JPS62184198A - 耐熱紙 - Google Patents

耐熱紙

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JPS62184198A
JPS62184198A JP2121386A JP2121386A JPS62184198A JP S62184198 A JPS62184198 A JP S62184198A JP 2121386 A JP2121386 A JP 2121386A JP 2121386 A JP2121386 A JP 2121386A JP S62184198 A JPS62184198 A JP S62184198A
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JP
Japan
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paper
heat
resistant
papermaking
mica powder
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JP2121386A
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English (en)
Inventor
久保 泰夫
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ABEKAWA SEISHI KK
Original Assignee
ABEKAWA SEISHI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主として電気絶縁用に使用されることを0指
した耐熱性のすぐれた合成紙に関するものである。した
がって本発明は、製紙産業と電気機器製造産業の分野に
おいて主として利用されるものである。
従来の技術 従来、耐熱性のすぐれた電気絶縁紙としては、フェニレ
ンジアミンとフタール酸クロライドを極性溶媒中で屯合
し′て得られる。いわゆる芳香族ポリアミド樹脂からな
る耐熱性繊維と、耐熱性フィブリッド(パルプ状粒子)
を混合抄紙した紙がきわめて人混に使用されており、高
電圧回転機器。
静止機器(変圧機、静IE型整流a ’3 )等に応用
されている。一般に1記の機器に要求される耐熱性は、
国際電気標準会、VE(一般にIECと略記される)が
制定した耐熱グレードのF種(155℃)又は、H種(
180℃)である。
近年、電気機器の小型軽ji)化が図られつつあるが、
同一機能の電気a″JAを小型化すると発生する8二式
は格段に大きくなり、これに耐える高耐熱性の絶縁材料
が必要となってくる。たとえば、従来はIECのA種(
105℃)の絶縁材料を用いていた機器が、小型化と共
に、−6い耐熱性グレードであるIECのE種(120
℃)さらにIECの(8種(130’C) 、 I E
CのF種(155℃)を要求するようになるものと予想
される。
しかし、従来は高耐熱性電気絶縁用のフィルム又は紙と
しては、ポリエステルフィルム(I ECのE種)とア
ラミド紙又はアラミドフィルム(NECのH種)が人乳
に使用されているものの、工ECのF種(155°C)
の耐熱性を有する紙又はフィルムについては、永年にわ
たって強く要望されて、各種のものが検討されているに
もかかわらず未だ実用化に至っていない。
なお、IECのF種の該当する絶縁材料として下記のも
のがある。
アスベスト:アスベスト紙は現在使われているが特定化
学物質に分類され、公害 問題として現在他の商品に置き変 えられつつある。
ガラスm維ニガラス繊維を糸状にして織機で布に織った
もの及びガラス紙が使わ れているが、いずれもポーラスで 高い絶縁破壊強度が得られない。
マイカ製品:マイカフレークを貼ったもの及パルプにマ
イカを入れ抄造したもの、又はそれにポリエステルフィ
ルムを貼合せ加重強度をもたせたものがあるが、マイカ
フレークを貼ったものは和紙(マニラ麻)を支持体に使
っており、この紙の耐熱性が劣る。パルプにマイカを入
れたマイカ紙があるが中に木材パルプが入っており、そ
の繊維の耐熱性が劣る欠点がある。
従来、耐熱性の絶縁材料として、焼成したマイカ粉末を
集成した材料や、無アルカリガラス繊維をシート状にし
た基材を絶縁用フェス等の樹脂で板状にした合成材が使
