JPS621838A - 非晶質磁性合金材料 - Google Patents

非晶質磁性合金材料

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JPS621838A
JPS621838A JP60296123A JP29612385A JPS621838A JP S621838 A JPS621838 A JP S621838A JP 60296123 A JP60296123 A JP 60296123A JP 29612385 A JP29612385 A JP 29612385A JP S621838 A JPS621838 A JP S621838A
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藤島 広毅
Norio Ishijima
石島 矩男
Hiroyoshi Itoga
糸雅 広好
Yasuhiko Kominami
小南 安彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 技術分野 本発明は非晶質磁性合金材料に関する。 さらに詳しく
は、磁気ヘッド構成材料として好適な非晶質磁性合金材
料に関する。
■ 先行技術 非晶質磁性合金材料が、そのすぐれた軟磁気特性などか
ら、磁気ヘッド用材料として注目を集め、その実用化研
究が活発に行われている。
このような磁気ヘッド用非晶質磁性合金材料の組成の1
例として、原子比率で1.Fe2〜5at%程度、Si
l〜5at%程度、B15〜25at%程度を含み、残
部が実質的にCoからなる、ガラス化元素中のB/(S
i+B)比がB過剰のものが知られている。
このような組成をもつ非晶質磁性合金材料は、磁歪がき
わめて小さく、また7、5にG以上のきわめて高い飽和
磁束密度Bsをもつ。このため、このような材料からヘ
ッドを構成すれば、Fe−Ni系や、Fe−Co−Ni
系合金を磁性粉とし、これをバインダー中に分散して塗
布設層してなるいわゆるメタルテープ等の高保磁力磁気
記録媒体に対しても、「効に記録を行うことができる。
しかし、このような組成の非晶質磁性合金材料も、その
耐食性が不十分であり、種々の不都合を生じる。
このような不都合のうち、その代表的1例を挙げるなら
ば、接触形磁気ヘッドにおける化学的な摩耗を挙げるこ
とができる。
この化学的摩耗は、磁気テープとの接触走行が長期に亘
ると、テープ磁性層塗膜がしばしば有するところの化学
的腐食性雰囲気により、あるいは空気中に存在する炭酸
ガス、水分等により、ヘッドを構成する非晶質磁性合金
材料表面に酸化物等の皮膜が形成され、これがテープ走
行に基づく応力や磁性粉体の研磨作用により剥離し、摩
耗するものである。 この場合、このような化学的要因
に基づく摩耗が支配的に生起すると、摩耗面は、はぼ鏡
面状態を呈し、しかもへラド摺接面が偏摩耗し、特に高
域での入出力レベルの低下を招く。 そして、この化学
的摩耗は、硬度が、同等な非晶質磁性合金を用いても、
その組成の違いによりて、その量の大小の差が生じるも
のであり、テープの長期接触走行により、ヘッド摺接面
が機械的に研削される機械的摩耗とは区別されるもので
ある。 機械的摩耗は、ヘッドあるいはテープの摺接に
基づき、両者から生じる砥粒が摺接面を研削するもので
あり、それが支配的に生起したときには、通常生成砥粒
と対応する無数の条痕が摩耗面に生じ、しかもこれは、
用いる磁心構成材料の硬度を高いものとすれば格段と減
少するからである。
このような磁気ヘッドの化学的摩耗を減少させるため、
本発明者らは、先に、この出願の先願として、所定量の
白金族金属を含有する非晶質磁性合金材料を用いる旨の
提案を行っている。
この先の提案に係る非晶質磁性合金材料は、通常のヘッ
ド使用条件下における化学的摩耗量の減少にきわめて大
きな効果を発揮するものである。
しかし、B過剰の非晶質磁性合金材料において白金族金
属を含有させても、きわめて高温かつ多湿の条件下にお
