JP2002218616A - 3条ケーブルの一括延線方法およびその移送装置 - Google Patents

3条ケーブルの一括延線方法およびその移送装置

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JP2002218616A
JP2002218616A JP2001007207A JP2001007207A JP2002218616A JP 2002218616 A JP2002218616 A JP 2002218616A JP 2001007207 A JP2001007207 A JP 2001007207A JP 2001007207 A JP2001007207 A JP 2001007207A JP 2002218616 A JP2002218616 A JP 2002218616A
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cables
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straight
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Shuji Hachimori
八森修二
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制限された広さの屈曲した洞道内でも超高電
圧の大径3条ケーブルを、布設形態を崩さずに容易に延
線し布設することができる3条ケーブルの一括延線方法
およびその移送装置を提供する。 【解決手段】 断面俵積み状態の3条ケーブル1が、屈
曲経路CTの手前まで移送された際に結束を解除して直
列状態に整列配置し、3条ケーブル1の平面が漸次屈曲
方向を向くように延線経路に沿って所定間隔で配置され
た挟持式駆動支持ローラGRにより挟持して移送するこ
とにより、直線経路ST1、ST2に交叉する屈曲経路
CTを容易に湾曲延線し布設することができる。また、
移送されるケーブル間の位相のズレが極めて少ないた
め、ケーブル外被の損傷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屈曲部を有するケーブ
ル地下洞道内に3条の超高電圧ケーブルを円滑に布設施
工する3条ケーブルの一括延線方法およびその移送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地中送電線(以下ケーブルと
称する)の布設形態として、3種類の形態が採用されて
いる。図13は従来から採られているケーブルの布設形
態を示す部分斜視図であり(a)は3相俵積み形態、
(b)は3相直列形態、(c)はトリプレックス形態で
ある。すなわち、符号301は3本のケーブルを俵積み
形態301に配置したもので、符号302は3本のケー
ブルを直列状態に整列配置した縦列形態302に配置し
たものである。符号303は3本のケーブルを交互に螺
旋状に巻き付けたトリプレックス形態に配置したもので
ある。
【0003】通常大径のケーブルは、製造運搬上或いは
布設作業上の理由からトリプレックスによる布設形態は
採らずにシングルの状態でドラムに巻かれて出荷されて
いる。
【0004】図15は横直列に布設された横列3相ケー
ブルの斜視図、図16は縦直列に布設された縦列3相ケ
ーブルの斜視図、図17の(a)は俵積み3相ケーブル
の斜視図であり、(b)は単相ケーブルの斜視図であ
る。すなわち、図15に示される横列3相ケーブルは単
相の大径ケーブル305a、305b、305cを横列
に並べた床置きのコロ306上に転動可能載置し、大径
ケーブル305a、305b、305c先端のプリング
アイPに取り付けたシャックルSを図示しないウインチ
に接続して個別に同時移送できるようになっている。図
16は、大径ケーブル305a、305b、305cを
縦列に配置したもので、縦列に並べたコロ306上に転
動可能載置したものである。図17(a)は、俵積み条
の3相ケーブル301を床置きのコロ306上に転動可
能載置したもので、(b)は、単相の大径ケーブルを床
置きのコロ306上に転動可能載置したものである。ま
た、図18に示すように、3本のケーブル307a、3
07b、307cからなる3相ケーブル307を一括し
て湾曲ルートを移送すると、湾曲ルートでは各位相間に
ズレが生ずるが湾曲ルートを通過すると再びもとの状態
に戻る性質を有している。
【0005】シングル状態の大径ケーブル305を地下
洞道の布設ルートに布設する際、布設ルートが直線であ
れば、それぞれのシングル状態の大径ケーブルを回転可
能なコロ306に支持して一度にまとめて移送し布設す
ることが可能であるが、布設ルートに屈曲部が存在する
と、通常は図17の(b)に示すように1相(1条)毎
に布設している。このケーブルの移送が3相とも終了す
ると、3相分を横列状、または縦列状或いは俵積み状に
揃えて布設ルートに収納する。
【0006】湾曲ルートでも3条ケーブルを一括で移送
