JPS621911Y2 - - Google Patents

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JPS621911Y2
JPS621911Y2 JP1982105880U JP10588082U JPS621911Y2 JP S621911 Y2 JPS621911 Y2 JP S621911Y2 JP 1982105880 U JP1982105880 U JP 1982105880U JP 10588082 U JP10588082 U JP 10588082U JP S621911 Y2 JPS621911 Y2 JP S621911Y2
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crab
shell
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meat
product
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は殻入りかに肉様魚肉練製品に係るもの
であり、食用者に対し風味、食感は勿論、視覚ま
でも満足させ得る殻入りかに肉様魚肉練製品を提
供することを主たる目的とする。また、本考案は
食用に当つて殻からかに肉様魚肉練製品を容易に
取り出すことができる殻入りかに肉様魚肉練製品
を提供することを目的とする。更に、本考案は容
易且つ経剤的に大量生産が可能な殻入りかに肉様
魚肉練製品を提供することを目的とする。
我国において、かに肉は、その淡白な風味並び
に独特の食感(歯触り)の故に多くの人々に好ま
れており、需要は大きいが、魚獲量は減少の傾向
にあり、この為、代替品としてかに肉の風味と食
感とを付与したかに肉様魚肉練製品(一般に“か
にかまぼこ”と呼ばれている商品。)が開発さ
れ、市場を賑わせている。
周知の通り、上記の“かにかまぼこ”と呼ばれ
るかに肉様魚肉練製品の代表的なものは、例え
ば、特開昭53−62865号公報、特開昭54−14552号
公報、実開昭56−131790号公報等に開示されてい
る通り、かに肉が筋繊維質からなる直径約1mm程
度の筋肉質の複数本が一方向に整列した集合体の
状態で構成されており、かゝるかに肉を食用者が
噛むと、集合体を形成している複数本の筋肉質の
つながりを一本、一本バラバラに分ける如き歯触
りを与えることが、かに肉独特の食感となつてい
るとの想定の下に、化学調味料、香料、カニエキ
ス等を用いてかに肉様の風味を付与したものを板
状に成形した魚肉練製品(かまぼこ)を、直径約
1mm程度の刻み巾に繊切りし、この細断物の集合
体を包装して商品とするか、又は前記細断物に更
に魚肉スリ身のペースト状物をつなぎ材として、
かまぼこ状、ちくわ状、棒状等の一定形状に成
形、加熱し、包装して商品とされるものである。
上記かに肉様魚肉練製品は、風味並びに食感に
おいてはほぼ満足できる水準に到達しており、旅
行者の車中におけるつまみ、飲食店のつきだし等
に供され、また他方のお土産ものとして販売され
ているが、一般家庭の食卓に、「かにすき」「かに
ちり」等の材料として供されるまでには到つてい
ない。
本考案者は、上記かに肉様魚肉練製品のより一
層の普及を目標として、風味並びに食感に加え
て、食用者の視覚をも満足させ得る製品を求めて
研究、試作を行つて来た。
即ち、かに肉の食用者にとつて、食用時に鮮か
な紅色を呈したかに脚殻から美しい白色のかに肉
を取り出すことは、視覚的に大きな満足感を得る
ところである。しかしながら市販されている上記
かに肉様魚肉練製品は、細断物の集合体又は棒状
等の種々の形状に成形した製品を、袋詰、或いは
フイルム包装して商品としているものであつて、
上述の食用時における視覚的満足感を得ることは
不可能である。尚、市販品の包装材に松葉がに等
の美しいカラー写真が印刷されているケースが多
く見受けられるが、かゝる手段によつても上述の
食用時における視覚的満足感を与えることが不可
能なことは万人の認めるところであろう。本考案
者は、上記かに肉様魚肉練製品を、かに肉を取り
除いた後の脚殻に、或いはかに肉が殆んど入つて
いない脚殻(例えば、紅がに、水がにと呼ばれる
かにの脚殻にはかに肉は殆んど入つていない。)
に、充填して商品化するという着想を得た。
そして、この着想を具現化するため、上記かに
肉様魚肉練製品をかにの脚殻に充填した商品の試
作にとりかゝつたが、試作中に商品化には次の通
りのネツクがあることを知つたのである。
即ち、上記かに肉様魚肉練製品をかにの脚殻に
充填して市場に出すに当つては、保存性、安全性
の面から、充填後に加熱による殺菌を行なうこと