いてヘッドが長期間に亘り保存ないし放置されたような
場合、水分の影響により、材料表面には皮膜が生成し、
変色し、この皮膜形成によって、スペースイングロスが
増大し、その後の記録再生使用に際して、高域入出力レ
ベルの低下が招来する。 また、その後のテープ摺接に
より、特にヘッドギャップ近傍の皮膜が剥離して、実効
ギャップが増大したり、ギャップ中に目づまりを生じた
りして、高域人出力レベルはさらに低下してしまう。 
加えて、きわめて、高温かつ多湿の苛酷な条件下におい
て、テープを摺接走行しつつ記録再生を行うときには、
上記したような化学的摩耗量が格段と増大してしまう。
これに対し、一般に、非晶質磁性合金材料の耐食性を向
上するためには、材料中にクロムを添加含有せしめるこ
とが知られており、〔材料科学15(4)1978 2
07ページ)、また、実際に磁気ヘッド用の非晶質磁性
合金材料中にクロムを含有せしめる旨の報告もなされて
いる(電子通信学会 磁気記録研究会MR7914(1
979))。
そして、上記のようなり過剰の材料にCrを添加して磁
気ヘッドを構成すると、本発明者らの検討結果によると
、苛酷な条件下での長期間に亘る保存あるいは放置によ
っても、その後の記録再生時において、上記のような不
都合の発生は減少する。
しかし、このようなり過剰の非晶質磁性合金材料にCr
を含有させても、本発明者らの検討結果によると、それ
から磁気ヘッドを構成したとき、テープ走行時の化学的
摩耗量が高温多湿下の苛酷な条件下はもとより、通常起
こりうる条件下においてもきわめて大きいことが判明し
ている。
■ 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたものであって
、Bsの高いB過剰の非晶質磁性合金材料において、そ
れから磁気ヘッドを構成したとき、きわめて苛酷な条件
下でテープを慴接走行させても化学的に生起する摩耗が
少なく、またきわめて苛酷な条件下における保存ないし
放置によっても変質せず、その結果特性劣化が少なく、
寿命の長い磁気ヘッドを実現できる非晶質磁性合金材料
を提供することを、その主たる目的とする。
本発明者らは、このような目的につき鋭意研究を行った
結果、B過剰の非晶質磁性合金材料中に、所定量に白金
族元素とクロムとを併せ含有せしめたとき、これら諸特
性がすべて向上することを見出し、このような知見から
本発明をなすに至ったものである。
すなわち、本発明は、 下記式で示される組成を有することを特徴とする非晶質
磁性合金材料である。
弐  T  M  Cr、1.xw y (上記式において、Tは、FeおよびCo、またはFe
およびCOとNi、IVB族元素B族元素およびCr以
外の■B族元素のうちの1種以上とを表わす。
Mは、白金族元素の1種以上を表わす。
Xは、SiおよびB、まだはSiおよびBとP、C,G
e、Sn、Ga、In、SbおよびAl1の1種以上と
を表わす。
)(+y+z+w=100at%であり、このうち、y
は0.01〜8at%、2は0.5〜8at%、Wは2
0〜26at%である。
また、T中において、Fe量は4〜7%であり、N、i
が含有される場合、T中のNiff1は10at%以下
である。
ざらに、X中において、St/(Si+B)は、5〜2
0%である。
また上記式においてIVBVB族元素B元素およびCr
以外のVIB族元素の1種以上が含まれる場合、その含
有量が4at%以下である。)■ 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
上記式において、Mとして示される白金族元素の1種以
上は、Ru、Pd%Pt% I rおよびRhからなる
群のうちの1種以上であることが好ましく、さらにこの
うち、Ruを必須成分として含むか、Ru単独であると
、高温高湿下での保存性の点で、より一層好ましい結果
を得る。
また、FeおよびCOとともにT中に含有されることの
ある遷移金属元素は、広義の第1〜第3遷移系列中の元
素、すなわち長周期表における5CNZn、Y〜cd、
