JPS62172648A - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JPS62172648A
JPS62172648A JP61012105A JP1210586A JPS62172648A JP S62172648 A JPS62172648 A JP S62172648A JP 61012105 A JP61012105 A JP 61012105A JP 1210586 A JP1210586 A JP 1210586A JP S62172648 A JPS62172648 A JP S62172648A
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ray
electrode
plasma
gas
extraction window
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Yasunao Saito
斉藤 保直
Ikuo Okada
岡田 育夫
Hideo Yoshihara
秀雄 吉原
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は真空中でプラズマを形成し、このプラズマから
発生ずる軟X線を所望の雰囲気中に取りだすX線発生装
置に関するものである。
[従来の技術] 集積回路の高密度化に伴い、微細高精度な転写技術が必
要であり、その一方法としてX線露光法がある。従来、
X線露光装置のX線源としては、アルミニウム、シリコ
ン、パラジウム等の金属に電子線を照射してX線を発生
させる電子線励起方式が使用されていたが、X線発生効
率が10−4台と低く、高出力のX線が得られず、生産
性が低いという問題があった。この問題を解決するX線
源どして、電子線励起方式に比べて、X線発生効率が高
く、高出力のX線を得ることが期待できるプラズマ)(
線発生装置がある。プラズマX線発生装置には、ポリエ
チレン細管放電、プラズマフォーカス、ガス注入放電等
があるが、ポリエチレン細管放電でji、ポリエチレン
が蒸発して高密度プラズマを形成し、長波長のX線しか
発生しないので、X線露光には適さない。また、プラズ
マフォーカスでは、沿面放電を用いているために沿面が
汚染し、X線出力安定性が悪いという問題がある。これ
らのプラズマX線源に比べ、ガス注入型放電法はX線露
光に適した波長が得られ、X線出力安定性が良い。
第13図に従来のガス注入形プラズマX線発生装置を用
いたX線露光装置の一例を示す。図において、lは真空
容器、2は真空室、3は真空ポンプ、4は上部電極で電
極部4A2:電極支持部4Bとからなっている。電極部
4Aにはガス通路4Cが設けられている。また電極支持
部4Bにはガス溜め5A、ピストン5Bを僅えた高速開
閉ガスバルブ5が設けられている。ガス溜め5八と電極
部4A内のガス通路4Gはガス通路5Cで連結されてい
る。ピストン5BL:D駆動装置は図示を省略しである
。6は下部電極で、上部電極の電極部4八と対向する電
極部6八、電極支持部6Bからな)ている。電極部6A
はメツシュまたは孔を有している。支持部6Bは導′冠
性材ねから/、<す、排気のための孔6Cを有している
。7はガス通路4Cから噴出されたガス塊、8はピンチ
したプラズマ、9は発生したX線、jOは粒子群、11
はX線取出し窓、12はマスク、13はウェハ、14は
2個の永久磁石からなる荷電粒子除去器、15は上部電
極4、下部電極6.真空容器了を絶縁する絶縁体である
。16はコンデンサで下部電極6はリード線18を介し
てコンデンサ16に接続されている。 17は放電スイ
ッチで、一端はコンデンサ16に、他端は上部電極4に
接続されている。
ガス注入放電を起すには、真空室2を真空ポンプ3によ
り、1.0− ’ 〜l O−e′T o r r程度
まで排気し、ガスボンベ19から、ネオンやクリプトン
等の放電ガスを高速開閉ガスバルブ5へ導入する。つぎ
に、充電電源20ニよりコンデンサ1Bを充電したあと
、信号発生6’j # 21の信号により、高速開閉ガ
スバルブ5の電源、12を動作させ、高速開閉ガスバル
ブ5を駆動し、高′改圧が印加される上部型gli4の
電極部4八と対向J’ Zv−)部電極6の′屯掻部6
Aの間にガス塊7を![り成十ろ。同時に信号発生装置
21の信号は、上部電極部4Aと下部電極部6への間に
