JPS6041141B2 - 磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板 - Google Patents
磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板Info
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- JPS6041141B2 JPS6041141B2 JP57074110A JP7411082A JPS6041141B2 JP S6041141 B2 JPS6041141 B2 JP S6041141B2 JP 57074110 A JP57074110 A JP 57074110A JP 7411082 A JP7411082 A JP 7411082A JP S6041141 B2 JPS6041141 B2 JP S6041141B2
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Description
【発明の詳細な説明】
1 発明の背景
技術分野
本発明は、磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板に関する。
先行技術とその問題点磁気ヘッド形成材料の1つとして
、鉄族遷移金属元素としてCoを主体として含み、さら
に15〜3既t%程度のガラス化元素を含む非晶質磁性
合金薄板が知られている。
、鉄族遷移金属元素としてCoを主体として含み、さら
に15〜3既t%程度のガラス化元素を含む非晶質磁性
合金薄板が知られている。
このような非晶質磁性合金に、RuおよびCrを添加す
ると、耐食性、耐摩耗性、打抜性等が向上し、きわめて
良好な特性を示す。
ると、耐食性、耐摩耗性、打抜性等が向上し、きわめて
良好な特性を示す。
一方、上記したような非晶質磁性合金に、Mnを添加す
ると、飽和磁束密度には影響を与えることなく、キュリ
ー温度Tcを減少させることができ、結晶化温度Txと
の差(Tx−Tc)が大きくなり、熱処理が容易となり
、透磁率が向上し、しかも高い飽和磁束密度が得られる
ことも知られている。
ると、飽和磁束密度には影響を与えることなく、キュリ
ー温度Tcを減少させることができ、結晶化温度Txと
の差(Tx−Tc)が大きくなり、熱処理が容易となり
、透磁率が向上し、しかも高い飽和磁束密度が得られる
ことも知られている。
従って、上記のような非晶質磁性合金にMnとRQとC
rとを複合添加すれば、きわめて良好な特性を示すこと
が期待される。
rとを複合添加すれば、きわめて良好な特性を示すこと
が期待される。
しかし、このようにMnとRuとCrとを複合添加して
、MnとRuとCrとを含有する母合金の溶湯か高速急
冷法に従い薄板を得ようとすると、以下のような不都合
を生じる。
、MnとRuとCrとを含有する母合金の溶湯か高速急
冷法に従い薄板を得ようとすると、以下のような不都合
を生じる。
すなわち、噴射ノズルから冷却体への落陽の噴射を行う
雰囲気として、真空ないし不活性ガス雰囲気を用いずに
、大気中で高速急冷を行うと、噴射ノズルの先端にスラ
グ層が形成され、これにより得られる薄板の表面に連続
的な溝状の欠陥が生じ、薄板の表面性や板厚精度が劣化
する。
雰囲気として、真空ないし不活性ガス雰囲気を用いずに
、大気中で高速急冷を行うと、噴射ノズルの先端にスラ
グ層が形成され、これにより得られる薄板の表面に連続
的な溝状の欠陥が生じ、薄板の表面性や板厚精度が劣化
する。
また、このスラグ層のため溶湯の噴出が停止してしまい
製造不能となることもある。このため、大量の薄板を一
挙に製造できなかったり、たびたびノズルを交換すると
いう不都合も生じる。0 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたものであって
