JP2003049925A - 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 - Google Patents

流体式トルク伝達装置のロックアップ装置

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JP2003049925A
JP2003049925A JP2001238980A JP2001238980A JP2003049925A JP 2003049925 A JP2003049925 A JP 2003049925A JP 2001238980 A JP2001238980 A JP 2001238980A JP 2001238980 A JP2001238980 A JP 2001238980A JP 2003049925 A JP2003049925 A JP 2003049925A
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torque
torque transmission
turbine
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clutch
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Yukinobu Takada
幸悦 高田
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Exedy Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Abstract

(57)【要約】 【課題】 径方向の短縮化のために多板のクラッチ部と
ダンパー部が軸方向に並んだロックアップ装置におい
て、構造を簡単にする。 【解決手段】 ロックアップ装置9は、フロントカバー
3とタービン5との間の空間に配置され、クラッチ部2
3と、ダンパー部24と、トルク伝達部材32とを備え
ている。クラッチ部23は、フロントカバー3からトル
クが入力され、複数の摩擦面を形成する入力プレート3
4と出力プレート35を有する。ダンパー部24は、ク
ラッチ部23と軸方向に異なる位置に配置され少なくと
も部分的に半径方向に重なっており、ドライブプレート
41とドリブンプレート42とコイルスプリング43と
を有し、タービン5にトルクを出力するための機構であ
る。トルク伝達部材32は、クラッチ部23からダンパ
ー部24にトルクを伝達するための単一の部材からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロックアップ装置、
特に、トルクコンバータ等の流体式トルク伝達装置に用
いられるロックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フルイド・カップリングやトル
クコンバータ等の流体式トルク伝達装置は、流体により
動力を伝達するために加速及び減速をスムーズに行うこ
とができる。しかし、液体の滑りによりエネルギーロス
が生じ、燃費が悪くなる。そこで従来のトルクコンバー
タには、入力側のフロントカバーと出力側のタービンと
を機械的に接続するロックアップ装置が取り付けられた
ものがある。ロックアップ装置は、タービンとフロント
カバーとの間の空間に配置されている。ロックアップ装
置は、主に、フロントカバーに圧接可能な円板状ピスト
ン部材と、タービンの背面側に取り付けられたドリブン
プレートと、ピストンとドリブンプレートとを回転方向
に連結するコイルスプリングとから構成されている。ピ
ストンには、フロントカバーの平坦な摩擦面に対向する
位置に円環状の摩擦材が接着されている。
【0003】前記従来のロックアップ装置では、ピスト
ン部材の作動はトルクコンバータ本体内を流れる作動油
により制御されている。具体的には、ロックアップ連結
解除時にピストン部材とフロントカバーとの間を内周側
から半径方向外側に流れる作動油は、外周部側において
トルクコンバータ本体内に流れ込む。ロックアップ連結
時には、フロントカバーとピストンとの間の作動油が内
周側からドレンされ、ピストンがフロントカバー側に押
し付けられる。この結果、フロントカバーのトルクがピ
ストンやコイルスプリングを介してタービン側に直接伝
達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のロックアップ装
置には、複数のプレート部材によって複数の摩擦面を確
保することでトルク伝達容量を大きくする多板クラッチ
が用いられることがある。この種のロックアップ装置で
は、多板クラッチは、例えば、フロントカバー側に固定
された第1筒状部材と、その内周側に配置された第2筒
状部材と、両筒状部材の間に配置された入力プレート及
び出力プレートと、油圧により作動するピストンとから
構成されている。入力プレートは第1筒状部材に対して