LaへHgのうち、銑族元素、白金族元素およびクロム
を除いたもののうちの1種以上である。
さらに、ガラス化元素X中に、SiおよびBとともに含
有されることのある他のガラス化元素としては、Si、
B、P、C,Ge、Sn。
Ga、I n、Sb、ALL等の1種以上を挙げること
ができる。
上記式の限定理由は以下にとおりである。
すなわち、鉄族元素としては、FeおよびCOを必須成
分とする。 この場合、満足できる低い磁歪を得るため
には、鉄族元素の原子比Xが79.49〜54at%で
あり、X中の鉄族元素中のFe組成パーセントが4.0
〜7.0%である必要がある。
一方、FeおよびCoに加え、鉄族元素としてのNiが
含まれていてもよい。 ただNi量が増大すると、飽和
磁束密度B、 sが低Fするので、鉄族元素中のNi原
子の組成パーセントは10%以下である必要がある。
一方、ガラス化元素Xの原子比Wとしては、20〜26
at%である必要がある。  26at%を超えると十
分な飽和磁束密度が得られず、一方20at%未満では
結晶温度Txが低く、実用に耐えないからである。
この場合、ガラス化元素X中のSi/(Si+B)比は
、5〜20%でなければならない。
5%未満では十分な飽和磁束密度が得られない。
また、20%を超えると十分な飽和磁束密度が得られず
、しかも高温多湿下での保存性が悪い。
この場合、特開昭52−114421号公報には、ガラ
ス化元素中のSi/(Si+B)比が60%の場合にお
いて、RhとCrとを併用添加した組成例が示されてい
る。
しかし、このようなSi過剰の組成では、B過剰の組成
のものと比較して、飽和磁束密度が低い上、白金族元素
とCrとを添加しても、特に、上記したところの高温多
湿下での保存性が向上せず、実用上満足できる特性は得
られない。
なお、ガラス化元素の原子比Wが21〜26at%であ
るときには、結晶化温度Txがキュリ一点Tc以上とな
り、内部歪除去のための熱処理が容易となり、製造上好
ましい結果を得る。 また、ガラス化元素中に、Siお
よびBとともに添加されていてもよい、SiおよびB以
外の他のガラス化元素は、ガラス化元素中の20%以下
であることが好ましい。  20%より大となると非晶
質化しにくくなるからである。
他方、白金族元素の1種以上であるMの原子比yは、O
,Of 〜8at%である。 0.013し%未満では
本発明における効果の実効かはかわず、また8at%を
超えると、非晶質化が困難となるからである。 この場
合、bがO,OS〜6at%であるときには、より好ま
しい結果を得る。
さらに、クロムの原子比Zは、0.5〜8at%である
。 0.5at%未満では、本発明における効果の実効
がはがれず、また8at%を超えると、キュリ一点Tc
が100℃程度以下となり、十分な磁気特性が得られな
いからである。
この場合、2が1〜5at%であるときには、より好ま
しい結果が得られる。
なお、上記式において、必要に応じ、T中に、Feおよ
びCoとともに、また必要に応じ添加されるNiに加え
、4at%以下の範囲内で、上記したような他の遷移金
属元素の1種以上を含むことができる。 この場合、そ
の含存量が4at%を超えるときには、本発明の効果が
減じられてしまう。
本発明の非晶質磁性合金材料の組成は以上のとおりであ
るが、上記した白金族元素の1種以上と、クロムとに加
え、上記した他の遷移金属元素として、IVBVB族元
素i、Zr、Hf)、VB族元素(V、Nb、Ta)お
よびクロム以外のVIB族元素(Mo、W)のうちの1
種以とがさらに併用含有されると好ましい結果を得る。
 このような材料では、非晶質化しやすく、薄板化が容
易であるとともに、その面精度のきわめて良好なものが
得られるからである。
このようなIVBVB族元素B族元素またはクロム以外
のVIB族元素としては、Nb、Ta、Ti、Zr、V
、W、Moをその好ましい例として挙げることができ、
これら1〜5種を、総計で0.05〜4at、%、より
好ましくは、0.08〜3at%含むことが好ましい。
この場合、IVBVB族元素B族元素またはクロム以外