、その主たる目的は、高速急冷法による薄板化の際に、
噴射ノズルの先端にスラグ層が形成されて、薄板の表面
性が劣化したり、製造が不能となったりする不都合が解
消されたMn−Ru−Cr複合添加型の磁気ヘッド用非
晶質磁性合金薄板を提供せんとするものである。
製造不能となることもある。このため、大量の薄板を一
挙に製造できなかったり、たびたびノズルを交換すると
いう不都合も生じる。0 発明の目的 本発明は、このような実状に鑑みなされたものであって
、その主たる目的は、高速急冷法による薄板化の際に、
噴射ノズルの先端にスラグ層が形成されて、薄板の表面
性が劣化したり、製造が不能となったりする不都合が解
消されたMn−Ru−Cr複合添加型の磁気ヘッド用非
晶質磁性合金薄板を提供せんとするものである。
本発明者らは、このような目的につき鋭意研究を行った
ところ、Mn,RuおよびCrに加え、さらにZrを添
加したとき、このような目的が達成されることを見出し
本発明をなすに至った。
ところ、Mn,RuおよびCrに加え、さらにZrを添
加したとき、このような目的が達成されることを見出し
本発明をなすに至った。
すなわち本発明は、下記式で示される組成をもつことを
特徴とする磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板である。
特徴とする磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板である。
式 TxR体CrzMnYZrvXu
{上記式中、Tは、Co、CoおよびFe、またはCo
もしくはCoおよびFeと他の遷移金属元素の1種以上
との組合せを表わし、Xは、B、もしくはBおよびSi
、またはBもしくはBおよびSjと他のガラス化元素の
1種以上との組合せを表わす。
もしくはCoおよびFeと他の遷移金属元素の1種以上
との組合せを表わし、Xは、B、もしくはBおよびSi
、またはBもしくはBおよびSjと他のガラス化元素の
1種以上との組合せを表わす。
x十y+z+w+v+u=10瓜t%であり、このうち
、yは鞘t%以下、zは斑t%以下、wは舷t%以下、
vは0.松t%以下、uは16〜3母t%である。さら
に、T中にFeが含まれる場合、Fe量は5.$t%以
下である。}m 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
、yは鞘t%以下、zは斑t%以下、wは舷t%以下、
vは0.松t%以下、uは16〜3母t%である。さら
に、T中にFeが含まれる場合、Fe量は5.$t%以
下である。}m 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の非晶質磁性合金薄板は、上記式で示される組成
をもち、Ru,CrおよびMnに加え、Zrを含有する
。
をもち、Ru,CrおよびMnに加え、Zrを含有する
。
この場合、Zr以外の他の元素では、本発明所定の効果
は実現しない。上記式において、T中にて、必要に応じ
、FeおよびCoとともに組合せ添加される他の添加元
素は、FeおよびCoならびにMn,Ru,Crおよび
Zr以外の他の遷移金属元素(Sc〜Zn;Y〜Cd;
い〜Hg;Ac以上)であり、例えばNi,Hf,V,
Nb,Ta,Mo,W,Rh,Pd,0s,lr,Pt
等の1種以上をその具体例として挙げることができる。
は実現しない。上記式において、T中にて、必要に応じ
、FeおよびCoとともに組合せ添加される他の添加元
素は、FeおよびCoならびにMn,Ru,Crおよび
Zr以外の他の遷移金属元素(Sc〜Zn;Y〜Cd;
い〜Hg;Ac以上)であり、例えばNi,Hf,V,
Nb,Ta,Mo,W,Rh,Pd,0s,lr,Pt
等の1種以上をその具体例として挙げることができる。
一方、Xは、B,SiおよびB、またはBもしくはSj
およびBと他のガラス化元素の1種以上との組合せであ
