JP2000102126A - ケ―ブル多条引き延線工法およびケ―ブル延線機 - Google Patents

ケ―ブル多条引き延線工法およびケ―ブル延線機

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JP2000102126A
JP2000102126A JP11303549A JP30354999A JP2000102126A JP 2000102126 A JP2000102126 A JP 2000102126A JP 11303549 A JP11303549 A JP 11303549A JP 30354999 A JP30354999 A JP 30354999A JP 2000102126 A JP2000102126 A JP 2000102126A
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cables
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balls
roller
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Toru Kafuku
徹 加福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来複数本のケーブルを同時に延線しようと
すると、延線機にて個々のケーブルに遅れ進みが発生
し、多条引き延線が実現できなかった。 【解決手段】 周方向の溝が外周面に複数設けられた円
筒状の一対のボールを有するケーブル延線機20、区画
された複数のケーブル案内部を有する整線コロ22およ
び整線コーナーコロ21が延線経路の随所に設置されて
いる。3台のケーブルドラム2から送り出された3本の
ケーブル1がそれぞれより戻し23を介して連結された
トエルロープ19を牽引しながらケーブル延線機20を
駆動させて、より戻し23がケーブル延線機20、整線
コーナーコロ21および整線コロ22を通過する際に、
3本のケーブル1のそれぞれを、ケーブル延線機20の
一対のボールの溝間に案内し、整線コーナーコロ21お
よび整線コロ22の各ケーブル案内部に案内して、3本
のケーブル1を同時に延線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラント
建設のケーブル布設工事における電力ケーブルや制御ケ
ーブルのケーブル多条引き延線工法およびそれに適用さ
れるケーブル延線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、機器には電力ケーブルや制御ケ
ーブル等のケーブルが配線されており、例えばプラント
建設においては、電力ケーブルや制御ケーブル等のケー
ブル配線長さが数km、本数が数百本にも及ぶことがあ
る。
【0003】図10は従来のケーブル延線工法の一例を
示す模式図である。図において、1はケーブル、2はケ
ーブル1が巻回されたケーブルドラムである。3はケー
ブルドラム2が搭載されたドラムローラであり、このド
ラムローラ3はローラ3a,3bが軸芯が互いに平行と
なるように所定間隙をもって枠状のベース3cに回転自
在に装着されて構成されている。なお、ローラ3aは図
示しない駆動装置により回転駆動できるようになってい
る。4は鈞車、5はケーブル1の延線経路の随所に設置
されたボール延線機であり、このボール延線機5は一対
の回転軸が軸心を平行として配置され、球状のボール5
aが一対の回転軸のそれぞれに固着されて構成され、一
対の回転軸を逆向きに回転駆動することにより、一対の
ボール5a間に挟み込まれたケーブル1を所定方向に送
り出すように構成されている。6は外周面が円弧状の凹
面をなす円柱状に成形されて軸心回りに回転自在に構成
されたコーナーコロであり、このコーナーコロ6はケー
ブル1の延線経路のコーナー部に設置されてケーブル1
を案内する。7はボール延線機5間に設置されてケーブ
ル1の垂れ下がりを防止するとともに回転してケーブル
1の走行をスムーズにするコロ、8はケーブル1を牽引
するウインチである。
【0004】つぎに、上記従来のケーブル延線作業につ
いて説明する。まず、ケーブル1の延線に先立って、ケ
ーブル1の布設経路の全長にわたってケーブルトレイ
(図示せず)を布設する。ついで、ケーブル1の布設経
路、すなわちケーブルトレイに沿って、ボール延線機5
を随所に設置する。そして、ケーブル1の延線経路のコ
ーナ部にコーナーコロ6を設置し、ボール延線機5間に
コロ7を設置する。さらには、ケーブルドラム2が載せ
られたドラムローラ3をケーブル1の延線経路の始端側
に設置し、ウインチ8をケーブル1の延線経路の終端側
に設置する。そこで、作業者がトエルロープ等のロープ
を持って延線経路に沿って移動しつつ、始端側からまず
鈞車4に掛け、その後ボール延線機5、コーナーコロ
6、コロ7に順次掛けていく。そして、終端側まで移動
した後、ロープの先端側をウインチ8のドラムに巻き付
ける。また、ロープの後端をケーブルドラム2に巻回さ
れているケーブル1の先端に連結する。
【0005】ついで、ウインチ8を駆動してロープの牽
引を開始する。同時に、ローラ3aを回転駆動させてケ
ーブルドラム2を回転させ、ケーブル1の送り出しを開
始する。さらに、各ボール延線機5を駆動させる。ケー
ブルドラム2から送り出されたケーブル1は、当初はロ
ープを介してのウインチ8の牽引力およびボール延線機
5の送り力により始端側から延線経路に沿って牽引移動
する。ケーブル1の先端がボール延線機5に至ると、さ
らにボール延線機5の送り力がケーブル1に直接作用し
て移動する。そして、ケーブル1の先端が延線経路の終
端側まで到達すると、ウインチ8、ボール延線機5およ
びローラ3aの駆動を停止する。ついで、ケーブルドラ
ム2側のケーブル1を切断し、所定の長さのケーブル1
とする。そこで、ケーブル1をケーブルトレイ内に移し
替え、1本のケーブル1の延線作業が終了する。上述の