のVIB族元素が、Ti、VまたはM。
であり、これらのうちの少なくとも1種を含むものであ
るときには、さらに好ましい結果が得られる。 このよ
うな材料は、上記のような面精度のよい薄板を歩留りよ
く得られるとともに、それから磁気ヘッドを構成すると
、苛酷な条件下でのテープ走行による化学的摩耗がさら
に減少し、また苛酷な条件下での保存後のベッドの変質
がさらに少なくなるからである。 ま    ゛た、結
晶化温度Txも上昇し、内部歪除去のだめの熱処理が容
易となり、製造が容易になる。
以上詳述した組成からなる本発明の非晶質磁性合金材料
は、実質的に長範囲規則性をもたない非晶質状態にある
。 また、その形状は薄膜、細線等であってもよいが、
通常は10〜100−程度の厚さを有する薄板である。
次に、本発明の非晶質磁性合金材料は、通常以下のよう
にして製造される。
すなわち、対応する組成の合金を、気相または液相から
超急冷する。 この場合、超急冷法として、スパッタリ
ング等を用いれば、基板上に形成された薄膜として得る
ことができるが、通常は合金を融液となし、液相から1
04℃/SeC以上通常104〜106℃/secの冷
却速度で超急冷し、固化させることによって非晶質合金
薄板を得ることになる。溶融状態の合金を超急冷するに
は、溶融合金をノズルから噴射させ、双ロール法、片ロ
ール法、遠心急冷法等公知の種々の方式に従い急冷すれ
ばよい。
このような本発明の非晶質磁性合金材料の薄板から磁気
ヘッドを形成するには、通常、以下のようにして行えば
よい。 まず、好ましくは、超急冷法によって得られた
薄板に対し、所定の熱処理を施す。 この熱処理として
は、例えば結晶化温度未満、キュリ一点以上の温度で施
す無磁場中での5特に内部歪取りを目的とする焼鈍処理
でもよく、また、結晶化温度およびキュリ一点未満の温
度で行う、歪取りと磁気特性の改良を目的とする磁場中
での焼鈍処理であってもよい。 そして後者の磁場中で
の焼鈍処理としては、静磁場、回転磁場等のいずれを用
いてもよい。 これら焼鈍熱処理およびその条件は、非
晶質磁性合金の組成と所望の磁性特性とから、適宜選択
して行えばよい。
次いで、通常は、このような非晶質磁性合金の薄板を′
!ja枚用い、これを絶縁性接着剤を介して所定厚に積
層し、このように形成した積層体ブロックから研削加工
によりコア半休を作成する。 あるいは薄板を、打抜き
あるいはホトエッチ、ング等により、所定の形状となし
、この複数枚を絶縁性接着剤を介し、所定トラック巾と
なるよう積層し、コア半休を作成してもよい。
この後、通常は2コア半休に巻線を施し、これをコアホ
ルダー中に挿入し、ギャップ突合せ而を研磨した後、コ
ア半休同士を突合せ、コアとなし、さらにギャップ内に
ギャップ材料を挿入し、さらに、シールドケース内に収
納し、樹脂モールドして、磁気ヘッドが作成される。
このように作成される磁気ヘッドは、オーディオ用、ビ
デオ用、電子計算機用、カードリーダー用等の接触形ヘ
ッド用として、いずれの用途においてもきわめて有用で
ある。
■ 発明の具体的効果 本発明の非晶質磁性合金材料は、きわめて耐食性が高く
、このため、それから磁気ヘッドを構成したとき、きわ
めて高温高湿である等の苛酷かつ劣悪な条件下でテープ
を接触走行させても、化学的に生起する摩耗はきわめて
少なく、偏摩耗もなく、高域での人出力レベル低下も格
段と減少し、きわめて長い寿命を与える。 また、上記
のようなきわめて苛酷かつ劣悪な条件下で保存したり、
放置したりした後も、その変質はきわめて少なく、その
後のテープの走行により、特に高域での入出力レベル低
下が生ずることもない。 そして、このようなすぐれた
効果は、ガラス化元素中のSi/(Si+B)を5〜2
0%とし、所定量の白金族元素中のSi/(Si+B)
を5〜20%とし、所定量の白金族元素と所定量のクロ
ムとを併用することにより、はじめて実現するものであ
る。
■ 発明の具体的実施例 以下1本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 ”e5.5c894.5)76−b−c”b”c ””
