JP2532927B2 - 小型エンジンの始動装置 - Google Patents

小型エンジンの始動装置

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健明 村瀬
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芳雄 小林
清 高倉
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SUTAATENGU KOGYO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は小型エンジンの起動装置として用いられる電
動スタータモータ(セルモータ)の始動装置に関するも
のである。
(従来の技術) 農業用器具等においては、最近リコイルスタータに代
ってセルモータを用いるものが多くなってきた。しかし
農業器具では使用期間が決まっており、一定期間放置後
にバッテリがあがって緊急時に始動できないという問題
があるので、出願人は先に緊急時に始動できるリコイル
スタータを併備したラチェット方式の始動装置を特願昭
62−121758号にて提案した。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のラチェット方式による伝達で
は、モータよりの回転に対し、エンジン側が一時的に速
くなると第6図に示すようにラチェット31とカム32の係
合が外れ、その後エンジンの回転、即ちプーリ33の回転
が低下するとカム32とラチェット31が衝突し、エンジン
の回転を速めようとする。そのため衝突による衝撃負荷
により伝達系、モータ及びエンジンの各部に無理が掛
り、各部の故障の原因となると同時にラチェット31とカ
ム32の咬合の遅れによりエンジンの回転が急激に低下す
るため、マグネット点火式の場合は着火性も悪くなり、
始動不良の原因になるという問題点があった。なお、34
はリタンスプリングを示す。
したがって本発明の目的はラチェットとカムの咬合が
エンジンが着火するまで保持してエンジンの極端な回転
の低下をなくし、また衝突も起さずスムーズな始動が可
能な小型エンジンの始動装置を提供しようとするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の始動装置は始動
用モータと減速機構の一部にワンウエイクラッチを有
し、遠心ラチェットにて回転を伝達する小型エンジンの
始動装置において、エンジンのクランク軸に固定された
回転体例えばプーリには内方にばね(リタンスプリン
グ)で付勢された対をなす遠心ラチェット、即ち駆動ラ
チェットと従動ラチェットが減速ギヤーと同軸に設けら
れたカムに対して始動回転方向と逆方向にもそれぞれ係
合するようにしたものである。
(作 用) 上記のように構成された始動装置では、エンジン始動
時の回転駆動に対し、対をなす駆動ラチェットと従動ラ
チェットとカムの咬合がエンジンが着火するまで保持さ
れるため、エンジンの回転が低下を始めると、すぐにモ
ータ側の回転が追付き回転を与えるため、エンジンの極
端な回転の低下がなく、また衝突も起さないので、各部
にかかる負担も軽減され衝撃音もなくスムーズな始動が
行なわれる。なおエンジン始動後は、各ラチェットは遠
心力によりリタンスプリングに抗して外方へ押しやら
れ、カムとの噛み合いが切り離される。
(実施例) 第1図は本発明始動装置の一実施例を示す断面図、第
2図は第1図のA−A断面図である。図において、1は
リコイルスタータのケースで、クランクケース2に取付
けられ、ケース1の内側中央部には支軸3が一体に突出
し、支軸3にはリール4が回転自在に取付けられてい
る。リール4の外周凹部にはロープ5が巻付けられ、リ
ール4とケース1との間にはロープ5が引き出された
後、手をロープ5より放すと、ロープ5は再度リール4
の凹部に収容するように巻き戻し用ゼンマイ6が設けら
れる。7は減速ギヤで、前記支軸3に螺着された円筒軸
8に緩挿して支承され、減速ギヤ7のリール側側面に設
けた第1のラチェット9が枢着され、リタンスプリング
10によって内方に付勢され、反対側、即ち後記するクラ
ンク軸16側にはカム部17が設けてある。一方、リール4
の側面に設けた円形溝内周の凹部には前記ラチェット9
の突部に係止して、リール4の正回転と共に回転する
が、リール4の反対方向の回転には空転するカムを有
し、相対する減速ギヤ7は回転しないようになっている
ことは従来と同じである。
次に、モータ固定台11に取付けられたモータ12の軸13
には減速のためのギヤ14aが固着され、モータ固定台11
とスタータケース1との間に複数の減速用ギヤ14b〜14e
を配して減速ギヤ7を駆動する。なお、ギヤ14eの内径
部には一方向にのみ回転を与えるワンウエイクラッチ
(ローラクラッチ)15が固定される。なお減速ギヤ7と
カム17は一体か、又、別体でもよく、回転を伝達する手
段があればよい。
一方、エンジンのクランク軸16には回転体(プーリ)
18がねじ等により固着されている。この回転体18には第
2図に示すように、ピン19を設け、ピン19にはリタンス
プリング20により互いに内方に付勢された一対の駆動ラ
チェット21aと従動ラチェット21bが八の字形に回動可能
に挿通され、止輪22等で抜け止めされている。なお、1
対のラチェットは第3図に示す実施例のように、駆動ラ
チェット21aと従動ラチェット21bが同一方向に位置し、
カム17の凸起を挾持してもよい。また、第4図、第5図
