JPH1019051A - 動力伝達部のスプライン結合構造 - Google Patents

動力伝達部のスプライン結合構造

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JPH1019051A
JPH1019051A JP8176192A JP17619296A JPH1019051A JP H1019051 A JPH1019051 A JP H1019051A JP 8176192 A JP8176192 A JP 8176192A JP 17619296 A JP17619296 A JP 17619296A JP H1019051 A JPH1019051 A JP H1019051A
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clutch drum
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高志 岡田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • F16D13/68Attachments of plates or lamellae to their supports
    • F16D13/683Attachments of plates or lamellae to their supports for clutches with multiple lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/3023Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure
    • F16H63/3026Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure comprising friction clutches or brakes

Abstract

(57)【要約】 【課題】クラッチドラムとスプライン結合して駆動力伝
達を行う他の回転力伝達部材に対して、小型、軽量化を
図りながらスプライン結合部の面圧を低減させることが
可能な動力伝達部のスプライン結合構造を提供する。 【解決手段】クラッチドラム42の内周部にスプライン
部を形成し、このクラッチドラムの内径側に前記スプラ
イン部の軸方向中央部でスプライン結合するクラッチ部
材44、46が配設されている。また、前記スプライン
部の軸方向端部でスプライン結合する他の回転力伝達部
材56が配設されている。そして、クラッチドラム42
の軸方向端部側の端部スプラインキー42a1 のスプラ
イン高さT 2 を、軸方向中央部の中央部スプラインキー
42b1 のスプライン高さT3 より大きな寸法とした。
そして、他の回転力伝達部材のスプライン部のスプライ
ン高さを、第1スプライン部のスプライン高さT2 と同
一寸法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力伝達部のス
プライン結合構造に関し、特に、内周にスプライン溝を
形成したクラッチドラムに、クラッチ部材と他の回転力
伝達部材をスプライン結合させた動力伝達部のスプライ
ン結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、例えば特開昭
60−8442号公報に開示した動力伝達部が知られて
いる この技術は、図4に示すように、入力軸2に、第1遊星
歯車組4、第2遊星歯車組6が同軸に配設されている。
第1遊星歯車組4にあっては、サンギヤ4Sが図示しな
いバンドブレーキにより適宜固定可能とされ、キャリア
4Cが、図示しないクラッチにより適宜入力軸2に結合
可能とされているとともに、ワンウェイクラッチ8を介
してトランスミッションケース10に固定可能とされて
いる。また、リングギヤ4Rは、第2遊星歯車組6のキ
ャリア6Cに結合している。そして、第2遊星歯車組6
は、サンギヤ6Sが入力軸2にスプライン結合され、キ
ャリア6Cが出力ギヤ12にスプライン結合されてい
る。
【0003】さらに、第2遊星歯車組6のリングギヤ6
Rは、このリングギヤ6Rの外周に係合している多板ク
ラッチ部材14、この多板クラッチ部材14の外周に係
合しているクラッチドラム16、前記ワンウェイクラッ
チ8のインナーレース18を介して第1遊星歯車組4の
サンギヤ4Sと適宜結合可能とされている。
【0004】すなわち、前記クラッチドラム16の内周
にはスプライン部が形成され、リングギヤ6Rの外周に
もスプライン部が形成されている。そして、前記多板ク
ラッチ部材14は、外周に外歯を形成した複数枚のドリ