することができればその方が効率的である。ここで、3
条一括とは、3条のケーブルが移送ルートと推進駆動力
を共有するという意味である。しかしながら、湾曲ルー
トでは相間の曲率半径の相違によって生じる位相の差が
それを阻害している。位相差による不具合は、ケーブル
の安全で確実な移送状態を損なう要因となり無視するこ
とのできない障壁である。
【0007】シングルケーブルを3条一括で移送する場
合、図17の(a)、図18に示されるように、直線の
移送ルート上で俵状の3相ケーブルが垂直方向または水
平方向に湾曲する移送ルートに進入すると、相間曲率半
径の相違から内側に入るケーブルは前方へ、外側に入る
ケーブルは後方へとずれる傾向になる。
【0008】しかし、一括移送時のケーブルは相互に接
触していることから摩擦が生じ、曲率半径の相違により
位相差は進行方向より寧ろその垂直方向に逃げようとす
るため俵の崩れや捻れとなって現れる。
【0009】これを防止するために、ケーブルの3相同
士をビニールテープ等により所定の間隔で結束すると、
湾曲ルート上のケーブルは、「脈動」と呼ばれる現象に
よって破損する危険を有する。また、脈動をなくそうと
結束の間隔を狭くすると、ケーブルは、直線の状態が保
持されて湾曲ルートを通過することができなくなる。
【0010】ケーブルに脈動を生じさせないようにする
には、その結束を解除する以外にないが、結束を解かれ
たケーブルは、湾曲ルートで位相差を逃がす際に形状を
崩したりお互いに接触し合って被覆を損傷する等の不具
合が生ずる。また、捻れが生じると、布設収納時の俵の
修復が非常に困難になる。
【0011】そこで、予め並行する3本の移送ルートを
準備し、各ルートに1相づつ担当させることにより、そ
の危険を回避することができる。しかし、現状のケーブ
ル洞道内では移送ルートを複数列設置するだけの空間が
不足することの方が多く、仮にできたとしても作業スペ
ースが狭いため安全性確保に影響する上、3条一括移送
の経済的・時間的メリットが大幅に低減することにな
る。
【0012】このように、多条(3条)ケーブルの布設
形態として電気的理由や、地下洞道内等に布設する布設
工法の視点から長所が大であることからトリプレックス
が採用されている。
【0013】即ち、このトリプレックスは、3相を交互
に螺旋状に巻き付けて形成されているため、地下洞道内
等の屈曲部を通過する際に各相の曲率半径は漸次変化し
て120度毎に1相づつ入れ替わり、360度で元に戻
る。そのため、曲率半径の相違による位相のずれは、曲
線部のどのポイントにおいてもほんの僅か前後に発生し
ており、それは単一周期の範囲内で吸収されなくなる。
従って、全体的にみると曲率半径の相違による位相差の
影響が表面に出ない。
【0014】その結果、トリプレックスケーブルは、曲
線方向に沿って素直に曲がって行くため、損傷を受ける
こともないので布設施工上極めて有利であることが知ら
れている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公称電圧1
56キロボルトを越すような超高電圧ケーブルは、導体
断面積・絶縁体断面積ともに巨大で単位質量も大きい上
に、自重による重力の影響や環境からの機械的あるいは
化学的ダメージの防護策として、遮蔽層と最外部被覆層
の間にコルゲート状に成型した鉛またはアルミニウムか
らなる金属被覆を施す場合がある。この事実から、超高
電圧は大径・大重量となる必然性を有するために3相ト
リプレックスの形態を採ることが困難であり、また、こ
れを巨大なケーブルドラムに巻いて地上を運搬すること
は、現状の道路環境や交通事情を考慮しても困難なこと
は明白である。
【0016】そこで発明者等は、直列状態に配置した3
条ケーブルが、図14に示す短冊を湾曲する形態に似て
いることに着目し鋭意研究を重ねた。すなわち、図14
の(a)は平面上の短冊を上方に折り曲げる状態を示す
説明図、(b)は短冊を横方向に折り曲げる状態を示す
説明図、(c)は短冊に捻りを加えた状態で横方向に折
り曲げる状態を示す説明図であり、(d)は短冊を長手
方向に断面三角状態に折り曲げた状態の説明図である。
【0017】先ず、図14の(a)に示すように、1枚
の長い短冊を上方へ曲げようとすると、無理なく自然に
立ち上がるが、(b)に示すように、水平に置かれた短
冊を同一水平面上で横方向に折り曲げようとすると内側
の辺が持ち上がって皺になり、更に横方向に折り曲げる
と外側の辺が裂けてしまう。そこで、(c)に示すよう
に水平に置かれた短冊を、短冊が置かれた平面に対し直
角になるように幅方向に捻っていくと、直角に立ち上が
ったところから先は(b)のように短冊を横方向に容易
に折り曲げることができることになる。また、(d)に
示すように、短冊を長手方向に断面三角状態に折り曲げ
て正三角筒を形成し、これを強制的に湾曲させると歪み
が生じて正三角形状が変形してしまうことになる。
【0018】そこで、直列状態に配置した3条ケーブル
を短冊のように、直列に並んだ3条ケーブルの平面に対
