JPH1026146A - モジュラークラッチ - Google Patents

モジュラークラッチ

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JPH1026146A
JPH1026146A JP8180936A JP18093696A JPH1026146A JP H1026146 A JPH1026146 A JP H1026146A JP 8180936 A JP8180936 A JP 8180936A JP 18093696 A JP18093696 A JP 18093696A JP H1026146 A JPH1026146 A JP H1026146A
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JP
Japan
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clutch
flywheel
crankshaft
clutch cover
modular
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JP8180936A
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English (en)
Inventor
Norihisa Uenohara
範久 植之原
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Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/70Pressure members, e.g. pressure plates, for clutch-plates or lamellae; Guiding arrangements for pressure members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/46Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member
    • F16D13/48Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member
    • F16D13/50Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member in which the clutching pressure is produced by springs only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/1203Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by manufacturing, e.g. assembling or testing procedures for the damper units

Abstract

(57)【要約】 【課題】モジュラークラッチの取り外しを簡単に行う。 【解決手段】クラッチ装置1は、クランクシャフト60
にモジュールとして組み付け可能であり、トランスミッ
ションの入力シャフト50にトルクを伝達する。センタ
ーボルト70は、フレキシブルプレート3のトランスミ
ッション側に配置されフレキシブルプレート3の中心孔
3dより径が大きいフランジ71と、フランジ71から
中心孔3dを通ってエンジン側に延びクランクシャフト
60に締結可能な筒状締結部72とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ、特に、
フライホイールとクラッチカバー組立体が一体に固定さ
れたモジュールとしてエンジン側に取付け可能なモジュ
ラークラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチ装置は、一般に、エンジンのク
ランクシャフトに固定されたフライホイールに取り付け
られるクラッチカバー組立体と、フライホイールとクラ
ッチカバー組立体との間に配置されるクラッチディスク
組立体とから構成されている。クラッチカバー組立体及
びクラッチディスク組立体は、予めボルト等によりエン
ジンのクランクシャフトに固定されたフライホイールに
組み付けられる。具体的には、クラッチカバーの外周部
に形成されたフランジ部をボルト等よりフライホイール
の外周部の取り付け座に固定する。
【0003】最近では、フライホイールとクラッチカバ
ー組立体とクラッチディスク組立体を予め1つのモジュ
ールとして組み立てたモジュラークラッチが知られてい
る。モジュラークラッチは、全体が一つのアッセンブリ
ーとなるため、運搬及びクランクシャフトへの着脱が容
易になる。このモジュラークラッチをエンジンのクラン
クシャフトに固定する方法としては、たとえばフライホ
イール、クラッチディスク組立体のプレート及びクラッ
チカバー組立体のダイヤフラムスプリングに孔を設け、
その孔内をトランスミッション側からボルトを通し、そ
のボルトによりフライホイールをクランクシャフトに固
定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】モジュラークラッチを
クランクシャフトから取り外す際には、クラッチディス
ク組立体の孔の位置を他の部材の孔に合わせる必要があ
る。孔の位置合わせ作業は大変煩雑である。本発明の目
的は、モジュラークラッチをクランクシャフトから簡単
に取り外すことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のモジュ
