JP2659792B2 - 電子写真用粘着シート - Google Patents

電子写真用粘着シート

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JP2659792B2
JP2659792B2 JP1066687A JP6668789A JP2659792B2 JP 2659792 B2 JP2659792 B2 JP 2659792B2 JP 1066687 A JP1066687 A JP 1066687A JP 6668789 A JP6668789 A JP 6668789A JP 2659792 B2 JP2659792 B2 JP 2659792B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、電子写真用粘着シートに関し、特に複写機
での転写・定着プロセスにおいてトナーの定着性に優
れ、カールの発生がない電子写真用粘着シートに関する
ものである。
「従来の技術」 粘着シートは商業用、事務用、家庭用等非常に広範囲
な用途にラベル、ステッカー、ワッペン、配送伝票等と
して使用されている。そして近年、電子写真複写機で所
望の画像を複写して簡便な印刷シールラベルあるいは宛
名シールラベルとして利用される粘着シートの需要が急
速に伸びつつある。
粘着シートは、表面基材と剥離シートとの間に粘着剤
層を形成したものであり、表面基材には紙、フィルム、
金属フォイル等が用いられ、剥離シートとしてはグラシ
ン紙のような高密度原紙、クレーコート紙、ポリラミ原
紙等にシリコン化合物や弗素化合物の如き剥離剤を塗布
したものが使用される。また粘着剤としては、溶剤型粘
着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤等
が使用される。
かかる粘着シートは、カールが発生しやすく、例えば
複写機中で通紙不良をおこす欠点があった。即ち、粘着
シートの一般的な製造工程では、通常剥離基体に剥離剤
を塗布乾燥し、この剥離剤層上に粘着剤を塗布乾燥した
後、表面基材と貼り合わされるため、剥離基体はこの乾
燥工程において収縮しており、水分に対する反応性が極
めて高くなっている。そのため外部環境の変化等で偏っ
た吸湿、吸水作用が起こると、直ちにカールが発生して
しまう。特に、剥離基体としてグラシン紙のような高叩
解、高密度の紙を使用した場合には、乾燥時に普通の紙
以上に収縮しているため、吸湿、吸水によって起こる繊
維の膨潤を吸収すべき空隙が極めて少なく、結果的にカ
ールの発生がとりわけ著しい欠点があった。
このように粘着シートのカールは、複写機で複写する
際には通紙不良や転写不良を起こす他、例えば、粘着シ
ートに印刷、ダイカット、シートカット等の処理を施し
てラベルやシール等に加工する段階でも給紙不良、紙不
揃い、印刷ずれ等のトラブルを起こし、作業適性及び品
質面において極めて重大な障害となっていた。
従来、粘着シートのカールを矯正するために、粘着シ
ートをカール方向とは逆の方向に鋭角的に曲げるカール
ブレーカーの使用、エアーコンディショナーの付設やス
チームダンピングを行う方法等が提案されているが、工
程の複雑さが伴い、効果の点でも不充分であった。
更に、表面基材として例えば上質紙を用いた粘着シー
トにおいては、電子写真複写機の感光体上のトナーを表
面基材に転写・定着させるプロセスにおいて、トナーが
表面基材に充分定着しないという問題があった。
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状を鑑み、本発明者らは電子写真用粘着シー
トのカールを防止し、複写機での転写・定着プロセスに
おいて、トナーの定着性を向上させる方法について鋭意
研究の結果、表面基材の表面に特定のガラス転移温度を
有する高分子を主成分とする処理液を塗布または含浸す
ることにより上記の如き難点が極めて効率良く解消され
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
「課題を解決するための手段」 本発明は、剥離基体に少なくとも剥離剤層、粘着剤層
及び表面基材を積層してなる電子写真用粘着シートにお
