JPH09271125A - ケーブル多条引き延線工法およびケーブル延線用配電盤 - Google Patents

ケーブル多条引き延線工法およびケーブル延線用配電盤

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JPH09271125A
JPH09271125A JP7757196A JP7757196A JPH09271125A JP H09271125 A JPH09271125 A JP H09271125A JP 7757196 A JP7757196 A JP 7757196A JP 7757196 A JP7757196 A JP 7757196A JP H09271125 A JPH09271125 A JP H09271125A
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JP
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cable
binding
machine
wire
cables
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JP7757196A
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Inventor
Masamichi Yada
正道 矢田
Hiroaki Sasaoka
広明 笹岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来複数本のケーブルを同時に延線しようと
すると、延線機にて個々のケーブルに遅れ進みが発生
し、多条引き延線が実現できなかった。 【解決手段】 ケーブル延線経路の始端側に配設された
3台のケーブルドラム2から送り出された3本のケーブ
ル1をそれぞれキャタピラ延線機9を介して結束機11
に同時に送り込む。3本のケーブル1は結束機11で結
束一体化され、結束ケーブル100としてボール駆動装
置12にて送り出される。一方、延線経路には多数のボ
ール延線機5が配設され、後端側にはウインチ8が配設
されている。そして、延線経路に沿って各ボール延線機
5を通されたロープの一端に結束ケーブル100の一端
が連結される。その後、ロープをウインチ8で牽引し
て、結束ケーブル100を延線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラント
建設のケーブル布設工事における電力ケーブルや制御ケ
ーブルの延線工法およびケーブル延線用配電盤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、機器には電力ケーブルや制御ケ
ーブル等のケーブルが配線されており、例えばプラント
建設においては、電力ケーブルや制御ケーブル等のケー
ブル配線長さが数km、本数が数百本にも及ぶことがあ
る。
【0003】図11は従来のケーブル延線工法の一例を
示す模式図である。図において、1はケーブル、2はケ
ーブル1が巻回されたケーブルドラムである。3はケー
ブルドラム2が搭載されたドラムローラであり、このド
ラムローラ3はローラ3a,3bが軸芯が互いに平行と
なるように所定間隙をもって枠状のベース3aに回転自
在に装着されて構成されている。なお、ローラ3aは図
示しない駆動装置により回転駆動できるようになってい
る。4は鈞車、5はケーブル1の延線経路の随所に設置
された延線機としてのボール延線機、6はケーブル1の
延線経路のコーナー部に設置されてケーブル1を案内す
るコーナーコロ、7はボール延線機5間に設置されてケ
ーブル1の垂れ下がりを防止するとともに回転してケー
ブル1の走行をスムーズにするコロ、8はケーブル1を
牽引する牽引機としてのウインチである。
【0004】つぎに、上記従来のケーブル延線について
説明する。まず、ケーブル1の延線に先立って、ケーブ
ル1の延線経路の全長にわたってケーブルトレイ(図示
せず)を延設する。ついで、ケーブル1の延線経路、す
なわちケーブルトレイに沿って、ボール延線機5を随所
に設置する。そして、延線経路のコーナ部にコーナーコ
ロ6を設置し、ボール延線機5間にコロ7を設置する。
さらには、ケーブルドラム2が載せられたドラムローラ
3をケーブル1の延線経路の始端側に設置し、ウインチ
8をケーブル1の延線経路の終端側に設置する。そこ
で、作業者がトエルロープ等のロープを持って延線経路
に沿って移動しつつ、始端側からまず鈞車4に掛け、そ
の後ボール延線機5、コーナーコロ6、コロ7に順次掛
けていく。そして、終端側まで移動した後、ロープの先
端側をウインチ8のドラムに巻き付ける。また、ロープ
の後端をケーブルドラム2に巻回されているケーブル1
の先端に連結する。
【0005】ついで、ウインチ8を駆動してロープの牽
引を開始する。同時に、ローラ3aを回転駆動させてケ
ーブルドラム2を回転させ、ケーブル1の送り出しを開
始する。さらに、ボール延線機5を駆動させる。ケーブ
ルドラム2から送り出されたケーブル1は、当初はロー
プを介してのウインチ8の牽引力およびボール延線機5
の送り力により始端側から延線経路に沿って牽引移動す
る。ケーブル1の先端がボール延線機5に至ると、さら
にボール延線機5の送り力が直接作用して移動する。そ
して、ケーブル1の先端が延線経路の終端側まで到達す
ると、ウインチ8、ボール延線機5およびローラ3aの
駆動を停止する。ついで、ケーブルドラム2側のケーブ
ル1を切断し、所定の長さのケーブル1とする。そこ
で、ケーブル1をケーブルトレイ内に移し替え、1本の
ケーブル1の延線作業が終了する。上述の作業を送り返
し行い、所定本のケーブル1を延線することになる。そ