が必須とされるが、加熱工程を経た場合には、充
填物が脚殻内面に密着してしまつて、食用時に取
り出すことが極めて困難となり、無理に取り出せ
ば多くの部分が脚殻内面に付着したままで残つて
しまうというネツクである。
事実、現在迄にかにの脚殻に上記かに肉様魚肉
練製品を充填して成る商品は、市場に全く登場し
ておらず、これは仮りに本考案者と同じ着想を得
た当業者がおられたとしても上記ネツクを解決す
ることが出来なかつた為と推定される。
尚、食用時にかに肉の場合には、箸先等で脚殻
から簡単に取り出すことができるのに対して、上
記かに肉様魚肉練製品を充填後に加熱工程を経た
場合には脚殻からの取り出しが極めて困難となつ
てしまうのは、加熱中に、脚殻が収縮することが
要因と考えられる。
本考案者は、上述のネツクを解決するため試行
錯誤的な数多くの試作実験を繰返した結果、本考
案を完成したものである。
即ち、本考案は、長手方向に切れ目を設けたか
にの第1脚殻の内部に、かに肉様の風味を付与し
た魚肉練製品を直径約1mmの刻み巾に繊切りした
細断物が魚肉スリ身のペースト状物を加熱によつ
てゲル化で、つなぎ材によつて一体化されたかに
肉様魚肉練製品を充填してなる殻入りかに肉様魚
肉練製品である。
本考案の構成、効果を説明する。
先ず、本考案品に用いるかにの脚殻について述
べる。第1図は、かにの脚殻の各部位を示した模
型的説明図である。
一般に、かにの脚部は第1図に示す通り、肩殻
5と、これに接続する第1脚殻(棒殻とも呼ばれ
ている)1と、これに接続する関節殻(らつきよ
とも呼ばれている)2と、これに接続する第2脚
殻(なんばんとも呼ばれている)3と、これに接
続する爪殻(はさみ殻とも呼ばれている)4とか
ら成つている。
本考案では、肩殻5から切断した第1脚殻1以
下の部位を使用する。詳言すれば、後出の如く、
第1脚殻1のみを用いてもよく(第2図、第3
図、第4図参照)、第1脚殻1と関節殻2までを
用いてもよく、第1脚殻1と第2脚殻とを用いて
もよく(第5図参照)、第1脚殻から先端の爪殻
4までを用いてもよい(第6図参照)。
次に、第1脚殻1に充填されるかに肉様魚肉練
製品について述べる。
かに肉様魚肉練製品は、前述した周知のものを
用いればよい。
即ち、詳言すると、魚肉すり身(タラ、スケソ
ウダラ、ハモ等の白身魚のすり身)に適量の水を
加え擂潰して組織を崩壊させた粘稠ペースト状物
(一般に魚肉練製品原料糊と呼ばれている。)に、
化学調味料、食塩、香料、カニエキス等によつて
かに肉様の風味を付与したものを、かまぼこ製造
の常法に従つて、成形、蒸煮して板状体の魚肉練
製品(かまぼこ)とし、これを直径約1mm程度の
刻み巾に繊切りし、この細断物に、更に、上記の
粘稠ペースト状物と同様の魚肉すり身の粘稠ペー
スト状物(尚、これにも必要に応じてかに肉様の
風味を付与して置いてもよい。)を加え混合物を
得、この混合物を加熱すると、添加したペースト
状物がゲル化し上記細断物のつなぎ材となり、前
記細断物が一体化されたかに肉様魚肉練製品が得
られる。このものが本考案に用いられるかに肉様
魚肉練製品である。尚、上記細断物に加える上記
粘稠ペースト状物は、重量比で細断物100部に対
して10〜30部程度(特に好ましくは約20部程度)
を用いればよい。
次に、第2図〜第6図は、本考案品の代表的な
具体的態様を示す斜視図である。各図において1
〜4の付号は第1図の場合と同じである。
本考案は、第2図〜第6図に示す通り、前述し
たかにの第1脚殻1の内部に、前述したかに肉様
魚肉練製品6が充填されており、更に、かにの第
1脚殻1の長手方向に切れ目7が設けられている
ことを特徴とするものである。
本考案における「切れ目」は、第2図、第5図
に示される切り込み状の長手方向の切れ目7、第
3図、第4図、第6図に示される全面又は部分を
削いだ状態の長手方向の切れ目7を総称するもの
である。
尚、「切れ目」が第2図、第5図に示す切り込
み状の切れ目7である場合には、第1脚殻1の全
長にわたることなく一部を残して設ける。また、
切り込みは第1脚殻1の端面部(図中矢印)にお
いて、図示の様に約1/2の個所からたて割りに切
り込む場合の他に、一方側に片寄つた個所からた
て割りに切り込んでもよい。更に、図示の様にた
て割りする代りに水平方向によこ割りに切り込む
こともできる。
本考案品の製造は容易であり、以下の通りの手
順に従つて製造できる。
先づ、対象とするかにの脚殻を用意し、その第
1脚殻の内面を清浄にして置く。この場合、重要
なことは、切れ目を設けないことである。
次に、あらかじめ準備して置いた前記の混合物
(細断物とペースト状物との混合物)を第1脚殻
1の内部に充填する。この場合、混合物は、前記