作業を送り返し行い、所定本のケーブル1を延線するこ
とになる。そして、延線経路に沿って設置されたボール
延線機5、コーナーコロ6、コロ7等の機器を撤去し、
ケーブルの延線作業が完了する。延線されたケーブルは
ケーブルトレイ内に整線された状態で一括して収容され
る。
【0006】上述の従来のケーブル延線工法では、ケー
ブル1を1本づつ延線しているので、ケーブル1の本数
が数百本にも及ぶプラント建設においては、ケーブル1
の延線作業時間が長時間となり、工期の短縮や低コスト
化が図れないという課題があった。
【0007】そこで、複数本のケーブル1の先端をまと
めてロープに連結して同時に延線する多条引き延線が試
みられたが、ボール延線機5の送り力が複数本のケーブ
ル1に均等に加わらず、複数本のケーブル1内でケーブ
ルの遅れ進みが発生してしまった。その結果、ケーブル
1のたわみが発生し、あるいはケーブル1のボール延線
機5からの脱線が発生してしまい、ケーブル1の多条引
き延線が実現できなかった。また、延線中のケーブル1
にたわみが発生した場合には、人手により、ボール延線
機5を個別に駆動してケーブル1のたわみ分を前方に送
って、ケーブル1のたわみを除去する必要があり、延線
作業性が低下するとともに、その分延線作業時間が長く
なるという課題があった。
【0008】この改善策として、複数本のケーブル1を
結束して1本のケーブルとして同時に延線する多条引き
ケーブル延線工法が提案されている。
【0009】図11は従来の多条引きケーブル延線工法
を示す模式図である。図において、9はケーブルドラム
2から送り出されたケーブル1を後段に送出するキャタ
ピラ延線機、10はキャタピラ延線機9の後段に配置さ
れた鈞車、13は鈞車10の後段にシリーズに配置され
た2台の結束機11とケーブル送出機としてのボール駆
動装置12とから構成された結束装置である。
【0010】つぎに、上記従来のケーブル延線について
説明する。まず、ケーブル1の延線に先立って、ケーブ
ル1の布設経路の全長にわたってケーブルトレイ(図示
せず)を延設する。ついで、ケーブル1の延線経路、す
なわちケーブルトレイに沿って、ボール延線機5を随所
に設置する。そして、延線経路のコーナ部にコーナーコ
ロ6を設置し、ボール延線機5間にコロ7を設置する。
そして、延線経路の始端側にて、3台のケーブルローラ
3を設置し、その後段に3台のキャタピラ延線機9を設
置する。ついで、キャタピラ延線機9の後段に、鈞車1
0、2台の結束機11、ボール駆動装置12、鈞車4を
シリーズに設置する。一方、延線経路の終端側には、ウ
インチ8が設置される。
【0011】そこで、作業者がトエルロープ等のロープ
を持って延線経路に沿って移動しつつ、始端側からまず
鈞車4に掛け、その後ボール延線機5、コーナーコロ
6、コロ7に順次掛けていく。そして、終端側まで移動
した後、ロープの先端側をウインチ8のドラムに巻き付
ける。また、各ケーブルローラ3のローラaを回転駆動
させてケーブルドラム2を回転させ、ケーブル1を送り
出す。送り出されたケーブル1は、それぞれキャタピラ
延線機9に導かれる。そして、キャタピラ延線機9にて
送り出されたケーブル1は、鈞車10に掛けられた後、
結束機11に3本同時に供給される。3本のケーブル1
は2台の結束機11で結束ひもで所定間隔毎に結束され
た後、ボール駆動装置12で後段に送り出される。その
後、ローラ3a、キャタピラ延線機9、結束機11およ
びボール駆動装置12の駆動を停止する。そこで、ロー
プの後端を3本のケーブル1が結束されてなる結束ケー
ブル100の先端に連結する。
【0012】ここで、ウインチ8を駆動してロープの牽
引を開始する。同時に、ローラ3a、キャタピラ延線機
9、結束機11およびボール駆動装置12の駆動を開始
する。さらに、ボール延線機5を駆動する。3台のケー
ブルドラム2から送り出された3本のケーブル1は、2
台の結束機11で結束ひもにて所定間隔毎に結束され、
ボール駆動装置12を介して結束ケーブル100となっ
て送り出される。そして、この結束ケーブル100は、
当初ロープを介してのウインチ8の牽引力およびボール
延線機5の送り力により延線経路に沿って牽引移動す
る。結束ケーブル100は鈞車4に掛けられて一旦吊り
上げられた後、ボール延線機5に導かれる。そして、結
束ケーブル100の先端がボール延線機5に至ると、さ
らにボール延線機5の送り力が直接作用して移動する。
そして、結束ケーブル100の先端が延線経路の終端側
まで到達すると、ローラ3a、キャタピラ延線機9、結
束機11、ボール延線機5、ボール駆動装置12および
ウインチ8の駆動を停止する。ついで、ボール延線機1
2の後段側で結束ケーブル100を切断し、所定の長さ
の結束ケーブル100とする。そこで、結束ケーブル1
00をケーブルトレイ内に移し替え、3本のケーブル1
の延線作業が一度に終了する。
【0013】上述の作業を繰り返し行い、所定本のケー
ブル1を延線することになる。そして、延線経路に沿っ
て設置されたボール延線機5、コーナーコロ6、コロ7
等の機器を撤去し、ケーブルの延線作業が完了する。延
線されたケーブルはケーブルトレイ内に一括して収容さ
れる。そこで、ケーブル1の延線作業時間が大幅に短縮
され、工期の短縮や低コスト化を達成することができ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の多条引きケーブ
ル延線工法は以上のように、複数本のケーブル1を結束
して1本の結束ケーブル100として延線し、ケーブル
1が結束された状態でケーブルトレイ内に収容されてい
るので、占積率が低下してしまうという課題があった。
また、延線中に結束ケーブル100にねじれが生じてい
る。そして、結束ケーブル100をケーブルトレイ内に
移し替える際に、ケーブルの結束を解くと、ケーブル1
中に残留するねじれ応力によりケーブル1が跳ね、ケー
ブル1同士の絡み合いを生じてしまう。そこで、ケーブ
ルの結束を解いても、整線されにくく、多大な整線作業
時間を要するとともに、整然とした状態(整線された状
