JPS593566B2 - パルプ状粒子 - Google Patents

パルプ状粒子

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JPS593566B2
JPS593566B2 JP2669876A JP2669876A JPS593566B2 JP S593566 B2 JPS593566 B2 JP S593566B2 JP 2669876 A JP2669876 A JP 2669876A JP 2669876 A JP2669876 A JP 2669876A JP S593566 B2 JPS593566 B2 JP S593566B2
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JP
Japan
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dolomite
pulp
parts
weight
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JP2669876A
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昇 藤川
勝彦 陶山
千嗣 北畠
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パルプ状粒子に関するものである。
さらに詳しくはドロマイ トと芳香族ポリアミドとから
なり、短繊維と混合することにより容易に抄紙すること
が可能で耐熱性、電気絶縁性、ワニス含浸性、熱伝導性
に優れ、スロット絶縁材、コイル相間絶縁材等に適した
合成紙を与えることのできるパルプ状粒子に関するもの
である。近年、超高圧ケーブルの発展や各種の変圧器の
負荷容量の増大のため、装置の小型軽量化や耐熱化が求
められるようになつた。
このため、電気絶縁材料としても高度に耐熱性で絶縁破
壊電圧の高いものが要求されるようになつた。このよう
な要請に答えるべく各種の耐熱性および電気絶縁性の合
成紙が開発された。たとえばポリー m−フェニレンイ
ソフタルアミドを主成分とする合成紙がその1つであり
近年、徐々に使用がふえつつある。このような耐熱性電
気絶縁紙は通常、高熱の発5 生する場所に使用される
ので、局所加熱の防止や放熱性の改良のためオイルを含
浸させて使用されているのが普通である。ポリー m−
フェニレンイソフタルアミドからなる合成紙はオイル含
浸性や熱伝導性が不十分であるため、その耐熱性や電気
10絶縁性の寿命は比較的短かく、ひいてはそのものを
使用した電気部品の故障の原因ともなるという欠点をも
つている。本発明者らは、かかる欠点を解消すべく鋭意
研究の結果、芳香族ポリアミドとドロマイトとから15
なるパルプ状粒子が耐熱性、電気絶縁性、オイル含浸性
および熱伝導性に優れた合成紙を与えることを見出し、
本発明に到達した。
すなわち本発明は、粒子径が20ミクロン以下の粒子が
90重量%以上を占めるドロマイト1020〜90重量
部と芳香族ポリアミド90〜10重量部とからなるパル
プ状粒子である。
本発明にいう芳香族ポリアミドとは、繰返し単位の80
モル%以上が、下記の(I)および/または(■)の一
般式で表わされる単位から構成されるものク5 をいう
一 NH−φ1−NH−Co−φ2−Co(I)−NH
−φ3−Co−(■)ただし式中φ7、φ2、φ3は、
次群の中より選ばれる2価の有機基を示すものである。
(!00つ 35□O□ 、 これらの芳香族ポリアミドは、たとえば相当する芳香族
ジアミンと芳香族酸クロライドとから特公昭35−13
247号公報や、特公昭35−14399号公報などに
より、従来公知の界面重合法あるいは低温溶液重合法に
よつて得ることができる。
本発明に使用するドロマイトとは、カルシウムとマグネ
シウムのダブルカーボネートを成分としCa,Mg(C
O3)2を99%以上含んでいるものをいう。
本発明において使用するドロマイトは20ミクロン以下
の粒径の粒子の割合が90重量?以上を占めることが必
要である。粒径が20ミクロンより大きい粒子の割合が
10重量%をこえる場合は得られるパルプ状粒子の絡み
合い性が低く、また短繊維と混合して抄紙しても、得ら
れる合成紙の強度は低く、その合成紙の表面は粗雑であ
るので不適当である。パルプ状粒子中のドロマイト量は
、芳香族ポリアミドとドロマイトとの合計重量に対して
10〜90重量%であることが必要である。
ドロマイト量が90重量%を越えると、得られるパルプ
状粒子の絡み合い性が悪くなり、抄紙して得られる合成
紙の強度が著しく低くなる。逆に、ドロマイト量が10
重量?未満になるとドロマイト添加による優れた効果、
特にオイル含浸性や、熱伝導性などの改良の効果が表わ
れなくなる。パルプ状粒子は通常、合成重合体溶液を、
その溶媒と相溶性がありかつ合成重合体に対し、非溶剤
であるところの沈殿剤溶液に、高剪断力下で接触させる
ことにより得られる。
本発明のドロマイトと芳香族ポリアミドとからなるパル
プ状粒子を製造するには、下記の2方法のいずれをとつ
てもよい。(1)芳香族ポリアミド溶液中にドロマイト
を分散させ、この分散溶液と沈殿剤溶液とを接触させる
方法、あるいは(2)沈殿剤溶液中にドロマイトを分散
させ、この溶液と芳香族ポリアミド溶液とを接触させる
方法。
上記のいずれの方法でもドロマイトの表面は芳香族ポリ
アミドで覆われ、得られたパルプ状粒子はドロマイトと
芳香族ポリアミドとが一体となつたものであり、水中に
分散させて数時間放置しも両者が分離することはない。
本発明のパルプ状粒子と、短繊維とを水中に分散させ、
