JPH0342020Y2 - - Google Patents

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JPH0342020Y2
JPH0342020Y2 JP1988061150U JP6115088U JPH0342020Y2 JP H0342020 Y2 JPH0342020 Y2 JP H0342020Y2 JP 1988061150 U JP1988061150 U JP 1988061150U JP 6115088 U JP6115088 U JP 6115088U JP H0342020 Y2 JPH0342020 Y2 JP H0342020Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は粘着シート、接着シート、合成樹脂フ
イルムキヤステイングなどに使用する剥離紙に関
するものである。 〔従来の技術〕 従来、剥離紙として紙の片面若しくは両面に高
圧法低密度ポリエチレン(以下、LDPEと略記す
る)の目止め層が設けられ、更に該目止め層上に
剥離剤層が設けられたものがよく知られている。
目止め層は剥離剤塗工時の紙への浸入を防ぎ、表
面に均一な剥離剤塗膜を形成させる目的で設けら
れている。 〔考案が解決しようとする課題〕 処で、従来のLDPEを目止め層とする剥離紙で
は、 (1) 耐熱性が不足する、 (2) ピンホールが発生し易い、 などの課題が残されている。 (1)の耐熱性の不足は、剥離紙に粘着剤や接着剤
を塗工、加熱乾燥させた際に紙とLDPEとの発泡
現象として現われて了い、そのため良好な粘着剤
塗膜が得難くなる。特にこの発泡現象は紙の両面
にLDPEを設けた場合に顕著である。 (2)のピンホールが発生し易いと剥離剤層が不均
一となつて了い均一な良好な剥離性能が得難い。 処で本考案者は先きに従来のLDPEを目止め層
とする剥離紙に残された課題点を解決する方法と
して目止め層LDPEに代えて リニア低密度ポリエチレン(以下、LLDPE
と略記する)とLDPEとの混合物を用いる方
法、 また、高密度ポリエチレン(以下、HDPEと
略記する)若しくは中密度ポリエチレン(以
下、MDPEと略記する)とLDPEとの混合物を
用いる方法、 を提案した(実公昭62−23794、実公昭62−
23790)。 しかし、その後種々検討を行なつた結果、之等
の提案した方法に幾つかの問題点が存することが
判明して来た。 (1) LLDPE+LDE混合物では、LDPEより耐熱
性は良いが、まだ不足している。 (2) HDPE若しくはMDPE+LDPE混合物では、
耐熱性は良いがピンホールが発生し易い。また
紙の片面にこの目止め層を設けた場合カール性
が著しく取扱上大きな問題点となることが伴つ
た。 そこで、之等の課題を解決すべく更に検討を行
なつた。 〔課題を解決するための手段〕 先ず本考案者等は先きのLLDPE・LDPE混
合物、HDPE・LDPE混合物の両者を混合した
+混合物を目止め層とした。しかし、この方
法では耐熱性、ピンホールの課題は解決出来なか
つた。 そこで更に検討した結果、目止め層を次の如き
樹脂から成る2層構造にすることにより、上記課
題である耐熱性、ピンホール、カール性を解決し
得ることを見い出した。 LLDPE層/HDPE・LDPE混合樹脂層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE・
LDPE混合樹脂層 更に上記2層構造から成る目止め樹脂層と紙と
の接着強度と耐熱性の関係に就いて検討した結
果、良好な耐熱性を得るには接着強度が80g/20
mm以上必要であることを見い出した。 即ち本考案は紙の片面若しくは両面に以下の2
層樹脂から成る目止め層が設けられ、該目止め層
上の少なくとも一方の面に剥離剤層が設けられ、
且つ紙と目止め樹脂層との接着強度が80g/20mm
以上である剥離紙であり、従来に無い耐熱性、耐
ピンホール性、耐カール性を具備するものであ
る。 目止め樹脂層:DSCによる融点120℃以上の
LLDPE及びHDPE、融点100℃以上の
LDPEを下記の如く2層構造としたも
の、 LLDPE層/HDPE・LDPE混合樹脂層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE・
LDPE混合樹脂層 以下に本考案を更に詳しく説明する。 本考案を説明するため先ず第1図に従来の剥離
紙断面構成略図を示す。図中1は紙、2は高圧法
低密度ポリエチレン目止め層、3は剥離層であ
