JPS6220673A

JPS6220673A - エンジンのシフト式スタ−タ装置

Info

Publication number: JPS6220673A
Application number: JP60160967A
Authority: JP
Inventors: Nobuyoshi Murata; 村田　展義; Kozo Watanabe; 浩三渡辺
Original assignee: Kawasaki Heavy Industries Ltd
Current assignee: Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date: 1985-07-19
Filing date: 1985-07-19
Publication date: 1987-01-29
Also published as: US4718290A; JPH0355670B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、マグネティックスイッチにより噛合スリー
ブをスタータ用モータのモータシャフトに噛み合わすと
ともに、噛合スリーブとともにスタータピニオンを一方
向へ進出（シフト）させて冷却ファン側のリングギアと
噛み合わせスタータ用モータによりエンジンを起動させ
る構成としたエンジンのシフト式スタータ装置に関する
。

［従来の技術］たとえば、小型汎用タイプのエンジンにおいては、その
スタータ装置としてペンデイツクス式を採用するものと
、シフト式（実公昭５８−１５６５９号公報参照）を採
用するものとがある。

前者のペンデイツクス式のスタータ装置は、起動操作に
よる回転慣性力で一方の噛合手段が他方テするエンジン
（冷却ファン）側の噛合手段に回転しながら進出して噛
み合い、エンジン始動後のエンジンからの逆付勢により
、自動的に噛み合いが外れて、ばねによって元に復帰す
るものとされているが、このタイプでは、噛み合い後の
回転周速の差により、上記噛み合いの解除が行なわれる
ため、Ｅ記解除が起動直前に生じると追い打ち起動がで
きない不都合がある。また、回転しながら噛み合うので
、騒音が大きい等の不都合もある。

これに対して、後者のシフト式スタータ装置は、マグネ
ティックスイッチにより噛合スリーブをスタータ用モー
タのモータシャフトに噛み合わすとともに、噛合スリー
ブとともにスタータピニオンを一方向へ進出（シフト）
させて冷却ファン側のりングギアと噛み合わせスタータ
用モータによりエンジンを起動させる構成とされている
ので、マグネティックスイッチがＯＮである限り噛み合
いは解除されず、追い打ち起動をかけられる点で有利で
ある。

ところが、シフト式スタータ装置では、スタータ用モー
タとかマグネティックスイッチなどをクランクケースの
一側にコンパクトに収める都合からスタータピニオンと
りングギアが噛み合う通孔が設けられ、ここから、ごみ
とか芝くずなどのダスト類がスタータ用モータ側の空間
に侵入する欠点がある。

その対策として、第２図に示すように、ホイールカバー
２５を設けたカバータイプとか、第３図に示すシールタ
イプを採用してきた。

［発明が解決しようとする問題点コ前者のカバータイプは、第２図に示すように、冷却ファ
ン２を有するフライホイール３の外周に対応してホイー
ルカバー２５を設け、このホイールカバー２５のスター
タピニオン１４に対応する１個所にのみ通孔２５Ａを設
けてダスト類の侵入を阻止する構成としたものである。

しかしながら、こうした構造であると、冷却ファン２に
よる正圧が通孔２５Ａを通してスタータハウジング７内
の空間に作用するため、ダスト類が空間２６内に入り込
みやすく、スタータ用モータ１０ヘダスト類が溜りやす
い。

とくに、クランクシャフトが据付面に対して垂直なバー
チカルタイプでは１通孔２５Ａ力＼らのダスト類が下向
きであるスタータ用モータ１０の方向へ落ちて溜りやす
い。

しかも、ホイールカバー２５をフライホイール３の全周
に対応して設けるため、構造的に複雑化し、コストアッ
プの一因ともなり、また上記ホイールカバー２５は、冷
却ファン２からのシール性をより向上させるため、通孔
２５Ａをできるだけ小さくする必要があるが、この場合
、第２図においてスタータピニオン１４に対しその中心
から左側寄りにホイールカバー２５０通孔２５Ａを配置
する必要がある一方において、冷却ファン２自体は、十
分な風量をかせぐ意味から径をできるだけ大きくする必
要があり、そうしたことから、フライホイール３を図示
のように段付状にして軸方向に延ばしたものとし、その
端部に大径の冷却ファン２を設ける構成とせざるを得な
い。しかし、こうすると、ファンカバー５が図示上方に
突き出して、エンジンがクランクシャフトの軸方向に長
くなってコンパクト化が図れない。

