JPH07275974A - 金属缶の加熱装置 - Google Patents

金属缶の加熱装置

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JPH07275974A
JPH07275974A JP9061494A JP9061494A JPH07275974A JP H07275974 A JPH07275974 A JP H07275974A JP 9061494 A JP9061494 A JP 9061494A JP 9061494 A JP9061494 A JP 9061494A JP H07275974 A JPH07275974 A JP H07275974A
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千穂 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶内面に熱可塑性フィルムをラミネートした
金属缶において、金属缶の上下の巻締部とサイドのロッ
クシーム部とからなる缶接合部を同時にかつそれぞれに
対応した適切な温度で加熱して、融着シールの完全を期
し、耐薬品性の向上を図る。 【構成】 金属缶1の上下の巻締部2・3とサイドのロ
ックシーム部4とからなる缶接合部を高周波加熱コイル
5により加熱する。高周波加熱コイル5は金属缶1の上
下の巻締部2・3の外周に近接して対向する上下のコイ
ル部5a・5bと、ロックシーム部4の外側に近接して
対向する縦コイル部5c・5cとからなる。上下のコイ
ル部5a・5bと、縦コイル部5c・5cとが1本のコ
イルにより連続して一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶内面が耐薬品性の熱
可塑性フィルムでラミネートされた角形又は丸形の金属
缶において、その上下巻締部とサイドのロッークシーム
部とを高周波加熱し、以て熱可塑性フィルムを溶融して
その缶接合部を融着シールする金属缶の加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】実開昭53−39151号公報や実公平
3−7054号公報では、熱可塑性フィルムでラミネー
トされた四角形の金属缶を対象とし、金属缶の搬送ライ
ンに沿って高周波加熱コイルを直線状に設置し、該加熱
コイルに対して金属缶の上下巻締部とロックシーム部と
からなる缶接合部をその直線部分ごとに位置変更しなが
ら順に加熱し、熱可塑性フィルムを溶融している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の加熱装置
では、直線状に配置された高周波加熱コイルにより、缶
接合部をその直線部分ごとに位置を変更しながら加熱す
る形態であるため、次の点に問題があった。第1に、金
属缶の缶胴と天板の上巻締部の加熱についてみると、先
ず上巻締部は四辺のうちの一辺を直線状の高周波加熱コ
イルの上に位置させ、所定時間走行しながら加熱する。
その後に金属缶を回転して、他辺を順次コイル上に位置
させて所定時間走行させながら加熱する。このため、始
めに加熱された一辺と、この後に加熱される他辺との隣
り合う角部部分が二度加熱されることになる。このよう
に二度加熱されて加熱過多になるとその部分が熱劣化
し、缶の耐薬品性不良となる問題があった。
【0004】第2に、直線状の高周波加熱コイルを用い
る場合、とくにアールの大きい角形の金属缶では、上下
の各巻締部における大きなアールの湾曲部にあたるとこ
ろは直線状の高周波加熱コイルに近付かず、加熱が不十
分となる。このため、加熱不足は熱可塑性フィルムの不
融着を引き起こし缶の耐薬品性不良となる問題があっ
た。第3に、熱可塑性フィルムでラミネートされた金属
缶に高度の浸透性、腐食性液体を収容したとき、上下の
各巻締部とロックシーム部とが交差するいわゆるラップ
部分(上下のコーナー部分)に、しばしば金属の腐食が
発生しやすい。これは本発明者の知見によればフィルム
融着の不足に起因している。すなわち、上下の巻締部は
金属板が一般に5層構造に折り重なっているが、上記ラ
ップ部では9層に折り重なっており、ラップ部以外の巻
締部より金属量が多く高周波による加熱温度が低くなり
がちとなる。その一方で、ラップ部分は上下の各巻締部
の加熱時に2回、ロックシーム部の加熱で1回と合計3
回繰り返し加熱される。これらの事実は巻締部やロック
シーム部に対して適切な加熱温度を与えるように高周波
条件を選ぶと、ラップ部分に適切な温度を与えることが
