸でａｉｍされており、編地の破裂強度が４．
ＯＫｆ／−以上である経編地である。

本発明において意図する相対粘度（Ｒｖ）が２゜５〜４
．０１破断強度（ＤＴ）が７６０〜］　０．Ｏｆ　／　
ｄであるポリアミド系合成繊維マルチフィラメント糸は
、２．５〜４．０の相対粘度を有するポリアミドを溶融
紡糸したのち、延伸することにより得られる。従来、用
いられている相対粘度（ｒｔｖ）は２゜５未満であった
が、前記の如く相対粘度を大きくしたことによって、こ
れを紡糸する場合、紡糸スピードを考慮することが必要
となる。これまでの紡糸スピードである９　００ｍ　／
分前後では、後伸び率が大きく、巻取り不可能になるた
め、巻取りスピードは３００〜９００２Ｆｌ／分が好ま
しく、より好ましいのは３００〜６００　ｍ　／分であ
る。この場合、未延伸糸は配向が進む。該未延伸糸に、
延伸倍率２０〜４．５倍で冷延伸または熱延伸を行ない
、また紡糸ノズル下の加熱筒温度を上げたり、冷却風の
温度を下げたりすることによって、破断強度（ＤＴ）が
７．０〜１０．０　ｆ　／　ｄという非常に強度の高い
高強力ポリアミド繊維が得られる。勿論、直接紡糸延伸
方法によっても得られる。また紡糸スピードが１５００
〜２５００ｍ／分のｐｏｙ（半延伸糸）の場合にも、ｍ
＃Ｉｍｍ構造が安定し、後伸びが抑制でき、安定した巻
取りが可能となる。

ポリアミド繊維のマルチフィラメント糸の太さは単糸デ
ニールが１〜５デニールであることが必要である。単糸
デニールが５．０デニールを超えるとフィラメント数が
少なくなるため、得られた編地の風合がかたくなりよく
ない。一方１デニール未満の場合、絹地がやわらかくな
りすぎその上、編成が固層となる。好ましい単糸デニー
ルは、２〜４デニールである。トータルデニールは１５
デニールから３λ０デニールであることが必要である。

３０デニールを超えると、編地の透明感が少なくなり、
また、１５デニ一ル未満では、編成が困難になりその上
編地の引裂、破裂強力が弱くなりよくない。好ましいト
ータルデニールは、１８デニールから２５デニールであ
る。

以上の如くして得られた高強力ポリアミド繊維糸を用い
ることにより、糸の太さを細くしても充分な強力が得ら
れる。たとえば、糸太さが２０デニールであっても破断
強度や引裂強度は従来のポリアミドマルチフィラメント
糸の３０デニールと同等の値が得られる、ポリアミド系
合成繊維マルチフィラメント糸を構成するポリアミドは
、たとえば、ポリカブ四うクタム（ナイロン６）、ポリ
ヘキサメチレンアジパミド（ナイロン６６）、ポリテト
ラメチレンアジパミド（ナイロン４６）、これらのポリ
アミドのコポリマーおよび１．４−シクロヘキサンビス
（メチルアミン）と線状ｍ肪族ジカルボン清の縮合生成
物を単材とするポリアミド類などである。このようなポ
リアミドには、必要に応じて艶消し剤、顔料、光安定剤
、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、染色性向上剤あ
るいは接着性向上剤などを配合することができる。

組織としてはチュール祠及びメツシュ編が用いら一０／
ｌ−１１０−０／２−２／１−１／２−２）で組織され
る糸の走りのところで画情の糸がコースでクロスしない
ところの編目の顔と顔が合った場所が穴あき箇所となる
。メツシュ纏の場合はフロント筬、バック筬ともに、そ
の組織に応じて適当のガイド箇所の糸抜きを行ない、ウ
ェールとウェールの間にシンカーループで連結させない
箇所が穴あき箇所となる。チェーンリンクの組み合わせ
、糸の抜き方によって種々のメツシュ編ができる。穴あ
き効果を出すために染色加工仕上での編密度はできる限
り生機ウェール×コースに近い方が透明感が向上する。

尚、本発明における物性値は次の如くして測定した。

１、　相対粘度（ＲＶ） ９６．３±０．１重量弾試薬特級濃硫酸中に重合体濃度
が１０１９７１１１ｔになるように試料を溶解させてサ
ンプル溶液を調整し、２０℃±０．０５℃の温度で氷落
下秒数６〜７秒のオストワルド粘度計を用い、溶液相対
粘度を測定する。測定に際し、同一の粘度計を用い、サ
ンプル溶液を調整した時と同じ硫酸２０−の落下時間Ｔ
ｏ（秒）と、サンプル溶液２〇−の落下時間Ｔｌ（秒）
の比より、相対粘度ＲＶを下記の式を用いて算出する。

ＲＶ　＝　ＴＩ　／　Ｔ。

２、破断強度 Ｊ　Ｉ　Ｓ　Ｌ−１０１３−７−５−１テンシロン強度
測定法による。

３、破裂強度 ＪＩＳＬ−１０１８Ａ法（ミューシン形法）に準拠する
。

４、伸　度（ＤＥ） Ｊ　Ｉ　ＳＬ　−１０１３−７−５−１テンシロン伸度
測定法による。

５、　引裂強度 シングルタング法による。

６、透明感 パネラ−１重人による官能テストを行なって、１〜３点
の評価を行ない、合計点が２５点以上を○、２５点未満
のものを×とした。

（実施例） 実施例、比較例１および比較例２ 第１表に示す糸使い、編組織、編機を用いて絹地を編成
し、得られた生機を染色加工して絹地を仕上げた。加工
工程は次の通りである。

リラックス→プレセット→染色→樹脂加工→仕上げセッ
ト 第　　１！！ 得られた絹地の性質は第２表に示す通りであった。

第　　２　　表 第２表から明らかなように、本発明の経編地である実施
例は、透明感があり、目付が経世であるにもかかわらず
、編地の破裂強力、引裂強力がともに大きい。これに対
して、比較例１の経編地は、破裂強力、引裂強力は大き
いが目付が大きく透明感のないものであり、また、比較
例２の経編地は、目付が小さく、透明感も良好であった
が、破裂強力、引裂強力がともに小さく、実用に耐え得
ないものであった。

（発明の効果） 本発明の経編地は、編地が薄く、透明感があるにもかか
わらず、編地の破裂強度および引裂強度が大きく、この
ため、刺しゅうレース用基布に適するものである。

特許出願人　　東洋紡績株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 単糸デニールが１〜５デニール、トータルデニールが１
   ５〜３０デニールであって、相対粘度（ＲＶ）が２．５
   〜４．０、破断強度（ＤＴ）が７．０〜１０．０ｇ／ｄ
   のポリアミド系合成繊維マルチフィラメント糸で編成さ
   れており、編地の破裂強度が４．０Ｋｇ／ｃｍ＾２以上
   であることを特徴とする経編地。