して、延線経路に沿って設置されたボール延線機5、コ
ーナーコロ6、コロ7等の機器を撤去し、ケーブルの延
線作業が完了する。延線されたケーブルはケーブルトレ
イ内に一括して収容される。
【0006】ここで、ケーブル1は例えば約2000k
g/kmの重量となる。そこで、延線長さが数kmにも
及ぶ場合、ウインチ8単独では負荷が増大してしまうの
で、複数台のボール延線機5を配置して、負荷を分散し
て対処している。この時、これらのボール延線機5個々
において、回転速度、すなわち送り速度が異なると、ウ
インチ8やボール延線機5の負荷が変動してしまう。そ
して、この負荷変動に伴い、第1に、延線経路の一部で
ケーブル1のたわみが発生することになる。このケーブ
ル1のたわみは、コーナーコロ6やコロ7からのケーブ
ル1の離脱やケーブル1のねじれを誘発させ、スムーズ
な延線が行われなくなる。そして、たわみが発生した状
態で延線されたとしても、ケーブル1をケーブルトレイ
内に収容する際に、ケーブルトレイ内で真っすぐとなる
ようにケーブル1を整線しなければならず、その整線作
業は多大な労力を必要とするものであった。また第2
に、負荷がウインチ8やボール延線機5の最大負荷を越
えて、最悪の場合モータの焼き付きが発生してしまう。
これらのボール延線機5は単一の配電盤より一括駆動さ
れている。また、ボール延線機5は型式、メーカ等によ
り、つまり仕様により、回転速度に差がある。そこで、
これらのボール延線機5の仕様が異なる場合、回転速
度、すなわち送り速度が一定となるように、個別にギア
比を調整している。なお、ボール延線機5とキャタピラ
延線機等の他の延線機とを混在して仕様する場合におい
ても、同様にして、各延線機の送り速度が一定となるよ
うに調整することになる。また、作業者が有線のスイッ
チボックスを携帯して各ボール延線機5の周りにそれぞ
れ待機し、ケーブル1のたわみ等のトラブルを監視して
いる。そして、トラブルを確認すると、該スイッチボッ
クスにて配電盤のメイン電源をオフする。そして、ケー
ブル1のたわみ箇所以降のボール延線機5を駆動し、ケ
ーブル1を送って、ケーブル1のたわみを除去するよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル延線工
法は以上のように、ケーブル1を1本づつ延線している
ので、延線作業時間が長時間となり、工期の短縮や低コ
スト化が図れないという課題があった。そこで、複数本
のケーブル1を同時に延線する多条引き延線が試みられ
たが、ボール延線機5の送り力が複数本のケーブル1に
均等に加わらず、複数本のケーブル1内でケーブルの遅
れ進みが発生してしまった。その結果、ケーブル1のた
わみが発生し、あるいはケーブル1のボール延線機5か
らの脱線が発生してしまい、ケーブル1の多条引き延線
が実現できなかった。また、延線中のケーブル1にたわ
みが発生した場合には、人手により、ボール延線機5を
個別に駆動してケーブル1のたわみ分を前方に送って、
ケーブル1のたわみを除去する必要があり、延線作業性
が低下するとともに、その分延線作業時間が長くなると
いう課題があった。また、延線経路に沿って複数設置さ
れたボール延線機5は、単一の配電盤より同一の電源で
一括駆動されているので、各ボール延線機5の送り速度
を一定にするために、ボール延線機5個々にギア比を調
整しなければならず、延線作業性が低下するとともに、
その分延線作業時間が長くなるという課題があった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、複数本のケーブルを結束するよ
うにして、延線される複数本のケーブル内でのケーブル
の遅れ進みの発生を抑え、ケーブルのたわみやケーブル
の延線機からの脱線を抑制してケーブルの多条引き延線
を実現できるケーブル多条引き延線工法を得ることを目
的とする。さらに、ケーブルのたわみ具合を検知してケ
ーブルの送り速度を調整するようにし、ケーブルのたわ
みの発生を抑えてスムーズな延線を実現できるケーブル
多条引き延線工法を得ることを目的とする。また、電力
をそれぞれ周波数調整器を介して複数に分配するように
構成し、延線機に仕様に合わせた電力を供給できるよう
にし、延線機個々のギア比調整を不要とする配電盤を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るケーブル多条引き延線工法は、ケーブルの延線経路
に沿って延線機が複数台配置され、該延線経路の始端側
にケーブルドラムが配置され、さらに該延線経路の後端
側に牽引機が配置されて、ケーブルドラムから送り出さ
れるケーブルを牽引機により複数台の延線機を介して牽
引して延線するケーブル延線工法であって、延線経路の
始端側に複数台のケーブルドラムを配置し、さらに複数
台のケーブルドラムの後段に結束機を配置して、複数台
のケーブルドラムのそれぞれから送り出される複数本の
ケーブルを結束機に通して結束した後、複数本のケーブ
ルが結束されてなる結束ケーブルを牽引機により複数台
の延線機を介して牽引するようにしたものである。
【0010】この発明の第2の発明に係るケーブル多条
引き延線工法は、上記第1の発明において、結束機の後
段に結束ケーブルを送り出すケーブル送出機を配置し、
該ケーブル送出機の後段に結束ケーブルを一旦吊り上げ
る鈞車を配置し、かつ、ケーブル送出機と鈞車との間に
結束ケーブルのたるみ具合を検知する結束ケーブルたる
み検知手段を設け、結束ケーブルたるみ検知手段の検知
信号に基づいてケーブル送出機の結束ケーブル送り出し
速度を制御して、ケーブル送出機と鈞車との間の結束ケ
ーブルが所定のたるみ具合となるようにしたものであ
る。
【0011】この発明の第3の発明に係るケーブル多条
引き延線工法は、上記第1または第2の発明において、