放電用ガスが注入される時間と放電開始の時間とが一致
するように設定された遅延バルブ・23を通って、高電
圧パルス発生装置24に人力され、高電圧パルスで放電
スイッチ17を動作させ、絶縁体15で絶縁されている
上部電極4と下部電極6の間に高電圧を印加し、ガス塊
7を電離して円柱状のプラズマを生成する。さらに、円
柱状プラズマの中心軸方向(以後、プラズマ軸方向とい
う)に沿って流れる電流の作る磁場とプラズマ中のイオ
ン・電子の相互作用によりプラズマを収束させ、プラズ
マを圧縮し、高温高密度プラズマ8を生成する。この高
温高密度プラズマ8中のイオンと電子の相互作用でX線
9を発生させる。高温高密度プラズマ8からは、X線の
他に光等の電111.1波やイオン、電子などの荷電粒
子および高温ガスからなる粒′f一群10か放出され、
とくに、電極の中心1咄方向には高エネルギの粒子群l
Oが大量に放射される。
X線源径が小さく微細バタン転にに遇するプラズマ軸方
向露光では、プラズマ軸9向に飛来ずく・大きなエネル
ギを持った粒子、光等によるX線取出し窓11の損傷が
大きくなる。プラズマ軸方向露光に際して荷電粒子によ
る損傷をさけるために、従来、第13図に示すように、
ピンチしたプラズマ8とX線取出し窓11の間に、荷電
粒子除去器14を挿入し、荷電粒子除去器の磁場により
荷電粒子を除去する方法が用いられていた。しかし、ガ
ス注入路を有する上部電極に反射された荷電粒子はほと
んどX線取出し窓方向に放射されるため、X線取出し窓
方向の荷電粒子が極端に増大し、荷電粒子除去器のみで
は、荷電粒子を完全に除去できない。そのため、膜厚の
厚いベリリウム等のX線取出し窓を用いることでX線取
出し窓11の損傷を防止していた。そのため、X線取出
し効率が悪く、X線露光に要する時間が長くなって、ス
ルーブツトが低下する問題があった。
1回の露光に際し、露光むらをさけるため、通常IOな
いし20シヨツトの繰返し放電を行っている。繰返し放
電は排気、ガス注入、放電を繰返すのであるが、従来の
装置では放電の繰返し速度を速くすると、放電電極部4
A、5A付近のガス抜きが不充分となり、電極部4八、
6A以外の部分で放電する異常放電が起り易く、X線出
力が低下するので、安定なX線出力を得るためには、I
Hz程度の繰返し速度で使用しなければならず、スルー
ブツトの向上が望めなかった。
またプラズマがピンチし崩壊したとぎに、上部電極に衝
突し反射されたガスがX線取出し窓方向に放射されるた
め、高繰返し放電時には、X線取出し窓方向のガスの排
気が不充分となり、それらのガスによりX線取出し窓方
向のX線が減衰する。たとえば、第14図に示すように
、波長12人のX線では、下部電極中心付近に厚さ1〜
2c+n程度で70Torrのネオンガスが存在すると
、X線出力は172程度に低下する。
さらに、プラズマ軸方向には、高温、高密度のプラズマ
が放出されるため、上部電極の中心部は、消耗が激しく
なる等の問題があった。
また、他の露光装置として、荷電粒子、高温ガスなどの
粒子群の影習を避けるため、粒子群10のプラズマ径方
向への放射が軸方向のl/100〜1/1000である
のを利用して、第15図のようにX線取出し窓11、マ
スク12、ウェハ13等はピンチしたプラズマ8の径方
向に設置し、X線取出し窓11からX線を取出して露光
させる装置がある。なお第15図では放電用ガス供給系
、放電のための電気系は図示を省略しである。第16図
はX線マスクの設置されているX線源の径方向から撮影
したX線ピンホール写真によるX線源の形状である。こ
のような径方向露光では、マスク・ウニ八間隔を10〜
20μmとしてプロキシミティ露光を行った場合には、
第17図に示すようにピンチしたプラズマすなわちX線
源の長さdとX線源距離D、ウェハ・マスク間隔Sで決
まる半影ぼけδ= ds/Dが大きくなるため、微細バ
タン転写は不可能であった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、半影ぼけの少ないプラズマ軸方向取出しのX
線発生装置における上述した欠点、すなわち■荷電粒子
、高温ガスなどの粒子群によるX線取出し窓および上部
電極の損傷、■高速繰返し放電時のX線出力の不安定性
、■ガスによるX線出力の減衰、を改善し、X線取出し
窓の薄膜化、X線露光の高速化、高速繰返し露光の可能