態)のケーブル布設が得られにくいという課題があっ
た。
【0015】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、複数本のケーブルを結束するこ
となく、ケーブル相互のねじれを抑えて同時に延線でき
るようにし、工期の短縮や低コスト化を達成することが
できるとともに、ケーブルトレイに収容されるケーブル
の占積率を高め、整線されたケーブル布設を可能とする
ケーブル多条引き延線工法およびそれに適用できるケー
ブル延線機を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係るケーブル
多条引き延線工法は、それぞれ円筒状の外形形状に成形
され、かつ、複数の溝が軸方向に沿ってそれぞれの外周
面に複数並設された一対のボールおよび該一対のボール
を回転駆動するモータを備えたケーブル延線機をケーブ
ルの延線経路に沿って所定距離毎に配置し、ケーブルを
案内するケーブル案内部がそれぞれ区画されて複数並設
された整線コーナーコロを該ケーブル案内部の並設方向
をほぼ上下方向に向けて該延線経路のコーナー部に設置
し、ケーブルを案内するケーブル案内部がそれぞれ区画
されて複数並設された整線コロを該ケーブル案内部の並
設方向を延線経路を遮る方向に向けて隣り合うケーブル
延線機間に少なくとも1台設置し、さらに該延線経路の
始端側に複数台のケーブルドラムを配置する工程と、上
記複数台のケーブルドラムのそれぞれから繰り出された
複数本のケーブルをそれぞれより戻しを介して牽引ロー
プに連結する工程と、上記牽引ロープを牽引しながら上
記ケーブル延線機を駆動させて、ケーブル案内のための
作業者が、上記より戻しが上記ケーブル延線機、上記整
線コーナーコロおよび上記整線コロを通過する際に、上
記複数本のケーブルのそれぞれを、上記ケーブル延線機
の一対のボールの上記各溝に案内し、上記整線コーナー
コロの各ケーブル案内部に案内し、上記整線コロの各ケ
ーブル案内部に案内する工程とを有するものである。
【0017】また、ウインチが上記ケーブルの延線経路
の後端側に配設され、上記牽引ロープが該ウインチのド
ラムに巻き付けられて、該ウインチの駆動により、該牽
引ロープを牽引するようにしたものである。
【0018】また、上記牽引ロープがループ状の牽引ロ
ープである。
【0019】また、上記牽引ロープが隣り合う上記ケー
ブル延線機間の距離とほぼ等しい長さに形成され、ロー
プ牽引のための作業者が、該牽引ロープを該ケーブル延
線機の一対のボール間に噛ませながら牽引しつつ延線経
路に沿って歩行移動し、かつ、該ケーブル延線機の駆動
を制御して該延線経路に沿った歩行移動速度に合わせて
ケーブルの移動速度を調整するようにしたものである。
【0020】また、この発明に係るケーブル延線機は、
架台と、円筒状の外形形状に成形され、軸を上記架台の
主面に回転可能に立設させて該架台に取り付けられた一
対のボールと、上記一対のボールを回転駆動するモータ
とを備えたケーブル延線機において、上記一対のボール
のそれぞれの外周面には、周方向の溝が軸方向に沿って
複数並設されているものである。
【0021】また、上記一対のボールは、上記溝の凹部
と凹部、凸部と凸部とを相対するように、もしくは、凹
部と凸部とを相対するように配置されているものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るケ
ーブル多条引き延線工法を示す模式図、図2はこの発明
の実施の形態1に係るケーブル多条引き延線工法の要部
を示す模式図である。図1および図2において、1はケ
ーブル、2はケーブル1が巻回されたケーブルドラムで
ある。3はケーブルドラム2が搭載されたドラムローラ
であり、このドラムローラ3はローラ3a、3bが軸芯
が互いに平行となるように所定間隙をもって枠状のベー
ス3cに回転自在に装着されて構成されている。なお、
ローラ3aは図示しない駆動装置により回転駆動できる
ようになっている。8はケーブル1を牽引するウイン
チ、9はケーブルドラム2から送り出されたケーブル1
を後段に送出するキャタピラ延線機、10はキャタピラ
延線機9の後段に配置された鈞車、19は牽引ロープと
してのトエルロープであり、このトエルロープ19はそ
の後端が3本に分岐されている。20はケーブル1の延
線経路の随所に設置されたケーブル延線機、21はケー
ブル1の延線経路のコーナー部に設置されてケーブル1
を案内する整線コーナーコロ、22はケーブル延線機2
0間に設置されてケーブル1を案内する整線コロ、23
はトエルロープ19とケーブル1とを連結し、ケーブル
1のねじれによる応力を緩和するより戻しである。
【0023】ケーブル延線機20は、図3に示されるよ
うに、一対のボール30が架台31の主面上に所定間隙
をもって立設された一対の回転軸のそれぞれに取り付け
られ、さらに該回転軸を駆動するモータ32が架台31
に取り付けられて構成されている。このボール30はゴ
ム材からなり、中空の略円柱状に成形され、空気が内部
に封入されている。このボール30の外周面には、周方
向の溝30aが軸心に沿って3つ設けられている。そし
て、一つのボール30は周方向の溝30aが相対するよ
うに回転軸に取り付けられている。このケーブル延線機
20では、モータ32を回転駆動させると、一対のボー
ル30が互いに逆向きに回転され、一対のボール30間
に挟まれたケーブル1を所定の方向に送り出せるように
なっている。
【0024】整線コロ22は、図4に示されるように、
1本のローラ35が回転軸を架台37の主面と平行とな
るように架台37に回転自在に取り付けられ、さらに5
本のローラ36が回転軸を架台37の主面と直交するよ
うにしてローラ35の回転軸と平行に架台37に回転自
在に取り付けられて構成されている。そして、架台37
の主面には、長穴37aがローラ35の回転軸と平行に
穿設され、ローラ36はこの長穴37aを介して架台3
7にスライド自在に取り付けられ、ケーブル1の径に合
わせてローラ36間の隙間を調節できるようになってい
