JPS62225764A

JPS62225764A - エンジンのキツク式始動装置

Info

Publication number: JPS62225764A
Application number: JP6822986A
Authority: JP
Inventors: Akio Yagasaki; 昭夫矢ケ崎
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1986-03-26
Filing date: 1986-03-26
Publication date: 1987-10-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ａ０発明の目的（１１産業上の利用分野本発明は、自動二輪車等に採用されるエンジンのキック
式始動装置に関し、特に、キックペダルと、このキック
ペダルのキック操作に応動して接続状態となってキック
トルクをエンジンのクランク軸へ伝達する始動クラッチ
とを備えたものの改良に関する。

（２）従来の技術かかる始動装置は、例えば実開昭６０〜３４５６３号公
報に記載されているように、既に知られている。

（３）発明が解決しようとする問題点従来のかかる始動装置においては、キックペダルのキッ
ク操作によるも、クランク軸に上死点を乗り越えるだけ
の余力がない場合には、点火時期によっては爆発ガスの
圧力によりクランク軸が逆転して始動装置各部に過大な
負荷を及ぼすことがある。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、上記の
ような始動ミスによりクランク軸が逆転しても、過大負
荷を受けないようにした前記キック式始動装置を提供す
ることを目的とする。

Ｂ６発明の構成（１１問題点を解決するための手段上記目的を達成するために、本発明は、キックペダル及
び始動クラッチ間を結ぶ伝動系に、キックペダルのキッ
ク操作時に連結状態となる一方向クラッチを介装し、こ
の一方向クラッチには、キックペダルの休止位置への戻
り動作に伴い該一方向クラッチの連結状態を解除する制
御手段を設けたことを特徴とする。

（２）作　用エンジンを始動すべくキックペダルのキック操作により
キック軸を回転させれば、そのキックトルクは一方向ク
ラッチ及び始動クラッチを介してエンジンのクランク軸
に伝達する。このキック操作によるもエンジンが始動せ
ず、クランク軸に逆転トルクが発生すると、その逆転ト
ルクは始動クラッチ及び一方向クラッチを介してキック
ペダルを一時的に逆転させるが、その戻り動作中に、一
方向クラッチは制御手段により連結状態を解除されるの
で、キックペダルが休止位置に到達する前に逆転トルク
のキックペダルへの伝達を遮断することができる。

（３）実施例以下、図面により本発明を自動二輪車用エンジンの始動
装置に適用した一実施例について説明すると、先ず第１
図及び第２図において、エンジンのクランクケース１に
回転自在に支承されるクランク軸２と、クランクケース
１の一側面に接合されるサイドカバー３に回転及び摺動
自在に支承される始動軸４とは、互いに端面を対向させ
て同軸線上に配置され、これらと平行にキック軸５がサ
イドカバー３に回転自在に支承される。

キック軸５には、サイドカバー３の外側でキックペダル
６が固着され、またサイドカバー３の内側で大径の駆動
ギヤ７が一方向クラッチ９を介して嵌合される。この駆
動ギヤ７は、キック軸６と一体のフランジ５ａと、キッ
ク軸５にサークリップ１０で固定される保持板１１とに
より両側面を挟持されて軸方向には移動し得ないように
なっている。

キックペダル６は、サイドカバー３の外側に突設された
ストッパ１２に上面を支承されて休止位置が規制される
ようになっており、この休止位置に向かってキックペダ
ル６を付勢すべく、始動軸４及びサイドカバー３間に捩
りコイルばねからなる戻しばね１３が張設される。

始動軸４には前記駆動ギヤ７と噛合する小径の被動ギヤ
１４が形成される。これらギヤ７．１４は、第２図矢印
Ｒ方向へのキックペダル６のキック操作時、駆動ギヤ７
から被動ギヤ１４がクランク軸２の正規の回転方向へ駆
動されるように配置され、且つ上記操作時には駆動ギヤ
７が被動ギヤ１４にクランク軸２側へのスラストを与え
るようにヘリカル型に形成されている。

また、始動軸４の、クランク軸２側端部にはカップ状の
駆動ラチェット１５が溶接され、この駆動ラチェット１
５に対向する被動ラチェット１６がクランク軸２に固着
される。これらラチェット１５．１６の歯は、両者の保
合時、クランク軸２の正規の回転方向において、駆動ラ
チェット１５から被動ラチェソ１−１６を駆動し得るが
、被動うチエンド１６が駆動ラチェット１５を駆動しよ
うとすると相互に離反力を及ぼすように形成されている
。これらによって始動クラッチ１７が構成される。

始動軸４は外周に環状溝１８が形成されており、この溝
１８には挟みばね１９が摩擦係合される。

この挟みばね１９の基端は、サイドカバー３内壁に突設
された、始動軸４と平行な支軸２０に摺動自在に係止さ
れる。したがってこの挟みばね１９は、駆動ラチェット
１５と共に軸方向移動を可能にしつつ、該ラチェット１
５に所定の回転抵抗を与えている。

第１図ないし第３図において、前記一方向クラッチ９は
、キック軸５の内端にフランジ状に一体に形成されたク
ラッチインナ２１を備え、このクラッチインナ２１に、
被動ギヤ１４の内周部がクラッチアウタ２２として相対
回転可能に嵌合される。クラッチインナ２１の外周面に
はキックペダル６のキック操作方向Ｒに向かって深さを
増す楔溝２３が形成されており、この楔溝２３に楔ロー
ラ２４と、それを楔溝２３の浅い方へ向かって付勢する
ばね２５とが収納される。