し直角になるように幅方向に捻ることによって3条ケー
ブルでも容易に湾曲できることを見出し、本発明を完成
させた。
【0019】従って、本発明の目的とする所は、制限さ
れた広さの屈曲した洞道内でも超高電圧の大径3条ケー
ブルを、布設形態を崩さずに容易に延線し布設すること
ができる3条ケーブルの一括延線方法およびその移送装
置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、発明の実
施の形態に対応する添付図面中の符号を用いてこれを説
明すると、本発明は、位相の異なる少なくとも平行な2
つの直線経路ST1、ST2と、該2つの直線経路ST
1、ST2に交叉する屈曲経路CTとからなる延線経路
に3条ケーブル1を延線する3条ケーブル1の延線方法
に於いて、断面が俵積み状態となるように配置される3
条ケーブル1の各先端部を、ロープL1、L2を介して
牽引駆動源により均等に牽引する工程と、牽引する過程
で3条ケーブル1の先端が上記屈曲経路CTの手前まで
移送された際に上記直線経路ST1、ST2に直列状態
に整列配置する工程と、直列状態の3条ケーブル1を延
線する際に延線経路に沿って所定間隔で配置された挟持
式駆動支持ローラGRで挟持して延線方向に移送する工
程と、屈曲経路CTを通過する際は帯状に整列配置され
た3条ケーブル1の平面が漸次屈曲CT方向を向くよう
に湾曲配置された挟持式駆動支持ローラGRにより移送
する工程と、屈曲経路CTを通過して直線経路ST1、
ST2に移送された帯状の3条ケーブルを再び俵積み状
態に配置し延線方向に移送する工程とにより延線するこ
とを特徴とする3条ケーブルの一括延線方法である。上
記によると、断面が俵積み状態の3条ケーブル1が、牽
引駆動源により牽引して屈曲経路CTの手前まで移送さ
れた際に直列状態に整列配置し、3条ケーブル1の平面
が漸次屈曲方向を向くように延線経路に沿って所定間隔
で配置された挟持式駆動支持ローラGRにより挟持して
移送することにより、直線経路ST1、ST2に交叉す
る屈曲経路CTを容易に湾曲延線し布設することができ
る。
【0021】また本発明は、位相の異なる少なくとも平
行な2つの直線経路ST1、ST2に断面が直列状態に
整列配置される3条ケーブル1を、該2つの直線経路S
T1、ST2に対し上記3条ケーブル1の直列平面と同
一平面内で交叉する屈曲経路CTに屈曲延線する3条ケ
ーブルの延線方法に於いて、上記直線経路ST1、ST
2に断面が直列状態に整列配置される3条ケーブル1を
延線する際に延線経路に沿って所定間隔で配置された挟
持式駆動支持ローラGRにより挟持して延線方向に移送
する工程と、移送する過程で直列状態の3条ケーブル1
の先端Pが上記屈曲経路CTの手前まで移送された際
に、挟持式駆動支持ローラGRにより挟持して上記直線
経路ST1、ST2の軸線の廻りに捻りつつ90度回転
して移送する工程と、屈曲経路CTを通過する際は帯状
に整列配置された3条ケーブル1の90度回転した平面
が漸次屈曲方向を向くように湾曲配置された挟持式駆動
支持ローラGRにより移送する工程と、屈曲経路を通過
して直線経路ST1、ST2に移送された帯状の3条ケ
ーブル1を上記直線経路ST1、ST2の軸線の廻りに
捻りつつ90度回転して移送する工程とにより延線する
ことを特徴とする3条ケーブルの一括延線方法である。
上記によると、断面が直列状態に整列配置される3条ケ
ーブル1が、牽引駆動源により牽引して屈曲経路CTの
手前まで移送された際は、挟持式駆動支持ローラGRに
より挟持して直線経路ST1、ST2の軸線の廻りに捻
りつつ90度回転して移送することにより、直線経路S
T1、ST2に交叉する屈曲経路CTでも容易に湾曲延
線し布設することができる。
【0022】また本発明は、3条ケーブル1を断面俵積
み配置または帯状の直列配置状態で、直線経路ST1、
ST2ないし該直線経路ST1、ST2に交叉する屈曲
経路CTからなる延線経路を一括移送する移送装置であ
って、上記移送装置2は、3条ケーブル1の各先端部P
に均等長さのロープL1、L2を着脱可能に接続して移
送する電動ウインチと、俵積みから拡開配置された3条
ケーブル1または直列配置された3条ケーブル1を所定
間隔毎に延線経路に沿って送り出すケーブル移送装置2
とから成り、上記ケーブル移送装置2が、直線経路ST
1、ST2から屈曲経路CTを延線する3条ケーブル1
を、延線経路の軸線の廻りに捻りつつ回転して移送する
ことを特徴とする3条ケーブルの移送装置である。従っ
て、俵積み状態から、拡開配置された3条ケーブル1ま
たは直列配置された3条ケーブル1が屈曲経路CTを移
送する際は、ケーブル移送装置2によって延線経路の軸
線の廻りに捻られつつ、所定間隔毎に延線経路に沿って
送り出されるので、屈曲経路CTを円滑に移送すること
ができる。
【0023】さらに本発明は、上記ケーブル移送装置2
が、断面俵積み状態から三方に所定間隔に拡開配置また
は帯状に直列配置された3条ケーブル1を押圧挟持すべ
く延線方向に沿って所定間隔毎に延線経路に交叉するよ