ることが好ましい。この場合、必要に応じ、B、または
SiおよびBとともに組合せ添加される他のガラス化元
素の1例としては、P,C,蛇,Sn等の1種以上を挙
げることができる。
およびBと他のガラス化元素の1種以上との組合せであ
ることが好ましい。この場合、必要に応じ、B、または
SiおよびBとともに組合せ添加される他のガラス化元
素の1例としては、P,C,蛇,Sn等の1種以上を挙
げることができる。
これに対し、上記式において、x+y+z+w+v=1
0松t%の条件下にて、Ru添加量yは、滋t%以下で
ある。これは、鞘t%をこえると、耐摩耗性や打抜性な
どが低下するからである。
0松t%の条件下にて、Ru添加量yは、滋t%以下で
ある。これは、鞘t%をこえると、耐摩耗性や打抜性な
どが低下するからである。
この場合、yが0。
5〜総t%、より好ましくは0.5〜弦t%となると、
一層好ましい結果を得る。
一層好ましい結果を得る。
また、CG添加量zは、鞘t%以下である。これは鞘t
%をこえると、耐食性が低下するからである。この場合
、Cn添加量zは、0.5〜鞘t%、より好ましくは1
〜弦t%となると、一層好ましい結果を得る。
%をこえると、耐食性が低下するからである。この場合
、Cn添加量zは、0.5〜鞘t%、より好ましくは1
〜弦t%となると、一層好ましい結果を得る。
他方、上記式において、Mn添加量wは、稗t%以下で
ある。これは、舷t%をこえると、飽和磁束密度茂を低
下させずにキュリー点を低下させるという効果が生じな
くなってしまうからである。この場合、Mn添加量wが
低すぎるときには、その添加効果が顕著ではなくなるの
で、zは0.&t%以上であることが好ましい。
ある。これは、舷t%をこえると、飽和磁束密度茂を低
下させずにキュリー点を低下させるという効果が生じな
くなってしまうからである。この場合、Mn添加量wが
低すぎるときには、その添加効果が顕著ではなくなるの
で、zは0.&t%以上であることが好ましい。
そして、wが1〜傘t%となると、より一層好ましい結
果を得る。
果を得る。
これに対し、Zn添加量vは、0.鞘t%以下である。
vが0.松t%を超えると、逆に噴射ノズル先端にスラ
グ層が形成されて前記同様の不都合を生じる。これは、
Zrの酸素に対する親和力が強いためのものであると考
えられる。また、飽和磁束密度が低下する。なお、vが
0.1at%未満では、噴射/ズルの先端のスラグ層形
成の解消効果は顕著ではないので、vは0.1〜0.鞘
t%、より好ましくは0.1〜0.弦t%であることが
好ましい。
グ層が形成されて前記同様の不都合を生じる。これは、
Zrの酸素に対する親和力が強いためのものであると考
えられる。また、飽和磁束密度が低下する。なお、vが
0.1at%未満では、噴射/ズルの先端のスラグ層形
成の解消効果は顕著ではないので、vは0.1〜0.鞘
t%、より好ましくは0.1〜0.弦t%であることが
好ましい。
さらに、ガラス化元素成分Xの添加量uは16〜3$t
%である。
%である。
uが1鰍t%未満となると、非晶質化が困難となり、ま
たuが3弦t%をこえると、十分な飽和磁束密度が得ら
れない。
たuが3弦t%をこえると、十分な飽和磁束密度が得ら
れない。
この場合、uが18〜3瓜t%となると、より好ましい
結果を得る。
結果を得る。
なお、Tの含有量xは、100一y−z−W−V−uで
あり、42.2t%以上、8傘t%禾満であるが、42
.2〜82.4%であることが好ましい。
あり、42.2t%以上、8傘t%禾満であるが、42
.2〜82.4%であることが好ましい。
この場合、Tは、CoあるいはCoおよびFeを含む。
T中における元素組成比は、磁歪を零に近くするように
選択する。
T中における元素組成比は、磁歪を零に近くするように
選択する。
すなわち、Feの含有量は、0または5.食t%以下と
される。
される。
