JPH0651023Y2 - 固定装置 - Google Patents

固定装置

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JPH0651023Y2
JPH0651023Y2 JP12299687U JP12299687U JPH0651023Y2 JP H0651023 Y2 JPH0651023 Y2 JP H0651023Y2 JP 12299687 U JP12299687 U JP 12299687U JP 12299687 U JP12299687 U JP 12299687U JP H0651023 Y2 JPH0651023 Y2 JP H0651023Y2
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JP12299687U
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JPS6426890U (ja
Inventor
博道 木村
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ソニ−・テクトロニクス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電子機器筺体等に食刻回路基板等を固定する
ための固定装置、特に筐体に設けた固定装置の筐体に対
する位置が調整可能な固定装置に関する。
[従来の技術] 一般にオシロスコープをはじめとする電子機器は、内部
に複数の食刻回路基板を含んでおり、これらの食刻回路
基板は、筐体に設けられたスペーサ・ポストと称する固
定装置におねじによって取付けるか、又は、このように
して固定された食刻回路基板に、さらにスペーサ・ポス
トを介して別の食刻回路基板を積み重ねるようにして固
定するなどの方法によって筐体に固定する。第2図及び
第3図は、食刻回路基板を筺体に固定するときの固定装
置の従来例を示したものである。これらの図において、
10は筐体を構成する板状部材である。第2図の場合、係
る板状部材に、固定装置であるスペーサ・ポスト12の上
部の径に略等しい下穴を明けておき、スペーサ・ポスト
のフランジ部14が板状部材10の下面と同一平面になるま
で埋め込む。フランジ部14の大きさは、下穴の径よりも
やや大きいので、フランジ部の周辺では、板状部材10の
余剰肉が生じ、これがスペーサ・ポスト12の胴体のくび
れ部16に流れ込み、スペーサ・ポスト12の板状部材10へ
の取付けが完了する。図の上方より食刻回路基板18を置
き、あらかじめこれに設けてある開口と位置合わせを
し、食刻回路基板の上方よりおねじ20を下方へ挿入し、
スペーサ・ポスト内に設けてあるめねじと係合させ、食
刻回路基板の筐体への固定を完了する。
第3図における固定装置であるスペーサ・ポスト22は、
第2図におけるものとはやや異なっている。なお、その
他の第2図における部品と対応する部品には同一の参照
番号を付した。第3図においては、あらかじめ板状部材
10にスペーサ・ポスト22が圧入できる大きさの開口を明
けておき、スペーサ・ポスト22を第3図の上方から圧入
する。スペーサ・ポスト22のフランジ部24が板状部材10
の上面に接するところまで圧入してから、スペーサ・ポ
スト22の下端部を図のように外側へカールさせる。スペ
ーサ・ポスト22には、スペーサ・ポスト12と同様に内部
にめねじが設けてあり、第2図における場合と同様な手
順によって食刻回路基板18を板状部材10へ固定する。
[考案が解決しようとする問題点] 上述の2例に示すスペーサ・ポストは筐体への取付けが
比較的容易であり、費用も安く、ねじの十分な締め付け
トルクの提供が可能であるという利点を有するものの、
スペーサ・ポストを板状部材に取付けるための下穴を板
状部材に明けてしまった時点で、スペーサ・ポストの板
状部材上での位置が決まってしまい、その後の位置調整
は不可能である。1枚の食刻回路基板を1枚の板状部材
に固定する場合なら、従来より食刻回路基板においても
板状部材においても穴位置の製作精度は十分であり、食
刻回路基板の開口を、おねじの外径よりやや大きくして
おくだけで十分であった。ところが、1枚の食刻回路基
板をブラケット等を含む複数の板状部材にまたがって固
定しようとすると、どうしても係る複数の板状部材間の
相互誤差に由来する食刻回路基板の開口と、板状部材の
固定位置との位置ずれが避けられない問題となってき
た。
一方、このような問題を解決するために、第3図に示す
ように、食刻回路基板に大き目の開口を設けておき、お
ねじの食刻回路基板に対する締め付け力を確保するため
にワッシャ25をおねじ頭部と食刻回路基板との間に置く
ことが従来より行なわれているが、食刻回路基板上に置
かれたワッシャが、食刻回路基板上である程度の面積を