う配置される一対の軸状駆動ローラGRであって、該軸
状駆動ローラGRは、挟持する3条ケーブル1に対応す
る溝6が長手方向所定間隔に形成され、直線経路に交叉
する屈曲経路内では、延線経路ST1、ST2を横切る
平面内で延線経路の軸線廻りに3条ケーブル1を捻りつ
つ漸次回転するよう所定角度単位で延線経路に沿って所
定間隔で配置されている3条ケーブルの移送装置であ
る。上記によれば、断面俵積み状態から三方に所定間隔
に拡開配置または帯状に直列配置された3条ケーブル1
は、直線経路に交叉する屈曲経路CT内では、延線経路
に沿って所定間隔毎に所定角度単位で延線経路に沿って
所定間隔で配置される一対の軸状駆動ローラGRの溝6
に挟持されて、屈曲した延線経路の軸線廻りに3条ケー
ブル1を捻りつつ移送される。従って、屈曲経路CT内
では、一対の軸状駆動ローラGRが、延線経路を横切る
平面内で延線経路の軸線廻りに3条ケーブル1を捻りつ
つ漸次回転するよう所定角度単位で延線経路に沿って所
定間隔で配置されているので、3条ケーブル1に円滑に
捻りが与えられて屈曲経路CTを移送することができ
る。
【0024】また本発明は、上記ケーブル移送装置2
が、延線経路に沿って延線されたレールに所定間隔毎に
走行可能に案内保持された駆動装置2と、該駆動装置2
に帯状に直列配置された3条ケーブル1を所定間隔毎に
一括保持して懸吊支持する懸吊帯4と、上記駆動装置2
近傍の後方で上記3条ケーブル1を上記レール3上に所
定間隔毎に移動可能に懸吊保持するベルト5とから構成
されている3条ケーブルの移送装置である。上記によれ
ば、ケーブル移送装置2はレール3上を走行する際に懸
吊帯を介して3条ケーブル1を牽引すると共に、ベルト
5によって懸吊保持する。従って、移送される3条ケー
ブル1は、延線経路に沿って延線されたレール3を基準
として一定位置を保ちつつ移送することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面、図1〜3に従
い、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明
の実施形態に係り、3条ケーブルを牽引移送する際に生
ずる位相差の吸収説明図、図2は牽引時における位相差
が小さくなる3条ケーブルの配置形態を示す説明図であ
り、図3は水平な直列状態に整列配置された3条ケーブ
ルが屈曲経路を延線布設される例を示す説明図である。
【0026】先ず、本発明の実施形態に係る3条ケーブ
ルを屈曲経路に布設する際の概念につき説明する。すな
わち、図1に示されるように、超高電圧ケーブルとして
使用される大径の3条ケーブルは符号1として示されて
いる。
【0027】この3条ケーブル1は、3本のケーブルC
1、C2、C3からなり、図1に示されるように、水平
または垂直直列状態に整列配置された3本のケーブルC
1、C2、C3が直線経路(以下直線ルートSTと称す
る)から屈曲経路(以下湾曲ルートCTと称する)を延
線する際は、これら3本のケーブルC1、C2、C3を
直線ルートの軸線の廻りに捻りつつ90度回転して平面
が漸次屈曲方向を向くように湾曲させる。
【0028】これら3本のケーブルC1、C2、C3
は、湾曲ルートを通過した際に、これらケーブルC1、
C2、C3先端には僅かな位相差b、cが生ずる。すな
わち、ケーブルC1、C2間には位相差bが生じ、ケー
ブルC1、C3間には位相差cが生ずる。
【0029】そこで、これら3本のケーブルC1、C
2、C3先端のプリングアイPに、シャックルを介して
図示しない電動ウインチの滑車WにケーブルC1、C3
先端間を接続したロープL2を係止し、滑車Wの軸心に
はロープL2の1/2の長さのロープL1をケーブルC
2先端に接続する。
【0030】従って、電動ウインチによりロープL1、
L2を介して3本のケーブルC1、C2、C3を同時に
牽引すると、ケーブルC1、C3は滑車Wの回転により
ロープL2の中央が牽引されることになり、位相差を吸
収することができる。
【0031】また、図2に示すように、俵積みから三方
に拡開配置された3条ケーブル3本のケーブルC1、C
2、C3が直線ルートから湾曲ルートを延線する際は、
図1と同様にケーブルC1、C2、C3を湾曲ルートと
平面が交叉する直列状態に整列配置し、その平面が漸次
屈曲方向を向くように湾曲させる。
【0032】これら3本のケーブルC1、C2、C3で
は、湾曲ルートを通過した際に生ずる位相差は無視する
ことができる程度の小さい位相差となる。従って、これ
ら3本のケーブルC1、C2、C3先端のプリングアイ
Pには、シャックルを介して図示しない電動ウインチに
均等長さのロープLを接続して牽引することができる。
【0033】図3に示すように、水平直列状態に整列配
置された3条ケーブル1が、直線ルートST1から湾曲
ルートCTを経由して再び直線ルートST2に延線する
際は、延線経路に沿って所定間隔で配置された挟持式駆
動支持ローラとしての軸状駆動ローラGRにより挟持さ
