JPS6222055Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁継電器等に使用されるカバの抜け
止め機構に関するものである。

第１図（Ａは斜視図、Ｂは縦断面図）のような
箱形の電磁継電器は防塵のためカバ１の側壁２は
端子板３に設けられた溝４に嵌合し、溝の外周部
５は深く側壁２の下部をおおうようになつてい
る。このような構造において、従来のカバ抜け止
め機構は第２図（Ａはカバの一部斜視図、ＢはＸ
−Ｙ断面にて溝外周部５を切除して溝４の内側面
を示す端子板一部斜視図）のようにカバ側壁２内
面に凸部６を設け、端子板３の溝４の内側面に凹
部７を設け、カバ１を端子板３に装着した場合第
３図（係止部分の縦断面図）の如く凸部６が凹部
７に入り込み、カバ１は容易には引抜く事は出来
ない。併し乍らカバ側壁２の外面と端子板溝の外
周部５との間には凸部６が凹部７に入り込むため
溝４の縁部をのりこえるだけの余裕ギヤツプａが
存在する。従つてカバ１が変形のためこのギヤツ
プ内で外側に偏するような事があれば係止されな
くなる怖れがある。又機器の小形化に伴いカバ側
壁２は薄くなり弾性も弱くなる。又凸部６と凹部
７の引つかゝりも少くなる等の理由から、カバ１
は抜け易くなり抜け止め機構としては充分とは云
えない。本考案はこのような欠点を改善するた
め、カバ側壁を外面から押圧する事により確実な
カバ抜け止め機構を提供しようとするものであ
る。

第４図は本考案の一実施態様を示す端子板１３
の一部斜視図で、溝４の外周部５の内面（溝４の
外側面）には凸部８が二つの凹部７の中間位置に
設けられて居るが、その他の構造は従来の端子板
３と同じである。

今カバ１を端子板１３に装着すれば第５図（係
止部分の縦断面図）の通り、凸部８がカバ側壁２
の外面を押圧して凸部６と凹部７を密着させるよ
うにし、カバ１に多少の変形があつてもこれを匡
正して凸部６と凹部７の係止を確実なものとす
る。又小形化に伴いカバ側壁２の弾性が弱くなつ
ても、端子板に装着すれば凸部８がカバ側壁２を
係止部中間で押さえるため、係止部に於けるカバ
側壁２の弾性は高くなり従来より係止は確実とな
る。

以上説明した通り本考案は端子板とカバの係止
をより確実にし、カバ抜け止め機構として優れて
居り、特に小形化に伴いその技術的効果は大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは箱形電磁継電器の斜視図、第１図Ｂ
はその縦断面図、第２図は従来のカバ抜け止め機
構を示す図で第２図Ａはカバの一部斜視図、第２
図ＢはＸ−Ｙ断面にて溝外周部５を切除した端子
板一部斜視図、第３図はその係止部分の縦断面
図、第４図は本考案の一実施態様を示す端子板１
３の一部斜視図、第５図はその係止部分の縦断面
図。 １はカバ、２はカバ側壁、３，１３は端子板、
４は溝、５は溝４の外周部、６，８は凸部、７は
凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カバ側壁が端子板の溝に嵌合する端子板とカバ
   の抜け止め機構において、上記カバ側壁内面と上
   記溝の内側面とに所定の間隔をおいて２個の係止
   部を設け、該係止部の略中間部において、上記カ
   バ側壁外面又は上記溝の外側面に押圧用の凸部を
   設けたことを特徴とするカバの抜け止め機構。