JPH0622143Y2 - エンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動装置

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Publication number
JPH0622143Y2
JPH0622143Y2 JP1987171063U JP17106387U JPH0622143Y2 JP H0622143 Y2 JPH0622143 Y2 JP H0622143Y2 JP 1987171063 U JP1987171063 U JP 1987171063U JP 17106387 U JP17106387 U JP 17106387U JP H0622143 Y2 JPH0622143 Y2 JP H0622143Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
starter
kick
crankshaft
press
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987171063U
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English (en)
Other versions
JPH0176565U (ja
Inventor
光邦 三沢
孝夫 相原
正俊 赤木
識 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、簡単な構造でクランクシャフトの逆転荷重を
吸収するようにしたエンジン始動装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 一般に自動二輪車等(鞍乗型等の自動三輪車、自動四輪
車を含む)の車両のエンジン始動装置には、キック式、
スターターモーター式、リコイル式等がある。
そしてエンジン始動操作を行う際、操作タイミングによ
ってはケッチンを発生することがある。このケッチンと
はエンジン始動時において、ピストンの圧縮上死点前に
点火系またはその他の原因により混合ガスが着火燃焼
し、クランクシャフトが逆転する現象であり、エンジン
を始動させようとする力(正転力)とケッチンによるク
ランクシャフトの逆転力とがぶつかり、その瞬間に大き
な荷重が発生する。
このため、通常は、その大きな逆転荷重に耐えるようエ
ンジン始動系の強度を確保している。
また逆転荷重の発生をなくすための機構を備えることも
行われ、例えば特開昭60-187761号公報にて、スタータ
ーモーター式エンジン始動装置に採用したフリクション
ディスク式のトルクリミッターが公知となっている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このフリクションディスク式のトルクリ
ミッターは、スターターギヤ列にフリクションディスク
を用いた新たなトルクリミッター装置を設けるためのス
ペースが必要であり、またコストも高価である。
一方、トルクリミッター装置を持たない通常の始動装置
は、そのエンジン始動系の強度を確保するため、始動系
を構成する駆動ギヤ等に大きなギヤを採用しなければな
らず、エンジン始動系の大型化を招く。
そこで本考案の目的は、従来のようなフリクションディ
スク式の新たなトルクリミッター装置を設けることな
く、スターターギヤ列に施す簡単な構造によってケッチ
ンによるクランクシャフトの逆転荷重を吸収するスリッ
プ式トルクリミッターとして機能し、コストダウンとコ
ンパクト化が図れるようにしたエンジン始動装置を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題を解決して目的を達成すべく本考案は、キッ
ク式始動装置のクラッチアウタを支持するギヤの筒部
に、クランクシャフトの逆転荷重によりスリップが生じ
るように、ギヤ部材をシャフト側部材に対して圧入嵌合
するとともに、シャフト軸線方向の位置を規制するスト
ップ手段を備えたことを特徴とする。
(作用) ストッパ手段を備えた圧入嵌合部を大径に構成すること
が可能となり、スペースを採ることなく、低コストで、
かつ、スリップトルクの管理が容易なスリップ機構が構
成され、このスリップ機構は簡易構成のキック式のスタ
ーターのクランクシャフト逆転時の過大トルクを吸収す
る。
(実施例) 以下にキック式のエンジン始動装置を示す添付図面を基
に実施例を説明する。
プライマリーキック式エンジン始動装置の一例を示す第
1図において、1はクランクシャフト、2はプライマリ
ードライブギヤ、3はプライマリードリブンギヤ、4は
クラッチアウター、5はクラッチ、6はキックスタータ
ーギヤ、7はキックアイドルギヤ、8はキックスタータ
ーピニオン、9はキックスターターラチェット、10は
キックスタータースピンドルである。
キックスタータースピンドル10に取付けられた図示し
ないキックアームを足で踏み下ろすと、キックスタータ
ースピンドル10上のキックスターターラチェット9が
スライドしてキックスターターピニオン8に噛み込み、
その回転力がキックアイドルギヤ7、キックスターター
ギヤ6、プライマリードリブンギヤ3、プライマリード
ライブギヤ2の順で伝達される。これによりクランクシ
ャフト1に回転力が付与され、エンジン始動に至る。
以上のスターターギヤ列において、第2図の如く従来
は、メインシャフト11上のキックスターターギヤ6に
クラッチアウター4をスプライン嵌合し、このクラッチ
アウター4にプライマリードリブンギヤ3を設けてい
た。
これに対し本実施例では、第1図に示すようにキックス
ターターギヤ6の筒部61外周面を円形部に形成すると
ともに、プライマリードリブンギヤ3の内周面も円形部
に形成し、矢印A部のようにキックスターターギヤ6の
筒部61上にプライマリードリブンギヤ3を圧入嵌合
し、軸線方向のストッパ手段61aを設ける。
そしてこの圧入嵌合部Aでのキックスターターギヤ6の
筒部61に対するプライマリードリブンギヤ3のスリッ