いて、該表面基材の表面にガラス転移温度が−10〜70℃
の水分散性高分子を主成分として含有する処理液を塗布
または含浸させてなり、且つ表面基材の表面のベック平
滑度(JIS P8119)が80秒/10cc以上であることを特徴
とする電子写真用粘着シートである。
また本発明は、水分散性高分子が、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、エチレン・塩化ビニル共重合体樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸
エステル重合体樹脂もしくは共重合体樹脂、メタクリル
酸エステル重合体もしくは共重合体樹脂の中から選ばれ
る1種である請求項(1)記載の電子写真用粘着シート
である。
「作用」 本発明において用いられるガラス転移温度−10〜70℃
の高分子としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン・塩化ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸塩共重
合体樹脂、エチレン・メタクリル酸塩共重合体樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリル酸エステル重合体樹脂もしくは共
重合体樹脂、メタクリル酸エステル重合体もしくは共重
合体樹脂等の水分散性高分子が例示される。
なかでも、エチレン・酢酸ヒニル共重合体樹脂、エチ
レン・塩化ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、アクリル酸エステル重合体樹脂もしく
は共重合体樹脂、メタクリル酸エステル重合体樹脂もし
くは共重合体樹脂は本発明の効果に優れるため、好まし
く用いられる。
本発明で使用される高分子の製造方法については、特
に限定されるものではないが、例えば、水又は溶剤中
で、連鎖移動剤、重合開始剤等の存在下で溶液重合する
方法や、連鎖移動剤、重合開始剤、乳化剤(分散剤)等
の存在下、水系でエマルジョン重合する方法等で製造さ
れる。
本発明においては、かくして得られた高分子のガラス
転移温度が重要であり、−10〜70℃のガラス転移温度を
有する高分子が選択的に使用される。因みに、ガラス転
移温度が−10℃より低くなると、被膜の粘着性が強くな
り過ぎ、ブロッキングを起こす問題があり、逆に70℃よ
り高くなると、得られる被膜が硬くなり過ぎて処理液塗
布面にカールを起こし、トナーの定着性も悪くなるとい
う問題がある。
本発明の特定の高分子を含有する処理液は、処理液の
乾燥性、トナーの定着性改良効果、カール矯正効果及び
塗布の安全性等の点で水系処理液として調製することが
望ましい。
上記の如き高分子含有処理液には、本発明の所望の効
果を阻害しない範囲で、例えば、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等のセルロース誘導体、デキスト
リン、酸処理澱粉、酸化澱粉、架橋澱粉、澱粉エステ
ル、グラフト共重合澱粉等の澱粉誘導体等の各種の水溶
性天然高分子類;エチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ジエチレングリコール等の多価
アルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等のポリアルキレングリコール類等の水溶
性可塑剤;消泡剤;浸透剤;濡れ剤;滑剤;レベリング
剤;硬化剤;増粘剤;皮膜形成助剤等を適宜添加するこ
とができる。
処理液は、前記特定の高分子を主成分として含有する
ものであるが必要により各種の添加剤を添加してもよ
い。かかる処理液の濃度は、1〜50重量%、好ましくは
2〜20重量%の範囲となるように調製されるのが望まし
い。
かくして調製された処理液を表面基材の表面に塗布ま
たは含浸させるものであるが、剥離基体の裏面に塗布ま
たは含浸させることにより一層効果的にカールの発生を
防止することができる。塗布または含浸方法については
特に限定されず、例えば、エアーナイフコーター、ロー
