JPS62200055A

JPS62200055A - 調和歯車減速機の外歯歯車保持装置

Info

Publication number: JPS62200055A
Application number: JP4141786A
Authority: JP
Inventors: Takayoshi Hatayama; 畑山　貴善; Kunio Kawamoto; 川本　国雄
Original assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date: 1986-02-28
Filing date: 1986-02-28
Publication date: 1987-09-03
Anticipated expiration: 2010-06-14
Also published as: JPH0756321B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、回転体の外周に巻回された環状で且つ可撓性
の外歯歯車と、該外歯歯車と噛合する内歯歯車とを有す
る調和歯車減速機に関し、更に詳しくは外歯歯車の軸方
向移動を防止すると同時に潤滑を良好としだ外歯歯車保
持装置に関する。

（従来技術）１個又は２個の内歯歯車が設けられ、該内歯歯車に環状
で且つ可撓性の外歯歯車が変形して噛合し、入力軸の１
回軒について内歯歯車と外歯歯車の歯数差あるいは２個
の内歯歯車の歯数差だけ位相がずれ、この位相差が出力
軸に伝達されて減速するいわゆる調和歯車減速機あるい
は差動型の調和歯車減速機は公知である。

次に、従来例として差動型調和歯車減速機を第４図及び
第５図に基づいて説明する。

１４図は従来の差動型調和歯車減速機の縦断面図であり
、第５図は第４図のＡ−Ａ線の横断面図である。

入力軸１に楕円形の回転体２が固定されており、回転体
２の外周には、変形可能なベアリング３を介して、環状
で且つ可撓性の外歯歯車４が摺動自在に巻回されている
。環状の外歯歯車４は、楕円形の回転体２の長袖側の２
ｒＩｉ所で後記の内歯歯車５．６と噛合し、短軸側は内
歯歯車５．６と噛合していない。外歯歯車４の外周には
２個の内歯歯車５．６が設けられ、内歯歯車５はケーシ
ング７に固定され、内歯歯車６は出力軸８に連結されで
いる。ここで、内歯歯車５の歯数は外歯歯車４と同数と
なっており、且つ内歯歯１１１５と内歯歯車６とが歯数
差を有している。

従って、回転体２が１回転すると、外歯歯車４が内歯歯
車５．６に噛合し、内歯歯車５が固定されているので、
内歯歯車６がその歯数差だけ相対的に変位し、歯数差分
だけ出力軸８が回転するるこうして、入力軸１の回転が
出力軸８から減速回転として取り出される。

ところで、上記差動型の調和歯車減速機では、稼動中に
外歯歯１１１４が回転体２から軸方向に移動することが
あると、トルク伝達が悪化したり、最悪の場合外歯歯車
４がケーシング７の内壁に接触し破壊する事故が生じる
ことになる。

一方、外歯歯車４の軸方向移動を防止する装置として外
歯歯車４の両側に環状の円板からなる外歯歯車保持装置
１１を設けたものが、ｔｐａ図に示すようなカップリン
グにおいて公知である（実用新案出願公告昭和５０年１
４６１１５号参照）。

第６図において、円板よりなる外歯歯車保持装置１１は
、外歯歯車４の両側に間隔をおいて回転体２に固定され
ており、外歯歯車４の軸方向移動を阻止している。尚、
１は入力軸、８は出力軸、３はころ状のベアリング、５
及び６は内歯歯車、７はケーシングである。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、上記公知の外歯歯車保持装置１１は、噛合部や
接触部の潤滑の面で不充分なものであった。

即ち、回転体２の回転に伴い遠心力により潤滑油が半径
方向へ流動されるものとなるが、外歯歯車保持装置１１
が回転体２の両側に立ち上がって固定されているので、
潤滑油が外歯歯車保持装置１１の外周端から吹き飛ばさ
れるものとなり、回転体２中心側から外歯歯車４と内歯
歯車５．６の噛合部１２、ベアリング３及び外歯歯車４
と外歯歯車保持装置１１の接触部へ潤滑油が充分に供給
されることを阻害ものとなっていた。

