JPH0849730A - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JPH0849730A
JPH0849730A JP6184511A JP18451194A JPH0849730A JP H0849730 A JPH0849730 A JP H0849730A JP 6184511 A JP6184511 A JP 6184511A JP 18451194 A JP18451194 A JP 18451194A JP H0849730 A JPH0849730 A JP H0849730A
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JP
Japan
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clutch
pressure contact
plate
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input
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JP6184511A
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English (en)
Inventor
Norihisa Uenohara
範久 植之原
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Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチ装置において、コーンスプリングの
付勢力を効率良くクラッチ本体に作用させる。 【構成】 この装置は、動力が入力される入力部2と、
トランスミッション入力軸に連結可能な出力部材3と、
クラッチ本体4と、圧接部26bと、レバー部26a
と、コーンスプリング28とを備えている。クラッチ本
体4は入力側クラッチプレート20と出力側クラッチプ
レート21とを有している。圧接部26bは両クラッチ
プレート20,21を互いに圧接する。レバー部26a
は、圧接部26bの圧接を解除する。コーンスプリング
28は、作用点が各クラッチプレートの摩擦面と対向す
る領域内に位置するように配置され、圧接部を付勢す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッチ装置、特に、
エンジン側のクランク軸とトランスミッションの入力軸
との間で動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動二輪車用のクラッチ装置は、
トランスミッション入力軸の一端側に配置されており、
エンジンのクランク軸から伝達されてくるトルクをトラ
ンスミッション入力軸に伝達したりあるいは遮断したり
するために用いられている。このようなクラッチ装置
は、エンジン側の部材に連結される入力部と、トランス
ミッション入力軸に連結される出力部と、入力部と出力
部との間に配置された複数のクラッチプレートからなる
クラッチ本体と、クラッチ本体を押圧してクラッチ装置
を連結させるためのクラッチ操作機構とを有している。
【0003】クラッチ操作機構は、クラッチ本体の複数
のクラッチプレートを互いに圧接するためのプレッシャ
ープレートと、プレッシャープレートをクラッチ本体側
に付勢するコーンスプリングと、プレッシャープレート
の圧接を解除するためのレバー部材とを有している。こ
のようなクラッチ装置では、通常はプレッシャープレー
トがコーンスプリングによりクラッチ本体側に付勢さ
れ、クラッチが連結された状態となっている。この場合
は、入力側クラッチプレートと出力側クラッチプレート
とが互いに圧接され、入力部から出力部へトルクが伝達
される。一方、レリーズ機構によってレバー部材が操作
され、プレッシャープレートがクラッチ本体から引き離
されると、クラッチの連結が解除された状態となり、入
力部から出力部へのトルク伝達が遮断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチ装
置では、レバー部材の外周側にプレッシャープレートが
配置され、さらにコーンスプリングはレバー部材の装置
内方側に配置されてプレッシャープレートの内周端をク
ラッチ本体側に付勢している。一方、プレッシャープレ
ートはその外周部にクラッチプレートを圧接する圧接面
を有している。
【0005】したがって、このような構造では、コーン
スプリングの付勢力はプレッシャープレートの圧接面に
直接作用しない。すなわち、コーンスプリングの付勢力
