JPS6221033Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オーデイオ電気部品のスピーカを
取付ねじによつてバツフル等の取付板に取付ける
とき、この取付ねじの締付力によつてスピーカの
フレームが変形しないようにしたスピーカ取付装
置の改良に関するものである。

第１図は従来のこの種スピーカ取付装置を示す
要部断面図で、１は所定位置に穿孔した取付孔１
ａに円筒状の取付ナツト２を圧入保持させたバツ
フル等の取付板で、上記取付ナツト２の外周面に
は抜け止め用の螺旋突条２ａが形成されている。
３はたとえばスピーカ等の電気部品を構成するフ
レームで、このフレーム３の周縁部３ａは、これ
に穿けられた透孔３ｂを貫通して上記取付ナツト
２に螺挿される取付ねじ４によつて取付板１に固
定するようになされている。

従来のスピーカ取付装置は上記のように構成さ
れているので、スピーカのフレーム３の周縁部３
ａと取付板１との間には間隙Ｇが存在するため、
周縁部３ａの透孔３ｂに挿入された取付ねじ４を
締付けると、この周縁部３ａは、第１図に１点鎖
線で示すように取付ねじ４の締付力によつて次第
に変形し、フレーム３の外観が意匠的に見苦しく
なつたり、このフレームの変形に伴つてスピーカ
の機能・性能にも悪影響を及ぼす欠点がある。

この考案は、かかる点に着目してなされたもの
で、取付板に圧入保持される取付ナツトに、上記
取付板に取付けられるスピーカのフレーム自体が
当接する突出部を形成し、この突出部に上記取付
ナツトに螺挿される取付ねじにより上記スピーカ
のフレームを圧接保持させるようにして、このフ
レームの変形を防止するようにしたものである。

すなわち、第２図はこの考案の一実施例を示す
ものであるが、上述した従来のもの（第１図）と
同一符号は同一構成部材につきその説明を省略す
る。

２はバツフル等の取付板１の取付孔１ａに圧入
保持させた円筒状の取付ナツトで、この取付ナツ
ト２には取付板１の外部に突出する突出部２ｂが
形成され、この突出部２ｂの先端部には、スピー
カのフレーム３の周縁部３ａが当接するように構
成され、上記取付ナツト２に螺挿される取付ねじ
４により上記フレーム３の周縁部３ａを取付ナツ
ト２の突出部２ｂに圧接保持させるように構成さ
れている。

この考案のスピーカ取付装置は上述したよう
に、取付板１に圧入保持される取付ナツト２に、
上記取付板１に取付けられるスピーカのフレーム
３が当接する突出部２ｂを形成し、この突出部２
ｂに上記取付ナツト２に螺挿される取付ねじ４に
より上記フレーム３を圧接保持させるようにした
から、従来のように、取付ねじ４の締付力によつ
てフレーム３が変形するようなことがなく、した
がつてフレームの外観が意匠的に見苦しくなつた
り、このフレームの変形に伴つてスピーカの機
能・性能に悪影響を及ぼすようなことのない優れ
た実用的効果を有するものである。

なお、第３図はこの考案の他の実施例を示すも
ので、これに取付ナツト２を圧入保持する取付板
１の一方の面に取付ナツト２の突出部２ｂの突出
高さを調整するための所定深さの座ぐり部１ｂを
形成するようにしたものであるが、その作用効果
は上述した一実施例と全く同様である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスピーカ取付装置を示す要部断
面図、第２図はこの考案の一実施例を示す要部断
面図、第３図はこの考案の他の実施例を示す要部
断面図である。 図面中、１は取付板、１ａは取付孔、１ｂは座
ぐり部、２は取付ナツト、２ａは螺旋突条、２ｂ
は突出部、３はスピーカのフレーム、３ａは周縁
部、４は取付ねじである。なお図中同一符号は同
一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 取付板に保持された取付ナツトに、上記取付
   板に取付けられるスピーカのフレームが当接す
   る突出部を形成し、上記取付ナツトに螺挿され
   る取付ねじにより上記フレームを上記突出部に
   圧接保持させるようにしたことを特徴とするス
   ピーカ取付装置。 (2) 取付板に取付ナツトの突出部の突出高さを調
   整するための座ぐり部を形成したことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載のスピ
   ーカ取付装置。