ルコーター、グラビアコーター、バーコーター、ブレー
ドコーター、サイズプレスコーター等の各種装置が適宜
使用される。
表面基材や剥離基体への塗布または含浸量は、それぞ
れ乾燥重量で0.05〜20g/m2程度の範囲で調節するのが好
ましく、特に0.1〜8g/m2程度が望ましい。
かくして形成された表面基材の表面(即ち粘着剤層に
接しない方の面)の表面電気抵抗が1.0×1010Ωより大
きくなると、粘着シートに構成して電子写真記録装置等
で記録した場合に、静電気の影響で通紙不良や転写不良
を起こす恐れがあるため、表面電気抵抗を1.0×1010Ω
以下に調節するのが望ましい。また更に剥離基体の表面
(即ち下塗り層若しくは剥離剤層に接しない面)の表面
電気抵抗も1.0×1010Ω以下に調節すると、一層優れた
通紙性や転写性を得ることができる。
また、表面基材の表面のベック平滑(JISP8119)が80
秒/10ccより小さくなると、電子写真記録装置等で記録
した場合に、トナーの定着が不良となる場合もあるため
スーパーカレンダー処理等の平滑化処理によりベック平
滑度を80秒/10cc以上に調節することが望ましい。
本発明の粘着シートにおいて、表面基材および剥離基
体としては通常の坪量30〜300g/m2程度の各種シート類
等が使用される。即ち、表面基材としては特に限定され
ず、紙、フィルム、金属フォイル等が用いられる。
剥離シートは剥離基体に、必要により下塗り層を設
け、更に剥離剤層を形成してなる。
剥離基体としては坪量30〜300g/m2程度の上質紙等各
種繊維シート類が使用される。剥離基体には剥離剤の浸
透を防止する目的で、下塗り層を形成するのが望まし
い。
下塗り層の主成分としては例えば乳化剤を2〜10重量
%含有するガラス移転温度−60〜20℃の水分散性アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂等の高分子が使用される。下
塗り層には更に必要によりブロッキング防止のために滑
剤等を含有させることができる。
必要により下塗り層を設けた剥離基体には更に剥離剤
層が形成されて、剥離シートが得られる。剥離剤につい
ても、特に限定されず、各種のシリコン化合物やフッ素
化合物等が常法に従って塗布される。
本発明の粘着シートは、表面基材の表面及び好ましく
は剥離基体の裏面にも特定のガラス転移温度を有する処
理液を塗布または含浸したことにより、特にカールの発
生が効果的に防止され、複写機での転写・定着プロセス
において、トナーの定着性に優れたものである。
本発明の粘着シートを構成する方法についても格別の
限定はなく、常法に従って例えば、剥離シートに溶剤型
粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤
等を塗布し、必要により乾燥することにより粘着剤層を
形成し、表面基材を貼り合わせて調湿等を行って粘着シ
ートに仕上げられるが、上記各工程のいずれかで表面基
材の表面に特定の処理液を塗布若しくは含浸するもので
あり、好ましくは剥離基体裏面にも同様に特定の処理液
を塗布若しくは含浸するものである。
具体的には例えば以下の工程で製造する。
表面基材の製造 各種シート類に、本発明の処理液を塗布または含浸
し、乾燥して、ニップ線圧50〜200kg/cm程度の圧力条件
でスーパーカレンダー処理を行う。
剥離基体の製造 上質紙等に下塗り層塗液を塗布、乾燥し、ニップ線圧
50〜200kg/cm程度の圧力条件でスーパーカレンダー処理
を行う。
粘着シートの製造 剥離基体の下塗り層上に剥離剤を塗布乾燥し、さらに
粘着剤層を塗布・乾燥し、上記表面基材を貼り合わせ
る。
剥離基体裏面への処理液の塗布は、剥離基体が粘着シ
ートに加工される前または加工された後のいずれで行っ
てもよく、さらに剥離剤塗布工程、粘着剤塗布工程貼り
合わせ工程等の任意の工程で処理することができるが、
粘着剤塗布後、表面基材を貼り合わせる直前または直後
が望ましい。
このようにして得られた粘着シートの、表面基材及び
粘着剤層と、剥離シートを剥離した後、ニップロール等
で再貼着することにより乾燥時の歪みを除去することが
でき、粘着シートのカール発生をさらに完全に防止する