は、プレッシャープレートの内周端にまず作用し、プレ
ッシャープレートの半径方向中間部の構造部を介してそ
の外周部の圧接面に伝達される。このため、コーンスプ
リングの付勢力を効率良く圧接面に伝えにくい。また、
付勢力を効率良く伝えるためには、プレッシャープレー
トの剛性を高くする必要がある。
【0006】また、コーンスプリングがレバー部材の装
置内方側に配置されているため、組立、分解時の作業性
が悪い。本発明の目的は、クラッチ装置において、付勢
部材の付勢力を効率良くクラッチ本体に作用させること
にある。本発明の他の目的は、クラッチ装置におけるク
ラッチ操作機構の構造を簡単にすることにある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、クラッチ装置
のクラッチ操作機構における付勢部材の組付け、分解作
業性を良好にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクラッチ装
置は、エンジン側のクランク軸とトランスミッションの
入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための装置で
あり、クランク軸からの動力が入力される入力部と、入
力部と同心に配置されトランスミッションの入力軸に連
結可能な出力部と、クラッチ本体と、圧接手段と、圧接
解除手段と、付勢部材とを備えている。クラッチ本体
は、入力部に連結された入力側クラッチプレートと出力
部に連結された出力側クラッチプレートとを有してい
る。圧接手段は入力側及び出力側クラッチプレートを互
いに圧接するための手段である。圧接解除手段は、圧接
手段の圧接を解除するための手段である。付勢部材は、
作用点が各クラッチプレートの摩擦面と対向する領域内
に位置するように配置され、入力側及び出力側クラッチ
プレートが圧接されるように圧接手段を付勢する部材で
ある。
【0009】前記クラッチ装置において、前記圧接手段
及び圧接解除手段のそれぞれは、クラッチ本体に対して
接近及び離反自在に配置された円環状のクラッチ操作部
材に一体に形成された圧接部とレバー部であるのが好ま
しい。前記クラッチ装置において、前記付勢部材は、ク
ラッチ操作部材のクラッチ本体とは逆側の側面に当接す
るように配置されているのが好ましい。
【0010】前記クラッチ装置において、前記付勢部材
は、外周部がクラッチ操作部材の圧接部に当接するコー
ンスプリングであり、前記出力部は、出力側クラッチプ
レートが相対回転不能に係合しトランスミッションの入
力軸に相対回転不能に係合する出力部材を有しており、
かつ前記出力部材に着脱自在に装着されコーンスプリン
グの内周部をクラッチ本体とは逆側から支持するサポー
トプレートをさらに備えているのが好ましい。
【0011】前記クラッチ装置において、前記圧接部の
外周部には、コーンスプリングの外周部を支持する支持
部が形成されているのが好ましい。
【0012】
【作用】本発明に係るクラッチ装置では、付勢部材によ
って、圧接手段がクラッチ本体側に付勢され、これによ
り入力側及び出力側クラッチプレートが互いに圧接され
ている。この場合は、クラッチが連結された状態であ
り、入力部からの動力は出力部に伝達される。一方、レ
リーズ機構により、圧接解除手段を介して圧接手段の圧
接が解除されると、入力側及び出力側クラッチプレート
の圧接は解除され、クラッチの連結は解除された状態と
なる。この場合は、入力部からの動力は出力部に伝達さ
れない。
【0013】ここでは、付勢部材の圧接手段に対する作
用点が、入力側及び出力側クラッチプレートの摩擦面と
対向する領域内に位置するように配置されているので、
付勢部材の付勢力は各クラッチプレートに直接的に作用
し、効率が良い。また、圧接手段は、各クラッチプレー
トに対向する部分のみの剛性を高くすればよく、他の部
分の剛性を高くする必要がなくなる。
【0014】前記クラッチ装置において、前記圧接手段
及び圧接解除手段のそれぞれが、クラッチ本体に対して
接近及び離反自在に配置された円環状のクラッチ操作部
材に一体に形成された圧接部とレバー部である場合は、
構造が簡単となる。また、レバー部と圧接部とが一体で
あるので、レリーズ機構の操作力及び操作量を効率良く
伝達できる。
【0015】前記付勢部材が、クラッチ操作部材のクラ
ッチ本体とは逆側の側面に当接するように配置されてい
る場合は、付勢部材の装置外方側には構成部材が少な
く、このため付勢部材の組付け、分解時の作業性が向上
する。前記付勢部材が、外周部がクラッチ操作部材の圧
接部に当接するコーンスプリングであり、前記出力部
が、出力側クラッチプレートが相対回転不能に係合しト