Fe含有量が5.鰍t%をこえると、磁歪が大きくなっ
てしまい、磁気ヘッド作製工程において、種種の応力に
より透磁率が減少してしまつ。なお、T中にはFeが含
まれ、Fe含有量が1.5〜5.鰍t%、より好ましく
は2〜5.母t%であると、磁歪の点でより好ましい結
果を得る。
てしまい、磁気ヘッド作製工程において、種種の応力に
より透磁率が減少してしまつ。なお、T中にはFeが含
まれ、Fe含有量が1.5〜5.鰍t%、より好ましく
は2〜5.母t%であると、磁歪の点でより好ましい結
果を得る。
他方、Co含有量は、4位t%以上となることが好まし
い。
い。
Co含有量が4瓜t%未満となると、飽和磁束密度母が
減少してしまう。この場合、Co含有量が、40〜8舷
t%、より好ましくは50〜7瓜t%となると、さらに
好ましい結果を得る。
減少してしまう。この場合、Co含有量が、40〜8舷
t%、より好ましくは50〜7瓜t%となると、さらに
好ましい結果を得る。
さらに、上記したように、Tは、上記含有量範囲内にて
、CoあるいはFeおよびCoのみからなっても、Co
あるいはFeおよびCoと上記した他の元素の1種以上
とからなってももし、。
、CoあるいはFeおよびCoのみからなっても、Co
あるいはFeおよびCoと上記した他の元素の1種以上
とからなってももし、。
Tが、CoあるいはFeとCoに加え、他の元素の1種
以上を含む場合、他の遷移金属元素の1種以上は、通常
、総計最大IQt%まで含有することができる。
以上を含む場合、他の遷移金属元素の1種以上は、通常
、総計最大IQt%まで含有することができる。
これ以上の含有量となると、Bsが低下し、表面性が悪
くなる等の不都合が生じる。このような元素の1例とし
てはNiがある。Nj添加は、Coを置換して、材料コ
ストを低減する等の効果があるが、Ni量が増大すると
Bsが減少するので、Ni含有量は、好ましくは雛t%
以下である。一方、他の元素の1種以上としては、鉄族
(Fe,Co,Ni),Ru,Cr,Mn,Zr以外の
遷移金属元素であってよいが、これらの他の遷移金属元
素の1種以上は、総計1瓜t%以下であることが好まし
い。
くなる等の不都合が生じる。このような元素の1例とし
てはNiがある。Nj添加は、Coを置換して、材料コ
ストを低減する等の効果があるが、Ni量が増大すると
Bsが減少するので、Ni含有量は、好ましくは雛t%
以下である。一方、他の元素の1種以上としては、鉄族
(Fe,Co,Ni),Ru,Cr,Mn,Zr以外の
遷移金属元素であってよいが、これらの他の遷移金属元
素の1種以上は、総計1瓜t%以下であることが好まし
い。
このとき、聡の低下は少なく、各添加元素特有のすぐれ
た効果が実現する。このような元素としては、特に、T
a,W,Mo等の1種以上を挙げることができる。
た効果が実現する。このような元素としては、特に、T
a,W,Mo等の1種以上を挙げることができる。
これに対し、ガラス化元素成分Xは、B、またはSiお
よびBを必須成分とする。
よびBを必須成分とする。
この場合、B含有量が16〜3$t%、Si含有量が0
〜鰍t%となると、Bsが高くなり、薄板の表面性が向
上し、好ましい結果を得る。
〜鰍t%となると、Bsが高くなり、薄板の表面性が向
上し、好ましい結果を得る。
そして、B含有量が15.2〜2傘t%、Si含有量が
0.1〜4.鞘t%となると、Bsがさらに高くなり、
表面両性もさらに向上し、さらに、Ru,Cr,Mn,
Zr等の添加元素の添加効果も顕著となり、より好まし
い結果を得る。
0.1〜4.鞘t%となると、Bsがさらに高くなり、
表面両性もさらに向上し、さらに、Ru,Cr,Mn,
Zr等の添加元素の添加効果も顕著となり、より好まし
い結果を得る。
加えて、X中でのSi/(Si+B〉比は0または0.
4〆下であることが好ましい。
4〆下であることが好ましい。
そして、特に、0.01〜0.3、より好ましくは0.