複数台のケーブルドラムのそれぞれの後段にケーブルを
一旦吊り上げる鈞車を配置し、かつ、ケーブルドラムと
鈞車との間にケーブルのたるみ具合を検知するケーブル
たるみ検知手段を設け、ケーブルたるみ検知手段の検知
信号に基づいてケーブルドラムのケーブル送り出し速度
を制御して、ケーブルドラムと鈞車との間のケーブルが
所定のたるみ具合となるようにしたものである。
【0012】この発明の第4の発明に係るケーブル多条
引き延線工法は、上記第1乃至第3の発明のいずれかの
発明において、結束機の前段に整線装置を配置し、複数
台のケーブルドラムから送り出された複数本のケーブル
を整線装置により所定の配列状態に整線した後、結束機
に導くようにしたものである。
【0013】この発明の第5の発明に係るケーブル延線
用配電盤は、入力端子と、複数の出力端子と、入力端子
から入力された電力を複数の出力端子に分配する分配器
と、分配器と複数の出力端子との間にそれぞれ設けられ
て電力周波数を調整する周波数調整手段と、入力端子と
分配器との間に設けられて複数の出力端子から出力され
る電力を一括して供給および遮断する電源スイッチとを
備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るケ
ーブル多条引き延線工法を示す模式図であり、図におい
て図11に示した従来のケーブル延線工法と同一または
相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
において、9はケーブルドラム2から送り出されたケー
ブル1を後段に送出するキャタピラ延線機、10はキャ
タピラ延線機9の後段に配置された鈞車、13は鈞車1
0の後段にシリーズに配置された2台の結束機11,1
1とケーブル送出機としてのボール駆動装置12とから
構成された結束装置である。14はケーブルドラム2の
後段に配置され、ケーブルドラム2から送り出されたケ
ーブル1のたるみ具合を検知するケーブルたるみ検知手
段としてのラインセンサ、15はキャタピラ延線機9の
後段に配置され、キャタピラ延線機9から送り出された
ケーブル1のたるみ具合を検知するラインセンサ、16
はボール駆動装置12の後段に配置され、結束装置13
にて結束された結束ケーブル100のたるみ具合を検知
する結束ケーブルたるみ検知手段としてのラインセン
サ、17は鈞車4に設置され、結束ケーブル100の張
力を検知するラインセンサである。18はケーブルドラ
ム2から送り出されたケーブル1を吊り上げてキャタピ
ラ延線機9に導く鈞車としてのコロである。
【0015】つぎに、この実施の形態1によるケーブル
延線について説明する。まず、ケーブル1の延線に先立
って、ケーブル1の延線経路の全長にわたってケーブル
トレイ(図示せず)を延設する。ついで、ケーブル1の
延線経路、すなわちケーブルトレイに沿って、ボール延
線機5を随所に設置する。そして、延線経路のコーナ部
にコーナーコロ6を設置し、ボール延線機5間にコロ7
を設置する。そして、延線経路の始端側にて、3台のケ
ーブルローラ3を設置し、その後段に3台のキャタピラ
延線機9を設置する。ついで、キャタピラ延線機9の後
段に、鈞車10、2台の結束機11、ボール駆動装置1
2、鈞車4をシリーズに設置する。なお、ケーブルドラ
ム2、キャタピラ延線機9およびボール駆動装置12の
それぞれの後段に、ラインセンサ14、15、16が設
置されている。さらに、鈞車4にもラインセンサ17が
設置されている。一方、延線経路の終端側には、ウイン
チ8が設置される。
【0016】そこで、作業者がトエルロープ等のロープ
を持って延線経路に沿って移動しつつ、始端側からまず
鈞車4に掛け、その後ボール延線機5、コーナーコロ
6、コロ7に順次掛けていく。そして、終端側まで移動
した後、ロープの先端側をウインチ8のドラムに巻き付
ける。また、各ケーブルローラ3のローラaを回転駆動
させてケーブルドラム2を回転させ、ケーブル1を送り
出す。送り出されたケーブル1は、それぞれコロ18に
掛けられて吊り上げられた後、キャタピラ延線機9に導
かれる。そして、キャタピラ延線機9にて送り出された
ケーブル1は、鈞車10に掛けられて吊り上げられた
後、結束機11に3本同時に供給される。3本のケーブ
ル1は2台の結束機11で結束ひもで所定間隔毎に結束
された後、ボール駆動装置12で後段に送り出される。
その後、ローラ3a、キャタピラ延線機9、結束機11
およびボール駆動装置12の駆動を停止する。そこで、
ロープの後端を3本のケーブル1が結束されてなる結束
ケーブル100の先端に連結する。
【0017】ここで、ウインチ8を駆動してロープの牽
引を開始する。同時に、ローラ3a、キャタピラ延線機
9、結束機11およびボール駆動装置12の駆動を開始
する。さらに、ボール延線機5を駆動する。3台のケー
ブルドラム2から送り出された3本のケーブル1は、2
台の結束機11で結束ひもにて所定間隔毎に結束され、
ボール駆動装置12を介して結束ケーブル100となっ
て送り出される。そして、この結束ケーブル100は、
当初ロープを介してのウインチ8の牽引力およびボール
延線機5の送り力により延線経路に沿って牽引移動す
る。結束ケーブル100は鈞車4に掛けられて一旦吊り
上げられた後、ボール延線機5に導かれる。そして、結
束ケーブル100の先端がボール延線機5に至ると、さ
らにボール延線機5の送り力が直接作用して移動する。
そして、結束ケーブル100の先端が延線経路の終端側
まで到達すると、ローラ3a、キャタピラ延線機9、結
束機11、ボール延線機5、ボール駆動装置12および
ウインチ8の駆動を停止する。ついで、ボール延線機1
2の後段側で結束ケーブル100を切断し、所定の長さ
の結束ケーブル100とする。そこで、結束ケーブル1
