JPS62201741A - 積重ねシ−トの繰り出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はコピー用紙やシート、原稿などの積重ねシート
の繰り出し装置に関し、主として複写機やシート原稿送
り装置（Ｄ　Ｆ）などに用いられるシート繰り出し装置
に関するものである。

従来技術 従来この種の積重ねシートの繰り出し装置としては、例
えば、特開昭５５−２１８３号公報に示されたものが知
られている。この装置においては、積重ねたシートは、
給紙台によってその幅方向中央部が凹部になるよう湾曲
状態で支持され、積重ねシートの最上層のものの上面に
、シートにたいして繰り出し方向の分力と、シートを幅
方向に広げる分力とを与える一対の繰り出しローラが設
けられ、積重ねシートの幅方向中央部の前縁は、これに
当接するストッパーによって前進を阻止され、繰り出し
ローラのシートの幅を広げる方向の分力により平坦にな
った最上層のシートのみが、前記ストッパーによる係止
を解かれるようになっていた。

従来技術の問題点 ｉ！４重ねシートの繰り出し装置が上記のように構成さ
れた場合、積重ねシートの幅方向中央部を四部の湾曲状
態に保持しなければならないから、給紙台は、凹部が形
成される下向き突出骨だけ、高さ方向の寸法が大きくな
る。しかも、このような状態へのシートの積重ねは、シ
ートを水平に積重ねる場合に比べて積重ねが難しく、給
紙時におけるシート繰り出しの安定性も悪くなる。

また、給紙台の上にシートが積重ねられた状態で長時間
放置されると、シートに凹形の形状のくせがつくため、
複写機の給紙ローラや定着ローラの部分において、しわ
が発生する原因となり、定着ローラへの密着が悪い個所
に未転写部分（白ヌケ）を発生することになる。

その上、シートは繰り出しローラによって幅を広げる方
向に送り出されるため、シートのコーナーは、カセット
のコーナー爪等のストンパーに押圧されて切れるおそれ
がある。

発明の目的 本発明は従来技術の持つ問題点を解消し、シートを給紙
台やカセット等に湾曲せずに平面状にセットしつつ、シ
ートの多重送り防止することができる積重ねシートの繰
り出し装置の提供を目的とする。

発明の構成 上記目的を達成すべく本発明が採用する主要な手段は、
その要旨とするところが、平面状に保持された積重ねシ
ート上面の給紙方向前部に、最上部のシートに繰り出し
方向の分力とシートを幅方向の中央に移動する分力とを
与える一対の給紙ローラをそれらの軸線がＶ方向をなす
よう最上部のシートに圧接して設け、これら一対の給紙
ローラを同じ回転速度で同時に回転するようになした点
に係る積重ねシートの繰り出し装置である。

作用 本発明の上記構成において、給紙ローラが回転されると
、給紙ローラは、最上部のシートに繰り出し方向の分力
とシートを幅方向の中央に移動する分力を与えるから、
最上部のシートは、前方へ移動されるときに、シート中
央部に浮きを生じ、他のシートとの分離作用を受けるこ
とになる。

実施例 実施例の説明に先立ち、第１図（ａｌに示す如く、平面
状に積重ねられたシート（闇の最上部に対して、一対の
給紙ローラー）の各軸線＋１１）がシート（ａ）の給紙
方向と直角な直線（ｄｌに対して、それぞれ角度（θ）
だけ前方に傾斜する押圧設置された場合について、本発
明の動作原理を説明する。

給紙ローラ（ｂｌ、　（ｂ）が第１１！１（ｂ）の矢印
に示す方向に回転されると、給紙ローラΦ１．　（ｂｌ
に押圧されている最上部のシート（ａｌは、給紙ローラ
（ｂ）、（ｂ）の各軸線（Ｃ１と直角な方向に送り出さ
れてシート＋ａｌの中央部に移動するから、中央部が幾
分上に浮き上がって第２層以下のシート（ａｌとの間に
空気層＋ｅｌが形成される。この空気層＋８１は、積重
ねシートｌａ）を上側から１枚ずつ分離するから、シー
トＴａ＋の多重送りを防止する。