る。同様に、ケーブル1の本数に合わせてローラ36の
本数を調節できるようになっている。なお、ローラ35
と隣り合う一対のローラ36とによりケーブル案内部が
構成されている。3本のケーブル1は、各ローラ36間
に分離されて納められる。そこで、ケーブル1はローラ
35、36を回転させつつ牽引され、たるみが抑えられ
て、スムーズに移動される。
【0025】整線コーナーコロ21は、図5に示される
ように、コロ40がコ字状の枠体41に回転自在に取り
付けられて構成されている。このコロ40は、円柱状に
成形され、ケーブル案内部としての周方向の溝40aが
軸心に沿って3つ設けられている。3本のケーブル1
は、各溝40a内に分離されて納められる。そこで、ケ
ーブル1はコロ40を回転させつつ牽引され、ケーブル
それぞれを特定できる状態で、スムーズに移動される。
より戻し23は、図6に示されるように、連結部42
と、この連結部42の一側にピン45回りに回転可能に
連結された第1の把持部43と、連結部42の他側に軸
46回りに回転可能に連結された第2の把持部44とか
ら構成されている。そして、ピン45の軸心と軸46の
軸心とは、互いに直交している。また、第1および第2
の把持部43、44には、ケーブル1およびトエルロー
プ19が連結されるピン43a、44aが設けられてい
る。
【0026】つぎに、このケーブル多条引き延線工法に
ついて説明する。まず、ケーブル1の延線に先立って、
ケーブル1の布設経路の全長にわたってケーブルトレイ
(図示せず)を延設する。ついで、ケーブル1の延線経
路、すなわちケーブルトレイに沿って、ケーブル延線機
20を所定間隔毎に設置する。そして、延線経路のコー
ナ部に整線コーナーコロ21を設置し、ケーブル延線機
20間に整線コロ22を設置する。この時、整線コーナ
ーコロ21は、コロ40の回転軸が上下方向を向くよう
に配設され、整線コロ22は、ローラ35の回転軸が延
線経路を遮る方向に水平となるように配設されている。
そして、延線経路の始端側にて、3台のケーブルローラ
3を設置し、その後段に3台のキャタピラ延線機9を設
置し、その後段に鈞車10を設置する。一方、延線経路
の終端側には、ウインチ8が設置される。
【0027】そこで、作業者がトエルロープ19を持っ
て延線経路に沿って移動しつつ、始端側から、ケーブル
延線機20、整線コロ22および整線コーナーコロ21
に順次掛けていく。そして、終端側まで移動した後、ト
エルロープ19の先端側をウインチ8のドラムに巻き付
ける。また、各ケーブルローラ3のローラ3aを回転駆
動させてケーブルドラム2を回転させ、ケーブル1を送
り出す。送り出されたケーブル1は、それぞれキャタピ
ラ延線機9に導かれる。そして、キャタピラ延線機9に
て送り出されたケーブル1は、鈞車10に掛けられる。
そこで、ケーブル1の先端を第1の把持部43のピン4
3aに連結して、3本のケーブル1にそれぞれより戻し
23を連結する。ついで、トエルロープ19の分岐され
た各後端を各より戻し23の第2の把持部44のピン4
4aに連結して、より戻し23を介して3本のケーブル
1とトエルロープ19とを連結する。
【0028】ここで、ウインチ8を駆動してトエルロー
プ19の牽引を開始する。同時に、ローラ3a、キャタ
ピラ延線機9およびケーブル延線機20を駆動する。3
台のケーブルドラム2から送り出された3本のケーブル
1は、当初トエルロープ19を介してのウインチ8の牽
引力およびケーブル延線機20の送り力により延線経路
に沿って牽引移動する。そして、ケーブル1の先端がケ
ーブル延線機20に至ると、さらにケーブル延線機20
の送り力が直接作用して移動する。この時、作業者がよ
り戻し23とともに延線経路に沿って移動する。そし
て、作業者は、移動しながら、各ケーブル延線機20の
位置において、一対のボール30の最上部の溝30a
間、中央の溝30a間および最下部の溝30a間にそれ
ぞれに同じケーブル1が通過するように、3本のケーブ
ル1をそれぞれ一対のボール30間に案内する。同様
に、各整線コロ22の位置において、ローラ35の回転
軸方向に3つに区画されたローラ36間のそれぞれには
常に同一のケーブル1が通過するように、3本のケーブ
ル1を各ローラ36間にそれぞれ案内する。同様に、各
整線コーナーコロ21の位置においては、コロ40の最
上部の溝40a、中央の溝40aおよび最下部の溝40
aには常に同一のケーブル1が通過するように、3本の
ケーブル1をそれぞれローラ40の溝40aに案内す
る。
【0029】この作業者による案内作業が終了すれば、
3本のケーブル1は、各ケーブル延線機20において軸
方向の配列順序を維持しつつ一対のボール30間を通過
し、各整線コロ22において同じ位置のローラ35間を
通過し、各整線コーナーコロ21において同じ位置の溝
40aを通過することになる。このケーブル1の延線中
に、ケーブル1にねじれが発生すると、ねじれの応力に
より第1の連結部43がピン45回りに回転し、あるい
は連結部42が軸46回りに回転し、ねじれによる応力
が緩和され、ケーブル1に蓄積されない。そして、ケー
ブル1の先端が延線経路の終端側まで到達すると、ロー
ラ3a、キャタピラ延線機9、ケーブル延線機20およ
びウインチ8の駆動を停止する。ついで、ケーブル1と
より戻し23との連結を解き、鈞車10の後段側でケー
ブル1を切断して、所定の長さの3本のケーブル1とす
る。そこで、複数の作業者が延線経路の随所に配属さ
れ、ケーブル1を1本づつケーブルトレイ内に整線しな
がら移し替え、3本のケーブル1の延線作業が一度に終
了する。
【0030】上述の作業を繰り返し行い、所定本のケー
ブル1を延線することになる。そして、延線経路に沿っ
て設置されたケーブル延線機20、整線コーナーコロ2
1、整線コロ22等の機器を撤去し、ケーブルの延線作
業が完了する。延線されたケーブルは整線された状態で
ケーブルトレイ内に一括して収容される。
【0031】このように、この実施の形態1では、3本
のケーブル1を一度に延線できるので、ケーブル1の本