ラークラッチは、エンジンのクランクシャフトにモジュ
ールとして組み付け可能であり、トランスミッションの
入力シャフトにトルクを伝達するモジュラークラッチで
ある。モジュラークラッチは、フライホイールとクラッ
チカバー組立体とクラッチディスク組立体とフレキシブ
ルプレートとセンターボルトとを備えている。フライホ
イールは、第1中心孔が形成され、トランスミッション
側に形成された摩擦面を有する。クラッチカバー組立体
は、フライホイールの摩擦面側に固定されるクラッチカ
バーと、クラッチカバー内に配置され摩擦面に対向する
押圧面を有するプレッシャープレートと、クラッチカバ
ーに支持されプレシャープレートをフライホイール側に
押圧する押圧部材とを有する。クラッチディスク組立体
は、摩擦面と押圧面との間に配置された摩擦フェーシン
グと、入力シャフトが係合するスプライン孔が形成され
たハブとを有する。フレキシブルプレートは、外周部が
フライホイールに固定され、第2中心孔が形成され、ク
ランクシャフトに相対回転不能に係合するための係合部
を有する。センターボルトは、フレキシブルプレートの
トランスミッション側に配置されフレキシブルプレート
の第2中心孔より径が大きいフランジと、フランジから
第2中心孔を通ってエンジン側に延びクランクシャフト
に締結可能な締結部とを有する。
【0006】請求項2に記載のモジュラークラッチは、
エンジンのクランクシャフトにモジュールとして組み付
け可能であり、トランスミッションの入力シャフトにト
ルクを伝達するものである。モジュラークラッチは、フ
ライホイールとクラッチカバー組立体とクラッチディス
ク組立体と捩じり振動減衰機構とをフレキシブルプレー
トとを備えている。フライホイールは、第1中心孔が形
成され、トランスミッション側に形成された摩擦面を有
する。クラッチカバー組立体は、フライホイールの摩擦
面側に固定されるクラッチカバーと、クラッチカバー内
に配置され摩擦面に対向する押圧面を有するプレッシャ
ープレートと、クラッチカバーに支持されプレシャープ
レートをフライホイール側に押圧する押圧部材とを有す
る。クラッチディスク組立体は、摩擦面と押圧面との間
に配置された摩擦フェーシングと、入力シャフトが係合
するスプライン孔が形成されたハブとをを有する。捩じ
り振動減衰機構は、フライホイールに固定されている。
フレキシブルプレートは、外周部が捩じり振動減衰機構
に固定され、第2中心孔が形成され、クランクシャフト
に相対回転不能に係合するための係合部を有する。セン
ターボルトは、フレキシブルプレートのトランスミッシ
ョン側に配置されフレキシブルプレートの第2中心孔よ
り径が大きいフランジと、フランジから第2中心孔を通
ってエンジン側に延びクランクシャフトに締結可能な締
結部とを有する。
【0007】請求項1または2に記載のモジュラークラ
ッチには取付け部材であるセンターボルトがあらかじめ
組み込まれている。モジュラークラッチをクランクシャ
フトに取り付ける際には、フレキシブルプレートの係合
部をクランクシャフトに締結させ、続いて工具をハブの
スプライン孔とフライホイールの第1中心孔とに通して
センターボスを操作し、センターボスの締結部をクラン
クシャフトに係合させる。この結果、フレキシブルプレ
ートの内周部がクランクシャフトとフランジとの間に挟
まれる。以上のようにして、モジュラークラッチがクラ
ンクシャフトに取り付けられる。
【0008】取り外しの際には、工具をハブのスプライ
ン孔及びフライホイールの第1中心孔に通してセンター
ボルトを操作し、締結部をクランクシャフトから締結解
除する。続いてフレキシブルプレートの係合部をクラン
クシャフトから離脱させると、モジュラークラッチのク
ランクシャフトからの取り外しが終了する。以上の取り
外し作業は、センターボルトの操作だけで簡単に行うこ
とができる。
【0009】請求項3に記載のモジュラークラッチで
は、フレキシブルプレートの内周部はエンジン側に向か
って径の大きくなるテーパー形状部である。クランクシ
ャフトに同じくテーパー面を設け、その外周面にフレキ
シブルプレートのテーパー形状部内周面を押し付ける
と、テーパー嵌合により締結が確実になる。さらに、セ
ンターボルトのゆるみが発生しにくい。
【0010】請求項4に記載のモジュラークラッチで
は、係合部は、テーパー形状部の一部に形成された半径
方向内側に突出する突出部である。請求項5に記載のモ
ジュラークラッチは、エンジンのクランクシャフトにモ
ジュールとして組み付け可能であり、トランスミッショ
ンの入力シャフトにトルクを伝達するモジュラークラッ
チである。モジュラークラッチは、フライホイールとク
ラッチカバー組立体とクラッチディスク組立体とセンタ
ーボルトとを備えている。フライホイールは、中心孔が
形成され、トランスミョション側に形成された摩擦面
と、クランクシャフトに相対回転不能に係合するための
係合部とを有する。クラッチカバー組立体は、フライホ
イールの摩擦面側に固定されるクラッチカバーと、クラ
ッチカバー内に配置され摩擦面に対向する押圧面を有す
るプレッシャープレートと、クラッチカバーに支持され
プレシャープレートをフライホイール側に押圧する押圧
部材とを有する。クラッチディスク組立体は、摩擦面と
押圧面との間に配置された摩擦フェーシングと、入力シ
ャフトが係合するスプライン孔が形成されたハブとを有
する。センターボルトは、フライホイールのトランスミ
ッション側に配置されフライホイールの中心孔より径が
大きいフランジと、フランジから中心孔を通ってエンジ
ン側に延びクランクシャフトに締結可能な締結部とを有
する。
【0011】請求項6に記載のモジュラークラッチで
は、フライホイールの中心孔の壁面は、エンジン側に向
かって径の大きくなるテーパー面である。請求項7に記
載のモジュラークラッチでは、係合部は、テーパー面の
一部に形成された半径方向内側に突出する突出部であ
