JPH06330995A - ベルトコンバータ - Google Patents

ベルトコンバータ

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JPH06330995A
JPH06330995A JP12118993A JP12118993A JPH06330995A JP H06330995 A JPH06330995 A JP H06330995A JP 12118993 A JP12118993 A JP 12118993A JP 12118993 A JP12118993 A JP 12118993A JP H06330995 A JPH06330995 A JP H06330995A
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belt
sheave
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fixed sheave
fixed
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牧三 平田
Hidetoshi Kako
英俊 加来
Takahito Takano
恭人 高野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】全速度域でのエンジンブレーキを可能にすると
同時に、ギヤチェンジのシフト操作力の軽減及びクリー
プ現象の低減を目的としている。 【構成】 駆動側プーリ1の固定シーブ10は、駆動軸
6に回転自在に嵌合すると共に、駆動軸6への正回転方
向へのトルク伝達のみを可能とするワンウェイクラッチ
36を備えている。可動シーブ11は固定シーブ10か
ら離れる方向にリターンばね30により付勢されてい
る。アイドリング時にフライウェイト21による押付荷
重と協同して可動シーブ11をVベルト3の側面に押し
当てる補助ばね42を設け、固定シーブ10と駆動軸6
の間に、固定シーブを回転方向に結合するかみ合い機
構、すなわちドグ歯40の機構を設けている。これによ
り、アイドリング回転時もエンジンブレーキが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動二輪車や四輪バ
ギー車等に無段変速機として備えられるベルトコンバー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、本願発明を適用したベルトコン
バータの全体平面図を示しており、まずこの図1を利用
して、ベルトコンバータの概要を説明する。
【0003】ベルトコンバータは、コンバータカバー4
内に収納され、駆動側プーリ1と、従動側プーリ2と、
それらに亘り巻き掛けられたVベルト3から構成されて
おり、駆動側プーリ1は、エンジンE等の出力軸5に結
合された駆動軸6と、該駆動軸6に軸方向に固定された
固定シーブ10と、軸方向移動自在な可動シーブ11等
から構成されている。従動側プーリ2は、ミッションM
等に接続された従動軸13と、該従動軸13に軸方向に
固定された固定シーブ15と、軸方向移動自在な可動シ
ーブ16等から構成され、該可動シーブ16は、図示し
ない付勢ばねにより固定シーブ側へ付勢され、従動側プ
ーリ2の実効半径を最大径に保持するようになってい
る。なお、従動側プーリ2の固定シーブ15と可動シー
ブ16の配置は、駆動側プーリ1の固定シーブ10と可
動ーブ11の配置とは、軸方向に逆に配置されている。
【0004】駆動プーリ1の可動シーブ11の後部に
は、遠心式送風ファン50が固着されており、該送風フ
ァン50の中央空気吸気口51に対応してコンバータカ
バー4には、空気取入口52が形成されている。
【0005】図4は、駆動側プーリ1の従来例の縦断面
図を示しており、仮にエンジンEの配置側を軸方向の前
側とすると、固定シーブ10は駆動軸6の軸方向前端部
に、駆動軸6と常に一体回転するように螺着されると共
に、ストッパリング等により軸方向移動不能に固定さ
れ、後面に緩やかな円錐状のベルト挟持面10aを有し
ている。
【0006】一方、可動シーブ11は、固定シーブ10
のベルト挟持面10aに軸方向に対向するベルト挟持面
11aを有すると共に、後方へ延びる筒状のケース部1