10890)24にて、bおよびCを下記表1のように
それぞれかえた組成となるように、純度3−9(99,
9%)以上の各原料元素を秤量し、タンマン炉にてアル
ゴンガス気流中で溶解した。
溶解後合金を石英管で吸上げ、急冷し、計13種の母合
金を調製した。
次いで、この母合金を溶融し、片ロール法により、10
6℃/s、ec程度の冷却速度で急冷し、厚さ30yI
nの連続薄板13種を作製した。
この薄板につき、X線回折および電子線回折を行ったと
ころ、結晶構造を示す回折像は全く検出されなかった。
次に、この薄板に対し、キュリ一点以上、結晶化温度以
下の所定の温度にて、アルゴン雰囲気下で5無磁場中で
焼鈍処理を施した。
一方、分子量約3000のエピクロルヒドリン−ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂をエチルセルソルブに混合し
た主剤と、ジシアンジアミドをアセトンに混合した硬化
剤とを用い、これらをエポキシ樹脂対ジシアンジアミド
の重量比が100 : 30となるようにして、エポキ
シ系接着剤を調製した。
この後、上記薄板18枚を用い、この各薄板の片面に上
記エポキシ系接着剤をスプレーガンにて塗布し、これら
を積層し、治具で仮止めして、90℃、20分間予備乾
燥した。 次に、It/cfの圧力で圧着治具で加圧し
、余分な接着剤を除去し、加圧下で、150℃、5時間
加熱し、しかる後自然冷却させ、0.6mm厚の積層体
ブロックを得た。 このようにして得た積層体ブロック
に対し、砥石研削を行い、第1図に示されるような半体
1,1′を得た。
このようにして得たコア半休に捲線を施し、コアホルダ
ー中に収納し、コア半休のギャップ突き合せ面を、研磨
およびポリシングして、鏡面仕上げした。 この後、2
つのコア半休1.1′を常法に従い、所定ギャップをも
って突き合せ、13種の薄板からなる磁気ヘッド1−1
〜1−13を構成した。
次いで、上記のようにして得た13種の磁気ヘッドそれ
ぞれにつき、通常しばしばおこり得る条件下で、磁気ヘ
ッドの化学的摩耗量を測定した。 この場合、用いた磁
気テープは、γ−Fe203塗布形テープであり、その
塗布層のバインターとしては、塩化酢酸ビニル系の熱可
塑形のものを用いたものである。 この磁気テープを通
常のカセットテープにおける印加圧20gにて、磁気ヘ
ッドと接触走行せしめた。
走行は、25℃、相対湿度50%の条件下、テープ走行
速度4 、75 ctrr/ secにて行い、100
0時間走行後のヘッド前面の摩耗深さを表面粗さ計で測
定した。 このようにして13種の磁気ヘッドにつき得
られた結果を、100時間時間当りの摩耗量に換算して
下記表1に示す。
なお、上記1000時間テープ走行後において、ヘッド
1−3〜1−13では、光学顕微鏡により、ヘッド摩耗
面は鏡面状態を呈さす、条痕が観察され、機械的摩耗の
みが生じたのに対し、ヘッド1−1および1−2では、
金属光沢を存する鏡面状態を呈し、機械的摩耗を格段と
こえる化学的摩耗が生起していた。
これとは別に、これら13種のヘッドを、70℃、相対
湿度95%にて200時間放置して、劣悪苛酷な条件下
での保存性の試験を行った。 放置後、上記テープを接
触走行させて、14にHzの再生感度の測定を行い、放
置前の出力レベルとの変化を測定した。
結果を表1に示す。
さらに、これらとは別に、これら13種のヘッドに対し
、劣悪苛酷な条件下でテープを走行させ、その際の化学
的摩耗量を評価した。
すなわち、40℃、相対湿度95%の条件下で、上記と
同様に1000時間のテープ走行を行い、ヘッド前面の
摩耗深さを表面粗さ計で測    定した。 結果を1
00時間当りに換算した摩耗量として5表1に併記する
。 この場合も、上記同様、ヘッド1−1および1−3
では化学的摩耗が、またヘッド1−3〜1−13では機
械的摩耗が支配的に生起していることが確認された。 
表1に示される結果から、所定量のCrと白金族元素と