00をケーブルトレイ内に移し替え、3本のケーブル1
の延線作業が一度に終了する。
【0018】上述の作業を繰り返し行い、所定本のケー
ブル1を延線することになる。そして、延線経路に沿っ
て設置されたボール延線機5、コーナーコロ6、コロ7
等の機器を撤去し、ケーブルの延線作業が完了する。延
線されたケーブルはケーブルトレイ内に一括して収容さ
れる。そこで、ケーブル1の延線作業時間が大幅に短縮
され、工期の短縮や低コスト化を達成することができ
る。
【0019】ここで、結束装置13について説明する。
図2は結束装置13の構成を示す側面図、図3は結束装
置13の構成を示す平面図、図4は整線装置を示す斜視
図、図5は結束装置13によるケーブル結束状態を説明
する斜視図である。この結束装置13は、2台の結束機
11とボール駆動装置12と整線装置20とがシリーズ
に配置されて構成されている。結束機11は、ケーブル
絞り部21と結束ひも巻回部22とを備えている。さら
に、ケーブルの走行方向に複数のローラ23が並設され
ている。ケーブル絞り部21は、軸方向を鉛直方向とし
互いに接離可能に配設された一対のローラ24と、軸方
向を水平方向とし昇降可能に配設されたローラ25とか
ら構成されている。結束ひも巻回部22は、結束ひも保
持部26内に保持されている結束ひも27を図示しない
アームで把持してケーブルに巻き付け、該結束ひも27
を結んで、複数本のケーブル1を結束するように構成さ
れている。さらに、整線装置20はローラ28が軸方向
を鉛直方向として上側に2本、下側に3本並設されて構
成されている。
【0020】ついで、結束装置13の動作について説明
する。3台のキャタピラ延線機9から送られてきた3本
のケーブル1は、整線装置20に導かれ、上下に配列さ
れたローラ28間をそれぞれ1本づつ通されて所定の配
列状態に整線される。整線された3本のケーブル1は、
ケーブル絞り部21に導かれる。そして、一対のローラ
24に挟まれて幅(水平方向)が絞られ、さらにローラ
25に押さえられて高さ(上下方向)が絞られる。整線
され、かつ、絞られた3本のケーブル1は、結束ひも巻
回部22に導かれる。そこで、結束ひも27が3回巻き
付けられ、締結されて、3本のケーブル1が結束され
る。その後、3本のケーブル1が結束されてなる結束ケ
ーブル100はボール駆動装置12により送り出され
る。なお、ケーブル1および結束ケーブル100は、ロ
ーラ23上を走行して、結束装置13内をスムーズに通
過することになる。
【0021】この時、ボール駆動装置12は、結束ひも
27の巻回ピッチの2倍の長さだけ送り出した後停止す
るように、断続的に駆動される。そして、ボール駆動装
置12の駆動を停止している間に、2台の結束機11を
駆動して、ケーブル1の結束を実行させており、ケーブ
ル1の結束時間の短縮が図れる。また、3本のケーブル
1が結束されてなる結束ケーブル100として後段に送
り出される。3本のケーブル1は結束されているので、
あたかも1本のケーブルとして見なされ、ボール延線機
5を通過する際に、3本のケーブル1内でケーブルの遅
れ進みの発生が抑えられる。その結果、ケーブル1のた
わみや、結束ケーブル100のボール延線機5からの脱
線が防止され、ケーブルの多条引き延線が実現できた。
【0022】ここで、3本のケーブル1は整線装置20
により所定の配列状態に整線され、ケーブル絞り部21
により幅、高さ方向が絞られるので、からまった状態で
結束されることがなく、所定の配列形状に結束される。
そこで、結束ケーブル100のねじれが抑えられ、スム
ーズに延線されることになる。また、結束ひも27をポ
リプロピレンひもとし、ケーブル1を直径36mm、重
量4.6kg/mのケーブルとし、結束ピッチを250
mmから1250mmの範囲で変えて延線経路長1km
の3条引き延線を行ったところ、3本のケーブル1内で
のケーブルの遅れ進みの発生がなく、良好な延線が実現
できた。ここで、ボール延線機5は80台設置してい
る。なお、ケーブル1の本数、太さがかわっても、整線
装置20のローラ28の本数や配置の変更、ケーブル絞
り部21のローラ24の間隔やローラ25の高さ位置の
調整を行うことにより、簡易に延線できる。また、結束
ピッチについても、予備延線を行って、適宜設定すれば
よい。
【0023】つぎに、ラインセンサ14について説明す
る。図6はラインセンサの構成を示す図であり、図6の
(a)はその正面図、図6の(b)はその側面図であ
る。図において、一対の支柱30がケーブルローラ3の
ベース3c上に互いに平行となるように立設されてい
る。一対の支柱30のそれぞれの上端は梁31で互いに
連結されている。そして、検知バー32の両端に取り付
けられた摺動体33が一対の支柱30に摺動自在に装着
されて、検知バー32が水平状態を保ちつつ昇降できる
ようになっている。また、支持棒34が一方の支柱30
と並んでベース3c上に立設されている。この支持棒3
4には、4つの近接スイッチ35が上下方向に高さを変
えて支持されている。さらに、一方の支柱30に摺動自
在に装着されている摺動体33に近接スイッチ35の検
出面と相対するように磁性金属、例えば鉄からなる作動
片36が取り付けられている。この近接スイッチ35
は、作動片36の接近を検出するものである。なお、他
のラインセンサ15,16,17についても、このライ
ンセンサ14と同様に構成されているので、その説明を
省略する。
【0024】ついで、このラインセンサ14の動作につ
いて図7を参照しつつ説明する。この検知バー32は、
一対の支柱30に案内されて水平状態を維持しつつ昇降
可能に構成されている。そして、検知バー32の昇降に
伴い、作動片36が近接スイッチ35の検出面に近接
し、近接スイッチ35が検知バー32の通過を検知す
る。この場合、近接スイッチ35が上下に4個配置され