最上部のシート＋ａｌは定位置まで送られると、給紙ロ
ーラ（ｂｌ、（ｂ）から離れる。そのためこの湾曲状態
は、シート（ａ）の自重とシートの腰、即ち湾曲部に発
生した曲げ応力の復元作用によりなくなる。

そして、この状態で、第１図（Ｃ１に示す如く、複写機
等の本体内部に給紙される。

第２図以下の添付図面を用いて本発明の各実施例を詳細
に説明するが、本発明はこれらの図示例に限定されるも
のではなく、種々設計変更することができる。

第２図は、本発明をカセット等の給紙部に適用した実施
例である。

平面状に積重ねられたシート（図示せず）の上面は、円
弧の一部が除去された半円状の給紙ローラ１．１がその
回転軸２，２をシートの給紙方向と直角な線分３に対し
て、給紙方向にそれぞれθの傾斜角度をなすよう押圧配
置されている。各給紙ローラ１は、除去された弓形部分
が対応する位置にくるよう配設され、回転軸２の各傾斜
角度θは、給紙ローラ１の大きさく欠円前の直径）１周
速、ローラピッチ、およびシートの湾曲高さを考慮して
３°〜２０°　（好ましくは５°〜１０°）に設定され
る。

各給紙ローラ１の一方の回転軸２．２は、それぞれ自在
継手４．４を介して給紙方向と直角な線分３に平行な中
間軸５と連結されており、他方の回転軸２．２はそれぞ
れ自在継手６．６を介して中間軸５に平行に配設された
駆動側の回転軸７゜７と連結されている０回転軸７，７
の一方は、スプリング方式や電磁方式のクラッチ８を介
して図示しないモータに連結されている。

この実施例のものは以上のように構成されているので、
クラッチ８を介して回転軸７がモータにより給紙方向に
回転されると、回転軸７の回転は、自在継手６．４と中
間軸５により給紙ローラ１、ｌに伝えられる。給紙ロー
ラ１，１が回転されると、給紙ローラ１，１は、円弧部
分が最上部のシートと接触している間、給紙ストッパー
１．１間のシート中間部を少し上方に浮かした状態で給
紙するから、積重ねらたシートの多重送りは確実に防止
される。また、給紙ローラｌが円弧の一部を除去された
平面部においてシートと接触しなくなると、給紙ローラ
１，１による給送は停止され、シートの浮き上がり分の
高さは、シートの自重と腰の強さによって低くなり、こ
の状態で欠工程の受取りローラに引き渡されて欠工程に
送り込まれる。

また、この実施例では、給紙ローラ１、■は自在継手４
．６によって連結されているため、給紙ローラ１，１の
各回転輪２の傾斜角度θを、多重送りを防止するのに最
も適した角度に自由に調整することができる。その上、
給紙ローラ１は円弧の一部が除去されて半円状になって
いるから、カセット等の上下方向のスペースを小さくす
ることができる。

第３図は本発明をシート原稿送り装置（ＤＦ）の給紙部
に通用した場合の他の実施例である。

この実施例では、各給紙ローラＩＡは原稿であるシート
をピンクアンプするピンクアップローラを兼ねて用いら
れる０円形の各給紙ローラＩＡは、前記実施例の場合と
同じくシートの給送方向に直角な方向から傾斜角度θを
なす方向に配設され、外側の各回転軸２Ａと内側の各自
在継手４Ａとによって、ローラホルダー３Ａに回転自在
に保持されている。給紙ローラＩＡ、ＩＡは、自在継手
４Ａ、４Ａの部分をベルトプーリー５Ａが取付けられた
被動軸６Ａによって連結されている。ローラホルダー３
Ａは、給紙方向前側の一端を別の給紙ローラ７Ａの回転
軸８Ａに、軸受９Ａ、９Ａを介して、上下方向に移動可
能に保持されている。