る。請求項8に記載のモジュラークラッチでは、締結部
は筒形状であり、センターボルトは、締結部の内周に入
力シャフト先端を支持するための軸受をさらに有してい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1及び図2に示す本発明の一実施形態としてのクラッ
チ装置1は、主に、フレキシブルプレート3、イナーシ
ャ部材4、粘性ダンパー機構5、フライホイール7、ク
ラッチカバー組立体8、クラッチディスク組立体10、
及びセンターボルト70から構成されている。クラッチ
装置1は、上記部材が組み合わせられ1個のモジュール
として取扱い可能なモジュラークラッチである。図1の
左側にはエンジン(図示せず)が配置されており、右側
にはトランスミッション(図示せず)が配置されてい
る。クラッチ装置1はエンジン側のクランクシャフト6
0とトランスミッション側の入力シャフト50との間で
トルクを断続するものである。
【0013】フレキシブルプレート3は、中心孔3d
(第2中心孔)が形成された円板状のプレート部材であ
り、内周部エンジン側に円板状のプレート部材11がリ
ベット12により固定されている。プレート部材11
は、フレキシブルプレート3の中心孔3dと同径の中心
孔11bを有しており、さらにエンジン側に突出する2
つの突出部11aを有している。フレキシブルプレート
3の内周部はプレート部材11とともに後述するセンタ
ーボルト70によりエンジンのクランクシャフト60に
固定される。フレキシブルプレート3の径方向中間部に
は、円周方向に等間隔で形成された複数の丸孔3aが設
けられている。フレキシブルプレート3は円周方向には
剛性が高いが曲げ方向にはたわみ可能である。
【0014】フレキシブルプレート3の外周端には、図
示しないリベットによりリング状のイナーシャ部材4が
固定されている。また、イナーシャ部材4にはリングギ
ア16が固定されている。粘性ダンパー機構5は、主
に、第1入力プレート18と第2入力プレート19と曲
がり板ばね23とドリブン部材24とから構成されてい
る。第1入力プレート18はフレキシブルプレート3の
側方に配置された円板状のプレート部材である。第1入
力プレート18の外周部はイナーシャ部材4の内周面に
当接している。また、第1入力プレート18の内周部
は、トランスミッション側に延びる内周突出部18aと
なっている。第1入力プレート18の径方向中間部は、
エンジン側に突出する環状凸部となっている。第2入力
プレート19は、第1入力プレート18の側方に配置さ
れた円板状のプレート部材である。第2入力プレート1
9の外周端はイナーシャ部材4の内周面に当接してい
る。また、第2入力プレート19の外周部と第1入力プ
レート18の外周部とは互いに当接しており、図示しな
いリベットにより互いに固定されている。両外周部間に
はシールリング22が配置されている。
【0015】第1及び第2入力プレート18,19の外
周部は、円周方向に複数のボルト20によってイナーシ
ャ部材4に固定されている。ボルト20は、トランスミ
ッション側から固定される。また、各ボルト20に対応
する部分にはイナーシャ部材4に溝4aが形成されてい
る。第1入力プレート18と第2入力プレート19によ
って形成される空間は、ばね収容室17となっている。
このばね収容室17内には、1対の曲がり板ばね23が
配置されている。曲がり板ばね23は、交互に折曲げら
れて円弧状に延びた部材である。曲がり板ばね23は、
ばね収容室17の壁との間に複数の粘性流体充填空間を
有している。
【0016】ドリブン部材24は円板状の部材であり、
ばね収容室17内に延び1対の曲がり板ばねの円周方向
に両端に当接する係合部24aを有している。また、第
1及び第2入力プレート18,19は、軸方向に突出し
曲がり板ばね23の円周方向両端に当接する絞り加工支
持部18a,19aを有している。フライホイール7は
中心孔7d(第1中心孔)が形成された円板形状の部材
であり、、トランスミッション側に環状の摩擦面7aを
有している。また、フライホイール7には、摩擦面7a
より内周側に両面を連通する複数の連通孔7bが形成さ
れている。フライホイール7の内周端には、ドリブン部
材24がリベット29により固定されている。フライホ
イール7とドリブン部材24の中心孔7dの縁は軸受2
8を介して第1入力プレート18の内周突出部18aに
支持されている。
【0017】クラッチカバー組立体8は、主に、弧状係
合プレート40と、受け部材41と、クラッチカバー4
2と、プレッシャプレート32と、ボルト44と、スタ
ッドピン35と、2本のワイヤリング36と、ダイヤフ
ラムスプリング33とから構成されている。弧状係合プ
レート40は、フライホイール7の外周部からトランス
ミッション側に延びるプレート部材である。弧状係合プ
レート40は合計3枚であり、全体で円筒状になってい
る。各弧状係合プレート40は、フライホイール7の外
周面に形成された溝内に延びる固定部40aをエンジン
側端に有している。この固定部40aは、ピン43によ
りフライホイール7に固定される。弧状係合プレート4
0の先端は、図2から明らかなように凹部40bと凸部
40cが交互に形成された波型係合部となっている。ま
た、この波型係合部よりエンジン側で複数箇所には孔4
0dが形成されている。この孔40dを貫通して、受け
部材41が固定されている。受け部材41は、弧状係合
プレート40の外周面に当接する当接部41aと弧状係
合プレート40の内周側に配置され、ボルト螺合孔41
cが形成された受け座41bを有している。受け座41
bはクラッチカバー42(後述)の外周部エンジン側の
面に当接している。
【0018】クラッチカバー42は大径の中心孔が形成
された円板状プレート部材である。クラッチカバー42
