JPS62215532A - 抗炎症剤 - Google Patents

抗炎症剤

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JPS62215532A
JPS62215532A JP61058417A JP5841786A JPS62215532A JP S62215532 A JPS62215532 A JP S62215532A JP 61058417 A JP61058417 A JP 61058417A JP 5841786 A JP5841786 A JP 5841786A JP S62215532 A JPS62215532 A JP S62215532A
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JP
Japan
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human
gene
polypeptide
amino acid
sod
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JP61058417A
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English (en)
Inventor
Norio Otsu
紀夫 大津
Ichiro Nakakoshi
中越 一郎
Hiroko Honda
本田 浩子
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は抗炎症剤に関する。ざらに詳しくは、単細胞微
生物特にヒト銅、亜鉛型スーパーオキシドディスムター
ゼ構造遺伝子を有する組換えDNAで形質転換された単
細胞微生物中で産生されたヒトスーパーオキシドディス
ムターゼと実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペ
プチドを活性成分とする抗炎症剤に関する。
〈従来技術〉 スーパーオキシドディスムターゼ(以下SODと略す)
は、次式に示す不均化反応により、スーパーオキシド(
・02−)を消失させる醇素である。
・Ot  −+ ・02−+2H+→O!  + H2
0tスーパーオキシドは、生体における酸1g島性の中
で最も毒性の高い分子種で、炎症、未熟児lI!素網膜
症、放射線障害、ガンなどの疾病を急ぎ起こすと言われ
てる。
マツコード(Mc Cord )はウシの赤血球から精
製したSODに抗炎症作用のあることを見い出して報告
している[サイエンス(S cience>  185
529−531.1974年参照〕。
また、特開昭58−16685号公報には、セラチア属
菌が産生するマンガン型スーパーオキシドディスムター
ゼを含有する抗炎症剤が開示されている。しかしながら
、これらのSODは人体にとって異種タンパクであり、
免疫上の問題をひき起こす危険性を否定できない。
とl−8ODを製造する方法として、ヒト細胞や11[
11&から得る方法が知られている。
特開昭57−141,288号公報には、ヒト細胞スー
パーオキシドディスムターゼの特異抗体結合担体を用い
て、ヒト細胞からスーパーオキシドディスムターゼを該
担体に結合させて単離する方法が開示されている。
特開昭57−155.991号公報には、ヒト・胎盤の
水抽出液から40〜50%飽和硫安沈澱画分を除去した
後の70〜80%飽和硫安上清から、硫安分画、陰イオ
ンクOマドグラフィー、ゲルろ過等によってスーパーオ
キシドディスムターゼを取得する方法が開示されている
また、特開II!59−91,881号公報ニハ、不純
な銅、亜鉛スーパーオキシドディスムターゼを含有する
溶液を、非極性ハイポーラスポリマー系樹脂と接触させ
、次いで該樹脂を洗浄し、さらに該樹脂に吸着した銅、
亜鉛スーパーオキシドディスムターゼを溶出して精製す
る方法が開示されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、前記した方法は原料を多聞に入手するこ
とが困難であるし、また比較的入手し易い原料であると
ヒト胎盤ではSOD含有綴が低いなどの欠点があり、工