１０Ａは回転軸８Ａの回転を被動軸６Ａのベルトプーリ
ー５Ａに伝えるベルトである。

ローラホルダー３Ａの上下動は、図示しない独立の駆動
手段によって行われる。給紙ローラＩＡ、ＩＡによって
送り込まれるシートの重送を防止するため、給紙ローラ
７Ａと同じ方向に回転する逆転ローラＩＩＡが給紙ロー
ラ７Ａに接触するように設けられている。

この実施例のものは以上のように構成されているので、
給紙ローラ７Ａと逆転ローラＩＩＡが回転され、ベルト
ＩＯＡによって傾斜角度θをなす一対の給紙ローラＩＡ
が回転されている状態において、ローラホルダー３Ａが
回転軸８Ａのまわりに回転し最上部のシートと接触する
と、傾斜角度θを有する一対の給紙ローラＩＡ、ＩＡに
よって、最上部のシートは、給紙ローラＩＡ、ＩＡ間の
シート中間部を少し上方に浮かした状態で前方に送り出
される。このため、積重ねられたシートの多重送りは確
実に防止される。また、給紙ローラＩＡ、ＩＡによって
前方の給紙ローラ７Ａと逆転ローラＩＩＡに送り込まれ
たシートは、シートの上下面を反対方向に移動しようと
する両ローラの動きによって、再度重送を防止される。

そして、ローラホルダー３Ａの上昇によって、給紙ロー
ラＩＡ、ＩＡがシートと接触しなくなると、給紙ローラ
ＩＡ、ＩＡによる紙送りが停止され、浮きあがっていた
部分は、シートの自重と腰の強さによって元の状態に戻
され、上層のシートのみが給紙ローラ７Ａにより搬送さ
れてい（。

考案の効果 本考案は以上の如く、平面状に保持された積重ねシート
上面の給紙方向前部に、最上部のシートに繰り出し方向
の分力とシートを幅方向の中央に移動する分力とを与え
る一対の給紙ローラをそれらの軸線がＶ方向をなすよう
最上部のシートに圧接して設け、これら一対の給紙ロー
ラを同じ回転速度で同時に回転するようにしたことを特
徴とする積重ねシートの繰り出し装置であるから、給紙
台やカセット等のシート載置部の水平な構造を変えるこ
となく、積重ねられたシートの多重の送りを確★に防止
することができる。また、給紙台やカセットに載置され
る積重ねシートは、はぼ平面伏態に保持されているから
、長時間放置した場合にもシートにしわが発生せず、複
写機の給紙部分に用いた場合には、未転写部分（白ヌケ
）の発生を効果的に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ｆａ＋、　（ｂｌ、　（Ｃ１は本発明の動作原理
を示す斜視図、第２図は本発明の一実施例に係る繰り出
し装置を示す斜視図、第３図は本発明の他の実施例を示
す第２図相当図である。 （符号の説明） １、ＩＡ・・・給紙ローラ　３Ａ・・・ローラホルダー
４．４Ａ、６・・・自在継手 ａ・・・シート　　　　　　　ｂ・・・給紙ローラＣ・
・・−線　　　　　　　θ・・・傾斜角度。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）平面状に保持された積重ねシート上面の給紙方向
   前部に、最上部のシートに繰り出し方向の分力とシート
   を幅方向の中央に移動する分力とを与える一対の給紙ロ
   ーラをそれらの軸線がＶ方向をなすよう最上部のシート
   に圧接可能に設け、これら一対のローラを同じ回転速度
   で同時に回転するようにしたことを特徴とする積重ねシ
   ートの繰り出し装置。
2. （２）給紙ローラが円弧の一部が除去されている特許請
   求の範囲第１項に記載した積重ねシートの繰り出し装置
   。
3. （３）給紙ローラが、給紙方向と直角な方向から前方に
   それぞれ３°〜２０°傾斜して設けられている特許請求
   の範囲第１項または第２項に記載した積重ねシートの繰
   り出し装置。
4. （４）給紙ローラが、ローラホルダーによって上下方向
   に回転し得るように保持されている特許請求の範囲第１
   項に記載した積重ねシートの繰り出し装置。