JP4929263B2 - 多板式クラッチ - Google Patents

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本発明は、入力部材に連結されるクラッチアウタと、該クラッチアウタに相対回転不能に係合される複数枚の駆動摩擦板と、それらの駆動摩擦板と交互に配置される複数枚の被動摩擦板と、前記駆動摩擦板および前記被動摩擦板を圧縮して摩擦係合させるべく軸方向に移動可能である押圧部材と、該押圧部材とともに回転するようにして出力軸に着脱可能に固定されるインナー部材と、前記出力軸に固定されるばね受け部材と、前記押圧部材および前記ばね受け部材間に介装されるばねとを備える多板式クラッチに関する。
駆動摩擦板および被動摩擦板を圧縮する押圧部材とともに回転するインナー部材と、前記押圧部材との間にクラッチばねが介装されるばね受け部材とが、軸方向に隣接しつつナットによって出力軸に固定されるようにした多板式クラッチが、特許文献1で既に知られている。
特公平2−569号公報
ところが上記特許文献1で開示される多板式クラッチでは、インナー部材およびばね受け部材が、相互に独立して出力軸に固定されているので、メンテナンス時にインナー部材およびばね受け部材を出力軸から取り外したときには、インナー部材およびばね受け部材がクラッチばねのばね力によって分離してしまったり、組付け時にも組付け性が良くなかったりして、メンテナンス性および組付け性の面で課題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性および組付け性を高めた多板式クラッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、入力部材に連結されるクラッチアウタと、該クラッチアウタに相対回転不能に係合される複数枚の駆動摩擦板と、それらの駆動摩擦板と交互に配置される複数枚の被動摩擦板と、前記駆動摩擦板および前記被動摩擦板を圧縮して摩擦係合させるべく軸方向に移動可能である押圧部材と、該押圧部材とともに回転するようにして出力軸に着脱可能に固定されるインナー部材と、前記出力軸に固定されるばね受け部材と、前記押圧部材および前記ばね受け部材間に介装されるばねとを備える多板式クラッチにおいて、前記インナー部材が、前記出力軸に固定される円筒状のボス部を有し、該ボス部の外周に前記ばね受け部材を取り外し可能に固定する固定ホルダが、前記ボス部に着脱可能に取付けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記固定ホルダが、前記ボス部との間に前記ばね受け部材を挟持するようにして前記ボス部に螺合されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記ボス部の外周に前記ばね受け部材がスプライン係合されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記ボス部に螺合される前記固定ホルダの外端面に、回転操作工具を係合するための係合溝が設けられることを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記固定ホルダが、前記ボス部に螺合されるねじ軸部と、前記ボス部の外周よりも外側方に張り出して前記ねじ軸部の外端部に連設されるフランジ部とを一体に有し、前記ボス部の外周に設けられた段部および前記フランジ部間に前記ばね受け部材が挟持されることを特徴とする。
なお実施の形態のメインシャフト11が本発明の出力軸に対応し、実施の形態の一次被動歯車16が本発明の入力部材に対応し、実施の形態のクラッチインナ18が本発明の押圧部材に対応し、実施の形態の受圧板21が本発明のばね受け部材に対応し、実施の形態のセンターカム22が本発明のインナー部材に対応し、実施の形態のサブクラッチばね36が本発明のばねに対応する。
