JPS62197179A - 金属材へのコ−テイング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯状或いは線状の金属材へのコーティング装置
に関する。

〔従来の技術〕

従来より、金属材への樹脂接合を良好に行うため。

金属材表面にアンカー剤を塗布することが知られている
。また、金属材に直接樹脂被覆を行うことも知られてい
る。これらのアンカー剤或いは樹脂のコーティングを行
う対象の金属材が帯状或いは線状のように、長尺のもの
で且つ成る程度の可撓性を有するものの場合には、これ
らの金属材をコイル状で供給し、これを引き出して走行
させ、その途中に洗浄装置、コーティング装置を配置し
、金属材を脱脂、洗浄し、その後。

コーティングを行っている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、かかる従来のコーティング装置によって処理し
た金属材は、金属材とアンカー剤或いは樹脂被覆層との
接合強度が必ずしも満足すべき程には高くなく。

特に、金属材として鉛板を用い、この鉛板にアンカー剤
を塗布する場合には、鉛板とアンカー剤との接合が弱い
という問題があった。

本発明者はかかる問題点の原因を種々検討の結果。

従来の方法では金属材へのコーティングに先立って金属
材表面に洗浄液を噴射して脱脂、洗浄しているが。

これだけでは金属材表面の洗浄が確実でなく、更に。

鉛板のように表面に酸化膜を有する金属材では、この酸
化膜がアンカー剤或いは樹脂被覆に対する接合力を弱め
ていることを見出した。

本発明は、かかる知見に基づいて為されたもので。

金属材にきわめて強力にアンカー剤或いは樹脂被覆層を
接合させることの可能な金属材へのコーティング装置を
提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成すべくなされた本発明は、帯状又は線状
の金属材を連続して繰り出す供給装置と、この供給装置
からの金属材を所定の速度で走行させる搬送装置と、前
記金属材の走行路に沿って配置され、走行中の金属材表
面を物理的にみがくみがき装置と、このみがき装置の下
流に配置され、洗浄液により前記金属材を洗浄する洗浄
装置と、この洗浄装置の下流に配置され所定のコーティ
ング液を金属材に塗布する塗布装置と、この塗布装置の
下流に配置された乾燥装置とを有する金属材へのコーテ
ィング装置を要旨とする。

〔作用〕

本発明は上述のように、コーティング液を金属材に塗布
する塗布装置の上流に、金属材表面を物理的にみがくみ
がき装置を備えているので、このみがき装置が金属材表
面をこすって表面のごみ、さび、酸化膜等を除去し、ま
た、軟らかい金属に対しては表面に凹凸を形成し、これ
によりアンカー剤或いは樹脂被覆に対する接着力を向上
することができる。

〔実施例〕

以下１図面に示す本発明の詳細な説明する。第１図は帯
状金属材にアンカー剤を塗布するコーティング装置に本
発明を適用した実施例を示すものである。同図において
、１は帯状金属材２を繰り出す供給装置であり１回転可
能な複数のリール３とガイドローラ４を備えている。各
リール３には帯状の金属材２が巻かれている。本実施例
では４個のリール３（１個のみ図示）が平行に、且つ同
一軸線上に配置されている。なお、リール３は同一軸線
上に配置する場合に限らず。

図面で横方向にずらせたり、上下方向にずらせて配置し
てもよい。リール３の金属材２は後述する搬送装置によ
りリールから引き出され、水平に且つ直線状に走行する
が、この時の金属材２の張力を所望の値に設定するため
、リール３に必要に応じ、ブレーキを設けてもよい。