ブンプレートと内周に内歯を形成した複数枚のドライブ
プレートを交互に配置した構成としており、ドリブンプ
レートの外歯をクラッチドラム16のスプライン部にス
プライン結合して軸P方向に摺動自在とし、ドライブプ
レートの内歯をリングギヤ6Rのスプライン部にスプラ
イン結合して軸P方向に摺動自在としている。
【0005】そして、前述したインナーレース18の外
径端部にも外周歯18aが形成されており、クラッチド
ラム16のスプライン部にスプライン結合されている。
そして、シリンダ室20内への作動油供給によってクラ
ッチドラム16内に配設したピストン22が図の右側に
移動すると、多板クラッチ部材14を構成しているドリ
ブンプレート及びドライブプレートどうしが締結し、第
1遊星歯車組4のサンギヤ4Sに伝達された回転力が、
インナーレース18、クラッチドラム16、多板クラッ
チ部材14を介して第2遊星歯車組6のリングギヤ6R
に伝達されるようになっている。なお、図中符号22a
は、シリンダ室20内への作動油供給が停止したとき
に、付勢力によってピストン22を軸P方向の左側に戻
すリターンスプリングである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4で示し
た構造では、前述したようにクラッチドラム16のスプ
ライン部にインナーレース18の外周歯18aがスプラ
イン結合されているが、その外周歯18aの歯幅(図4
に示すように軸P方向に沿う厚さ方向の寸法)T 1 が大
きな寸法に設定され、外周歯18aとクラッチドラム1
6のスプラインキーとの接触面積を増大させている。こ
れにより、回転力伝達の際に外周歯18aの接触面に作
用する圧力(以下、面圧と称する。)が低下するので外
周歯18aの強度確保が楽になる。しかしながら、外周
歯18aの歯幅を大きくすると、その分インナーレース
18の厚みまでも増大するので小型、軽量化の面で問題
がある。
【0007】また、図4の従来構造では、外周歯18a
の右側側面と係合するスナップリング24によってクラ
ッチドラム16が軸P方向の左側に移動するのを規制し
ているが、この逆方向、すなわち軸P方向右側へのクラ
ッチドラム16の移動は何等規制されていない。このた
め、例えば、クラッチドラム16が軸P方向の右側へ移
動し、前述したスナップリング24と外周歯18aの右
側側面とが離間した状態から、リターンスプリング22
aの弾性復元力の作用によってピストン22と共にクラ
ッチドラム16が軸P方向左側に移動すると、スナップ
リング24と外周歯18aとが接触する際に異音が発生
し、運転者に違和感を与えるおそれがある。
【0008】そこで、この発明は上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、第1の目的は、ク
ラッチドラムとスプライン結合して駆動力伝達を行う他
の回転力伝達部材を、小型、軽量化を図りながらスプラ
イン結合部の面圧を低減する構造とすることにあり、第
2の目的は、上記目的に加えてクラッチドラムの軸方向
の移動を規制することが可能な動力伝達部のスプライン
結合構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、軸回りに回転し、内周部に前記
軸に沿ってスプライン部を形成したクラッチドラムと、
このクラッチドラムの内径側に配設され、前記スプライ
ン部と軸方向中央部においてスプライン結合するクラッ
チ部材と、前記スプライン部の軸方向端部においてスプ
ライン結合し、前記クラッチドラムの回転力が伝達され
る他の回転力伝達部材とを備えた動力伝達部のスプライ
ン結合構造において、前記クラッチドラムの軸方向端部
に形成した第1スプライン部のスプライン高さを、軸方
向中央部に形成した第2スプライン部のスプライン高さ
より大きな高さ寸法とするとともに、前記他の回転力伝
達部材のスプライン部のスプライン高さを、前記第1ス
プライン部のスプライン高さと同一寸法に形成した。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の動力伝達部のスプライン結合構造において、前記第
1スプライン部に、そのスプライン溝の少なくとも一部
を端部から軸方向に沿って切り欠くことによって切欠き
部を形成するとともに、前記切欠き部に対応する他の回
転伝達部材のスプライン部に、径方向外方に突出して前
記切欠き部内を通過する係合外歯を形成した。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2
記載の動力伝達部のスプライン結合構造において、前記
第1スプライン部の最端部にスナップリングを装着し、
当該スナップリングと、前記切欠き部の軸方向を向く切
欠き面とで、前記係合外歯を軸方向から挟み込む構造と
