JP2001011026A - 3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法 - Google Patents

3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法

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JP2001011026A JP18948499A JP18948499A JP2001011026A JP 2001011026 A JP2001011026 A JP 2001011026A JP 18948499 A JP18948499 A JP 18948499A JP 18948499 A JP18948499 A JP 18948499A JP 2001011026 A JP2001011026 A JP 2001011026A
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nitrobenzoic acid
acid
xylene
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Hiroyuki Kida
宏幸 木田
Koichi Hamamura
浩一 濱村
Tomoyuki Niijima
智之 新島
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Fuso Chemical Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4−ニトロ−m−キシレンの転化率及び3−
メチル−4−ニトロ安息香酸の選択率が高く、副生物の
生成を抑えることができ、しかも、生産効率が高く経済
的な3−メチル−4−ニトロ安息香酸を製造する方法の
提供にある。 【解決手段】 4−ニトロ−m−キシレンを、低級脂肪
酸溶媒中、コバルト触媒とイニシエーターの存在下で、
酸素含有ガスにより酸化して3−メチル−4−ニトロ安
息香酸を得ることを特徴とする3−メチル−4−ニトロ
安息香酸の製造方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−メチル−4−
ニトロ安息香酸の製造方法に係り、その目的は、4−ニ
トロ−m−キシレンの転化率及び3−メチル−4−ニト
ロ安息香酸の選択率が高く、副生成物の生成を抑えるこ
とができ、しかも、生産効率が高く経済的な3−メチル
−4−ニトロ安息香酸の製造方法を提供することにあ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、3−メチル−4−ニトロ安息香酸
は医薬品や農薬の原料中間体としてその有用性が高まっ
ている。この3−メチル−4−ニトロ安息香酸は、従来
より4−ニトロ−m−キシレンを酸化することにより製
造されており、その具体的な製造方法としては、過マ
ンガン酸による酸化方法(Kreusler,Justus Liebigs An
n Chem.,144(1867)168)や、硝酸による酸化方法(J.
Org.Chem. 32(1)134(1967))が存在する。
【0003】しかしながら、上記した従来の3−メチル
−4−ニトロ安息香酸の製造方法には以下のような問題
点が存在した。先ず、の方法、即ち過マンガン酸によ
り4−ニトロ−m−キシレンを酸化して3−メチル−4
−ニトロ安息香酸を得る方法は、4−ニトロ−m−キシ
レンの転化率は高いものの、3−メチル−4−ニトロ安
息香酸の選択率が低いために、5−メチル−2−ニトロ
安息香酸や2−ニトロイソフタル酸等の副生物が多量に
生成してしまい、また多量の過マンガン酸を必要とする
といった問題点を有している。一方の方法、即ち硝酸
により4−ニトロ−m−キシレンを酸化して3−メチル
−4−ニトロ安息香酸を得る方法は、4−ニトロ−m−
キシレンの転化率が低いうえに、3−メチル−4−ニト
ロ安息香酸の選択率も低いため、5−メチル−2−ニト
ロ安息香酸やジニトロ体等の副生物が多量に生成してし
まい、また反応中に有害なNOX ガスが多量に発生する
といった問題点も有している。従って、これらの方法に
より3−メチル−4−ニトロ安息香酸を商業生産した場
合には、機械コストや製品の精製費用、廃棄物処理費用
等が嵩み生産効率が悪化するという欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、前述したこれら
の方法は種々の問題点を有しているため、4−ニトロ−
m−キシレンを酸化して3−メチル−4−ニトロ安息香