必要とし、それだけ食刻回路基板上でのパーツ搭載の有
効面積が減るという問題点があった。
そこで本考案の目的は、上述の問題点に鑑み、板状部材
(筐体)に取付けた後であっても位置調整が可能な固定
装置を提供することにある。
本考案の目的は、ワッシャを必要とせず食刻回路基板等
の固定対象とする部品の固定作業(ねじ締め作業)が行
い易い固定装置を提供することにある。
本考案の更に他の目的は、十分な締め付けトルクの提供
が可能な固定装置を提供することにある。
本考案の更に他の目的は、部品点数が機能が多いことに
比較して少なく安価で製造しやすい固定装置を提供する
ことにある。
[問題を解決するための手段] 上述の問題点を解決し目的を達成するために、本考案の
固定装置は後述するスペーサ、ナット、及び弾性環状部
材を用いる。
本考案の固定装置のスペーサは、筒形であり、この固定
装置が取付けられる板状部材の開口上に設ける。開口の
形状は任意であるが、スペーサは、この開口を通過でき
ない大きさであることが必要である。このスペーサは内
壁に突部がある。
本考案の固定装置のナットは、板状部材のスペーサが設
けられている面と対向する面から板状部材の開口を貫通
し、さらにスペーサの内部にまで及んでいる。ナットの
スペーサ側の端部には、係合部があり、上述のスペーサ
の内壁の突部と係合する。また、ナットには板状部材の
スペーサが設けられている側と対向する側に板状部材の
開口の通過できない大きさのブロック部があり、このブ
ロック部にはナットの中心軸と同軸的に設けられためね
じがある。さらに、このナットのブロック部が板状部材
と接する面にはローレットが切ってある。
本考案の固定装置はさらに、スペーサの突部、ナットの
ブロック部で挟まれかつナットを囲む空間内に弾性環状
部材を具えている。
[作用] 本考案の固定装置は、食刻回路基板等の固定対象物の開
口からこれが取り付いている板状部材のスペーサを通っ
ておねじを挿入し、ナットのブロック部と係合して締め
つけるまでは、上述のスペーサの突部がナットの係合部
と係合してナットを吊るす作用をする。このとき、ナッ
トのブロック部の板状部材側は、板状部材とはおおむね
触れておらず、従って固定装置全体はスペーサの板状部
材と接する面(底面)を介して、板状部材上に置かれて
いる形になる。ゆえに、板状部材の開口と、これを貫い
ているナットの胴体部とのクリアランス分だけ固定装置
が自由に動きうる。この板状部材の開口を長穴にすれ
ば、クリアランスはさらに大きくなり、その分大きく動
きうる。
スペーサの板状部材と接する面と対向する側のスペーサ
の開口部からおねじを挿入し、ナットのブロック部に設
けてあるめねじと係合させる。このとき固定対象物の下
面をスペーサ28の上端に軽く押し付けてスペーサの空回
りを止める。弾性環状部材は締め付け工程において、ブ
ロック部のローレットが板状部材と噛み合うまでナット
全体がおねじの回転につれて空回りすることを防止する
作用をする。すなわち弾性環状部材は、その外側周囲が
このスペーサの内壁又は板状部材の開口部内壁に接して
おり、かつその内側周囲はナットと接し、夫々に摩擦力
を与えているため、ローレットが板状部材とかみあって
ナットの空回りを止めるようになるまでの間、ナットの
空回りを止める。
おねじとめねじの締め付けが進むと、おねじはナットの
ブロック部を板状部材側に引きつけることになり、ブロ
ック部に設けられたローレット面が板状部材の面と接す
る。このときローレットは、ナットの板状部材に対する
滑り止めの作用をし、おねじとめねじの高い締め付けト
ルクを提供する。
[実施例] 第1図は本考案に基づく固定装置の好適な実施例を示す
断面図である。本図において、10は第1板状部材である
電子機器の筐体、18は第2板状部材である食刻回路基
板、20はおねじ、26が本考案の固定装置であり、このう
ち28がスペーサ、30がナット、32が弾性環状部材である
Oリングである。
本考案の好適な実施例では、スペーサ28、ナット30は共
に円筒形であり、黄銅を材料に用いている。スペーサの
外径は約9ミリメートル、高さは約6ミリメートルであ
る。ナット30の外径はブロック部32において約7ミリメ
ートル、高さは、カール加工(後述)する前で約10ミリ
メートルである。ナットのブロック部34が第1板状部材
10と接する面36には、プレスによりローレットを放射状
に切っておく。また、プロック部34にはナットと同軸的
にめねじを設ける。なお本実施例の弾性環状部材である
OリングにはJIS P4の規格のものを用いた。
第4図は、本考案の固定装置26を第1板状部材に取付け
るときの作業手順、特にナットの上端部を外側へカール
させることによって、ナットの係合部38を設ける作業手
順を示した図である。第1板状部材10に適当な開口40を
設け、その開口上に第4図に示すようにスペーサを置
く。スペーサの内壁に設けた突部42の下方に弾性環状部