1bが一体に形成されており、駆動軸6に対して軸方向
移動自在に嵌合している。ケース部11bの後端には、
カバー20が固着され、ケース部11b内には、フライ
ウェイト21、スパイダ22及びローラ23等からなる
フライウェイト機構が装備されている。
【0007】スパイダ22は、駆動軸6にスプライン嵌
合すると共に締付管25とワッシャー24及び締付ボル
ト26により、軸方向移動不能に固定され、常に駆動軸
6と一体回転するようになっている。
【0008】スパイダ22の半径方向外方端部には、ト
ルク伝達用の係合部22aが円周方向に等間隔をおいて
複数個形成されており、該係合部22aには、ケース部
11bの軸方向溝29が軸方向移動自在に係合してい
る。これにより、可動シーブ11は、軸方向に移動自在
であって、かつ、常に駆動軸6と一体回転するようにな
っている。
【0009】フライウェイト21は、円周方向に等間隔
をおいて複数個配置されると共に、ピン27を介して半
径方向拡開自在にスパイダ22に支持されており、駆動
軸回転による遠心力に応じて、図4の閉じ状態から半径
方向外方に開くようになっている。
【0010】ローラ23は、フライウェイト21に対応
するように複数個配置されると共に、可動シーブ11の
後面に一体形成されたボス28の後端に支持されてお
り、各ローラ23に、各フライウェイト21のカム面2
1aが当接している。
【0011】スパイダ22とカバー20の間にはリター
ンばね30が縮設され、これにより、可動シーブ11を
軸方向の後方に付勢し、図4のように、回転停止時に、
可動シーブ11をベルト3から一定距離離れさせてい
る。これによりクラッチ切り状態を維持している。すな
わち、Vベルト3が緩んだ状態に維持している。その他
の先行技術として特開昭60−136652号がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図4の構造では、エン
ジン回転数が、高回転数からエンゲージ回転数(約14
00rpm)までは、両シーブ10,11とベルト3との
間のトルク伝達が可能なので、エンジンブレーキを利用
することはできる。しかし、エンゲ−ジ回転数より小さ
い回転数、たとえば、アイドリング回転数(900〜1
000rpm)では、Vベルト3が緩んだ状態であるの
で、両シーブ10,11とVベルト3の間の動力伝達は
なく、したがってエンジンブレーキは利用できない。
【0013】この対策として、可動シーブ11が最も後
退したときでもVベルト3を張った状態となるように構
成すると、エンジンブレーキは略全速度域で利用できる
ようにはなるが、今度は、次のような課題が生じる。
【0014】アイドリング回転時においても、Vベルト
にエンジントルクがかかっているため、ギヤのシフト操
作が重くなると共に、ベルトの摩耗が速くなる。アイド
リング回転時に、前進又は後進に入れた場合に、クリー
プ現象が発生する。
【0015】本願発明の目的は、上記各従来例の課題
を、同時に解消しうるベルトコンバータを提供すること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明は、駆動側プー
リと従動側プーリに亘りVベルトを巻き掛け、各プーリ
の実効半径を変更することにより変速比を調整するベル
トコンバータであって、駆動側プーリとして、駆動軸に
軸方向に固定された固定シーブと、該固定シーブに対向
配置されると共に駆動軸に軸方向移動可能かつ回転方向
に固定された可動シーブと、可動シーブを固定シーブか
ら離れる方向に付勢するリターンばねと、駆動軸回転に
比例した遠心力によりリターンばねに抗して可動シーブ
を固定シーブ側に移動するフライウェイト機構を備えた
ベルトコンバータにおいて、固定シーブを駆動軸に回転
自在に嵌合すると共に、固定シーブから駆動軸への正回
転方向へのトルク伝達のみを可能とするワンウェイクラ
ッチを設け、アイドリング回転時にフライウェイト機構
による押付荷重と協同して可動シーブをVベルト側面に
押し当てる補助ばねを設け、固定シーブと駆動軸の間に
は、可動シーブが固定シーブ側へ所定距離移動した時に
かみ合って駆動軸と固定シーブを回転方向に直結するか
み合い機構を設けている。
【0017】また、請求項2記載の発明では、可動シー