ているので、検知バー32の4状態の高さ、すなわち
高、中、低、停止を検知できる。この検知バー32は自
重により一対の支柱30に案内されてケーブルドラム2
から送り出されたケーブル1に当接するまで下降してい
る。そして、この検知バー32はケーブル1の高さ変動
に同期して昇降する。また、ケーブル1はケーブルドラ
ム2から送り出された後コロ18で一旦吊り上げられて
いる。そして、キャタピラ延線機9の送り速度とケーブ
ルドラム2の送り出し速度との関係でケーブル1の張力
が変動する。そこで、このケーブル1の張力の変動は、
ケーブルドラム2とコロ18との間のケーブル1のたる
み具合の変動として捕らえられる。
【0025】すなわち、キャタピラ延線機9の送り速度
がケーブルドラム2の送り出し速度より速い場合、ケー
ブル1の張力が増し、ケーブルドラム2とコロ18との
間のケーブル1が緊張し、検知バー32が上昇すること
になる。一方、キャタピラ延線機9の送り速度がケーブ
ルドラム2の送り出し速度より遅い場合、ケーブル1の
張力が減少し、ケーブルドラム2とコロ18との間のケ
ーブル1がたるみ、検知バー32が下降することにな
る。そこで、近接スイッチ35により検知バー32の高
状態を検知すると、ローラ3aの回転速度を速め、ケー
ブルドラム2からのケーブル1の送り出し量を増大させ
る。また、近接スイッチ35により検知バー32の低状
態を検知すると、ローラ3aの回転速度を遅め、ケーブ
ルドラム2からのケーブル1の送り出し量を低減させ
る。また、近接スイッチ35により検知バー32の停止
状態を検知すると、ローラ3aの駆動を停止し、ケーブ
ルドラム2からのケーブル1の送り出しを停止させる。
さらに、検知バー32の中状態を検知すると、ローラ3
aの回転速度を維持させる。このように、ケーブルドラ
ム2とコロ18との間のケーブル1のたるみ具合をライ
ンセンサ14で検知し、ラインセンサ14の検知信号に
基づいて、ケーブルローラ3のローラ3aの回転速度、
すなわちケーブル1の送り出し量を制御している。その
結果、ケーブルドラム2とキャタピラ延線機9との間の
ケーブル1の張力が所定範囲に制御され、キャタピラ延
線機9に過度の負荷がかかることが防止され、スムーズ
な延線が行われる。
【0026】ついで、ラインセンサ15の動作について
説明する。このラインセンサ15では、キャタピラ延線
機9と鈞車10との間のケーブル1のたるみ具合を検知
している。そして、キャタピラ延線機9と鈞車10との
間のケーブル1のたるみ具合が所定範囲内であると、キ
ャタピラ延線機9の送り出し速度を維持し、該ケーブル
1が緊張しすぎると、キャタピラ延線機9の送り出し速
度を速めてケーブル1の送り出し量を増大させ、該ケー
ブル1がたるみすぎると、キャタピラ延線機9の送り出
し速度を遅めてケーブル1の送り出し量を低減させ、該
ケーブル1がさらにたるむと、キャタピラ延線機9の駆
動を停止してケーブル1の送り出しを停止させるように
している。その結果、結束装置13におけるボール駆動
装置12の断続的な駆動に伴って発生するケーブル1の
張力変動が所定範囲内に制御される。このように、キャ
タピラ延線機9と鈞車10との間のケーブル1のたるみ
具合をラインセンサ15で検知し、ラインセンサ15の
検知信号に基づいて、キャタピラ延線機9によるケーブ
ル1の送り出し量を制御している。その結果、キャタピ
ラ延線機9と結束装置13との間のケーブル1の張力が
所定範囲に制御され、ボール駆動装置12に過度の負荷
がかかることが防止され、スムーズな延線が行われる。
【0027】ついで、ラインセンサ16の動作について
説明する。このラインセンサ16では、ボール駆動装置
12と鈞車4との間の結束ケーブル100のたるみ具合
を検知している。そして、ボール駆動装置12と鈞車4
との間の結束ケーブル100の張り具合が所定範囲内で
あると、ボール駆動装置12の送り出し速度を維持し、
該結束ケーブル100が緊張しすぎると、ボール駆動装
置12の送り出し速度を速めて結束ケーブル100の送
り出し量を増大させ、該結束ケーブル100がたるみす
ぎると、ボール駆動装置12の送り出し速度を遅めて結
束ケーブル100の送り出し量を低減させ、該結束ケー
ブル100がさらにたるむと、ボール駆動装置12の駆
動を停止して結束ケーブル100の送り出しを停止させ
るようにしている。このように、ボール駆動装置12と
鈞車4との間の結束ケーブル100のたるみ具合をライ
ンセンサ16で検知し、ラインセンサ16の検知信号に
基づいて、ボール駆動装置12による結束ケーブル10
0の送り出し量を制御している。その結果、ボール駆動
装置12と鈞車4との間の結束ケーブル100の張力が
所定範囲に制御され、ボール延線機5に過度の負荷がか
かることが防止され、スムーズな延線が行われる。さら
に、該結束ケーブル100のたるみ具合が所定範囲内に
確保されるので、ボール駆動装置12の断続的な駆動に
拘わらず、ボール延線機5を停止させることがなく、ボ
ール延線機5による結束ケーブル100の連続移動が実
現でき、延線作業の安定性を向上させることができる。
【0028】ついで、ラインセンサ17の動作について
説明する。このラインセンサ17では、鈞車4の前段で
の結束ケーブル100のたるみ具合を検知している。そ
して、鈞車4の前段での結束ケーブル100のたるみ具
合が所定範囲内であると、ボール延線機5の送り出し速
度を維持し、該結束ケーブル100が緊張しすぎると、
ボール延線機5の送り出し速度を遅めて結束ケーブル1
00の送り出し量を低減させ、該結束ケーブル100が
さらに緊張すると、ボール延線機5の駆動を停止して結
束ケーブル100の送り出しを停止させ、該結束ケーブ
ル100がたるみすぎると、ボール延線機5の送り出し
