JPS62222959A - ウインチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ストリップの連続処理設備の通板、横形ルー
パの引出し等に用いられるウィンチに関する。

〔従来の技術〕

第３図、第４図に従来のウィンチの使用例を示す。第３
図は横形ルーパのルーバカーを通板位置まで引出す作業
を示す。ウィンチ１からウィンチワイヤ１１を引出し、
ルーバカー３に係止させてこれを引出す。ルーバカー３
には操業用のルーパカー駆動ウィンチ４が付属している
。一般にルーパカー駆動ウィンチ４、減速機５、メイン
モータ６は非常に馬力の大きなものであるため、その慣
性もまた巨大である。ウィンチモータ２は馬力が小さな
ものであるからルーパカー駆動ウィンチ４、減速機５．
メインモータ６の慣性に打勝ってこれを動かすことはで
きない。このためメインモータ６を回転させてルーパカ
ー駆動ウィンチ４を巻きほぐし、ルーパカーワイヤ１２
をたるませてからウィンチワイヤ１１をウィンチ１で巻
き取っていた。この場合ルーパカーワイヤ１２を緩ませ
すぎて幾重にも蛇行して重なりあう状態になると次にウ
ィンチ１でウィンチワイヤ１１を巻きとるとき、ルーパ
カーワイヤ１２にキンクを生ずる恐れがあるなどの問題
があるため作業員が常時監視しながらルーパカー駆動ウ
ィンチ４を少し巻きほぐしてはウィンチ１でその分だけ
巻取るという間欠作業を行っていた。

第４図はウィンチをストリップ７の連続処理ラインでの
通板作業に使用している例である。ウィンチ１から引出
したウィンチワイヤ１１にストリップ７の先端を係止さ
せてウィンチｌを巻取ることによって通板している。こ
の場合ライン駆動ロール８、ロール減速機９、ロールモ
ータ１０はやはり非常に大型で大きな慣性を持っている
ため第３図の場合同様、ウィンチ１では引っばることが
できない。このため作業員が監視しながらロールモータ
ＩＯを小刻みに動かしストリップ７を少しずつたぐりウ
ィンチ１で引っばる作業を行っていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述のようにストリップの通板やルーパカーの引出し作
業は、常に作業員がストリップやワイヤの状況を監視し
ながら行なっている。しかしライン全体が保温壁、隔壁
等で覆われているようなラインでは作業員が監視しなが
ら作業をすることができないため、ロール用モータのた
るませすぎによりライン内でストリップもしくはワイヤ
が蛇行して重なりあう状態となる。もしくは引張りすぎ
によりウィンチモータ２がトリップしてしまう危険があ
った。

これらの対策としては、ウィンチモータとメインモータ
、ロールモータとを電気的に同期させればよいが、装置
や、制御回路が複雑となりコスト的に見ても現実的では
ない。

本発明はこれらの問題を解決するウィンチを提供するも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上述の問題点を解決するもので、ストリップの
通板あるいはルーパカーの引出しに使用するウィンチに
適用され次の技術手段を採った。

すなわち、 （１）ウィンチワイヤの途中にダンサローラを設けその
変位検出装置を備えた。このダンサローラは、ウィンチ
ワイヤをＵ字状に巻掛けるとともに伸縮自在な弾性体を
介して反ワイヤ側に弾性支持されており、ワイヤの張力
により移動するように構成されている。

（２）ダンサローラの変位検出装置を設け、この検出装
置が検出した検出変位に対応してストリップあるいはル
ーパカー駆動モータの速度を制御してストリップあるい
はルーパカーワイヤの張力を調整する制御装置を備えた
。