ブのベルト挟持面のうち、最小半径状態のVベルトの側
面に対応する範囲内であって、Vベルトの芯部材から半
径方向に外れた位置に、トルク逃がし用の凹部を形成し
ている。
【0018】
【作用】アイドリング回転時には、補助コイルばねの作
用により、ベルトを張った状態になっているが、固定シ
ーブを空転状態で駆動軸に嵌合していることにより、V
ベルトへの動力伝達を可動シーブのみからのものとする
ことができ、これにより、シフト操作力を軽減し、ま
た、クリープ現象を抑える。
【0019】エンジン停止時には、リターンばねが補助
コイルばねに打ち勝って、可動シーブ11を、Vベルト
の側面からわずかに離れて位置させる。
【0020】エンジン始動後、アイドリング回転時にお
いては、補助コイルばねの力とフライウェイト機構の遠
心力による押付荷重との合力による可動シーブの側圧に
より、Vベルトは張った状態となる。また、かみ合い機
構は非かみ合い状態であり、固定シーブは、駆動軸に対
して空転状態となっている。したがって、駆動軸からベ
ルトの動力伝達は、可動シーブ側からだけのものとな
り、従動側プーリへのトルク伝達も半分となり、クリー
プ現象が抑えられる。
【0021】さらに、可動シーブに逃がし用の凹部を形
成していることにより、アイドリング回転時のベルト摩
耗を防いでいる。
【0022】エンジン回転数を増加し始め、エンゲージ
回転数まで上昇すると、かみ合い機構がかみ合って、固
定シーブを駆動軸に直結し、トルク伝達容量が正常な容
量に戻る。
【0023】エンジンブレーキ作動時、従動側プーリの
回転速度がエンジン回転数よりも高くなった場合、ワン
ウェイクラッチが接続状態となる。これにより、アイド
リング回転時においても、エンジンブレーキを有効に働
らかせることができる。
【0024】
【実施例】図2は、本願発明を適用したベルトコンバー
タ全体を示す図1のII−II断面拡大図であり、前述の従
来例の図4と同様の部品には同じ符号を付している。ま
た、図4と重複説明になるような構造については、省略
あるいは簡略化して説明する。
【0025】図2において、駆動軸6は、筒状に形成さ
れると共に、エンジンEの出力軸5にスプライン嵌合
し、締付ボルト26及び締付管25により軸方向移動不
能に締め付けられている。
【0026】固定シーブ10は、その内周部に筒状のボ
ス部10bが一体的に螺着されており、該ボス部10b
はニードル軸受34を介して駆動軸6の外周に回転自在
に嵌合している。ボス部10bと駆動軸6の外周面との
間には、固定シーブ10から駆動軸6への正回転方向へ
の動力伝達(トルク伝達)のみを可能とするワンウェイ
クラッチ36が設けられている。上記ニードル軸受34
にはグリースが充填されており、該グリースをシールす
るために、ワンウェイクラッチ36の前側にはオイルシ
ール37が配置されている。
【0027】ワンウェイクラッチ36の後側に配置され
た環状ストッパー板38及びオイルシール37の前側の
係止リング35により、固定シーブ10を、軸方向移動
不能に係止している。
【0028】スパイダ22は、駆動軸6にスプライン嵌
合すると共に、締付ボルト26及び締付管25を利用し
て軸方向に固定されており、外周突起部22aがケース
部11の軸方向溝29(第4図)に軸方向に相対的に移
動可能に係合している。
【0029】スパイダ22と固定シーブボス部10bの
後面の間には、ドグ歯用のホルダー39が配置され、該
ホルダー39は軸方向移動自在に駆動軸6にスプライン
嵌合し、駆動軸6と常に一体回転するようになってい
る。ホルダー39の外周端部には、前方に張り出す環状
押付部39aが形成されており、該環状押付部39a
は、可動シーブ11の後面に形成された環状突起41に
対接している。
【0030】ホルダー39とボス部10bの後端面に
は、かみ合い機構として、互いにかみ合い自在なドグ歯
40が軸方向に隙間をおいて形成され、ホルダー39の
環状押付部39aと後方のスパイダ22の間には、補助
コイルばね42が縮設されている。該補助コイルばね4
2の弾性力により、ホルダー39を前方に付勢し、環状
押付部39aを可動シーブ11の環状突起41に押し当
てている。
【0031】補助コイルばね42は、ドグ歯40をかみ
合わせる機能と、かみ合い状態を保持する機能と、アイ