は、外周縁に円周方向に等間隔で形成された複数の突出
部42aを有している。この突出部42aは、弧状係合
プレート40の係合部における凹部40b内にトランス
ミッション側から挿入されている。この係合により、ク
ラッチカバー42は弧状係合プレート40と相対回転不
能になっている。また、クラッチカバー42には、受け
座41bのボルト螺合孔41cに対応する位置にボルト
挿通孔42bが形成されている。このボルト挿通孔42
bを通じてボルト44の先端がボルト螺合孔41cに螺
合している。
【0019】プレッシャープレート32は、弧状係合プ
レート40の内周側に配置された環状の部材である。プ
レッシャープレート32には、フライホイール7の摩擦
面7aに対向する押圧面32aが形成されている。ま
た、プレッシャープレート32において押圧面32aと
反対側の面にはトランスミッション側に突出する環状突
出部32bが形成されている。プレッシャープレート3
2は、各弧状係合プレート40の円周方向間において接
線方向に延びるストラッププレート48によりクラッチ
カバー42に相対回転不能に固定されている。
【0020】ダイヤフラムスプリング33はプレッシャ
ープレート32とクラッチカバー42との間に配置され
た円板状部材であり、環状の弾性部33aと、弾性部3
3aから内周側に延びる複数のレバー部33bとから構
成されている。弾性部33aは内周部両側面が後述する
ワイヤリング36により支持されており、外周部がプレ
ッシャープレート32の環状突出部32bに当接してい
る。さらに、ダイヤフラムスプリング33の外周縁は、
クリップ48により環状突出部32bに押圧されてい
る。
【0021】クラッチカバー42の内周部に固定された
複数のスタッドピン35は、ダイヤフラムスプリング3
3の孔を貫通してプレッシャープレート32側に延びて
いる。このスタッドピン35に支持された2本のワイヤ
リング36はダイヤフラムスプリング33を支持してい
る。クラッチディスク組立体10は、フライホイール7
の摩擦面7aとプレッシャープレート32の押圧面32
aとの間に配置される摩擦フェーシング45を有してい
る。摩擦フェーシング45は、プレート部材を介してハ
ブ46に固定されている。トランスミッション側から延
びるトランスミッション入力シャフト50は、ハブ46
にスプライン係合している。ダイヤフラムスプリング3
3のレバー部33b先端には、トランスミッション側か
らレリーズ装置54が当接している。
【0022】センターボルト70は、モジュラークラッ
チ1内にあらかじめ組み込まれた部材であり、搬送の途
中での脱落が生じない。センターボルト70は、フレキ
シブルプレート3と粘性ダンパー機構5の第1入力プレ
ート18の内周部間に配置されいる。センターボルト7
0は、フランジ71とそこから軸方向に延びる筒状締結
部72とから構成されている。フランジ71の中心には
軸方向に貫通する孔73が形成されている。孔73は、
図2に示すように、図示しない工具と係合可能なギザギ
ザ形状である。筒状締結部72の外周には、雄ネジ74
が形成されている。さらに、筒状締結部72の内周部に
は、スナップリング76により軸受75が固定されてい
る。スナップリング76は、筒状締結部72の内周面に
固定され、軸受75のアウターレースのエンジン側端面
に当接している。
【0023】クランクシャフト60とトランスミッショ
ン入力シャフト50とを説明し、それらとモジュラーク
ラッチ1との連結について説明する。クランクシャフト
60の先端面には、円形の中心凹部62が形成されてい
る。中心凹部62の内周面には、雌ネジ74が形成され
ている。また、中心凹部62の回りの端面には2か所に
係合凹部61が形成されている。
【0024】クランクシャフト60の係合凹部61内に
は、フレキシブルプレート3に固定されたプレート部材
11の突出部11aが嵌合している。また、クランクシ
ャフト60の中心凹部62の雌ネジ63には、センター
ボルト70の筒状締結部72の雄ネジ74が螺合してい
る。この状態では、フランジ71は、クランクシャフト
60の端面との間にフレキシブルプレート3の内周部と
プレート部材11の内周部を挟んでいる。この結果、フ
レキシブルプレート3の内周部は、クランクシャフト6
0に固く連結され、両部材間でトルク伝達が可能になっ
ている。
【0025】トランスミッション入力シャフト50は、
図1の右側から延び、先端が軸受75に支持されてい
る。トランスミッション入力シャフト50に形成された
スプライン51は、ハブ41のスプライン孔41aに係
合している。この構造により、ハブ41のトルクはトラ
ンスミッション入力シャフト50に伝達される。次にク
ラッチ装置1の動作について説明する。
【0026】エンジン側のクランクシャフト60が回転
すると、トルクはフレキシブルプレート3,粘性ダンパ
ー機構5を介してフライホイール7に伝達され、さらに
クラッチ連結状態でクラッチディスク組立体10に伝達
され、最後にトランスミッション入力シャフト50に出
力される。エンジン側から曲げ振動が伝達された場合に
は、フレキシブルプレート3が曲げ方向にたわむことで
曲げ振動を吸収する。
【0027】エンジン側から捩じり振動が伝達される
と、第1及び第2入力プレート18,19とフライホイ
ール7とが周期的な相対回転を行う。このとき、曲がり
板ばね23が円周方向に圧縮され、ばね収容室17内に
おいて曲がり板ばね23と第1及び第2入力プレート1
8,19との間の粘性流体充填空間が縮小される。この
結果、粘性抵抗が発生し、捩じり振動が減衰される。
【0028】クラッチ装置1をクランクシャフト60に
取り付ける方法について説明する。モジュールとして完
成したクラッチ装置1を図1右側からクランクシャフト
60に接近させる。次に工具をダイヤフラムスプリング
33の中心孔とハブ41のスプライン孔41aを通して