プ発生トルクを、キック始動のための正転力伝達トルク
よりも大きく設定するが、この正転力伝達トルクに比べ
て一般に数倍大きいといわれるケッチンによるクランク
シャフト1の過大逆転力伝達トルクよりは小さく設定す
る。
従ってキック始動によるキックアイドルギヤ7からキッ
クスターターギヤ6に伝えられる正転力は、圧入嵌合部
Aを介してプライマリードリブンギヤ3からプライマリ
ードライブギヤ2へと伝達される。
一方、ケッチンによる大きな逆転力がクランクシャフト
1に発生し、プライマリードライブギヤ2からプライマ
リードリブンギヤ3に伝わると、圧入嵌合部Aでプライ
マリードリブンギヤ3がスリップするので、キックスタ
ーターギヤ6には過大な逆転力が伝達されないことにな
る。
このようにしてプライマリードリブンギヤ3とこのギヤ
部材のシャフト側部材に相当するキックスターターギヤ
6の筒部61との間に、ケッチンによるクランクシャフ
ト1の逆転荷重でスリップが生じる圧入嵌合部Aを設け
たので、この圧入嵌合部Aは過大ケッチン荷重を吸収す
るスリップ式トルクリミッターとして機能する。
以上の如くスターターギヤ列を構成する一つのギヤ部材
とシャフト側部材との間に設けた簡単な圧入嵌合による
スリップ式トルクリミッター構造によって過大ケッチン
荷重を吸収できる。
尚、以上のスリップ式トルクリミッターは実施例のキッ
ク式エンジン始動装置に最も適しており、またスタータ
ーモーター式、リコイル式等、他のエンジン始動装置に
も適用できる。
また前記圧入嵌合部の互いの内外周面は、過大な荷重が
かかった場合、かじり現象等を起こさずにスリップが発
生するよう、少なくともどちらか一方に低温浸硫等によ
り表面処理を施しておくとさらによい。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、エンジンの始動装置にお
いて、クラッチアウタを設けたキック式のスターターギ
ヤ列を構成する一つのギヤ部材をシャフト側部材に対し
て、クランクシャフトの逆転荷重によりスリップが生じ
るよう圧入嵌合したため、ケッチンによるクランクシャ
フトの逆転荷重をこのギヤ部材のシャフト側部材に対す
る圧入嵌合部で発生するスリップによって吸収すること
ができ、即ち従来の高価でスペースを大きくとるフリク
ションディスク式のトルクリミッター装置を設けること
なく、ギヤ部材とシャフト側部材との圧入嵌合といった
簡単な構造によってトルク管理が容易な大径のスリップ
式のトルクリミッター装置として機能することができ、
コストダウンとコンパクト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を適用したキック式のエン
ジン始動装置を示す展開断面図、第2図は本考案との構
造比較のための従来構造を示す展開断面図である。 尚、図面中、1はクランクシャフト、3はギヤ部材、3
1はシャフト側部材、61aはストッパ手段、Aは圧入
嵌合部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 成田 識 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−283763(JP,A) 特開 昭55−10077(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのクランクシャフトに回転力を付
    与するようにしたキック式スターターのスターターギヤ
    列を構成する一つのギヤにクラッチアウタを設けてなる
    始動装置において、 前記クラッチアウタを支持するギヤの筒部に、ギヤ部材
    をシャフト側部材に対して、クランクシャフトの逆転荷
    重によりスリップが生じるように圧入嵌合するととも
    に、シャフト軸線方向の位置を規制するストッパ手段を
    備えたことを特徴とするエンジン始動装置。
JP1987171063U 1987-11-09 1987-11-09 エンジン始動装置 Expired - Lifetime JPH0622143Y2 (ja)

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JP1987171063U JPH0622143Y2 (ja) 1987-11-09 1987-11-09 エンジン始動装置

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JP1987171063U JPH0622143Y2 (ja) 1987-11-09 1987-11-09 エンジン始動装置

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Publication Number Publication Date
JPH0176565U JPH0176565U (ja) 1989-05-24
JPH0622143Y2 true JPH0622143Y2 (ja) 1994-06-08

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ID=31462553

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JP1987171063U Expired - Lifetime JPH0622143Y2 (ja) 1987-11-09 1987-11-09 エンジン始動装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07707Y2 (ja) * 1989-10-20 1995-01-11 国産電機株式会社 内燃機関始動装置

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JPH0176565U (ja) 1989-05-24

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