ランスミッションの入力軸に相対回転不能に係合する出
力部材を有しており、かつコーンスプリングの内周部を
クラッチ本体とは逆側から支持するサポートプレートを
さらに備えている場合は、装置外部からサポートプレー
トを取り外すだけでコーンスプリングを交換でき、圧接
荷重の変更が容易である。
【0016】前記圧接部の外周部に、コーンスプリング
の外周部を支持する支持部が形成されている場合は、コ
ーンスプリングの径方向の位置決めを簡単に行うことが
できる。
【0017】
【実施例】図1及び図2に本発明の一実施例によるクラ
ッチ装置1を示す。図1において、O−Oがクラッチ装
置1の回転軸線である。全体構成 クラッチ装置1は、トランスミッション入力軸7の先端
に装着されており、エンジン側のクランク軸(図示せ
ず)からトルクが伝達される入力部2と、トランスミッ
ション入力軸7に固定された出力部材3と、入力部2と
出力部材3との間に配置されたクラッチ本体4と、クラ
ッチ本体4を圧接するためのクラッチ操作機構5とから
構成されている。
【0018】入力部 入力部2は、ハブフランジ12と、ハブフランジ12の
図示左側方に配置された円板プレート13と、コイルス
プリング14と、コイルスプリング14を支持する1対
のサイドプレート15,16とを有している。コイルス
プリング14は、ハブフランジ12及び円板プレート1
3と1対のサイドプレート15,16との間で円周方向
に圧縮可能である。このように、入力部2には、エンジ
ンからのトルク変動を吸収するためのダンパー機構が構
成されている。
【0019】ハブフランジ12は、中心のボス12a
と、ボス12aから外周側に延びるフランジ部12b
と、フランジ部12bの外周部に設けられたギア12c
とを有している。ボス12aは、トランスミッション入
力軸7にニードルベアリング11を介して回転自在に支
持されている。フランジ部12bには円周方向に延びる
複数の切欠き12dが形成されている。ギア12cは、
エンジン側のクランクシャフトに固定された駆動ギア6
に噛み合っている。
【0020】円板プレート13の外周部にはギア13a
が形成されており、ギア13aはハブフランジ12のギ
ア12cと同様に駆動ギア6に噛み合っている。円板プ
レート13の径方向中間部には、ハブフランジ12の切
欠き12dに対応する位置に切欠き13bが形成されて
いる。これら切欠き12d,13b内にコイルスプリン
グ14が配置されている。
【0021】1対のサイドプレート15,16はともに
板金製であり、プレス成形により形成されている。一方
のサイドプレート15は、円板プレート13の図示左側
方に配置されている。また、このサイドプレート15に
は、コイルスプリング14に対応する箇所に押さえ部1
5aが形成されている。押さえ部15aは軸方向に切り
起こされたものであり、コイルスプリング14の軸方向
への移動を規制している。他方のサイドプレート16
は、ハブフランジ12の図示右側方に配置されており、
円板部16aと、円板部16aの外周部に円板部16a
と一体成形された円筒部16bとを有している。円板部
16aには、コイルスプリング14に対応して押さえ部
16cが形成されている。押さえ部16cは軸方向に切
り起こされたものであり、コイルスプリング14の軸方
向への移動を規制している。また、両サイドプレート1
5,16は複数のストップピン17により連結されてい
る。ストップピン17は、ハブフランジ12及び円板プ
レート13にそれぞれ形成された孔12e,13c内を
貫通している。孔12e,13cは円周方向に長く形成
されており、従ってサイドプレート15,16は、ハブ
フランジ12及び円板プレート13に対して所定角度だ
け相対回転が可能である。また、サイドプレート16の
円筒部16bの内周側には複数の内歯16dが形成され
ている。この内歯16dは、円筒部16bをプレス加工
して形成されたものである。また円筒部16bには、外
周面から内歯16dに通じる孔16eが形成されてい
る。
【0022】ここでは、サイドプレート16を板金製と
しているので、ダンパー機構の一部を構成しつつ、円筒
部16bを容易に形成できる。また、内歯16dをプレ
ス加工により形成できるので、切削によってスプライン
等の歯を形成する場合に比較して容易にかつ安価に形成
できる。コイルスプリング14は、ハブフランジ12及
び円板プレート13の切欠き12d,13b内に配置さ
れており、円周方向両端が切欠き12d,13b及び押
さえ部15a,16cが形成された各プレート15,1
6の窓孔部の円周方向両端に当接している。そのため、
コイルスプリング14は、入力側の部材(ハブフランジ
12及び円板プレート13)と出力側の部材(サイドプ