センターボルト70の孔73に係合させる。その状態で
工具を操作して、センターボルト70の筒状締結部72
をクランクシャフト60の中心凹部62に螺合させてい
く。螺合の途中でプレート部材11の突出部11aをク
ランクシャフト60の係合凹部61に係合させ、さらに
センターボルト70を締めつけることでフレキシブルプ
レート3の内周部がクランクシャフト60に固定され
る。
【0029】クラッチ装置1をクランクシャフト60か
ら取り外す際には、取り付けの場合と同様に工具により
センターボルト70を操作する。ここでは、取り外しに
センターボルト70を操作するだけでよいため、取り外
し作業が簡単である。センターボルト70を用いること
で従来の複数のボルトに比べて部品点数が減る。さら
に、従来のボルト及び工具を通すための孔を各部材に設
ける必要が無くなる。
【0030】前記実施形態では、3枚の弧状係合プレー
ト4で全体として円筒形状になっているが、一体の円筒
状部材を用いてもよい。円筒状部材の一端は、フライホ
イールに対してかしめや溶接などによって固定されえ
る。捩じり振動ダンパーとしては、前記粘性ダンパー5
の形態に限定されない。ばねと摩擦抵抗発生機構との組
み合わせからなる乾式ダンパーでもよいし、ばねだけの
ダンパーでもよい。第2実施形態 図3に示すクラッチ装置1では、クラッチ装置1とクラ
ンクシャフト60との締結構造のみを説明し、他の構造
は前記実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0031】フレキシブルプレート3の内周部には、絞
り加工により環状屈曲部3eが形成されている。環状屈
曲部3eの内周部壁面は、エンジン側にいくにしたがっ
て半径の大きくなるテーパー面3fになっている。ま
た、環状屈曲部3eの内周側には半径方向内側に延びる
円板部3gが形成されている。さらに、環状屈曲部3e
の1か所には、半径方向内側に突出する突出部3hが形
成されている。
【0032】クランクシャフト60の先端外周には、先
端に向かって径が小さくなるテーパー面66が形成され
ている。テーパー面66の1か所にはキー溝67が形成
されている。このキー溝67内にフレキシブルプレート
3の突出部3hが係合し、クランクシャフト60とフレ
キシブルプレート3が相対回転不能になっている。フレ
キシブルプレート3のテーパー面3fはクランクシャフ
ト60のテーパー面66に当接している。円板部3g
は、クランクシャフト60の先端とセンターボルト70
のフランジ71との間に配置され、フランジ71にのみ
当接している。
【0033】図3に示す組立状態で、センターボス70
の筒状締結部72がクランクシャフト60の中心凹部6
2に締結されることにより、フレキシブプレート3のテ
ーパー面3fがクランクシャフト60のテーパー面66
に付勢されている。そのため、フレキシブルプレート3
とクランクシャフト60との固定がより緊密になる。ま
た、フレキシブルプレート3の内周部がフランジ71と
クランクシャフト60との間でセンターボルト70のゆ
るみ止めとして機能する。第3実施形態 図4に示すモジュラークラッチ101は、フライホイー
ル102とクラッチカバー組立体103とクラッチディ
スク組立体104とがモジュールとして組み付けられた
ものである。図4において左側にエンジンが配置され、
右側にトランスミッションが配置されている。図のO−
Oがモジュラークラッチ101の回転軸線である。
【0034】モジュラークラッチ101は、エンジンの
クランクシャフト60から、トランスミッション側から
延びるメインドライブシャフト106にトルクを伝達あ
るいは遮断するための装置である。フレキシブルプレー
ト107は回転方向に剛性は高いが曲げ方向に撓み可能
である。また、フレキシブルプレート107の外周部に
はリングギア113が固定されている。このフレキシブ
ルプレート107の外周部にフライホイール102(後
述)が複数のボルト111により固定されている。レリ
ーズ装置108は、メインドライブシャフト106の回
りに軸方向に移動可能に配置されている。レリーズ装置
108は、クラッチカバー組立体103のダイヤフラム
スプリング123(後述)にトランスミッション側から
係合可能である。
【0035】フライホイール102は、ほぼ円環状の部
材であり、トランスミッション側の側面に平坦な摩擦面
102aを有している。図5及び図6に示すように、フ
ライホイール2の外周部エンジン側側面には、円周方向
に延びる複数の傾斜溝102cが形成されている。傾斜
溝102cは、外周側から内周側に向かって深くなるよ
うに傾斜している。複数の傾斜溝102cの円周方向間
には平坦部102dが形成されている。平坦部102d
はそのほぼ中央部に所定の深さの孔を有している。
【0036】クラッチカバー組立体103は、クラッチ
カバー121とプレッシャプレート122とダイヤフラ
ムスプリング123とから主に構成されている。クラッ
チカバー121は皿形状のプレート部材からなる。クラ
ッチカバー121は中心に大径の中心孔を有している。
クラッチカバー121の外周壁は軸方向に延びており、
その端部はフライホイール102の外周部に固定されて
いる。
【0037】ここで、図5及び図6を用いてフライホイ
ール102とクラッチカバー121とを互いに固定する
カバー固定部161について説明する。クラッチカバー
121の軸方向端部に形成された外周覆い部162は、
フライホイール102の外周面102bを覆い、密着し
ている。外周覆い部162の先端には、傾斜溝102c
に対応してかしめ部163が形成され、平坦部102d
に対応して固定部164が形成されている。かしめ部1
63は、フライホイール102の傾斜溝102cを包み
込むように屈曲している。固定部164は、かしめ部1
63より内周側に長く延びており、平坦部102dに密