05〜〜0.2となると、さりこ好ましい結果を得る。
なお、ガラス化元素成分×中には、必要に応じ、Siお
よびB以外の他の元素の1種以上が含まれていてもよい
。
05〜〜0.2となると、さりこ好ましい結果を得る。
なお、ガラス化元素成分×中には、必要に応じ、Siお
よびB以外の他の元素の1種以上が含まれていてもよい
。
ただ、その総計が0.弦t%をこえると非晶質化し‘こ
くくなるので、その含有量は0.&t%以下であること
が好ましい。以上詳述したような組成をもつ薄板は、実
質的に長範囲規則性をもたない非晶質体である。
くくなるので、その含有量は0.&t%以下であること
が好ましい。以上詳述したような組成をもつ薄板は、実
質的に長範囲規則性をもたない非晶質体である。
又、板厚は、概ね、10〜200仏程度である。このよ
うな、非晶質磁性合金簿板は、通常以下のようにして製
造される。すなわち、対応する組成の合金を、気相また
は液相から超急冷する。
うな、非晶質磁性合金簿板は、通常以下のようにして製
造される。すなわち、対応する組成の合金を、気相また
は液相から超急冷する。
この場合、通常は合金を融液となし、液相から1び℃/
Sec以上、通常1ぴ〜1ぴ。0/secの冷却速度で
超急冷し、固化させることによって非晶質磁性合金薄板
を得る。
Sec以上、通常1ぴ〜1ぴ。0/secの冷却速度で
超急冷し、固化させることによって非晶質磁性合金薄板
を得る。
溶融状態の合金を超急冷するには、溶融合金をノズルか
ら噴射させ、双ロール法、片ロール法、遠心急冷法等公
知の種々の方式、競中片ロール法に従い急冷すればよい
。なお、製造の際の雰囲気は問わない。
ら噴射させ、双ロール法、片ロール法、遠心急冷法等公
知の種々の方式、競中片ロール法に従い急冷すればよい
。なお、製造の際の雰囲気は問わない。
すなわち、大気中で高速急袷を行い薄板化しても、噴射
ノズル先端でのスラグ層の形成はほとんどない。N 発
明の具体的作用このような非晶質磁性合金薄板は、それ
を好ましくは絶縁性接着剤層を介して銭層して所望の形
状のコァ半体とされ、これを突き合わせて磁気ヘッド用
コァ、特にオーディオ用等の磁気ヘッド用コアとされる
。
ノズル先端でのスラグ層の形成はほとんどない。N 発
明の具体的作用このような非晶質磁性合金薄板は、それ
を好ましくは絶縁性接着剤層を介して銭層して所望の形
状のコァ半体とされ、これを突き合わせて磁気ヘッド用
コァ、特にオーディオ用等の磁気ヘッド用コアとされる
。
あるいは、薄板を積層せず、薄板自体を所望の形状のコ
ア半体となし、このコア半体を突き合わせて磁気ヘッド
用コァ、特にヴィデオ用等の磁気ヘッド用コアとされる
。なお、第1図には、オーディオ用磁気へッド‘こ適用
したときの例が示される。
ア半体となし、このコア半体を突き合わせて磁気ヘッド
用コァ、特にヴィデオ用等の磁気ヘッド用コアとされる
。なお、第1図には、オーディオ用磁気へッド‘こ適用
したときの例が示される。
図中、2,2′が非晶質磁性合金を積層して形成される
磁気ヘッド用コア、3がダミーブロック、4がシールド
ケース、5が支持部であり、これらから磁気ヘッド1が
形成されている。磁気ヘッドの作製は、通常以下のよう
に行えばよい。
磁気ヘッド用コア、3がダミーブロック、4がシールド
ケース、5が支持部であり、これらから磁気ヘッド1が
形成されている。磁気ヘッドの作製は、通常以下のよう
に行えばよい。
まず、好ましくは、超急袷法によって得られた薄板に対
し、所定の熱処理を施す。
し、所定の熱処理を施す。
この熱処理としては、例えば、結晶化温度未満、キュリ
ー点以上の温度で施す無磁場中での、特に内部歪取りを
目的とする焼錨処理でもよく、又、結晶化温度およびキ
ュリー点禾満の温度で行う、歪取りと磁気特性の改良を
目的とする磁場中での競錨処理であってもよい。
ー点以上の温度で施す無磁場中での、特に内部歪取りを
目的とする焼錨処理でもよく、又、結晶化温度およびキ
ュリー点禾満の温度で行う、歪取りと磁気特性の改良を
目的とする磁場中での競錨処理であってもよい。
そして、この後者の磁場中での焼鈍処理としては、静磁
