JPS621951Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、左右両面より使用するようにした書棚の
中央に設けた仕切板は、棚板の中央を支承する前
後１対の筒状支柱の対向面に穿設した棚受金具係
止用の、上下に並ぶ縦長孔に、方形の薄板よりな
る仕切板の両端縁に連設した下向フツクを、仕切
板を大きく撓ませることにより係合させて取付け
られていた。

しかし、この仕切板は薄板で、曲げ強度が小さ
いため、長期使用する間に、あるいは粗暴な書籍
の出し入れ等により、折れ曲り易いという欠点が
あつた。

本考案は、上記対向面の縦長孔に、強固な仕切
板を着脱自在に取付けうるようにすることによ
り、上述の欠点を解消した仕切板取付装置に関す
るもので、以下、添付の図面に示す実施例に基い
て具体的に説明する。

第１図は、本考案を適用した、左右両面より使
用する書棚を示すもので、角筒状の各支柱１の前
後に対向する面には、上下に並ぶ左右２列の多数
の縦長孔２が穿設され、互いに等高をなす要所の
縦長孔２には、棚板３が、棚受金具（図示省略）
をもつて係止されている。

第２図と第３図において、４は、平面形がＵ字
形をなすように屈曲した取付金具で、その中央片
４ａには、上端より縦長の嵌合溝５が切設され、
かつ同じく各側片４ｂの遊端には、上下に並ぶ下
向フツク６，６が切設されている。

下向フツク６は、各棚板３の前後両端縁中央を
支承する前後の各支柱１′における、棚板３上方
の縦長孔２に、着脱自在に係止されている。

前後に対向する両取付金具４，４の嵌合溝５，
５には、両支柱１′，１′の対向面間距離と等長
の、側面開口するチヤンネル状に屈曲した仕切板
７の両端が嵌合され、その下面に切設した、下端
開口する切込溝８は、中央片４ａにおける嵌合溝
５の底縁に係合している。

本考案装置は、上述のように構成されているの
で、仕切板７が前後左右に移動せず、しかも着脱
自在であり、またチヤンネル状に屈曲しているの
で、薄板を使用しても、曲げ強度が大きく、使用
中に折れ曲ることはない。

しかも、仕切板７は、支柱１の中心に位置する
ので、体裁がよい。

仕切板７は、説明するまでもなく、厚肉の平板
とすることもでき、また、取付金具４の側片４ｂ
の前後幅を若干長くして、中央片４ａを十分内方
へ突出させることにより、仕切板７の切込溝８を
省略しても、書棚の動揺により、仕切板７が脱落
することはない。

また、上述は、本考案を書棚に適用した場合に
ついて記載したが、その他に、たとえば、小物品
整理棚のように、支柱間に仕切板を取付ける際に
も、効果的に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置を使用した書棚の斜視
図、第２図は同じく要部拡大分解斜視図、第３図
は、同じく要部拡大斜視図である。 １……支柱、２……縦長孔、３……棚板、４…
…取付金具、４ａ……中央片、４ｂ……側片、５
……嵌合溝、６……フツク、７……仕切板、８…
…切込溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １対の筒状支柱の対向面に切設された上下に並
   ぶ左右２列の縦長孔に、平面形Ｕ字形をなし、か
   つその中央片に上端開口する縦長の嵌合溝を切設
   するとともに、同じく両側片の遊端に下向フツク
   を切設してなる１対の取付金具の下向フツクを係
   止し、両取付金具の嵌合溝に、両支柱の対向面間
   距離と等長の仕切板の両端を嵌合したことを特徴
   とする支柱間への仕切板取付装置。