ことができる。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、例中
の塗布量、部数、混合割合などは全て固形分で示した。
実施例1 坪量52g/m2、厚さ70μmの上質紙の表面に下記組成の
処理液Aを乾燥塗布量が1.0g/m2となるようにバーコー
ターで塗布し90℃で30秒間乾燥しスーパーカレンダーで
平滑化処理して表面基材を得た。表面基材の処理液塗布
面の表面電気抵抗は4.0×108Ωであった(20℃,65%RH
の環境下で東亜電波社製,ULTRA MEGOHMMETER MODEL SM
−10Eを用いて測定した。以下の表面電気抵抗測定も同
様)。表面のベック平滑度100秒/10cc。
処理液Aの調製 アクリル酸エステル共重合体樹脂(ガラス転移温度47
℃,商品名:リカボンドES−20,中央理化工業社製)97
重量部、ワックスエマルジョン2重量部、消泡剤1重量
部を含む水性塗液(濃度8重量%)を調製した。
剥離シートの製造 ブチルアクリレート270g、アクリル酸15g、アクリロ
ニトリル113g、N−メチロールアクリルアミド2g、ポリ
オキシエチレンノニルフェノールエーテル系乳化剤5g、
オキシエチレン・オキシプロピレンブロックポリマー系
乳化剤5g、イオン交換水170gから成る乳化単量体混合液
(I)を調製した。
次に、撹拌機、クーラー、滴下ロート、窒素吸込管、
温度計を付帯した2の四つ口フラスコにイオン交換水
240gとポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル系
乳化剤とオキシエチレン・オキシプロピレンブロックポ
リマー系乳化剤の1:1混合物2g、過硫酸カリウム0.8gを
仕込み、窒素置換しながら70℃まで昇温した後、上記乳
化単量体混合液(I)の1/6を滴下した。
反応率が90%に達した時点で残りの乳化単量体混合液
(I)を2時間かけて滴下させて重合させた。滴下終了
後70℃で2時間熟成して反応を完結させた。熟成終了
後、フラスコ内容物を60℃に冷却し、水酸化ナトリウム
水溶液を添加して中和反応を行い、反応終了後に強撹拌
して水分散性共重合体を得た。得られた水分散性共重合
体のガラス転移温度は−29℃であった。
この水分散性共重合体75重量部に酸化澱粉(商品名:
エースC,王子コーン・スターチ社製)水溶液を24重量部
添加し、さらにコロイダルシリカ(商品名:スノーテッ
クス30,日産化学工業社製)を1重量部添加して濃度30
重量%の下塗り層用水性塗液(II)を調製した。
坪量50g/m2、厚さ65μmの上質紙(剥離基体)に上記
下塗り層用水性塗液(II)をバーコーターで乾燥塗布量
が4g/m2となるように塗布し、120℃で1分間乾燥した。
この下塗り層上にシリコン剥離剤(商品名:SRX−211,
トーレ・シリコーン社製)の7%トルエン溶液を乾燥塗
布量が1g/m2となるように、バーコーターで塗布し、130
℃で1分間乾燥して剥離シートを得た。
粘着シートの製造 この剥離シートの剥離剤塗布面にアクリル系エマルジ
ョン粘着剤(商品名:ニカゾールTS−662,日本カーバイ
ド社製)をリバースロールコーターで乾燥塗布量が25g/
m2になるように塗布し、120℃で1分間乾燥した。次い
で、この粘着剤層上に前記表面基材の処理液Aを塗布し
ていない面を重ねてプレスロールで貼り合わせた後、剥
離シート裏面に下記組成の処理液Bを乾燥塗布量が0.5g
/m2となるようにバーコーターで塗布し70℃で30秒間乾
燥して、粘着シートを製造した。剥離シート裏面の表面
電気抵抗は8×108Ωであった。
処理液Bの調製 グリセリン10重量部、ポリオキシエチレンモノオレー
ト1重量部を含む水性塗液(濃度10重量%)を調製し
た。
得られた粘着シートは、複写機での通紙適性、複写適
性は良好であった。
実施例2 実施例1において得られた粘着シートの表面基材及び
粘着剤層と、剥離シートを剥離した後、直ちに表面基材
及び粘着剤層と、剥離シートをニップロールにて再貼り
合わせして粘着シートを製造した。
得られた粘着シートは、カールの発生がなく、複写機
での通紙適性、複写適性は極めて優れていた。