酸を製造する方法において、転化率及び選択率が高く、
副生物の生成を抑えることができるとともに、生産効率
が高く経済的な3−メチル−4−ニトロ安息香酸を製造
する方法の創出が望まれていた。
【0005】そこで本発明者らは、鋭意研究を続けたと
ころ、低級脂肪酸溶媒中において、コバルト触媒とイニ
シエーターの存在下、4−ニトロ−m−キシレンを酸素
含有ガスを用いて、高転化率、高選択率で酸化し、経済
的に3−メチル−4−ニトロ安息香酸を製造することが
できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、4−ニトロ−m−キシレンを、低級脂肪酸溶媒中
において、コバルト触媒とイニシエーターの存在下、酸
素含有ガスにより酸化して3−メチル−4−ニトロ安息
香酸を得ることを特徴とする3−メチル−4−ニトロ安
息香酸の製造方法に関する。
【0007】また、請求項2に係る発明は、前記低級脂
肪酸溶媒として、酢酸、プロピオン酸、酪酸のうちの1
種以上を使用することを特徴とする請求項1記載の3−
メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関し、請求項
3に係る発明は、前記低級脂肪酸溶媒の使用量が4−ニ
トロ−m−キシレンに対して、1.0重量倍以上5重量
倍未満であることを特徴とする請求項1又は2記載の3
−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関する。
【0008】請求項4に係る発明は、前記コバルト触媒
として、コバルトの低級脂肪酸塩、ナフテン酸塩、アセ
チルアセナートのうちの1種類以上を使用することを特
徴とする請求項1乃至3記載の3−メチル−4−ニトロ
安息香酸の製造方法に関し、請求項5に係る発明は、前
記コバルト触媒の使用量が4−ニトロ−m−キシレンに
対して、0.001モル倍以上0.2モル倍以下である
ことを特徴とする請求項1乃至4記載の3−メチル−4
−ニトロ安息香酸の製造方法に関する。
【0009】請求項6に係る発明は、前記イニシエター
として、2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノン、
アセトアルデヒド、パラアルデヒドのうちの1種以上を
使用することを特徴とする請求項1乃至5記載の3−メ
チル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関し、請求項7
に係る発明は、前記イニシエーターの使用量が4−ニト
ロ−m−キシレンに対して、0.5モル倍以上3.0モ
ル倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6記載の
3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る3−メチル−4−ニ
トロ安息香酸の製造方法は、出発物質として4−ニトロ
−m−キシレンを使用し、低級脂肪酸溶媒中、コバルト
触媒とイニシエーターの存在下で、次式3(化3)に示
すように、4−ニトロ−m−キシレンを酸素含有ガスに
より酸化して3−メチル−4−ニトロ安息香酸を得る方
法である。
【化3】
【0011】使用する低級脂肪酸溶媒は特に限定され
ず、酢酸、プロピオン酸、酪酸等を例示することができ
る。また、これらの低級脂肪酸溶媒のうちの2種以上を
用いることも可能である。特に酢酸は安価で取扱いにも
優れているため好ましく用いられる。
【0012】上記溶媒の使用量も特に限定されないが、
出発原料となる4−ニトロ−m−キシレンに対し、1重
量倍以上5重量倍未満、望ましくは1〜4重量倍とする
のが好ましい。これは、1重量倍未満では、反応速度が
低下するとともに、3−メチル−4−ニトロ安息香酸の
選択率も低下することとなり、一方5重量倍以上では、
選択率は若干上昇するが、より大きな反応容器を必要と
するため釜効率が悪く、転化率が低下して生産性が悪く
なり、いずれの場合も好ましくないからである。
【0013】使用するコバルト触媒は、反応時に前記低
級脂肪酸溶媒に溶解可能なものであればよく、特に限定
はされない。具体的には、酢酸コバルト等のコバルトの
低級脂肪酸塩やコバルトのナフテン酸塩、コバルトのア
セチルアセトナートを例示することができ、2種以上を
用いることも可能である。特に酢酸コバルトは経済的で
あるため好ましく用いられる。
【0014】上記コバルト触媒の使用量も特に限定はさ
れないが、出発原料となる4−ニトロ−m−キシレンに
対し、0.001〜0.2モル倍、望ましくは0.00
5〜0.05モル倍とするのが好ましい。これは、0.
