JPS6223791Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6223791Y2
JPS6223791Y2 JP1983034016U JP3401683U JPS6223791Y2 JP S6223791 Y2 JPS6223791 Y2 JP S6223791Y2 JP 1983034016 U JP1983034016 U JP 1983034016U JP 3401683 U JP3401683 U JP 3401683U JP S6223791 Y2 JPS6223791 Y2 JP S6223791Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
release
mixed resin
polyethylene
polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983034016U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59141546U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3401683U priority Critical patent/JPS59141546U/ja
Publication of JPS59141546U publication Critical patent/JPS59141546U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6223791Y2 publication Critical patent/JPS6223791Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は接着シート若しくは接着テープに接合
されて用いられる剥離紙に関するもので、従来に
存在しなかつた吸湿寸法安定性、耐熱性を有する
新規な剥離紙を提供するものである。 従来、接着シート若しくは接着テープに接合さ
れて用いられる剥離紙としては、紙に直接剥離処
理剤を施したもの、若しくは紙にポリビニルアル
コール、デンプン、クレー/SBRなどを塗工した
後、剥離処理剤を施したものが知られている。し
かるにこの様な剥離紙は水分の吸脱湿による寸法
変化が非常に大きいために、接着シート若しくは
接着テープに接合し高湿度雰囲気下に放置すると
吸湿により著しく寸法変化を生じて伸びて了い第
1図の様な吸湿カールを起こしたり、第2図の様
なシワ(凹凸)を起こし接着シート若しくは接着
テープの機能・外観を損なうは勿論、取扱い上に
も大きな支障を来たす。図中Aは剥離紙、Bは接
着剤、Cは接着シート若しくは接着テープの基
材、CDは剥離紙の横(幅)方向を示す。 なお、この様な欠点を除去するために紙の両面
にアルキド樹脂やメラミン樹脂を塗工した後、剥
離処理剤を施したものや、紙の両面に高圧法低密
度ポリエチレンを積層した後、剥離処理剤を施し
たものが知られている。しかるに之等の剥離紙を
使用した場合にも、幾分良くなるものの充分な吸
湿寸法安定性は得難い。更に高圧法低密度ポリエ
チレンを紙の両面に積層した剥離紙では耐熱性が
不充分なために、接着シート若しくは接着テープ
を製造する際に剥離紙へ接着剤を塗工し加熱乾燥
した場合に紙とポリエチレンとの間で発泡が起こ
り易いと言う欠点があつた。 本考案は上述の如き欠点を是正すべく考案され
たものであつて、紙の両面にDSCによる融点150
℃以上のポリプロピレン95〜50重量部とDSCに
よる融点100℃以上のポリエチレン5〜50重量部
とから成る混合樹脂層が積層された後に剥離処理
層が設けられ、且つ紙と混合樹脂層間の接着強度
が80g/20mm以上である剥離紙である。この様に
構成せしめることによつて、吸湿寸法変化は著し
く小さくなり、且つ耐熱性も優れた剥離紙を得る
ことが出来た。この結果、カール、シワ、発泡な
どを防ぐ事が出来た。 本考案では、ポリプロピレンとポリエチレンと
の混合樹脂を紙の両面に積層せしめているが、混
合樹脂を用いる理由は以下の結果に基づくもので
ある。 ポリエチレン単体を積層した剥離紙では充分
な吸湿寸法安定性が得られなかつた。更に耐熱
性についても著しく不充分であつた。 ポリプロピレン単体を積層した剥離紙では、
吸湿寸法安定性、耐熱性共に良好であつたが、
剥離処理剤を施した場合、剥離処理剤とポリプ
ロピレンとの充分な密着性が得られず、剥離処
理剤が簡単に脱離して了つた。更にポリプロピ
レン単体では剥離紙を巻取状に放置して、その
後に巻取をほぐした場合、第3図の様な巻き癖
カールが起こつて了つた。図中MDは縦方向を
示す。またポリプロピレン単体では剥離紙に柔