業生産に適したものとは言伝予相換え法によるヒトSO
Dの製造法を提案した。
残された問題は、かくして製造されたヒトSODが実際
に′vI素活性および薬理活性を持つか否かを明らかに
することであった。
それ故、本発明の目的は、上記残された問題を明らかに
することにある。
本発明の他の目的は、ヒト・スーパーオキシドディスム
ターゼと実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプ
チドを含有する抗炎症剤を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、遺伝子組換え技術によって
製造した上記構造を持つポリペプチドを含有する抗炎症
剤を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
く問題点を解決するための手段及び作用〉本発明によれ
ば、本発明の上記目的及び利点は、ヒトスーパーオキシ
ドディスムターゼと実質的に同一のアミノ酸配列を有す
るポリペプチドを活性成分とする抗炎症剤によって達成
される。
本発明の抗炎症剤の活性成分である上記ポリペプチドは
、例えばポジティブレギュレーションサイトを有する形
質発現調節遺伝子の下流にヒト銅、亜鉛型スーパーオキ
シドディスムターゼ構造遺伝子を有する組換えDNAで
形質転換された微生物を培養し、培養物中に蓄積された
ヒト銅、亜鉛型スーパーオキシドディスムターゼ(以下
ヒトC0。
’;1n−3ODという)を採取することによって製造
される。
上記ヒトCu 、Zn−8OD(7)CDNA合成の鋳
型として用いられるllRNAは正常なヒト組織〈肝臓
、胎盤、腎臓など)から分離される。組織からのRNA
の分離は、フェノール−クロロホルム法、グアニジウム
−熱フェノール法、グアニジニウム−塩化セシウム法な
どの公知の方法(M aniatis、  T 、ら、
M olecular  C1onin0゜187−1
98.1982.Co1d SpringHarbor
 L aboratory )が利用できる。次いでオ
リゴ(dT)セルロース、ポリ(tJ)セファロースな
どを用いてポリ(A)ティルをもったmRNAを分離す
る。
このようにして得られたmRN Aは、ヒトCLI 。
Zn−8ODのmRN Aを含んrイ6111RN/l
1台物であるが、これをそのままcD N A合成に用
いる。まず、逆転写酵素を用いmRNAを鋳型として一
本鎖cDNAを合成し、次いで逆転写酵素またはDNA
ポリメラーゼを用いて二本鎖cDNAを合成した後、適
当なベクターに組込まれた形でcD N Aを得る。こ
れにはdG−dCまたはdA−dTホモポリマー結合法
(N elson、  T 。
S、、Methods in E nzyloloqy
、  68 、41 。
1979 、 Academic Press  I 
nc、 )やQ kay−am−Berg法(Okay
ama、 H,and Bera、  P、。
Mo1.Ce1l、  Biol、、2,161.19
82>が利用できる。
この場合のようにmRN A混合物中の目的+11RN
A含聞が低い場合は、効率の高いOkayama−Be
rg法が好ましい。この方法に必要なりNAおよび宿主
菌はファルマシアP、t、バイオケミカルズ社カタログ
No、27−4750−01とじて入手できる。
このようにして得られる組換えDNAをたとえばエシェ
リヒア・コリ(E 5cherichia coli 
) X1776株あるいはDH1株(L ow、 B 
、、 P roc。
N atl、  A cad、  S ci、、  旦
]と、160.1968 :Meselson、  M
、 and Yuan、  R,、Natu−re、 
217.1110.1968 :Hanahan。
D、、  J、Mol、Biol、  166.557
.1983)に導入して形質転換させる。形質転換法は
公知の方法(重定勝哉、細胞工学、VOI、 2゜No
、3.616.1983)またはそれに準する方法で行
うことができる。アンピシリン耐性などの薬剤耐性によ
りまず形質転換体を選別したのち、ヒトCu 、Zn 
−8OD遺伝子に対応すると考えられる塩基配列を有す
るオリゴヌクレオチドを化学合成しこれを31pで標識