請求項1記載の発明によれば、出力軸に固定されるインナー部材が備える円筒状のボス部の外周に、該ボス部に着脱可能に取付けられる固定ホルダによってばね受け部材が取り外し可能に固定されるので、メンテナンス時にばねの弾発力によってインナー部材およびばね受け部材が分離することを防止することができ、簡単な構造でインナー部材およびばね受け部材を小組みすることを可能として、取り扱い性、メンテナンス性および組付け性を高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、ボス部との間にばね受け部材を挟持するようにして固定ホルダをボス部に螺合しているので、必要に応じて分解することができ、メンテナンス性を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、ばね受け部材がボス部の外周にスプライン係合されるので、出力軸およびインナー部材の回転に伴うばね受け部材のずれを確実に防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、固定ホルダの外端面に回転操作工具を係合するための係合溝が設けられるので、固定ホルダを回転操作するための操作部が軸方向に突出することがないようにして固定ホルダを軸方向にコンパクト化することが可能であり、それにより多板式クラッチを軸方向にコンパクトに構成することができる。
さらに請求項5記載の発明によれば、ボス部に螺合される固定ホルダのフランジ部と、ボス部の外周の段部との間にばね受け部材が挟持されるようにしているので、必要に応じてインナー部材およびばね受け部材を分解することができ、メンテナンス性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の実施の形態を示すものであり、図1は多板式クラッチの断面図、図2はセンターカム、アシストカム、スリッパカム、皿ばね、受圧板および固定ホルダの分解斜視図、図3はアシストカム機構およびバックトルクリミッタ機構の周方向展開断面図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図である。
先ず図1において、たとえば自動二輪車に搭載されるエンジンのクランクシャフト(図示せず)と、歯車変速機(図示せず)のメインシャフト11との間に、一次減速装置12、ダンパばね13および多板式クラッチ14が介設され、前記一次減速装置12は、クランクシャフトに設けられる一次駆動歯車(図示せず)と、一次駆動歯車に噛合する一次被動歯車16とから成り、一次被動歯車16は前記メインシャフト11に相対回転可能に支承される。
前記多板式クラッチ14は、入力部材である前記一次被動歯車16にダンパばね13を介して連結されるクラッチアウタ17と、該クラッチアウタ17内に同軸に配置される円筒部18aならびに該円筒部18aの一端に一体に連設される加圧板部18bを有する押圧部材としてのクラッチインナ18と、前記クラッチアウタ17に相対回転不能に係合される複数枚の駆動摩擦板19,19…と、それらの駆動摩擦板19,19…と交互に配置されて前記クラッチインナ18の前記円筒部18aに相対回転不能に係合される複数枚の被動摩擦板20,20…と、相互に重なった前記駆動摩擦板19,19…および前記被動摩擦板20,20…を前記加圧板部18bとの間に挟んで出力軸である前記メインシャフト11に固定される受圧板21と、前記メインシャフト11の軸線に直交する平面に配置される円板部22bを有して前記円筒部18aの半径方向内方に配置されるとともに前記メインシャフト11に固定されるセンターカム22と、前記クラッチインナ18との相対回転を不能として前記円板部22bの一面に対向配置されるアシストカムプレート24と、前記クラッチインナ18に固定されて前記円板部22bの他面に対向配置されるスリッパカムプレート26とを備える。
前記クラッチアウタ17は、前記クラッチインナ18の円筒部18aを同軸に囲繞する円筒部17aと、該円筒部17aの前記一次被動歯車16側端部に連なる端壁部17bとを一体に有して、一次被動歯車16と反対側に開放した椀状に形成されており、複数枚の駆動摩擦板19,19…の外周部が、軸方向の移動を可能とするとともに相対回転を不能として前記円筒部17aに係合される。
また前記クラッチインナ18は、前記円筒部18aと、該円筒部18aの一端に半径方向外方に張り出すようにして一体に連設される加圧板部18bとを一体に有する。
前記一次減速装置12に対応する部分で前記メインシャフト11の外周には、前記多板式クラッチ14側に臨む環状段部11aが形成されており、メインシャフト11の外周に嵌装される円筒状のスリーブ28の前記多板式クラッチ14とは反対側の端部が前記環状段部11aに当接され、このスリーブ28の外周と、前記一次被動歯車16の内周との間にニードルベアリング29が介装される。