した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、車両自動変速機の動力伝
達部の一部を示すものであり、図示しない変速機ケース
内に入力軸30及び出力軸32が、軸P回りに回転可能
に配設されている。入力軸30の図示しない左端部に
は、トルクコンバータの回転力が伝達される。
【0013】また、入力軸30上には、第1遊星歯車組
34及び第2遊星歯車組36が同軸に配設されている。
第1遊星歯車組34は、サンギヤ34S、ピニオン34
P及びリングギヤ34Rとを備えている。そして、ピニ
オン34Pを回転自在に支持するピニオンシャフト34
Psの両端部を相対回転不可能に保持する。また、プラ
ネットキャリア34Cは、この内径部が入力軸30に相
対回転可能に同軸に配設されたプラネットシャフト35
にスプライン結合されている。
【0014】また、第2遊星歯車組36は、内径部が入
力軸30にスプライン結合したサンギヤ36S、ピニオ
ン36P及びリングギヤ36Rを備えている。そして、
ピニオン36Pを回転自在に支持するピニオンシャフト
36Psの両端部を、プラネットキャリア36Cに相対
回転不可能に保持する。プラネットキャリア36Cは、
その内径部が出力軸32にスプライン結合され、プラネ
ットキャリア36Cの第1遊星歯車組34側が、第1遊
星歯車組34のリングギヤ34Rの内周に固着されてい
る。
【0015】そして、第2遊星歯車組36のリングギヤ
36Rの外周には、自動変速機の摩擦要素の一部を構成
するフォワードクラッチ40が、駆動力伝達が断続可能
となるように接続している。
【0016】すなわち、フォワードクラッチ40は、第
2遊星歯車組36のリングギヤ36R及びクラッチドラ
ム42間の駆動力伝達を断続するためのクラッチであっ
て、リングギヤ36Rの外周面に形成したスプライン部
に、内周に内歯を形成した複数のドライブプレート44
が軸P方向に摺動自在にスプライン結合されているとと
もに、クラッチドラム42の内周面に形成したスプライ
ン部に、外周に外歯を形成したドリブンプレート46が
複数のドライブプレート44間に交互に入り込んだ状態
で軸P方向に摺動自在にスプライン結合されている。な
お、図中符号45はリテーニングプレートであり、符号
47は、リテーニングプレート45を軸方向から係止す
るスナップリングである。
【0017】そして、車両前進時にシリンダ室48内に
作動油が供給されると、クラッチドラム42内に配設さ
れたピストン50が軸P方向の左側に移動し、ピストン
50の押圧によってドライブプレート44及びドリブン
プレート46間が締結状態となり、リングギヤ36R及
びクラッチドラム42間で回転力の伝達が行われるよう
になっている。また、車両前進時以外は、リターンスプ
リング52の付勢力によってピストン50が軸P方向の
右側に移動し、ドライブプレート44及びドリブンプレ
ート46間が解放状態となるので、リングギヤ36R及
びクラッチドラム42間の回転力伝達は行われない。
【0018】ここで、前述した第1遊星歯車組34のリ
ングギヤ34Rの外周には、リングプラネットキャリア
34Cの一部を構成している円筒形状のキャリア部材5
6が配置されており、このキャリア部材56の外周部
は、クラッチドラム42の端部内周側とスプライン結合
している。
【0019】すなわち、図2は、クラッチドラム42の
内周にスプライン結合しているフォワードクラッチ40
及びキャリア部材56の外周部を示す要部拡大図であ
る。そして、図2の左側に位置してキャリア部材56の
外周部と係合するクラッチドラム42の部材を端部スプ
ラインキー42a1 と称し、この端部スプラインキー4
2a1 の径方向の寸法(以下、スプライン高さと称す
る。)T2 とし、同図の右側に位置してフォワードクラ
ッチ40と係合しているクラッチドラム42の部材を中
央部スプラインキー42b1 と称し、この中央部スプラ
インキー42b 1 の径方向の寸法(以下、スプライン高
さと称する。)をT3 とすると、端部スプラインキー4
2a1 のスプライン高さT2 の方が、中央部スプライン
キー42b1 のスプライン高さT3 より大きい寸法に形
成されている(T2 >T3 )。これにより、端部スプラ
インキー42a1 間に形成された端部スプライン溝42
2 のスプライン高さも、中央部スプラインキー42b
1 間のスプライン溝(図示せず)のスプライン高さより
大きな寸法とされている。
【0020】一方、キャリア部材56の外周部は、図3
に示すように、スプライン高さを大きくした外歯56a
及び歯溝56bが交互に形成されており、前述したクラ
ッチドラム42の端部スプラインキー42a1 及び端部
スプライン溝42a2 とスプライン結合している。これ