相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合し、出力プ
レートは第2筒状部材に対して相対回転不能にかつ軸方
向に移動可能に係合している。
【0005】さらに、この種のロックアップ装置の外径
を短縮化するため、多板のクラッチ部とダンパー部の軸
方向位置を互いにずらして、互いの一部を軸方向に並べ
ている(半径方向に重ねている)。この場合、クラッチ
部の第2筒状部材は、ダンパー部の入力部材に係合する
係合部材に対して溶接やリベットによって固定されてい
る。したがって、部品点数が多くなり、構造が複雑にな
るとともに製造コストが高くなる。
【0006】本発明の課題は、径方向の短縮化のために
多板のクラッチ部とダンパー部が軸方向に並んだロック
アップ装置において、構造を簡単にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロック
アップ装置は、エンジンからトルクが入力されるフロン
トカバーと、フロントカバーとともに流体室を形成する
インペラと、流体室内にインペラと対向して配置されト
ルクを出力するためのタービンとを有する流体式トルク
伝達装置に用いられる装置である。このロックアップ装
置は、フロントカバーとタービンとの間の空間に配置さ
れ、クラッチ部と、ダンパー部と、トルク伝達部材とを
備えている。クラッチ部は、フロントカバーからトルク
が入力され、複数の摩擦面を形成する入力プレートと出
力プレートを有する。ダンパー部は、クラッチ部と軸方
向に異なる位置に配置され少なくとも部分的に半径方向
に重なっており、入力部材と出力部材と弾性部材とを有
し、タービンにトルクを出力するための機構である。ト
ルク伝達部材は、クラッチ部からダンパー部にトルクを
伝達するための単一の部材からなる。
【0008】このロックアップ装置では、クラッチ部と
ダンパー部が少なくとも部分的に軸方向に重なった構造
において、トルク伝達部材は単一の部材からなるため、
部品点数が少なくなり、構造が簡単になる。請求項2に
記載の流体式トルク伝達装置のロックアップ装置では、
請求項1において、クラッチ部はフロントカバーとター
ビンの空間の外周部に配置されている。ダンパー機構
は、内周部がタービンに固定され、外周部がクラッチ部
のタービン側に配置されている。
【0009】ダンパー機構の外周部はクラッチ部のター
ビン側に配置されているため、ロックアップ装置の径が
小さくなる。請求項3に記載の流体式トルク伝達装置の
ロックアップ装置では、請求項1又は2において、トル
ク伝達部材は1枚の環状の金属製板部材からなる。請求
項4に記載の流体式トルク伝達装置のロックアップ装置
では、請求項1〜3のいずれかにおいて、トルク伝達部
材は、クラッチ部の出力プレートに相対回転不能に係合
する第1係合部と、ダンパー部の入力部材に相対回転不
能に係合する第2係合部とを有している、請求項5に記
載の流体式トルク伝達装置のロックアップ装置では、請
求項4において、第1係合部は複数のギア歯であり、第
2係合部は複数の突起である。
【0010】請求項6に記載の流体式トルク伝達装置の
ロックアップ装置では、請求項4又は5において、第1
係合部の半径方向位置は第2係合部の半径方向位置より
内周側である。請求項7に記載の流体式トルク伝達装置
のロックアップ装置では、請求項1〜6のいずれかにお
いて、ダンパー機構は、トルク伝達部材の軸方向を位置
決めするための軸方向位置決め部を有している。
【0011】
【発明の実施の形態】(1)構造 図1は本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバー
タ1を示している。図1において、トルクコンバータ1
は、主に、フロントカバー3と、フロントカバー3と同
心に配置された3種の羽根車(インペラ4,タービン
5,ステータ6)からなるトルクコンバータ本体と、フ
ロントカバー3とタービン5の軸方向間に配置されたロ
ックアップ装置9とから構成されている。フロントカバ
ー3とインペラ4のインペラシェル4aは外周部が溶接
により固定されており、両者で作動油室(流体室)を形
成している。
【0012】フロントカバー3は、エンジン側の入力部
材(図示せず)に連結されている。フロントカバー3の
中心にはセンターボス11(後述)が固定されている。
フロントカバー3の外周部エンジン側面には、複数のナ
ット13が固定されている。トルクコンバータ本体内の
空間では、インペラ4、タービン5及びステータ6の順
で作動油が循環している。
【0013】インペラ4は、インペラシェル4aと、イ
ンペラシェル4aの内側に固定された複数のインペラブ
レード4bとから構成されている。インペラシェル4a
の内周部には、インペラハブ15が固定されている。タ
ービン5は、作動油室内でインペラ4に対向して配置さ
れている。タービン5は、タービンシェル5aと、ター
ビンシェル5aに固定された複数のタービンブレード5
bとから構成されている。タービンシェル5aの内周部
は、タービンハブ17のフランジ17aに複数のリベッ