速度を速めて結束ケーブル100の送り出し量を増大さ
せるようにしている。このように、鈞車4の前段での結
束ケーブル100のたるみ具合をラインセンサ17で検
知し、ラインセンサ17の検知信号により基づいて、ボ
ール延線機5による結束ケーブル100の送り出し量を
制御している。その結果、鈞車4の前段での結束ケーブ
ル100の張力が所定範囲に制御され、ボール延線機5
に過度の負荷がかかることが防止され、スムーズな延線
が行われる。
【0029】実施の形態2.この実施の形態2では、ケ
ーブル1のたるみ具合を検知するセンサとしてのライン
センサ14において、図8に示すように、梁31と検知
バー32との間にスプリングバランサ37を配設するも
のとしている。この実施の形態2によれば、検知バー3
2の下降速度がスプリングバランサ37により下げられ
る。そして、ケーブル1にたるみが発生した場合、ケー
ブル1の急激な下降に対して検知バー32はゆっくり下
降し、検知バー32がケーブル1に当接する際にケーブ
ル1から受ける衝撃を低減することができる。そこで、
該衝撃により発生する検知バー32の破損事故や作動片
36の位置ずれを防止でき、ラインセンサ14の耐久性
を向上させることができるとともに、検知精度の低下も
抑えることができる。なお、他のラインセンサ15,1
6,17にスプリングバランサ37を配設しても、同様
の効果が得られることは言うまでもないことである。
【0030】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3に係るケーブル多条引き延線工法におけるラインセ
ンサを示す図であり、図9の(a)はその側面図、図9
の(b)はその要部正面図である。図において、ライン
センサ38は、一対の支柱39がその上端を梁40で連
結され、U字状に成形された検知バー41が該梁40に
回動自在に装着されて構成されている。そして、一方の
支柱39にスイッチ取付板42が取り付けられている。
このスイッチ取付板42には、近接スイッチ43が円弧
状に複数取り付けられている。さらに、検知バー41の
近接スイッチ43と相対する部位に磁性金属かならる作
動片44が取り付けられている。なお、この実施の形態
3では、ラインセンサ14〜17に代えてラインセンサ
38を用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様
に構成されている。また、近接スイッチ43は上記実施
の形態1における近接スイッチ35と同等のものであ
る。
【0031】つぎに、このラインセンサ38の動作につ
いて説明する。検知バー41は梁40を回動中心として
回動可能になっている。そして、ケーブル1,100
は、そのたるみ具合により、図中矢印Aで示されるよう
に、上下動する。検知バー41は、このケーブル1,1
00の上下動に応じて、図中矢印Bで示されるように、
回動する。そして、この検知バー41の回動動作に対応
して、作動片44が複数の近接スイッチ43の円弧状配
列に沿って移動する。そこで、ケーブル1,100のた
るみ具合を近接スイッチ43で検知することができる。
この実施の形態3によれば、ラインセンサ14〜17に
代えてこのラインセンサ38を用いているので、上記実
施の形態1と同様の効果が得られる。
【0032】なお、上記実施の形態1では、延線経路に
沿って複数のボール延線機5を配設し、結束機11の出
口側にボール駆動装置12を配設し、ケーブルドラム2
の後段にキャタピラ延線機9を配設するものとしている
が、延線機の配置はこれに限定されるものではなく、例
えば延線経路に沿って配設される延線機をキャタピラ延
線機に代えても、ボール延線機とキャタピラ延線機を混
在させてもよい。また、上記実施の形態1では、3本の
ケーブル1を結束ひも27で3回巻き付けて締結するも
のとしているが、結束ひも27に代えて粘着テープを用
いても良い。この場合、締結作業が不要となる。また、
上記実施の形態1では、3本のケーブル1を結束ひも2
7により所定のピッチで結束するものとしているが、3
本のケーブル1に結束ひも27を螺旋状に巻き付けるよ
うにしても良い。この場合、結束装置13において、ボ
ール駆動装置12を連続的に駆動させることができ、そ
の分延線時間の短縮が図れる。さらに、ボール駆動装置
12の断続駆動のように、延線系の一部にケーブルの停
止状態がなく、ケーブルのたるみ具合の制御がより簡易
となる。
【0033】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4に係るケーブル多条引き延線工法における延線機
周りの電気配線図である。図において、配電盤50は、
入力端子51から入力された電力を分配器52を介して
3つに分配し、それぞれ周波数調整手段としての周波数
変換器53を介して3つの出力端子54から出力できる
ように構成されている。また、分配器52の前段には電
源スイッチ55が設けられ、電力供給および遮断を一括
制御できるようになっている。さらに、この配電盤50
には、受信機56およびアクチュレータ57が備えら
れ、遠隔的に電源スイッチ55をON/OFFできるよ
うに構成されている。電源線58が各出力端子54から
引き出され、ケーブル延線経路に沿って配線されてい
る。そして、電源線58から分岐された電源線59がス
イッチ60を介してケーブルの延線経路に沿って複数設
置されている延線機5a〜5cに接続されている。この
実施の形態4では、ケーブルの延線経路に沿って設置さ
れる延線機として仕様の異なる3つの延線機5a〜5c
を用いている。そして、同一仕様の延線機は、同一の電
源線58から電力を供給されるように、つまり延線機5
a〜5cはそれぞれ異なる電源線58に接続されてい
る。なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成