に示す実施例のように回転体18に駆動ラチェット21aと
従動ラチェット21bを別々に配置してもよい。なお、そ
れぞれ実施例では回転伝達時の偶力をなくすため、2対
の駆動及び従動ラチェット21a,21bを設けているが、1
対又は複数対の何れでもよい。また、実施例ではリコイ
ルスタータが併用できるよう構成されているが、電動ス
タータモータが単独であってもよい。以下その動作につ
いて説明する。
先ず、モータ12が起動すると、減速用ギヤ14a〜14eの
それぞを経て減速ギヤ7がエンジンの始動回転方向に回
転する。この時、回転体18に取付けられたそれぞれのラ
チェット21a,21bは減速ギヤ7のカム部17と係合してい
るためエンジンに回転が伝達される。この時、エンジン
は圧縮行程になると、負荷が増大し、回転速度が遅くな
り、圧縮行程を越えると速度を急速に増し、エンジンの
回転の方が減速ギヤ7の回転より速くなるが、従動ラチ
ェット21bもカム17と係合しているため、減速ギヤ7は
エンジンと同じ回転になり、ギヤ14eに固着されたワン
ウエイクラッチ15が空転して、モータ12から伝達される
回転より速くなる。再び圧縮行程になると、エンジンの
回転が遅くなり、モータ12による回転が追付くとワンウ
エイクラッチ15が作動(咬合)して、エンジンの回転を
速める。エンジンが着火すると回転体18が急速に回転を
速めるため、それぞれのラチェット21a,21bに作用する
遠心力が高まり、リタンスプリング20の付勢力に抗して
回転体18の外周方向に押しやられ、カム17との係合が外
れ、またモータ12を停止すると、カム17とラチェット21
a,21bとは係合が外れているため通常のエンジン運転状
態になる。
エンジンを停止させると、急速に回転が低下し、ラチ
ェット21a,21bに作用する遠心力も弱くなるため、リタ
ンスプリング20によりラチェット21a,21bは内方(中心
方向)に押しやられ、カム17と係合するが、ワンウエイ
クラッチ15がすべり方向に回転するため減速ギヤ7トギ
ヤ14eのみが空転して、その後、エンジンは完全に停止
する。なお、エンジンの回転方向には前記の通りラチェ
ット21a,21bとカム17が咬合っていても、空転するため
エンジンが着火直後に一時的に係合が保持されても何ら
問題はない。
次に、リコイルスタータの動作については、従来と同
じであるので省略する。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように構成されているので、
エンジン始動時の回転変動に対し、ラチェットとカムの
咬合が、エンジンが着火するまで保持されるため、エン
ジンの回転が低下を始めるとすぐにモータ側の回転が追
付き回転力を与えるため、エンジンの極端な回転の低下
がなくなり着火性がよく、また衝突も起さないため、各
部にかかる負担も軽減され、衝撃音もなく、スムーズな
始動が可能となる等の大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明始動装置の一実施例を示す断面図、第2
図は第1図のA−A断面図、第3図、第4図はそれぞれ
減速ギヤのカムと回転体の対をなすラチェットとの係合
部の実施例を示す正面図、第5図は第4図の断面図、第
6図は同じく従来の係合部を示す正面図である。 1……スタータケース、2……クランクケース、3……
支軸、4……リール、5……ロープ、6……ゼンマイ、
7……減速ギヤ、11……モータ固定台、12……モータ、
13……モータ軸、14a〜14b……減速用ギヤ、15……ワン
ウエイクラッチ、16……クランク軸、17……カム、18…
…回転体(プーリ)、19……ピン、20……リタンスプリ
ング、21a……駆動ラチェット、21b……従動ラチェッ
ト、22……止輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 繁一 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作 所内 (72)発明者 小林 芳雄 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作 所内 (72)発明者 高倉 清 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作 所内 (72)発明者 八重沢 栄二 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作 所内 (56)参考文献 特開 昭63−285263(JP,A) 実開 平1−166766(JP,U) 実開 平1−76563(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】始動用モータと減速機構の一部にワンウエ
    イクラッチを有し、遠心ラチェットにて回転を伝達する
    小型エンジンの始動装置において、エンジンのクランク
    軸(16)に固定された回転体(18)に、内方にばね(2
    0)で付勢された対をなす遠心ラチェット(21a,21b)が
    減速ギヤー(7)と同軸に設けられたカム(17)と始動
    回転方向と逆方向にもそれぞれ係合するよう取付けた小
    型エンジンの始動装置。
JP63266928A 1988-10-22 1988-10-22 小型エンジンの始動装置 Expired - Fee Related JP2532927B2 (ja)

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