ドリング回転状態で可動シーブ11をVベルト3の側面
に押付る機能を有している。
【0032】上記各機能を果たすために、補助コイルば
ね42のばね強さは、リータンばね30よりも少し弱く
設定されており、補助コイルばね42のばね力に、アイ
ドリング回転時(約900rpm)におけるフライウェイ
ト21の遠心力による押付荷重が加わった場合に、リタ
ーンばね30のばね荷重に打ち勝って、可動シーブ11
を、図2のように略最小実効半径でベルト3が張られた
状態となるように、Vベルト3の側面に押し付けるよう
になっている。
【0033】なお、エンジン停止時、フライウェイト2
1の遠心力がない場合には、リターンばね30が打ち勝
って、可動シーブ11は、最小実効半径状態のVベルト
3の側面から微小距離(略0に近い隙間が空く程度)、
後退するようになっている。
【0034】両ドグ歯40の間隔は、エンジン回転数が
アイドリング回転数よりも大きくなってエンゲージ回転
数(1400rpm )程度になったときに、かみ合うよう
に設定されている。
【0035】図3において、Vベルト3内の外方端部分
には、軸方向に並列に環状の芯線(芯部材)45が埋め
込まれている。該芯線45はアラミド繊維等でできてい
る。
【0036】可動シーブ11の挟持面11aの内周端部
近傍であって、最小実効半径状態のVベルト3の側面の
うち、上記芯線45よりも内方側の範囲に対応する箇所
には、浅い深さ(たとえば0.5mm程度の深さ)の環状
の逃がし凹部46が形成されている。
【0037】作動を説明する。エンジン停止時には、リ
ターンばね30が補助コイルばね42に打ち勝ってお
り、それにより可動シーブ11は、その挟持面11aが
Vベルト3の側面からわずかに後方へ離れている。すな
わち、クラッチが切れた状態になっている。
【0038】エンジン始動後、アイドリング回転時(9
00〜1000rpm )においては、図2のように、補助
コイルばね42の力にフライウェイト21の遠心力によ
る押付荷重が加わった力が可動シーブ11に作用してお
り、可動シーブ11の挟持面11aの側圧により、Vベ
ルト3は両シーブ10,11間で挟持され、Vベルト3
を張った状態となる。
【0039】図2のアイドリング回転状態において、ド
グ歯40は未だかみ合っておらず、固定シーブ10は、
駆動軸6から分離して空転状態となっている。したがっ
て、Vベルト3が受ける動力は、可動シーブ11側から
だけのものとなり、図1の従動側プーリ2へのトルク伝
達も半分となる。このため、クリープ現象の発生を抑え
ることができる。
【0040】しかも、図3のように、逃がし凹部46を
形成していると、アイドリング時のベルト摩耗も防ぐ。
【0041】エンジン回転数がアイドリング回転数より
も増加し始めると、フライウェイト21の遠心力が増加
することにより、可動シーブ11はローラ23を介して
前方に押され、ベルト3を半径方向外方へと押し広げ、
実効半径を増加させ始める。これとともに、ホルダー3
9は補助コイルばね42により前方に移動する。
【0042】エンジン回転数がエンゲージ回転数(14
00rpm )まで上昇すると、Vベルト3の側面が逃がし
凹部46よりも外方へと移動し、Vベルト3の側面の全
面が可動シーブ11に圧接すると共に、ドグ歯40同士
はかみ合い、固定シーブ10を駆動軸6に対して回転方
向に直結する。これにより、駆動軸6からVベルト3へ
の動力伝達は固定シーブ10も受け持つことになり、ト
ルク伝達容量が正常な容量に戻る。
【0043】エンゲージ回転数からさらに回転数が増加
すると、可動シーブ11はさらに前方へと移動してVベ
ルトの実効半径を増加させ、一方、ホルダー39は、補
助コイルばね42によりドグ歯40同士がかみ合い状態
が保持される。この場合、ホルダー39の軸方向移動は
停止し、押付部39aから可動シーブ11の環状突起4
1は前方に離れていくことになる。
【0044】エンジンブレーキ作動時、すなわち、正回
転中において、図1の従動側プーリ2の回転速度がエン
ジン回転数よりも高くなった場合、ワンウェイクラッチ
36が接続状態となるので、たとえエンジン回転数がエ
ンゲージ回転数より低いアイドリング回転近くになり、
ドグ歯40が非かみ合い状態となっていても、両シーブ
10,11はアイドリング回転数でもVベルト3の側面
