JPS6123146B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複写用紙の一面に原稿像を複写した
後に複写用紙を反転させて排出する複写機、又は
複写用紙反転後に再度複写用紙の他の一面に原稿
像を複写する両面複写機等に用いられる用紙反転
装置に関するものである。

従来の用紙反転装置としては第１図に示す如
く、第１ロールとなる駆動ロール１に第２・第３
ロールとなる従動ロール２，３を圧接し、第１ロ
ール１と第２ロール２とのニツプ部イ及び第１ロ
ールと第３ロール３とのニツプ部ロの上方位置に
一対のシユート４，５を上向に設け、ニツプ部イ
から一対のシユート４，５に向けて送り込まれた
用紙ａの後端を第１ロール１の円周上で移動させ
てニツプ部ロ（第１ロール１と第３ロール３との
間）にかみ込ませてニツプ部ロから送り出して用
紙ａを反転させるようにしたもの。

第２図に示す如く、第１、第２、第３ロール
１，２，３を上下方向に配設し、一対のシユート
４，５を水平方向に向けて設けると共に、一対の
シユート４，５にストツパ６を用紙ａのサイズに
合つた位置に設け、ニツプ部イから一対のシユー
ト４，５内に送り込まれた用紙ａをストツパ６に
当接して後端を第１ロール１の円周上で移動させ
てニツプ部ロにかみ込ませてニツプ部ロから反転
して送り出すようにしたもの等が知られている。

しかし、前者の構造であると用紙ａの後端をニ
ツプ部ロ（つまり、第１ロール１と第３ロールと
の間）にかみ込ませるに際しては、用紙後端がそ
の自重だけで第１ロール１の上に乗つた状態で第
１ロール１と用紙後端との摩擦力で移動させられ
るので、用紙のカール、静電気等によつて用紙後
端が第１ロール１の周面上で滑りニツプ部ロに移
動しない場合があり、用紙反転動作が不確実とな
つてしまう。

また、後者の構造であると用紙サイズに応じて
ストツパを移動させなければならず構造が複雑と
なつてしまう。

本発明は上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は用紙反転動作が確実であると共に
構造が簡単なる用紙反転装置を提供することであ
る。

以下第３図、第４図を参照して本発明の実施例
を説明する。なお、従来と同一部材は符号を同一
とする。

駆動ロールとなる第１ロール１の上下には従動
ロールとなる第２、第３ロール２，３が圧接され
てニツプ部イ，ロを構成し、ニツプ部イの送り込
み側には用紙搬入路７が、ニツプ部ロの送り出し
側には用紙排出路８がそれぞれ設けてある。

前記ニツプ部イの送り出し側には第１シユート
４が、ニツプ部ロの送り込み側には第２シユート
５がそれぞれ斜め上方に向けて設けてある。

前記上方のシユート４には一対のストツパウエ
イト９が用紙ａの移動方向に沿つて回動自在でか
つ常時ニツプ部イ，ロに向つて回動するように設
けてある。

つまり、ストツパウエイト９は、上方のシユー
ト４に取付けた支軸１０に回動自在に支承された
アーム１１に取付けられ、上下一対のシユート
４，５に形成した支軸１０を中心とする円弧状の
溝１２より一対のシユート４，５を貫通して下方
に臨ませてあり、ストツパウエイト９は自重によ
つてニツプ部イ，ロに向けて回動され溝１２の端
部１２ａに当接してシユート４，５の途中に待機
している。

しかして、用紙搬送路７よりニツプ部イに送り
込まれた用紙ａは第１、第２ロール１，２によつ
て一対のシユート４，５間に向けて送り込まれ、
用紙先端a′がシユート４，５の途中に待機してい
るストツパウエイト９に当接すると、ストツパウ
エイト９の荷重（つまり、ニツプ部イ，ロへ向う
回動力）よりも第１、第２ロール１，２による用
紙搬送力が強い為にストツパウエイト９は用紙先
端a′で押され用紙とともに移動する。（つまり、
支軸１０を中心として溝１２に沿つて回動する） そして、用紙ａが更に進み後端a″がニツプ部イ
を離れると用紙ａの搬送力がなくなる為に、スト
ツパウエイト９は自重でニツプ部イ，ロに向けて
回動しようとするから用紙ａにはストツパウエイ
ト９の荷重が全部作用し後端a″が第１ロール１の
周面１′に押しつけられた摩擦力が大となり、用
紙後端a″は第１ロール１の周面を移動してニツプ
部ロにかみ込み移動され、第１ロール１と第３ロ
ール３とによつて反転して用紙排出路８に排出さ
れる。

以上の様に、用紙後端a″がニツプ部イを通過す
るとストツパウエイト９によつて用紙ａの後端
a″が第１ロール１の周面に押しつけられるので摩
擦力が大となり、用紙カール、静電気等によつて
用紙後端a″が第１ロール周面１′で滑ることがな
く確実に用紙を反転して搬出できる。

また、ストツパウエイト９は用紙ａの搬送力で
回動されるからサイズの異なる用紙の場合でも押
しつけ力は略一定となり確実に用紙反転できる。

本発明は以上の様になり、用紙後端a″をストツ
パウエイト９で第１ロール１の周面に押しつけて
他方のニツプ部ロに確実にかみ込み移動できるの
で、用紙カール、静電気等によつて他方のニツプ
部ロにかみ込み移動できなくなることがなく、用
紙反転動作が確実となる。

また、ニツプ部イの送り出し側にストツパウエ
イト９を設けただけでありかつサイズの異なる用
紙でもストツパウエイト９を移動調整する必要が
ないから構造簡単でコスト安となる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例の説明図、第３図は
本発明の実施例を示す断面図、第４図は斜視図で
ある。 １は第１ロール、２は第２ロール、３は第３ロ
ール、９はストツパウエイト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１ロール１に第２、第３ロール２，３を当
   接し、一方のニツプ部イから送り出された用紙後
   端を第１ロール１の周面に沿つて他方のニツプ部
   ロにかみ込み移動させるようにした用紙反転装置
   において、前記ニツプ部イの送り出し側にストツ
   パウエイト９を、用紙搬送力でニツプ部イから遠
   ざかる方向に移動されかつ自重でニツプ部イに向
   けて移動するように設けたことを特徴とする用紙
   反転装置。