レート15,16)との間で相対回転が生じると円周方
向に圧縮される。
【0023】なお、円板プレート13の内周部と一方の
サイドプレート15の内周部との間には、入力部2内に
おいてヒステリシストルクを発生させるためのコーンス
プリング18が圧縮状態で配置されている。出力部材 出力部材3は、ボス30と、ボス30から外周側に延び
るフランジ部31と、フランジ部31の半径方向中間部
から図示右方に延びる円筒部32とから主に形成された
部材である。ボス30とハブフランジ12のボス12a
との間にはスラストプレート40が配置されている。円
筒部32の外周側には外歯33が形成されている。円筒
部32には、内周面から外歯33の間の溝に通じる孔3
4が形成されている。ボス30の内周部にはスプライン
35が形成されており、スプライン35は、トランスミ
ッション入力軸7の先端に形成されたスプライン軸に噛
み合っている。円筒部32の内周側には、6個の突起3
6が図示右方に突出するように円周方向に等間隔で形成
されている。各突起36にはねじ孔37が形成されてい
る。
【0024】クラッチ本体 クラッチ本体4は、サイドプレート16の円筒部16b
と出力部材3の円筒部32との間の環状の空間内に配置
されている。クラッチ本体4は、スペーサプレート19
と、複数の入力側クラッチプレート20と、複数の出力
側クラッチプレート21とから構成されている。スペー
サプレート19は出力部材3のフランジ部31に接触す
るように配置されている。また、入力側及び出力側クラ
ッチプレート20,21は交互に配置されている。入力
側クラッチプレート20の両面には摩擦フェーシング2
0aが装着されている。入力側クラッチプレート20の
外周には外歯20bが形成されており、この外歯20b
(図2参照)がサイドプレート16の内歯16dに噛み
合っている。このようにして、入力側クラッチプレート
20はサイドプレート16に対して相対回転不能に固定
され、軸方向には移動自在となっている。出力側クラッ
チプレート21の内周側には複数の内歯21aが形成さ
れている。この内歯21aは、出力部材3の円筒部32
に形成された外歯33に噛み合っている。これにより、
出力側クラッチプレート21は、出力部材3に対して相
対回転不能に固定され、軸方向に移動自在となってい
る。
【0025】ここでは、入力部2のサイドプレート16
の円筒部16bによりクラッチ本体4のケースを構成
し、この円筒部16bに入力側クラッチプレート20を
係合している。すなわち、ダンパー機構を構成する部材
の1つを多板クラッチ装置のクラッチケースとしても使
用しており、このため、部品点数が減少し、構造が簡単
になる。
【0026】クラッチ操作機構 クラッチ操作機構5は、クラッチ操作部材26と、クラ
ッチ操作部材26をクラッチ本体4側に付勢するための
コーンスプリング28と、コーンスプリング28を支持
するサポートプレート25とから主に構成されている。
クラッチ操作部材26は、クラッチ本体4の図示右方に
配置されており、内周部が軸受8を介してレリーズ機構
9に回転自在に支持されている。クラッチ操作部材26
は、内周側のレバー部26aと、レバー部26aからさ
らに外周側に連続して延びて一体で形成された圧接部2
6bとを有している。レバー部26aは、レリーズ機構
9からの操作力を圧接部26bに伝達するための部分で
ある。圧接部26bは、クラッチ本体4側に圧接面を有
している。圧接面と反対側の側面には円周方向に延びる
複数の隆起部26cが形成されている。隆起部26c
は、入力側クラッチプレート20及び出力側クラッチプ
レート21の有効半径位置とほぼ同位置に形成されてい
る。また、レバー部26aには、出力部材3の突起36
が貫通する孔が形成されている。この孔と突起36との
係合により、クラッチ操作部材26は出力部材3に対し
て相対回転不能にかつ軸方向に移動自在となっている。
さらに、クラッチ操作部材26の外周端において、圧接
面と逆側の側面には、コーンスプリング支持用の突起2
6dが複数個所に形成されている。この突起26dによ
り、コーンスプリング28の径方向の位置決めができ
る。
【0027】ここでは、クラッチ操作部材26が出力部
材3とともに回転するので、クラッチ操作部材26の圧
接面を動力伝達面として機能させることができる。サポ
ートプレート25は、ボルト29により出力部材3の突
起36先端に固定されている。そして、コーンスプリン
グ28の内周端がサポートプレート25によって支持さ
れている。コーンスプリング28は、半径方向において
クラッチ操作部材26の圧接部26bとほぼ同位置に配
置されており、外周部がクラッチ操作部材26の隆起部
26cを圧接している。すなわち、コーンスプリング2