れて延線方向に移送されるが、この3条ケーブル1は、
軸状駆動ローラGRにより挟持されて直線ルートST1
の移行区間H1で直線ルートST1に沿った軸線の廻り
に捻りつつ90度回転し、その平面が漸次屈曲部K1を
向くように湾曲配置された軸状駆動ローラGRにより挟
持されて湾曲ルートCTを通過し、直線ルートST2に
移送された直後に移行区間H2で直線ルートST2に沿
った軸線の廻りに捻りつつ90度回転して再び水平直列
状態に戻る。
【0034】次に、本発明の実施形態に係る3条ケーブ
ルの移送装置につき、添付図面、図4〜10を参照して
説明する。
【0035】図4は、レール上を走行する駆動装置に3
条ケーブルが縦列状態で所定間隔毎に一括保持して懸吊
支持される状態を示す部分斜視図、図5は、レール上を
走行する駆動装置と共に一対の軸状駆動ローラに挟持さ
れた3条ケーブルが縦列状態で延線経路に沿って送り出
される状態を示す部分斜視図、図6は、レール上を走行
する駆動装置と共に一対の軸状駆動ローラに挟持された
直列配置の3条ケーブルが斜め状態で延線経路に沿って
送り出される状態を示す部分斜視図、図7は、レール上
を走行する駆動装置と共に一対の軸状駆動ローラに挟持
された3条ケーブルが水平横列状態で延線経路に沿って
送り出される状態を示す部分斜視図、図8は、垂直レー
ル上を走行する駆動装置と共有して一対の軸状駆動ロー
ラに横列状態で挟持された3条ケーブルが延線経路に沿
って垂直上方に送り出される状態を示す部分斜視図、図
9の(a)は、垂直な縦列状態の3条ケーブルが延線経
路に所定間隔毎に配置された一対の軸状駆動ローラに挟
持されて湾曲ルートを移送される状態を示す斜視図、
(b)は、縦列状態の3条ケーブルが延線経路の軸線の
廻りに捻られる状態を示す各部の断面図であり、図10
の(a)〜(c)は、縦列状態の3条ケーブルが湾曲ル
ートを移送される際に配置が変化する状態を示す説明図
である。
【0036】図4に示す符号2は、ケーブル移送装置と
なる駆動装置であって、この駆動装置2は、延線経路に
沿って延設されたレール3に所定間隔毎に走行可能に案
内保持され、この駆動装置2に垂直縦列に直列配置され
た帯状の3条ケーブル1を、所定間隔毎に一括保持して
懸吊支持する懸吊帯4と、駆動装置2近傍の後方で3条
ケーブル1をレール3上に所定間隔毎に移動可能に懸吊
保持するベルト5とから構成されている。
【0037】このように構成された駆動装置2は、レー
ル上に所定間隔毎に案内保持されて、縦列の3条ケーブ
ルを、懸吊帯4ないし駆動装置近傍後方のベルト5によ
り所定間隔毎に一括保持して懸吊支持し、モータ等の駆
動により直線ルートSTを移送している。
【0038】次に、図5に示す軸状駆動ローラGRは、
垂直縦列に直列配置された帯状の3条ケーブル1を押圧
挟持すべく延線経路に沿って所定間隔毎に延線方向に交
叉して縦方向に軸支されており、この軸状駆動ローラG
Rは、挟持される3条ケーブル1に対応して長手方向3
箇所に断面円弧状の環状溝6が形成され、モータ等の駆
動により直線ルートSTを移送している。なお、この軸
状駆動ローラGRは、通常単独で使用されるが、上記駆
動装置2を共用する場合は、この駆動装置2は不使用状
態となるが、この区間の3条ケーブル1の位置決めは、
軸状駆動ローラGRの環状溝が受け持っており、駆動装
置2後方のベルト5は、3条ケーブル1に牽引されて移
動するようになっており、使用されない懸吊帯4は弛ま
せた状態となる。
【0039】次に、図6に示される軸状駆動ローラGR
は、垂直縦列に直列配置された帯状の3条ケーブル1
を、延線軸線を中心として45度傾斜させた状態で保持
するように配置構成したもので、基本構成は同一であり
その説明は省略する。
【0040】さらに、図7に示される軸状駆動ローラG
Rは、45度傾斜状態から更に延線軸線を中心として4
5度傾斜させて3条ケーブル1を水平状態に保持するよ
うに配置構成したもので、軸状駆動ローラGRにより水
平状態に挟持された3条ケーブル1は延線方向に移送さ
れる。
【0041】また、図8に示される軸状駆動ローラGR
は、横列に配置された3条ケーブル1を横列状態で挟持
した3条ケーブルを延線経路に沿って垂直上方に送り出
すよう構成したものである。
【0042】このように、本発明の実施形態に係る3条
ケーブル移送装置は、図9の(a)、(b)に示される
ように、上記装置を使用することにより、垂直縦列に直
列配置された帯状の3条ケーブル1を、右側の直線ルー
トST1から湾曲ルートCTを経由して再び直線ルート
ST2に延線することができる。
【0043】次に、本発明の実施形態に係る3条ケーブ
ルの一括延線方法につき添付図面9の(a)、(b)及
び図10の(a)〜(c)を参照して説明する。
【0044】位相の異なる平行な2つの直線ルートST
1、ST2に断面が垂直直列状態に整列配置される3条
ケーブル1を、これら2つの直線ルートST1、ST2
に対し3条ケーブル1の直列平面と同一平面内で交叉す
る湾曲ルートCTに湾曲延線する際は、先ず、直線ルー