されている。
【0034】この実施の形態4では、延線機5aの群、
延線機5bの群、さらには延線機5cの群に供給される
電力の周波数は、周波数変換器53によりそれぞれ独立
して調整することができる。そして、延線機は供給電力
の周波数により回転速度(ボール延線機の場合ボールの
回転速度、キャタピラ延線機の場合キャタピラの回転速
度)を調整することができる。そこで、配電盤50にお
ける各周波数変換器53による周波数調整により、全て
の延線機5a〜5cを同一の回転速度とすることができ
る。
【0035】また、ケーブルの延線作業中は、作業者が
発信機を携帯してケーブルの延線経路に沿って待機し、
結束ケーブル100のたわみ等のトラブルを監視するこ
とになる。そして、トラブルを確認した作業者は、発信
機にて電源OFFの信号を速やかに発する。電源OFF
の信号は受信機56に受信され、アクチュレータ57に
より電源スイッチ55がOFFとなる。そして、結束ケ
ーブル100のたわみ箇所より前段に配置されている延
線機に接続されている電源線59のスイッチ60をOF
Fとする。ついで、発信機にて電源ONの信号を発し、
電源スイッチ55をONさせる。そこで、結束ケーブル
100のたわみ箇所の後段の延線機のみが駆動し、結束
ケーブル100が送られる。そして、結束ケーブル10
0がたわみ分だけ送られた後、スイッチ60をONし
て、停止していた延線機を駆動させ、結束ケーブル10
0の延線が続行される。
【0036】このように、この実施の形態4によれば、
ケーブルの延線経路に沿って設置されている複数台の延
線機の回転速度を配電盤50にて簡易に一定に調整する
ことができ、従来技術のように延線機個別にギア比を調
整する必要がなくなり、延線作業時間を大幅に短縮する
ことができる。また、同一仕様の延線機を無理して揃え
る必要がなく、異なる仕様の延線機をも活用でき、その
分コストを削減することができる。また、延線中の結束
ケーブル100にわたみが発生しても、速やかに、か
つ、簡易に該たわみを除去することができ、ケーブルの
延線作業性が向上できるとともに、安定した延線を行う
ことができる。さらに、作業者による延線中のトラブル
監視領域が広範となり、監視要員が削減でき、その分低
コスト化を図ることができる。なお、この実施の形態4
では、結束ケーブル100を延線するボール延線機5に
適用するものとしているが、ケーブル1を延線するボー
ル延線機5にも適用できることは言うまでもないことで
ある。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0038】この発明の第1の発明によれば、延線経路
の始端側に複数台のケーブルドラムを配置し、さらに複
数台のケーブルドラムの後段に結束機を配置して、複数
台のケーブルドラムのそれぞれから送り出される複数本
のケーブルを結束機に通して結束した後、複数本のケー
ブルが結束されてなる結束ケーブルを牽引機により複数
台の延線機を介して牽引するようにしたので、複数本の
ケーブル内でのケーブルの遅れ進みの発生が抑えられ、
ケーブルのたわみやケーブルの延線機からの脱線が抑え
られ、ケーブルの多条引きを実現できるケーブル多条引
き延線工法が得られる。
【0039】この発明の第2の発明によれば、上記第1
の発明において、結束機の後段に結束ケーブルを送り出
すケーブル送出機を配置し、該ケーブル送出機の後段に
結束ケーブルを一旦吊り上げる鈞車を配置し、かつ、ケ
ーブル送出機と鈞車との間に結束ケーブルのたるみ具合
を検知する結束ケーブルたるみ検知手段を設け、結束ケ
ーブルたるみ検知手段の検知信号に基づいてケーブル送
出機の結束ケーブル送り出し速度を制御して、ケーブル
送出機と鈞車との間の結束ケーブルが所定のたるみ具合
となるようにしたので、ケーブルのたわみの発生が抑え
られてスムーズな延線が実現できる。さらに、延線中の
結束ケーブルにたるみが発生しにくく、煩雑な結束ケー
ブルのたわみ除去作業の頻度が大幅に低減し、延線作業
性が向上し、延線作業時間の短縮が図られる。
【0040】この発明の第3の発明によれば、上記第1
または第2の発明において、複数台のケーブルドラムの
それぞれの後段にケーブルを一旦吊り上げる鈞車を配置
し、かつ、ケーブルドラムと鈞車との間にケーブルのた
るみ具合を検知するケーブルたるみ検知手段を設け、ケ
ーブルたるみ検知手段の検知信号に基づいてケーブルド
ラムのケーブル送り出し速度を制御して、ケーブルドラ
ムと鈞車との間のケーブルが所定のたるみ具合となるよ
うにしたので、上記第2の発明と同様の効果が得られ
る。
【0041】この発明の第4の発明によれば、上記第1
乃至第3の発明のいずれかの発明において、結束機の前
段に整線装置を配置し、複数台のケーブルドラムから送
り出された複数本のケーブルを整線装置により所定の配
列状態に整線した後、結束機に導くようにしたので、複
数本のケーブルが所定の配列形状に結束され、結束ケー
ブルのねじれが抑えられ、スムーズが延線が行われる。
【0042】この発明の第5の発明に係るケーブル延線
用配電盤は、入力端子と、複数の出力端子と、入力端子
から入力された電力を複数の出力端子に分配する分配器
と、分配器と複数の出力端子との間にそれぞれ設けられ
て電力周波数を調整する周波数調整手段と、入力端子と
分配器との間に設けられて複数の出力端子から出力され
る電力を一括して供給および遮断する電源スイッチとを
備えたので、ケーブルの延線経路に沿って配設される複
数台の延線機に対して、仕様のあった延線機毎に電力を
供給できる。そこで、仕様にあった延線機単位で供給電
力の周波数調整を行うことにより、各延線機の送り速度
を一定にすることができ、従来行われていた延線機のギ
ア比を個々に調整することが不要となり、延線作業性を