場、回転磁場等のいずれを用いてもよい。これら焼鈍処
理およびその条件は、非晶質磁性合金の組成と所望の磁
気特性とから、適宜選択して行えばよい。次いで、通常
は、このような非晶質磁性合金薄板を金型により打抜き
、所定の形状となし、一般に、その複数枚を絶縁性接着
剤により所定トラック中となるよう鰭層して、コア半体
を作製する。なお、上記熱処理は、この打抜き後に施し
てもよい。又、場合によっては、必要に応じ、打抜きに
かえホトェッチングを用いたり、あるいは、積層コアと
するときには、積層後の薄板から研削加工によりコア半
体を得ることもできる。さらには、特に、ヴィデオ用磁
気ヘッド等として用いるときには、通常、薄板を積層す
る必要がない。
場、回転磁場等のいずれを用いてもよい。これら焼鈍処
理およびその条件は、非晶質磁性合金の組成と所望の磁
気特性とから、適宜選択して行えばよい。次いで、通常
は、このような非晶質磁性合金薄板を金型により打抜き
、所定の形状となし、一般に、その複数枚を絶縁性接着
剤により所定トラック中となるよう鰭層して、コア半体
を作製する。なお、上記熱処理は、この打抜き後に施し
てもよい。又、場合によっては、必要に応じ、打抜きに
かえホトェッチングを用いたり、あるいは、積層コアと
するときには、積層後の薄板から研削加工によりコア半
体を得ることもできる。さらには、特に、ヴィデオ用磁
気ヘッド等として用いるときには、通常、薄板を積層す
る必要がない。
この後、通常はコア半体に巻線を施し、これをコアホル
ダー中に挿入し、ギャップ突き合せ面を研摩した後、ギ
ャップ内にギャップ形成材料を所定間隙だけ設け、コア
半体同志を突き合せ、コアとなし、さらに、シールドケ
ース内に収納し、樹脂モールドして磁気ヘッドが作製さ
れる。
ダー中に挿入し、ギャップ突き合せ面を研摩した後、ギ
ャップ内にギャップ形成材料を所定間隙だけ設け、コア
半体同志を突き合せ、コアとなし、さらに、シールドケ
ース内に収納し、樹脂モールドして磁気ヘッドが作製さ
れる。
このように作成される磁気ヘッド用コアは、オーディオ
用、ヴィデオ用、電子計算機用、カードリーダー用等の
特に接触形ヘッド用のコァとして、いずれの用途におい
てもきわめて有用である。
用、ヴィデオ用、電子計算機用、カードリーダー用等の
特に接触形ヘッド用のコァとして、いずれの用途におい
てもきわめて有用である。
V 発明の具体的効果
本発明によれば、大気中での高速急冷法による薄板化に
際しても、噴射ノズル先端におけるスラグ層の形成がき
わめて少なくなる。
際しても、噴射ノズル先端におけるスラグ層の形成がき
わめて少なくなる。
このため、薄板の表面に欠陥が生じたり、製造不能とな
るようなことが少なく、一挙に大量の製造ができ、ノズ
ルの使用回教がふえ、ノズルの交換も少なくてすみ、さ
らには薄板の再研摩を必要としたりせず、製造上きわめ
て有利である。
るようなことが少なく、一挙に大量の製造ができ、ノズ
ルの使用回教がふえ、ノズルの交換も少なくてすみ、さ
らには薄板の再研摩を必要としたりせず、製造上きわめ
て有利である。
しかも、薄板は、熱処理が容易である上、飽和磁束密度
も高い。加えて、耐食性、耐摩耗性、打抜性等もきわめ
て良好な特性を示し、磁気ヘッド用材料としてきわめて
有用である。
も高い。加えて、耐食性、耐摩耗性、打抜性等もきわめ
て良好な特性を示し、磁気ヘッド用材料としてきわめて
有用である。
W 発明の具体的実施例
以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
実施例
下記表1および表2に示される組成の45仏m厚の非晶
質磁性合金薄板を得た。
質磁性合金薄板を得た。
薄板化は片ロール法の高速急冷法に従い、噴射ノズルの
スリット長は5帆、スリット幅は0.1欄とした。
スリット長は5帆、スリット幅は0.1欄とした。
また、冷却ロールは、軟鋼製のロールを用い、回転数は
300仇pmとした。1回あたり、50夕の対応する母
合金を溶融し、これを大気中にて、5夕/minの噴射
速度で冷却ロールに噴射して薄板を得た。
300仇pmとした。1回あたり、50夕の対応する母