用されていた。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、IECのF種に相当する耐熱絶縁紙を、抄紙
法で得る技術を開発することを[I的とするものである
問題点を解決するための手段 発明者らは種々研究の結果、芳香族ポリアミド系繊維、
無アルカリガラス繊維およびマイカを特定の混合比率で
混合して抄造用原料とし、湿式で抄造後、加圧又は加圧
熱処理およびシリコーン樹脂ワニス等の耐熱性樹脂を含
浸加工することによって、すぐれたF種耐熱性電気絶縁
紙が得られることを見出して、本発明に至った。
すなわち本発明は、芳香族ポリアミド系繊維を抄造用原
料の5〜60重量%、無アルカリガラス繊維1維を抄造
用原料の20〜75重驕%、マイカ粉末を抄造用原料の
20〜75重晴%を含スラリーを湿式抄紙したのち、抄
造物を加圧又は加圧熱処理した後、得られる板状物にシ
リコーンワニス等の耐熱性樹脂を含浸してなる耐熱紙で
ある。
本発明によって得られる耐熱紙は天然マイカを粉末状に
し、これに無アルカリガラス繊維、更に芳香族ポリアミ
ド系m維を混合することにより、重連の従来の同種の絶
縁材料より柔軟性に富み、かつ引裂き強さ、及び耐コロ
ナ性の強い、薄いシート状の絶縁材料である。
本発明の構成要素を以下に詳説する。
(芳香族ポリアミド系mm) 刀香族ポリアミド系ta維は、5〜60重量%を使用す
ることにより製造作業が容易になり、均一な薄い絶縁材
料としての紙が出来る。
芳香族ポリアミド系繊維の配合率が5重量%に満たない
時は、紙力が弱くて抄造できない、また、芳香族ポリア
ミド系繊維の配合率が60i量%を超過すると、絶縁破
壊強さが絶縁紙として使用に堪えないほど低下する。(
後記の第1表を参照されたい、) なお、芳香族ポリアミド繊維にはポリメタフェニレンイ
ソフタラミド、ポリパラフェニレンテレフタラミドなど
があり以下にその構造式を示す。
ポリメタフェニレンイソフタミラド ポリパラフェニレンテレフタラミド (mアルカリガラス繊m) 無アルカリガラス繊維の配合率が少なくなると、得られ
る耐熱紙の引裂き強さが低下する。また、無アルカリガ
ラス繊維の配合率が多くなると、繊維が均一に分散しな
くなり、紙力が低下して極端な場合には抄造できなくな
る。(後記の第2表を参照されたい、) 一般に無アルカリガラスはEガラス(Sアルカリ石灰ア
ルミナ硼硅酸ガラス)に含まれ電気絶縁用に使用される
もので含アルカリガラス繊維の場合には電解質のアルカ
リ全屈が存在しているため電気絶縁材としては不′a″
′lである。
(マイカ粉末) マイカ粉末は、20〜75 +、 +1+L%配合され
る。
マイカ粉末の配合率が少なくなると絶縁破壊強さが低ド
し、マイカ粉末の配合率が多くなると得られる耐熱紙の
紙力が低下して、極端な場合には抄造でき、なくなる、
(後記の第3表を参照されたい、) マイカ粉末は、平均粒径が20〜400 ミクロン(g
m)のものが使用されるが、好ましくは50〜300p
mのものが良い0粒径が過大であると、絶縁破壊強さ及
び耐コロナ性を向にさせる効果があるが、紙の強度低下
をきたす、また、粒径の過小は絶縁破壊強さを向■二さ
せる効果が少ない。
(抄造方法) 抄造方法については型砂さ、虚械抄きいずれでもよく円
網、長網、抄紙機いずれでも使用できる。
(加圧処理) 今回の試験条件としては鉄ロールとアスベストロールを
用いニップ圧540 k g / c m、スピード1
7m/分で行い、良好なものが得られた。
(加圧熱処理) 加圧処理と他は同じ条件で鉄ロールの温度を100℃〜
200℃としたところ、加圧のみのものより良好なもの
が得られた。この処理のl」的は、原子強度および絶縁
破壊強さの向上をねらったものである。
(耐熱性樹脂) 本発明においては、耐熱性樹脂としてエポキシ系樹脂、
ポリエステル系樹脂およびシリコーン系樹脂を使用する
ことができる。詳しくは次のとおりである。
使用樹脂: エポキシ系   東芝ケミカル(株)製 エポキシワニ
スXAD−4059 ポリエステル系 東芝シリコーン(株)製シリコーンポ
リエステルワニ ス   TSR187 シリコーン系  東芝シリコーン(株)製シリコンワニ
ス XR31− 付着1.1. 、対原紙 lO〜15重r、′L%樹脂
を含浸するのは強度を向上させ、耐熱性を計るためであ
る。
試  験  例 芳香族ポリアミド系繊維として繊度1.5デニール、カ
ット長6mmのポリメタフェニレンイソフタラミドm!