に圧接していることから、従動側プーリ2からVベルト
3を介して駆動側プーリ1に伝わる動力(負荷)は、両
シーブ10,11を介して駆動軸6に伝達される。すな
わち、全速度域において、エンジンブレーキは有効に働
く。
【0045】可動シーブ11の逃がし凹部46として
は、たとえば後方へ凹む環状段面にしてもよく、また、
二重あるいは三重の環状溝とすることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、
アイドリング回転時に、フライウェイト21の遠心力と
の協同による補助コイルばね42の作用により、可動シ
ーブ11をベルト側面に圧接してVベルト3の張り状態
を保ち、一方、固定シーブ10はワンウェイクラッチ3
6により、固定シーブ側から駆動軸側への動力伝達のみ
できるようにし、固定シーブ10と駆動軸6の間には、
可動シーブ11が固定シーブ10側へ所定距離移動した
時にかみ合って駆動軸6と固定シーブ10を回転方向に
直結するかみ合い機構、すなわち、ドグ歯40を設けて
いるているので、全速度域でのエンジンブレーキを確保
できると同時に、固定シーブ10を空転状態で駆動軸6
に嵌合することにより、アイドリング回転状態におい
て、可動シーブ11をVベルト3の側面に押し付けてい
るにもかかわらず、チェンジ操作力の軽減及びクリープ
現象の低減を達成できる。
【0047】また、可動シーブ11のベルト挟持面11
aのうち、最小実効半径状態のVベルト3の側面に対応
する範囲内であって、Vベルト3の芯線(芯部材)45
から半径方向に外れた位置に、トルク逃がし凹部46を
形成しているので、アイドリング回転時におけるVベル
ト3の摩耗を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本願発明を適用したベルトコンバータ
全体の平面図である。
【図2】 図1のII−II断面拡大図である。
【図3】 図2の拡大部分図である。
【図4】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 駆動側プーリ 2 従動側プーリ 3 Vベルト 6 駆動軸 10 固定シーブ 11 可動シーブ 21 フライウェイト 22 スパイダ 23 ローラ 30 リターンばね 36 ワンウェイクラッチ 40 ドグ歯(かみ合い機構) 42 補助コイルばね 45 芯線(芯部材) 46 逃がし凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側プーリと従動側プーリに亘りVベ
    ルトを巻き掛け、各プーリの実効半径を変更することに
    より変速比を調整するベルトコンバータであって、駆動
    側プーリとして、駆動軸に軸方向に固定された固定シー
    ブと、該固定シーブに対向配置されると共に駆動軸に軸
    方向移動可能かつ回転方向に固定された可動シーブと、
    可動シーブを固定シーブから離れる方向に付勢するリタ
    ーンばねと、駆動軸回転に比例した遠心力によりリター
    ンばねに抗して可動シーブを固定シーブ側に移動するフ
    ライウエイト機構を備えたベルトコンバータにおいて、
    固定シーブを駆動軸に回転自在に嵌合すると共に、固定
    シーブから駆動軸への正回転方向へのトルク伝達のみを
    可能とするワンウェイクラッチを設け、アイドリング回
    転時にフライウェイト機構による押付荷重と協同して可
    動シーブをVベルト側面に押し当てる補助ばねを設け、
    固定シーブと駆動軸の間には、可動シーブが固定シーブ
    側へ所定距離移動した時にかみ合って駆動軸と固定シー
    ブを回転方向に直結するかみ合い機構を設けていること
    を特徴とするベルトコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルトコンバータにおい
    て、可動シーブのベルト挟持面のうち、最小半径状態の
    Vベルトの側面に対応する範囲内であって、Vベルトの
    芯部材から半径方向に外れた位置に、トルク逃がし用の
    凹部を形成していることを特徴とするベルトコンバー
    タ。
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