軟性が不足し強度的に脆くなつて了つた。 之に対し、ポリプロピレンとポリエチレンと
を混合したものが積層されたタイプの剥離紙で
は、吸湿寸法安定性、耐熱性、剥離処理剤との
密着性、巻き癖カール、柔軟性が何れも充分で
あつた。 以上の如く本考案では何れも単体樹脂では得難
い性能を両者を併用混合せしめることによつて得
ることを特徴としている。 更に本考案では混合樹脂の混合割合をポリプロ
ピレン9〜50重量部、ポリエチレン5〜50重量部
と限定している。その理由は上記混合割合でない
と充分な吸湿寸法安定性、耐熱性、剥離処理剤と
の密着性、柔軟性などが得られないためである。 更に本考案では紙と混合樹脂層との接着強度を
80g/20mm以上と限定している。このことは80
g/20mm未満であると充分な耐熱性が得られない
ためである。 本考案におけるポリプロピレンはDSCによる
融点が150℃以上でなければならない。150℃未満
であると良好な耐熱性が得られない。なおポリプ
ロピレンとしてはホモポリマー、ブロツクポリマ
ーが使用される。 また本考案におけるポリエチレンはDSCによ
る融点が100℃以上でなければならない。100℃未
満であると良好な耐熱性が得られない。なおポリ
エチレンとしては高圧法低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、リニア
−低密度ポリエチレンが使用される。リニア−低
密度ポリエチレンの組成としては、エチレンとブ
チレン、ヘキセン或いはオクテンとの共重合体が
挙げられる。 なお本考案におけるポリプロピレンとポリエチ
レンとの混合樹脂のメルトフローレートは1〜40
g/10分、密度は0.89〜0.94g/cm3が望ましい。 また本考案の混合樹脂の分子量は重量平均分子
量10万〜30万が望ましい。上記混合樹脂には、酸
化防止剤、紫外線防止剤、安定剤、ブロツキング
防止剤、帯電防止剤、滑剤、顔料および染料など
も配合可能である。 次に本考案における紙としては従来一般的に使
用されているもの、例えば上質紙、クラフト紙、
グラシン紙、無機繊維混抄紙、プラスチツク混抄
紙などが挙げられる。 本考案における混合樹脂層の厚さは表裏両面で
異なつても良いし同じでも良い。厚みは片面で10
μ以上、望ましくは15〜30μが良い。 なお、混合樹脂層を紙に設ける方法としては溶
融押出塗工方式が望ましい。溶融押出塗工に当つ
ての押出温度はTダイ出口樹脂温度で300〜330℃
とすることが望ましい。300℃未満であると樹脂
と紙との充分な接着が得難い。なお樹脂と紙との
接着を充分にするにはこの他予め紙にコロナ放電
処理、接着増強剤を塗工するなどの接着増強処理
を施すか、押出樹脂塗工厚を大とするかなどを行
なうことが有効である。 本考案の混合樹脂層の表面には剥離剤との密着
性を更に強固にさせる目的で、コロナ放電処理、
UV放射処理を行なうことも可能である。 次に本考案における剥離処理剤としては、従来
使用されているシリコーン(付加反応型及び縮合
反応型)、シリコーン・アルキド共重合体、アル
キド、ポリビニルアルコール/シリコーン混合
物、その他のものが挙げられる。 なお本考案の剥離紙は主に感圧接着剤・感熱接
着剤、エポキシプリプレグ接着剤などが塗工され
た接着シート若しくは接着テープに接合されて用
いられるものである。 本考案に成る剥離紙の断面構成の例を第5図お
よび第6図に示す。図中1は紙、2はポリプロピ
レンとポリエチレンとの混合樹脂層、3は剥離処
理剤層を示す。 次に実施例により本考案を更に詳しく説明す
る。 実施例 1 坪量85g/m2の上質紙1の両面にDSCによる
融点158℃のポリプロピレン87重量部とDSCによ
る融点108℃のポリエチレン13重量部とから成る
混合樹脂層2を20μの厚さで積層し、更にシリコ
ーンを該混合樹脂層2の両面に塗布し、焼付けて
1μ厚の剥離処理層3を形成させ剥離紙を作つ
た。 実施例 2 シリコーンを該混合樹脂層2の片面のみに塗布
する以外は実施例1と同様な工程で剥離紙を作つ
た。 実施例 3 坪量70g/m2の上質紙の両面にDSCによる融
点159℃のポリプロピレン70重量部とDSCによる
融点104℃のポリエチレン30重量部とから成る混
合樹脂層を20μの厚さで積層し実施例1と同様に
剥離処理層を設け剥離紙を作つた。 比較例 1 坪量85g/m2の上質紙の両面にバインダー樹脂
を含むクレーを10g/m2塗工し、更にシリコーン
をクレー層の両面に塗布し焼付けて1μ厚の剥離
処理層を形成し剥離紙を作つた。 比較例 2 坪量85g/m2の上質紙の両面にDSCによる融
点104℃の低密度ポリエチレン単体を20μの厚さ
で積層し、更にシリコーンをポリエチレン層の両
面に塗布し焼付けて1μ厚の剥離処理層を形成さ
せ剥離紙を作つた。 比較例 3 坪量85g/m2の上質紙の両面にDSCによる融
点159℃のポリプロピレン単体を20μの厚さで積