この分散液を湿式法により抄紙すれば容易にシートを製
造することが可能である。
シートの製造に使用しうる短繊維としては、各種の合成
高分子の短繊維、特に耐熱性の高い芳香族ポリアミド、
芳香族ポリアミド、芳香族ポリアミドイミドなどからな
る短繊維やガラス繊維、アスベスト等の無機繊維が好適
である。合成紙は従来公知の方法、たとえば上記のよう
にして湿式抄紙して得られた抄紙シートを乾燥し、つい
で加熱、加圧することにより製造することができる。本
発明のパルプ状粒子を使用した合成紙は、ドロマイトの
良好なオイル含浸性、熱伝導性のため高温時の放熱性に
すぐれており、芳香族ポリアミドの優れた耐熱性、電気
絶縁性とあいまつて特に発熱量の高い電気部品等への使
用に適している。
本本発明のパルプ状粒子は、上記の合成紙以外にも壁紙
等の難燃紙や耐熱性を要求される分野での各種成型品、
たとえばプレスボードなどの原料として使用することが
可能である。以下に実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明する。
なお、例中の部および?はすべて重量に基づく値である
。実施例 1 m−フエニレンジアミン64.8部をN,N−ジメチル
アセトアミド(以下DMAと略す。
)567.0部に溶解し、この溶液中にイソフタル酸ク
ロライド121.8部を添加し、ポリ−m−フエニレン
イソフタルアミドを得た。この溶液に水酸化カルシウム
22.2部を加え、中和したのち、DMAを加えて希釈
することによりポリマー濃度10%のポリマー溶液を得
た。これとは別に、DMA4O%、塩化カルシウム25
%および水35%からなる沈殿剤100部に粒子径が2
0ミクロン以下の粒子が99%を占めるドロマイト0.
3部を分散させて分散溶液を得た。
上記の両溶液を、ポリマー溶液1部に対し、ドロマイト
分散溶液30部の比率でミキサー中で高速攪拌しながら
接触させてパルプ状粒子を得た。得られたパルプ状粒子
は、水中に分散して数日間放置しても、ドロマイトの粉
末が分離することがなかつた。顕微鏡観察の結果、ドロ
マイト粒子をポリ−m−フエニレンイソフタルアミドが
覆つた形状をしていた。このパルプ状粒子は相互に絡み
合う性質が大きく、繊維長6m1,、繊度1.5デニー
ルのポリ−mーフエニレンイソフタルアミドからなる短
繊維40部とこのパルプ状粒子60部とを水中に分散し
て抄紙したところ容易に合成紙を製造することができた
実施例 2 実施例1において使用したポリマー溶液100部に、粒
子径が20ミクロン以下の粒子が96%以上を占めるド
ロマイト10部を分散させた溶液と、実施例1において
使用した沈殿剤溶液3300部とを、ミキサー中で高速
攪拌下に接触させて、パルプ状粒子20部を得た。
得られたパルプ状粒子は、ドロマイト表面をポリ−m−
フエニレンイソフタルアミドが覆つた形状であり、ドロ
マイトとポリ−m−フエニレンイソフタルアミドとが一
体となつた粒子であつた。
実施例 3〜6実施例2と同様の方法により、ドロマイ
トとポリ−m−フエニレンイソフタルアミドとの比率が
15:45(実施例3),3:30(実施例4),40
:20(実施例5),50:10(実施例6)のパルプ
状粒子を得た。
得られたそれぞれのパルプ状粒子60部と、ポリ−m−
フエニレンイソフタルアミドからなる繊維長が61t7
!L1繊度が1.5デニールの短繊維40部とを、30
000部の水中に分散させ、この分散液を、150メツ
シユの金網上に注いで抄紙シートを得た。
このシートを乾燥し、ついで320ーCに加熱しながら
180kg/0dの圧力でプレスして合成紙を得た。得
られた合成紙の各種性能を測定した結果は表1に示すと
おりであつた。比較のため、ドロマイトを添加せずに実
施例2と同様にして得たパルプ状粒子を用いて製造した
合成紙について、同様にその性能を測定した結果は表1
に示すとおりであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒子径が20ミクロン以下の粒子が90重量%以上
    を占めるドロマイト10〜90重量部と芳香族ポリアミ
    ド90〜10重量部とからなるパルプ状粒子。 2 芳香族ポリアミドがポリ−m−フェニレンイソフタ
    ルアミドである特許請求の範囲第1項記載のパルプ状粒
    子。
JP2669876A 1976-03-11 1976-03-11 パルプ状粒子 Expired JPS593566B2 (ja)

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JPS52110917A JPS52110917A (en) 1977-09-17
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JPS6190270U (ja) * 1984-11-20 1986-06-12

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JPS58136653A (ja) * 1982-02-10 1983-08-13 Mitsubishi Paper Mills Ltd 芳香族系重合体組成物からなる紙又はボード
AR061138A1 (es) * 2006-06-09 2008-08-06 Omya Development Ag Compuestos de microparticulas inorganicas y/u organicas y nanoparticulas de dolomita

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