001モル倍未満では、選択率が低下するとともに、十
分な反応速度が得られず、0.2モル倍を超えて使用し
ても反応速度は変わらず、経済的に不利であり、いずれ
の場合も好ましくないからである。
【0015】本発明では、イニシエーターとしてアルデ
ヒド類やケトン類などと無機・有機強酸類を使用するこ
とができる。これは、前記した物質をイニシエーターと
して使用すると、反応を促進することができ、しかも、
高選択率、高転化率で反応が進み、経済的に3−メチル
−4−ニトロ安息香酸を製造することができるからであ
る。特に、2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノ
ン、アセトアルデヒド、パラアルデヒドは、反応系への
不純物の混入や装置の耐食性の点から好ましく用いら
れ、この中でも2−ブタノンは毒性及び取扱いの点から
最も好ましく用いられる。
【0016】上記イニシエーターの使用量も特に限定さ
れないが、出発物質となる4−ニトロ−m−キシレンに
対し、0.5〜3.0モル倍、望ましくは0.5〜1.
5モル倍とするのが好ましい。これは、0.5モル倍未
満では、イニシエーターによる効果が十分に発揮され
ず、反応速度が低下し、3.0モル倍を超えて使用する
と3−メチル−4−ニトロ安息香酸の選択率が低下する
ため、いずれの場合も好ましくないからである。
【0017】上記した低級脂肪酸を溶媒として用い、コ
バルト触媒とイニシエーターの存在下で、酸素含有ガス
により4−ニトロ−m−キシレンを酸化することにより
3−メチル−4−ニトロ安息香酸を得ることができる。
【0018】酸化反応の酸化剤としては、酸素含有ガス
であれば特に限定されることなく用いることができる
が、反応中の安全性や経済性の点から、空気が好ましく
用いられる。
【0019】酸素含有ガスの導入方法は特に限定されな
いが、分散効率の点から、反応液中に吹き込む方法が最
も好ましい。また導入の際の反応圧力は1〜20気圧、
好ましくは1〜10気圧とするのが好ましい。これは、
常圧でも反応は進行するが、十分な反応速度が得られ
ず、20気圧を超えても格別の効果はないうえに、装置
にコストがかかりすぎ、いずれの場合も好ましくないか
らである。
【0020】また、酸素含有ガスの導入量も特に限定さ
れないが、反応に消費される酸素量を考え、更に反応容
器からの排ガスの酸素濃度が9%以下になるように設定
するのが好ましい。これは、排ガスの酸素濃度が9%を
超えると、反応器気相部が爆発性混合気体を形成する恐
れがあるため、安全性を考えると好ましくないからであ
る。具体的には、4−ニトロ−m−キシレン1モルに対
し、0.5〜1L/min導入するのが好ましい。
【0021】反応温度も特に限定されず、使用するガス
の種類などにより適宜設定すれば良い。例えば、酸素含
有ガスとして空気を使用する場合には、60〜200
℃、より好ましくは80〜150℃とすれば良い。これ
は、60℃より低い温度では十分な反応速度を得ること
ができず、逆に200℃を超える高温では、反応速度は
速くなるものの選択率が大きく低下してしまい、生産性
が低くなるからである。
【0022】上記した方法により酸化反応を行った後、
反応液から目的物である3−メチル−4−ニトロ安息香
酸を得る方法は特に限定されず、常法に準じて行えば良
い。例えば、以下のような方法を例示することができ
る。まず反応液を濃縮した後、抽出溶剤で抽出を行い、
この抽出液を水洗浄した後に再度アルカリで抽出を行
う。次にアルカリ抽出液を再度洗浄した後、酸性化して
濾過を行い、最後に乾燥することにより3−メチル−4
−ニトロ安息香酸を得ることができる。
【0023】上記の方法の他、簡素化法として、以下の
方法を例示することができる。先ず反応液を濃縮し、そ
の後、水を注入して結晶化する。次にスラリー液を濾過
して少量の酢酸で洗浄した後、最後に水洗浄して乾燥す
ることにより、3−メチル−4−ニトロ安息香酸を得る
ことができる。
【0024】本発明に係る3−メチル−4−ニトロ安息
香酸の製造方法は以上の通りであり、後記する実施例か
らも明らかな如く、高転換率及び高選択率で経済的に3
−メチル−4−ニトロ安息香酸を製造することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る3−メチル−4−ニトロ
安息香酸の製造方法を実施例を挙げて詳細に説明する。
但し、本発明は以下の実施例により何ら限定されるもの
ではない。