実施例3 坪量40g/m2、厚さ50μmの上質紙の表面に下記組成の
処理液Cを乾燥塗布量が0.8g/m2となるようにエアーナ
イフコーターで塗布し、100℃で30秒間乾燥しスーパー
カレンダーで平滑化処理して表面基材を得た(表面基材
の表面電気抵抗:8×108Ω、ベック平滑度85秒/10cc)。
処理液C調製 エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(ガラス転移温度
0℃,商品名:リカボンドBE−800,中央理化工業社製)
90重量部、コロイダルシリカ8重量部、消泡剤2重量部
を含む水分散性塗液(濃度10重量%)を調製した。
実施例1と同じ剥離シートの剥離剤塗布面にアクリル
系エマルジョン粘着剤(商品名:サイビノールAT−560,
サイデン化学社製)をコンマコーター(ヒラノテクシー
ド社製)で乾燥塗布量23g/m2になるように塗布し、130
℃で90秒間乾燥した。次いで、この粘着剤層上に上記表
面基材の処理液Cを塗布していない面を重ねてプレスロ
ールで貼り合わせた後、剥離シート裏面に処理液Bの代
わりに実施例1と同じ下塗り層用水分散性塗液(II)を
乾燥塗布量が1g/m2となるようにロールコーターで塗布
し、乾燥して粘着シートを製造した。剥離シート裏面の
表面電気抵抗2×109Ω。
得られた粘着シートは、カールの発生がなく、複写機
での通紙適性、複写適性は極めて良好であった。
比較例1 実施例1において、表面基材として坪量52g/m2、厚さ
70μmの上質紙(表面のベック平滑度;40秒/10cc)を用
い処理液Aを塗布せずスーパーカレンダー処理もしなか
った以外は、実施例1と同様にして粘着シートを製造し
た。上質紙の表面電気抵抗3×1011Ω。
得られた粘着シートを複写機で複写し、印字部をカミ
ソリで10回削ったところ、トナーが完全に脱落した。
比較例2 坪量53g/m2、厚さ70μmの上質紙の表面に下記組成の
処理液Fを乾燥塗布量が0.7g/m2となるようにバーコー
ターで塗布し、100℃で30秒間乾燥した。
処理液Fの調製 アクリル酸エステル共重合体樹脂(ガラス転移温度−
48℃,商品名;AE−516,日本合成ゴム社製)90重量部、
ワックスエマルジョン7重量部、コロイダルシリカ3重
量部を含む水性塗液(濃度8重量%)を調製した。
この表面基材をスーパーカレンダー加工するために、
巻取りを巻きもどした際、表面と裏面で著しくブロッキ
ングを起こし表面基材の表面は完全に破壊された。従っ
て粘着シートは製造出来なかった。
比較例3 坪量64g/m2、厚さ75μmの上質紙の表面に下記組成の
処理液Gを乾燥塗布量が1.0g/m2となるようにエアーナ
イフコーターで塗布し、100℃で30秒間乾燥し、スーパ
ーカレダー加工して表面基材を得た。表面電気抵抗9×
108Ω、ベック平滑200秒。
処理液Gの調製 スチレン・無水マレイン酸共重合体樹脂(ガラス転移
温度130℃,商品名;スクリプトセット520,モンサント
社製)97重量部、コロイダルシリカ2重量部、消泡剤1
重量部を含む水性塗液(濃度10重量%)を調製した。
実施例1と同じ剥離シートの剥離剤塗布面にアクリル
系エマルジョン粘着剤をリバースロールコーターで乾燥
塗布量が22g/m2となるように塗布し、120℃で1分間乾
燥した。次いで、この粘着剤層上に上記表面基材を重ね
てプレスロールで貼り合わせて粘着シートを製造した。
得られた粘着シートを複写機で複写し、印字部をカミ
ソリで10回削ったところ、トナーが完全に脱落した。
実施例4 剥離シート裏面に塗布する処理液を処理液Bではなく
下記組成の処理液Hとした以外は実施例1と同様にして
粘着シートを製造した。表面電気抵抗5×108Ω。
処理液Hの調製 スチレン・無水マレイン酸共重合体樹脂(ガラス転移
温度130℃,商品名;スクリプトセット520,モンサント
社製)15重量部、ポリプロピレングリコール1重量部、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.1重量部、ワッ
クスエマルジョン0.1重量部を含む水性塗液(濃度15重
量%)を調製した。
この粘着シートを複写機で複写したところ、トナーの