図2を併せて参照して、前記センターカム22は、前記メインシャフト11の外周にスプライン係合される円筒状のボス部22aと、該ボス部22aの軸方向中間部から半径方向外方に張り出してメインシャフト11の軸方向に直交する平面内に配置される円板部22b(図1参照)とを一体に有する。一方、前記受圧板21は円板状に形成されており、この受圧板21を前記ボス部22aの外周に取り外し可能に固定する固定ホルダ30がボス部22aに着脱可能に取付けられる。
而して固定ホルダ30は、前記ボス部22aの外周に設けられた段部31との間に前記受圧板21の内周部を挟持するようにして前記ボス部22aに螺合されるものであり、ボス部22aの外周に前記受圧板21の内周がスプライン係合される。
而して前記固定ホルダ30は、前記ボス部22aの前記スリーブ28側の端部に螺合される円筒状のねじ軸部30aと、前記ボス部22aの外周よりも外側方に張り出して前記ねじ軸部30aの外端部に連設されるフランジ部30bとを一体に有し、前記受圧板21の内周部がボス部22aの前記段部31と前記フランジ部30bとの間に挟持される。
しかも固定ホルダ30の外端面、この実施例ではフランジ部30bの外端面に回転操作工具を係合するためのたとえば十字状の係合溝32が設けられる。
またメインシャフト11の一端部には、前記センターカム22におけるボス部22aの一端との間に環状のばね受け部材33を挟むナット34が螺合されており、このナット34を締め付けることにより、前記環状段部11aおよびナット34間に、固定ホルダ30のフランジ部30b、センターカム22のボス部22aおよびばね受け部材33が挟持され、ボス部22aはメインシャフト11の外周にスプライン係合されているので、センターカム22および受圧板21はメインシャフト11に固定されることになる。
前記アシストカムプレート24は、一次被動歯車16から入力される駆動力の増加に応じて前記加圧板部18bを前記受圧板21に近接させる側に前記クラッチインナ18を移動させるアシストカム機構23を前記センターカム22と協働して構成し、前記スリッパカムプレート26は、前記メインシャフト11からのバックトルクの増加に応じて前記加圧板部18bを前記受圧板21から離間させる側に前記クラッチインナ18を移動させるバックトルクリミッタ機構25を前記センターカム22と協働して構成する。
前記センターカム22のボス部22aで軸方向移動可能に支承されるアシストカムプレート24の外周は前記クラッチインナ18における円筒部18aの内周にスプライン係合され、前記円筒部18aの内周には前記円板部22bに近接する側の前記アシストカムプレート24の移動を規制する環状の規制段部35がアシストカムプレート24の外周部に当接可能として形成される。またセンターカム22の円板部22bをアシストカムプレート24との間に挟むスリッパカムプレート26の外周は前記クラッチインナ18の円筒部18aに固定される。
前記アシストカムプレート24および受圧板21間には、アシストカムプレート24をセンターカム22の円板部22bに近接する側にばね付勢するサブクラッチばね36が介設され、このサブクラッチばね36は、たとえば皿ばねを複数枚重ねて構成される。
一方、前記スリッパカムプレート26は、前記センターカム22の円板部22bと、前記クラッチインナ18の円筒部18aに固定される環状のセットプレート37との間に配置されてクラッチインナ18の円筒部18aに軸方向移動可能に支承されつつ前記円筒部18aに固定されるものであり、前記メインシャフト11に固定されるばね受け部材33および前記セットプレート37との間には、複数枚の皿ばねを重ねて構成されるクラッチばね38が設けられる。このクラッチばね38が発揮するばね力によってクラッチインナ18はその加圧板部18bを受圧板部21に近接させる側、すなわち駆動摩擦板19,19…および被動摩擦板20,20…を摩擦係合させて多板式クラッチ14を接続状態とする側に付勢される。
図3において、アシストカム機構23は、前記センターカム22の円板部22bにおける一面に設けられる複数の凹部39…に、前記アシストカムプレート24に突設される複数の突部40…がそれぞれ挿入されて成り、接続状態にある多板式クラッチ14を介して一次被動歯車16からメインシャフト11に動力が伝達されているときにクラッチインナ18の回転方向が、図3の矢印41で示す方向であるときに、前記凹部39…の前記回転方向41に沿う前側面には、アシストカムプレート24側に向かうにつれて前記回転方向41に沿う前方に位置するように傾斜した第1傾斜当接面39a…が形成され、前記凹部39…の前記回転方向41に沿う後側面には、アシストカムプレート24側に向かうにつれて前記回転方向41に沿う後方に位置するように傾斜した第2傾斜当接面39b…が形成される。