材であるOリング32を挿入し、さらに第1板上部材10の
開口40の下方よりナットのブロック部を下にして挿入
し、ナットの下部を適当な台44にて支える。台44は、ブ
ロック部34の上面と板状部材10の下面との間に若干の隙
間をもたせるように設計されていることに注意された
い。上方から所望の形状にナットの先端をカールさせる
ための円環状の溝を具えたプレス治具をあてて、図の矢
印に示す方向に加圧する。ナットの先端部はプレス治具
に設けられた円環状の溝の形状にそって外側にカール
し、これが係合部38となる。ナットはこの係合部38とス
ペーサの突起部42とに吊るされる。
第5図、第6図は共に第1板状部材の開口部に設けられ
た本考案の固定装置をスペーサの側から見た模式的な平
面図である。本考案の固定装置は、図の板状部材の開口
40と、この開口を貫いているナットの胴体部49(断面)
とのクリアランス分だけ固定装置が自由に動きうる。
再び第1図に戻って、第1板状部材に取付けた固定装置
26の位置に固定したい所望の第2板状部材である食刻回
路基板18の開口部48を合わせて、おねじ20をこの開口部
48の上方より挿入し、ナットのブロック部に設けられた
めねじ50と係合させる。
固定装置を所望の位置に合わせてからねじを締めつける
と、ローレットが板状部材を噛み、固定が完了する。
本考案は、上述の特定の実施例にとどまるものではな
く、本考案の要旨に沿って様々な応用と変形が可能であ
る。例えば、本実施例においては、ねじをNo.4-40UNC2B
のユニファイねじを用い、OリングにJISP4のものを用
い、関連するスペーサ、ナット、開口の寸法をこれに適
合させているが、固定する板状部材の大きさ、形状、使
用条件等によってねじの大きさ、Oリングの呼び径等を
変えることも可能である。また、スペーサ、ナットの材
料として黄銅を用いているが、使用条件等に応じて他の
材料を選択してもよい。ただしナットの材料は、第1板
状部材の材料よりも硬いものであることが望ましく、ま
た係合部をカールによって設けるのであれば、これに耐
えうる延性のある材料でなければならない。
[考案の効果] 本考案によって、板状部材に取付けられた位置調整が可
能な固定位置が提供できる。また本考案の被固定対象物
には、固定箇所に大き目の穴を設けたりワッシャを使用
したりする必要がなくなり、被固定対象の面を有効利用
できる。更に締め付けの際空回りが防止され締め付け作
業がし易く、十分な締め付けトルクが得られる。さらに
多くの機能を比較的少部品点数で実現しているので安価
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に基づく固定装置の断面図、第2図及び
第3図は、従来の固定装置を示した図、第4図は本考案
の固定装置の組み立て手順を示した図、第5図及び第6
図は、板状部材の開口部に取付けられた本考案の固定装
置と開口との関係を模式的に示した平面図である。 これらの図において、28がスペーサ、30がナット、32が
弾性環状部材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の配置の複数の開口を有する第1板状
    部材と、該第1板状部材の開口の配置に対応した複数の
    開口を有する第2板状部材とを、相互に離間し、夫々の
    開口を対応させて相互に固定する固定装置において、 上記第1板状部材の開口部の第2板状部材側に設けら
    れ、該開口を通過できない大きさの筒形であって、内壁
    に突部を有するスペーサと、 該スペーサ内に挿入され、該スペーサの内壁の突部と係
    合する係合部を有すると共に、上記第1板状部材を挟ん
    で上記スペーサと対向する側に、上記第1板状部材の開
    口を通過できない大きさのブロック部を有し、該ブロッ
    ク部はめねじを有すると共に上記ブロック部の上記第1
    板状部材と接する面にはローレットが切ってあるナット
    と、 上記スペーサの突部及び上記ナットのブロック部により
    挟まれ、かつ上記ナットを囲む空間に設けられた弾性環
    状部材とを具え、 上記第2板状部材の開口より上記スペーサを介して上記
    ナットのめねじにおねじを係合させて、上記第1板状部
    材と上記第2板状部材とを相互に固定することを特徴と
    する固定装置。
JP12299687U 1987-08-11 1987-08-11 固定装置 Expired - Lifetime JPH0651023Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6426890U JPS6426890U (ja) 1989-02-15
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