る。次いで第2図及び第3図は本考案に成る剥離
紙の断面図であり、図中は紙、は次の組合せ
から成る2層目止め層、は剥離剤層、は剥離
紙を示す。 本考案では上述,,の2層構造を有する
目止め層を用いなければならない。2層構造でな
く、単なる混合では充分良好な耐熱性、耐ピンホ
ール性、耐カール性は得られない。 本考案の2層から成る目止め層を構成する樹脂
としては、DSCによる融点120℃以上のLLDPE、
120℃以上のHDPE、100℃以上のLDPEを用いな
ければならない。LLDPE及びHDPEの融点が120
℃未満、LDPE融点が100℃未満であると良好な
耐熱性は得られない。 LLDPE、LDPEとしては密度0.925g/cm3以下、
メルトフローレートとしては2〜25g/10分のも
のが使用される。HDPEとしては密度0.93g/cm3
以上、メルトフローレート1〜30g/10分のもの
が使用される。 更に本考案では紙と該目止め層樹脂との接着強
度を80g/20mm以上と限定している。接着強度が
80g/20mm未満だと充分良好な耐熱性が得られな
い。 なお、本考案の2層から成る目止め層の樹脂の
組合せとしては、 LLDPE層/HDPE・LDPE混合樹脂層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE・
LDPE混合樹脂層 があり、用途によつて何れを選んでもよい。3者
の中では、が耐熱性の点で最も優れている。な
お之等の樹脂は溶融押出塗工により紙にラミネー
トされがる、押出塗工性の点では3者の中では
が最も良い。 本考案に於ける目止め層の総厚は10〜50μ、望
ましくは15〜30μが良い。2層各々の厚さは用途
によつて任意に選択可能であるが1:1〜1:3
が望ましい。なお,ではHDPE・LDPE混合
樹脂層の厚みが大きくなると耐熱性が向上し、耐
ピンホール性、耐カール性は稍々低下する。で
はHDPE層の厚みを小さくした方が性能バランス
が良い。 なお目止め樹脂層を紙に設ける方法としては溶
融押出塗工が望ましい。特に共押出塗工が最も望
ましい。溶融押出塗工に当つての押出温度は、T
ダイ出口樹脂温度で300〜350℃とすることが望ま
しい。300℃未満だと樹脂と紙との良好な接着が
得難い。なお、樹脂と紙との接着を充分にするに
は、この他予め紙にコロナ放電処理、接着増強剤
を塗工するなどの接着増強処理を施すか、押出樹
脂塗工厚を大とすることなどが有効である。 本考案の目止め層表面には剥離剤との密着性を
向上させる目的で、コロナ放電処理を行なうこと
も可能である。 本考案の剥離剤としては従来公知のものが使用
出来る。例えばシリコーン、シリコーン・アルキ
ド共重合体、アルキド、ポリビニルアルコール/
シリコーン混合物などが挙げられる。 次に本考案に於ける紙としては従来使用されて
いるもの、例えば上質紙、クラフト紙、グラシン
紙、無機繊維混抄紙、プラスチツク混抄紙、不織
布などが挙げられる。 更に本考案の剥離紙では紙の片面若しくは両面
に目止め樹脂層が設けられ、該樹脂の片面若しく
は両面に剥離剤層が設けられるが、剥離剤層が片
面に設けられたものでは、その反対の紙面にポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、セルロース誘導体、ポリオレフ
インなどの樹脂層を設けてもよい。 〔考案の効果〕 本考案は、上記した如く、目止め層を特定の樹
脂から成る2層構造とすることにより、従来得難
かつた良好な耐熱性、耐ピンホール性、耐カール
性を同時に具備した剥離シートを得ることに成功
したものである。 〔実施例〕 次に実施例により本考案を更に詳しく説明す
る。 実施例 1 坪量78g/m2の上質紙の両面に、融点120℃の
LLDPEと融点123℃のHDPE、融点108℃の
LDPE混合物(平均密度0.9355g/cm3)とを共押
出塗工で各々20μ塗工し、LLDPE(10μ)/
HDPE・LDPE(10μ)/紙/HDPE・LDPE
(10μ)/LLDPE(10μ)とし、更にシリコーンを
該目止め樹脂層の両面に塗工焼付けて1μ厚の剥
離剤層を形成させ剥離紙とした。 この剥離紙の耐熱性、耐ピンホール性、耐カー
ル性は従来の剥離紙に比べ優れており良好であつ
た。 実施例 2 坪量78g/m2の上質紙の両面に、融点120℃の
LLDPE、融点108℃のLDPE混合物と融点123℃
のHDPEとお共押出塗工で各々20μ塗工し、
HDPE(10μ)/LLDPE・LDPE(10μ)/紙/
