JPS6251755A - 車両用リコイルスタ−タ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、ローブを引っ張ってエンジンを始動するよ
うにした車両用リコイルスタータ装置に関する。

〔発明の技術的前頭とその問題点〕

自動２輪車その他比較的小型の車両で番、上、エンジン
始動用にリコイルスタータ装置を用いるものが多く、ま
たこの場合、自動クラッチ形式の伝導系が多く組合され
ている。リコイルスタータ装置の操作はローブを手で引
き出すので、このときは車両を充分に制御できる態勢に
なく、始動と同時に車両が飛び出すのを防ぐ手段を講す
る必要がある。これには、制動装置特にパーキングブレ
ーキが作動していない限り、リコイルスタータ装置が作
動しないようにしたものが一般的である。

従来においては、リコイルスタータ装置をクランク軸の
一端部に同心に配置しである。この場合、リール上に配
したドライブ爪が遠心方向へ飛び出してクランク軸上の
ドリブンハウジングのラチェツト溝に係合して回転を伝
えるが、通常時はスプリングによってドライブ爪が求心
方向に格納されていて、車両の制動装置が動いていると
ぎにのみ、その操作部材などに連動してドライブ爪を遠
心方向へ押し出して」二記ドリブンハウジングとの係合
ができるようになっている。しかし、構造が複雑で組付
や調整がむつかしくコストアップになるばかりか、誤作
動により始動性を損うという問題があった。

一方、上記のようにリコイルスタータ装置をクランク軸
端に配備したものではエンジン横ｒｌＪが長大化してラ
イディング上などに不具合が生じるので、クランク軸に
スタータドリブンギアを固定し、その外周方向に離して
リコイルスタータ装置を配置し、装ｊα内に組込んだス
タータドライブギアが始動回転と同時に軸方向へ飛び出
して上記スタータドリブンギアに噛合うようにしたもの
が用いられる。エンジン横１】がコンパクトになると同
時に、■ベルト自動変速装置中央部のデッドスペースを
有効利用できる。この場合は、従来用いた始動時の車両
飛出し防止機構をそのまま利用することができない。

〔発明の目的〕

この発明は、上記のような問題点に鑑み、スタータドラ
イブギア飛出し型のリコイルスタータ装置において、始
動時の車両の飛出しを防ぐと共に、その防止曙構を極め
て簡素化させて信頼性を高めるようにした車両用リコイ
ルスタータ装置を提供することを目的とする。

（発明のａ要） 上述目的を達成Ｊるため、この発明は、リールと一体回
転するスタータドライブ軸に、リールの正逆回転によっ
て軸方向に進退して正逆回転を伝えられるようにしたス
タータドライブギアを＠装し、そのスタータドライブギ
アの前方にクランク軸に固定したスタータドリブンギア
を配置して、始動時リールの正回転によって前進したス
タータドリブンギアがスタータドリブンギアに噛合して
クランク軸を駆動するようにしたリコイルスタータ装置
において、上記スタータドライブギアの直ぐ前方位置に
ストッパ部材を設置し、車両の制動配置が作動している
とき、その操作部材に連動して上記ストッパ部材がスタ
ータドライブ１！アの前進範囲外へ移動ザるように構成
したことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の実施例を示す図に就いて説明する。

第１図は自動２輪車に搭載されたエンジン伝導系の一部
を承り展開平面図である。クランク軸１の一端部にＶベ
ルト自動変速機のドライブＶプーリ２が軸装され、ミツ
シコンケース３後部に軸装されたドリブンＶプーリ４と
の間にＶベルト５を懸架して一次伝導を行なう。そのド
リブンＶプーリ４の支軸６の回転は、遠心シュ一式発進
クラッチ７を介してドリブン’Ｎ１８に伝えられ、さら
に減速ギア表置９を介して出力軸１０に伝えられる。

出力軸１０にはドライブスプロケット丁７１１が固定さ
れ、ヂエーンを介して後輪を駆動する。

上記ドライブＶプーリ２は固定フェース２ａと可動フェ
ース２ｂで構成され、可動フェース２ｂの背後に遠心ロ
ーラ１２が接する。１３は遠心ローラ１２のリアクショ
ンプレートである。ドリブンＶプーリ４も固定フェース
４ａと可動フェース４ｂに分割され、可動フェース４ｂ
背面に抑圧スプリング１４が弾装される。また可動フェ
ース４ｂと支軸６との間にトルクカム装置１５が介装さ
れる。上記は一般的なＶベル１へ自動変速機と同様の構
成になり、ドライブ側の遠心力（増速）とドリブン側の
スプリング弾力および負荷（減速）とが■ベルト５を挟
んでバランスしながら自動的に変速するものである。上
記ドライブＶプーリ固定フェース２ｂの外周にはスター
タドリブンギア１６が形成される。

一方、ドライブＶプーリ２どドリブン■プーリ４との間
のミッションケースカバー１７にリコイルスタータ装置
が設置される。このリコイルスタータ装置は、支軸１８
に軸支されたリール１９どスタータドライブギア２０と
によって構成される。