而して一次被動歯車16およびメインシャフト11間のトルク伝達状態での加速側のトルク変動が生じたときには、アシストカムプレート24の突部40…が、センターカム22の円板部22bにおける凹部39…の第1傾斜当接面39a…に当接し、アシストカムプレート24には、センターカム22の円板部22bから離反する側の力が円板部22bから作用し、クラッチばね38の付勢力を打ち消していたサブクラッチばね33による逆向きの付勢力を弱め、クラッチばね38による付勢力を完全に発揮させて駆動摩擦板19,19…および被動摩擦板20,20…の圧縮力を高めることになる。
またバックトルクリミッタ機構25は、前記センターカム22の円板部22bにおける他面に設けられる複数の凹部43…に、前記スリッパカムプレート26に突設される複数の突部44…がそれぞれ挿入されて成り、多板式クラッチ14が接続状態にあるときに減速側のトルク変動が生じたときには、センターカム22の回転方向が矢印45で示す方向であるときに、前記凹部43…の前記回転方向45に沿う後側面には、スリッパカムプレート26側に向かうにつれて前記回転方向45に沿う後方に位置するように傾斜した第3傾斜当接面43a…が形成され、前記凹部43…の前記回転方向45に沿う前側面には、スリッパカムプレート26側に向かうにつれて前記回転方向45に沿う前方に位置するように傾斜した第4傾斜当接面43b…が形成される。
而して一次被動歯車16およびメインシャフト11間のトルク伝達状態での減速側のトルク変動が生じたときには、スリッパカムプレート26の突部44…に、センターカム22の円板部22bにおける凹部43…の第3傾斜当接面43aが当接し、スリッパカムプレート26には、センターカム22の円板部22bから離反する側の力が円板部22bから作用し、クラッチばね38の付勢力を弱め、駆動摩擦板19,19…および被動摩擦板20,30…の圧縮力が弱められることになる。
図4および図5を併せて参照して、前記クラッチインナ18における円筒部18aの内周には、前記規制段部35とは反対側で前記スリッパカムプレート26側に臨む環状の取付け段部46が形成されており、この取付け段部46にスリッパカムプレート26の外周が当接、固定される。また前記セットプレート37は、その一部を前記スリッパカムプレート26に軸方向で当接させるように形成されており、この実施例では、前記スリッパカムプレート26の外周に、セットプレート37の外周の周方向に間隔をあけた複数個所が当接するようにセットプレート37が形成される。
しかもクラッチインナ18の円筒部18aにおける前記取付け段部46に、前記セットプレート37は前記スリッパカムプレート26とともに複数の共締め用ボルト47…で共締めされ、前記スリッパカムプレート26は、共締め用ボルト47…以外の複数のリーマボルト48…で前記取付け段部46に締結される。
また前記共締め用ボルト47…および前記リーマボルト48…はそれぞれ3本ずつであり、前記クラッチインナ18の周方向に等間隔もしくは交互に間隔をあけて、共締め用ボルト47…およびリーマボルト48…が配置されており、この実施例では、共締め用ボルト47…およびリーマボルト48…が周方向に等間隔をあけて配置される。
さらに前記リーマボルト48…は、クラッチインナ18の軸方向から見て該リーマボルト48…の一部が前記セットプレート37の内周よりも半径方向内方に突出するように配置されるものであり、前記セットプレート37の前記共締め用ボルト47…相互間には、クラッチインナ18の半径方向に沿う幅が共締め用ボルト47…の拡径頭部47a…の直径よりも小さくされた幅狭部37a…が形成される。
而してセットプレート37は、共締め用ボルト47…で締結される部分でスリッパカムプレート26の外周に当接するものの、共締め用ボルト47…で締結される部分相互間は、前記リーマボルト48…と干渉しないようにスリッパカムプレート26から離反するように形成されるものであり、スリッパカムプレート26と反対側に開放する複数の第1収容凹部37b…と、スリッパカムプレート26側に開放する複数の第2収容凹部37c…とが周方向に交互に配置されるようにしてセットプレート37に設けられ、セットプレート37は周方向に波打つように形成される。