粘稠ペースト状物の存在によつて容易に第1脚殻
の内部に充填できる。第1脚殻1の内部に混合物
を充填した後、当該第1脚殻1に長手方向の切れ
目7を設けるのであるが、この場合、加熱処理
を施して内部の混合物中のペースト状物をゲル化
して混合物をかに肉様魚肉練製品6とした後に切
れ目7を設けてもよく、加熱処理を施こさずに
しばらく放置して置き、所謂「すわり現象」によ
つてペースト状物がある程度固まつたときに切れ
目7を設けてから加熱処理を施して混合物をかに
肉様魚肉練製品6としてもよい。
本考案品を市場に出すに当つては、通常は袋詰
或いはフイルム包装による包装がなされ、衛生上
の見地から包装後に加熱殺菌が行われる。従つて
上記の手法による場合には切れ目7を設けてか
ら包装し、次いで加熱殺菌を行なうことにより加
熱処理を1回とすることができるので有利であ
る。
以上、説明した通りの構成の本考案品は、かに
肉様魚肉練製品6がかにの第1脚殻1に充填され
ているので、前述の食用時における視覚的満足感
を与えるものであり、しかも食用に当つては、切
れ目7の存在により箸先等で脚殻から簡単にかに
肉様魚肉練製品6を取り出すことができるもので
ある。
更に、本考案品は、内部にかに肉様魚肉練製品
6を充填している第1脚殻1を加熱するものであ
るから、当該第1脚殻1が若干収縮し、このため
第1脚殻1の内部には殆んどすき間なくかに肉様
魚肉練製品6が充填されることになり、この点で
も食用者に満足感を与えるものである。
更にまた、本考案品は外観上は、天然のかにの
脚部と殆んど同様のものであるから、一般家庭の
食卓に「かにすき」、「かにちり」の材料として供
することができるものである(尚、この場合に
は、第2図、第5図に示した態様のものが好適で
ある)。
【図面の簡単な説明】
第1図はかにの脚殻の各部位を示した模型的説
明図である。第2図〜第6図は本考案に係る殻入
りかに肉様魚肉練製品の具体的態様を示した斜視
図である。 各図において;1は第1脚殻、2は関節殻、3
は第2脚殻、4は爪殻、5は肩殻、6はかに肉様
魚肉練製品、7は切れ目である。尚第2図、第5
図中の矢印は第1脚殻1の端面部を指している。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長手方向に切れ目を設けたかにの第1脚殻の内
    部に、かに肉様の風味を付与した魚肉練製品を直
    経約1mmの刻み巾に繊切りした細断物が魚肉スリ
    身のペースト状物を加熱によつてゲル化したつな
    ぎ材によつて一体化されたかに肉様魚肉練製品を
    充填してなる殻入りかに肉様魚肉練製品。
JP1982105880U 1982-07-12 1982-07-12 殻入りかに肉様魚肉練製品 Granted JPS5911690U (ja)

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JP1982105880U JPS5911690U (ja) 1982-07-12 1982-07-12 殻入りかに肉様魚肉練製品

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JP1982105880U JPS5911690U (ja) 1982-07-12 1982-07-12 殻入りかに肉様魚肉練製品

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JPS5911690U JPS5911690U (ja) 1984-01-24
JPS621911Y2 true JPS621911Y2 (ja) 1987-01-17

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ID=30248001

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0232074Y2 (ja) * 1985-03-06 1990-08-30
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JPS5411378A (en) * 1977-06-29 1979-01-27 Mitsubishi Rayon Co Nonwoven cloth and production thereof

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JPS5911690U (ja) 1984-01-24

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