トST1、ST2に断面が直列状態に整列配置される3
条ケーブル1を、延線する際に延線経路に沿って所定間
隔で配置された軸状駆動ローラGRにより挟持して延線
方向に移送する。
【0045】3条ケーブル1の先端が上記湾曲ルートC
Tの手前まで移送されると、軸状駆動ローラGRにより
挟持された3条ケーブル1を、直線ルートST1の軸線
の廻りに捻りつつ90度回転して移送する。
【0046】湾曲ルートCTを通過する際は、90度回
転した3条ケーブル1の平面が漸次湾曲ルートCTの方
向を向くように湾曲配置された軸状駆動ローラGRによ
り移送する。
【0047】湾曲ルートCTを通過して直線ルートST
2に移送された帯状の3条ケーブル1は、直線ルートS
T2の軸線の廻りに捻りつつ90度回転して基の垂直直
列状態に配置された状態で延線される。
【0048】ここで、3条ケーブル1が湾曲ルートCT
を通過する際には、垂直直列状態に整列配置される3条
ケーブル1は、図9、図10に示すように、延線経路の
軸線の廻りに捻りつつ90度回転する際に3条ケーブル
1の位相が変化する。
【0049】なお、図9に示されるT1、T5は、図4
に示される駆動装置2の懸吊帯4に懸吊されて移送され
る区間、T2は、3条ケーブル1が軸状駆動ローラGR
により捻られてケーブル1の各相間に微少な位相差が発
生する区間であり、軸状駆動ローラGRは低摩擦ローラ
が使用される。T3は、軸状駆動ローラGRの駆動力に
よって3条ケーブル1を押し上げる区間であり、軸状駆
動ローラGRは高摩擦ローラが使用される。T4は3条
ケーブル1が軸状駆動ローラGRにより捻られて基の垂
直直列状態に戻る区間で、ケーブル1の各相間の微少な
位相差が消滅し、この区間では低摩擦ローラが使用され
る。
【0050】このようにすることにより、直線ルートS
T1、ST2に交叉する湾曲ルートCTでも容易に湾曲
延線し布設することが可能となる。また、3条ケーブル
1は、延線経路に沿って延設されたレール3上に所定間
隔毎に移動可能に懸吊保持され、ベルト5は、3条ケー
ブル1に牽引されて縦坑を上昇する。このとき、ベルト
5は3条ケーブル1に1回巻き付けているため3条ケー
ブル1をずり落ちることはない。
【0051】次に、挟持式駆動支持ローラの変形例につ
き、添付図面、図11の(a)、(b)、図12の
(a)〜(c)を参照して説明する。
【0052】図11の(a)は隣接する挟持式駆動支持
ローラ間にベルトを互い違いに掛止した状態を示す部分
側面図、(b)は(a)の平面図、図12の(a)は挟
持式駆動支持ローラに補助溝を形成した状態を示す部分
側面図、(b)は隣接する挟持式駆動支持ローラ間にベ
ルトを互い違いに掛止した状態を示す部分側面図であ
り、(d)は(c)の平面図である。
【0053】図12に示すように、挟持式駆動支持ロー
ラとしての軸状駆動ローラGRは、3条ケーブルの片側
面を支持する駆動ローラGR1と、その反対側面を支持
する駆動ローラGR2は、互いに隣接する駆動ローラG
R1、またはGR2同士の個々の環状溝6に環状ベルト
8、9を掛止したものである。
【0054】また、図11に示される駆動ローラGR
は、個々の環状溝6以外の部分に補助溝6aを形成した
もので、これら補助溝6aに、3条ケーブルの片側面を
支持する駆動ローラGR1と、その反対側面を支持する
駆動ローラGR2において、互いに隣接する駆動ローラ
GR1、またはGR2同士の個々の補助溝6aに環状ベ
ルト10、11を掛止したものである。
【0055】すなわち、この軸状駆動ローラGRに、そ
れぞれ環状ベルト8、9を交互に連続して掛止すること
により、環状ベルト8、9が個々のケーブルC1、C
2、C3に所定長さの範囲で接触することで、摩擦力が
増大して伝達効率が向上することから、ケーブルC1、
C2、C3の移送力が増加するので、ケーブルC1、C
2、C3を垂直に送る軸状駆動ローラGRとして有効に
作用する。また、軸状駆動ローラGRのケーブルC1、
C2、C3と接触しない部分に、環状ベルト10、11
を交互に連続して掛止することにより、水平方向の湾曲
ルートや、ケーブルC1、C2、C3が軽量の場合に、
駆動部の省エネ化を得ることができる。
【0056】なお、上述したように所定間隔毎に配置さ
れる複数の軸状駆動ローラGR、並びに駆動装置2は、
全て同期速度になるよう制御されている。
【0057】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0058】以上詳述した如く本願の請求項1記載の発
明によると、2つの直線経路に交叉する屈曲経路に3条
ケーブルを延線する場合は、俵積み状態の3条ケーブル
が、屈曲経路の手前まで移送された際に直列状態に整列
配置し、3条ケーブルの平面が漸次屈曲方向を向くよう
に、延線経路に沿って所定間隔で配置された挟持式駆動
支持ローラにより挟持して移送することにより、直線経
路に交叉する屈曲経路を容易に湾曲延線することができ
る。
【0059】本願の請求項2記載の発明によると、3条
ケーブルが、直列平面と同一平面内で交叉する屈曲経路
