JPS6233359B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気ケーブルのように断面の大きい
素線から成るストランド状物のための連続撚り方
法および装置に関する。

大きな横断面の素線を撚るための従来一般的な
撚り技術にあつては−この技術が電気ケーブルを
製造するためのものであれ、また機械力を伝達す
るためのロープを製造するためのものであれ−、
個々の素線を有している貯蔵ドラムまたは貯蔵ボ
ビンが回転する撚り機構内またはその上に設けら
れており、個々の素線はこの貯蔵ドラム又は貯蔵
ボビンから引出され撚り機構内でまとめられて案
内され、撚り装置で高品質の撚り製品に撚られ
る。この周知の方法にあつては機械の慣性モーメ
ントが大きく、従つて製造速度が限定される。こ
れに加えて、この種の装置を設ける場合所要空間
が大きく、巻取りドラムまたは巻取りボビンの巻
取り能力も限定され、また個々の素線が貯えられ
ている貯蔵ボビンまたは貯蔵ドラムの収容能力も
制限されるので長尺物を連続的に製造する際誤差
が生じることもある。

これ等周知の製造法の難点及び欠点を、個々の
素線のためにその軸線周りに交番する回転方向で
回転する強制案内装置が設けられている装置によ
り素線を可逆的に撚ることにより除去するように
努力が払われて来た（ドイツ連邦共和国特許第
2514033号公開公報）。この場合、製造装置全体の
価格が比較的合理的であると共に、特に場所を節
約できるように寸法を小さくでき、回転により生
じる大きな慣性力には従来程考慮しなくてすむ。
このような装置では装置を作動させるための準備
時間も可成り短縮できる。

しかし、この公知の装置または方法でも生じる
難点は、大きな断面の物質を撚る際に生じるねじ
り力が生じることにあり、このねじり力により、
場合によつては設けられる絶縁材を損じることに
もなり、従つてこの様にして撚られたケーブルの
心線は、この心線に果せられた要件を充分に満し
得ない。

こう云つたことから、本発明にあつては、中実
の単一線材から成る素線を、ロープ、ケーブル等
に撚ることができ、その際、素線上に存在してい
る絶縁層又は耐蝕被覆層に損傷を与えることのな
い方法および装置を提供することを課題とする。

ロープ、ケーブル等の素線のこのような撚り形
成は、更に機械設備上可能な限り最小の経費およ
び人件費でもつて全長に亘つて連続的に実施でき
る。

この課題は本発明により次の様にして解決され
る。即ち、素線を先ず第１の撚り点に１つの束に
まとめて案内し、次いで、第１の撚り点と第２の
撚り点により区画される区間を通過させる間軸線
方向に延ばした状態で束としその軸線方向で束の
一部を間隔をおいて保持して搬送する搬送装置に
よつて束の残余を軸線周りに交互に回転させて交
互に撚る。

この撚り方法は断面大きさが任意のロープ状の
物体を連続的に撚ることも可能にする。この場
合、従来一般的なこの種の目的で使用される回転
する撚り装置に頼る必要がない。素線を延ばした
状態で撚り、この素線が延びた状態で撚り装置を
去るようにすることにより、撚られた素線が次の
加工段階に予め準備された状態で導入される。こ
の様にして全体の製造工程が著しく簡略化され
る。

更に、この方法により任意の撚り様式の撰択が
可能である。即ち、一方向で撚り装置を絶えず回
転させることにより、個々の撚りストランド状物
がからみ合されることにより撚り束に形成され
る。この撚り技術にあつて本質的な撚り様式は場
合によつては難点が生じることがある。それは電
気ケーブルでは、しばしば分岐位置或いは接続位
置を形成しなければならないが、それでいて接続
すべき素線の撚りがほどけないという要件も求め
られていることである。この場合、上記方法は本
発明による他の構成により以下のようにして改良
される。即ち、撚り装置の回転を一方の方向また
は他方の方向に撰択し、少なくとも180゜特に360
゜の逆向きの撚りで素線を撚る。このように交互
に撚られた素線は、相互にはからみ合つておら
ず、したがつて接続の目的でほぐし得るように成
形する必要がない。個々の素線への接近は、束を
持上げた後ケーブル又はロープのどの位置からで
も可能である。この様式の撚り形成は、自体高電
圧ケーブルにおいては同心的シールド線または中
性線を製造する際に公知であるが、交互に撚り合
された材料は、同心な層、即ち逆方向に撚られた
素線から成る被覆部を形成するが、個々の素線で
設けられる心線の束を形成しない。