【0026】(実施例1)還流冷却機、温度計、空気導
入口、攪拌機を備えた1Lオートクレープに反応溶媒と
しての酢酸604.6g、触媒としての酢酸コバルト・
4水和物3.5g(0.014モル)、イニシエーター
としての2−ブタノン72.1g(1モル)、4−ニト
ロ−m−キシレン151.2g(1モル)を順に仕込
み、5kgf/cm2 に加圧して、1L/minの速度
で空気を導入した。その後、85℃に加熱しながら酸素
吸収がなくなるまで酸化反応を行った。
【0027】(実施例2〜5)酢酸量を変えた以外は実
施例1と同様の方法で反応を行った。具体的な数値につ
いては後記表1に示す。
【0028】(実施例6〜9)触媒量を変えた以外は実
施例1と同様の方法で反応を行った。具体的な数値につ
いては後記表1に示す。
【0029】(実施例10〜13)2−ブタノン量を変
えた以外は実施例1と同様の方法で反応を行った。具体
的な数値については後記表1に示す。
【0030】(実施例14)反応温度を100℃に変え
た以外は実施例1と同様の方法で反応を行った。
【0031】(実施例15)酢酸量を302gに、触媒
量を0.042モルに変えた以外は実施例1と同様の方
法で反応を行った。
【0032】(実施例16〜17)反応溶媒を酪酸又は
プロピオン酸に変えた以外は実施例1と同様の方法で反
応を行った。
【0033】(実施例18〜19)触媒をコバルトのナ
フテン酸塩又はアセチルアセナートに変えた以外は実施
例1と同様の方法で反応を行った。
【0034】(実施例20〜21)イニシエーターをア
セトアルデヒド又はパラアルデヒドに変えた以外は実施
例1と同様の方法で反応を行った。
【0035】上記実施例1〜21の反応終了後、得られ
たそれぞれの反応液を高速液体クロマトグラフィーで分
析し、4−ニトロ−m−キシレンの転化率、3−メチル
−4−ニトロ安息香酸の選択率及び生成率を求めた。結
果を表1に示す。尚、表中、溶媒量は4−ニトロ−m−
キシレンの重量に対する重量倍数で、触媒量,イニシエ
ーター量は4−ニトロ−m−キシレンに対するモル%で
示している。
【表1】
【0036】表1の結果から、本発明に係る方法により
3−メチル−4−ニトロ安息香酸を製造すると、転化率
及び選択率のいずれも比較的高いことが分かる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は4−ニトロ−m−キシレンを、低級脂肪酸溶媒中にお
いて、コバルト触媒とイニシエーターの存在下、酸素含
有ガスにより酸化して3−メチル−4−ニトロ安息香酸
を得ることを特徴とする3−メチル−4−ニトロ安息香
酸の製造方法に関するものであるから、以下のような効
果を奏する。
【0038】即ち、4−ニトロ−m−キシレンの転化率
及び3−メチル−4−ニトロ安息香酸の選択率が高いの
で、副生物の生成を抑えることができるとともに、反応
中に有害なNOX ガスが発生するのを防ぐことができ
る。しかも生産効率が高いので、経済的に3−メチル−
4−ニトロ安息香酸を製造することができる。
【0039】また請求項2に係る発明は、前記低級脂肪
酸溶媒として、酢酸、プロピオン酸、酪酸のうちの1種
以上を使用することを特徴とする請求項1記載の3−メ
チル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関し、請求項3
に係る発明は、前記低級脂肪酸溶媒の使用量が4−ニト
ロ−m−キシレンに対して、1.0重量倍以上5重量倍
未満であることを特徴とする請求項1又は2記載の3−
メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関するもので
あるから、以下のような効果を奏する。即ち、反応溶媒
の使用量を低減し、3−メチル−4−ニトロ安息香酸の
選択率を向上することにより、反応容器に対する目的物
の生産量の大幅な増加、目的物の取り出しにかかるエネ
ルギーの低減及び精製方法の簡素化ができるので、製造
費用を大幅に低減することができる。
【0040】請求項4に係る発明は、前記コバルト触媒
として、コバルトの低級脂肪酸塩、ナフテン酸塩、アセ
チルアセナートのうちの1種類以上を使用することを特
徴とする請求項1乃至3記載の3−メチル−4−ニトロ
安息香酸の製造方法に関し、請求項5に係る発明は、前
記コバルト触媒の使用量が4−ニトロ−m−キシレンに
対して、0.001モル倍以上0.2モル倍以下である
ことを特徴とする請求項1乃至4記載の3−メチル−4