５はみがき装置である。このみがき装置５は走行中の金
属材２の表面を物理的にみがいて清掃及び酸化膜除去を
行うためのものであり、第２図、第３図に示すように、
金属材２の両側面に接触して金属材の走行方向に直角方
向に、且つ垂直方向に往復動する側面みがきブラシ６と
、金属材２の上下の両面に接触し金属材の走行方向に直
角な軸線を中心として回転する縦みがき用の一対の回転
ブラシ７と、金属材２の上下両面に接触し金属材の走行
方向に直角に且つ水平方向に往復動する横みがきブラシ
８とを有している。なお、第２図、第３図には図示して
いないが、側面みがきブラシ６の前後には第４図に示す
ように、側面みがきブラシによるみがき動作中に金属材
２が上下に移動しないよう、金属材２のガイド９，１０
が設けられ、また、横みがきブラシ８に対向する位置に
も、第５図に示すように、金属材２の横方向の移動を阻
止するガイド１１が設けられている。これらの各ブラシ
６．７．８は金属材２のさび、酸化膜等を除去すること
ができるよう。

硬い金属線１例えばステンレス線等で形成されることが
好ましい。

第１図において、１３は洗浄装置である。この洗浄装置
１３は洗浄ノズル１４を有し、この洗浄ノズル１４が洗
浄液を金属材２の上下面に噴射することにより金属材の
脱脂、洗浄を行うものである。

１６は第一塗布装置である。この第一塗布装置１６は第
６図に拡大して示すように、コーティングボックス１７
を有し、その内部にコーティング浴１８を具備している
。このコーティング浴１８はその前後の側壁１８Ａ、１
８Ｂに金属材２を通過させるための通路１９を有しかつ
この部分には内部のコーティング液が流出するのを防ぐ
ため、第７図から良くわかるように。

金属材２をはさむ関係のフェルト、スポンジ等の柔軟な
多孔性材料２１．２２が設けられる。なお、２３は多孔
性材料２１．２２を取り付けるためのカバーである。通
路１９は単に金属材２を通過させうる穴でよいが２図示
実施例では側壁上端に達する溝の形状をしている。この
構造は金属材２を所定位置に通す作業を容易にするので
好ましい。コーティング浴１８には第一アンカー剤であ
るコーティング液２４が入れられており、且つコーティ
ング液が供給手段（図示せず）により供給され、その液
面が金属材２よりも上になるように、保たれている。か
くして、金属材２が直線状に且つ水平に走行しても、コ
ーティング液中を走行でき。

コーティングが可能となる。コーティング浴１８の下流
には、軸２５に取付けられたブラシ２６が金属材２の上
下に配置されている。このブラシ２６は金属材２に接触
して金属材２に付着したコーティング液の量を規制する
ものであり、軸２５を回転させることにより。

ブラシ２６と金属材２との接触圧を調整し、コーティン
グ液のかき落とし量を調整することが可能である。

第１図において、２８は乾燥装置である。この乾燥袋Ｗ
２８は塗布装置１６でコーティング液を塗布された金属
材２を非接触で加熱乾燥するものであり、内部に遠赤外
線ヒーター２９を備えている。なお、このヒーター２９
に代えて或いはヒーター２９と併用して熱風乾燥を行っ
てもよい。

３０は第二塗布装置、３１は乾燥装置である。第二塗布
装置３０は、構造が第一塗布装置１６と同一であり、コ
ーティング液のみが異なる。乾燥装置３１は乾燥装置２
８と同一である。３２は常温の空気を金属材２の上下面
に吹付けて冷却を行う冷却装置である。

３４は金属材２を供給袋Ｗ１のリール３から引き出し、
所定の速度で走行させる搬送装置である。この搬送装置
３４は、金属材２の下面側に位置し所定速度で駆動され
る駆動ローラ３５とその近傍のフリーローラ３６と両ロ
ーラ３５．３６に掛けられたベルト３７と。

金属材２の上面側に位置する一対のフリーローラ３８と
このローラ３８に掛けられたベルト３９とを有し。

ベル）３７．３９で金属材２をはさんで、金属材２を駆
動するものである。ここで、ベルト３７．３９を用いた
のは、金属材２に対する接触面を増して金属材２の駆動
を確実にするためであり、必要な駆動力を与えることが
できれば、駆動ローラとフリーローラのみで金属材をは
さみ、駆動する構成としてもよい。