数が数百本にも及ぶプラント建設においても、ケーブル
1の延線作業時間を短縮でき、工期の短縮や低コスト化
を図ることができる。また、3本のケーブル1をより戻
し23を介してトエルロープ19に連結しているので、
延線中にケーブル1にねじれが発生しても、ねじれによ
る応力がより戻し23により緩和され、ケーブル1には
蓄積されない。そこで、鈞車10の後段側でケーブル1
を切断した際に、ねじれ応力の残留に起因してケーブル
1が跳ねて3本のケーブル1が絡み合うようなことも防
止でき、ケーブル1のケーブルトレイへの移し替え作業
および整線作業が簡易になる。また、ケーブル延線機2
0が、略円柱形状に成形され、かつ、周方向の溝30a
が軸心に沿って並設されたボール30を備え、整線コー
ナーコロ21が、略円柱形状に成形され、その外周面に
周方向の溝40aを軸心方向に複数設けたコロ40を備
え、さらに整線コロ22がケーブル延線機20間に配設
されているので、3本のケーブル1はその配列状態が確
実に維持され、3本のケーブル1のそれぞれを特定でき
る状態で、絡み合うことなく、かつ、たるみを抑えて延
線することができる。そこで、ケーブル延線時に、ケー
ブル延線機20、整線コロ22および整線コーナーコロ
21における作業者によるケーブル1のガイド作業が不
要となり、延線作業の省力化が図られる。さらに、ケー
ブル1のケーブルトレイへの移し替え作業時に、延線経
路に配置された複数の作業者が移し替えるケーブル1を
簡易に、かつ、確実に識別でき、移し替え作業および整
線作業が簡易になる。
【0032】従って、この実施の形態1によれば、工期
の短縮や低コスト化が図られ、ケーブルトレイに収容さ
れるケーブルの占積率を高め、整線されたケーブル布設
を可能とするケーブル多条引き延線工法が得られる。な
お、この実施の形態1では、3本のケーブル1を同時に
延線するものとして説明しているが、延線されるケーブ
ル1の本数は3本に限定されるものではなく、2本ある
いは4本以上のケーブル1を同時に延線する場合にも適
用できることは言うまでもないことである。
【0033】つぎに、このケーブル延線機20と従来の
ボール延線機5と対比して、延線機20の特徴について
図7および図8を参照しつつ説明する。ここでは、ケー
ブル1を5本まとめて延線する場合について説明する。
まず、5本のケーブル1の延線に従来のボール延線機5
を適用した場合について説明する。5本のケーブル1
は、図7の(a)に示されるように、まとまってボール
延線機5の一対のボール5a間に導かれる。そこで、ボ
ール5aとケーブル1との接触面積が各ケーブル1にお
いて異なり、各ケーブル1に作用する送り力に差異が生
じてしまう。その結果、各ケーブル1の張力に差異が生
じ、ケーブル1の弛みや捩れが発生してしまう。特に、
ボール5aに接触しないケーブル1があると、該ケーブ
ル1にはボール5aとケーブル1との間の摩擦力に比べ
て極めて小さいケーブル1間の摩擦力に起因する送り力
のみが作用して、延線されない事態が発生してしまう。
また、5本のケーブル1がまとまってボール延線機5の
一対のボール5a間に導かれると、各ケーブル1は、ボ
ール5aの回転軸に沿って配列しようとする。しかしな
がら、ボール延線機5では、ケーブル1のボール5aの
回転軸の沿った配列状態を規定する機構がなく、各ケー
ブル1の配列動作は、図7の(b)、(c)に示される
ように、各ボール延線機5で異なる。そこで、5本のケ
ーブル1が絡み合いってしまい、ケーブル1の特定がで
きない事態が発生してしまう。また、5本のケーブル1
がまとまってボール延線機5の一対のボール5a間に導
かれた際に、図7の(d)に示されるように、ボール5
aの球状の外形形状に起因してボール5aの回転軸に沿
ってボール5aから外れる方向の力がケーブル1に作用
する。そこで、一部のケーブル1が延線中に一対のボー
ル5a間から外れてしまい、延線されない事態が発生し
てしまう。
【0034】ついで、5本のケーブル1の延線にケーブ
ル延線機20を適用した場合について説明する。このケ
ーブル延線機20は、ボール30は円筒形の外形形状に
成形され、かつ、周方向の溝30aが軸心に沿って並設
されている。5本のケーブル1は、図8に示されるよう
に、それぞれ相対する溝30a内に納められて軸方向に
1列に配列された状態で一対のボール30間を通過す
る。そこで、ボール30とケーブル1との接触面積が各
ケーブル1においてほぼ等しくなり、均一な送り力が各
ケーブル1に作用する。その結果、各ケーブル1は等し
い張力で延線され、ケーブル1の弛みや捩れの発生が抑
えられる。また、ボール30に接触しないケーブル1が
ないので、一部のケーブル1が延線されないような事態
は発生しない。また、5本のケーブル1が一旦相対する
ボール30間に導かれると、5本のケーブル1のボール
30の回転軸に沿った配列状態が維持され、5本のケー
ブル1の絡み合いが防止される。さらに、各ケーブル延
線機20において、ボール30の回転軸に沿った配列順
序を同一にすれば、ケーブル1の配列位置からケーブル
1を特定することができる。また、ボール30の回転軸
に沿ってボール30から外れる方向の力がケーブル1に
作用することもなく、一部のケーブル1が延線中に一対
のボール30間から外れるような事態も防止できる。
【0035】なお、延線経路の直線部に設置されたケー
ブル延線機20間が長い場合には、整線コロ22をケー
ブル延線機20間に複数台設置してもよい。そして、ロ
ーラ35の回転軸がケーブル延線機20に近付くにした
がって起立するように各整線コロ22を設置すれば、多
数本のケーブル1は、前段のケーブル延線機20から送
り出された上下方向の配列状態が整線コロ22により徐
々に傾斜して水平な配列状態となり、その後徐々に起立
して上下方向の配列状態となって後段のケーブル延線機
20に導かれる。その結果、ケーブル1のスムーズな走
行移動が行われ、牽引負荷の増大が抑制されるととも
に、ケーブル1の弛みや捩れの発生も抑制される。ま
た、長いケーブル延線機20間にコーナー部がある場合