してプローブとして用い、公知のコロニーハイブリダイ
セーション法(Hanahan、 D 、ら、Meth
OdS in Enzymoloay。
100.333.1983>によりポジティブなシグナ
ルを示した形質転換体を選択する。これらの形質転換体
より常法に従ってプラスミドDNAを単離し、CD N
 A部分の塩基配列をMaxam−Gilbert法(
Maxam、 A、 M、 and (3ilbert
W、、  Proc、  Natl、Acad、  s
ci、、  74゜560.1977)またはジデオキ
シ法(Mes−sino、J、ら、N ucleic 
 A cids  Res、、  9 。
309.1981>によって決定し、ヒトCLI。
Zn −8OD cDNAの存在に確認する。確認には
、ヒト赤血球より単離されたcu、  zn−s。
Dのアミノ酸配列(Jabusch、 J、 R,、B
iochemistry、19.2310.1980)
またはダウン症候群患者に由来する樹立細胞株より分離
されたmRN Aから得られたcD N Aの塩基配列
(S herman、 L 、ら、P roc、  N
 atl、  A cad。
3ci、、  so、5465.1983)を参考にす
ることかできる。
次に、得られたヒトCu 、Zn−8ODのcmNA@
適当な形質発現調節遺伝子の下流に連結する。これには
トリプトファンオペロンプロモーター(trpプロモー
ター)、ラクトースオペロンプロモーター(lacプロ
モーター)、λファージのPL プロモーター、taC
プロモーターなどの公知のプロモーターが利用できる。
しかし、ここで注目すべきことは、生体内には02−を
必要とする酵素の存在が知られており(大柳房彦、スー
パーオキサイドと医学、58゜1981、共立出版)、
従って、02−を消去する作用を持つSODを過剰生産
させることにより宿主菌の生理障害をひき起す可能性が
充分に考えられることである。これを避けるためには、
遺伝子の発現を抑制した状態で細胞を成育させたのち、
適当な条件下にこの抑制を解除さ往て遺伝子を発現させ
SODを多量に産生させることが好ましい。
エシェリヒア・コリから分離されたプラスミドCot 
 EI上に存在するコリシンE1311伝子はコリシン
E1タンパクの産生を支配している遺伝子であり、通常
の状態においてはりブレツリ・−タンバクがオペレータ
ーに結合することにより遺伝子の発現は抑制されている
が、DNAに損傷を与えるような処理、たとえば紫外線
照射、マイトマイシンC処理、ナリジキシン酸処理など
によりこの抑制が解除されて続発が起り、コリシンE1
タンパクが多量につくられる。これはいわゆる負の抑制
と呼ばれる調節機構である。これに加えて、コリシン上
1遺伝子には正の制御も存在しており(J 恒明う、生
化学、Vol、56.NO,8,1082,1984>
、ユニークな形質発1i!1ljIfi機構を持つ遺伝
子であって、誘発時には正の制御の効果も加わってきわ
めて多量のコリシンE1タンパクが産生される。ざらに
コリシンE1タンパクはエシェリヒア・コリに対する抗
菌性を機能とするタンパクであって、通常時の細胞の成
育には必要ないタンパクと見なし得るものであり、その
性質上、通常時のコリシン上1遺伝子の発現が厳密に抑
制されていることからも、コリシン上1遺伝子の形質発
現調節遺伝子の利用は本発明にとってきわめて有利であ
る。
Col  EIDNAはたとえばファルマシアP。
し、バイオケミカルズ社のカタログNo、27−491
4−01として入手することが可能である。
また、正の制御に関与する領域、ブロモ−ター・オペレ
ーター領域、リポソーム結合領域からなるコリシン上1
遺伝子の形質発現調節遺伝子の塩基配列は既に報告され
ている(Ebina、 y、ら、Gene、  15,
119.1981>、なお、本発明におけるコリシン上
1遺伝子の形質発現調節遺伝子とは、第1図の−140
から78番目までの塩基配列の存在を必須とするもので
ある。
コリシン上1遺伝子の形質発現調節遺伝子の下流にヒト
C0、Zn −8OD cDNAを連結する際に、いわ
ゆる融合タンパクを産生ずるような形での連結は、適当
な制限酵素の切断部位を利用することにより比較的容易
に行うことができる。しかし、コリシンE1タンパクに