本発明の他の構成により、素線が通過中に一方
の方向に、次いで他の方向に撚られる角速度は、
素線が交互に先ず一方の方向に数回撚られ、次い
で他の方向に数回撚られるように選択される。極
めて僅かな断面が重要とされる通信ケーブル技術
又は電力ケーブルの製造の際周知である技術は、
製造した撚り束の安定性が高く、巻取り及び巻戻
しの際にも個々の素線が撚り束から外れるような
ことがないと云う利点を有している。交番する回
転方向でかつ異る回転数で撚られる素線の数は任
意に撰択でき、任意の断面のこのような素線の３
本又は多数本が場合によつては制御心線を含めて
束にまとめられ、次いで逆方向のねじれを以つて
撚られる。所定の長さに沿つて撚られた素線をこ
の長さがつきる前に第２の撚りを重畳させる本発
明の他の実施例も有利である。例えばケーブル製
造にあつて特に材料の断面が大きい場合、上記の
ことは製造速度を著しく高める。

本発明の他の実施例にあつては、前述の撚り様
式をケーブルの長さ又は材料の長に応じて組合せ
ることも可能であり、これにより全長にわたつて
部分部分で異つた撚りが生じる。

本発明の他の実施例にあつては、撚られた素線
から成る連続体を撚り加工終了後或る長さにわた
り延びた状態で保持すると、ロープ或いはケーブ
ルを製造する際に付加的な固定巻付けを行わなく
て済む。通常の構造にある層を設けることは周知
の様式で同様に行われ、撚りストランド状物を固
定するための付加的な作業段階は必要としない。

撚り点に導入する前に素線を個々に整向するこ
とも有利である。例えば中実の扇形状に形成した
素線である場合には特に有利である。この種の素
線は特に剛性が高く、製造する際に場合によつて
は絶縁処理の際にも巻取り、巻戻しにより、自然
にねじれるからである。

大きな断面のストランド状物を製造するための
本発明の他の構成は、個々の素線から成る延ばし
た状態で保持されている部分を撚つた後、次の部
分を前の部分に比べ異つた撚り方向およびより数
で撚る。これにより、撚りストランド状物の相異
つた使用目的により設定される要件への適合が容
易となる。

本発明による方法の他実施例にあつては、第１
と第２の撚り点間の区間に、その軸線方向に沿つ
て間隔をおいて相前後して緊締ジヨー又は緊締ト
ングが無端のチエーン或いはベルトに固定され、
かつこの緊締ジヨー又は緊締トングが素線の束の
一部を軸線方向で捉え、この束と一緒に軸線方向
で運動し、この束の軸線方向の運動の間にこれと
関連して束の軸線周りに回転方向を交互に変えて
回転する搬送装置が設けられている。この軸線方
向に連動する緊締ジヨー又は緊締トングは撚り工
程中にも素線の確実な案内を保証し、また更に、
撚り形成に必要なねじり力を通過中の物体に損傷
を与えることなく伝達することをも保証する。緊
締ジヨー又は緊締トングは一方の方向にも回動で
きるが、軸線周りに回転方向を交互に変え又回転
速度を変えても回動することが可能である。

撚り点と第１および最後の緊締ジヨーとの通過
方向での間隔を合目的に変向可能に撰択し、これ
により任意の直径および断面およびプロフイルの
素線を交互に撚ることが可能である。また撚りの
数を任意に変えることができ、従つて任意の適用
範囲に用いられる撚られた素線を製造することが
できる。

特別な場合には、緊締ジヨー又は緊締トングを
運転中常時解放しておくかまたは時折解放して、
素線に対し変位した位置にもたらし、次いで再び
閉じるのも有利である。この場合緊締ジヨーは撚
り形成の目的でねじり力を間欠的に伝達する、こ
のことは撚り形成工程を不等速度で行うことにな
る。

本発明の他の実施例にあつては、緊締ジヨーま
たは緊締トングは対をなして相対して設けられか
つねじれに対して保護された部材から構成され
る。いわゆる緊締搬送装置として公知である緊締
ジヨー又は緊締トングは、束にまとめられて案内
される素線を任意の選択可能な区間にわたつて摩
擦を以て保持し、従つて例えば絶縁した素線が金
属に比して形状安定が僅かであることから、その
表面において、せん断力を受けて損傷されるのを
防いでいる。したがつて緊締ジヨー又は緊締トン
グの長さは、本発明の他の構成により連続体の許
容面圧に適合可能である。