には、ローラ35の回転軸がケーブル延線機20および
整線コーナーコロ21に近付くにしたがって起立するよ
うに整線コロ22を複数台設置するようにしてもよい。
この場合、ケーブル1のスムーズな走行移動が行われ
る。また、延線経路のコーナー部においては、整線コー
ナーコロ21が多数本のケーブル1を分離して案内する
機能を十分果たしていれば、必ずしもケーブル延線機2
0間に整線コロ22を設置する必要はない。
【0036】実施の形態2.上記実施の形態1では、ケ
ーブル延線機20は、一対のボール30が溝30a
(谷)同士および凸部(山)同士を互いに相対するよう
に配置されるものとしているが、この実施の形態2で
は、図9に示されるように、一対のボール51が溝51
a(谷)と凸部(山)とを互いに相対するように配置さ
れるものとしている。そこで、この実施の形態2におい
ても、各ケーブル1は、図9に示されるように、相対す
る溝51aと凸部との間に納められてボール51の回転
軸に沿って配列されるので、上記実施の形態1と同様の
効果が得られる。
【0037】実施の形態3.上記実施の形態1では、長
い1本のトエルロープ19を用い、該トエルロープ19
の先端をウインチ8のドラムに巻き付けてケーブル1を
牽引するものとしているが、この実施の形態3では、ル
ープ状(エンドレス)のトエルロープを用い、該トエル
ロープをウインチ8のドラムに巻き付けてケーブル1を
牽引するものとしている。この実施の形態3では、ルー
プ状のトエルロープを延線経路に沿って配置し、ウイン
チ8による牽引操作時に、トエルロープを延線経路の始
端側と終端側との間を循環するようにしている。そこ
で、作業者がトエルロープをもって延線経路を移動しな
がらトエルロープをケーブル延線機20、整線コロ22
および整線コーナーコロ21にかけて行く作業は最初の
1回で済み、省力化が図られる。
【0038】実施の形態4.上記実施の形態1では、ト
エルロープ19の先端をウインチ8のドラムに巻き付け
てウインチ8の牽引力によりトエルロープ19およびケ
ーブル1を牽引するものとしているが、この実施の形態
4では、人力によりトエルロープ19およびケーブル1
を牽引するものとしている。つまり、この実施の形態4
では、トエルロープ19の長さを隣り合うケーブル延線
機20間の距離とほぼ等しく、ウインチ8を用いず人力
によりトエルロープ19を牽引するもので、他の構成は
上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0039】つぎに、この実施の形態4によるケーブル
多条引き延線工法について説明する。まず、ケーブル1
の延線に先立って、ケーブル1の布設経路の全長にわた
ってケーブルトレイ(図示せず)を延設する。ついで、
ケーブルトレイに沿って、ケーブル延線機20を随所に
設置する。そして、延線経路のコーナ部に整線コーナー
コロ21を設置し、ケーブル延線機20間に整線コロ2
2を設置する。そして、延線経路の始端側にて、3台の
ケーブルローラ3を設置し、その後段に3台のキャタピ
ラ延線機9を設置し、その後段に鈞車10を設置する。
【0040】そこで、各ケーブルローラ3のローラ3a
を回転駆動させてケーブルドラム2を回転させ、ケーブ
ル1を送り出す。送り出されたケーブル1は、それぞれ
キャタピラ延線機9に導かれる。そして、キャタピラ延
線機9にて送り出されたケーブル1は、鈞車10に掛け
られる。そこで、ケーブル1の先端を第1の把持部43
のピン43aに連結して、3本のケーブル1にそれぞれ
より戻し23を連結する。ついで、トエルロープ19の
分岐された各後端を各より戻し23の第2の把持部44
のピン44aに連結して、より戻し23を介して3本の
ケーブル1とトエルロープ19とを連結する。
【0041】ここで、1人の作業者が、トエルロープ1
9を持ち、延線経路に沿って移動しながらローラ3a、
キャタピラ延線機9およびケーブル延線機20を駆動す
る。そして、この作業者は、各ケーブル延線機20にお
いて、トエルロープ19を一対のボール30間に通しな
がら、延線経路に沿って移動する。また、もう1人の作
業者が、先行の作業者の後を移動しながら、各ケーブル
延線機20の位置において、一対のボール30の最上部
の溝30a間、中央の溝30a間および最下部の溝30
a間にそれぞれに同じケーブル1が通過するように、3
本のケーブル1をそれぞれ一対のボール30間に案内す
る。同様に、各整線コロ22の位置において、ローラ3
5の回転軸方向に3つに区画されたローラ36間のそれ
ぞれには常に同一のケーブル1が通過するように、3本
のケーブル1を各ローラ36間にそれぞれ案内する。同
様に、各整線コーナーコロ21の位置においては、コロ
40の最上部の溝40a、中央の溝40aおよび最下部
の溝40aには常に同一のケーブル1が通過するよう
に、3本のケーブル1をそれぞれローラ40の溝40a
に案内する。先行の作業者は、延線経路の足場の悪さや
階段の上り下りにより移動速度が変動する。そこで、先
行の作業者は、自分の移動速度に合わせて、ローラ3
a、キャタピラ延線機9およびケーブル延線機20の速
度を変え、ケーブル1の送り速度をコントロールする。
この時、先行の作業者は、もう1人の作業者がケーブル
1の案内作業をしやすいように、ケーブル1の送り速度
をコントロールしてもよい。
【0042】この作業者による案内作業が一度終了すれ
ば、その後、3本のケーブル1は、自動的に、各ケーブ
ル延線機20において軸方向の配列順序を維持して一対
のボール30間を通過し、各整線コロ22において同じ
位置のローラ35間を通過し、各整線コーナーコロ21
において同じ位置の溝40aを通過することになる。こ
のケーブル1の延線中に、ケーブル1にねじれが発生す
ると、ねじれの応力により第1の連結部43がピン45
回りに回転し、あるいは連結部42が軸46回りに回転
し、ねじれによる応力が緩和され、ケーブル1に蓄積さ
れない。そして、1組の作業者が延線経路の終端側まで
到達すると、ローラ3a、キャタピラ延線機9およびケ