由来する部分がある程度以上の長さを持っている場合、
この融合タンパクを人体に投与した際に免疫原性(抗原
性)を発揮する危険性が充分に考えられる。従って、コ
リシン上1遺伝子の翻訳開始コドン(ATG>の直後に
ヒトCLI 、Zn −8ODのN末端アミノ酸コドン
が連結される形が好ましい。しかし、これを満足させて
くれるような適当な制限酵素の切断部位はどちらの遺伝
子にも存在していない。そこで、制限amを用いて両方
のDNA断片を必要部分が欠失した形で切り出し、欠失
した部分は合成りNA断片により補間することができる
合成りNA断片は、たとえば同相トリエステル法(M 
1yoshi、 K 、ら、N LIC+、  A c
ids  Rea、。
8.5507.1980)によりオリゴヌクレオチドを
化学合成し、これらをたとえばT4DNAリガーゼでつ
なぎ合せることにより得られる。合成りNA断片は、も
との塩基配列を再現するものである必要は必ずしもない
。アミノ酸コドンには縮重が存在し、かつ生物の種によ
ってコドンの使用MIIが異なることは良く知られてい
る。従って、アミノ酸の配列を変えない限りにおいては
、合成りNA断片の作IJJ時にどのようなコドンを選
んでも自由であるが、宿主菌中で使用頻度の高いコドン
を選択すると、遺伝子の発現量の増大が期待できる。コ
リシン上1遺伝子の形質発現調節遺伝子領域に関しては
、もとの塩基配列を再現する方が好ましいが、結果とし
て遺伝子の発現量の増加につながるような塩基配列の変
更は採用できる。
自tlW1!Fjできるベクターに、コリシン上1遺伝
子の形質発現調節遺伝子を含むDNA断片、合成りNA
断片、ヒトCu 、Zn −8ODIII造遺伝子断片
を正しく組込むことにより目的の組換えDNAが得られ
る。これらのDNA断片は、たとえばT4DNAリガー
ゼにより連結することができ、最終的に得られる組換え
DNAの構造が目的とするものである限り、DNA断片
の連結順序には制限はない。使用するベクターは宿主微
生物内で複製可能なものであれば特に制限はなく、宿主
がエシェリヒア・コリの場合はpB R322が良く用
いられている。
得られた組換えDNAをベクターの宿主微生物に導入し
形質転換させる。本発明では宿主微生物としてエシェリ
ヒア・コリを使用しているが、形質発現調節遺伝子、特
にコリシンE1遺伝子の形質発現調節遺伝子が機能する
限りにおいては、バチルス・ズブチリス(Bacill
us 5ubtilis) 、サツカロミセス・セレビ
シェ(3accharomyces cerevisi
ae )等の他の微生物も使用できる。エシェリヒア・
コリの場合はW3110株、20SO株C600S株な
どの名前があげられる。特にW3110株が好ましい。
W3110株はエシェリヒア・コリに12株の野性株(
λ+、F+)から誘導されたλ−9F−株であり、栄養
要求性などその他の点では野性株と同一である( 3 
actvann。
B、 J、 、 Bacteriological  
Reviews、 36゜525.1972)。
テトラサイクリン耐性などによりまず形質転換体を選択
したのち、常法に従いプラスミドDNAを分離し、制限
i9素地図の解析により第2次のスクリーニングを行う
。さらに誘発時のヒトCu。
Zn −8ODの産生能によって目的の形質転換体を選
択する。
SOD活性の測定法としては、チトクロームC−キリン
チン−キサンチンオキシダーゼを用いる方法(Mc C
ord、  J、 M、 and Fr1dovich
!、、  J、Biol、  Chem、、244.6
049゜1969)、ニトロブルーテトラゾリウム<N
8丁)−リボフラビンを用いる方法(B eaucha
mp。
C,and )”ridovich、  ■、、  A
nal、  3iochea+、。
44.276.1971)等が利用できる。NBT−リ
ボフラビン法は簡便であり、電気泳動後のタンパクの活
性染色にも利用できるため便利である。エシェリヒア・
コリの場合について言うと、組換えDNAから産生され
るヒトCu 、 Zn −8ODに加えて、宿主染色体
から産生される1yln −8ODおよびFe−8OD
が混在している。これらのSODの酵素としての作用は
同一であるが、Cu 、 Zn−8ODは1〜2111