４０は第三塗布装置、４１は乾燥装置である。第三塗布
装置も塗布するコーティング液が異なる以外は第一塗布
装置と同様な構造である。乾燥装置４１は塗布したコー
ティング液の乾燥のみならず、硬化を行うためのもので
２通過長さを長くした以外は乾燥装置２８と同様な構造
のものである。４３は冷却装置３２と同様な冷却装置、
４４は搬送装置３４を出た金属材２がたるみを生じるこ
となく走行するように張力を与える搬送装置であり、ト
ルクモータ（図示せず）で駆動される駆動ローラ４５と
、それに押付けられるフリーローラ４６とからなる。４
７は巻取リールであり、各巻取リール４７には金属材２
を所定の張力で巻取ることができるよう、駆動装置（図
示せず）が連結されている。

次に、上記装置によるコーティング動作を説明する。

供給装置１のリール３に巻かれた金属材２は第１図図示
のように、搬送装置ｔ３４．４４によりリール３から引
き出され、水平に走行して巻取り−ル４７に巻き取られ
る。この走行の間、まず、みがき装置５の側面みがきブ
ラシ６が金属材２の両側面をみがき１次に１回転ブラシ
７及び横みがきブラシ８が金属材２の上下面をみがく。

これにより、金属材表面に付着していた汚れ、錆等が除
去され、鉛等の柔らかい材料に対しては。

酸化膜等が除去されるとともに表面に凹凸が付けられる
。この際１回転ブラシ７は金属材２上下面に縦方向の微
小な多数の溝を形成し、横みがきブラシ８はこの溝に直
角方向の多数の溝を形成し、金属材２表面には縦横の微
小な溝が形成されることとなる。この縦横の溝はアンカ
ー剤の接合強度を向上させる効果を有している。

次に、洗浄装置’＆１３により、金属材２に洗浄液が噴
射され、金属材を脱脂すると共にごみやみがき作業によ
って付着した金属粉等を洗い流す。洗浄された金属材２
はその後、第一塗布装置１６により第一コーティング液
が塗布され、その後乾燥装置２８で乾燥される。

かくして、金属材２には第一アンカー剤の被覆層が形成
される。このアンカー剤はみがき装置５によりきれいに
清掃され且つ酸化膜が除去された金属材２上に形成され
るので、極めて大きい接合強度を有している。

次いで、第一層のアンカー剤を塗布された金属材は第二
塗布装置３０により第二コーティング液を塗布され。

乾燥装置３１で乾燥された後、第三塗布袋？ｆ　４０で
第三コーティング液を塗布され、その後乾燥装置４１で
第三コーティング液が乾燥され、更にそれまでに塗布さ
れたアンカー剤の硬化が行われ、その後１巻取り−ル４
７に巻き増られる。

なお、上記実施例では第一塗布装置１６．第二塗布袋Ｗ
３０．第三塗布装置４０を設け、３種類のアンカー剤を
塗布する構成としているが、アンカー剤の塗布回数は必
要に応じ増減可能である。みがき装置５においても、必
ずしも３種類のみがきブラシ、即ち側面ブラシ６、回転
ブラシ７、横みがきブラシ８を設ける必要はなく、必要
に応じ一部を省略してもよい。また。

金属材２を走行させる搬送装置３４の配置位置も図示位
置に限定されず、変更可能である。例えば、搬送装置３
４によって十分大きい駆動力を得ることができる場合に
は、搬送装置４４の位置に単一の搬送装置３４を設ける
のみでもよい。リール３から繰り出されて走行する金属
材２の走行路には、金属材が途中でたるんで、不都合を
生じない限り、極力ガイドを設けない方が良いが、必要
に応じ途中にガイドローラを設けてもよく、また、搬送
装置３４のみでは駆動力が不足する場合には、途中に駆
動ローラを追加してもよい。ただし、みがき装置５と第
一塗布装置１６との間には、極力、金属材に接触するも
のを設けないことが望ましい。