着している。固定部164はピン168により平坦部1
02dに固定されている。この結果、フライホイール1
02とクラッチカバー121との回り止めがされてい
る。さらに、クラッチカバー21の外周部には、内周側
にかしめられフライホイール102の摩擦面102a外
周縁にトランスミッション側から当接する当接部165
が形成されている。この当接部165において摩擦面1
02aに当接する面は切削加工されており、これにより
クラッチカバー121をフライホイール102の外周部
に嵌合したとき切削加工された面がフライホイール10
2の摩擦面102a側に当接し、フライホイール102
とクラッチカバー121とが軸方向に位置決めされる。
【0038】本実施形態におけるカバー固定部161の
構造による効果としては、ボルト等の締結部材が不要と
なるので、全体としての重量を軽減できる。また、フラ
イホイール2とクラッチカバー21とをクラッチカバー
21のかしめ部65によって軸方向に位置決めしている
ので、ノックピン等が不要となり、安価な構成となる。
さらに、クラッチカバー21を外周端部のかしめにより
フライホイール2に固定するため、クラッチカバー21
をフライホイール2に対して簡単な方法で確実に取り付
けることができる。
【0039】プレッシャプレート122は、クラッチカ
バー121の内周側に配置された環状の部材である。プ
レッシャプレート122は、フライホイール102に対
向する押圧面122aを有している。また、プレッシャ
プレート122は、押圧面122aと反対側の面に軸方
向に突出する環状突出部122bを有している。プレッ
シャプレート122の外周部には、接線方向に延びる複
数のストラッププレート124の一端がボルト128に
より固定されている。ストラッププレート124の他端
はクラッチカバー121に固定されている。このストラ
ッププレート124により、プレッシャプレート122
はクラッチカバー121と一体回転する。
【0040】ダイヤフラムスプリング123は、プレッ
シャプレート122とクラッチカバー121との間に配
置されている。ダイヤフラムスプリング123は、円環
状の弾性部123aと弾性部123aから内周側に延び
る複数のレバー部123bとから構成されている。弾性
部123aは、外周部がプレッシャプレート122の環
状突出部122bに当接し、内周部が後述する支持構造
125に支持されている。支持構造125は、複数のス
タッドピン126と2本のワイヤリング127とから構
成されている。複数のスタッドピン126は、一端がク
ラッチカバー121の底部の内周側に固定され、エンジ
ン側に延びダイヤフラムスプリング123の小判孔12
3cを貫通している。この複数のスタッドピン126に
より2本のワイヤリング127が支持されている。2本
のワイヤリング127間には弾性部123aの内周部が
配置されている。なお、スタッドピン126はている。
この状態で弾性部123aはプレッシャプレート122
をフライホイール102側に付勢している。
【0041】ダイヤフラムスプリング123の複数のレ
バー部123bの先端(内周端部)のトランスミッショ
ン側にはレリーズ装置108が配置されている。このレ
リーズ装置108がレバー部123bをエンジン側に付
勢すると、弾性部123aからプレッシャプレート12
2へ作用する付勢力が解除される。クラッチディスク組
立体104は、フライホイール102とプレッシャプレ
ート122との間に配置されたクラッチ連結部131
と、入力側部材としてのクラッチプレート132及びリ
テーニングプレート133と、出力側部材としてのハブ
134と、プレート132,133とフランジ135と
の間に配置されたコイルスプリング136と、摩擦発生
機構137とから主に構成されている。ハブ134は、
ボス134aと、その外周部に一体に形成されたフラン
ジ135とを有している。ボス134aの中心にはメイ
ンドライブシャフト106に係合するスプライン孔13
4bが形成されている。クラッチプレート132とリテ
ーニングプレート133は、フランジ135の両側面に
配置された円板状の部材である。クラッチプレート13
2とリテーニングプレート133は外周部でストッパー
ピン138により固定されている。コイルスプリング1
36は、プレート132,133とフランジ135に形
成された窓孔内に配置されている。摩擦発生機構137
は、プレート132,133とフランジ135との間に
配置された複数のワッシャから構成されている。
【0042】クラッチ連結部131は、図6に示すよう
に、クラッチプレート132に固定されたディスクプレ
ート141と、ディスクプレート141に固定された複
数の摩擦パッド143とから主に構成されている。ディ
スクプレート143は、円板状の部材であり、内周部は
リベット139によりクラッチプレート132の外周部
に固定されている。ディスクプレート141には、外周
縁から延出する3つの突出部142が形成されている。
各突出部142には、片面に2つずつ合計4つの摩擦パ
ッド143が固定されている。各摩擦パッド143は、
芯板145とスクリーン146と焼結体147とから構
成されている。突出部142と両側の摩擦パッド143
の芯板145が2つのリベット144により固定されて
いる。なお、このリベット144に対応する部分には焼
結体147に孔が形成されている。
【0043】センターボルト70は、モジュラークラッ
チ1内にあらかじめ組み込まれた部材であり、搬送の途
中での脱落が生じない。センターボルト70は、フレキ
シブルプレート103とフライホイール102の内周部
間に配置されいる。センターボルト70は、フランジ7
1とそこから軸方向に延びる筒状締結部72とから構成
されている。フランジ71の中心には軸方向に貫通する
孔73が形成されている。孔73は、図示しない工具と