層し、更にシリコーンをポリプロピレン層の両面
に塗布し焼付けて1μ厚の剥離処理層を形成させ
剥離紙を作つた。 以上実施例1〜3、比較例1〜3の性能を次表
に示した。
【表】 本考案に関する測定方法を次に説明する。 DSCによる融点測定: 化学同人発行第1版第2刷「機器分析のてび
き(3)」第6〜12頁の方法に準じた。但し樹脂試
料量は10±0.5mgとし、まず温度を200℃まで上
昇させ5分間放置しその後67℃まで下げ1分放
置後、5℃/分の速度で200℃まで昇温、吸熱
ピーク温度を融点とした。 紙と樹脂との接着強度: テンシロンを用いて20℃、65%RH下で変形
速度300mm/分で樹脂層を第4図の如くT型剥
離し接着強度を測定した。 図中1は紙、2はポリプロピレン/ポリエチ
レン混合樹脂層、3は剥離処理剤層、4はテン
シロンロードセル側チヤツクを示す。 なお接着が極めて良く紙と樹脂層との間で剥
離せず、紙の層間で剥離破壊したものについて
は全て接着強度80g/20mm以上と見做した。 耐熱性: 送風乾燥器内で1分間加熱した時の塗工樹脂
の荒れ度合或いは発泡の有無を調べた。 100〜110℃にて面荒れ、発泡が発生したもの
を×、130℃にて面荒れ、発泡が起こらなかつ
たものは〇と評価した。 吸湿寸法安定性: 20℃、30%RH雰囲気中から20℃、80%RHへ
放置し、48hrs後のCD方向の吸湿伸びおよび接
着シートの吸湿カール凹凸を観察した。 シリコーンとの密着性 ラブオフテストによつてシリコーンの密着性
を調べた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来の剥離紙を接合した接
着シートの代表的な吸湿カール状態を示し、第3
図は巻き癖カール状態を示し第4図は接着強度測
定のためのT型剥離の測定概略図である。第5図
及び第6図は本考案の剥離紙の断面構成略図であ
る。 図中1……紙、2……ポリプロピレン/ポリエ
チレン混合樹脂層、3……剥離処理剤層、4……
テンシロンロードセル側チヤツクを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紙の両面に、DSC(differential scanning
    calorimeter示差走査熱量計)による融点150℃以
    上のポリプロピレン95〜50重量部と、DSCによ
    る融点100℃以上のポリエチレン5〜50重量部と
    から成る混合樹脂層が設けられ、該混合樹脂層の
    少なくとも一面に剥離処理剤層が設けられ、且つ
    紙と混合樹脂層との間の接着強度が80g/20mm以
    上である剥離紙。
JP3401683U 1983-03-11 1983-03-11 剥離紙 Granted JPS59141546U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3401683U JPS59141546U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 剥離紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3401683U JPS59141546U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 剥離紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59141546U JPS59141546U (ja) 1984-09-21
JPS6223791Y2 true JPS6223791Y2 (ja) 1987-06-17

Family

ID=30164783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3401683U Granted JPS59141546U (ja) 1983-03-11 1983-03-11 剥離紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59141546U (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241139Y2 (ja) * 1985-03-29 1990-11-01
JPH0735498B2 (ja) * 1986-01-17 1995-04-19 日東電工株式会社 粘着テ−プ又はシ−ト
JP2659792B2 (ja) * 1989-03-17 1997-09-30 王子製紙株式会社 電子写真用粘着シート
JP4712998B2 (ja) * 2001-03-27 2011-06-29 大日本印刷株式会社 離型紙