合金を溶融し、これを大気中にて、5夕/minの噴射
速度で冷却ロールに噴射して薄板を得た。
同一のノズルを用いて、くりかえし何回かの製造を行い
、得られた薄板の板厚の精度が±3仏m以内であったノ
ズル使用回数を下記表1および表2に示す。
、得られた薄板の板厚の精度が±3仏m以内であったノ
ズル使用回数を下記表1および表2に示す。
なお、使用回数0であるとは、1回の製造に際して、土
3仏m以上の板厚精度が得られなかったことを意味する
。また、表1および表2には、得られた薄板のキュリー
点Tc、結晶化温度Txおよび飽和磁束密度髄が示され
る。
3仏m以上の板厚精度が得られなかったことを意味する
。また、表1および表2には、得られた薄板のキュリー
点Tc、結晶化温度Txおよび飽和磁束密度髄が示され
る。
これに対し、各薄板を用い、第1図に示されるような各
種オーディオ用磁気ヘッドを作製した。
種オーディオ用磁気ヘッドを作製した。
すなわち、各薄板をTcとTx間の温度で熱処理した後
、超硬合金の金型を用い、ほぼC字状に打抜いた。次い
で、それぞれの打抜体の複数枚を用し、打抜体の片面に
ェポキシ系接着剤を塗布し、0.6肋厚となるように穣
層し、これを加温硬化して、コア半体を得た。
、超硬合金の金型を用い、ほぼC字状に打抜いた。次い
で、それぞれの打抜体の複数枚を用し、打抜体の片面に
ェポキシ系接着剤を塗布し、0.6肋厚となるように穣
層し、これを加温硬化して、コア半体を得た。
この後、この各コア半体に捲線を施し、コアホルダー中
に収納し、コア半体のギャップ突き合せ面を、研摩およ
びポリシングして鏡面仕上げした。
に収納し、コア半体のギャップ突き合せ面を、研摩およ
びポリシングして鏡面仕上げした。
そして、コア半体を、常法に従い、所定のギャップをも
って突き合わせ、磁気ヘッド用コァ2とし、各簿板から
なるオーディオ用磁気ヘッド1を作製した。このように
して得た各オーディオ用ヘッドにつき、y−Fe203
を磁性粉とする塗布型テープによる摩耗量を測定した。
って突き合わせ、磁気ヘッド用コァ2とし、各簿板から
なるオーディオ用磁気ヘッド1を作製した。このように
して得た各オーディオ用ヘッドにつき、y−Fe203
を磁性粉とする塗布型テープによる摩耗量を測定した。
すなわち、このテープを25℃、相対湿度60〜65%
にて、4.75弧/secの走行速度で100餌時間走
行させ、走行後の摩耗深さを表面粗さ計で測定した。
にて、4.75弧/secの走行速度で100餌時間走
行させ、走行後の摩耗深さを表面粗さ計で測定した。
結果を10畑時間あたりの値に換算して、下記表1およ
び表2に示す。また、これとは別に、各磁気ヘッドを、
70oC、相対湿度90〜95%にて、1総時間放置し
た後、315日Zノ1巡HZのf特劣化(dB)を測定
して、耐食性を評価した。
び表2に示す。また、これとは別に、各磁気ヘッドを、
70oC、相対湿度90〜95%にて、1総時間放置し
た後、315日Zノ1巡HZのf特劣化(dB)を測定
して、耐食性を評価した。
結果を下記表1および表2に示す。なお、表1および表
2中には、打抜性として、薄板それぞれにつき、同一の
金型を用い、それぞれ11万枚の打抜きを行い、各薄板
につき、10万枚目から計1の女の打抜体を選び、その
打抜端面におけるバリの高さを、電気マイクロメー外こ
よって計測した値の平均が示される。表 1 表 2 表1および表2に示される結果から、本発明の薄板は、
ノズル先端のスラグ層の形成が少なく、薄板の表面性が
良好で、/ズル使用回数が高く、同時にTc,Txの差
が大きく、熱処理が容易で、しかも茂も高く、さらには
磁気ヘッドとして耐摩耗性、耐食性、打抜性が良好で、
総合的にみて、きわめて良好な特性を示すことがわかる
。
2中には、打抜性として、薄板それぞれにつき、同一の
金型を用い、それぞれ11万枚の打抜きを行い、各薄板
につき、10万枚目から計1の女の打抜体を選び、その
打抜端面におけるバリの高さを、電気マイクロメー外こ
よって計測した値の平均が示される。表 1 表 2 表1および表2に示される結果から、本発明の薄板は、