なX線発生装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明のX線発生装
置においては、プラズマ形成のための対向する1組の電
極の一方に放電用ガス注入のためのガス通路が設けられ
ており、1組の電極のそれぞれには、一端が各電極の対
向面に開口し他端がそれぞれの電極の対向面以外の面に
開口して真空に連なる貫通孔が少なくとも1個設けられ
ている。
[作 用] プラズマを形成させるための1組の放電電極に、一端が
両電極の対向面に開口し、他端が対向面以外の面に開口
して真空に連なる貫通孔を設けることにより、プラズマ
から発生するイオンや電子、高温ガス等によるX線取出
し窓の損傷を小さくでき、薄膜のX線取出し窓が使用で
きると同時にX線源距離を小さくできるため、プラズマ
から発生するXPJを高効率で利用できる。また高速繰
返し露光が可能になる。
[実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
実施例1 第1図に本発明のX線発生装置の実施例を用いたX線露
光装置の例を示す。図においては第12図に示した従来
例と同一または類似の部分は同一番号を付して説明を省
略する0本実施例が従来例と最も異なるのは、上部電極
4に、一端が電極部4Aの下部電8i6の電極部6Aと
対向する面に開口し、他端が電極支持部4Bの側面に開
口する貫通孔31が設けられている点である。貫通孔3
1の全ての端部が真空室内に開口するように、上部電極
4が真空室2内に深く挿入され、下部電極支持部6Bの
形状も上部電極4に合わせである。上部電極4と下部電
極6との間の空間は孔6Cを通して真空ポンプ3により
排気される。第2図は第1図の上部電極支持部4BのX
−X線に沿った断面を示す図である。この図では貫通孔
31は電極部4Aの中心部から上方に延び、支持部4B
内で3方向に分岐して支持部4Bの側面の3個所に開口
している例を示しであるが、分岐は3方向には限られず
、また分岐を有しなくてもよい。5Cはガス溜め5Aと
電極部4A内のガス通路4Cを結ぶガス通路である。第
2図ではガス通路5C(4G)を多数の円管状通路で形
成した例を示したが、ガス通路5G(4G)は断面が円
弧状の複数通路で形成してもよく、貫通孔31が分岐を
有しない場合は断面が円環状であってもよい。
第1図に示した実施例を動作させるには、先に述べた従
来例を動作させるのと同線イて行う。すなわち、真空室
2内を104〜10−’Torr程度に排気し、電極部
4^、6A間にガスを注入してガス塊7を形成し、両電
極間に高電圧を印加して放電を起させ、プラズマ8を形
成してX線9を発生させる。
電極部4A、OAには例えば銅、銅−タングステン合金
などを使用する。1回の放電におけるX線の発生時間は
1μ秒またはそれ以下である。排気−ガス注入−放電−
X線発生のサイクルを繰返して露光作業を行う。
電極間でピンチしたプラズマ8からX線9の他に高密度
プラズマの崩壊過程で生ずるイオンや電子、高温ガス等
の粒子群10が放出される。X線がプラズマの各点から
周囲へほぼ等友釣に放射されるのに対し、イオン、電子
、高温ガス等はプラズマ軸方向を中心に放出される。本
発明では、プラズマ軸方向のガス注入側の上部電極4に
も貫通孔31を有しているため、ピンチしたプラズマ8
から発生する粒子群は、X線取出し窓11方向だけでな
く、上部電極4側にも吸収される。第3図(A)。
(B)はマスク12の位置にファラデーカップを置いて
、X線取出し窓方向に放出されるイオンによる起電力を
測定した結果を示す。第3図(^)は従来の電極を用い
た場合、同図CB)は第1図の実施例に示す貫通孔31
を有する本発明の上部電極4を用いた場合の結果である
。明らかに貫通孔31を有する電極の方が、粒子群の一
部であるイオンが減少していることがわかる。本発明で
は、第3図に示すように、X線取出し窓方向への粒子群
は減少し、X線取出し窓11の損傷も少なくなる。した
がって、X線取出し窓11の薄膜化が可能になり、X線
取出し効率がよくなるため、スルーブツトの向上に役立
つ。
先に述べたように、X線露光のための繰返し放電に際し
て、電極間に注入したガスを急速に排気する必要がある
。排気が不充分だと異常放電が起り易くなり、X線の出
力が低下する。第4図は繰返し放電の速さとX線出力と
の関係を調べた結果であって、曲線(a)は従来の電極
を用いた場合、曲線(b)は貫通孔31を有する上部電