また、上記ホイールカバー２５とフライホイール３との
間の周間隙りは、上記軸方向の長さが長くなることとあ
いまって大きな容積となり、そのことから、その周間隙
り内に多量のダスト類が詰るため、それらを取り除くの
に非常に手間がかかる。

一方、第３図に示すシールタイプの場合には、カバーを
設けずに、スタータハウジング７の一側壁に軸受メタル
シール２７を設け、この軸受メタルシール２７に、スタ
ータピニオン１４と同径としたピニオン首部１４Ａを摺
動自在に回転できるように嵌合させて、ファンカバー５
内からのダスト類の侵入を阻止するものとされている。

このシールタイプでは、軸受メタルシール２７の軸長に
スタータピニオン１４の摺動ストロークをプラスした分
だけスタータ装置の全長が長くなる欠点があり、その点
からこの種小型汎用エンジンに要求される小型化（搭載
性）の要請に十分に対処できず、しかも全長が長くなる
と、クランクケース１への取付点８を基準としてスター
タ用モータ１０の下端までの長さ、つまり、オーバハン
グが長くなって、強度的にみても問題がでてくる。

この発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、
スタータ用モータ側へのダスト類の侵入を、簡単で安価
な構造によって効果的に防止するとともに、ダスト類除
去のための作業を簡易化し、あわせてエンジンのコンパ
クト化を図ることを目的とする。

［問題点を解決するだめの手段］上記目的を達成するため、この発明は、上記スタータハ
ウジングにおけるオーバランニングクラッチの外周に対
応する位置に、スタータハウジング内の空間をスタータ
ピニオン側の第１空間とスタータ用モータ側の第２空間
の２つの空間に分離する仕切壁をオーバランニングクラ
ッチに近接させて突出させる一方、上記スタータハウジ
ングにおける上記仕切壁よりも第１空間側の外周に対応
する壁部に外部に連通ずるダスト排出孔を形成しである
。

［作用］上記構成でなるこの発明では、スタータハウジング内の
空間を仕切壁によって２分し、その一方となるスタータ
ピニオン側の第１空間に作用する流れを偏流させて仕切
壁手前においてスタータハウジング外に排出させること
により、ダスト類を確実かつ円滑に排出させるとともに
、上記偏流によるエジェクタ作用によって第２空間内を
大気圧化することにより、第２空間にダスト類が侵入し
ない、しかも、上記作用により、従来のようなホイール
カバーとか軸受メタルシールなど複雑で軸長をとる構造
を必要としない。

［実施例］以下、この発明の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図は、小型汎用エンジンについての一例であり、図
において、１はクランクケースで、このクランクケース
１には、第１図上下方向に軸中心を向けたクランクシャ
フト（図示省略）が回転自在に設けられ、この場合、ク
ランクシャフトは、据付面に垂直なバーチカルタイプと
されている。

上記クランクシャフトの図面上側の一端には。

冷却ファン２を一体に形成したフライホイール３が取り
付けられている。

このフライホイール３のクランクケース１側の一側外周
部には、リングギア４が固定されている。

また、５はファンカバーで、冷却風取入口６を外側端部
に開口して、上記冷却ファン２を覆うものとしてクラン
クケース１に取り付けられている。

７はスタータハウジングで、このスタータハウジング７
は、取付点８でクランクケース１の一側に取り付けられ
、この場合、上記−側とは、上記クランクシャフトの外
径方向に対応する側である。

上記スタータハウジング７は、第１図上側の上部ハウジ
ング７Ａと、下側の下部ハウジング７Ｂとを一体に有す
る。

上記下部ハウジング７Ｂは、下向きに開口したハウジン
グ部とされる一方、上部ハウジング部７Ａは、後述する
通孔９などを除いてその上部に蓋状に設けられている。

上記下部ハウジング７Ｂには、スタータ用モータ１０と
マグネティックスイッチ１１とが互いに並列な関係で取
り付けられている。

上記スタータ用モータ１０は、上下方向に軸方向を向け
たモータシャツ）１２を上向きに突出し、このモータシ
ャフト１２には、回転方向とは逆の雄型ヘリカルスプラ
イン１２Ａが形成されている。

このモータシャフト１２には、噛合スリーブ１３が嵌合
され、その下部内周には、雌型ヘリカルスプライン１３
Ａが形成されて、常時雄型ヘリカルスプライン１２Ａと
噛み合う一方、噛合スリーブ１３の上部内周には、多数
のクラッチローラ１５を介してスタータピニオン１４が
嵌合する。