しかも第1収容凹部37b…には、共締め用ボルト47…の拡径頭部47a…がセットプレート37からクラッチばね38側に突出することがないようにして収容され、第2収容凹部37c…には、リーマボルト48…の拡径頭部48a…が収容される。また前記幅狭部37a…は第2収容凹部37c…の一部を形成する。
前記多板式クラッチ14は、エンジンが備えるエンジンカバー50で覆われており、前記メインシャフト11および前記エンジンカバー50に、前記クラッチばね38による前記クラッチインナ18の付勢方向と逆方向に移動し得るようにして前記クラッチインナ18と同軸に配置されるクラッチリフター51が、軸方向移動可能に支承される。
このクラッチリフター51は、前記クラッチインナ18と同軸であるリフターピン52と、該リフターピン52とは別部材として形成されてリフターピン52の中間部に取付けられる皿状の保持部材53とから成る。
前記リフターピン52の一端部は前記エンジンカバー50に摺動可能に嵌合され、該リフターピン52の他端部はメインシャフト11に摺動可能に嵌合される。しかもリフターピン52の中間部には半径方向外方に張り出す取付け鍔部52aが設けられる。一方、保持部材53の中央部にはリフターピン52を挿通せしめる挿通孔54が設けられ、保持部材53は、挿通孔54の周縁部を前記取付け鍔部52aに軸方向外方側から当接、係合させるようにしてリフターピン52に取付けられる。
前記エンジンカバー50には、多板式クラッチ14の断・接を切り換える操作軸55が回動可能に支承されており、該操作軸55の前記エンジンカバー50からの突出端部にレバー56が設けられる。而して前記操作軸55の内端部に、操作軸55の回動に応じて軸方向に移動する伝動軸57の一端部が係合され、この伝動軸57の他端部が前記クラッチリフター51におけるリフターピン52の一端部に同軸に連結される。
前記クラッチリフター51の外周すなわち前記保持部材53の外周には、クラッチリフター51の軸方向移動に応じて前記クラッチインナ18を前記クラッチばね38による付勢方向と逆方向に移動せしめる環状のリフタープレート58がクラッチベアリング59を介して保持される。
しかも前記クラッチインナ18における円筒部18aの一端部内周には、クラッチばね18による付勢方向でリフタープレート58の外周に当接、係合する止め輪60が装着される。
また前記クラッチばね38は、クラッチインナ18の半径方向内方で前記クラッチベアリング59の軸方向内方かつ前記ナット34の外側方に配置されており、メインシャフト11の軸線に沿う方向で前記クラッチばね38の外側に前記リフタープレート58および前記保持部材53が配置されることになる。
さらにクラッチベアリング59は、側面視で前記ナット34と一部が重なるようにして該ナット34の外側方に配置されている。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、クラッチインナ18と、メインシャフト11に固定される受圧板21と、クラッチインナ18の規制段部35に当接するアシストカムプレート24との間には、サブクラッチばね36が介装されるのであるが、メインシャフト11に固定されるセンターカム22が備える円筒状のボス部22aの外周に、前記受圧板21を取り外し可能に固定する固定ホルダ30が、前記ボス部22aに着脱可能に取付けられるので、メンテナンス時にサブクラッチばね36の弾発力によってセンターカム22および受圧板21が分離することを防止することができ、簡単な構造でセンターカム22および受圧板21を小組みすることを可能として、取り扱い性、メンテナンス性および組付け性を高めることができる。
また固定ホルダ30が、前記ボス部22aとの間に受圧板21を挟持するようにしてボス部22aに螺合されるので、必要に応じて分解することができ、メンテナンス性を高めることができる。しかも固定ホルダ30の外端面に、回転操作工具を係合するための係合溝32が設けられるので、固定ホルダ30を回転操作するための操作部が軸方向に突出することがないようにして固定ホルダ30を軸方向にコンパクト化することが可能であり、それにより多板式クラッチ14を軸方向にコンパクトに構成することができる。
また前記受圧板21はボス部22aの外周にスプライン係合されているので、メインシャフト11およびセンターカム22の回転に伴う受圧板21のずれを確実に防止することができる。