−ニトロ安息香酸の製造方法に関するものであるから、
触媒の使用量を低減して、触媒の処理回収の手間を小さ
くすることができる。
【0041】請求項6に係る発明は、前記イニシエター
として、2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノン、
アセトアルデヒド、パラアルデヒドのうちの1種以上を
使用することを特徴とする請求項1乃至5記載の3−メ
チル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関し、請求項7
に係る発明は、前記イニシエーターの使用量が4−ニト
ロ−m−キシレンに対して、0.5モル倍以上3.0モ
ル倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6記載の
3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法に関するも
のであるから、高転化率及び高選択率を維持しつつ、酸
化反応を促進することができる。
【0042】本発明に係る3−メチル−4−ニトロ安息
香酸の製造方法においては、上記したような種々の効果
が奏されるため、生産効率を上げるとともに、製造コス
トを低減することにより、3−メチル−4−ニトロ安息
香酸を工業的に、またより経済的に製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新島 智之 大阪市淀川区新高2丁目6番6号 扶桑化 学工業株式会社神崎川事業所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC46 BA20 BA32 BA91 BB17 BC34 BC35 BE30 4H039 CA65 CC30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式1(化1)で示される4−ニトロ−
    m−キシレンを、低級脂肪酸溶媒中において、コバルト
    触媒とイニシエーターの存在下、酸素含有ガスにより酸
    化して次式2(化2)で示される3−メチル−4−ニト
    ロ安息香酸を得ることを特徴とする3−メチル−4−ニ
    トロ安息香酸の製造方法。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記低級脂肪酸溶媒として、酢酸、プロ
    ピオン酸、酪酸のうちの1種以上を使用することを特徴
    とする請求項1記載の3−メチル−4−ニトロ安息香酸
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記低級脂肪酸溶媒の使用量が4−ニト
    ロ−m−キシレンに対して、1.0重量倍以上5重量倍
    未満であることを特徴とする請求項1又は2記載の3−
    メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記コバルト触媒として、コバルトの低
    級脂肪酸塩、ナフテン酸塩、アセチルアセナートのうち
    の1種類以上を使用することを特徴とする請求項1乃至
    3記載の3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記コバルト触媒の使用量が4−ニトロ
    −m−キシレンに対して、0.001モル倍以上0.2
    モル倍以下であることを特徴とする請求項1乃至4記載
    の3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記イニシエターとして、2−ブタノ
    ン、4−メチル−2−ペンタノン、アセトアルデヒド、
    パラアルデヒドのうちの1種以上を使用することを特徴
    とする請求項1乃至5記載の3−メチル−4−ニトロ安
    息香酸の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記イニシエーターの使用量が4−ニト
    ロ−m−キシレンに対して、0.5モル倍以上3.0モ
    ル倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6記載の
    3−メチル−4−ニトロ安息香酸の製造方法。
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