MのON−イオンによって活性が阻害されるのに対し、
Mn −8゜D、Fe −8ODは同条件下での阻害を
受けないことから区別できる。また、これら3種のSO
Dは分子量や等電点が互いに異なるため、電気泳動、イ
オン交換またはゲル口過カラムクロマトグラフィーによ
り分離することができる。
このようにして得られた、形質発現調節遺伝子持にはコ
リシンE1遺伝子の形質発現調節遺伝子の下流にヒトQ
u 、 zn −8OD構造遺伝子を有する組換えDN
Aで形質転換された微生物を、その宿主微生物の増殖に
適した条件下で所定の時間培養し、その後に誘発合成を
行わせてヒトCu。
Zn−8ODを大量に産生させる。エシェリヒア・コリ
の場合、たとえばL培地、グルコースおよびカザミノ酸
を含むM9培地などの公知の培地により培養を行う。培
養は通常15〜43℃の温度で2〜24時間行う。必要
により通気、攪拌を加えることができる。対数増殖期に
ある培養物にマイ1−マイシンC1ナリジキシン酸など
の桑剤を添加したり、紫外線を照射することにより誘発
合成を行わせることができる。
培養後、公知の方法で菌体を集め破砕したのち、通常知
られているタンパクの精製法に従ってヒトCu 、Zn
 −8OD活性を持つタンパクを単離することによりヒ
トCu 、 zn −8ODが製造できる。精製は、た
とえば熱処理、塩析、濃縮、透析、イオン交換クロ、マ
ドグラフィー、ゲル口過クロマトグラフィー、クロマト
フオーカシング、電気泳動、高速液体クロマトグラフィ
ー、アフイニテイクロマトグラフイーなどの操作を適宜
組合せて行うことができる。
かくして製造されたヒトスーパーオキシドディスムター
ゼと実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチド
は下記実施例に詳述するとおり極めて帰れた抗炎症活性
を示す。
本発明のポリペプチドは、通常の方法に従って注射剤、
錠剤、軟膏剤、カプセル剤、リポソーム製剤などの製剤
とすることができる。
本発明のポリペプチドは、抗炎症活性成分として、1日
0.017〜0.17mg/ka一体重の投与量を1回
〜数回に分けて、急性あるいは亜急性の炎症患者に、炎
症の治療を目的として、経口的または非経口的に投与し
得る。
以五に実施例および参考例を示す。
参考例1 ヒトCu 、Zn−8ODのCo N Aを
組込んだプラスミドpsOD2の作製:正常分娩によっ
て得られたヒト胎盤からグアニジウム−塩化セシウム法
によってRNAを分離し、ついでオリゴ(dT>セルロ
ースを用いてポリ(A)テイルをもったmRNAを分離
した。
得られたmRNAより、岡山−バーブ法に従って、cD
 N Aライブラリーを作成した。宿主菌として大腸菌
C81株を用いた。
コロニーハイブリダイゼーシミン法にて、ヒトCu 、
Zn−800(7)CDNAが組込*しf=75スミド
psOD2を保持した大腸菌DH1(psOD2)株を
得た。この菌株より常法に従ってプラスミドpsOD2
を単離した。
参考例2 ヒトCu 、Zn −3OD産生用Ig換え
DNAの作製: コリシン上1遺伝子の形質発現調節遺伝子の下流にヒト
cu 、zn −5oo構造遺伝子を連結して、ヒトc
u 、zn −5oDを産生させるためのプラスミドは
、第3図に示すストラテジーに従って作製した。
(1)コリシン上1遺伝子の形質発現調節遺伝子断片を
組込んだプラスミドpAOK1の作製:コリシンEI 
DNAをDra工で切断し、ついで、Stu工で切断し
た後、5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で340
 bpのS tuI −D raI断片を得た。この断
片をプラスミドpBR322のQraIサイトに挿入し
、プラスミドI)AOKlを作製した。
(2)ヒトCu 、Zn −8OD構造遺伝子断片の作
製ニ プラスミドpsOD2をAluIで切断し、ついでTa
qIで切断した後、5%ポリアクリルアミドゲル電気泳
動法で440bp断片を(Uだ。
(3)合成りNAの作製: コリシン上1遺伝子の形質発現a節遺伝子の下流にヒト
C1、ln −8OD構造遺伝子を連結するために、コ
リシンE1340bl)断片およびSOD構造遺伝子の
440bD断片で欠失している部分84bpを第4図に