8は、クラッチ本体4に対する作用点が、入力側クラッ
チプレート20,出力側クラッチプレート21の摩擦面
と対向する領域内に位置するように配置されている。こ
のため、コーンスプリング28の付勢力が直接的に圧接
部26b及びクラッチ本体4に作用し、効率良くクラッ
チ本体4を圧接できる。
【0028】動力伝達動作 レリーズ操作がなされていない状態では、コーンスプリ
ング28の付勢力によってクラッチ操作部材26がクラ
ッチ本体4側に付勢されており、これにより入力側及び
出力側クラッチプレート20,21は互いに圧接されて
いる。このような状態でエンジンのクランク軸(図示せ
ず)からトルクが入力されると、このトルクは、駆動ギ
ア6、ギア12c,13aを介してハブフランジ12及
び円板プレート13に入力され、さらにコイルスプリン
グ14を介してサイドプレート15,16に伝達され
る。サイドプレート16に伝達されたトルクは、互いに
圧接している入力側及び出力側クラッチプレート20,
21を介して出力部材3に伝達され、トランスミッショ
ン入力軸7に出力される。
【0029】以上のクラッチ連結時において、コーンス
プリング28は隆起部26cに当接して圧接部26bを
圧接している。隆起部26cは各クラッチプレート2
0,21の有効半径位置とほぼ同位置に形成されている
ので、コーンスプリング28の付勢力は効率良く圧接部
26bに作用する。レリーズ時の動作 クラッチ解除時には、レリーズ機構9が図1右方に引か
れ、これによりクラッチ操作部材26がコーンスプリン
グ28の付勢力に抗して同方向に移動する。この結果、
入力側及び出力側クラッチプレート20,21の圧接が
解除され、トルク伝達が遮断される。
【0030】ここでは、レバー部と圧接部とが一体で形
成されたクラッチ操作部材26によって両クラッチプレ
ート20,21の圧接を解除するため、レリーズ機構9
の操作力及び操作量が直接的に圧接部に作用する。した
がって、レリーズ操作時の効率が良く、クラッチの切れ
不良が少なくなる。コーンスプリングの組付け作業性について 本構造では、コーンスプリング28がクラッチ操作部材
26より装置の外方に配置されている。また、コーンス
プリング28の内周端はボルト29によって固定された
サポートプレート25に支持されている。このため、ボ
ルト29を取り外すだけでコーンスプリング28を簡単
に取り外すことができ、着脱が容易である。したがっ
て、クラッチの圧接荷重の設定の変更が容易に行える。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るクラッチ装置では、付勢部
材の圧接手段に対する作用点が、入力側及び出力側クラ
ッチプレートの摩擦面と対向する領域内に位置するよう
に配置されているので、付勢部材の付勢力は各クラッチ
プレートに直接的に作用し、効率が良い。また、圧接手
段の圧接部以外の剛性を高くする必要がなくなる。
【0032】圧接手段と圧接解除手段とがクラッチ操作
部材に一体で設けられている場合は、構造が簡単とな
る。また、レリーズ機構の操作力及び操作量を効率良く
伝達できる。付勢部材が、クラッチ操作部材のクラッチ
本体とは逆側の側面に当接するように配置されている場
合は、付勢部材の装置外方側には構成部材が少なくな
り、付勢部材の組付け、分解時の作業性が向上する。
【0033】付勢部材がコーンスプリングであり、出力
部がトランスミッションの入力軸に連結された出力部材
を有しており、かつコーンスプリングの内周部をクラッ
チ本体とは逆側から支持するサポートプレートをさらに
備えている場合は、装置外部からサポートプレートを取
り外すだけでコーンスプリングを交換でき、圧接荷重の
変更が容易である。
【0034】クラッチ操作部材の圧接部の外周部に、コ
ーンスプリングの外周部を支持する支持部が形成されて
いる場合は、コーンスプリングの径方向の位置決めを簡
単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたクラッチ装置の
縦断面概略図。
【図2】クラッチ装置の一部切欠き平面図。
【符号の説明】
1 クラッチ装置 2 入力部 3 出力部 4 クラッチ本体 5 クラッチ操作機構 7 トランスミッションの入力軸 9 レリーズ機構 20 入力側クラッチプレート 21 出力側クラッチプレート 25 サポートプレート 26 クラッチ操作部材 26a レバー部 26b 圧接部 28 コーンスプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン側のクランク軸とトランスミッシ
    ョンの入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための
    クラッチ装置であって、 前記クランク軸からの動力が入力される入力部と、 前記入力部と同心に配置され、前記トランスミッション
    の入力軸に連結可能な出力部と、 前記入力部に連結された入力側クラッチプレートと前記
    出力部に連結された出力側クラッチプレートとを有する
    クラッチ本体と、 前記両クラッチプレートを互いに圧接するための圧接手
    段と、 前記圧接手段の圧接を解除するための圧接解除手段と、 作用点が前記各クラッチプレートの摩擦面と対向する領
    域内に位置するように配置され、前記両クラッチプレー
    トが圧接されるように前記圧接手段を付勢する付勢部材
    と、を備えたクラッチ装置。
  2. 【請求項2】前記圧接手段及び圧接解除手段のそれぞれ
    は、前記クラッチ本体に対して接近及び離反自在に配置
    された円環状のクラッチ操作部材に一体に形成された圧
    接部とレバー部である、請求項1に記載のクラッチ装
    置。
  3. 【請求項3】前記付勢部材は、前記クラッチ操作部材の
    前記クラッチ本体とは逆側の側面に当接するように配置
    されている、請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】前記付勢部材は、外周部が前記クラッチ操
    作部材の圧接部に当接するコーンスプリングであり、 前記出力部は、前記出力側クラッチプレートが相対回転
    不能に係合し前記トランスミッションの入力軸に相対回
    転不能に係合する出力部材を有し、 前記出力部材に着脱自在に装着され、前記コーンスプリ
    ングの内周部を前記クラッチ本体とは逆側から支持する
    サポートプレートをさらに備えている、請求項3に記載
    のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】前記圧接部の外周部には、前記コーンスプ
    リングの外周部を支持する支持部が形成されている、請
    求項5に記載のクラッチ装置。
JP6184511A 1994-08-05 1994-08-05 クラッチ装置 Pending JPH0849730A (ja)

Priority Applications (3)

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JP6184511A JPH0849730A (ja) 1994-08-05 1994-08-05 クラッチ装置
KR1019950023871A KR0153080B1 (ko) 1994-08-05 1995-08-02 일체로 형성된 맞물림 및 해방레버와 압력판 부재를 갖는 클러치 장치
DE19528571A DE19528571A1 (de) 1994-08-05 1995-08-03 Kupplungsvorrichtung mit einstückig ausgebildetem Ein- und Ausrückhebel sowie Druckplattenelement

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6184511A JPH0849730A (ja) 1994-08-05 1994-08-05 クラッチ装置

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ID=16154481

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JP6184511A Pending JPH0849730A (ja) 1994-08-05 1994-08-05 クラッチ装置

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JP (1) JPH0849730A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312993A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Exedy Corp モータサイクル用クラッチ装置

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JP2006312993A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Exedy Corp モータサイクル用クラッチ装置

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