係合可能なギザギザ形状である。筒状締結部72の外周
には、雄ネジ74が形成されている。さらに、筒状締結
部72の内周部には、スナップリング76により軸受7
5が固定されている。スナップリング76は、筒状締結
部72の内周面に固定され、軸受75のアウターレース
のエンジン側端面に当接している。
【0044】クランクシャフト60を説明し、それとモ
ジュラークラッチ1との連結について説明する。クラン
クシャフト60の先端面には、中心凹部62が形成され
ている。中心凹部62の内周面には、雌ネジ63が形成
されている。また、中心凹部62の回りの端面には2か
所に係合凹部61が形成されている。
【0045】クランクシャフト60の係合凹部62内に
は、フレキシブルプレート103に固定されたプレート
部材111の突出部111aが嵌合している。また、ク
ランクシャフト60の中心凹部62の雌ネジ63には、
センターボルト70の筒状締結部72の雄ネジ74が螺
合している。この状態でフランジ71は、フレキシブル
プレート103の内周部とプレート部材111の内周部
をクランクシャフト60の端面外周部との間に挟んでい
る。この結果、フレキシブルプレート103の内周部
は、クランクシャフト60に固く連結され、両部材間で
トルク伝達がされる構造になっている。
【0046】センターボルト70により得られる効果
は、第1実施形態と同様である。第4実施形態 図7に示すクラッチ装置101では、クラッチ装置10
1とクランクシャフト60との締結構造のみを説明し、
他の構造は前記実施形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0047】フレキシブルプレート103の内周部に
は、絞り加工により環状屈曲部103eが形成されてい
る。環状屈曲部103eの内周部壁面は、エンジン側に
いくにしたがって半径の大きくなるテーパー面103f
になっている。また、環状屈曲部3eの内周側には円板
部103gが形成されている。さらに、環状屈曲部10
3eの1か所には、半径方向内側に突出する突出部10
3hが形成されている。
【0048】クランクシャフト60の先端外周には、先
端に向かって径が小さくなるテーパー面66が形成され
ている。テーパー面66の1か所にはキー溝67が形成
されている。キー溝67内に突出部103hが嵌入し、
それによりフレキシブルプレート103はクランクシャ
フト60に相対回転不能になっている。フレキシブルプ
レート103のテーパー面103fはクランクシャフト
60のテーパー面に当接している。円板部103gは、
クランクシャフト60の先端とセンターボルト70のフ
ランジ71との間に配置され、フランジ71にのみ当接
している。
【0049】図に示す組付け状態で、センターボス70
の筒状締結部72がクランクシャフト60の中心凹部6
2に締結されることにより、フレキシブプレート103
のテーパー面103fがクランクシャフト60のテーパ
ー面66に付勢されている。そのため、フレキシブルプ
レート3とクランクシャフト60との固定がより緊密に
なる。また、フレキシブルプレート103の円板部10
3gがフランジ71とクランクシャフト60との間でセ
ンターボルト70のゆるみ止めとして機能する。第5実施形態 この実施形態では、図8に示すように、フライホイール
202の内周部が直接クランクシャフト60に固定され
ている。フライホイール202の内周部は、センターボ
ルト70のフランジ71とクランクシャフト60との間
に挟まれている。フライホイール202の内周部エンジ
ン側面に形成された突出部102gはクランクシャフト
102の係合凹部61に嵌合している。このようにし
て、フレキシブルプレート103の内周部は、クランク
シャフト60に固く連結され、両部材間でトルク伝達が
される構造になっている。第6実施形態 図9に示すように、フライホイール202の中心孔内周
面は、エンジン側に径の大きくなるテーパー面202g
になっている。テーパー面202gは、クランクシャフ
ト60の先端外周面に形成されたテーパー面66に当接
している。テーパー面202gの1か所には、半径方向
内側に突出する突出部202hが形成されている。突出
部202hは、クランクシャフト60のテーパー面に形
成されたキー溝67内に嵌入し、それによりフライホイ
ール202はクランクシャフト60に相対回転不能にな
っている。フライホイール202の中心孔トランスミッ
ション側には、内周側に延びる円板部202fが形成さ
れている。円板部202fはクランクシャフト60とフ
ランジ71との間に配置され、フランジ71に当接して
いる。
【0050】図に示す組付け状態で、センターボス70
の筒状締結部72がクランクシャフト60の中心凹部6
2に締結されることにより、フライホイール202のテ
ーパー面202gがクランクシャフト60のテーパー面
66に付勢されている。そのため、フライホイール20
2とクランクシャフト60との固定がより緊密になる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るモジュラークラッチでは、
モジュラークラッチには組み込まれたセンターボルトを
操作するだけで、モジュラークラッチをクランクシャフ
トから取り外せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのクラッチ装置の
縦断面概略図。
【図2】クラッチ装置の部分平面図。
【図3】第2実施形態において図1に対応する図。
【図4】第3実施形態において図1に対応する図。
【図5】クラッチカバーとフライホイールの固定部分の
部分平面図。
【図6】図5のVI-VI 断面図。
【図7】第4実施形態において図1に対応する図。
【図8】第5実施形態において図1に対応する図。
【図9】第6実施形態において図1に対応する図。