LLDPE・LDPE(10μ)とし、コロナ放電処理後、
シリコーンを実施例1と同様塗工、剥離紙とし
た。 この剥離紙の耐熱性、耐ピンホール性、耐カー
ル性は従来の剥離紙に比べて優れており良好であ
つた。 実施例 3 坪量78g/m2の上質紙の両面に融点120℃の
LLDPE、融点108℃のLDPE混合物と融点123℃
のHDPE、融点108℃のLDPE混合物とを共押出
塗工で各々20μ塗工し、LLDPE・LDPE(10μ)/
HDPE・LDPE(10μ)/紙/HDPE・LDPE
(10μ)/LLDPE・LDPE(10μ)とし、シリコー
ンを実施例1と同様に塗工し剥離紙とした。 この剥離紙の耐熱性、耐ピンホール性、耐カー
ル性は従来の剥離紙に比べ優れており良好であつ
た。 比較例 1 坪量78g/m2の上質紙の両面に、融点123℃の
HDPEと融点108℃のLDPEとの混合物(平均密
度0.935g/cm3)を表裏各々20μ塗工し、HDPE・
LDPE(20μ)/紙/HDPE・LDPE(20μ)とし、
シリコーンを実施例1と同様に塗工し剥離紙とし
た。 この剥離紙の耐ピンホール性は不充分であつ
た。 比較例 2 坪量78g/m2の上質紙の両面に、融点120℃の
LLDPE、融点108℃のLDPEの混合物を表裏各々
20μ塗工し、LLDPE・LDPE(20μ)/紙/
【表】 試験方法 耐熱性 剥離紙を130℃、1分間加熱した場合の発泡の
有無を調べた。 ピンホール性 剥離紙を130℃、3分間加熱後、着色トルエン
を塗工しピンホール数を調べた。 DSCによる融点測定 化学同人発行第1版第2刷「機器分折のてびき
(3)」第6〜12頁の方法に準じた。但し、樹旨試
料量は10±0.5mgとし、先ず温度を160℃まで上
昇させ5分間放置し、その後67℃まで下げ1分
間放置後、5℃/分の速度で160℃まで昇温、
吸熱ピーク温度を融点とした。 紙と目止め樹脂との接着強度 テンシロンを用いて20℃、65%RH下で変形速
度300mm/分で樹脂フイルムを第4図の如くT
型剥離し接着強度を測定した。 図中4は紙、5は樹脂フイルム、6はテンシロ
ンロードセルを示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の剥離紙断面構成略図であり、第
2図および第3図は本考案の剥離紙の断面図であ
り、第4図は接着強度を測定する際のT型剥離の
状態を説明する図である。 図中、1……紙、2……高圧法低密度ポリエチ
レン目止め層、3……剥離剤層、4……紙、5…
…樹脂フイルム、6……テンシロンロードセル、
……紙、……次の樹脂組合せから成る2層目
止め層 LLDPE層/HDPE・LDPE混合樹脂層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE層 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE・
LDPE混合樹脂層 ……剥離剤層、……剥離紙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 紙の片面若しくは両面に、融点120℃以上のリ
    ニアー低密度ポリエチレン(以下LLDPEと略
    記)、融点120℃以上の高密度ポリエチレン(以下
    HDPEと略記)、融点100℃以上の高圧法低密度ポ
    リエチレン(以下LDPEと略記)から成る LLDPE樹脂層/HDPE、LDPE混合樹脂層あ
    るいは、 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE樹脂層あ
    るいは、 LLDPE・LDPE混合樹脂層/HDPE・LDPE
    混合樹脂層 の2層構造の目止め層が設けられており、更に該
    目止め層の少なくとも一方の面に剥離剤層が設け
    られ且つ紙と目止め樹脂層との接着強度が80g/
    20mm以上であることを特徴とする剥離紙。
JP1988061150U 1988-05-11 1988-05-11 Expired JPH0342020Y2 (ja)

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KR102627147B1 (ko) * 2018-09-07 2024-01-19 도레이 필름 카코우 가부시키가이샤 이형 필름 및 그것을 사용한 점착 시트 적층체

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