できなくなり、缶接合部の熱可塑性フィルムの溶融が均
一状に行えていないことを意味する。これらが原因して
のことと考えられる。第4に、既存の金属缶をアングル
などの引掛部をもつチェンコンベアにより直線状の高周
波加熱コイルに近付けて走行させる方式では、走行中の
金属缶のガタつきのため、高周波加熱コイルと金属缶の
距離がバラついて加熱の不均一を来たすことがしばしば
発生するところにも問題があった。
【0005】そこで本発明の目的は、金属缶の上下の各
巻締部とロックシーム部とからなる缶接合部を同時に、
かつ缶接合部のそれぞれの部位に対応した適切な温度に
加熱して、融着シールの完全を期し、耐薬品性を向上で
きる金属缶の加熱装置を得るにある。本発明の目的は、
金属缶の缶接合部と高周波加熱コイルとの間隔を高精度
に維持して良好な融着シールができ、かつ高周波加熱コ
イルに金属缶が接触することなく安全性も確保できる金
属缶の加熱装置を得るにある。本発明の目的は、高周波
加熱コイル内の加熱ポジションに、高精度に金属缶を送
り込んで停止保持することができ、生産性にも優れる金
属缶の加熱装置を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すご
とく缶内面が熱可塑性フィルムでラミネートされた金属
缶1の上下の巻締部2・3とサイドのロックシーム部4
とからなる缶接合部を高周波加熱コイル5により加熱し
て熱可塑性フィルムを溶融し、その缶接合部を融着シー
ルする金属缶の加熱装置において、高周波加熱コイル5
が上下の各巻締部2・3の外周に近接して対向する上下
のコイル部5a・5bと、ロックシーム部4の外側に近
接して対向する2本の縦コイル部5c・5cとからな
り、これら上コイル部5aと下コイル部5bが、縦コイ
ル部5c・5cでのみつながっていることを特徴とす
る。
【0007】さらに具体的には、図4に示すごとく高周
波加熱コイル5の上下のコイル部5a・5bと縦コイル
部5c・5cとを絶縁材からなるコイル支持体10によ
り保形支持する。また、図2ないし図4に示すごとく、
間欠的に回転駆動されるターレット6の外周に、高周波
加熱コイル5をこれの縦コイル部5c・5cがターレッ
ト6の径方向外側に位置するよう配設してあり、ターレ
ット6は金属缶1を着脱自在に保持して高周波加熱コイ
ル5の上下のコイル部5a・5b間に金属缶1を送り込
む保持機構14を備えている。この場合、高周波加熱コ
イル5はターレット6の外周に複数個配設することが望
まれる。
【0008】
【作用】ターレット6の保持機構14で金属缶1を保持
し、ターレット6を間欠的に回転駆動させて、金属缶1
を高周波加熱コイル5に送り込む。このとき、該コイル
5の縦コイル部5c・5cはターレット6の径方向外側
に位置させてあるので、金属缶1は縦コイル部5c・5
cに接当干渉することなく上下のコイル部5a・5b間
に案内されて停止保持される。この加熱ポジションにお
いて、金属缶1に対し上コイル部5aが上巻締部2の上
方外周に近接して対向し、下コイル部5bが下巻締部3
の下方外周に近接して対向し、縦コイル部5c・5cが
ロックシーム部4の外側に近接して対向する。かかる状
態下で高周波加熱コイル5により所定時間加熱すること
により、上下のコイル部5a・5bと縦コイル部5c・
5cとが金属缶1の上下の巻締部2・3とロックシーム
部4とからなる缶接合部のみを同時に、かつそれぞれに
応じて適切な温度に加熱する。これにより全ての缶接合
部が加熱不足や加熱過多になることなく、各缶接合部に
おいて熱可塑性フィルムを均一状に溶融する。
【0009】ターレット6の外周に複数の高周波加熱コ
イル5を有するので、所定時間ごとに順にターレット6
を間欠的に一定角度づつ回転させることにより、金属缶
1を前記缶接合部を無理なく予備加熱し、次いで最終加
熱処理することになる。上下のコイル部5a・5bと縦
コイル部5c・5cとは、絶縁材からなるコイル支持体
10で保形支持してあるので、金属缶1を高周波加熱コ
イル5の加熱ポジションに位置させたとき、上下のコイ
ル部5a・5bと上下の巻締部2・3との間隔、および
縦コイル部5c・5cとロックシーム部4との間隔を常
に高精度に維持できる。
【0010】
【実施例】図示例では、図1に示すごとくいわゆる石油
缶と称される角形の金属缶を対象としており、この金属
缶1は缶胴に天板が上巻締部2を介して結合され、、缶
胴に地板が下巻締部3を介して結合され、缶胴これ自体
がひとつの角部においてサイドのロックシーム部4を介
して巻き締められている。この金属缶1を構成する缶
胴、天板および地板の缶内面は、耐薬品性に優れたポリ