【符号の説明】
1 クラッチ装置 5 粘性ダンパー機構 7 フライホイール 10 クラッチディスク組立体 60 クランクシャフト 61 係合凹部 62 中心凹部 70 センターボルト 71 フランジ 72 筒状締結部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのクランクシャフトにモジュール
    として組み付け可能であり、トランスミッションの入力
    シャフトにトルクを伝達するモジュラークラッチであっ
    て、 第1中心孔が形成され、前記トランスミッション側に形
    成された摩擦面を有するフライホイールと、 前記フライホイールの前記摩擦面側に固定されるクラッ
    チカバーと、前記クラッチカバー内に配置され前記摩擦
    面に対向する押圧面を有するプレッシャープレートと、
    前記クラッチカバーに支持され前記プレシャープレート
    を前記フライホイール側に押圧する押圧部材とを有する
    クラッチカバー組立体と、 前記摩擦面と前記押圧面との間に配置された摩擦フェー
    シングと、前記入力シャフトが係合するスプライン孔が
    形成されたハブとを有するクラッチディスク組立体と、 外周部が前記フライホイールに固定され、第2中心孔が
    形成され、前記クランクシャフトに相対回転不能に係合
    するための係合部を有するフレキシブルプレートと、 前記フレキシブルプレートのトランスミッション側に配
    置され前記フレキシブルプレートの第2中心孔より径が
    大きいフランジと、前記フランジから前記第2中心孔を
    通って前記エンジン側に延び前記クランクシャフトに締
    結可能な締結部とを有するセンターボルトと、を備えた
    モジュラークラッチ。
  2. 【請求項2】エンジンのクランクシャフトにモジュール
    として組み付け可能であり、トランスミッションの入力
    シャフトにトルクを伝達するモジュラークラッチであっ
    て、 第1中心孔が形成され、前記トランスミッション側に形
    成された摩擦面を有するフライホイールと、 前記フライホイールの前記摩擦面側に固定されるクラッ
    チカバーと、前記クラッチカバー内に配置され前記摩擦
    面に対向する押圧面を有するプレッシャープレートと、
    前記クラッチカバーに支持され前記プレシャープレート
    を前記フライホイール側に押圧する押圧部材とを有する
    クラッチカバー組立体と、 前記摩擦面と前記押圧面との間に配置された摩擦フェー
    シングと、前記入力シャフトが係合するスプライン孔が
    形成されたハブとをを有するクラッチディスク組立体
    と、 前記フライホイールに固定された捩じり振動減衰機構
    と、 外周部が前記捩じり振動減衰機構に固定され、第2中心
    孔が形成され、前記クランクシャフトに相対回転不能に
    係合するための係合部を有するフレキシブルプレート
    と、 前記フレキシブルプレートのトランスミッション側に配
    置され前記フレキシブルプレートの第2中心孔より径が
    大きいフランジと、前記フランジから前記第2中心孔を
    通って前記エンジン側に延び前記クランクシャフトに締
    結可能な締結部とを有するセンターボルトと、を備えた
    モジュラークラッチ。
  3. 【請求項3】前記フレキシブルプレートの内周部は前記
    エンジン側に向かって径の大きくなるテーパー形状部で
    ある、請求項1または2に記載のモジュラークラッチ。
  4. 【請求項4】前記係合部は、前記テーパー形状部の一部
    に形成された半径方向内側に突出する突出部である、請
    求項3に記載のモジュラークラッチ。
  5. 【請求項5】エンジンのクランクシャフトにモジュール
    として組み付け可能であり、トランスミッションの入力
    シャフトにトルクを伝達するモジュラークラッチであっ
    て、 中心孔が形成され、前記トランスミョション側に形成さ
    れた摩擦面と、前記クランクシャフトに相対回転不能に
    係合するための係合部とを有するフライホイールと、 前記フライホイールの前記摩擦面側に固定されるクラッ
    チカバーと、前記クラッチカバー内に配置され前記摩擦
    面に対向する押圧面を有するプレッシャープレートと、
    前記クラッチカバーに支持され前記プレシャープレート
    を前記フライホイール側に押圧する押圧部材とを有する
    クラッチカバー組立体と、 前記摩擦面と前記押圧面との間に配置された摩擦フェー
    シングと、前記入力シャフトが係合するスプライン孔が
    形成されたハブとを有するクラッチディスク組立体と、 前記フライホイールのトランスミッション側に配置され
    前記フライホイールの中心孔より径が大きいフランジ
    と、前記フランジから前記中心孔を通って前記エンジン
    側に延び前記クランクシャフトに締結可能な締結部とを
    有するセンターボルトと、を備えたモジュラークラッ
    チ。
  6. 【請求項6】前記フライホイールの前記中心孔の壁面
    は、前記エンジン側に向かって径の大きくなるテーパー
    面である、請求項5に記載のモジュラークラッチ。
  7. 【請求項7】前記係合部は、前記テーパー面の一部に形
    成された半径方向内側に突出する突出部である、請求項
    6に記載のモジュラークラッチ。
  8. 【請求項8】前記締結部は筒形状であり、 前記センターボルトは、前記締結部の内周に前記入力シ
    ャフト先端を支持するための軸受をさらに有している、
    請求項1〜7のいずれかに記載のモジュラークラッチ。
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