極を用いた本発明のX線発生装置の場合である。従来の
X線発生装置では繰返し放電を3)IZで行うと、X線
出力はIHzの時の約80%に低下する。これに対し、
本実施例の装置では、上部電極4に電極部4への下部電
極との対向面に開口を有する貫通孔31が設けられてい
るので、ピンチしたプラズマが上部電極に衝突し反射す
ることがなく、そのまま排気されるため、電極付近のガ
スの排気が速くなり、311z程度の高速運転でも異常
放電を起すことなくIHzと同様なX線出力が安定に得
られる。
また本発明のX線発生装置では、上部電極の損傷が少な
い。第5図(A) 、 (B)は1,000シヨツト放
電後の銅製の上部電極の断面図で、同図(A)が従来の
装置、(B)が本発明の実施例である。従来の装置では
電極部4Aの中心部が溶けて、40で示すように消耗し
ている。第5図(B)に示す本発明の実施例では、電極
中心部が開口しているので、高温、高密度プラズマが電
極に集中的に当ることがなく、電極消耗も電極表面がわ
ずかに減る程度である。
第6図に貫通孔31の他の形態を示す。この例では貫通
孔31の一端は電極部4Aの電極部6Aとの対向面に開
口し、他端は電極部4Aの側面に開口している。図示の
ように電極部4Aを外筒4Eと内筒4Fを組合せて形成
すると作成が容易である。
実施例2 第7図は本発明の他の実施例を示す図である。
図において、放電用ガスの供給系、放電のための電気系
は図示を省略しである。この実施例は上部電極4の貫通
孔31が他の排気装置に接続されたものである。ここで
、32はターボ分子ポンプ等の真空ポンプ、33はポン
プと上部電極の貫通孔31を結ぶ配管系である。プラズ
マがピンチしたときにプラズマ軸方向に発生する粒子群
lOは上部電極4の貫通孔31と配管系を通り真空ポン
プ32で排気される。したがって、X線取出し窓11方
向の粒子群lOが少なくなり、X線取出し窓の薄膜化が
可能になってX線取出し効率が向上する。
第8図は上部電極4の電極部4Aの他の形態を示す断面
図である。電極部4Aの外筒4Eの先端部を内側へ湾曲
させることによって、注入ガスを電極中心部に集中させ
、貫通孔31による排気を一層効率よく行うことができ
る。
実施例3 第9図に本発明の他の実施例を示す。この例ではガスの
注入が下部電極6側から行われる。なお第9図において
真空室外部のガス注入系、電気系は図示を省略しである
。放電用ガスは下部電極側からガス通路6εを通して注
入されるが、放電によるプラズマの形成、X線の発生は
、第1図および第7図に示した実施例と全く同様に行う
ことができる。この実施例における上部電極4の電極部
4Aは円筒状であり、その中央部は貫通孔31となって
いる。粒子群10は貫通孔31を通って真空容器の上部
へ排気されるので、X線取出し窓11方向への放射が少
なくなる。真空容器1の貫通孔31の直上部に当る部分
に耐熱性のブロック34を設けて、粒子群lOを横方向
に反射させると真空容器の高さを低くしても損傷を少な
くし、かつ粒子群の排気にも都合がよい。
実施例4 第10図は本発明の他の実施例を示す図である。
本実施例においては、X線取出し窓11が、第1の膜1
1A、第2の膜11B、第3の膜11Gからなっている
。その他の構成は第1図に示した実施例と同様である。
粒子群10の多くは貫通孔31を通って排気されるが、
X線取出し窓方向に放射される部分もある。
その中の荷電粒子は荷電粒子除去器14によって除去さ
れるが、高温ガスや除去し切れなかった荷電粒子の一部
はX線取出し窓11に到達する。第1のgltAは、残
存して到達した粒子群を除去するためのもので、比較的
耐熱性が高く、かつX線の透過のよいベリリウム、アル
ミニウム、チタン等の金属薄膜、炭素、 5t−N、 
Si N4 、SiC,BN等の無機膜、ポリイミド等
の有機膜、あるいは、これらの複合膜であることが望ま
しい。第2の膜11Bは真空を保持するための膜でベリ
リウム、アルミニウム、チタン等の金属薄膜、炭素、5
t−N。
51 N4 、SiC,BN等の無機膜、ポリプロピレ
ン、マイラー、ポリイミド等の有機膜、あるいは、これ
らの複合膜であることが望ましく、またこれらの膜を金
属メツシュ、炭素メツシュ、シリコンメツシュ等で補強
したものでもよい。第3の膜11CはX線取出し室35
と大気とを隔る膜である。X線取出し室35にはガス人
口35Aからヘリウム等のX線透過率の高いガスが導入