示すように12個のオリゴペプチドに分割して合成した
(4)ヒトCu 、Zn −8OD産生用組換えDNA
の作製ニ プラスミドI)AOKlのDraIサイトに、84hp
(?)合成りNAと440bp(7)SOD構造遺伝子
断片を挿入し、コリシン上1遺伝子の形質発現il!1
節遺伝子の下流に、ヒトCu 、Zn −8OD構造遺
伝子が連続したヒトCu 、Zn −800産生用組換
えDNApLJBE2を得た。
参考例3 ヒトcu 、zn −5ooを産生する組換
え大腸菌545πHR(1)UBE2)株の作製: SO8培地で00s s o =0.55まで培養した
大11jl!6545πHR株をTri)IついでTf
blIで処理したのち、処理液にプラスミドDLJ 8
 E 2を加え、0℃で30分間、ついで42℃で90
秒間熱処理して、プラスミドpLI B E 2を保持
する大ml111545πHR(DUBE2>株を得た
参考例4 ヒトC,u 、Zn −8ODと実質上同一
のアミノ酸配列を有するポリペプチドの製造: カザミノ酸3000.グルコース400g、テトラサイ
クリン10 、Na e HPO46000、KHe 
PO43000、Na C150Q 、NH4Cl 1
000− CI C1i ・2H200,5(+ 。
Zn 804 ・7H200,90を含む培地1001
に大M菌545π1−IR(pUBE2)を接種し、ク
レット116まで37℃で攪拌< 2000 rpm、
 )培養後、培養液にNa 2 HPO4eooo 、
KH2PO4300(1、Na c+ 50(1、NH
4Cl1000を含む水21、グルコース400gを含
む水11とマイトマイシンC2001111)を含む水
500+111を加えて誘発合成を37℃、2時間行な
わせた。シャープレス型遠心分離機での遠心(2000
0rl)I 、3時間)により344gの温薗体を得た
集菌した函体を31の10mMトリエタノールアミンM
W液(pH7,0)に懸濁して、ダイノミルで破砕した
。破砕液を遠心(9000rpg+、60分)し、得ら
れた粗抽出液の全潰を3.51とした。粗抽出液に1M
塩化第2銅水溶液0.35m1を加え、−晩攪拌したの
ち60℃で5分間加熱処理した。生じた沈殿を9000
rpm 、20分の遠心により除去した。上清から硫安
沈澱によって70〜95%飽和画分を回収し、透析後イ
オン交換セルロースDE52カラムクロマトグラフィー
にかけて、20mMNaCl11度(10111Mトリ
エタノールアミン緩衝液)で溶出しSOD活性画分を得
た。この画分から100%飽和硫安で分離した硫安沈殿
を遠心(15000rpm 、10分)で得、透析後、
凍結乾燥してヒトCu 、 7:n−5OOと実質上同
一のアミノ酸配列を有するポリペプチドを得た(990
80)。
実施例 1 カラゲニン浮腫抑制作用(局所投与):鶴見(炎症動物
実験法、42−82.1975)の方法に従い、1群6
匹のラットの右後肢足踵部皮下に1%カラゲニン生食懸
濁液を0.1m+注射し、その1時間後に同様の部位に
、上記参考例4で得られたポリペプチド(以下単にSO
Dという)の0.1%生食溶解液0.11局所投与し、
経時的に足部容積を測定し、次式により抑制率を求めた
n ■nおよびVt;それぞれ起炎刺激処置前および処置後
の足部容積、 EC ECおよびEt;対照群(SOD投与せず)およびSO
D投与投与法均浮腫 率、 結果を第5図に示した。第5図において縦軸は足部容積
(1)を示し、横軸は経過時間(時)を示す。白丸はコ
ントロール群(n−6)であり、黒丸はSOD投与投与
法−6>である。また、矢印Aは1%カラゲニン生食懸
濁液を投与した時点であり、矢印Bは0.1%SOD生
食溶解液を投与した時点である。
SOD投与投与法浮腫抑制効果が認められ、抑制率は4
8.8%を示した。
:[2 カラゲニン浮腫抑制作用(全身投与):鶴見の方法に従
い、1群6匹のラットに0.1%SOD生食溶解液2 
mQ/ kgを静脈内投与し、投与15分後に右後肢足
踵部皮下に1%カラゲニン生食懸濁液を0.11注射し
、経時的に足部容積を測定し、実施例1と同様に浮腫抑
制率を求めた。
結果を第6図に示した。第6図における矢印A1Bおよ
び白丸、黒丸の意味は第5図と同じである。
その結果SODの静脈内投与による浮腫抑制率は50.