緊締ジヨーまたは緊締トング自体は、転動する
チエーンに固定でき、束の両側又は撚られた素線
の両側でチエーンと共に各々一つのクローラ機構
を形成する。この場合、チエーンは素線から成る
束の搬送速度に等しい速度で駆動され、チエーン
の駆動には例えば電気モーターが用いられ、その
際力の伝達は歯車装置により行われる。同時に緊
締ジヨー、緊締トング及びチエーンから成る緊締
搬送装置は軸線周りに交番する方向に回転し、そ
の駆動部として、反転可能な駆動部を備えた直流
モーターが用いられる。チエーンのための駆動モ
ーターは装置の回転する部分内にも或いは定置部
分の外側にも設けることができる。モータが撚り
装置の静止部分内に設けられている場合、その回
転数には、回転する搬送装置の低減された角速度
が重畳される。

本発明による構成にあつては、いわゆる緊締ジ
ヨー搬送装置が設けられ、この搬送装置は、定置
した貯蔵ドラムから引出され、次いで整向された
素線に撚りを与える。貯蔵能力は延ばされた貯蔵
部となる案内長さに等しい。しかし、撚り装置の
貯蔵能力を高めようとする場合、通過方向で第１
の緊締ジヨー搬送装置の後方に第２の緊締ジヨー
搬送装置を設けるのが有利であり、その際両搬送
装置が共に同一の角速度及び回転方向に回転す
る。第１及び第２の緊締ジヨー搬送装置間の間隔
は当然制限があるが、自由に撰択可能である。第
２の搬送装置の後方には第２の撚り点が設けられ
ている。この構成では、両方の緊締ジヨー搬送装
置並びに両方の撚り点により形成される長尺の貯
蔵部の貯蔵能力は可変であり、即ち撚り区間を形
成する機械部分を移動することにより貯蔵量が大
きくも小さくもなる。

本発明の構成にあつては相前後して設けられた
２個の緊締ジヨー搬送装置を用いる場合、両方の
搬送装置を相互に逆回転させるのも有利である。
両方の搬送装置を等しい周期で回転させると、素
線に２倍の撚り掛けが与えられる。

本発明による撚り方法の他の構成により、通過
方向で第２の回転する搬送装置の後方に同様に回
転し、したがつて貯蔵能力を高めるか或いは撚り
長さを延ばした状態で保持し、付加的な巻掛けを
なくすために固定される第３の搬送装置が設けら
れる。

固定した定置搬送装置−回転する回動搬送装置
−固定した定置搬送装置を通過方向で順次設けた
場合、撚り束内への素線のいわゆる撚り込みによ
つて条件ずけられはするが、撚り束の搬送装置か
ら搬送装置への通過速度は低減する。しかし、
個々の緊締ジヨー或いは緊締トングが摩擦を以て
束と結合しているので、通過方向において搬送装
置から他の搬送装置へとこれらの部材の移動速度
は異る。従つて、全ての緊締ジヨー搬送装置を、
最後の搬送装置内の緊締ジヨーの並進速度で駆動
するのが特に有利である。固定されている第１の
定置搬送装置の緊締ジヨー或いは緊締トング及び
回転する回動搬送装置の緊締ジヨー或いは緊締ト
ングは復帰バネの力に抗して通過方向でその案内
走行機構内に摺動可能に設けられていると有利で
ある。これ等の部材は締付け工程中に案内走行機
構の内で、式Ｓ＝（ｆ−１）Ｌ（mm）で表わされ
る作業進捗分だけ移動する。この場合、ｆはより
係数を、Ｌは緊締ジヨーが搬送装置内で緊締作用
の下で移動する区間を意味する。全ての緊締ジヨ
ー搬送装置が同一の並進速度で駆動されるので、
撚り行程は案内走行機構に対する緊締ジヨーの相
対速度で行われる。この相対速度はそれぞれ後続
する緊締ジヨー搬送装置の曳行によつて生じる。
更に、製造ラインで最後の緊締ジヨー搬送装置の
みが撚り形成されたストランド状物に対して引張
り力が生じ、他方他の搬送装置は曳行されるに過
ぎない。手前の緊締ジヨー搬送装置の駆動部は緊
締ジヨーに対する曳行力を制限する働き、即ちこ
の力を非常に小さくする働きを行う。