に屈曲延線する場合は、断面が直列状態に整列配置され
る3条ケーブルが、屈曲経路の手前まで移送された際
に、挟持式駆動支持ローラにより挟持して直線経路の軸
線廻りに捻りつつ90度回転して移送することにより、
直線経路に交叉する屈曲経路でも容易に湾曲延線するこ
とができる。
【0060】本願の請求項3記載の発明によると、俵積
みから拡開配置された3条ケーブルまたは直列配置され
た3条ケーブルが屈曲経路を移送する際は、拡開配置さ
れた3条ケーブルがケーブル移送装置によって延線経路
の軸線の廻りに捻られつつ、所定間隔毎に延線経路に沿
って送り出されるので、屈曲経路を円滑に移送すること
ができる。
【0061】本願の請求項4記載の発明によると、屈曲
経路内では、一対の軸状駆動ローラが、延線経路を横切
る平面内において、所定角度単位で漸次回転するよう延
線経路に沿って所定間隔で配置されているので、3条ケ
ーブルに延線経路の軸線廻りに捻りが与えられて、屈曲
経路を円滑に移送することができる。また、挟持する3
条ケーブルに対応する溝が長手方向所定間隔に形成され
るので、移送されるケーブル同士が接触することがな
く、ケーブル外被の損傷を防止することができる。
【0062】本願の請求項5記載の発明によると、3条
ケーブルが、延線経路に沿って延設されたレール上に所
定間隔毎に移動可能に懸吊保持されたベルトに支持され
て、所定間隔毎にレール上を走行する駆動装置の懸吊帯
に懸吊保持されて延線経路に沿って移送されるので、3
条ケーブルは、移送される際に延線経路に沿って延設さ
れたレールを基準として常に一定位置を保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係り、3条ケーブルを牽引
移送する際に生ずる位相差の吸収説明図である。
【図2】牽引時における位相差が小さくなる3条ケーブ
ルの配置形態を示す説明図である。
【図3】水平な直列状態に整列配置された3条ケーブル
が屈曲経路を延線布設される例を示す説明図である。
【図4】レール上を走行する駆動装置に3条ケーブルが
縦列状態で所定間隔毎に一括保持して懸吊支持される状
態を示す部分斜視図である。
【図5】レール上を走行する駆動装置と共に一対の軸状
駆動ローラに挟持された3条ケーブルが縦列状態で延線
経路に沿って送り出される状態を示す部分斜視図であ
る。
【図6】レール上を走行する駆動装置と共に一対の軸状
駆動ローラに挟持された直列配置の3条ケーブルが斜め
状態で延線経路に沿って送り出される状態を示す部分斜
視図である。
【図7】レール上を走行する駆動装置と共に一対の軸状
駆動ローラに挟持された3条ケーブルが水平横列状態で
延線経路に沿って送り出される状態を示す部分斜視図で
ある。
【図8】垂直レール上を走行する駆動装置と共有して一
対の軸状駆動ローラに横列状態で挟持された3条ケーブ
ルが延線経路に沿って垂直上方に送り出される状態を示
す部分斜視図である。
【図9】(a)は、垂直な縦列状態の3条ケーブルが延
線経路に所定間隔毎に配置された一対の軸状駆動ローラ
に挟持されて湾曲ルートを移送される状態を示す斜視図
である。
【図10】(a)〜(c)は、縦列状態の3条ケーブル
が湾曲ルートを移送される際に配置が変化する状態を示
す説明図である。
【図11】(a)は隣接する挟持式駆動支持ローラ間に
ベルトを互い違いに掛止した状態を示す部分側面図、
(b)は(a)の平面図である。
【図12】(a)は挟持式駆動支持ローラに補助溝を形
成した状態を示す部分側面図、(b)は隣接する挟持式
駆動支持ローラ間にベルトを互い違いに掛止した状態を
示す部分側面図であり、(d)は(c)の平面図であ
る。
【図13】従来から採られているケーブルの布設形態を
示す部分斜視図であり(a)は3相俵積み形態、(b)
は3相直列形態、(c)はトリプレックス形態である。
【図14】(a)は平面上の短冊を上方に折り曲げる状
態を示す説明図、(b)は短冊を横方向に折り曲げる状
態を示す説明図、(c)は短冊に捻りを加えた状態で横
方向に折り曲げる状態を示す説明図であり、(d)は短
冊を長手方向に断面三角状態に折り曲げた状態の説明図
である。
【図15】横直列に布設された横列3相ケーブルの斜視
図である。
【図16】縦直列に布設された縦列3相ケーブルの斜視
図である。
【図17】(a)は俵積み3相ケーブルの斜視図であ
り、(b)は単相ケーブルの斜視図である。
【図18】湾曲ルートにおける3条ケーブルの位相の変
位を示す説明図である。
【符号の説明】
1 3条ケーブル(3条ケーブル) 2 駆動装置(移送装置) 3 レール 4 懸吊帯 5 ベルト 6 環状溝(溝) 6a 補助溝 8 環状ベルト 10 環状ベルト C1、C2、C3 ケーブル CT 湾曲ルート(屈曲経路) GR 軸状駆動ローラ(挟持式駆動支
持ローラ) GR1、GR2 駆動ローラ H1、H2 移行区間 K1、K2 湾曲部 L、L1、L2 ロープ P プリングアイ S シャックル ST、ST1、ST2 直線ルート(直線経路) W 滑車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相の異なる少なくとも平行な2つの直