さらに固定ホルダ30が、前記ボス部22aに螺合されるねじ軸部30aと、前記ボス部22aの外周よりも外側方に張り出して前記ねじ軸部30aの外端部に連設されるフランジ部30bとを一体に有し、前記ボス部22aの外周に設けられた段部31および前記フランジ部30b間に受圧板21が挟持されているので、必要に応じてセンターカム22および受圧板21を分解することができ、メンテナンス性を高めることができる。
またクラッチインナ18はクラッチばね38で軸方向に付勢され、該クラッチばね38によるクラッチインナ18の付勢方向と逆方向に移動し得るようにしてクラッチインナ18と同軸に配置されるクラッチリフター51の外周に、該クラッチリフター51の軸方向移動に応じて前記クラッチインナ18をクラッチばね38による付勢方向と逆方向に移動せしめるリフタープレート58がクラッチベアリング59を介して保持されるのであるが、クラッチリフター51は、クラッチインナ18と同軸であるリフターピン52と、このリフターピン52とは別部材として形成されてリフターピン52の中間部に取付けられる皿状の保持部材53とから成る。
したがってクラッチベアリング59の大きさが変化したときには、リフターピン52を共通とし、保持部材53の形状を変化させればよいので、クラッチリフター51を生産性のあるものとしてコスト低減を図ることができる。
しかもクラッチばね38が、保持部材53およびリフタープレート58間に介装されるクラッチベアリング59の軸方向内方であって、クラッチインナ18とともに回転するセンターカム22をメインシャフト11に固定するようにしてメインシャフト11に螺合されるナット34の外側方に配置されるので、ナット34の周囲のスペースを有効に利用してクラッチばね38を配置して、多板式クラッチ14の小型化を図ることができる。
またクラッチばね38による付勢方向でリフタープレート58の外周に当接、係合する止め輪60が、クラッチインナ18における円筒部18aの一端部内周に装着されるので、クラッチインナ18およびリフタープレート58を別部材としつつ容易に組付け可能とし、簡単な構造でリフタープレート58の軸方向移動をクラッチインナ18に伝達することができる。
またクラッチインナ18の半径方向内方にクラッチばね38が配置され、メインシャフト11の軸線に沿う方向でクラッチばね38の外側にリフタープレート58および保持部材53が配置されるので、クラッチばね38を、クラッチインナ18、リフタープレート58および保持部材53で覆って保護することができ、オイルがクラッチばね38にかかるのを防止して、クラッチばね38の引きずりが生じるのを防止することができる。
またクラッチベアリング59が、側面視でナット34と一部が重なるようにして該ナット34の外側方に配置されるので、多板式クラッチ14の軸方向コンパクト化に寄与することができる。
またクラッチインナ18を軸方向に付勢するクラッチばね38のばね荷重を受けるようにして前記クラッチインナ18側に設けられるリング状のセットプレート37の一部が、駆動摩擦板19…および被動摩擦板20…の摩擦係合力を低減させることを可能として前記クラッチインナ18に固定されるスリッパカムプレート26に軸方向で当接するので、セットプレート37を受ける面積を容易に広げることができ、部品点数の増大を回避した簡単な構成でセットプレート37の支持強度を高めることができる。
しかもセットプレート37が、クラッチインナ18にスリッパカムプレート26とともに複数の共締め用ボルト47…で共締めされるので、セットプレート37を固定するための専用のボルトを不要として部品点数の増大を回避しつつセットプレート38をクラッチインナ18側に確実に固定することができる。
また複数の共締め用ボルト47…以外の複数のリーマボルト48…でスリッパムプレート26がクラッチインナ18に締結されているので、リーマボルト48…による固定部分でスリッパカムプレート26をクラッチインナ18に強固に締結することができる。
また3本の前記共締め用ボルト47…以外に、3本のリーマボルト48…でスリッパカムプレート26がクラッチインナ18に締結されるので、必要最小限のボルト本数で、クラッチインナ18にスリッパカムプレート26およびセットプレート37を固定することができ、共締め用ボルト47…およびリーマボルト48…が、クラッチインナ18の周方向に等間隔をあけて配置されるので、クラッチインナ18にスリッパカムプレート26およびセットプレート37を周方向均等の力で安定して固定することができる。
またリーマボルト48…の一部が、クラッチインナ18の軸方向から見て前記セットプレート37の内周よりも半径方向内方に突出しているので、メンテナンス時に、リーマボルト48…の締結状況を容易に確認することができる。