Iを用い、無アルカリガラスm雄として繊維径20〜5
Bmのものを用い、更に中心粒径500μm、400g
m、20gmおよび16gmのマイカ粉末を用いて、後
記の6表のように変更した割合でスラリーを作り、この
スラリーを型砂きして90−120℃で加熱乾燥し、2
00 g / rn’の合成紙を得た。この合成紙をJ
ISC−2111(電気絶縁紙試験方法)に従って測定
したところ、第1表〜第7表のようなイ〆1が(1#ら
れた。
ただし、以下の記述においては、%はすへて玉;4%を
意味する。
第1表〜第3表は1w&雄の混合((を変えた場合の物
性への影響、第4表はマイカ粉末の粒径による物性への
影響、第5表は合成紙を加圧熱処理した場合の物性への
影!、第6表は加圧熱処理した合成紙に樹脂処理をした
場合の物性値、第7表は樹脂処理した合成紙を加圧熱処
理した場合の物性イ1をそれぞれ示す。
試験例1〜7(第1表) ポリメタフェニレンイソフタラミド繊維の混合・ドが少
ないほど強度は低下し、試験例1では紙力か弱くて抄造
不能となった。また、ポリメタフェニレンイソフタラミ
ド繊維が多くなるにしたがって絶縁破壊強さが低下し、
試験例7は絶縁紙として使用に堪えない。
第  1  表(そのl) (注)※印は1本発明の実施例でないことを示す(以下
同じ)。
第  1  表(その2) 試験例8〜13(第2表) 無アルカリガラス繊維が少ないほど引裂き強さは低下し
、試験例8では製品が脆くなる。また、無アルカリガラ
スm維が多くなるほどamの均一な分散が悪くなり、試
験例13では分散ムラにより紙力が極端に低下して抄造
が不能となった。
第  2  表(その1) 第  2  表(その2) 試験例14〜19(第3表) マイカ粉末の配合率が少ないほど絶縁破壊強さが低ドし
、試験例14では絶縁破壊強さが極端に低くなり、絶縁
紙とならない、また、マイカ粉末が多いほど紙力が低下
し、試験例19では抄造不能となった。
第  3  表(そのl) 第  3  表(その2) 試験例20〜27(第4表) マイカ粉末の粒径が小さいほど絶縁破壊強さは低下し、
試験例23と試験例27は絶縁破壊強さが極端に低くて
絶縁紙とならない、また、マイカ粉末の粒径が大きい場
合には、試験例20および試験例24のように引張り強
さが弱くなり、抄造不能となった。
第  4  表(そのl) 第  4  表(そのl) 試験例28〜33(第5表) 特許請求の範囲第1項に基づいた配合で抄紙した原紙を
カレンターロールで加圧熱処理を行った場合、加圧前と
比べて引張強さ、絶縁破壊強さが向ヒする。
第  5  表(そのl) 第  5  表(その2) 試験例34〜37(第6表) 加圧熱処理した原紙(試験例34.35には試験例30
の原紙を、試験例36.37には試験例33の原紙をそ
れぞれ用いた)に、電気絶縁用耐熱性の樹脂であるエポ
キシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂を
含浸した場合、含浸性はいずれの樹脂でも良好であった
第  6  表(そのl) 第  6  表(その2) 試験例38〜41(第7表) 特許請求の範囲第1 ’/lに基づいた配合で抄紙した
原紙に加圧処理することなく゛1ニ気絶縁用耐熱性樹脂
を含浸した後に、カレンターロールヲ通して加圧処理を
行った場合は、試験例39および試験例41のように引
張り強さが極端に低下した。
第  7  表(そのl) 第  7  表(その2) 試験例42(本発明の実施例) 刀香族ポリアミド糸mmcポリパラフェニレンテレフタ
ラミド)30%、無アルカリカラスHhH30%、マイ
カ粉末(粒径400pm)40%の配合−(べでスラリ
ーを作り、このスラリーを型砂さしてず!Iた2 00
 g/rrr’の合成紙を加熱加圧処Fp L、シリコ
ーン系耐熱性樹脂を含浸した。これをJISC−211
1(電気絶縁紙試験方法)によって物性を測定したとこ
ろ第8表の(diを得た。
第    8    表 なお、ここで言う耐熱性は、試験片を200°Cで連続
加熱した時に、引張り強さが初期の1/2の値になる時
間を示したものである。
発明の効果 本発明は以下の利点を有する。
(1)抄紙法により繊維が均一に分散したものが10米
る。
(2)構成されている全材料はすぐれた耐熱性(155
℃)に耐え、はとんど劣化を生じない材料であるのでI
fIJ熱性が良好である。
(3)シリコーン樹脂等のワニス含浸品は耐熱性であっ
て、絶縁破壊強度を保有する。
以上のような特性を備えた本発明の絶縁紙は、F種耐熱
性電気絶縁紙である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族ポリアミド系繊維と無アルカリガラス繊維
    とマイカ粉末との混合物を抄造用原料とし、芳香族ポリ
    アミド系繊維を抄造用原料の5〜60重量%、無アルカ
    リガラス繊維を抄造用原料の20〜75重量%、マイカ
    粉末を抄造用原料の20〜75重量%含むスラリーを湿
    式抄紙したのち、抄造物を加圧又は加圧熱処理し、得ら
    れる板状物にシリコーンワニス等の耐熱性樹脂を含浸し
    てなる耐熱紙。
  2. (2)マイカ粉末が平均粒径20〜400ミクロンの天
    然マイカ粉末である特許請求の範囲第1項に記載の耐熱
    紙。
JP2121386A 1986-02-04 1986-02-04 耐熱紙 Pending JPS62184198A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02118195A (ja) * 1988-10-24 1990-05-02 Mitsubishi Paper Mills Ltd 耐熱性セパレーター
JPH05118444A (ja) * 1991-10-25 1993-05-14 Nippon Pillar Packing Co Ltd パツキン材料およびそれを用いたシール部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02118195A (ja) * 1988-10-24 1990-05-02 Mitsubishi Paper Mills Ltd 耐熱性セパレーター
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