を含有させたときのみ、劣悪苛酷な保存条件や走行条件
下でも、すぐれた耐食性が発揮されることがわかる。
実施例2 (Fe5.6co94.4)69.5”4Cr4 (S
imBloO−m)22.5において、mを下記表2に
示されるようにかえた6種の非晶質磁性合金材料を実施
例1に準じ作成し、実施例1と同様に磁気へラド1−1
5〜1−20を作成し、実施例1と全く同様に、40℃
、相対湿度95%にて、200時間保存し、その後の1
4KHz出力レベル変化(dB)を測定した。
結果を下記表2に示す。
表     2 1−15      5          ±01−
16     10          ±01−17
     20          ±01−18  
   30         −0.41−2080−
0,6 表2に示される結果から、S i / S i + B
(1)が20%をこえると、高温高湿下での保存性が格
段と悪化することがわかる。
実施例3 下記表3および表4に示される17種の非晶質磁性合金
材料を実施例1に準じて作成し、実施例1と同様に磁気
ヘッド2−1〜2−10および3−1〜3−7を作成し
、実施例1と全く同様に、40℃、相対湿度95%での
1000時間のテープ走行を行い、その摩耗深さを測定
した。 結果を1000時間当りの摩耗量に換算して、
下記表3および4に示す。
表3および表4の結果から、本発明の範囲内の各非晶質
磁性合金材料を用いる各磁気ヘッド2−1〜2−10.
3−1〜3−7は、いずれも劣悪苛酷な走行条件下での
摩耗量が少ないことがわかる。
なお、表3および表4中、非晶質磁性合金材料の組成に
おける白金族IVB、VB、VIB族元素の直前に付さ
れた数字は、その元素の原子組成比(at%)である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の非晶質磁性合金材料を薄板とし、それ
を積層して磁気へラドコア半休を構成するときの1例を
示す斜視図である。 1.1′−・コア半休

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式で示される組成を有することを特徴とする非
    晶質磁性合金材料。 式T_xM_yCr_zX_w {上記式において、Tは、FeおよびCo、またはFe
    およびCoとNi、IVB族元素、VB族元素およびCr
    以外のIVB族元素のうちの1種以上とを表わす。 Mは、白金族元素の1種以上を表わす。 Xは、SiおよびB、またはSiおよびBとP、C、G
    e、Sn、Ga、In、SbおよびAlの1種以上とを
    表わす。 x+y+z+w=100at%であり、このうち、yは
    0.01〜8at%、zは0.5〜8at%、wは20
    〜26at%である。 また、T中において、Fe量は4〜7%であり、Niが
    含有される場合、T中のNi量は10at%以下である
    。 さらに、X中において、Si/(Si+B)は、5〜2
    0%である。 また上記式においてIVB族元素、VB元素およびCr以
    外のIVB族元素の1種以上が含まれる場合、その含有量
    が4at%以下である。)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04252088A (ja) * 1991-01-28 1992-09-08 Nec Corp 磁気抵抗素子

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JPH04252088A (ja) * 1991-01-28 1992-09-08 Nec Corp 磁気抵抗素子

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JPS6331535B2 (ja) 1988-06-24

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