により、互いに対向している端部スプラインキー42a
1 、外歯56aどうしの接触面積は増大している。
【0021】ここで、クラッチドラム42には、端部ス
プライン溝42a2 の一部を端部から軸P方向の右側に
向けて切り欠くことによって切欠き部60が形成されて
いる。また、前記切欠き部60に対応するキャリア部材
56の外周部には、切欠き部60内を通過して切欠き部
60よりさらに径方向外方に突出する係合外歯56cが
形成されている。
【0022】この係合外歯56cの周方向の面56c1
は、切欠き部60の周方向を向く面60a及びこの面6
0aと連続する端部スプラインキー42a1 と同形状と
され、それらに面接触状態で当接可能とされている。ま
た、係合外歯56cの軸Pに直交する面56c2 は、切
欠き部60の軸P方向を向く切欠き面60bに面接触状
態で当接可能とされている。
【0023】さらに、クラッチドラム42の各端部スプ
ラインキー42a1 には、キャリア部材56の外周部よ
り先端側に位置する頂部に周溝が形成されており、これ
ら周溝内にスナップリング62が装着されている。
【0024】そして、クラッチドラム42が軸P回りに
回転すると、このクラッチドラム42の端部スプライン
キー42a1 と接触面積を増大させてキャリア部材56
の外歯56aがスプライン結合しているので、クラッチ
ドラム42の回転力がキャリア部材56に伝達され、キ
ャリア34Cも軸P回りに回転する。
【0025】上記構成によると、スプライン高さを大き
く設定したクラッチドラム42の端部スプラインキー4
2a1 と、スプライン高さを大きく設定したキャリア部
材56の外歯56aが周方向において対向し、クラッチ
ドラム42が軸P回りに回転すると、トルクを受ける腕
の長さが長くなって受ける力が小さくなると共に、径の
増大に伴って端部スプラインキー42a1 及び外歯56
aが接触面積を増大させて噛み合うので、外歯56aの
接触面に作用する圧力(面圧)が低下する。また、クラ
ッチドラム42の一部に形成した切欠き部60内に、径
方向外方に突出しているキャリア部材56の係合外歯5
6cが位置しており、クラッチドラム42が軸P回りに
回転する際に、係合外歯56cの周方向の面56c
1 が、切欠き部60の周方向を向く面60a及びこの面
60aと連続する端部スプラインキー42a1 の側面に
当接して接触面積を増大させて噛み合うので、さらに外
歯56aの接触面に作用する圧力(面圧)が低下する。
【0026】したがって、図4に示した従来構造と同様
にキャリア部材56の厚みを増大させなくても、キャリ
ア部材56の外歯56aの強度が増大する構造となり、
キャリア部材56の小型、軽量化を図ることができる。
【0027】また、クラッチドラム42の切欠き部60
に突出しているキャリア部材56の係合外歯56cは、
この係合外歯56cより先端側の各端部スプラインキー
42a1 の頂部に装着したスナップリング62と、切欠
き部60の軸P方向を向く切欠き面60bとに挟み込ま
れている。このため、クラッチドラム42は、軸P方向
の左側へ移動しようとすると、切欠き部60の切欠き面
60bが係合外歯56cに当接するのでその移動が規制
され、軸P方向の右側へ移動しようとすると、スナップ
リング62が係合外歯56cに当接するのでその移動が
規制される。このように、クラッチドラム42の軸P方
向の移動を規制した構造となっているので、他の部材と
クラッチドラム42との接触による異音が発生せず、運
転者などに違和感を与えない。しない。
【0028】なお、端部スプラインキー42a1 及び端
部スプライン溝42a2 が本発明の第1スプライン部に
対応し、中央部スプラインキー42b1 が本発明の第2
スプライン部に対応し、キャリア部材56が本発明の他
の回転力伝達部材に対応する。
【0029】また、本実施形態では、クラッチドラム4
2に一つの切欠き部60を形成し、この切欠き部60に
対応するキャリア部材56の一部に外歯56cを形成し
たが、本発明の要旨がこれに限るものではなく、複数の
切欠き部60及び外歯56cを形成しても、同様の作用
効果を得ることができる。
【0030】また、本実施形態では、フォワードクラッ
チ40に係わるクラッチドラム42及びキャリア部材5
6のスプライン結合について説明したが、他のクラッチ
構造に本発明の構造を適用しても、同様の作用効果を得
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る動
力伝達部のスプライン結合構造によると、クラッチドラ
ムの軸方向端部に形成した第1スプライン部のスプライ
ン高さを、クラッチドラムの軸方向中央部に形成した第
2スプライン部のスプライン高さより大きな高さ寸法と
するとともに、他の回転力伝達部材のスプライン部のス