エチレン又はポリプロピレンなどの熱可塑性フィルムで
ラミネートされている。そして上巻締部2、下巻締部3
およびロックシーム部4からなる缶接合部を加熱して熱
可塑性フィルムを溶融することにより、缶接合部が融着
シールされる。この缶接合部に融着シールするための加
熱装置として、高周波加熱コイル5と、これの加熱ポジ
ションに金属缶1を間欠的に送り込むターレット6と、
ターレット6に未融着シールの金属缶1を送り込む第1
ベルトコンベア7と、高周波加熱コイル5で融着シール
された処理済みの金属缶1を次の工程へ送り出す第2ベ
ルトコンベア8とを備えている。
【0011】図1において高周波加熱コイル5は、1本
の丸パイプを屈曲形成してなり、上巻締部2の外周上方
に近接して対向する平面視で四角形状の上コイル部5a
と、下巻締部3の外周下方に近接して対向する下コイル
部5bと、これら上下のコイル部5a・5bに連続的に
つながってロックシーム部4の外側左右に近接して対向
する2条の平行な直線状の縦コイル部5c・5cとから
なる。つまり、高周波加熱コイル5は缶接合部のそれぞ
れの部位においてフィルムの融着に適する所望の温度
(例えば約120℃〜180℃)となるように、缶接合
部との距離が各部位ごとにおいて予め調節されて成形さ
れている。缶接合部と高周波加熱コイル5とは約5〜7
mmの間隔を置いて離れている。なお、上下の巻締部2・
3とロックシーム部4とのラップ部においては、高周波
加熱コイル5との距離を最も狭めて他の缶接合部に比べ
て加熱温度を高く設定する。
【0012】ターレット6の外周に高周波加熱コイル部
5を3基それぞれ一定間隔置きに配設し、ターレット6
を一定時間ごとに間欠的に60°づつ回転駆動すること
により、金属缶1を各加熱コイル5へ順に通して加熱す
る。この場合、最終位置の高周波加熱コイル5で金属缶
1の缶接合部の熱可塑性フィルムを最終的に溶融できる
よう各高周波加熱コイル5の加熱温度を設定する。高周
波加熱コイル5を所定形状に保形するためのコイル支持
体10を有する。このコイル支持体10は、図4に示す
ごとく絶縁性の高い合成樹脂材で成形されており、上下
の支持部11・12とこれら上下の支持部11・12の
後端どうしを連結する後方支持部13とからなる。そし
て、上下の支持部11・12に上下のコイル部5a・5
bが、後方支持部13に縦コイル部5c・5cがそれぞ
れ埋設保持されている。コイル支持体10は、高周波加
熱コイル5を適正な形状に確実に保形するとともに、該
コイル5に金属缶1が接触することを防止するよう機能
する。
【0013】図の高周波加熱コイル5はターレット6の
外周に60°の一定角度を置いて3基設け、これの各縦
コイル部5c・5cがターレット6の回動中心に対して
径方向の最外方に位置するよう配置する。これにより金
属缶1はこれが縦コイル部5c・5cに接当干渉するこ
となくターレット6の回転動作で上下のコイル部5a・
5b間の加熱ポジションに送り込める。高周波加熱コイ
ル5には、それぞれコイル支持体10の外側に設置した
発振器9で高周波電流が供給される。高周波加熱コイル
5を構成する丸パイプの内側には冷却水が供給される。
高周波加熱コイル5は丸パイプに代えて角パイプでもよ
い。コイル支持体10に高周波加熱コイル5を埋設する
に代えて、例えばコイル支持体10に高周波加熱コイル
5を受け入れる凹溝を形成して、この凹溝内に該コイル
5を内装してもよいし、さらには高周波加熱コイル5の
外周に筒状のコイル支持体10を外嵌する構造でもよ
い。
【0014】ターレット6は、図4に示すごとく上下一
対の回転板6a・6bと、これら回転板6a・6bをそ
の中心部で連結する回転軸部6cとを含み、上下の回転
板6a・6bの外周には60°づつ変位した位置に90
度角のV溝からなる缶受部6dが上下対向状に形成され
ている。ターレット6の回転軸部6cには、該回転軸部
6cを60°づつ間欠的に回転操作するインデックスを
内装した回転駆動機構19を備えている。
【0015】上下の回転板6a・6b間における回転軸
部6cの外周部には、各缶受部6dに対応して金属缶1
を該缶受部6dに強制的に引き寄せて抱き込み保持する
保持機構14がそれぞれ設けられている。この保持機構
14としては、回転軸部6cの外周に上下一対の環状板
6e・6eを設け、この両環状板6e・6e間に平面視
へ字形の缶把持部15を先端に持つ一対の抱き込みアー
ム16・16の基端を水平揺動自在に支持し、両アーム
6・6を開閉操作するシリンダ17を備えている。一対
の抱き込みアーム16・16は前述の各缶受部6dをは
