JPS62195375A - 無水ナフタル酸の製造方法 - Google Patents

無水ナフタル酸の製造方法

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JPS62195375A
JPS62195375A JP3863986A JP3863986A JPS62195375A JP S62195375 A JPS62195375 A JP S62195375A JP 3863986 A JP3863986 A JP 3863986A JP 3863986 A JP3863986 A JP 3863986A JP S62195375 A JPS62195375 A JP S62195375A
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JP
Japan
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acenaphthene
compound
solvent
acetic acid
catalyst
Prior art date
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Pending
Application number
JP3863986A
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English (en)
Inventor
Teruaki Yamada
輝明 山田
Takemochi Kageyama
蔭山 健持
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Sumikin Coke Co Ltd
Original Assignee
Sumikin Coke Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、アセナフテンを溶媒中重金属化合物−臭素
化合物からなる酸化触媒の存在下、分子状酸素で酸化し
、高純度の無水ナフタル酸を製造する方法の改良に間す
る。
従来技術 ナフタル酸は染料、顔料の中間体として有用なな化合物
である。かかるナフタル酸の製造方法としては、アセナ
フテンを酸化バナジウムを触媒として、分子状酸素で気
相酸化する方法(特公昭46−13737) 、コバル
ト、マンガン等の酸化触媒を用いて液相酸化する方法(
ドイツ特許第1262268号)、コバルト、マンガン
、臭素からなる酸化触媒の存在下に酢酸溶液中空気で酸
化する方法(特公昭35−12931) 、アセナフテ
ンを有機溶媒中重金属化合物および臭素化合物からなる
酸化触媒の存在下、分子状酸素により酸化するにあたり
、反応液中のアセナフテンの濃度を0.3mol /l
以下に保ちながら酸化する(特開昭50−142544
 ’)およびアセナフテンまたはアセナフテン類を分子
状酸素含有ガス、硝酸等の酸化剤で酸化し、得られた酸
化生成物を過酸化水素、分子状酸素含有ガスまたは次亜
ハロゲン酸塩で再酸化するにあたり、アルカリ水溶液と
有機溶媒の混合系において実施(特開昭55−5913
4)等積々の方法がしられている。
しかし、ドイツ特許第1262268号に記載の方法で
は、ナフタル酸の収率は30%以下と低い。また、特公
昭35−12931は、アセナフテンを酢酸溶媒中、コ
バルト、マンガン、臭素よりなる酸化触媒の存在下に分
子状酸素と接触させてナフタル酸を製造する場合、酸素
の吸収が実質的に停止した段階で反応を停止すると、無
水ナフタル酸は28%の低収率でしか得られず、不溶の
黒色固体が多量に生成する。酸素の吸収が実質的に停止
したのちも、0.5〜4時間同温同圧で空気と接触させ
酸化を継続させると、72.4%の収率で無水ナフタル
酸が得られることが述べられているが、追加酸化を必要
とするため不利である。さらに特開昭50−14254
4には、アセナフテンを酢酸溶媒中、コバルト、マンガ
ン、臭素よりなる酸化触媒の存在下に分子状酸素と接触
させてナフタル酸を製造する場合、反応液中のアセナフ
テンの濃度を0 、3mo l/2以下に保ちながら酸
化すると、例えば、アセナフテン0.033+wol/
 lの時、バッチ方式で収率的70%、純度85%のナ
フタル酸が回収でき、アセナフテンと触媒の混合溶液を
連続的に流す半連続式の場合は、収率89.4%で純度
99%のナフタル酸が回収できることが述べられている
しかし、バッチ方式の場合、収率および純度が低い欠点
がある。さらに、特開昭53−141253および特開
昭55−59134は二段階の酸化が必要で、処理が複
雑になる欠点を有している。
また、有機溶媒中アセナフテンをコバルト、マンガン、
臭素よりなる酸化触媒の存在下、分子状酸素により酸化
する場合、一般に溶媒として酢酸が用いられており(特
公昭35−12931、特開昭5O−142544) 
、さらに置換基を有するアセナフテン類をコバルト、マ
ンガン、臭素よりなる酸化触媒および無水酢酸のような
促進剤の存在下、分子状酸素により酸化する場合は、溶
媒として酢酸とクロロベンゼン混合物が使用されている
(特開昭53−141253、同55−59134)が
、前述のとおりさらに二段目の酸化を必要とする欠点が
ある。
解決しようとする問題点 本発明者等は、アセナフテンを原料として高純度、高収
率で無水ナフタル酸を製造する方法について、種々試験
φ研究の結果、アセナフテンをコバルト、マンガン、臭
素からなる酸化触媒の存在下に酢酸溶媒中空気で酸化す
る際、窒素で置換するか、あるいは酸素不足下で反応温
度まで昇温するとアセナフチレンおよび重合物が生成し
、無水ナフタル酸の収率、純度が低下することを確認し
た。その結果、空気加圧流通下で昇温することにより、
高純度の無水ナフタル酸を高収率で得られることを見い
出した。また、反応中アセナフテンキノンと重合物が副
生ずるため、無水ナックル酸の収率、純度が低下するこ
とを確認した。
そこで、反応時副生ずるアセナフテンキノンがアセナフ
テンから無水ナフタル酸へ至る反応中間物質であるかど
うかを確認のため、アセナフテンキノンに対して溶解性
の殆どない酢酸の一部をアセナフテンキノンに対して溶