〔作用〕

ウィンチワイヤの通路に、２個の固定ローラと、２個の
固定ローラの中間部に弾性体によって吊設されたダンサ
ローラを設置し、ウィンチワイヤに加えられる張力によ
りダンサローラが移動する。このダンサローラの基準位
置に対する移動変位を検出装置により検出し、メインモ
ータの制御装置に対し増速、減速指令を出す。これによ
りウィンチモータとメインモータとは容易に同期して運
転させることができる。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例であり、ルーパカーの引出し
作業に適用した説明図である。ウィンチワイヤ１１の通
路の一部にバネ１６を用いたダンサローラ１３と２個の
固定デフレクタロール１７を設ける。このダンサローラ
１３には上下変位検出装置１４（例えば近接スイッチ複
数個を一定間隔毎に設ける）が設けられており、ダンサ
ローラ１３の位置を上下変位検出装置１４Ｃ（加速指令
）または１４ａ　（減速指令）が検出したとき、その信
号はメインモータ制御装置１５へ送られメインモー６の
回転数を増減させるようフィードバックされる。

ウィンチモータ２は普通のモータであり、制御も殆ど行
われない。これに対しメインモータ６は制御用のモータ
であり制御装置も複雑となっている。本作業においてメ
インモータ６は最初ウィンチモータ２と同期して回転す
るように設定される。この時ダンサローラ１３は上下変
位検出装置１４ｂ　（同期指令）の基準位置にある。し
かし実際はさまざまな外乱により簡易ウィンチモータ２
とメインモータ６に速度差が発生する。例えばメインモ
ータ６の速度が遅く張力が張り勝手となるとダンサロー
ラ１３が動き」１下変位検出装置１４ｃ（加速指令）を
ＯＮする。そしてこの信号を受けたメインモータ制御装
置１５はメインモータ６を増速（例えば５％加速）させ
る。そしてこれにより張力が緩みダンサローラ１３はも
とに戻り」１下変位検出装置１４ｂ（同期指令）をＯＮ
する。逆にメインモータ６の速度が速く張力が緩み勝手
となるとダンサローラ１３が動き、上下変位検出装置１
４ａ（減速指令）をＯＮする。そしてメインモータ制御
装置１５はメインモータ６を減速（例えば５％減速）さ
せる。そして再びダンサローラ１３が上下変位検出装置
１４ｂ（同期指令）をＯＮする。

以」二のような一連の制御によって容易にルーパカーの
引出しを行うことができる。

第２図は本発明の他の実施例であり、通板作業に適用し
た説明図を示す。第１図と同様にウィンチモータ２とロ
ールモータ１０が同期されていないとダンサローラ１３
が動き上下変位検出装置１４ａ（減速指令）もしくは１
４Ｃ（加速指令）ＯＮする。そしてロールモータ制御装
置１５ａはロールモータｌＯを減速もしくは加速しウィ
ンチモータ２とロールモータｌＯが同期し容易にストリ
ップ７の通板作業が行われる。

なお、本発明の実施例ではダンサローラ１３を垂直に吊
設してその上下変位を検出しているが、垂直に吊設する
ことに限定するものではないことは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明のウィンチを用いることで特に作業員がストリッ
プやワイヤの張力状況を常時監視することなく容易にル
ーパカー引出し、もしくは通板作業を行うことができ、
また装置も複雑な制御装置を使用することなく安価に製
作できるなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は本発明の
他の実施例の説明図、第３図、第４図は従来例の説明図
である。 ｌ・・・ウィンチ　　２・・・ウィンチモータ３・・・
ルーバカー　４・・・ルーバカー駆動ウィンチ５・・・
減速機　　　６・・・メインモータ７・・・ストリップ
　８・・・ライン駆動ロール９・・・ロール減速機　ｌ
Ｏ・・・ロールモータ１１・・・ウィンチワイヤ １２・・・ルーパカーワイヤ １３・・・ダンサローラ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ストリップの通板あるいはルーパカーの引出しに使
   用するウインチにおいて、 ウインチワイヤをＵ字状に巻掛けるととも に前記ウインチワイヤの張力に応じて移動自在に反ワイ
   ヤ側に弾性支持したダンサローラと、前記ダンサローラ
   の基準位置に対する移動変位を検出する検出装置と、該
   検出装置の検出変位に対応して前記ストリップあるいは
   ルーパカー駆動モータの速度を制御して前記ストリップ
   あるいはルーパカーワイヤの張力を調整する制御装置と
   からなることを特徴とするウインチ。