定着性は非常に良好であったが、常湿で若干カールが発
生した。
実施例5 剥離シート裏面に塗布する処理液を処理液Bではなく
下記組成の処理液Iとした以外は実施例1と同様にして
粘着シートを製造した。表面電気抵抗4×108Ω。
処理液Iの調製 エチレン・塩化ビニル共重合体樹脂(ガラス転移温度
30℃,商品名;リカボンドBE−2620,中央理化工業製)1
0重量部、グリセリン1重量部、ポリオキシエチレンモ
ノオレート0.1重量部、コロイダルシリカ0.1重量部を含
む水性塗液(濃度10重量%)を調製した。
この粘着シートを複写機で複写したところ、通紙適
性、複写適性は極めて良好であった。
実施例6 剥離シート裏面に塗布する処理液を処理液Bではなく
下記組成の処理液Jとした以外は実施例1と同様にして
粘着シートを製造した。表面電気抵抗3×108Ω。
処理液Jの調製 アクリル酸エステル共重合体樹脂(ガラス転移温度47
℃,商品名;リカボンドES−20,中央理化工業製)15重
量部、グリセリン2重量部、ポリオキシエチレンモノオ
レート0.1重量部、コロイダルシリカ0.1重量部を含む水
性塗液(濃度15重量%)を調製した。
この粘着シートを複写機で複写したところ、通紙適
性、複写適性は良好であった。
実施例7 剥離シート裏面に塗布する処理液を処理液Bではなく
下記組成の処理液Kとした以外は実施例1と同様にして
粘着シートを製造した。表面電気抵抗7×108Ω。
処理液Kの調製 アクリル酸エステル共重合体樹脂(ガラス転移温度70
℃,商品名;リカボンドSA−Z713,中央理化工業製)15
重量部、ポリエチレングリコール1重量部、ジオクチル
スルホコハク酸ナトリウム0.1重量部、ワックスエマル
ジョン0.1重量部を含む水性塗液(濃度15重量%)を調
製した。
この粘着シートを複写機で複写したところ、通紙適
性、複写適性は良好であった。
〔カール評価〕
J.TAPPI紙パルプ試験方法No.16−77に従って評価し
た。
カール度=100/カール半径(cm) TSは正カール、WSは逆カールを示す。
〔トナー定着性〕
複写機(商品名;SF−8100,シャープ社製)で原稿を複
写した後、印字部のトナーを小刃で削り、トナーの定着
性を評価した。
○;トナーが殆ど脱落しない。
×;トナーが著しく脱落した。
〔複写機適性〕
○;ジャミングは全く認められない。
△;ジャミングが起きることもあるが実用上問題ないレ
ベルであった。
×;著しくジャミングが起き、実用上問題がある。
なお、「常温」を28℃、60%RHの環境下で7時間調湿
を行い、「高湿」は25℃,90%RHの環境下で7時間調湿
を行った後に測定した結果を示す。
以下の結果を第1表に示す。
「効果」 本発明はカールがなく、複写機適性、トナーの定着性
に優れた電気写真用粘着シートであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−129474(JP,A) 特開 昭63−75199(JP,A) 実開 昭59−141546(JP,U) 特公 昭58−16(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離基体に少なくとも剥離剤層、粘着剤層
    及び表面基材を積層してなる電子写真用粘着シートにお
    いて、該表面基材の表面にガラス転移温度が−10〜70℃
    の水分散性高分子を主成分として含有する処理液を塗布
    または含浸させてなり、且つ表面基材の表面のベック平
    滑度(JIS P8119)が80秒/10cc以上であることを特徴
    とする電子写真用粘着シート。
  2. 【請求項2】水分散性高分子が、エチレン・酢酸ビニル
    共重合体樹脂、エチレン・塩化ビニル共重合体樹脂、塩
    化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸エステ
    ル重合体樹脂もしくは共重合体樹脂、メタクリル酸エス
    テル重合体もしくは共重合体樹脂の中から選ばれる1種
    である請求項(1)記載の電子写真用粘着シート。
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