ノズル先端のスラグ層の形成が少なく、薄板の表面性が
良好で、/ズル使用回数が高く、同時にTc,Txの差
が大きく、熱処理が容易で、しかも茂も高く、さらには
磁気ヘッドとして耐摩耗性、耐食性、打抜性が良好で、
総合的にみて、きわめて良好な特性を示すことがわかる
。
第1図は、本発明の非晶質磁性合金薄板を磁気ヘッドに
適用したときの例を示す斜視図である。 1・・・・・・磁気ヘッド、2・・・…磁気ヘッド用コ
ア。
適用したときの例を示す斜視図である。 1・・・・・・磁気ヘッド、2・・・…磁気ヘッド用コ
ア。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式で示される組成をもつことを特徴とする磁気
ヘツド用非晶質磁性合金薄板。 式 T_xRu_yCr_zMn_wZr_vX_u
{上記式中、Tは、Co、CoおよびFe、またはCo
もしくはCoおよびFeと他の遷移金属元素の1種以上
との組合せを表わし、XはB、BおよびSi、またはB
もしくはBおよびSiと他のガラス化元素の1種以上と
の組合せを表わす。 x+y+z+w+v+u=100at%であり、このう
ち、yは8at%以下、zは8at%以下、wは6at
%以下、vは0.8at%以下、uは16〜35at%
である。さらに、T中にFeが含まれる場合、Fe量は
5.6at%以下である。}2 Fe含有量が1.5〜
5.6at%である特許請求の範囲第1項に記載の磁気
ヘツド用非晶質磁性合金薄板。 3 Xが、B、もしくはBおよびSi、またはBもしく
はBおよびSiと他のガラス化元素の1種以上との組合
せであり、X中のSi/(Si+B)比が、0または0
.4以下である特許請求の範囲第1項または第2項に記
載の磁気ヘツド用非晶質磁性合金薄板。 4 Si/(Si+B)比が0.01〜0.3である特
許請求の範囲第3項に記載の磁気ヘツド用非晶質磁性合
金薄板。 5 yが0.5〜8at%である特許請求の範囲第1項
ないし第4項のいずれかに記載の磁気ヘツド用非晶質磁
性合金薄板。 6 zが0.5〜8at%である特許請求の範囲第1項
ないし第5項のいずれかに記載の磁気ヘツド用非晶質磁
性合金薄板。 7 wが0.5〜6at%である特許請求の範囲第1項
ないし第6項のいずれかに記載の磁気ヘツド用非晶質磁
性合金薄板。 8 vが0.1〜0.8at%である特許請求の範囲第
1項ないし第7項のいずれかに記載の磁気ヘツド用非晶
質磁性合金薄板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57074110A JPS6041141B2 (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57074110A JPS6041141B2 (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58193340A JPS58193340A (ja) | 1983-11-11 |
JPS6041141B2 true JPS6041141B2 (ja) | 1985-09-14 |
Family
ID=13537728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57074110A Expired JPS6041141B2 (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 磁気ヘッド用非晶質磁性合金薄板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6041141B2 (ja) |
-
1982
- 1982-04-30 JP JP57074110A patent/JPS6041141B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58193340A (ja) | 1983-11-11 |
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