ーブル延線機20の駆動を停止する。ついで、ケーブル
1とより戻し23との連結を解き、鈞車10の後段側で
ケーブル1を切断して、所定の長さの3本のケーブル1
とする。そこで、複数の作業者が延線経路の随所に配属
され、ケーブル1を1本づつケーブルトレイ内に整線し
ながら移し替え、3本のケーブル1の延線作業が一度に
終了する。
【0043】上述の作業を繰り返し行い、所定本のケー
ブル1を延線することになる。そして、延線経路に沿っ
て設置されたケーブル延線機20、整線コーナーコロ2
1、整線コロ22等の機器を撤去し、ケーブルの延線作
業が完了する。延線されたケーブルは整線された状態で
ケーブルトレイ内に一括して収容される。
【0044】ここで、3台のケーブルドラム2から送り
出された3本のケーブル1は、ローラ3a、キャタピラ
延線機9およびケーブル延線機20の送り力により延線
経路に沿って移動する。そこで、先行の作業者は、トエ
ルロープ19のみを牽引することになる。即ち、作業者
はケーブル1の重さを負担しない。
【0045】このように、この実施の形態4において
も、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。さら
に、この実施の形態4によれば、トエルロープ19の長
さを隣り合うケーブル延線機20間の距離とほぼ等しく
し、かつ、延線経路の足場の状態あるいは階段の上り下
り等、延線ルートの環境に起因する作業者の移動速度の
変動に合わせてケーブル1の送り速度をコントロールし
ているので、ケーブル1の案内作業がしやすいウインチ
レスのケーブル多条引き延線工法が得られる。
【0046】なお、整線コロは区画された複数のケーブ
ル案内部を有していればよく、図4に示される整線コロ
22の構造に限定されるものではない。また、整線コー
ナーコロも区画された複数のケーブル案内部を有してい
ればよく、図5に示される整線コーナーコロ21の構造
に限定されるものではない。また、より戻しは、ケーブ
ル1とトエルロープ19とに対して回転自在に構成され
ていればよく、図6に示されるより戻し23の構造に限
定されるものではない。また、上記各実施の形態では、
ケーブルドラム2をドラムローラ3に搭載し、ローラ3
aの回転駆動によりケーブルドラム2を回転させてケー
ブル1を送り出すものとしているが、ドラムローラ3は
ローラ3aの回転駆動源を必ずしも備えている必要はな
く、ケーブル延線機20の送り力によりケーブルドラム
2を回転させてケーブル1をケーブルドラム2から繰り
出させるようにしてもよい。同様に、ケーブル延線経路
の始端側に設置されたキャタピラ延線機9も省略するこ
とができる。また、キャタピラ延線機9はケーブル延線
機20であっても同様の機能をもつことができる。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】この発明によれば、それぞれ円筒状の外形
形状に成形され、かつ、複数の溝が軸方向に沿ってそれ
ぞれの外周面に複数並設された一対のボールおよび該一
対のボールを回転駆動するモータを備えたケーブル延線
機をケーブルの延線経路に沿って所定距離毎に配置し、
ケーブルを案内するケーブル案内部がそれぞれ区画され
て複数並設された整線コーナーコロを該ケーブル案内部
の並設方向をほぼ上下方向に向けて該延線経路のコーナ
ー部に設置し、ケーブルを案内するケーブル案内部がそ
れぞれ区画されて複数並設された整線コロを該ケーブル
案内部の並設方向を延線経路を遮る方向に向けて隣り合
うケーブル延線機間に少なくとも1台設置し、さらに該
延線経路の始端側に複数台のケーブルドラムを配置する
工程と、上記複数台のケーブルドラムのそれぞれから繰
り出された複数本のケーブルをそれぞれより戻しを介し
て牽引ロープに連結する工程と、上記牽引ロープを牽引
しながら上記ケーブル延線機を駆動させて、ケーブル案
内のための作業者が、上記より戻しが上記ケーブル延線
機、上記整線コーナーコロおよび上記整線コロを通過す
る際に、上記複数本のケーブルのそれぞれを、上記ケー
ブル延線機の一対のボールの上記各溝に案内し、上記整
線コーナーコロの各ケーブル案内部に案内し、上記整線
コロの各ケーブル案内部に案内する工程とを有するの
で、複数本のケーブルのそれぞれを特定できる状態で、
絡み合うことなく、かつ、弛みを抑えて同時に延線で
き、工期の短縮および低コスト化を図ることができると
ともに、延線されたケーブルのケーブルトレイへの移し
替え作業および整線作業が簡易となるケーブル多条引き
延線工法が得られる。
【0049】また、ウインチが上記ケーブルの延線経路
の後端側に配設され、上記牽引ロープが該ウインチのド
ラムに巻き付けられて、該ウインチの駆動により、該牽
引ロープを牽引するようにしたので、重量のある複数本
のケーブルを確実に延線できる。
【0050】また、上記牽引ロープがループ状の牽引ロ
ープであるので、延線経路に沿って牽引ロープを牽引し
つつ、該牽引ロープをケーブル延線機、整線コロおよび
整線コーナーコロに掛ける作業が2回目以降のケーブル
延線作業で不要となり、ケーブル延線の作業性を向上で
きる。
【0051】また、上記牽引ロープが隣り合う上記ケー
ブル延線機間の距離とほぼ等しい長さに形成され、ロー
プ牽引のための作業者が、該牽引ロープを該ケーブル延
線機の一対のボール間に噛ませながら牽引しつつ延線経
路に沿って歩行移動し、かつ、該ケーブル延線機の駆動
を制御して該延線経路に沿った歩行移動速度に合わせて
ケーブルの移動速度を調整するようにしたので、重量の
ある複数本のケーブルの牽引がケーブル延線機で負担さ
れ、ケーブルの案内作業がしやすいウインチレスのケー
ブル多条引き延線ができる。
【0052】また、この発明に係るケーブル延線機は、
架台と、円筒状の外形形状に成形され、軸を上記架台の
主面に回転可能に立設させて該架台に取り付けられた一
対のボールと、上記一対のボールを回転駆動するモータ
とを備え、上記一対のボールのそれぞれの外周面には、
周方向の溝が軸方向に沿って複数並設されているので、