2%を示し、優れた抗炎症効果を示していることが判る
宜」lL−」− カラゲニン浮腫抑制作用(全身投与) :鶴見の方法に
従い、1群6匹のラットの右後肢足踵部皮下に1%カラ
ゲニン生食懸濁液を0.11注射し、その1時間後およ
び2時間後に0.1%SOD生食溶解液2 IQ/ k
ljを静脈内投与し、経時的に足部容積を測定し、実施
例1と同様に浮腫抑制率を求めた。
147図にその結果を示した。第7図における矢EIJ
A、Bおよび白丸、黒丸の意味は第5図と岡じである。
その結果浮腫抑制率は73.2%を示し、優れた抗炎症
効果を示していることが判る。
実施例 4 血管透過性試験 Whittle (B rit、  J 、 P ha
rmacol、、  22 。
246−253.1964)の方法に従い、1群6匹の
マウスにSOD5Ig/kgを静脈内投与し、投与20
分後に0.5%エバンスブルー0.11/10gを静脈
内投与し、ざらに1%酢酸0.11111/10(If
を腹腔的投与した。その25分後にマウスを頚椎脱臼に
より層殺し、蒸留水を5 ml/headlll腔内投
与したのち、腹腔自洗浄液を採取し全量101となるま
で蒸留水を加え、波長590nmで吸光度を測定し、次
式により血管透過性抑制率を求めた。
C pcおよびPt;対照群(SOD投与せず)およびSO
D投与群の平均吸光 度 その結果、SODによる血管透過性抑制率は37.5%
を示した。
実施例 5 マウスにおける急性毒性試験: ddY系雄マウス(体重32±2g)1群8匹を用いて
、SODを生理食塩液に溶解し、静脈内(i、v、 )
投与した。投与層は30 m(J/ kQ、10011
111/ kQ、3001Ig/kgの3群である。投
与後23i!間中島症状について観察したが、各群とも
異常なく生存した。屠殺後の解剖所見においても、生理
食塩液のみを投与したコントロール群と伺ら変わるとこ
ろがなかった。従って、マウスにおける本物質の静脈内
投与のLDso値は300mMkg以上である(第1表
参照)。
第1表 急性毒性試験
【図面の簡単な説明】
第1図はコリシンE1遺伝子の形質発現調節遺伝子領域
の塩基配列を示したものである。PBはRNAポリメラ
ーゼの結合部位、R8はRNAポリメラーゼの認識部位
である。太い矢印は転写の開始点と転写方向を示してい
る。破線による下線部はリポソーム結合部位を示し、r
vtetが翻訳開始コドンの位置を示している。2カ所
存在する実線下線部は正の制皿に関与する領域である。 また制限酸素DraIの切断位置を示した。 第2図は胎盤のlllRNAから得られたヒトcu。 Zn −8OD cDNAの構造遺伝子領域の塩基配列
と、塩基配列から決定されるアミノ酸配列を示した。2
カ所の下線部はコロニーハイブリダイゼーションに用い
た2種類の合成りNAがハイブリダイズする領域である
。 第3図は組換えDNApUBE2が作製されるまでの経
過の概略を図示したものである。 第4図は合成りNA断片の塩基配列と、化学合成したオ
リゴヌクレオチドの塩基配列を示したものであり、オリ
ゴヌクレオチドを結合して得られる合成りNA断片は、
5一端は[)raJ断端、3一端はTaqI切断端とな
っている。*印は第2図の塩基配列を変更した個所で2
カ所存在している。 但しアミノ酸配列は変わっていない。 第5図、第6図および第7図はいずれも本発明のポリペ
プチドの抗炎症活性を示す図である。 第3図 詮過Ffr開 (gvン 第6図 C,+     2    3    4    5#
i5時間 (晴) 第7図 升A暗間(叶〕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒトスーパーオキシドディスムターゼと実質的に同
    一のアミノ酸配列を有するポリペプチドを活性成分とす
    る抗炎症剤。 2、上記ポリペプチドが単細胞微生物中で産出されたも
    のである特許請求の範囲第1項に記載の抗炎症剤。 3、上記単細胞微生物がポジティブレギュレーションサ
    イトを有する形質発現調節遺伝子の下流にヒト銅、亜鉛
    型スーパーオキシドディスムターゼ構造遺伝子を有する
    組換えDNAで形質転換されたものである特許請求の範
    囲第2項に記載の抗炎症剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001088084A3 (fr) * 2000-05-09 2002-02-21 Shanghai Biowindow Gene Dev Nouveau polypeptide, superoxyde dismutase 11, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
JP2014521343A (ja) * 2011-08-03 2014-08-28 ニョシス ソシエタ ペル アチオニ 肥満の抑制を目的とする、サッカロミケスブラウディおよびスーパーオキシドディスムターゼ(sod)を含有する製剤

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JPS567720A (en) * 1979-07-02 1981-01-27 Mochida Pharmaceut Co Ltd Antiphlogistic agent
JPS62289187A (ja) * 1985-11-22 1987-12-16 バイオ−テクノロジ−・ジエネラル・コ−ポレイシヨン ヒトマンガンス−パ−オキシドジスムタ−ゼ↓cDNA、その細菌中での発現及び酵素活性ヒトマンガンス−パ−オキシドジスムタ−ゼの回収方法

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