次に実施例を示した図面により本発明を詳細に
説明する。

素線１、例えば電気ケーブルの扇形状の線材１
は定置の貯蔵部２から引出され、いわゆる、この
線材の波形或いは彎曲を矯正して平滑にかつ真直
ぐにするロール矯正装置３を経て第１の撚り点で
ある撚り形成ニツプル４に供給される。このニツ
プル４内では個々の素線１が束にまとめられ、通
過方向で後方に設けられている撚り装置でもある
搬送装置５に供給される。この搬送装置５は、回
動するチエーン６に固定された緊締ジヨー又は緊
締トング７から成り、第１図に示されているよう
に、これらは素線１からなる束１ａをまとめた状
態で保持する。チエーン６の駆動は略示したモー
タ８を介して行われ、モータ８はこの実施例では
チエーンおよび緊締ジヨーと共に軸線周りの交番
する回転方向、即ち矢印方向に回転する。もちろ
んその回転は通常の撚りを行う際には一方向に連
続的に行われる。チエーン６、緊締ジヨー７、モ
ータ８及びチエーンの転向ロール９を支持する機
枠体１０は２個の軸受１１，１２に支承されてい
いる。駆動は、例えば反転可能な駆動部を備えた
直流モータ１４により歯車装置１５を介して行わ
れる例えばベルト又はチエーン駆動部１３により
行われる。チエーンの駆動の同期を保証するため
に、上下のチエーン駆動装置間の連結体であるチ
エーン駆動装置１６が設けられている。後方の第
２の撚り点である撚り形成ニツプルを符号１７で
示した。略示したバンドスピナー１８により保持
バンド１９が取付けられている。

製造工程は、定置の貯蔵部２、例えばドラム又
はボビンから個々の素線１、例えば電気ケーブル
の中実で絶縁された扇形の心線が矯正装置３に供
給される。この矯正装置３はそれぞれ変位して設
けられたローラ或いはロールからなり、これらを
通つて案内矯正され、扇形の心線の場合は整向さ
れて撚り形成ニツプル４に供給される。この撚り
形成ニツプル４内で素線は束にまとめられ、束ね
られた状態の素線１ａとして搬送装置５内へ導入
される。束ねられた素線１ａの両側に対をなして
設けられている緊締ジヨー７は、閉じた後素線を
一体的に把持し、把持した素線を搬送装置を経て
案内し、装置の端部で再び開く。搬送装置の範囲
を通過中、緊締ジヨーを備えた機枠１０が回転
し、−緊締ジヨーと素線との間に摩擦結合が生じ
ることにより−ニツプル４により案内される素線
に撚りが与えられる。素線に一方の方向、そして
他方の方向へと撚りを与える目的で行われる撚り
の数に応じて、素線に周知の波形模様の撚り或い
はいわゆるSZ−撚りの撚りが与えられる。その
際素線は二つのニツプルの区間で一方の方向に撚
られ、次いで回転方向が変つて、対応した区間で
他の方向に撚られる。緊締ジヨー７は素線を案内
中に確実に保持するので、その間に撚られた素線
が導出される際撚り束に付加的な撚りが与えられ
る。即ち、撚り形成ニツプル１７を通して引出し
方向に案内される素線は、最後に二倍の撚り掛け
の素線の様式で撚りが与えられる。ここで本発明
による撚り工程は終了する素線が撚られた後にゆ
るまないようにするために、或いは連続して別の
加工工程を継続するために、略示したバンドスピ
ナー１８により、周知の様にらせん状に保持され
る。図示していない押出成形機や巻取り装置には
案内方向で手前にケーブル仕上げまでの一貫した
別の作業工程を接続できる。

駆動チエーン６に間隔を開けて設けた緊締ジヨ
ー７によつて、その撚りの有効長は一定でなくな
る。それは、撚り形成ニツプル４と、束ねられた
素線１ａを保持する第１緊締ジヨーとの間隔が一
定ではなく、２つの緊締ジヨーの間隔だけ変化す
るということである。したがつて所定の製品に対
して、搬送装置を一定の有効長をもつて働くよう
にするのが有利である。