これら梗ローラ２４及びばね２５は、前記保持板１１と
、線板１１と反対側で始動軸４に回転自在に装着された
制御板２６とにより、楔溝２３からの脱落が防止される
。

上記制御板２６は、始動軸４の軸方向で互いに反対方向
に突出する第１及び第２爪２６ａ、２６ｂを備えており
、第１爪２６ａは、始動軸４を支承するサイドカバー３
のポス３ａ端面に形成された半円弧状の案内溝２７に挿
入され、また第２爪２６ｂは楔溝２３に挿入されて線溝
２３の浅い側で喫ローラ２４に対向する。而して、第２
爪２６ｂは楔溝２３の浅い側の端壁に当接した状態では
模ローラ２４の楔溝２３への喰込み作用を妨げないよう
になっており、またその状態で始動軸４及び制御板２６
が反Ｒ方向へ回動したとき、キックペダル６の休止位置
直前で第１爪２６ａが案内溝２７の端壁に当接するよう
にな１ている。

上記制御板２６及び案内溝２７によって本発明の制御手
段が構成される。

次にこの実施例の゛作用について説明する。

いま、エンジンを始動すべくキックペダル６のキック操
作によりキック軸５を第２図の矢印Ｒ方向へ回転させる
と、喫ローラ２４が楔溝２３の浅い方へ喰込んでクラッ
チインチ２１及びクラッチアウタ２２間を連結するので
、駆動ギヤ７がキック軸５と共に回転して被動ギヤ１４
を駆動する。

すると、被動ギヤ１４及び始動軸４と一体の駆動ラチェ
ット１５は挟みばね１９から回転抵抗を受けているため
、先ずヘリカル型の両ギヤ７．１４の噛合部に生じるス
ラストにより始動軸４がクランク軸２側へ前進し、駆動
ラチェット１５を被動ラチェット１６に係合し、即ち始
動クラッチ１７を接続状態にする。その後は挟みばね１
９と駆動ラチェット１５間に滑りを生じさせつつ、駆動
ギヤ７が被動ギヤ１４を回転駆動するので、該ギヤ１４
の回転力は接続状態の始動クラッチ１７を介してクラン
ク軸２に伝達し、クランク軸２はクランキングされる。

その際、制御板２６は、第２爪２６ｂを楔溝２３の浅い
端壁に引掛けてキック軸５と共に回転し、第１爪２６ａ
は案内溝２７内を単に移動する。

このようにクランク軸２をクランキングしてもエンジン
は始動せず、クランク軸２に逆転トルクが発生すると、
その逆転トルクは接続状態の始動クラッチ１７を介して
始動軸４、被動ギヤ１４、駆動ギヤ７、キンク軸５及び
キックペダル６へと順次伝達してこれらを逆転させ、そ
してキックペダル６が休止位置付近まで戻されると、制
御板２６は、第１爪２６ａを案内溝２７の端壁に当接さ
せて逆転を停止させるので、駆動ギヤ７及びキック軸５
の引続く逆転により、楔ローラ２４は第２爪２６ｂに受
は止められて相対的に楔溝２３の深い方へ押しやられ、
クラッチインナ２１及びクラッチアウタ２２間の連結を
解除する。その結果、キック軸５及びキックペダル６は
クランク軸２の逆転トルクから解放されるので、キック
ペダル６が休止位置でストッパ１２に衝撃的に当接する
ことにより生じる過大負荷を未然に防止することができ
る。

クランク軸２のクランキングによりエンジンが始動した
場合は、クランク軸２と一体の被動ラチェット１６が駆
動ラチェット１５より速い速度で回転するので、駆動ラ
チェット１５を押し返してそれとの保合を解除し、クラ
ンク軸２から始動軸４への動力伝達を遮断する。

Ｃ１発明の効果以上のように本発明によれば、キックペダル及び始動ク
ラッチ間を結ぶ伝動系に、キックペダルのキック操作時
に連結状態となる一方向クラッチを介装し、この一方向
クラッチには、キックペダルの休止位置への戻り動作に
伴い該一方向クラッチの連結状態を解除する制御手段を
設けたので、キック操作時、エンジンの始動ミスにより
クランク軸が逆転しても、キックペダルの戻り動作中、
制御手段により一方向クラッチの連結状態を解除して、
キックペダルが休止位置に到達する前に逆転トルクの伝
達を遮断することができ、したがってキックペダルが休
止位置に到達するまで逆転トルクが伝達し続けることに
よる過大負荷の発生を未然に防止し、始動装置の軽量化
及び耐久性向上に寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は自動二
輪車用エンジンのキック式始動装置の縦断平面図、第２
図は第１図のＩ［−ＩＩ線断面図、第３図は上記始動装
置の要部の分解斜視図である。２・・・クランク軸、４・・・始動軸、５・・・キック
軸６・・・キックペダル、７・・・駆動ギヤ、９・・・
一方向クラッチ、１３・・・戻しばね、１４・・・被動
ギヤ、１５・・・駆動ラチェット、１６・・・被動ラチ
ェット、１７・・・始動クラッチ、２１・・・クラッチ
インチ、２２・・・クラッチアウタ、２３・・・楔溝、
２４・・・模ローラ、２５・・・ばね、２６．２７・・
・制御手段を構成する制御板及び案内溝

Claims

【特許請求の範囲】

キックペダルと、このキックペダルのキック操作に応動
して接続状態となってキックトルクをエンジンのクラン
ク軸へ伝達する始動クラッチとを備えた、エンジンのキ
ック式始動装置において、キックペダル及び始動クラッ
チ間を結ぶ伝動系に、キックペダルのキック操作時に連
結状態となる一方向クラッチを介装し、この一方向クラ
ッチには、キックペダルの休止位置への戻り動作に伴い
該一方向クラッチの連結状態を解除する制御手段を設け
たことを特徴とする、エンジンのキック式始動装置。