向上させ、延線作業時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法を示す模式図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられる結束装置を示す側面図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられる結束装置を示す平面図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられる整線装置を示す斜視図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられる結束装置によるケーブル結束
状態を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるラインセンサの構成を示す図
である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるラインセンサの動作を説明す
る図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるラインセンサの構成を示す要
部正面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるラインセンサの構成を示す図
である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係るケーブル多
条引き延線工法における延線機周りの電気配線図であ
る。
【図11】 従来のケーブル延線工法を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーブル、2 ケーブルドラム、4 鈞車、5 ボ
ール延線機(延線機)、8 ウインチ(牽引機)、11
結束機、12 ボール駆動装置(結束ケーブル送出
機)、14 ラインセンサ(ケーブルたるみ検知手
段)、16 ラインセンサ(結束ケーブルたるみ検知手
段)、18 コロ(鈞車)、20 整線装置、38 ラ
インセンサ、50 配電盤、51 入力端子、52 分
配器、53 周波数変換器(周波数調整手段)、54
出力端子、55 電源スイッチ、100結束ケーブル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの延線経路に沿って延線機が複
    数台配置され、該延線経路の始端側にケーブルドラムが
    配置され、さらに該延線経路の後端側に牽引機が配置さ
    れて、前記ケーブルドラムから送り出される前記ケーブ
    ルを前記牽引機により前記複数台の延線機を介して牽引
    して延線するケーブル延線工法であって、 前記延線経路の始端側に複数台の前記ケーブルドラムを
    配置し、さらに前記複数台のケーブルドラムの後段に結
    束機を配置して、前記複数台のケーブルドラムのそれぞ
    れから送り出される複数本のケーブルを前記結束機に通
    して結束した後、複数本のケーブルが結束されてなる結
    束ケーブルを前記牽引機により前記複数台の延線機を介
    して牽引するようにしたことを特徴とするケーブル多条
    引き延線工法。
  2. 【請求項2】 結束機の後段に結束ケーブルを送り出す
    ケーブル送出機を配置し、該ケーブル送出機の後段に前
    記結束ケーブルを一旦吊り上げる鈞車を配置し、かつ、
    前記ケーブル送出機と前記鈞車との間に前記結束ケーブ
    ルのたるみ具合を検知する結束ケーブルたるみ検知手段
    を設け、前記結束ケーブルたるみ検知手段の検知信号に
    基づいて前記ケーブル送出機の結束ケーブル送り出し速
    度を制御して、前記ケーブル送出機と前記鈞車との間の
    前記結束ケーブルが所定のたるみ具合となるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のケーブル多条引き延線
    工法。
  3. 【請求項3】 複数台のケーブルドラムのそれぞれの後
    段にケーブルを一旦吊り上げる鈞車を配置し、かつ、前
    記ケーブルドラムと前記鈞車との間に前記ケーブルのた
    るみ具合を検知するケーブルたるみ検知手段を設け、前
    記ケーブルたるみ検知手段の検知信号に基づいて前記ケ
    ーブルドラムのケーブル送り出し速度を制御して、前記
    ケーブルドラムと前記鈞車との間の前記ケーブルが所定
    のたるみ具合となるようにしたことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のケーブル多条引き延線工法。
  4. 【請求項4】 結束機の前段に整線装置を配置し、複数
    台のケーブルドラムから送り出された複数本のケーブル
    を前記整線装置により所定の配列状態に整線した後、前
    記結束機に導くようにしたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のケーブル多条引き延線工
    法。
  5. 【請求項5】 入力端子と、複数の出力端子と、前記入
    力端子から入力された電力を前記複数の出力端子に分配
    する分配器と、前記分配器と前記複数の出力端子との間
    にそれぞれ設けられて電力周波数を調整する周波数調整
    手段と、前記入力端子と前記分配器との間に設けられて
    前記複数の出力端子から出力される電力を一括して供給
    および遮断する電源スイッチとを備えたことを特徴とす
    るケーブル延線用配電盤。
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