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52136901A (en) * 1976-07-19 1977-11-16 Dainippon Printing Co Ltd Production of releasable sheet for synthesized leather production
JPS54148829A (en) * 1978-05-15 1979-11-21 Tokuyama Soda Co Ltd Resin composition for extrusion laminate
JPS54148830A (en) * 1978-05-15 1979-11-21 Tokuyama Soda Co Ltd Resin composition for extrusion laminate
JPS56105919A (en) * 1980-01-28 1981-08-22 Masaru Sato Novel process paper
JPS57109844A (en) * 1980-11-13 1982-07-08 Bp Chimie Sa Polypropylene composition and manufacture

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52136901A (en) * 1976-07-19 1977-11-16 Dainippon Printing Co Ltd Production of releasable sheet for synthesized leather production
JPS54148829A (en) * 1978-05-15 1979-11-21 Tokuyama Soda Co Ltd Resin composition for extrusion laminate
JPS54148830A (en) * 1978-05-15 1979-11-21 Tokuyama Soda Co Ltd Resin composition for extrusion laminate
JPS56105919A (en) * 1980-01-28 1981-08-22 Masaru Sato Novel process paper
JPS57109844A (en) * 1980-11-13 1982-07-08 Bp Chimie Sa Polypropylene composition and manufacture

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59141546U (ja) 1984-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4761320A (en) Release material
US3963851A (en) Paper for adhesive stickers and the like
US5965226A (en) In-line method for laminating silicone-coated polyester film to paper, and laminate produced thereby
US6033509A (en) Method for laminating porous sheet and coarse mesh reinforcing material
JPS6223791Y2 (ja)
JPS6320960B2 (ja)
US20020015834A1 (en) Polymeric films
US3748204A (en) Process for producing laminated paper
JPS6223790Y2 (ja)
JPS6223794Y2 (ja)
JPH0466661A (ja) 金属膜転写用シート基材及び金属膜転写用シート
JPH0139698Y2 (ja)
JP3883325B2 (ja) 経皮吸収剤製品用セパレータ
JP3853945B2 (ja) 生理用ナプキン個別包装用シート
JP3718958B2 (ja) 剥離シート
JPH0342020Y2 (ja)
JPH04185430A (ja) 剥離紙
JP3732273B2 (ja) 箔積層フィルムの接着剤硬化法
JPH0139699Y2 (ja)
JPS60240638A (ja) 紙器
JPS61233076A (ja) 接着テ−プ又はシ−ト用支持体
JPS6018344A (ja) 積層フイルムおよびそのフイルムを用いた貼合紙
JP2757423B2 (ja) 積層フィルム
JP3514582B2 (ja) 剥離シートの製造方法
JPH08183134A (ja) 耐カール性及び印刷性に優れた剥離紙及びその製造方法