さんでそれぞれ配設されている。
【0016】第1ベルトコンベア7は、図2に示すごと
くその終端がターレット6の外周部位で、最初に加熱を
行う高周波加熱コイル5の配設位置に臨んでいる。第2
ベルトコンベア8は、その始端がターレット6の外周部
位で、最終の加熱を行う高周波加熱コイル5の配設位置
に臨んでいる。これによりターレット6を60°づつ間
欠駆動すると、ターレット6の各缶受部6dが第1ベル
トコンベア7の終端部位置、各高周波加熱コイル5の加
熱ポジションおよび第2ベルトコンベア8の始端部位置
に順次対応して停止するように構成してある。
【0017】次に上記装置の動作を説明すると、先ず未
融着シールの金属缶1を第1ベルトコンベア7によりタ
ーレット6の缶受部6dに送り込む。金属缶1が缶受部
6dの受け位置に達すると、これが検出器で検出され
て、検出器からの検出信号で第1ベルトコンベア7と対
向する抱き込みアーム16・16がシリンダ17の短縮
作動で閉じる。これで缶把持部15・15が四角形の金
属缶1の対向するコーナー部に係合し、該金属缶1をタ
ーレット6の上下の缶受部6d・6d側に強制的に引き
寄せて金属缶1を上下の缶受部6d・6dの定位置に保
持する。この後に回転駆動機構19が作動して、ターレ
ット6が時計回り方向へ60°間欠的に回転し、図2に
おいて左側に位置する第1の高周波加熱コイル5の加熱
ポジションに金属缶1を送り込んで停止させる。
【0018】金属缶1を直線送りではなくターレット6
で回転させて高周波加熱コイル5の加熱ポジションに送
り込むので、高周波加熱コイル5の縦コイル部5c・5
cに金属缶1が接当して干渉することなく、縦コイル部
5c・5cの内側を回り込ませて金属缶1を送り込め
る。高周波加熱コイル5には所定条件の高周波電流を流
し、金属缶1の上下の巻締部2・3とロックシーム部4
とからなる缶接合部を同時に、かつそれぞれの部位にお
いてフィルムの融着に適する所望の温度下で加熱する。
高周波加熱コイル5は3基設けてあるので、ターレット
6を60°づつ間欠回転させて行くと、金属缶1は、第
1・第2・第3の高周波加熱コイル5に順次送り込まれ
て行く。最終位置(図2の右側)に位置する高周波加熱
コイル5で最終加熱された時点、つまり3段階にわたっ
て加熱された時点で金属缶1の缶接合部の各部位が熱可
塑性フィルムの融着に適する所望の温度となるように各
高周波加熱コイル5で徐々に加熱される。これにより缶
接合部は全ての部位において加熱不足や加熱過多が生じ
たりすることなく、缶接合部の熱可塑性フィルムが均一
状に溶融され、缶接合部これ全体の融着シールを確実に
行える。
【0019】高周波加熱コイル5による加熱が終わって
融着シールされた金属缶1が第2ベルトコンベア8への
送り出し位置に来たとき、これを検出器で検出して検出
器から出力される検出信号で抱き込みアーム16・16
のシリンダ17を伸長作動し、抱き込みアーム16・1
6を開いて缶把持部15・15による金属缶1の保持を
解除することにより、金属缶1を次の工程へ送り出す第
2ベルトコンベア8に送り込む。
【0020】図5および図6は、前記保持機構14に関
する本発明の別実施例を示しており、吸着パッド20で
金属缶1を缶受部6d側に吸い付けて保持する吸引式に
したものである。すなわち、ターレット6の上下の回転
板6a・6b間の外端には、各缶受部6dのV溝面に臨
む吸着パッド20をもつ一対の吸引シリンダ21・21
をそれぞれ支持部材22を介して回転軸部6cから片持
ち連出し、吸着パッド20を常に図外のスプリングで吸
引シリンダ21に対し離れる方向に付勢させて缶受部6
dのやや外方に突出させておく。そして、金属缶1を吸
着することにより、金属缶1と共に吸着パッド20を吸
引シリンダ21側に引き込んで上下の缶受部6dに金属
缶1をぴったりと沿わせた状態に吸引保持するようにし
ている。その他の構成は同一符号を付して図示したよう
に先の実施例と同じである。
【0021】吸引シリンダ21は先の実施例のシリンダ
17の場合と同様に未融着シールの金属缶1が第1ベル
トコンベア7によりターレット6の缶受部6dの受け位
置に位置したとき、これを検出器で検出して、該検出器
から出力される検出信号により図外の真空ポンプを介し
て吸引シリンダ21を吸引作動し、これにより吸着パッ
ド20で金属缶1を吸着して缶受部6dに保持する。一
方、高周波加熱コイル5で加熱が終わった金属缶1が第
2ベルトコンベア8への送り出し位置に位置したとき
は、これを検出器で検出して該検出器から出力される吸
引解除信号で吸着パッド20による吸引を停止し、吸着