各ケーブル延線機におけるケーブルの配列状態が確実に
維持でき、複数本のケーブルのそれぞれを特定できる状
態で、絡み合うことなく、かつ、弛みを抑えて同時に延
線できるケーブル延線機が得られる。
【0053】また、上記一対のボールは、上記溝の凹部
と凹部、凸部と凸部とを相対するように、もしくは、凹
部と凸部とを相対するように配置されているので、相対
する溝間にケーブルを納めて複数本のケーブルのそれぞ
れを均一な送り力で延線できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法を示す模式図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法の要部を示す模式図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるケーブル延線機を示す斜視図
である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられる整線コロを示す斜視図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられる整線コーナーコロを示す斜視
図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるより戻しを示す一部破断側面
図である。
【図7】 従来のボール延線機におけるケーブル延線状
態を説明する模式図である。
【図8】 この発明の実施の形態1によるケーブル延線
機におけるケーブル延線状態を説明する模式図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係るケーブル多条
引き延線工法に用いられるケーブル延線機を示す模式図
である。
【図10】 従来のケーブル延線工法を示す模式図であ
る。
【図11】 従来のケーブル多条引き延線工法を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 ケーブル、2 ケーブルドラム、8 ウインチ、1
9 トエルロープ(牽引ロープ)、20、50 ケーブ
ル延線機、21 整線コーナーコロ、22 整線コロ、
23 より戻し、30、51 ボール、30a、51a
溝、31 架台、32 モータ、35、36 ローラ
(ケーブル案内部)、40 コロ、40a 溝(ケーブ
ル案内部)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ円筒状の外形形状に成形され、
    かつ、複数の溝が軸方向に沿ってそれぞれの外周面に複
    数並設された一対のボールおよび該一対のボールを回転
    駆動するモータを備えたケーブル延線機をケーブルの延
    線経路に沿って所定距離毎に配置し、ケーブルを案内す
    るケーブル案内部がそれぞれ区画されて複数並設された
    整線コーナーコロを該ケーブル案内部の並設方向をほぼ
    上下方向に向けて該延線経路のコーナー部に設置し、ケ
    ーブルを案内するケーブル案内部がそれぞれ区画されて
    複数並設された整線コロを該ケーブル案内部の並設方向
    を延線経路を遮る方向に向けて隣り合うケーブル延線機
    間に少なくとも1台設置し、さらに該延線経路の始端側
    に複数台のケーブルドラムを配置する工程と、 上記複数台のケーブルドラムのそれぞれから繰り出され
    た複数本のケーブルをそれぞれより戻しを介して牽引ロ
    ープに連結する工程と、 上記牽引ロープを牽引しながら上記ケーブル延線機を駆
    動させて、ケーブル案内のための作業者が、上記より戻
    しが上記ケーブル延線機、上記整線コーナーコロおよび
    上記整線コロを通過する際に、上記複数本のケーブルの
    それぞれを、上記ケーブル延線機の一対のボールの上記
    各溝に案内し、上記整線コーナーコロの各ケーブル案内
    部に案内し、上記整線コロの各ケーブル案内部に案内す
    る工程とを有することを特徴とするケーブル多条引き延
    線工法。
  2. 【請求項2】 ウインチが上記ケーブルの延線経路の後
    端側に配設され、上記牽引ロープが該ウインチのドラム
    に巻き付けられて、該ウインチの駆動により、該牽引ロ
    ープを牽引するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のケーブル多条引き延線工法。
  3. 【請求項3】 上記牽引ロープがループ状の牽引ロープ
    であることを特徴とする請求項2記載のケーブル多条引
    き延線工法。
  4. 【請求項4】 上記牽引ロープが隣り合う上記ケーブル
    延線機間の距離とほぼ等しい長さに形成され、ロープ牽
    引のための作業者が、該牽引ロープを該ケーブル延線機
    の一対のボール間に噛ませながら牽引しつつ延線経路に
    沿って歩行移動し、かつ、該ケーブル延線機の駆動を制
    御して該延線経路に沿った歩行移動速度に合わせてケー
    ブルの移動速度を調整するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のケーブル多条引き延線工法。
  5. 【請求項5】 架台と、円筒状の外形形状に成形され、
    軸を上記架台の主面に回転可能に立設させて該架台に取
    り付けられた一対のボールと、上記一対のボールを回転
    駆動するモータとを備えたケーブル延線機において、 上記一対のボールのそれぞれの外周面には、周方向の溝
    が軸方向に沿って複数並設されていることを特徴とする
    ケーブル延線機。
  6. 【請求項6】 上記一対のボールは、上記溝の凹部と凹
    部、凸部と凸部とを相対するように、もしくは、凹部と
    凸部とを相対するように配置されていることを特徴とす
    る請求項5記載のケーブル延線機。
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