これら噛合スリーブ１３とクラッチローラ１５およびス
タータピニオン１４の３者は、第１、第２リテーナ１６
．１７を含めてオーバランニングクラッチ１８を構成す
る。エンジン始動時、マグネティックスイッチ１１およ
びスタータモータ１０がＯＮされ、シフトフォーク１９
の一端（右端）が下方に引かれると、その他端により、
オーバランニングクラッチ１８は、ヘリカルスプライン
１２Ａ、１３Ａのねじれ方向に沿って上方へ押し出され
、スタータピニオン１４が２点鎖線で示す位置に進出し
て、リングギア４と噛み合うことにより、フライホイー
ル３を始動する。エンジン始動後、マグネティックスイ
ッチ１１およびスタータモータ１０がＯＦＦされると、
シフトフォーク１９に働く力が解除され、フライホイー
ル３側の周速がスタータモータ１０側より過周速になる
と、オーバランニングクラッチ１８の慣性力により、ス
タータピニオン１４はリングギア４から抜ける。

こうしたシフト式スタータ装置において、ここに特徴と
するところは、スタータハウジング７におけるオーバラ
ンニングクラッチ１８の外周に対応する位置に、Ｌ記ス
タータハウジング７内の空間を上下に２分する仕切壁２
０を設け、その上側をスタータピニオン側の第１空間２
１とし、下側をスタータ用モータ側の第２空間２２とし
て形成　・し、さらに、上記スタータハウジング７にお
ける上記仕切壁２０よりも第１空間２１の外周側に対応
する壁部に、第１図Ｈ方向からみると周方向の２　（１
１所にダスト排出孔２３貫通して形成した点にある。

ここで、仕切壁２０は別体のプレートタイプとしてスタ
ータハウジング７の内周に別途取り付けられ、その仕切
壁２０の内周が、オーバランニングクラッチ１８の外周
に近接する構成とされている。

また、上記プレートタイプの仕切壁２０は、オーバラン
ニングクラッチ１８の外周に沿って上方である第１空間
２１側に突出するつば形の環状シール突起２０Ａを一体
に有する断面り字形の部品である。

上記構成においては、上記スタータハウジング７におけ
るオーバランニングクラッチ１８の外周に対応する位置
に、上記空間を第１空間２１と第２空間２２の２つの空
間に分離する仕切壁２０をオーバランニングクラッチ１
８に近接させて設けるー・方、上記スタータハウジング
７における上記仕切壁２０よりもスタータピニオン１４
側の空間外周に対応する壁部にダスト排出孔２３を形成
したものであるので、上記通孔９を通して第１空間２１
内に流入した冷却風の流れは、第１空間２１内で矢印Ｘ
で示すように渦巻回転を伴った偏流となって上記ダスト
排出孔２３から排出される。そのことから、冷却風とと
もに流入するダスト類は上記偏流にしたがって遠心性を
もたされて、仕切壁２０側に至りにくく、とくに、上記
ダスト排出孔２３を通して偏流を造っているので、その
偏流によって仕切壁２０の内周とオーバランニングクラ
ッチ１８の外周との間の間隙には矢印Ｙで示すエジェク
タ効果による引出方向の流れが発生するので、第２空間
２２内の圧力は、大気圧化して。

もはやダスト類がこの第２空間２２内へ侵入する余地は
なくなる。

また、Ｊ：記仕切壁２０とダスト排出孔２３により１通
孔９は通孔としてそのままの形で開口しておき、そこに
ホイールカバー２５（第２図）を設ける必要がないので
、構造的な複雑化とかエンジンの大型化避けられるとと
もに、コストアップを招くおそれもない。

さらに、従来のようにホイールカバー２５（第２図）を
設ける必要がないことから、フライホイール３の外周空
間を大きくとることができ、そのことから冷却ファン２
をクランクケース１側に寄せつけて配置することができ
て、エンジンがコンパクト化するだけでなく、冷却ファ
ン２をクランクケース１側に寄せつけて配置することが
できることに伴なって、フライホイール３の外周間隙の
容積は狭くなって、ダスト類が多量に詰ることが防止さ
れ、そのことから、ダスト類の除去作業に手間がかかる
おそれがない。