このように噛合部１２などへの潤滑油の供給が不足する
ため、伝達効率が低下したり、噛合部１２、ベアリング
３及び外歯歯車４と外歯歯車保持装置１１との接触部の
摩耗が激しく却命が短くなってしまう問題があった。

そこで、本発明の目的は、外歯車の軸方向移動を防止す
ると共に、外歯歯車と内歯歯車の噛合部、ベアリング及
び外歯歯車と外歯歯車保持装置の接触部に充分な潤滑油
の供給を可能とし、調和歯車減速機の伝達効率の向上を
図り、且つ摩耗が少な（耐久性のある外歯歯車保持装置
を提供することにある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明は次のような特徴を有
している。

即ち、本発明に係る外歯歯車保持装置は、入力軸（１）
との間に隙間を置いて外歯歯車（４）の両側に設けられ
た環状の円板（１７）と、円板（１７）の内側に設けら
れ、外歯歯車（４）を両側からはさむように設けられた
環状の接触体（２４）と、円板（１７）の内側に放射状
に複数個設けられた油溝（２３）とを有し、回転体（２
）の回転により、潤滑油が入力軸（１）から油溝（２３
）を介して内歯歯車（５）（６）と外歯歯車（４）の噛
合部（１２）、ベアリング（３）及び接触体く２４）に
導かれるように構成されている。

（実施例）以下、本発明の一実施例をｆ５１図、第２図及び第３図
に基づいて説明する。

第１図は、本実施例の要部を示す差動型調和歯車減速機
の一部縦断面図である。ｆ５２図は、第１図の外歯歯車
保持装置の内側を示す一部破断した正面図である。ｆ５
３図は、第１図の全体を示す縦断面図である。

第３図を参照して、入力軸１に楕円形の回転体２が固定
されており、回転体２の外周には、ベアリング３を介し
て、環状の外歯歯車４が摺動自在に巻回されている。こ
こでベアリング３は、ボールベアリングであり、変形可
能な外輪１３と内輪１４の間にボール１５が設けられて
いる。環状の可撓性外歯歯車４は、楕円形の回転体２の
長袖側の２箇所で後記の内歯歯ｒｌＬ５．６と噛合し、
短軸側は内歯歯車５．６と噛合していない。外歯歯車４
の外周には２個の内歯歯１１１５．６が設けられ、内歯
歯］１ｆＬ５はケーシング７に固定され、内歯歯車６は
出力軸８に連結されている。ここで、内歯歯車５の歯数
は外歯歯車４と同数となっており、且つ内歯歯車５と内
ｍａＩ１１６とは歯数差を有してりする。

従って、回忙体２力弓回転すると、外歯歯車４が内歯歯
車５．６に噛合し、内歯歯車５が固定されているので、
内歯歯Ｊ＄１６がその歯数差だけ相対的に変位し、歯数
差分だけ出力軸８が回転する。こうして、入力軸１の回
転を出力軸８の減速回転として取り出すものである。

上記の回転体２の両側に、本発明に係る外歯歯車保持装
置１１が設けられる。Ｐｔ５１図及び第２図を参照して
、回転体２の両側にボルト１６により環状の円板１７が
固定されている。円板１７の内周端１８と入力軸１には
隙間１９が設けられており、円板１７の外周端２０は外
歯歯１１４の高さに位置している。隙間１９は遠心力に
よって潤滑油が後記の油溝２３に導入される流通口であ
れば足り、図示の実施例に限定されるものではない。

円板１７の内側には、内周側が厚肉部２１、外周側が薄
肉部２２となっており、円板１７の内周端１８から外周
端２０に向かって複数本の油溝２３が放射状に設けられ
て〜・る。厚肉部２１はベアリング３の内輪１４を側面
力・ら固定し、ベアリング３の軸方向移動を阻止してい
る。又、油溝２３は、隙間１９から、外歯歯車４と内歯
歯車５．６との噛合部１２、ベアリング３及び後記の接
触体２４まで潤滑油を導くものである。