ト18により固定されている。タービンハブ17は、エ
ンジン側に延びる第2円筒部17bを有している。さら
に、タービンハブ17の中心には、トランスミッション
側から延びるメインドライブシャフト(図示せず)に係
合するスプライン孔17cが形成されている。
【0014】次に、センターボス11とタービンハブ1
7との係合部分について説明する。センターボス11
は、フロントカバー3の内周端からさらに軸方向トラン
スミッション側に延びる第1円筒部11aを有してい
る。第1円筒部11aの先端はタービンハブ17のフラ
ンジ17a内周部に近接している。第1円筒部11aと
タービンハブ17との軸方向間には、ワッシャ28が配
置されている。ワッシャ28のセンターボス11側に
は、半径方向に貫通する複数の第2ポート溝28aが形
成されている。第1円筒部11aには、半径方向に貫通
する複数の第1ポート孔11bが形成されている。
【0015】ステータ6は、ステータキャリア6aとス
テータキャリア6aの外周面に固定された複数のステー
タブレード6bとから構成されている。ステータキャリ
ア6aは、ワンウェイクラッチ19を介して図示しない
固定シャフトに支持されている。ロックアップ装置9
は、主に、ピストン21とクラッチ部23とダンパー部
24とから構成されている。ピストン21は、板金製円
板形状部材であり、フロントカバー3に近接して配置さ
れている。ピストン21が板金製であるため、加工が容
易であり製造コストが低い。ピストン21の内周端に
は、トランスミッション側に延びる内周筒部21aが形
成されている。内周筒部21aはセンターボス11の第
1円筒部11a外周面及びそこに設けられた環状シール
26に当接している。
【0016】ピストン21の外周部は平板な押圧部21
bとなっている。さらに、ピストン21の外周縁には、
複数の外周歯が形成されている。クラッチ部23は、主
に、第1ドラム31と、トルク伝達部材32と、入力プ
レート34と、出力プレート35とから構成されてい
る。第1ドラム31は板金製の円筒部材であり、円筒部
には軸方向に延びる複数の内歯が形成されている。第1
ドラム31の円筒部はフロントカバー3の外周円筒部内
に圧入されている。第1ドラム31は、エンジン側端か
ら内周側に延びる円板固定部を有している。円板固定部
の先端はスポット溶接でフロントカバー3に固定されて
いる。このようにして、第1ドラム31のフロントカバ
ー3に対する固定強度が向上している。
【0017】ピストン21の外周歯は、第1ドラム31
の内歯に相対回転不能にかつ軸方向に移動自在に係合し
ている。トルク伝達部材32は、クラッチ部23からダ
ンパー部24にトルクを伝達するための部材であり、1
枚の金属製の板状部材から構成されている。つまり、ト
ルク伝達部材32は1枚の素材を一体プレス成形した部
材である。トルク伝達部材32は、第2ドラム32a
と、中間部32bと、係合部32cとから構成さてい
る。第2ドラム32a(第1係合部)は、第1ドラム3
1の内周側に同心に配置された円筒状部分である。第2
ドラム32aには、絞り加工によって複数の外周側を向
いたギア歯が形成されている。ピストン部材の中間部3
2b及び係合部32cについては後述する。
【0018】ピストン21の押圧部21bに軸方向に対
向して第1ドラム31にバックアッププレート36が固
定されている。スナップリング37は第1ドラム31に
おいてバックアッププレート36のトランスミッション
側に固定されている。これにより、バックアッププレー
ト36はトランスミッション側に移動不可能となってい
る。
【0019】押圧部21bとバックアッププレート36
との間には、2枚の出力プレート35と、その間に配置
された1枚の入力プレート34とが配置されている。2
枚の出力プレート35は、それぞれ内周縁に噛み合い歯
を有している。この噛み合い歯は、第2ドラム32aの
外歯に係合している。出力プレート35の両面には、湿
式摩擦フェーシングが接着されている。
【0020】ダンパー部24の構造について説明する。
ダンパー部24は、ドライブプレート41(入力部材)
と、1対のドリブンプレート42(出力部材)と、複数
のコイルスプリング43(弾性部材)とから構成されて
いる。ドライブプレート41は、環状の部材であり、内
周側に突出する複数の係合爪41aを有する。さらに、
ドライブプレート41の外周縁には、複数の切り欠き4
1bが形成されている。係合爪41a間はコイルスプリ
ング43を収容する空間となっており、係合爪41aは
トルク伝達部として機能している。切り欠き41bは前
述のトルク伝達部材32からのトルクが入力される部分
である。
【0021】1対のドリブンプレート42は、外周部が
ドライブプレート41の軸方向両側に配置され、内周部
が互いに密着している。ドリブンプレート42の外周部
には、ドライブプレート41のばね収容空間に対応して
切り起こし部42aが形成されている。各コイルスプリ
ング43は、ドライブプレート41のばね収容空間及び
ドリブンプレート42の切り起こし部42a内に配置さ