上記実施例では、細い帯状の金属材に対してアンカー剤
のコーティングを行う場合を説明したが９本発明に使用
しうる金属材としては、これに限らず、広いシート材で
あっても、或いは線材であってもよい。金属材の材料は
、鋼材、アルミ材、鋼材等任意であるが。

特に鉛のように表面に酸化膜を有し、アンカー剤との接
着性の悪いものに特に有効である。

〔発明の効果〕

以上のように１本発明装置は金属材の走行路に、金属材
を表面を物理的にみがくみがき装置を設け２表面を物理
的にみがいた後、その金属材にコーティングを行うよう
に構成したので、金属材表面の汚れ、ごみ。

錆等を十分除去でき、且つその後アンカー剤等の被覆層
を形成でき、被覆層の接合強度を大きくすることができ
るという効果を有するものである。特に、鉛板のような
表面に酸化膜を有する軟らかい金属に対しては。

みがき装置で酸化膜を除去すると共に表面に微小な凹凸
を付けることができるので、被覆層の接合強度を一層大
きくすることが可能である。

なお３図示実施例のように、塗布装置として金属材を直
線状に通過させるものを使用すると、金属材として曲げ
難いものに対してもコーティングを行うことができると
いう効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるコーティング装置の概
略側面図、第２図は上記コーティング装置におけるみが
き装置５の概略平面図、第３図はその側面図。 第４図は第２図のＴＶ−ＴＶ矢視断面図、第５図は第２
図の■−■矢視断面図、第６図は第１図のコーティング
装置における第一塗布装置の概略断面図、第７図は第６
図の■−■矢視断面図である。 １−・−供給袋Ｗ　　２・−金属材　　３−・−リール
５−みがき装Ｎ　　６−・−側面みがきブラシ７−・一
回転ブラシ　　８−横みがきブラシ１６−第−塗布袋？
＆　　　１Ｂ・−コーティング浴１８Ａ、１８Ｂ−・・
側壁　１９−通路２１．２２−多孔性材料　２８・−乾
燥装置３〇−第二塗布装置　　３１−乾燥装置３４−搬
送装置　　　　４〇−第三塗布装置４１−・−乾燥袋Ｗ
　　　　４７−巻取リール特許出願人　大日本印刷株式
会社 代理人　弁理士　乗　松　恭　三 困　　　　　　　　区 へ　　　　　　　　　　ω 和　　　　　　　　台 牙４図 第５図 牙６図 刀 オフ図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）帯状又は線状の金属材を連続して繰り出す供給装
   置と、この供給装置からの金属材を所定の速度で走行さ
   せる搬送装置と、前記金属材の走行路に沿って配置され
   、走行中の金属材表面を物理的にみがくみがき装置と、
   このみがき装置の下流に配置され、洗浄液により前記金
   属材を洗浄する洗浄装置と、この洗浄装置の下流に配置
   され所定のコーティング液を金属材に塗布する塗布装置
   と、この塗布装置の下流に配置された乾燥装置とを有す
   る金属材へのコーティング装置。
2. （２）前記金属材が帯状のものであり、前記みがき装置
   が、帯状金属材の両側面に接触して金属材の走行方向に
   直角方向に往復動する側面みがきブラシと、帯状金属材
   の両面に接触し金属材の走行方向に直角な軸線を中心と
   して回転する縦みがき用回転ブラシと、帯状金属材の両
   面に接触し金属材の走行方向に直角に往復動する横みが
   きブラシとを有する特許請求の範囲第１項記載の金属材
   へのコーティング装置。
3. （３）前記塗布装置が、コーティング液を入れたコーテ
   ィング浴を有し、このコーティング浴は金属材の走行方
   向に対する前後の側壁に、金属材の通過する通路を有す
   ると共に、この通路を遮蔽する柔軟な多孔性材料を備え
   ており、金属材がコーティング浴を直線状に通過するよ
   うに構成している特許請求の範囲第１項又は第２項記載
   の金属材へのコーティング装置。