また共締め用ボルト47…相互間でセットプレート37には、クラッチインナ18の半径方向に沿う幅が、少なくとも共締め用ボルト47…の拡径頭部47a…の直径よりも小さくされた幅狭部37a…が形成されるので、共締め用ボルト47…の締結の際に生じる歪みを幅狭部37a…の変形で吸収することができる。
またスリッパカムプレート26と反対側に開放する複数の第1収容凹部37b…がセットプレート37に設けられており、共締め用ボルト47…の拡径頭部47a…が、セットプレート37からクラッチばね38側に突出しないようにして第1収容凹部37b…に収容されるので、クラッチばね38および共締め用ボルト47…の干渉を回避してセット荷重を安定化することができる。
さらにスリッパカムプレート26側に開放するようにしてセットプレート37に設けられた複数の第2収容凹部37c…に、リーマボルト48…の拡径頭部48a…を収容するので、スリッパカムカムプレート26およびクラッチインナ26が大径化しないようにしつつ、リーマボルト48…およびセットプレート37の干渉を回避することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
多板式クラッチの断面図である。 センターカム、アシストカム、スリッパカム、皿ばね、受圧板および固定ホルダの分解斜視図である。 アシストカム機構およびバックトルクリミッタ機構の周方向展開断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図4の5−5線断面図である。
符号の説明
11・・・出力軸であるメインシャフト
14・・・多板式クラッチ
16・・・入力部材である一次被動歯車
17・・・クラッチアウタ
18・・・押圧部材であるクラッチインナ
19・・・駆動摩擦板
20・・・被動摩擦板
21・・・ばね受け部材である受圧板
22・・・インナー部材であるセンターカム
22a・・・ボス部
30・・・固定ホルダ
30a・・・ねじ軸部
30b・・・フランジ部
31・・・段部
32・・・係合溝
36・・・ばねであるサブクラッチばね

Claims (5)

  1. 入力部材(16)に連結されるクラッチアウタ(17)と、該クラッチアウタ(17)に相対回転不能に係合される複数枚の駆動摩擦板(19)と、それらの駆動摩擦板(19)と交互に配置される複数枚の被動摩擦板(20)と、前記駆動摩擦板(19)および前記被動摩擦板(20)を圧縮して摩擦係合させるべく軸方向に移動可能である押圧部材(18)と、該押圧部材(18)とともに回転するようにして出力軸(11)に着脱可能に固定されるインナー部材(22)と、前記出力軸に固定されるばね受け部材(21)と、前記押圧部材(18)および前記ばね受け部材(21)間に介装されるばね(36)とを備える多板式クラッチにおいて、前記インナー部材(22)が、前記出力軸(11)に固定される円筒状のボス部(22a)を有し、該ボス部(22a)の外周に前記ばね受け部材(21)を取り外し可能に固定する固定ホルダ(30)が、前記ボス部(22a)に着脱可能に取付けられることを特徴とする多板式クラッチ。
  2. 前記固定ホルダ(30)が、前記ボス部(22a)との間に前記ばね受け部材(21)を挟持するようにして前記ボス部(22a)に螺合されることを特徴とする請求項1記載の多板式クラッチ。
  3. 前記ボス部(22a)の外周に前記ばね受け部材(21)がスプライン係合されることを特徴とする請求項2記載の多板式クラッチ。
  4. 前記ボス部(22a)に螺合される前記固定ホルダ(30)の外端面に、回転操作工具を係合するための係合溝(32)が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多板式クラッチ。
  5. 前記固定ホルダ(30)が、前記ボス部(22a)に螺合されるねじ軸部(30a)と、前記ボス部(22a)の外周よりも外側方に張り出して前記ねじ軸部(30a)の外端部に連設されるフランジ部(30b)とを一体に有し、前記ボス部(22a)の外周に設けられた段部(31)および前記フランジ部(30b)間に前記ばね受け部材(21)が挟持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多板式クラッチ。
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