され、ガス出口35[1から排出される。マスク、ウニ
八等は第3の膜に近接して置かれる。第1の1摸と第2
の1摸の距離は短く、第2の膜と第3の膜の間はヘリウ
ムで満されるので、3重膜構造としてもX線の減衰は少
ない。第3の膜はX線の透過率が高ければよく、ベリリ
ウム、アルミニウム、チタン等の金属薄膜、炭素、 S
i−N 、 Si N4 、SiC,BN等の無機膜、
ポリプロピレン、マイラー、ポリイミド等の有機膜、あ
るいは、これらの複合膜を用いることができ、また1μ
m以下の薄膜を使用することができる。
このような3重膜構造のX線取出し窓11は、個々の膜
を薄くすることができるので全体としてX線透過率を高
めることができる。さらに、第10図に示すように、貫
通孔31をもつ上部電極によればX線取出し窓方向への
粒子群の放出が少なくなるので、第1の膜をより薄くす
ることができ、取出すX線の強度をより高いものとする
ことができる。
実施例5 第11図に本発明のさらに他の実施例を示す。図には、
放電電極部およびX線取出し窓部のみを示しである。本
実施例の特徴は、上部電極4に貫通孔31を設け、しか
もX線取出し窓11の法線方向とプラズマ発生のための
一組の電極の中心軸とを傾け、かつX線取出し窓11の
中心位置が発生されるプラズマ8の軸方向延長線からず
らして設けられていることである。貫通孔31の効果に
ついては、これまでの実施例において説明したとおりで
ある。ピンチしたプラズマ8から発生するX線9がプラ
ズマの各点から周囲へほぼ等友釣に放射されるのに対し
、イオン、電子、高温ガス等の粒子群は、プラズマ軸方
向を中心に放出される。第11図に示した構成のX線発
生装置では、X線9はX線取出し窓11を照射するが、
貫通孔31から排気されず、下部電極6側に放射された
粒子群10はほとんどX線取出し窓11には衝突しない
。X線取出し窓の法線と上部電極、下部電極の中心軸の
なす角度は45°をこえると先に述べた径方向露光の欠
点、すなわち半影ぼけが大きくなるので好ましくない。
有効な傾き角の下限は露光装置の構成によって異なるが
、通常の装置構成では2@〜3゜で充分である6貫通孔
31の効果とあわせX線取出し窓の損傷を一層少なくす
ることができる。その結果、薄膜のX線取出し窓が使用
できると同時にX線源距離を短くできるため、プラズマ
から発生するX線を高効率で利用できる。
第12図に示すように、上部電極4に貫通孔31を設け
、電極の中心軸をIIA、IIB、IIcの3重膜構造
のX線取出し窓11の法線方向と傾けることも可能であ
る。第12図に示した実施例の構成によれば、貫通孔3
1の効果、3重膜構造のX線取出し窓の効果、放電電極
の中心軸とX線取出し窓の傾きの効果が相乗されるので
、プラズマから発生するX線を高効率で利用でき、X線
露光のスルーブツトを向上させることができる。
なお、貫通孔を備えた放電電極と3重膜構造のX線取出
し窓を組合わせた場合および貫通孔を備えた放電電極の
中心軸がX線取出し窓の法線方向と傾けて設けられてい
る場合の貫通孔の形態は、第1O図、第11図、第12
図に図示した実施例における形態に限られないことは言
うまでもない。またガス注入のためのガス溜め5^、ピ
ストン5Bは、放′11を極内に設けることがガス注入
の急速化のためには好ましいが、それらを放電電極の外
部に設け、放電電極内にはガス通路のみを設けることも
可能である。
これまでX線露光装置を例として説明してきたが、本発
明による真空に通ずる貫通孔を設けた電極を持つX線発
生装置は、X線分析装置、X線顕微鏡、X線励起による
化学反応装置、X線励起を利用する膜形成装置ならびに
X線励起を利用するエツチング装置に適用してそれら装
置の小形化、反応の促進等に用いることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、プラズマを形成させるための1組
の放電電極に、一端が両電極の対向面に開口し、他端が
対向面以外の面に開口して真空に連なる貫通孔を設ける
ことにより、プラズマから発生するイオンや電子、高温
ガス等によるX線取出し窓の損傷を小さくでき、薄膜の
X線取出し窓が使用できると同時にX線源距離を小さく
できるため、プラズマから発生するX線を高効率で利用
できる利点があり、また高繰返し速度でX線の発生を行
うことができる。高効率X線取出しによりスルーブツト
の向上が図れると同時に、X線源径が径方向取出しに比