パッド20による金属缶1の保持を解除する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、高周波加熱コイル5に
おける上下のコイル部5a・5bと縦コイル部5c・5
cにより金属缶1の上下の巻締部2・3とロックシーム
部4とからなる缶接合部のみを同時に、かつ缶接合部の
各部位に対応した適切な温度に加熱して、缶接合部の熱
可塑性フィルムを均一状に溶融する。従って缶接合部こ
れ全体の融着シールを確実に行え、耐薬品性の向上を図
ることができる。
【0023】高周波加熱コイル5の上下のコイル部5a
・5bと縦コイル部5c・5cとが、絶縁材からなるコ
イル支持体10により保形支持されているので、金属缶
1を高周波加熱コイル5の加熱ポジションに位置させた
とき、上下のコイル部5a・5bと金属缶1の上下の巻
締部2・3との間隔および縦コイル部5c・5cとロッ
クシーム部4との間隔を高精度に維持する。これにより
高周波加熱コイル5の加熱で缶接合部の良好な融着シー
ルを行え、かつ高周波加熱コイル5に金属缶1の一部が
直接に接触することもなくなり安全性も確保できる。
【0024】ターレット6の外周に高周波加熱コイル5
を配設し、該コイル5の縦コイル部5c・5cをターレ
ット6の径方向外側に位置させてあるので、該ターレッ
ト6の保持機構14により金属缶1を保持してターレッ
ト6を間欠的に回転駆動することにより、金属缶1を高
周波加熱コイル5内の加熱ポジションに縦コイル部5c
・5cと接当干渉することなく円滑に送り込め、装置全
体のコンパクト化を図ったうえで、生産性に優れる利点
を有する。また、ターレット6の外周に複数の高周波加
熱コイル5を配設し、金属缶1の缶接合部を各加熱コイ
ル5に順に通して段階的に加熱するので、缶接合部を無
理なく高精度に融着シールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の概略斜視図である。
【図2】全体の平面図である。
【図3】要部の平面図である。
【図4】要部の縦断側面図である。
【図5】保持機構に関する本発明の別実施例を示す要部
の平面図である。
【図6】図5における要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 金属缶 2 上巻締部 3 下巻締部 4 ロックシーム部 5 高周波加熱コイル 5a 上コイル部 5b 下コイル部 5c 縦コイル部 6 ターレット 6d 缶受部 14 保持機構 15 缶把持部 16 抱き込みアーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶内面が熱可塑性フィルムでラミネート
    された金属缶1の上下の巻締部2・3とサイドのロック
    シーム部4とからなる缶接合部を高周波加熱コイル5で
    加熱して熱可塑性フィルムを溶融し、その缶接合部を融
    着シールする金属缶の加熱装置において、 高周波加熱コイル5が上下の各巻締部2・3の外周に近
    接して対向する上下のコイル部5a・5bと、ロックシ
    ーム部4の外側に近接して対向する2本の縦コイル部5
    c・5cとからなり、 これら上コイル部5aと下コイル部5bとが、縦コイル
    部5c・5cでのみつながっている金属缶の加熱装置。
  2. 【請求項2】 高周波加熱コイル5の上下のコイル部5
    a・5bと縦コイル部5c・5cとが、絶縁材からなる
    コイル支持体10で保形支持されている請求項1記載の
    金属缶の加熱装置。
  3. 【請求項3】 間欠的に回転駆動されるターレット6の
    外周に、高周波加熱コイル5をこれの縦コイル部5c・
    5cがターレット6の径方向外側に位置するよう配設し
    てあり、 ターレット6は、金属缶1を着脱自在に保持して高周波
    加熱コイル5の上下のコイル部5a・5b間に金属缶1
    を送り込む保持機構14を備えている請求項1又は2記
    載の金属缶の加熱装置。
  4. 【請求項4】 ターレット6の外周に複数の高周波加熱
    コイル5が配設されている請求項3記載の金属缶の加熱
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107755575A (zh) * 2017-10-24 2018-03-06 浙江安胜科技股份有限公司 一种大容器冲孔带成型自动夹紧装置

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