れ、両プレート41,42が相対回転すると両者間で圧
縮されるようになっている。ドリブンプレート42の内
周部はともに前述のリベット18によってタービンハブ
17に固定されている。
【0022】以上に述べたダンパー部24の軸方向位置
は、クラッチ部23の軸方向位置に対して軸方向トラン
スミッション側にずれている。より具体的には、ダンパ
ー部24の軸方向エンジン側部分は、クラッチ部23の
軸方向トランスミッション側部分と軸方向位置がほぼ同
じ又はわずかに軸方向トランスミッション側に位置して
いる。さらに、ダンパー部24の外周部は、クラッチ部
23の軸方向トランスミッション側に位置している。よ
り具体的には、ドライブプレート41の外周縁は第1ド
ラム31の先端に近接しており、ドライブプレート41
の円板状部分はプレート34等に対して軸方向に離れて
対向している。以上の結果、ダンパー部24の入力部で
あるドライブプレート41の外周縁は、クラッチ部23
の出力部である出力プレート35の内周縁に対して、よ
り半径方向外側に位置していることになる。
【0023】トルク伝達部材32の中間部32b及び係
合部32cについて説明する。中間部32bは、第2ド
ラム32aの軸方向トランスミッション側端から外周側
に延びる概ね円板状部分である。中間部32bにはスリ
ット39が形成されている。スリット39は、図2に示
すように、回転方向に細長く延びており、爪通過部39
aと、爪移動部39bとから構成されている。爪通過部
39aは比較的半径方向幅が大きい。爪移動部39b
は、爪通過部39aにより半径方向幅が小さく、爪通過
部39aの内周側部分から連続している。さらに、爪移
動部39bは爪通過部39aより回転方向に長くなって
いる。
【0024】1対のドリブンプレート42のうち軸方向
エンジン側のものの外周部には、スリット39内を貫通
し、中間部32bの軸方向エンジン側面に当接する複数
の折り曲げ爪部42bが形成されている。折り曲げ爪部
42bは、具体的には、ドリブンプレート42から軸方
向エンジン側に起こされ、先端部分がさらに半径方向外
側に折り曲げられた形状になっている。この折り曲げ爪
部42bによって、トルク伝達部材32は、軸方向エン
ジン側への移動が制限されている。さらに詳細に説明す
ると、折り曲げ爪部42bは、組み付け時に爪通過部3
9aからスリット39内に軸方向に挿入され、爪移動部
39b内の回転方向中間位置まで移動させられる。この
状態で折り曲げ爪部42bは爪移動部39bの外周縁部
分に軸方向エンジン側から当接しながら、爪移動部39
b内を回転方向に移動可能となっている。なお、組み付
け後の作動時には折り曲げ爪部42bはスリット39の
爪通過部39aまでは移動しないようになっている。
【0025】係合部32c(第2係合部)は中間部32
bの外周縁から軸方向トランスミッション側に延びる複
数の突起である。各係合部32cは、ドライブプレート
41の切り欠き41b内に挿入され係合している。この
係合状態で、トルク伝達部材32はドライブプレート4
1に対して相対回転不能である。また、各係合部32c
の内周面は切り欠き41bの内周面に当接し、それによ
ってトルク伝達部材32はドライブプレート41に対し
て半径方向の位置決めをされている。
【0026】さらに、係合部32c間の底面は、ドライ
ブプレート41の外周縁つまり切り欠き41bに対応す
る部分に軸方向エンジン側から近接又は当接している。
このように、トルク伝達部材32は、ダンパー部24に
よって、より具体的にはドライブプレート41とドリブ
ンプレート42とによって軸方向の位置決めがされてい
る。
【0027】(2)動作 第1ポート孔11bからフロントカバー3とピストン2
1と間に作動油が供給されると、ピストン21は軸方向
トランスミッション側に移動し、押圧部21bがプレー
ト34〜36を互いに押し付ける。このようにクラッチ
部23が連結されると、フロントカバー3のトルクはロ
ックアップ装置9を介してタービンハブ17に伝達され
る。具体的には、第1ドラム31,プレート34〜3
6,トルク伝達部材32,ドライブプレート41,コイ
ルスプリング43,ドリブンプレート42の順番でトル
クが伝達される。
【0028】第1ポート孔11bからフロントカバー3
とピストン21と間に作動油が排出されると、ピストン
21は軸方向エンジン側に移動し、押圧部21bがプレ
ート34〜36から離れる。このようにクラッチ部23
が連結解除されると、フロントカバー3のトルクはロッ
クアップ装置9を介してタービンハブ17に伝達されな
い。
【0029】(3)効果のまとめ 前提 クラッチ部23とダンパー部24の外周部とが軸方向に
重なっており、その結果、クラッチ部23の出力部とダ
ンパー部の入力部の位置が半径方向にずれている。
【0030】トルク伝達部材32の特徴 ・トルク伝達部材32は、単一の部材であり、構造が簡
単である。 ・トルク伝達部材32は、クラッチ部23に係合する第
2ドラム32aと、ダンパー部24に係合する係合部3
2cとを有しており、さらに半径方向に変位した両係合