リール１９は渦巻スプリング２１が弾装されると共に外
周にロー１２２が数回捲き付けられている。

ローフ２２を引き出すとリール１９が回転し、同時に渦
巻スプリング２１が捲かれて蓄力し、ロー１２２を離す
と、その蓄力によってリール１９が逆回転してローフ２
２を捲き込む。リール１９の中心にはスタータドライブ
軸２３が延設され、その上にヘリカルスプライン２４を
介して上記スタータドライブギア２０が軸支される。ス
タータドライブギア２０は歯部が前記スタータドリブン
ギア１６歯部の側方に位置し、またフリクションスプリ
ング２５によって軽く制動されている・。始動時日−１
２２を引っ張ってスタータドライブ軸２３を正回転させ
ると、ヘリカルスプライン２４とフリクションスプリン
グ２５の作用により、スタータドライブギア２０が軸方
向に前進してスタータドリブンギア１６と噛合う。同時
にスタータドライブギア２０はスラストワッシャ２６に
よって前進を阻止されてスタータドライブ軸２３と一体
回転するようになり、ドライブ・Ｖプーリ２すなわちク
ランク軸１を駆動する。渦巻スプリング２１によってリ
ール１９が逆回転するとき、あるいは始動によりスター
タドリブンギア１６から逆に回転を伝えられると、スタ
ータドライブギア２０は直ちに後退してスタータドリブ
ンギア１６との噛合を解く。

次に、第２図、第３図にも示すようにリコイルスタータ
装置に近接してミッションケースカバー１７に突設した
取着ボス２６にボルト２７によってストップレバー２８
が揺回自在に軸支される。

このストップレバー２８は、通常時は、その先端部が上
記スタータドライブギア２０の直ぐ前方に位置するよう
に設定されている。すなわち２９はそのストッパを示し
、自重もしくは図示しないスプリングの力によってスト
ップレバー２８が接して上記姿勢を保つ。また、ストッ
プレバー２８には、車両の制動装置あるいはパーキング
ブレーキの操作レバーなどに連係したリモートコントロ
ールワイヤ３０が接続され、車両が制動されたときに上
方へ揺回して、先端部がスタータドライブギア２０の前
方域から外方へ脱出するように設定されている。さらに
このストップレバ−２８先端部はある程度の巾を持って
いる。

以上の構成により、車両を制動していない限り、ストッ
プレバー２８がスタータドライブギア２０の直ぐ前方に
位置してその前進を阻止するので、リコイルスタータ装
置を操作してもスタータドライブギア２０とスタータド
リブンギア１６が噛合わず、エンジン始動ができない。

このときスタータドライブギア２０はその場で回転し、
リコイルスタータ装置は空まわりする。車両を制動する
とストップレバー２８が外されるので、始動可能になる
。始動後エンジン回転上昇による発進クラッチ７の結合
や連れ回り現象によって駆動輪に駆動力が作用しても、
この場合は必ず制動されているので、不用意に車両が走
り出すことがない。

ストップレバー２８先端に巾があるのは、始動可能にな
ってスタータドライブギア２０が前進しているときに、
ストップレバー２８が復帰しようとすることがあっても
、外周部に衝合してスタータドライブギア２０の裏側へ
納まらないようにしたものである。ストップレバー２８
が裏側へ入ればスタータドライブギア２０が復帰できな
いので、エンジン動力を受けてリコイルスタータ装置が
破損することが考えられ、これを予め防いで置くためで
ある。

なお、ストップレバーの形状、設置位置などに限定はな
く、レバーに代えて進退するストップビン、揺回するカ
ムなど、ストップ作用を有効、無効にする公知の機構を
用いてもよい。

〔発明の効果〕

以上の通り、この発明に係る車両用リコイルスタータ装
置は、スタータドライブギア飛出し式のものにおいて、
車両の制動装置に連係して出没するストッパ部材をスタ
ータドライブギアの前方に設置し、常時はスタータドラ
イブギアの前進を阻止し、車両が制動されているときに
のみ回避して前進を許してクランク軸を駆動できるよう
にしたもので、始動時には必ず車両は制されていて、始
ｖＪＩの不用意な飛出しを防ぐ。従来に設置されたこの
種の安全装置に比べ極めて単純な動きをするストッパ部
材を加えるだけのＩ！Ｊｌ）ｉな構造でよく、生産性、
組付性がよく、コスト上も右利である。

同時にエンジン巾を縮小してライディングなどに有効な
スタータドライブギア飛出し式リコイルスタータ装置の
機能を高め、その実用化に大いに役立つ効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示ザ自動２輪車エンジン伝
導系の一部の展開平面図、第２図は同第１図Ａ−Ａ矢視
の要部の拡大した側面図、第３図は同第２図Ｂ−Ｂ矢視
平面図である。 １・・・クランク軸、２・・・ドライブＶプーリ、１６
・・・スタータドリブンギア、１つ・・・リール、２０
・・・スタータドライブギア、２１・・・渦巻スプリン
グ、２２・・・ローブ、２３・・・スタータドライブ軸
、２４・・・ヘリカルスプライン、２８・・・ストップ
レバー（ストッパ部材）、３０・・・リモートコントロ
ールワイヤ。 第　３　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リールと一体回転するスタータドライブ軸に、リールの
   正逆回転によって軸方向に進退して正逆回転を伝えられ
   るようにしたスタータドライブギアを軸装し、そのスタ
   ータドライブギアの前方にクランク軸に固定したスター
   タドリブンギアを配置して、始動時リールの正回転によ
   って前進したスタータドライブギアがスタータドリブン
   ギアに噛合してクランク軸を駆動するようにしたリコイ
   ルスタータ装置において、上記スタータドライブギアの
   直ぐ前方位置にストッパ部材を設置し、車両の制動装置
   が作動しているとき、その操作部材に連動して上記スト
   ッパ部材がスタータドライブギアの前進範囲外へ移動す
   るようにしたことを特徴とする車両用リコイルスタータ
   装置。