薄肉部２２には、薄肉リングより成る接触体２４が固着
され、外歯歯＄４を両側からはさむように設置されてい
る。この接触体２４は、耐摩耗性材料より成り、外歯歯
車４との間に微少間隔をおいて設置されている。前記油
溝２３の潤滑油の流出口には、ベアリング３及び接触体
２４への流出口２５と、噛合部１２及び接触体２４への
流出口２６とがある。

以上のように構成された本実施例に係る外歯歯車保持装
置１１は、次のように作用する。

外歯歯車４は、接触体２４に接触するので、軸方向移動
を阻止される。

又、回転体２の回転により、遠７Ｃ，％力１こより隙間
１９から潤滑油を吸−１込み油溝２３を介して流出口２
５．２６からそれぞれ噛合部１２、ベアリング３及び接
触体２４に送る。

尚、以上説明した実施例に本発明が限定されないことは
勿論である。

例えば、回転体は、楕円体に限定されず、偏心体あるい
は三角形等内歯歯車と非接触部を有して回転するもので
あればよい。

又、ベアリングはボールベアリングに限定されるもので
はなく、コロベアリングも本発明に含まれるものである
。

（発明の効果）本発明によれば、次の効果を奏する。

外歯歯車が接触体に接触することにより外歯歯車の軸方
向移動を防止すると共に、回転時の遠心力により油溝を
介して外歯歯１１１と内歯歯ＪｊＬの噛合部、ベアリン
グ及び外歯歯車保持装置の接触体に充分な潤滑油を供給
することがでる。

従って、調和歯車減速機を伝達効率が良好で、摩耗が少
なく耐久性のあるものとすることができる。

又、接触体が摩耗、破損しても簡単に接触体だけ交換す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る外歯歯車保持装置が
設けられた差動型ハーモニックギヤ減速成の要部を示す一部縦断面図、第２図は、ｆ：５１図の外歯歯車保持装置の内側を示す
一部を破断した縦断面図である。第３図は、ｍ１図の縦断面図である。１４図は、従来の差動型調和歯車減速機を示す縦断面図である。ｆ５５図は、第４図のＡ−Ａ線横断面図である。第６図は、公知の外歯歯車保持装置が設けられたカップ
リングの縦断面図である。１：入力軸　２：回転体　３：ベアリング４：外歯歯車
　５．６：内歯歯車　８：出カ軸１２：噛合部　１７：
円板　１９：隙間２３：油溝　２４：接触体復代理人　弁理士　辻三部第１図第２図第３図第４図第５図ム第６図

Claims

【特許請求の範囲】入力軸（１）と、該入力軸（１）に固定された回転体（
２）と、該回転体（２）の外周にベアリング（３）を介
して巻回された環状で且つ可撓性外歯歯車（４）と、該
外歯歯車（４）と噛合する内歯歯車（５）（６）と、前
記内歯歯車（５）（６）と連結された出力軸（８）を有
し、前記回転体（２）の回転を出力軸（８）に減速回転
として取り出す講和歯車減速機において、入力軸（１）の外周との間に隙間（１９）を置いて前記
外歯歯車（４）の両側に設けられた環状の円板（１７）
と、前記円板（１７）の内側に設けられ、前記外歯歯車
（４）を両側からはさむように設けられた環状の接触体
（２４）と、前記円板（１７）の内側に放射状に複数個
設けられた油溝（２３）とを有し、前記回転体（２）の
回転により、潤滑油が入力軸（１）から前記油溝（２３
）を介して前記内歯歯車（５）（６）と外歯歯車（４）
の噛合部（１２）及び前記接触体（２４）に導かれるこ
とを特徴とする調和歯車減速機の外歯歯車保持装置。