プライン高さを、前記第1スプライン部のスプライン高
さと同一寸法に形成したので、クラッチドラムが回転す
る際に、第1スプライン部と他の回転力伝達部材のスプ
ライン部とが接触面積を増大させた状態で噛み合い、他
の回転力伝達部材のスプライン部の接触面に作用する圧
力(面圧)が低下する。これにより、他の回転力伝達部
材の厚みを増大させなくてもスプライン部の強度が増大
するの、他の回転力伝達部材の小型、軽量化を図ること
ができる。
【0032】また、請求項2記載の動力伝達部のスプラ
イン結合構造は、第1スプライン部のスプライン溝の少
なくとも一部を、端部から軸方向に沿って切り欠くこと
によって切欠き部を形成し、切欠き部に対応する他の回
転伝達部材のスプライン部に、径方向外方に突出して前
記切欠き部内を通過する係合外歯を形成したので、クラ
ッチドラムが回転する際には、切欠き部の回転方向を向
く面に、係合外歯の回転方向を向く面が当接する。これ
により、第1スプライン部に対する他の回転力伝達部材
のスプライン部の接触面積が増大するので、他の回転力
伝達部材のスプライン部の接触面に作用する圧力(面
圧)がさらに低下する。これにより、他の回転力伝達部
材のスプライン部の強度をさらに増大させることができ
る。
【0033】さらに、請求項3記載の動力伝達部のスプ
ライン結合構造は、第1スプライン部の最端部にスナッ
プリングを装着し、このスナップリングと切欠き部の軸
方向を向く切欠き面とで係合外歯を軸方向から挟み込ん
でいるので、クラッチドラムの軸方向の移動が規制され
る。これにより、他の部材とクラッチドラムとの接触に
よる異音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の動力伝達部の一部を
示す断面図である。
【図2】本発明のスプライン結合部を示す図1の要部断
面図である。
【図3】本発明の構成部材であるクラッチドラム及び他
の回転力伝達部材のスプライン部を示す図2のIII −II
I 線矢視図である。
【図4】従来の動力伝達部のスプライン結合構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
42 クラッチドラム 42a1 端部スプラインキー(第1スプライン部) 42a2 端部スプライン溝(第1スプライン部) 42b1 中央部スプラインキー(第2スプライン部) 44 ドライブプレート(クラッチ部材) 46 ドリブンプレート(クラッチ部材) 56 キャリア部材(他の回転力伝達部材) 56a 外歯(他の回転力伝達部材のスプライン部) 56b 歯溝(他の回転力伝達部材のスプライン部) 56c 係合外歯 60 切欠き部 60b 切欠き部の軸方向を向く切欠き面 62 スナップリング P 軸 T2 第1スプライン部のスプライン高さ T3 第2スプライン部のスプライン高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸回りに回転し、内周部に前記軸に沿っ
    てスプライン部を形成したクラッチドラムと、このクラ
    ッチドラムの内径側に配設され、前記スプライン部と軸
    方向中央部においてスプライン結合するクラッチ部材
    と、前記スプライン部の軸方向端部においてスプライン
    結合し、前記クラッチドラムの回転力が伝達される他の
    回転力伝達部材とを備えた動力伝達部において、 前記クラッチドラムの軸方向端部に形成した第1スプラ
    イン部のスプライン高さを、軸方向中央部に形成した第
    2スプライン部のスプライン高さより大きな高さ寸法と
    するとともに、前記他の回転力伝達部材のスプライン部
    のスプライン高さを、前記第1スプライン部のスプライ
    ン高さと同一寸法に形成したことを特徴とする動力伝達
    部のスプライン結合構造。
  2. 【請求項2】 前記第1スプライン部に、そのスプライ
    ン溝の少なくとも一部を端部から軸方向に沿って切り欠
    くことによって切欠き部を形成するとともに、前記切欠
    き部に対応する他の回転伝達部材のスプライン部に、径
    方向外方に突出して前記切欠き部内を通過する係合外歯
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の動力伝達部
    のスプライン結合構造。
  3. 【請求項3】 前記第1スプライン部の最端部にスナッ
    プリングを装着し、当該スナップリングと、前記切欠き
    部の軸方向を向く切欠き面とで、前記係合外歯を軸方向
    から挟み込むことを特徴とする請求項2記載の動力伝達
    部のスプライン結合構造。
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