解性のあるクロロベンゼンで置換し、アセナフテンキノ
ンの酸化を試みたところ、無水ナフタル酸およびごく少
量の重合物が得られ、アセナフテンキノンが反応中間物
質であることを確認した。その結果、溶媒として酢酸−
クロロベンゼン類混合物を用いて空気加圧流通下で昇温
、反応させることにより、ざらに高収率でしかも高純度
の無水ナフタル酸が得られることを見い出した。
問題点を解決するための手段 本発明は、アセナフテンを溶媒中重金属化合物および臭
素化合物からなる酸化触媒の存在下、分子状酸素により
酸化し、無水ナフタル酸を製造する製造する方法におい
て、溶媒として酢酸−クロロベンゼン類混合物を使用し
、空気加圧流通下で反応温度まで昇温、酸化せしめるこ
とを要旨とする。
本発明においては、重金属酸化触媒として既知のものが
使用できる。例えば、マンガン、コバルト、鉄、スズ、
クロム、ニッケル、セリウム、銅等の単体、酸化物、水
酸化物、塩類が挙げられるが、反応混合物中で溶解する
か、または部分的に溶解する塩が望ましく、例えば酢酸
コバルト、酢酸マンガン等の有機酸の塩類および臭化コ
バルト、臭化マンガン等が好ましい。
助触媒の臭素化合物としては、臭化水素、金属臭化物、
臭化アンモニウム、有機臭素化合物等が挙げられるが、
臭化ナトリウムが好ましい。
本発明において使用する溶媒は、酢酸とモノクロロベン
ゼン、ジクロロベンゼンのようなりロロベンゼン類の混
合物であるが、酢酸とクロロベンゼンの混合物が最適で
、その混合比は、クロロベンゼンの割合が10〜80%
であり、好ましくは60〜70%である。
反応温度は160〜220℃が望ましく、反応圧は20
 kg/−が最適である。触媒濃度は、それぞれにつき
0.005〜0.1wol/j!が適当であり、基質濃
度は触媒濃度の5〜30倍が適当である。
本発明において特に重要なことは、昇温時酸素不足にな
らぬように空気加圧流通下で反応温度まで昇温すること
である。空気加圧流通下で昇温することにより、無水ナ
フタル酸の収率、純度共にはるかに高くなる。
作用効果 本発明は、空気加圧流通下で反応温度まで昇温するため
、酸素不足下での昇温におけるアセナフチレンおよび重
合物の生成が抑制され、しかも、酢酸−クロロベンゼン
類混合物を溶媒として使用するため、反応時生成するア
セナフテンキノンがクロロベンゼンに溶解し、酸化が促
進される。
したがって、無水ナフタル酸が高収率、高純度で得られ
るのである。
実施例 酢酸1001とクロロベンゼン200+nlの混合液に
、酢酸コバルト四水和塩を0.57g、酢酸マンガン四
水和塩を1.29g、臭化ナトリウムをO,77g加え
て溶解し、触媒液を調製した。
この触媒液に7セナフテンを11.55g加え、ガス吹
込み口、ガス排出口および撹拌機を備えた0、52のチ
タン製オートクレーブに挿入し、空気を圧入して20K
g/cdに保ち、ついで排ガス口のバルブを間き、空気
を90J!/Hrの割合で通して、同時に撹拌(800
r、p、a+)を開始すると共に、200℃まで2時閏
かけて昇温し、200℃に保持して2時閏反応させた。
反応終了後オートクレーブから回収した反応液は、エバ
ポレーターにより溶媒を除去し、更に水洗して触媒等を
除去した。得られた固形物(粗ナフタル酸)を15%水
酸化カリウム溶液に溶解加熱し、濾過して重合物を除去
し、濾液に5規定の塩酸を加えて酸析し、ナフタル酸を
回収した。
回収したナフタル酸を120℃で6時間乾燥して無水ナ
フタル酸を得た。
該無水ナフタル酸をガスクロマトグラフィーにより分析
したところ、純度は98.4%で、また収率は、理論収
率の93.1%であった。
また、比較例1として、溶媒として酢*300m1を用
いた以外は、実施例と同一条件でアセナフテンを酸化し
たところ、純度93.1%、収率77.4%であった。
さらに、比較例2として、酢酸3001に酢酸コバルト
四水和塩を0.57g 、酢酸マンガン四水和塩を1.
29g 、臭化ナトリウムを0.77g加えて溶解し、
触媒液を調製した。
この触媒液にアセナフテンを11.55g加え、ガス吹
込み口、ガス排出口および撹拌機を備えた0、5りのチ
タン製オートクレーブに挿入し、オートクレーブ内を窒
素置換した。ついで200℃まで2時間で昇温し、直ち
に空気を圧入して20kg/dに保った0次に排ガス口
のバルブを開き、空気を901/Hrで通じ、同時に撹
拌(800r、p、m)を開始して2時間反応させた。
反応終了後オートクレーブから回収した反応液は、エバ
ポレーターにより溶媒を除去し、更に水洗して触媒等を
除去した。得られた固形物(粗ナックル酸)を16%水
酸化カリウム溶液に溶解加熱し、濾過して重合物を除去
し、濾液に5規定の塩酸を加えて酸析し、ナフタル酸を
回収し・た。
回収したナフタル酸を120℃で5時間乾燥して無水ナ
フタル酸を得た。
該無水ナフタル酸をガスクロマトグラフィーにより分析
したところ、純度は63%で、また収率は、理論収率の
27%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、アセナフテンを溶媒中重金属化合物および臭素
    化合物からなる酸化触媒の存在下、分子状酸素により酸
    化して無水ナフタル酸を製造する方法において、溶媒と
    して酢酸−クロロベンゼン類混合物を用い、空気加圧流
    通下にて反応温度まで昇温し、酸化せしめることを特徴
    とする無水ナフタルの製造方法。
JP3863986A 1986-02-24 1986-02-24 無水ナフタル酸の製造方法 Pending JPS62195375A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6800968B1 (en) 2000-06-19 2004-10-05 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6800968B1 (en) 2000-06-19 2004-10-05 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor

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