    線経路ST1、ST2と、該2つの直線経路ST1、S
    T2に交叉する屈曲経路CTとからなる延線経路に3条
    ケーブル1を延線する3条ケーブル1の延線方法に於い
    て、 断面が俵積み状態となるように配置される3条ケーブル
    1の各先端部を、ロープL1、L2を介して牽引駆動源
    により均等に牽引する工程と、牽引する過程で3条ケー
    ブル1の先端が上記屈曲経路CTの手前まで移送された
    際に上記直線経路ST1、ST2に直列状態に整列配置
    する工程と、直列状態の3条ケーブル1を延線する際に
    延線経路に沿って所定間隔で配置された挟持式駆動支持
    ローラGRで挟持して延線方向に移送する工程と、屈曲
    経路CTを通過する際は帯状に整列配置された3条ケー
    ブル1の平面が漸次屈曲CT方向を向くように湾曲配置
    された挟持式駆動支持ローラGRにより移送する工程
    と、屈曲経路CTを通過して直線経路ST1、ST2に
    移送された帯状の3条ケーブルを再び俵積み状態に配置
    し延線方向に移送する工程とにより延線することを特徴
    とする3条ケーブルの一括延線方法。
  2. 【請求項2】 位相の異なる少なくとも平行な2つの直
    線経路ST1、ST2に断面が直列状態に整列配置され
    る3条ケーブル1を、該2つの直線経路ST1、ST2
    に対し上記3条ケーブル1の直列平面と同一平面内で交
    叉する屈曲経路CTに屈曲延線する3条ケーブルの延線
    方法に於いて、 上記直線経路ST1、ST2に断面が直列状態に整列配
    置される3条ケーブル1を延線する際に延線経路に沿っ
    て所定間隔で配置された挟持式駆動支持ローラGRによ
    り挟持して延線方向に移送する工程と、移送する過程で
    直列状態の3条ケーブル1の先端Pが上記屈曲経路CT
    の手前まで移送された際に、挟持式駆動支持ローラGR
    により挟持して上記直線経路ST1、ST2の軸線の廻
    りに捻りつつ90度回転して移送する工程と、屈曲経路
    CTを通過する際は帯状に整列配置された3条ケーブル
    1の90度回転した平面が漸次屈曲方向を向くように湾
    曲配置された挟持式駆動支持ローラGRにより移送する
    工程と、屈曲経路を通過して直線経路ST1、ST2に
    移送された帯状の3条ケーブル1を上記直線経路ST
    1、ST2の軸線の廻りに捻りつつ90度回転して移送
    する工程とにより延線することを特徴とする3条ケーブ
    ルの一括延線方法。
  3. 【請求項3】 3条ケーブル1を断面俵積み配置または
    帯状の直列配置状態で、直線経路ST1、ST2ないし
    該直線経路ST1、ST2に交叉する屈曲経路CTから
    なる延線経路を一括移送する移送装置であって、 上記移送装置2は、3条ケーブル1の各先端部Pに均等
    長さのロープL1、L2を着脱可能に接続して移送する
    電動ウインチと、俵積みから拡開配置された3条ケーブ
    ル1または直列配置された3条ケーブル1を所定間隔毎
    に延線経路に沿って送り出すケーブル移送装置2とから
    成り、上記ケーブル移送装置2が、直線経路ST1、S
    T2から屈曲経路CTを延線する3条ケーブル1を、延
    線経路の軸線の廻りに捻りつつ回転して移送することを
    特徴とする3条ケーブルの移送装置。
  4. 【請求項4】 上記ケーブル移送装置2は、断面俵積み
    状態から三方に所間隔に拡開配置または帯状に直列配置
    された3条ケーブル1を押圧挟持すべく延線方向に沿っ
    て所定間隔毎に延線経路に交叉するよう配置される一対
    の軸状駆動ローラGRであって、該軸状駆動ローラGR
    は、挟持する3条ケーブル1に対応する溝6が長手方向
    所定間隔に形成され、直線経路に交叉する屈曲経路内で
    は、延線経路ST1、ST2を横切る平面内で延線経路
    の軸線廻りに3条ケーブル1を捻りつつ漸次回転するよ
    う所定角度単位で延線経路に沿って所定間隔で配置され
    ている請求項3に記載の3条ケーブルの移送装置。
  5. 【請求項5】 上記ケーブル移送装置2は、延線経路に
    沿って延線されたレールに所定間隔毎に走行可能に案内
    保持された駆動装置2と、該駆動装置2に帯状に直列配
    置された3条ケーブル1を所定間隔毎に一括保持して懸
    吊支持する懸吊帯と、上記駆動装置2近傍の後方で上記
    3条ケーブル1を上記レール3上に所定間隔毎に移動可
    能に懸吊保持するベルト5とから構成されている請求項
    3または4に記載の3条ケーブルの移送装置。
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