この様な実施例は第２図に示してある。この場
合第１図による実施例とは異り回転する回動緊締
ジヨー搬送装置２０の通過方向で前後に、手前に
は固定された定置緊締ジヨー搬送装置２１が、後
方には固定された定置緊締ジヨー搬送装置２２が
設けられている。これら３個の緊締ジヨー搬送装
置は略々同じ様式で形成されていて、その際概略
図示した搬送装置２０が第１図のものに相当して
いる。しかし単一の緊締ジヨー搬送装置を有する
実施例と異る重要な点は、貯蔵部２３から導出さ
れた素線２４がロール矯正装置２５で矯正され、
ニツプル２６内で束にまとめられた後固定された
定置緊締ジヨー搬送装置２１に供給され、この緊
締ジヨーでは軸線周りに回転されることなく束ね
られた状態で保持される点にある。この搬送装置
２１から出る点が第１の撚り点となり始めて束ね
られた状態２７で撚り作用をするよう回転する回
動緊締ジヨー搬送装置２０に供給される。緊締ジ
ヨー搬送装置２１，２０の緊締ジヨーの開放及び
閉鎖時間を相応して適合させることにより、それ
ぞれの時点で一定の長さの撚り形成が行われるこ
とが保証される。この点は開放及び閉鎖時間が回
転する回動搬送装置２０と同調されている後方の
搬送装置２２に入る点の第２の撚り点にも当ては
まる。このようにして、第１図における定置の撚
り形成ニツプルおよびこのニツプルから間隔を開
けて設けられていてかつ所定の時間間隔で開閉す
る緊締ジヨーによる撚り有効長さの変動が回避さ
れる。固定されている定置緊締ジヨー搬送装置２
２の後方には通常の様式でバンドスピンナー２８
が設けられておりこのバンドスピンナーは１本又
は多数本のバンドをらせん状の撚りで素線に巻付
ける。固定されている定置緊締ジヨー搬送装置２
２は引張りクローラ装置として働き、他方搬送装
置２０，２１は素線により曳行される。

１個の回転する回動搬送装置と２個の固定され
た定置搬送装置による撚り掛を示した第２図によ
る構成では、素線を束に撚り込むことにより、一
方の搬送装置から他方の搬送装置への束の通過速
度が低減される。個々の緊締ジヨー或いは緊締ト
ングが摩擦でもつて係合されているので、これは
一方の搬送装置から次の搬送装置への通過速度も
変わつてくる。従つて本発明の構成にあつては、
全ての緊締ジヨー搬送装置を、最後の搬送装置内
の緊締ジヨーの並進速度で駆動するのが有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の概略図であり、
第２図は第２実施例を示した図である。 １……素線、２……貯蔵部、４……第１の撚り
点、ニツプル、５……撚り装置でもある搬送装
置、６……チエーン、７……緊締ジヨー又は緊締
トング、１７……第２の撚り点、ニツプル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気ケーブルのように断面の大きい素線から
   成るストランド状物のための連続撚り方法におい
   て、素線を先ず第１の撚り点に１つの束にまとめ
   て案内し、次いで、第１の撚り点と第２の撚り点
   とにより区画される区間を通過させる間軸線方向
   に延びた状態で束とし、その軸線方向で束の一部
   を間隔をおいて保持して搬送する搬送装置によつ
   て残余の束を軸線周りに交互に回転させて交互に
   撚ることを特徴とするストランド状物の撚り方
   法。 ２ 素線を少なくとも180゜、特に360゜の可逆的
   な撚りで撚り形成を行う特許請求の範囲第１項に
   記載のストランド状物のための撚り方法。 ３ 素線をSZ−撚りで撚り形成を行う特許請求
   の範囲第１項に記載のストランド状物のための撚
   り方法。 ４ 上記の区間に沿つて撚られた素線に、これが
   この区間を去つた後に回転方向を交番させること
   により第２の撚りを重畳させることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項から第３項までのいずれか
   の一つに記載のストランド状物のための撚り方
   法。 ５ 撚つた素線を、第２の撚り点による撚り形成
   終了後、なお所定の区間にわたつて延ばした状態
   で保持する特許請求の範囲第１項から第４項まで
   のいずれか一つに記載のストランド状物のための
   撚り方法。 ６ 第１の撚り点に導入する前に素線を個々に整
   向する特許請求の範囲第１項から第５項までのい
   ずれか一つに記載のストランド状物のための撚り
   方法。 ７ 電気ケーブルのように断面の大きい素線から
   成るストランド状物のための連続撚り装置におい
   て、第１と第２の撚り点間の区間に、その軸線方
   向に沿つて間隔をおいて相前後して緊締ジヨー又
   は緊締トングが無端のチエーンに固定され、この
   緊締ジヨー又は緊締トングが素線の束の一部を軸
   線方向で捉え、この束と一緒に軸線方向で運動
   し、かつこの軸線方向の運動の間に、これと関連
   して束の軸線周りに回転方向を交互に変えて回転
   する搬送装置が設けられていることを特徴とする
   ストランド状物のための撚り装置。 ８ 緊締ジヨー又は緊締トング搬送装置が軸線周
   りの回転速度を変えて回転することを特徴とする
   特許請求の範囲第７項に記載のストランド状物の
   ための撚り装置。 ９ 撚り点と、第１および最後の緊締ジヨー又は
   緊締トングとの間の通過方向での間隔が可変であ
   る特許請求の範囲第７項に記載のストランド状物
   のための撚り装置。