また、スタータピニオン１４の首部で摺動自在にシール
して支持させるものではなく、そのシール機能を維持す
る部分をオーバランニングクラッチ１８の軸方向の長さ
でカバーする構造とされているので、取付点８からのオ
ーバハング量を小さく抑えることができ、その面からも
エンジンのコンパクト化が図れ、しかも、強度的な余裕
も生れてくる。

さらに、丑記実施例のように、つば形のシール突起２０
Ａを設ければ、たとえば、エンジン停止時に仕切壁２０
上に残留したダスト類が、エンジン搬送時に発生する振
動などに伴なって上記間隙から第２空間２２内へ落ち込
むのを有効に阻止することができる。

なお、上記仕切壁２０は、スタータハウジング７に一体
に形成してもよいが、上記実施例のように、別体プレー
トタイプであれば、第１．第２空間２１．２２の成形時
に型抜きするうえで好都合である。

また、上記スタータハウジング７は、クランクケースｌ
に一体に形成することもできる。

その一方、上記上部ハウジング７Ａと下部ハウジング７
Ｂについては、別体化することもできる。

さらに、上記仕切壁２０には、Ｌ字形に立ち上るシール
突起２０Ａが形成されているが、このシール突起２０Ａ
は、断面三角形状に立ち上るものでもよい。

また、仕切壁２０は、オーバランニングクラッチ１８の
外周に突出させることも考えられるが。

そうすると１間隙が第１図の場合よりも外径寄りとなっ
て流れのより速い位置に対応するため、ダスト類が第２
空間２２内に入り込みやすい欠点がある。

［発明の効果］以上のように、この発明によれば、スタータハウジング
内の空間を仕切壁によって２分し、その一方となるスタ
ータピニオン側の第１空間に作用する流れを偏流させて
仕切壁手前においてスタータハウジング外に排出させる
ことにより、ダスト類を確実かつ円滑に排出させるとと
もに、ｈ記偏流によるエジェクタ作用によって第２空間
内を大気圧化することにより、第２空間へのダスト類の
侵入が阻止される。

しかも、Ｌ記構酸であるので、従来のようなホイールカ
バーとか軸受メタルシールなど複雑で軸長をとる構造を
必要とせず、その点からダスト類の侵入を、簡単で安価
な構造によって効果的に防止するとともに、ダスト類除
去のための作業も簡易化し、かつエンジンのコンパクト
化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すシフト式スタータ装
置の断面図、第２図は従来例を示すカバータイプのシフ
ト式スタータ装置の断面図、第３図は他の従来例を示す
シールタイプのシフト式スタータ装置の断面図である。ｌ・・・クランクケース、２・・・冷却ファン、４・・
・リングギア、５・・・ファンカバー、７・・・スター
タハウジング、９・・・通孔、１０・・・スタータ用モ
ータ、−１１・・・マグネティックスイッチ、１２・・
・モータシャフト、１３・・・噛合スリーブ、１４・・
・スタータピニオン、１８・・・オーバランニングクラ
ッチ、２０・・・仕切壁、２３・・・ダスト排出孔。第１図２３：タス）−誹出犯第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）クランクシャフトに取り付けられた冷却ファンの
外周に、リングギアを設け、クランクケースに取り付け
られるスタータハウジングに、スタータ用モータとマグ
ネティックスイッチとを取り付けるとともに、上記スタ
ータ用モータのモータシャフトには、マグネティックス
イッチの一方向への作動で、スタータハウジングに形成
された通孔を通して上記一方向へ進出し上記リングギア
と噛み合うスタータピニオンが連結され、上記スタータ
ピニオンとモータシャフト間に、冷却ファンのスタータ
用モータに対する過周速に応じて切断されるオーバラン
ニングクラッチが設けられたエンジンのシフト式スター
タ装置において、上記スタータハウジングにおけるオー
バランニングクラッチの外周に対応する位置に、スター
タハウジング内の空間をスタータピニオン側の第１空間
とスタータ用モータ側の第２空間の２つの空間に分離す
る仕切壁をオーバランニングクラッチに近接させて突出
させる一方、上記スタータハウジングにおける上記仕切
壁よりも第１空間側の外周に対応する壁部に外部に連通
するダスト排出孔を形成したことを特徴とするエンジン
のシフト式スタータ装置。
（２）上記仕切壁の内周部には、スタータピニオン側に
突出する環状のシール突起が設けられている特許請求の
範囲第１項に記載のエンジンのシフト式スタータ装置。