部分を連結する中間部32bを有している。
【0031】・トルク伝達部材32は、各係合部におい
ては、軸方向に移動可能であるが、ダンパー部24によ
って軸方向の位置決めがされている。具体的には、トル
ク伝達部材32は、エンジン側のドリブンプレート42
の折り曲げ爪部42bと、ドライブプレート41の外周
縁部分との軸方向間に挟まれている。 ・トルク伝達部材32はダンパー部24によって半径方
向の位置決めがされている。具体的には、トルク伝達部
材32の係合部32cの内周面はドライブプレート41
の外周面に当接して支持されている。 (4)他の実施形態 本発明に係るロックアップ装置は、トルクコンバータの
みならずフルイド・カップリングにも適用できる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るロックアップ装置では、ク
ラッチ部とダンパー部が少なくとも部分的に軸方向に重
なった構造において、トルク伝達部材は単一の部材から
なるため、部品点数が少なくなり、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータの縦断面概略図。
【図2】トルク伝達部材の概略部分正面図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 3 フロントカバー 4 インペラ 5 タービン 6 ステータ 9 ロックアップ装置 21 ピストン部材 23 クラッチ部 24 ダンパー部 32 トルク伝達部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクが入力されるフロントカバーと、前
    記フロントカバーとともに流体室を形成するインペラ
    と、前記流体室内に前記インペラと対向して配置されト
    ルクを出力するためのタービンとを有する流体式トルク
    伝達装置に用いられ、前記フロントカバーと前記タービ
    ンとの間の空間に配置されたロックアップ装置であっ
    て、 前記フロントカバーからトルクが入力され、複数の摩擦
    面を形成する入力プレートと出力プレートを有するクラ
    ッチ部と、 前記クラッチ部と軸方向に異なる位置に配置され少なく
    とも部分的に半径方向に重なっており、入力部材と出力
    部材と弾性部材を有し、前記タービンにトルクを出力す
    るためのダンパー部と、 前記クラッチ部から前記ダンパー部にトルクを伝達する
    ための単一部材からなるトルク伝達部材と、を備えた流
    体式トルク伝達装置のロックアップ装置。
  2. 【請求項2】前記クラッチ部は前記フロントカバーと前
    記タービンの空間の外周部に配置され、 前記ダンパー機構は、内周部が前記タービンに固定さ
    れ、外周部が前記クラッチ部の前記タービン側に配置さ
    れている、請求項1に記載の流体式トルク伝達装置のロ
    ックアップ装置。
  3. 【請求項3】前記トルク伝達部材は1枚の環状の金属製
    板部材からなる、請求項1又は2に記載の流体式トルク
    伝達装置のロックアップ装置。
  4. 【請求項4】前記トルク伝達部材は、前記クラッチ部の
    出力プレートが相対回転不能に係合する第1係合部と、
    前記ダンパー部の入力部材に相対回転不能に係合する第
    2係合部とを有している、請求項1〜3のいずれかに記
    載の流体式トルク伝達装置のロックアップ装置。
  5. 【請求項5】前記第1係合部は複数のギア歯であり、前
    記第2係合部は複数の突起である、請求項4に記載の流
    体式トルク伝達装置のロックアップ装置。
  6. 【請求項6】前記第1係合部の半径方向位置は前記第2
    係合部の半径方向位置より内周側である、請求項4又は
    5に記載の流体式トルク伝達装置のロックアップ装置。
  7. 【請求項7】前記ダンパー機構は、前記トルク伝達部材
    の軸方向を位置決めするための軸方向位置決め部を有し
    ている、請求項1〜6のいずれかに記載の流体式トルク
    伝達装置のロックアップ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138880A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg トルク伝達装置
JP2009144924A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg 閉鎖ピストントルクコンバータのための回転防止機構
DE102007039856B4 (de) * 2006-09-28 2018-12-20 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Kraftübertragungseinrichtung

Cited By (3)

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