べ小さいため、プロキシミティ露光でサブミクロン転写
が可能である。さらに、ガス抜き構造の電極では、高密
度プラズマが集中するプラズマ軸方向に金属部がないた
め、電極消耗が非常に少ない利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るX線発生装置の一実施例を適用し
たX線露光装置を示す構造図、第2図は第1図における
上部電極4のX−X線に沿う断面図、 第3図(A) 、 (B)は貫通孔の効果を説明するた
めのイオンによる起電力を示す特性図、 第4図はX線出力比と放電繰返し数の関係を示す線図、 第5図(A) 、 CB)は1,000シヨツト放電後
の電極の状態を示す断面図、 第6図は放電電極に設けた貫通孔の他の形態を示す断面
図、 第7図は本発明に係るX線発生装置の他の実施例を通用
したX線露光装置を示す構造図、第8図は電極部の構造
の一例を示す断面図、第9図ないし第12図は、それぞ
れ本発明に係るX線発生装置のさらに他の実施例を適用
したX線露光装置を示す構造図で、 S9図はガス注入を下部電極側から行う実施例、 第10図は貫通孔を設けた放電電極と3重窓構造のX線
取出し窓を組合わせた実施例、 第11図および第12図は放電電極の中心軸をX線取出
し窓の法線方向と傾けて設けた実施例である。 第13図は従来のX線発生装置を用いたX線露光装置の
構造図、 第14図はX線がネオンガス中を透過する長さと波長1
2AでのX線透過率の関係をネオンガス圧をパラメータ
として示した図、 第15図は従来のX線発生装置を用いた他のX線露光装
置の構造図、 第16図は第15図に示した従来装置のX線取出し方向
から見たプラズマの形状を示す図、 第17図は第15図に示した従来装置における半影ぼけ
を説明する図である。 1・・・真空容器、 2・・・真空室、 4・・・上部電極、 4A・・・電極部、 4B・・・電極支持部、 4C・・・ガス通路、 5・・・高速開閉ガスバルブ、 5A・・・ガス溜、 5B・・・ピストン、 6・・・下部電極、 6A・・・電極部、 6B・・・電極支持部、 6C・・・孔、 6E・・・ガス通路、 7・・・ガス塊、 8・・・プラズマ、 9・・・X線、 10・・・粒子群、 11・・・X線取出し窓、 11^・・・第1の膜、 11B・・・第2の膜、 11G・・・第3の膜、 31・・・貫通孔、 32・・・排気装置。 特許出願人  日本電信電話株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)真空中でプラズマを形成し、このプラズマからX
    線を発生させ、X線取出し窓から取出すX線発生装置に
    おいて、プラズマ形成のための対向する1組の電極の一
    方に放電用ガス注入のためのガス通路が設けられており
    、前記1組の電極のそれぞれには一端が各電極の対向面
    に開口し他端がそれぞれの電極の該対向面以外の面に開
    口して真空に連なる貫通孔が少なくとも1個設けられて
    いることを特徴とするX線発生装置。
  2. (2)前記貫通孔の前記他端が前記対向面以外の面の複
    数個所に開口していることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のX線発生装置。
  3. (3)前記貫通孔の前記他端が排気装置に接続されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のX線発
    生装置。
  4. (4)前記X線取出し窓の法線方向と前記一組の電極の
    中心軸とを傾け、かつ前記X線取出し窓の中心位置を形
    成されるプラズマの軸方向延長線からずらして設けたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかに記載のX線発生装置。
  5. (5)前記X線取出し窓が前記真空室中に設けられた第
    1の膜と、前記真空室とX線取出し室とを隔てるように
    設けられた第2の膜と、前記X線取出し室と使用雰囲気
    とを隔てるように設けられた第3の膜とを有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かに記載のX線発生装置。
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